●阪神は 3回、制球を乱した広島先発野村祐輔投手(29)を攻め、大山悠輔内野手(23)の「適時2塁打」と陽川尚将内野手(27)の「2点適時打」で 3点を先制。阪神小野泰己投手(24)は 3回まで無失点。広島は 5回、田中広輔内野手(29)の右犠飛と菊池涼介内野手(28)の遊ゴロで 2点を返して 1点差とした。広島は野村を 5回であきらめ、継投策に出た。広島は 7回、鈴木誠也外野手(24)の適時打で追いつき、敵失で勝ち越し。逆転勝ちで優勝マジックを「3」とした。一岡竜司投手(27)が「5勝」目。阪神は救援陣が誤算だった。 7回、二死から四球で出塁した「2番・菊池」が阪神の「2番手・能見篤史投手(39)」の 2つの暴投で 3進。「3番・丸佳浩外野手(29)」も四球を選び二死 1、 3塁とすると、阪神の「3番手・桑原樹内野手(22)」の代わりばなに「4番・鈴木」が左前に弾き返す適時打を放ち同点。さらに二死 1、 2塁から「5番・松山竜平内野手(32)」の遊ゴロを阪神の遊撃・植田海内野手(22)がトンネル。処理に手間取る間に丸が生還し、広島が勝ち越した。能見は「3敗」目。自滅で今年も…。阪神は広島に 3- 7で逆転負けを喫し、 4年連続で広島戦のシーズン負け越しが決まった。計 9四球と投手陣が乱れ、 7回には植田海内野手の適時失策で勝ち越された。金本知憲監督(50)はがっくり。借金は今季ワーストタイの「11」。「3位」巨人とは「1.5ゲーム」差に広がった。 8月15日の広島戦(京セラ)で優勝へのマジックナンバー点灯「32」を許したときも、口をついたのは怒気だった。受け止めがたい現実だが、いつも鯉をたくましく、泳がせてしまう。故障者続出で、ただでさえ苦しい。連夜のズブぬれで、11分と20分、 2度の中断にも焦らされ、「最下位」脱出にも失敗した。借金はまた「11」、「3位」巨人の背中も「1.5ゲーム」と遠ざかった。
●糸井嘉男外野手(37)が「通算1500安打」を達成した。 2回の先頭で打席に立ち、カウント 1- 1からの 3球目。広島野村のカーブを右前に運んだ。「プロ野球124人目」の達成となった。糸井は2003年に自由獲得枠で投手として北海道日本ハムに入団したが、2006年に野手へ転向。2007年 9月10日ロッテ戦で高木晃次元投手(50)から初安打を放つと 9年間で「638安打」をマークした。2013年にトレード加入したオリックスでは 4年間で「613安打」、FAで移籍した阪神では 2年間で「249安打」を放っている。節目の記録を勝利で飾るどころか、一抹の不安を抱えてのゲームセットになった。連日の雨中の激闘に体は悲鳴をあげていた。右腓骨骨折をおして出場を続け、今月 6日の広島戦(マツダ)では右ふくらはぎの張りを訴えて途中交代したこともあった。それでも、 8月 4日のヤクルト戦(京セラ)から39試合連続で「4番」で先発出場を続けてきた。常にフルパワーの背番号「7」が「最下位」脱出、クライマックスシリーズ(CS)進出を目指すチームの原動力になっていくはずが、またも不安が出た形だ。 5回終了時には手渡された花束を空に掲げ、ベンチ、左翼席の虎党から祝福された。その存在感は唯一無二。逆襲を期す虎に、糸井は欠かせない。いまは大事に至らないことを祈るしかない。
●陽川尚将内野手が追加点を奪う2点打を放った。 3回二死満塁から広島野村のチェンジアップを引っ張った。大山の「左翼線2塁打」で先制した 3回、なお二死満塁でチェンジアップを左に打ち返した。前夜20日にも 3安打 2打点の活躍と勝負強い打撃が光る。27歳のスラッガーは喜んだ。
●阪神先発小野泰己投手は 6回 4安打 2失点で降板した。立ち上がり 3回までは毎回安打を許したが、粘り強い投球を続けた。自軍から 3回に 3点の援護を受けた。しかし 5回に先頭會澤翼捕手(30)の安打から連続四球でピンチを招き、田中の犠飛、菊池の内野ゴロの間に 2失点。 6四球を反省し振り返った。
●22日の広島戦(マツダ)に先発する藤浪晋太郎投手(24)が21日、マツダスタジアムで、ダッシュなどで調整。約 2カ月ぶりの 1軍登板となった前回16日のDeNA戦(横浜)は、 5回 6安打 4失点ながら大量援護を受けて、「3勝」目を手にした。
