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巨人がCS第1S突破、菅野が無安打無得点試合達成!巨人菅野ノーヒットノーラン!ノーノー突破!

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ヤクルト先発は原樹理投手(25)、巨人は中 4日で菅野智之投手(29)。巨人は 2回、長野久義外野手(33)の「ソロ」で先制。菅野は 3回まで被安打なしの立ち上がり。巨人は 4回、先頭ケーシー・マギー内野手(36)の「ソロ」で追加点。二死 1塁から亀井善行外野手(36)も「2ラン」を放った。菅野は 6回まで被安打、与四死球なしの完全投球。巨人がCSファーストステージを突破した。菅野は 7回二死、山田哲人内野手(26)に四球を与えるまで完全投球で、ノーヒットノーランを達成。巨人がエース菅野智之投手の無安打投球の快投でヤクルトに連勝を収め、17日から始まるセ・リーグ覇者広島とのファイナルステージ進出を決めた。シーズンは借金「4」のギリギリ「3位」でつかんだ 2年ぶりのCSで、かつて「勝率5割未満」チームが「日本シリーズ」に出た例はない。今季限りで退任する高橋由伸監督の下、史上最大の「下克上日本一」へ、巨人が最初の関門を突破した。ファイナルステージはセ、パともに17日に始まる。神宮の杜を支配した。菅野は、坂口を 148キロの直球で中飛に仕留めると、捕球を待たずに両手を突き上げた。CS史上初のノーヒットノーラン。偉業に女房役の小林と熱く抱擁を交わした。

巨人小林誠司捕手(29)が今季2度目のノーノーを喜んだ。初回から菅野を好リード。 7回二死からヤクルト山田哲に四球を与えて完全試合は逃したが、切り替えて準完全試合に導いた。今季は 7月27日の中日戦で山口俊投手(31)とのコンビでノーノーを達成。マスクをかぶり、 2度目の偉業をつかんだ。実は2010年 6月10日の「全日本選手権」準々決勝で、東海大學のエースだった菅野に小林の同志社大學が 7回コールドながら無安打無得点を許した因縁がある。今度はともに達成した快挙を喜んだ。菅野の快投をリードで支えた巨人の小林は同じ29歳のエースに感心しきりだった。ポストシーズンでのノーヒットノーランは史上初。

巨人・長野久義外野手が、 2回に自身の「クライマックスシリーズ(CS)初本塁打」となる「先制ソロ」を放ち、勝利を引き寄せた。 4回にはケーシー・マギー内野手の「ソロ」、亀井善行外野手の「2ラン」も飛び出すなど、ヤクルトのお株を奪う本塁打攻勢で相手を圧倒した。神宮の“制空権”を、この夜は巨人が握った。まずは 2回、長野が先制弾。チームの勢いを表すような思い切りのいいスイングだった。 「2連勝」でのファーストステージ突破に、長野が声を上ずらせた。他球場と比べて狭く、本塁打が出やすい敵地・神宮球場で、ヤクルトのお株を奪う一発攻勢。序盤の援護で、菅野の無安打無得点試合達成をアシストした。

アンパイアが、菅野の投球を予測して、小林がミットを構えるのと同時か、それより前に、コースに寄っている。また、コントロールが抜群で、そこにピタッとボールが来るから、気持ちよく右手が挙がる。球審まで引き込んだ、見事なピッチングだった。小林との呼吸もかつてないほど合っていた。これまでは結構、サインに首を振るケースが多かったけど、この日は 1度だけ。制球力に加えて、球審、そして捕手との相性までピタリとくれば、これくらいの結果は残す。ヤクルト打線は、最後まで硬さが取れなかった。こちらもしょせん、「2位」。「優勝」したわけではない。菅野が打席に立ったとき、わざと四球で歩かせ、塁上を走らせ、リズムを崩すとか…。そういうことも昔の野球では、やっていた。おぜん立ては整った。ファイナルでも一気に広島を飲み込まないと。

記事をまとめてみました。

 

 

