●17年ぶり最下位の責任を取る形で今季限りで辞任となった金本知憲監督(50)が、ラストを飾った。就任 3年間の最終戦。訴え続けた「執念」を、スタメン平均年齢25.1歳の若虎軍団が体現してくれた。1点を追う 9回、大山悠輔内野手(23)の盗塁が相手のミスを誘い、試合を振り出しに戻した。延長11回、右の長距離砲として期待をかけ続けた「5番」中谷将大外野手(25)が決勝打。 3年間の感情を問われると苦笑いした。最後は子を思う親のような笑みを浮かべ、ユニホームを脱いだ。志半ばでチームを去る金本監督は若虎にエールを送った。 ●阪神から次期監督に就任要請された矢野燿大 2軍監督(49)が14日、宮崎空港から緊急帰阪した。一夜明けて即座に動いた。さっそうと宮崎空港に現れると、午前の便で帰阪。フェニックス・リーグで指揮を執るため、宮崎県内に滞在中だった。11日に金本監督が電撃辞任。球団は後任候補として、矢野 2軍監督に一本化し、わずか 2日後の前日13日に宮崎市内のチーム宿舎で揚塩健治球団社長(58)から正式に監督就任要請を受けていた。約 1時間半の話し合いでは結論が出ていなかった。この日、受諾するか否かの検討を、家族らと相談した上で、早急に結論を出す方向だ。なお矢野 2軍監督が本隊を離れたことで、きょう14日のフェニックス・リーグ楽天戦(宮崎市清武総合運動公園SOKKENスタジアム)からは、高橋建 2軍投手コーチ(49)が監督代行を務める。
●金本監督の辞任とともに責任を問われる片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)は今季最終戦後、自身の去就について明言を避けた。この日、揚塩球団社長が矢野 2軍監督に来季 1軍監督の就任を要請。すでに福原忍 2軍投手コーチ(41)、藤井彰人バッテリーコーチ(42)、藤本敦士内野守備走塁コーチ(41)の 2軍 3コーチの 1軍昇格は決まっているが、 1軍監督の決定には当分時間がかかりそうで、それ以外は白紙となっている。この日も谷本修球団本部長らがナゴヤドームを訪れていたが、来季の契約更新などについての通達はなかったもようで、選手への別れの挨拶も金本監督だけだった。宙ぶらりん状態のコーチ陣が多いが、片岡ヘッドの退団は避けられない状況。
●ランディ・メッセンジャー投手(37)が、在籍10年目の来季は単年契約で残留することが12日、分かった。今年 4月に国内フリーエージェント(FA)権を取得。球団は早々に交渉を開始し、今季「11勝」の助っ人右腕と「スピード合意」に達した。この日、米国に帰国。来季からは日本人扱いとなり、 4つの 1軍外国人枠が 1つ空く分、逆襲を願って珍要求した。「最下位」に沈み、金本監督の電撃辞任が決まり、傷ついた虎に「補強第1号」の朗報が舞い込んだ。今季「11勝」を挙げ、大黒柱として奮闘したメッセンジャーが単年契約で合意していたことが判明。 4月に国内FA権の取得条件を満たし、来季からは日本人扱いになる。チームは欠かせぬ戦力として高評価し、取得早々から交渉を重ねてきた。米国に帰国したこの日までに、晴れて来季残留が決まった。前日11日には、現役時代に一緒にプレーした金本監督が辞任した。若手選手の台頭も含め、指揮官の無念も晴らすべく、虎の大黒柱が来季もチームを支えていく。
記事をまとめてみました。
<中日 2- 3阪神延長11回>◇25回戦◇阪神11勝14敗 0分◇13日◇ナゴヤドーム
17年ぶり最下位の責任を取る形で今季限りで辞任となった阪神金本監督が、ラストを飾った。
「今日も足を絡めたり、そういう野球ができた。最後の最後に良かったです」
就任 3年間の最終戦。訴え続けた「執念」を、スタメン平均年齢25.1歳の若虎軍団が体現してくれた。1点を追う9回、大山の盗塁が相手のミスを誘い、試合を振り出しに戻した。延長11回、右の長距離砲として期待をかけ続けた「5番」中谷が決勝打。「 3年間いろいろ目をかけて朝練を付き合った選手が来年以降、芽が出て花が咲いてくれないと、僕まで悲しくなる。来年以降きれいなすごい花を咲かせてほしい」。そう照れくさそうに笑った。
3年間の感情を問われると「しんどかったですね、やっぱり」と苦笑いした。