●原口文仁捕手(26)が左手小指の骨折「第5中手骨の骨折」で、出場選手登録を抹消された。14日ヤクルト戦(甲子園)の 8回の打席で、原樹理投手(25)の投球を受けた際に負傷(記録はファウル)した。今季はここまで75試合に出場し、「打率3割2分4厘、2本塁打、19打点」。代打で勝負強さを発揮し、桧山進次郎氏(49)が持つシーズン代打安打の球団記録の23本に、あと「1本」と迫っていた。代わって西岡剛内野手(34)が約 4カ月ぶりに 1軍昇格した。
記事をまとめてみました。
<広島 7- 3阪神>◇22回戦◇阪神 9勝13敗 0分◇21日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神は 3回、制球を乱した広島先発野村を攻め、大山の「適時2塁打」と陽川の「2点適時打」で 3点を先制。阪神小野は 3回まで無失点。
広島は 5回、田中の右犠飛と菊池の遊ゴロで 2点を返して 1点差とした。広島は野村を 5回であきらめ、継投策に出た。
広島は 7回、鈴木の適時打で追いつき、敵失で勝ち越し。逆転勝ちで優勝マジックを「3」とした。一岡が「5勝」目。阪神は救援陣が誤算だった。能見は「3敗」目。
広島対阪神 両チームのスタメン=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
広島が逆転勝ちし、「優勝」へのマジックナンバーを「3」とした。「3番手」で登板した一岡が「5勝目(6敗)」。阪神は「最下位」脱出をかけた一戦だったが、大雨の 7回に暴投や失策で逆転されたのが響いた。
広島は野村、阪神は小野が先発。阪神は 3回二死 1、 3塁の好機を作ると、「3番・大山」が左翼線を破る「適時2塁打」を放ち先制。さらに二死満塁とし、陽川が 3塁手の頭を越える 2点打を放って、この回計 3点を奪った。
広島も 5回、先頭の「7番・會澤」が小野の足を直撃する強襲安打を放つと、「8番・野間」、代打・バティスタが四球を選び無死満塁に。続く「1番・田中」は右犠飛を打ち上げ 1点を返し、「2番・菊池」の 2ゴロの間にさらに 1点を加えた。
「2番手」で登板した能見篤史投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
7回、二死から四球で出塁した「2番・菊池」が阪神の「2番手・能見」の 2つの暴投で 3進。「3番・丸」も四球を選び二死 1、 3塁とすると、阪神の「3番手・桑原」の代わりばなに「4番・鈴木」が左前に弾き返す適時打を放ち同点。さらに二死 1、 2塁から「5番・松山」の遊ゴロを阪神の遊撃・植田がトンネル。処理に手間取る間に丸が生還し、広島が勝ち越した。
阪神は 8回、中谷の左前打と四死球で二死満塁としたが、「3番・大山」は中飛に倒れ好機を逸した。広島はその裏、一死から「8番・野間」の左中間を破る 2塁打。続く新井の痛烈な右翼への打球は「適時3塁打」となった。さらに一死 2、 3塁から「2番・菊池」の「左前2点打」で突き放した。
雨の中、戦況を見つめる金本知憲監督(中央)。今年もカープに負け越しとなった=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
自滅で今年も…。阪神は広島に 3- 7で逆転負けを喫し、 4年連続で広島戦のシーズン負け越しが決まった。計 9四球と投手陣が乱れ、 7回には植田海内野手の適時失策で勝ち越された。金本知憲監督は「もったいない」とがっくり。借金は今季ワーストタイの「11」。「3位」巨人とは「1.5ゲーム」差に広がった。
またカープに屈した。雨で足元がぬかるんでも、視野が奪われるほどでも、同じ条件である以上言い訳にはならない。四球、四球に暴投、失策でみすみす逆転を許し、広島戦の 4年連続負け越しが決まった。金本監督の口から出たのは、悔しさを通り越したあの言葉だった。
「あっ、そう」
8月15日の広島戦(京セラ)で優勝へのマジックナンバー点灯「32」を許したときも、口をついたのは「あっ、そう。もういいでしょう、ハイ」という怒気だった。受け止めがたい現実だが、いつも鯉をたくましく、泳がせてしまう。
5回、広島・野間峻祥外野手に四球を与えた小野泰己投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
