●女子パラ走り幅跳び選手で、パラリンピックに3度出場している中西麻耶選手(33)が始球式に登場した。ファンである広島田中のビジター用ユニホームを身にまとい、マウンドへ。力強く腕を振り、ワンバウンド投球を見せた。2011年から担当するカウンセリングコーチが広島出身で、黒田博樹氏も担当していた縁で始球式が実現。この日も黒田氏のグラブを着用した。初体験の始球式を終え感想を語った。「2017年世界選手権」で銅メダル、今年の「アジア大会」で金メダルを獲得。「2020年東京パラ五輪」を目標にする。
● 3年連続リーグ優勝の広島がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第 2戦を制し連勝、「アドバンテージの1勝」を含め通算「3勝0敗」とし 2年ぶりの「日本シリーズ」進出へ王手をかけた。立ち上がりは両先発が好投した。広島先発のクリス・ジョンソン投手(33)は 5回までノーヒット投球、巨人田口麗斗投手(23)も 2塁までの進塁を許さず 1安打に抑えた。試合が動いたのは 6回。巨人は一死から坂本勇人内野手(29)が中前打で出塁。この一打でジョンソンのノーヒット投球を阻止した。二死 2塁でケーシー・マギー内野手(36)「適時2塁打」で先制した。この日、初めて得点圏に進めたチャンスを逃さなかった。巨人先発の田口は 6回無失点でマウンドを降りた。許したヒットは初回の丸佳浩外野手(29)の 1本のみ。今季は広島戦で「3戦3敗、防御率6.60」と苦しんだが、ポストシーズンできっちりと立て直した。 7回から畠世周投手(24)がマウンドに上がった。広島は 8回二死から代打松山竜平外野手(33)が四球を選ぶと、代走上本崇司内野手(28)が盗塁を決めて二死 2塁にチャンスを拡大。ここで代打新井貴浩内野手(41)が「適時2塁打」を放ち、試合を振り出しに戻した。さらに二死 1、 2塁で菊池涼介内野手(28)が左中間席に「勝ち越し3ラン」を放った。最後は守護神・中崎翔太投手(26)が締めくくった。広島の「日本シリーズ」進出に王手のかかる第 3戦は広島九里亜蓮投手(27=亜細亜大學)、巨人今村信貴投手(24)が先発予定。
●新井貴浩内野手が同点打を放ち連勝に貢献し、チームも日本シリーズ進出に王手をかけた。 1点を追う 8回二死 2塁、巨人「2番手」の畠から「左翼線へ適時2塁打」を放ち、菊池の「勝ち越し3ラン」を呼び込んだ。「決勝3ラン」を放った菊池とお立ち台に上がった新井は声をはずませた。
●菊池涼介内野手が「値千金の勝ち越し本塁打」を放った。新井の同点打の後、さらに 8回二死 1、 2塁の場面で巨人畠から「左中間席に3ラン」をたたき込んだ。ベンチに戻ると同点打を放った新井と抱き合い、喜びを分かち合った。満面の笑みを浮かべた。チームはこの「1勝」で 2年ぶり「日本シリーズ」進出に王手をかけた。
●クリス・ジョンソン投手が 8回 1失点の快投で逆転劇を導いた。 5回まで出した走者は四球と失策の 2人だけ。 6回に 2安打で先制の 1点を奪われたが、その後も崩れず、 8回まで投げた。その裏、自身の代打に出た新井が同点 2塁打。さらに菊池の「3ラン」で勝ち越し、白星をつかんだ。
●九里は18日、キャッチボールやダッシュなどで調整。球団史上初の「リーグ3連覇」を決めた大舞台で強さを発揮した。レギュラーシーズンで「8勝(4敗)」のうち、本拠地で「4勝」をマーク。静かに闘志を燃やした。
記事をまとめてみました。
セCSファイナルステージ<広島 4- 1巨人>◇第 2戦◇広島 3勝 0敗 0分◇18日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
女子パラ走り幅跳び選手で、パラリンピックに3度出場している中西麻耶が始球式に登場した。 ファンである広島田中のビジター用ユニホームを身にまとい、マウンドへ。力強く腕を振り、ワンバウンド投球を見せた。
始球式をする中西麻耶選手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
11年から担当するカウンセリングコーチが広島出身で、黒田博樹氏も担当していた縁で始球式が実現。この日も黒田氏のグラブを着用した。初体験の始球式を終え「このような機会で始球式をやることができてうれしいです。ワンバウンドは悔しい。マウンドに上がるとイメージより感覚が違うなと思いました」と感想を語った。
「17年世界選手権」で銅メダル、今年の「アジア大会」で金メダルを獲得。「20年東京パラ五輪」を目標にする中西は「カープはファンの方と距離が近いですし、あれだけファンに愛される中で試合に勝てることはスポーツの醍醐味(だいごみ)だと思う。私も刺激をもらえるし、カープと一緒にいい成績を残したい」と話した。
3年連続リーグ優勝の広島がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第 2戦を制し連勝、「アドバンテージの1勝」を含め通算「3勝0敗」とし 2年ぶりの「日本シリーズ」進出へ王手をかけた。
立ち上がりは両先発が好投した。広島先発のジョンソンは 5回までノーヒット投球、巨人田口も 2塁までの進塁を許さず 1安打に抑えた。