「全部、僕が環境作りをする能力がなかったからこういう結果になったわけで、選手たちは本当に一生懸命やってくれた。(若い選手は)自信を持ってほしい。どんどん失敗して、チャレンジ精神を持って、前向きに、前のめりになってたくさん失敗してほしい」
最後は子を思う親のような笑みを浮かべ、ユニホームを脱いだ。
2回表阪神一死 1塁、梅野隆太郎捕手の投手内野安打に笑顔を見せる金本知憲監督=ナゴヤドーム
17年ぶり「最下位」の責任を取る形で、今季限りで辞任となった阪神金本知憲監督がラストを飾った。 今季最終戦となった中日戦を延長11回、中谷の勝ち越し打でものにした。
志半ばでチームを去る金本監督は「この 3年間、目をかけてきた選手の芽が出て、花が咲いてくれないと僕まで悲しくなる。来年以降、きれいな花を咲かせてほしい」と若虎にエールを送った。
金本監督の一問一答は以下の通り。
-阪神で若手を使い続けるのは難しい作業だった
そうですね。毎年勝つことを要求されるチームでしたけど、そこを思い切ってなるべく補強を避けて若い選手を作っていく、という面においては道半ばでしたけど。これもプロ野球なんで、結果なんで仕方がないですね。選手はやってくれたんですけど、なかなか僕の力及ばずでファンの皆さんに申し訳ないです。
試合後の会見で笑顔を見せる金本知憲監督=ナゴヤドーム
-特に就任 1年目はワクワクする野球だった。印象に残るゲームは
結構いっぱいあるんでね。これっていうのはあまり覚えていないんですけどね。 1年目の青柳とか去年の小野とかを使ったりしたけど、彼らの初勝利とか今年の高橋遥とか、そういう試合は覚えているんですけど。野手は毎日なので覚えきれないですね。
-次の首脳陣には
いえいえ、次の首脳陣はまた次の首脳陣で考え方と方針をやっていけばいいと思います。だいぶ育成も終わったので、そろそろ補強で勝たれた方がよろしいと思います(笑い)。
-阪神ファンに
まず応援してくれて本当にありがとうございます。次に、ありがとうという前にまず申し訳ありませんでしたという気持ちが本当は強いんですけど。申し訳ない気持ちと感謝の気持ちと。弱い時にも応援してくれたファンの方には一番ありがたみを感じています。
帰阪する阪神・矢野燿大 2軍監督=宮崎空港
阪神から次期監督に就任要請された矢野燿大 2軍監督が14日、宮崎空港から緊急帰阪した。
フェニックス・リーグで指揮を執るため、宮崎県内に滞在中だった。11日に金本監督が電撃辞任。球団は後任候補として、矢野 2軍監督に一本化し、わずか 2日後の前日13日に宮崎市内のチーム宿舎で揚塩球団社長から正式に監督就任要請を受けていた。約 1時間半の話し合いでは結論が出ていなかった。この日、到着先の伊丹空港では「じっくりといっても時間がないからね。昨日、言っているように、正式に要請を受けて、すぐにっていうわけに俺もいかんし」などと話した。受諾するか、家族らと相談した上で、早急に結論を出す方向だ。
朝一番の飛行機で宮崎から帰阪した矢野燿大 2軍監督=伊丹空港
前日13日に宮崎市内のホテルで来季の 1軍監督就任要請を受けた阪神・矢野燿大 2軍監督が14日、宮崎空港から一時帰阪した。同地で行われているフェニックス・リーグの指揮を執ってきたが、監督就任要請を受けたことで、家族らと相談する時間を持つとみられる。
前日の約 1時間半にも及んだ会談では、異例の「5年契約」の提示を受け、結論は保留したもよう。だが、一夜明けて即座に動いた。さっそうと宮崎空港に現れると、午前の便で帰阪。受諾するか否かの検討を、さらに家族らとも重ねていくことになる。
なお矢野 2軍監督が本隊を離れたことで、きょう14日のフェニックス・リーグ楽天戦(SOKKEN)からは、高橋建 2軍投手コーチが監督代行を務める。
今季最終戦後、退任する金本知憲監督と握手するコーチ陣=ナゴヤドーム
金本監督の辞任とともに責任を問われる阪神・片岡ヘッド兼打撃コーチは今季最終戦後、自身の去就について明言を避けた。
「何も決まっていないから、答えられない」