 セCSファーストステージ<ヤクルト 0- 4巨人>◇第 2戦◇巨人 2勝 0敗◇14日◇明治神宮野球場

 ヤクルト先発は原、巨人は中 4日で菅野。巨人は 2回、長野の「ソロ」で先制。菅野は 3回まで被安打なしの立ち上がり。

 巨人は 4回、先頭マギーの「ソロ」で追加点。二死 1塁から亀井も「2ラン」を放った。菅野は 6回まで被安打、与四死球なしの完全投球。

 巨人がCSファーストステージを突破した。菅野は 7回二死、山田哲に四球を与えるまで完全投球で、ノーヒットノーランを達成。

 菅野智之投手は亀井義行外野手の「右越え2点本塁打」をバンザイで喜ぶ=明治神宮野球場

 巨人がエース菅野智之投手の無安打投球の快投でヤクルトに連勝を収め、17日から始まるセ・リーグ覇者広島とのファイナルステージ進出を決めた。

 菅野が 9回打者28人に 113球を投じ無安打 1四球無失点。ポストシーズン史上初となるノーヒットノーラン。打線も 7安打で「3本塁打」で 4得点の一発攻勢で援護し、投打にヤクルトを圧倒した。

 試合を終えた菅野は「最高の気分です。何と表現していいのか分からないけど達成感はすごくある。途中から(完全試合を)狙っていました。四球はもったいなかったけど、満足しています。高橋監督と 1日でも長く野球ができるようにフル回転で頑張ります。(ファンへ)皆さん一緒に広島に行きましょう」と声をはずませた。

 ノーヒットノーランを達成し喜びを爆発させる巨人菅野智之投手=明治神宮野球場

 巨人は 2回、二死走者なしの場面で「6番」長野が、ヤクルト原の真ん中低め 143キロ直球をバックスクリーン左へ豪快に運ぶ「先制本塁打」。 4回には先頭の「3番」マギーが左翼へ「ソロ本塁打」、なおも一死 1塁から「7番」亀井の「右越え2ラン」で 4- 0とリードを広げた。

 投げてはレギュラーシーズンで勝利数、防御率、奪三振の「セ3冠」を獲得した絶対的エースの菅野が仁王立ち。 7回二死から山田哲人に四球を与えたものの、それまで 1人の走者も許さない圧巻の完全投球だった。

 シーズンは借金「4」のギリギリ「3位」でつかんだ 2年ぶりのCSで、かつて「勝率5割未満」チームが「日本シリーズ」に出た例はない。今季限りで退任する高橋由伸監督の下、史上最大の「下克上日本一」へ、巨人が最初の関門を突破した。

 ノーヒットノーランを達成した菅野智之投手を抱きしめる巨人・高橋由伸監督=明治神宮野球場

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ( 3試合制)は14日、セ、パ両リーグともに第 2戦が行われ、セは「レギュラーシーズン3位」の巨人が菅野の無安打無得点の好投で「2位」ヤクルトを 4- 0で破り、「2連勝」として 3年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。

 巨人は 2回、長野の「本塁打」で 1点を先制。 4回にはマギーの「ソロ」、亀井の「2ラン」で 3点を加えた。菅野が 1四球のみでヤクルト打線を寄せ付けず、ポストシーズン初のノーヒットノーランを達成した。

 ファイナルステージはセ、パともに17日に始まる。「リーグ優勝」の広島と西武が「1勝」のアドバンテージを持ち、 6試合制で「日本シリーズ」進出を争う。

 歴史が生まれた! 菅野智之投手(右)は最後の打者を仕留めると小林と抱き合った=明治神宮野球場

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第 2戦が行われ、「3位」の巨人が、「2位・ヤクルト」に 4- 0で勝ち、「2連勝」でファイナルステージ進出を決めた。先発の菅野智之投手が、無安打無得点試合を達成。CSや日本シリーズなどポストシーズンで、 1人で投げ切ってのノーヒットノーランはプロ野球史上初めてとなった。チームは、17日から「リーグ王者」の広島と「日本シリーズ」進出を懸けて敵地で戦う。