前夜は雨で開始が午後 7時 9分までずれ込むと、 1時間超の中断も挟まり、日付をまたいで午前 0時 3分に勝利。一夜明けても雨は降り続いたが、幸先よく 3回に 3点を先制。勝てる試合だったが…。
3- 0の 5回無死 1塁から小野が連続四球で塁を埋めると、田中の右犠飛と菊池の内野ゴロの間に 2点を返された。 3- 2のまま迎えた 7回、「2番手・能見」に過酷な大雨が襲った。厳しい条件の下、 2四球と暴投で二死 1、 3塁。「4番・鈴木」のところで桑原を投入したが、止められない。
鈴木に左前同点打を許すと、続く松山の遊ゴロを遊撃・植田が後逸。走者に重なった当たりではあったが、一気に 2走が生還して決勝点を与えた。四球、四球の挙げ句にミス。将は「結果的に見ればすべて四球かな、得点入ったのは」と顔をゆがめ、植田の守備にも「後ろにそらしてはいけんよね、同じエラーでも」と肩を落とした。
7回、広島・松山竜平内野手の打球を後逸した植田海内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
現政権となった2016年から「7勝18敗」、「10勝14敗1分け」と来て、今年は 3戦を残して「9勝13敗」。また鯉に負け越しだ。必ず乗り越えなくてはならない壁として、指揮官の古巣はそびえ立ち続けている。
常に意識し、今月 5日にサヨナラ負けを喫した際にも「球児とかドリスのストレートをパーンと弾き返す。あと一歩、やっぱ力の差が出たとは思いますね。真っすぐへの力」と力を認めてきた相手。だが負け越しっぱなしでは、悔しすぎる。
故障者続出で、ただでさえ苦しい。「みんなでカバーし合うしかない。またあした。一丸となって勝ちにいかないと」。連夜のズブぬれで、11分と20分、 2度の中断にも焦らされ、「最下位」脱出にも失敗した。借金はまた「11」、「3位」巨人の背中も「1.5ゲーム」と遠ざかった。
9回 投ゴロで併殺に倒れたエフレン・ナバーロ内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
◆途中出場で適時失策の植田海内野手
「捕らないといけない打球だったので…」
◆植田海内野手の適時失策について阪神・久慈照嘉内野守備走塁コーチ
「(広島と)条件は一緒。止めないといけない。本人がどう感じるか」
◇データBOX◇
◎…阪神は広島に敗れて今季「9勝13敗」。 3試合を残して、シーズン負け越しが決定した。2014年に「14勝10敗」で勝ち越してから、 4年連続で負け越しとなった。
◎…小野は昨年、広島戦は 3試合で「0勝1敗、防御率6.08」。今季も 5試合で「0勝2敗、防御率5.60」。
2回表阪神無死、糸井嘉男外野手は右前打を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
糸井嘉男外野手が「通算1500安打」を達成した。 2回の先頭で打席に立ち、カウント 1- 1からの 3球目。広島野村のカーブを右前に運んだ。「プロ野球124人目」の達成となった。
糸井は2003年に自由獲得枠で投手として北海道日本ハムに入団したが、2006年に野手へ転向。2007年 9月10日ロッテ戦で高木晃次から初安打を放つと 9年間で「638安打」をマークした。2013年にトレード加入したオリックスでは 4年間で「613安打」、FAで移籍した阪神では 2年間で「249安打」を放っている。
糸井嘉男外野手の「1500安打」を伝えるスコアボード=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
節目の記録を勝利で飾るどころか、一抹の不安を抱えてのゲームセットになった。糸井が 2回、 9打席ぶりに「H」ランプを灯し、「プロ野球124人目」、球団では「14人目」の「1500安打」を達成。しかし連日の雨中の激闘に体は悲鳴をあげていた。
5回にも右翼線への 2塁打を放ち、 3試合ぶりのマルチをマーク。試合後は 2つのヒットの手応えを問われたが、悔しさをにじませながら、無言でチームバスへと乗り込んだ。
4点差を追う 9回。この日 5回目の打席に立つはずが、伊藤隼を代打に送られた。試合後、金本監督は「足がね…もともときょうはちょっとあまりよくなかったんだけどね。最後ちょっと…うーん、ちょっとまあ怖さが出たみたい」と明かした。