この日、揚塩球団社長が矢野 2軍監督に来季 1軍監督の就任を要請。すでに福原投手、藤井バッテリー、藤本内野守備走塁の 2軍 3コーチの 1軍昇格は決まっているが、 1軍監督の決定には当分時間がかかりそうで、それ以外は白紙となっている。この日も谷本球団本部長らがナゴヤドームを訪れていたが、来季の契約更新などについての通達はなかったもようで、選手への別れの挨拶も金本監督だけだった。
「チーム打率0.253」は「セ・リーグ5位」。宙ぶらりん状態のコーチ陣が多いが、片岡ヘッドの退団は避けられない状況。新監督が決定次第、球団サイドは早急に組閣作業に入っていく。
ランディ・メッセンジャー投手が、在籍10年目の来季は単年契約で残留することが12日、分かった。今年 4月に国内フリーエージェント(FA)権を取得。球団は早々に交渉を開始し、今季「11勝」の助っ人右腕と「スピード合意」に達した。この日、米国に帰国。来季からは日本人扱いとなり、 4つの 1軍外国人枠が 1つ空く分、「いい助っ人を取って」と逆襲を願って珍要求した。
「最下位」に沈み、金本監督の電撃辞任が決まり、傷ついた虎に「補強第1号」の朗報が舞い込んだ。今季「11勝」を挙げ、大黒柱として奮闘したメッセンジャーが単年契約で合意していたことが判明。 4月に国内FA権の取得条件を満たし、来季からは日本人扱いになる。チームは欠かせぬ戦力として高評価し、取得早々から交渉を重ねてきた。米国に帰国したこの日までに、晴れて来季残留が決まった。
出国を前に話をするランディ・メッセンジャー投手=関西空港
来季は来日10年目で、阪神の外国人史上最長になる。大車輪の働きを見せたが、家族とともに米国へ帰国する関西空港では、悔しさをあらわにした。
「いいスタートを切れたんですけどね。途中からどんどん悪い方向に向かっていく部分があって。自分自身でも思い通りにいかなくて腹はたちましたけどね」
8月10日のDeNA戦(横浜)を最後に、白星を挙げることはなかった。「日米通算100勝」まであと「1勝」に迫ったところで、 8試合連続で偉業達成を逃した。「日本100勝」にもあと「5勝」。「来年の目標のひとつにはなりますね。もちろん今年のうちに達成したかった。どちらもね。まあでもしょうがない。それも野球ですから」と淡々と語った。
シーズン終盤は苦しんだが、充実感もあった。「2桁勝利」、「1500イニング到達」、「外国人最多奪三振記録」の達成だ。「この 1年不運なことばかりが起こるシーズンでしたが、個人的には 3つのことを成し得たと思っている」。
子どもたちと笑顔で手を振り、帰国の途に就くランディ・メッセンジャー投手=関西空港
一方でチームへの要望も明かした。来季から日本人扱いとなる分、 4つの外国人枠が 1つ空く。新加入したロサリオは「開幕4番」を務めたが不発に終わり、今季限りでの退団が決定的。自らの立場も推し量ってか、「なんとかチームの助けになってくれるようないい助っ人、力になってくれる外国人をとってほしいなと思います」と期待。助っ人が最強助っ人を求める珍要求に逆襲への思いを込めた。
前日11日には、現役時代に一緒にプレーした金本監督が辞任した。「もちろん残念ですし、いまだに信じられない」。若手選手の台頭も含め「監督が作ってきたチームの方針は間違っていない。新しい監督も引き継げるところを引き継いで、同じ方向を向いてほしい」。指揮官の無念も晴らすべく、虎の大黒柱が来季もチームを支えていく。
2軍で種を撒き、ある程度まで育てておきながら、 1軍に上がったとたんに積んでしまうような事をしてきたコーチは要らないだろう!旧知と言っても良いような人間が「打撃コーチ」になった上に、「ヘッドコーチ」まで行い、大丈夫だろうか?と思っていたら、案の定予想通りの事をしてくれた!今一人同様な人がいた。「作戦兼総合コーチ」を行った来た人は、しっかりとコーチしていた。作戦もキチンとしていたが、打撃コーチのおかげで点数が取れなかった。前者はクビで良いが、後者にはまだ残っていて欲しいですね! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
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