 神宮の杜を支配した。菅野は、坂口を 148キロの直球で中飛に仕留めると、捕球を待たずに両手を突き上げた。CS史上初のノーヒットノーラン。偉業に女房役の小林と熱く抱擁を交わした。

 「最高の気分です。何と表現していいか分からないですけど、達成感がすごくあります。こういうプレッシャーのかかる場面でできて満足しています」

 巨人先発の菅野智之投手=明治神宮野球場

 CS進出を決めた 9日の阪神戦にリリーフ登板し、状態を考慮して中 4日で上がった第 2戦のマウンド。好リードに導かれ、連続無失点もレギュラーシーズンから 5試合、41イニングに伸ばした。

 常にストライクを先行させた。延べ28人中18人の打者に 4球以上を要したが、 2球目までにストライクを取ったのは16度。10人の打者を 3球以下で 2ストライクに追い込んだ。許した走者は四球での 1人だけという準完全試合。18.44メートルの空間を挟んで小林と“会話”し、圧巻の制球力で快記録を打ち立てた。

 「唯一、神経を使って投げた」と振り返るのは 7回二死の場面だ。山田哲に四球を与えて完全試合の可能性が消えても、気持ちを切らさなかった。続くバレンティンを 7球目のスライダーで空振り三振に斬り「小林は( 7月27日の中日戦での山口俊に続く)今シーズン 2回目のノーヒットノーランなので、意識してくれたんだと思う」と感謝。主将の坂本勇からも祝福され「あまり褒められたことがないんですけど、『すげーな』と言ってもらえたのでうれしい」と笑った。

  7回、ヤクルト・バレンティンから空振り三振を奪いグラブを叩く巨人・菅野智之投手=明治神宮野球場

 圧倒的な技術があっても過信せず、地道な努力を怠らない。今季レギュラーシーズンでは「勝利数、防御率、奪三振の3冠」に輝き、 200投球回や10完投に初めて到達するなどさらなる進化を見せたが、完封した 6月15日のロッテ戦では、ひそかにベンチにノートを持ち込む姿があった。その狙いをエースは「(交流戦のため)バッターの特徴とか、 1回しか対戦しない相手だから分からない。イニング間に見て確認していた」と明かす。

 この日は何度も戦ったヤクルトが相手だったが、各打者の特徴を記した“脳内ノート”を開いてねじ伏せた。それでも「小さな反省点がいっぱいある」と襟を正し「まさか、自分がそこ(CSの歴史)に名前を刻めるとは思っていなかったですけど、その名に恥じない活躍をしていかないといけない」と続けた。

 レギュラーシーズンを「勝率5割未満」で終えたチームが「日本シリーズ」に進出すれば、初の快挙だ。「(今季限りで退任する)高橋監督と一日でも長く野球ができるように最後までフル回転で頑張りたい」。史上最大の下克上へ、エースの快投がドラマの始まりとなる。

  8回、大引啓次内野手を見逃し三振に仕留め、ガッツポーズの巨人・菅野智之投手=明治神宮野球場

 14日、東京都新宿区の神宮球場で行われたプロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第 2戦で、巨人の菅野智之投手(29)がノーヒットノーランを達成した。「レギュラーシーズン2位」のヤクルトを破ってファイナルステージ進出を決めた快投に、敵地に集まった巨人ファンからは歓声が上がった。

 菅野投手が最後の打者を中飛に仕留めて両手を突き上げると、オレンジ色で染まった左翼席を中心に「菅野、菅野」の大合唱が起きた。バックネット裏で菅野投手のタオルを回して応援した埼玉県鴻巣市の会社員、中野巧さん(22)は「圧巻だった。 5回ぐらいから雰囲気があった。 7回の四球が本当にもったいなかった」と興奮気味に振り返った。

 千葉県船橋市から両親と観戦に訪れた中学 2年の山県祐真さん(14)は「菅野投手の投球が、すごかった。こんな試合を見られて良かった」と感激した様子で話した。

 「日本シリーズ」進出を懸けたCSの舞台での快挙にヤクルトファンからも拍手を送る姿があった。静岡県藤枝市から来た会社員の八木みなみさん(28)は「負けて悲しいけど、菅野投手は文句なしだった」と話した。