2回に右前打を放った糸井嘉男外野手。「通算1500安打」を達成した=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
右腓骨骨折をおして出場を続け、今月 6日の広島戦(マツダ)では右ふくらはぎの張りを訴えて途中交代したこともあった。それでも、 8月 4日のヤクルト戦(京セラ)から39試合連続で「4番」で先発出場を続けてきた。
8回の守備では、新井の右前への鋭いライナーに猛然とスライディングキャッチを試みた(記録は適時3塁打)。必死のプレーを見せたが…。
常にフルパワーの背番号「7」が「最下位」脱出、クライマックスシリーズ(CS)進出を目指すチームの原動力になっていくはずが、またも不安が出た形だ。 5回終了時には手渡された花束を空に掲げ、ベンチ、左翼席の虎党から祝福された。その存在感は唯一無二。逆襲を期す虎に、糸井は欠かせない。いまは大事に至らないことを祈るしかない。
3回、「2点適時打」を放った陽川尚将内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
陽川尚将内野手が追加点を奪う2点打を放った。
3回二死満塁から広島野村のチェンジアップを引っ張った。「追い込まれていたのでコンパクトにスイングしにいきました。先制直後で1点でも2点でも欲しい場面だったので、追加点が取れて良かったです」と振り返った。
3回表阪神二死満塁、左前に「2点適時打」を放った陽川尚将内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神の陽川が 2点打を放った。大山の「左翼線2塁打」で先制した 3回、なお二死満塁で「追い込まれていたのでコンパクトにスイングしにいった」と野村のチェンジアップを左に打ち返した。
前夜20日にも 3安打 2打点の活躍と勝負強い打撃が光る。27歳のスラッガーは「先制直後で 1点でも 2点でも欲しい場面だったので、追加点が取れて良かった」と喜んだ。
5回裏広島無死 1、 2塁、サビエル・バティスタ内野手に四球を与えマウンドで声をかけられる小野泰己投手(中央)=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神先発小野泰己投手は 6回 4安打 2失点で降板した。立ち上がり 3回までは毎回安打を許したが、粘り強い投球を続けた。自軍から 3回に 3点の援護を受けた。しかし 5回に先頭會澤の安打から連続四球でピンチを招き、田中の犠飛、菊池の内野ゴロの間に 2失点。
6四球を反省し「序盤にランナーを背負った状況で、なんとか粘ることはできましたが、全体的に無駄な四球を多く出してしまいました。良い形で先制してもらって、球自体は良かっただけに、本来はもう少し長くマウンドにいなければならない試合でした」と振り返った。
キャッチボールする藤浪晋太郎投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
22日の広島戦(マツダ)に先発する阪神・藤浪が21日、マツダスタジアムで、ダッシュなどで調整。約 2カ月ぶりの 1軍登板となった前回16日のDeNA戦(横浜)は、 5回 6安打 4失点ながら大量援護を受けて、「3勝」目を手にした。「前回は点をとってもらった上で長いイニングを投げたかった。連戦中なので長く投げて、リリーフの方に楽してもらえるようにしたい」と力を込めた。
原口文仁捕手=阪神甲子園球場(2018年 5月17日撮影)
原口文仁捕手が左手小指の骨折「第5中手骨の骨折」で、出場選手登録を抹消された。 14日ヤクルト戦(甲子園)の 8回の打席で、原の投球を受けた際に負傷(記録はファウル)した。球団は「我慢してプレーしてきたが、この日抹消になりました」と説明した。
今季はここまで75試合に出場し、「打率3割2分4厘、2本塁打、19打点」。代打で勝負強さを発揮し、桧山進次郎氏が持つシーズン代打安打の球団記録の23本に、あと「1本」と迫っていた。代わって西岡剛内野手が約 4カ月ぶりに 1軍昇格した。
※ 9月22日の予告先発は、広島・岡田明丈投手(24)ー阪神・藤浪晋太郎投手(24)の同級生対決です。勝敗はどちらに!
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(09月)
2018年 公式戦 日程と結果(10月)