  9回、ヤクルト・坂口を中飛に打ち取りCS史上初のノーヒットノーランを達成しガッツポーズをする巨人・菅野智之投手=明治神宮野球場

 巨人は先発の菅野が史上初となるクライマックスシリーズ(CS)での無安打無得点試合を達成し、 3年ぶりとなるCSファイナルステージ(17日開幕、マツダ)進出を決めた。

 以下、菅野の一問一答。

--今の率直な気持ちは

 「最高の気分です」

--CS史上初の快挙

 「なんて表現していいかわからないですけど、達成感はすごくあります」

--マウンドでも気持ちは

 「途中、 6回くらいからですかね、意識したんですけど、(捕手の)小林はたぶん、( 7月27日の山口俊に続く)今シーズン 2回目のノーヒットノーランなので、意識してくれたんだと思います」

 CS史上初のノーヒットノーランを達成し小林誠司捕手と抱き合う巨人・菅野智之投手=明治神宮野球場

-- 7、 8回にはガッツポーズ

 「途中から完全に狙っていたので。ただ( 7回二死からの)フォアボールはもったいなかったんですけど、満足しています」

--打線も頼もしかった

 「昨日もいい流れでチームがつないでくれたので、何とか波に乗って今日も投げることができました」

--ファイナルステージに向けて

 「僕たちは挑戦者なので、(今季限りで辞任する)高橋監督と長く、一日でも野球ができるように、最後までフル回転でがんばりたいなと思います」

--ファンへ

 「一緒に広島に行きましょう!」

◆巨人・高橋由伸監督

 「(菅野には)何と言っていいか、言葉が出ない。文句のつけようがない結果を残し続けている。(広島戦へ向け)僕らはチャレンジャー。この 2試合と同じように戦いたい」

◆ファイナルステージ( 6試合制)は「リーグ戦1位」とファーストステージの勝者が対戦。「4勝」した球団が「日本シリーズ」へ進出。「リーグ戦1位」にはアドバンテージ(1勝)があり、実質「3勝」で勝ち抜ける。

 

 巨人小林誠司捕手が今季2度目のノーノーを喜んだ。初回から菅野を好リード。 7回二死からヤクルト山田哲に四球を与えて完全試合は逃したが、「勝負しに行った。あれだけのいいバッター。フォアボールは致し方ない」と切り替えて準完全試合に導いた。

 今季は 7月27日の中日戦で山口俊とのコンビでノーノーを達成。マスクをかぶり、 2度目の偉業をつかんだ。「周囲からいろいろなことをいっぱい言われる中で、いつも以上にプレッシャーがかかる中、さすがのピッチングでした。こういう緊迫した中、自分をコントロールして落ち着いて投げるのがさすがだった」と最後まで力投を続けた菅野をねぎらった。

 ノーヒットノーランを達成し小林誠司捕手と抱き合う巨人・菅野智之投手=明治神宮野球場

 菅野とバッテリーを組んだ捕手の小林は「こういう緊迫した中でも自分をコントロールできていた」と堂々たる投球に最敬礼。 7回二死から山田哲に四球を許した直後、マウンドで声を掛けるなど“阿吽(あうん)の呼吸”で支えた。実は2010年 6月10日の「全日本選手権」準々決勝で、東海大のエースだった菅野に小林の同志社大が 7回コールドながら無安打無得点を許した因縁がある。「もちろん覚えていますよ。神宮でね。でも、あれは参考記録ですからね!!」と笑いながら、今度はともに達成した快挙を喜んだ。

 ノーヒットノーランを達成した巨人菅野智之投手(左)は小林誠司捕手と笑顔で抱き合う=明治神宮野球場

 菅野の快投をリードで支えた巨人の小林は「いつも以上にプレッシャーがかかっている中で、いつも通りの投球をしてくれた。さすがだなと思った」と同じ29歳のエースに感心しきりだった。

 ポストシーズンでのノーヒットノーランは史上初。「緊迫した中でも、しっかり自分をコントロールしている。落ち着いて一球一球投げている印象があった」と振り返った。

◆亀井善行外野手( 4回に「2ラン」)

 「(菅野)智之があんな投球をしていたから、何とかしないといけないと思っていた」

 

  2回表、巨人の長野久義外野手が「中越えソロホームラン」=明治神宮野球場

 巨人・長野久義外野手が、 2回に自身の「クライマックスシリーズ(CS)初本塁打」となる「先制ソロ」を放ち、勝利を引き寄せた。 4回にはケーシー・マギー内野手の「ソロ」、亀井善行外野手の「2ラン」も飛び出すなど、ヤクルトのお株を奪う本塁打攻勢で相手を圧倒した。

 神宮の“制空権”を、この夜は巨人が握った。まずは 2回、長野が先制弾。チームの勢いを表すような思い切りのいいスイングだった。

 「智之(菅野)がナイスピッチングだった。(柵越えは)ギリギリでしたね」

 「2連勝」でのファーストステージ突破に、長野が声を上ずらせた。原の低めの直球をバックスクリーン左へ。CS通算33戦目、 131打席目で自身初となる本塁打。これが口火となった。

 勢いづいたチームは 4回にマギーの「左中間席へのソロ」、亀井の「右中間席への2ラン」でリードを広げた。他球場と比べて狭く、本塁打が出やすい敵地・神宮球場で、ヤクルトのお株を奪う一発攻勢。序盤の援護で、菅野の無安打無得点試合達成をアシストした。

  4回表、巨人のケーシー・マギー内野手が「ソロホームラン」=明治神宮野球場

 長野は今季、得意とする 8月に「打率0.473」をマークするなど「打率0.290、13本塁打、52打点」。 9年目で打棒の健在ぶりを示し、特にレギュラーシーズン終盤は 2度のサヨナラ打を放ってチームを 2年ぶりのCSに導くなど圧巻の活躍を見せた。

 淡々と試合に臨む“天才”は、今年からルーティンをつくった。東京ドームでの試合前。無人のトレーニングルームに入り、伊藤トレーニングコーチと 2人きりでシンプルな腹筋運動を毎日繰り返した。涼しい顔で快打を連発するスマートな男も、人知れず歯を食いしばっていた。全ては勝利のため。陰で重ねた苦しみが勝負の大一番で実を結んだ。

 「神宮で勝てないとか、(第 1戦で先発した)小川君に勝てないとか、みんな悔しい思いをしていた。一丸となって勝てたと思います」。殊勲の長野が白い歯を光らせた。「4番・岡本、5番・阿部」の両大砲が 2戦連続無安打でも、頼もしい打者たちがガッチリと脇を固めている。

◆ 4回、左中間席へのソロ本塁打を放った巨人・ケーシー・マギー内野手

 「打つ方向は意識せずに、来たボールを強くたたくことだけを心掛けた。腕の伸びたところでしっかりと捉えられた」

  4回、巨人・亀井善行外野手が「2点本塁打」を放った=明治神宮野球場

◇データBOX◇

〔1〕巨人が連勝し、2015年以来 3年ぶり 9度目のファイナルステージ出場を決めた。ファーストステージを勝ち上がっての出場は2010年(同年「3位」、敗退)、2015年(同年「2位」、敗退)に次いで 3度目。

〔2〕「レギュラーシーズン3位」球団のファイナルステージ進出は昨年のDeNAと楽天に続く15度目。巨人では2010年以来 8年ぶり 2度目。「3位」球団が「日本シリーズ」に出場したのは2010年のロッテ、昨年のDeNAの2球団しかない。

〔3〕今季公式戦は「67勝71敗5分けの勝率0.486」。「シーズン勝率5割未満」の「3位」球団がファイナルステージに進んだのは、2013年の広島(0.489、敗退)、2016年のDeNA(0.493、敗退)に次いで 3度目。

 2回表巨人二死、「先制の中越えソロ本塁打」を放った長野久義外野手。投手原樹理=明治神宮野球場

 巨人長野久義外野手が決勝の「先制ソロ」を放った。 2回二死からヤクルト原の甘く入った 143キロ直球をバックスクリーン左へとたたき込んだ。

  1発攻勢の口火を切り、先発菅野を援護。ノーヒットノーランの偉業達成に貢献した。

 「(菅野)智之がナイスピッチングだったので。みんな一丸で勝てたと思います。広島で頑張ります」と下克上へ、次の広島戦に目を向けた。

 2回、「先制本塁打」を放った長野久義外野手=明治神宮野球場

 巨人・長野久義外野手が14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第 2戦に「6番・中堅」で先発出場。 2回二死から、バックスクリーン左への「先制ソロ」を放った。

 しっかりと振り抜いた。相手先発・原が投じた 143キロの外角直球を捉えた一発は、自身にとって「CS初本塁打」。先発のエース・菅野を援護する先制弾となった。

  4回、本塁打を放った巨人・ケーシー・マギー内野手=明治神宮野球場

 巨人のケーシー・マギー内野手が14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第 2戦に「3番・3塁」で先発出場。 1点リードの 4回先頭で、左中間席への「ソロ本塁打」を放った。

 「打つ方向は意識せずに、来たボールを強く叩くことだけを心掛けた。腕の伸びたところでしっかりと捉えられたよ」

 完璧な当たりだった。相手先発・原が投じた 1球目、 125キロのスライダーをフルスイング。大きな弧を描いて、スタンドで弾んだ。12日に36歳の誕生日を迎えた助っ人にとって、誕生日後初アーチ。同日は川崎市のジャイアンツ球場で全体練習に参加していたため、多くのG党から「誕生日おめでとう」と祝福されていた。

  4回、「2点本塁打」を放った巨人・亀井善行外野手=明治神宮野球場

 巨人・亀井善行外野手が14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第 2戦に「7番・右翼」で先発出場。 2点リードの 4回二死 2塁から、右翼席への「2ラン」を放った。

 「『甘いボールが来ないかなぁ』と思って打席に入ったんですが、初球の“そのボール”をひと振りで仕留めることができてよかったです」

 一発攻勢で攻め立てた。 2回には長野が「先制ソロ」、 4回先頭でもマギーが「左中間ソロ」で追加点。そして、前日13日の第 1戦でも打点を挙げていたベテランが、リードを 4点に広げる一撃を放ち、この回限りで、ヤクルト先発の原をマウンドから引きずりおろした。

 巨人・亀井善行外野手=明治神宮野球場

 亀井が 2点リードの 4回、「右中間席中段へ2ラン」を放った。前日13日の第 1戦は、代打で中前に落ちる適時打を放ち、この日は中押しの一発。ファーストステージはラッキーボーイ的存在となった。勝負強い36歳は「智之(菅野)があんな投球をしていたから、何とかしないといけないと思っていた」とエースの偉業をアシストし、ホッとした表情だった。

 

 ああいうシーンは久々に見た。昔の大投手がそうだった。いまや菅野くらいだね。なにかって? アンパイアが、菅野の投球を予測して、小林がミットを構えるのと同時か、それより前に、コースに寄っている。また、コントロールが抜群で、そこにピタッとボールが来るから、気持ちよく「ストライク!!」と右手が挙がる。球審まで引き込んだ、見事なピッチングだったよ。

 小林との呼吸もかつてないほど合っていた。これまでは結構、サインに首を振るケースが多かったけど、この日は 1度だけ。制球力に加えて、球審、そして捕手との相性までピタリとくれば、これくらいの結果は残す。そういう投手だよ。

 ヤクルト打線は、最後まで硬さが取れなかった。こちらもしょせん、「2位」。「優勝」したわけではない。開き直って、破れかぶれの策に出るくらいでもよかった。バント攻めをするとか…。菅野が打席に立ったとき、わざと四球で歩かせ、塁上を走らせ、リズムを崩すとか…。そういうことも昔の野球では、やっていたよ。

 まあ、いずれにしても巨人はこの 2戦で、チームの一体感が強まった。さあ、おぜん立ては整った。ファイナルでも一気に広島を飲み込まないとね。

(サンケイスポーツ専属評論家エモやんの舌好調)

 

  

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