試合が動いたのは 6回。巨人は一死から坂本が中前打で出塁。この一打でジョンソンのノーヒット投球を阻止した。二死 2塁でマギー「適時2塁打」で先制した。この日、初めて得点圏に進めたチャンスを逃さなかった。
8回裏広島二死 1、 2塁、菊池涼介内野手は「中越え3点本塁打」を放ちガッツポーズを見せる=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
巨人先発の田口は 6回無失点でマウンドを降りた。許したヒットは初回の丸の 1本のみ。今季は広島戦で「3戦3敗、防御率6.60」と苦しんだが、ポストシーズンできっちりと立て直した。 7回から畠がマウンドに上がった。
広島は 8回二死から代打松山が四球を選ぶと、代走上本が盗塁を決めて二死 2塁にチャンスを拡大。ここで代打新井が「適時2塁打」を放ち、試合を振り出しに戻した。さらに二死 1、 2塁で菊池が左中間席に「勝ち越し3ラン」を放った。最後は守護神・中崎が締めくくった。
広島の日本シリーズ進出に王手のかかる第 3戦は広島九里、巨人今村が先発予定。
菊池涼介内野手(右)とともに肩を組んでスタンドへあいさつする新井貴浩内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
セ・リーグ王者の広島が逆転勝ちで巨人に連勝した。
リーグ制覇の「アドバンテージ1勝」を含めて「3勝0敗」とし、 2年ぶり「日本シリーズ」進出に王手をかけた。打線は 7回まで 1安打と苦戦していたが、 8回に代打新井が同点打。菊池の「決勝3ラン」で突き放した。先発ジョンソンは 8回 1失点の好投で「勝利投手」となった。緒方孝市監督の談話は以下の通り。
- 8回に逆転
緒方監督 シーズン中も何回か感じたけど、厳しい状況からひっくり返して勝ちきるチームの底力をこういう大舞台で出してくれた。打った新井もすごいし、走った上本もすごいし、キク(菊池)もまさかあそこでホームランを打つとは思わなかった。すごい集中力を見せてくれる。(続けて)ジョンソンも粘り強くね。石原もいいリードをしてくれたから。
巨人に連勝しファンの声援に応える広島緒方孝市監督=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
-新井が球場の雰囲気を変えた
緒方監督 打ったのは新井の力だけど、ファンの声援が乗り移った感じだった。本当に難しいボールだと思うけど、よく打ったね。
- 3者連続代打を送った
緒方監督 それまでの(打席)内容がね。畠なら右の方がいいんだけど、小窪にしてもちょっと内容が…。守備は良かったけどね。 1人ランナーが出れば、ちょっと空気が変わるかなと思った。
-突破に王手
緒方監督 明日全力でいかないと、 1つの勝ち負けでまた流れが変わる。明日また自分たちの野球をやるということ。
菊池涼介内野手の「決勝3ラン」に新井貴浩内野手(中央)はベンチから飛び出して喜びを爆発させた=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
「セ・リーグ3連覇」の広島が「レギュラーシーズン3位」から勝ち上がった巨人に 4- 1で逆転勝ちして「2連勝」。 0- 1の 8回、代打・新井貴浩内野手の「適時2塁打」で追い付き、菊池涼介内野手の「3ラン」で勝ち越した。広島はリーグ優勝による「1勝」のアドバンテージを含めて「3勝」として、19日の第 3戦に勝つか引き分けると 2年ぶりの「日本シリーズ」進出が決まる。
鮮やかな逆転勝利で 2年ぶりの「日本シリーズ」進出へ王手をかけた。窮地のチームを救ったのは、先月 5日に今季限りでの現役引退を表明した新井だ。広島生まれのスラッガーが大声援に応える同点 2塁打を放ち、お立ち台で気持ちを高ぶらせた。
「たくさんの声援が聞こえてきたので“気持ちMAX”で打席に入りました。気持ちだけで打ちました。ホント、最高です」
0- 1の 8回二死 1塁、代打で打席へ入った。代走・上本が 2盗を決めた後、畠が投じた 6球目の低めのフォークに食らいつき、バランスを崩しながら最後は左手で左翼線へ。 2塁に到達すると盛り上がるカープベンチに向かって両手を上げて大はしゃぎ。試合後は「冷静になると恥ずかしい。ハッハッハ…」と豪快に笑った。
「3点本塁打」を放った広島・菊池涼介内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
41歳のチーム最年長の適時 2塁打後、田中が四球でつなぎ、新井を「お兄ちゃん」と慕う菊池が「CS1号3ラン」。「お兄ちゃんが打ったので弟も打たないといけないという気持ちでした」と充実の汗を拭った。
頼れるベテランはグラウンド外でもチームを救う。 7日のDeNAとのレギュラーシーズン最終戦(マツダ)の練習中、選手らが「栄光の新井Tシャツ」(赤、黒 2枚組、税込5000円)を着用。当日、本拠地正面のグッズショップで1000組限定発売して即完売。球団に問い合わせが殺到していた。
球団は「新井を“イジった”内容なので配慮して再販しない」との方針だったが、新井自身が球団に 「僕のことはいいですよ」と直訴。12日から再販し、現在人気を博している。2015年に古巣復帰後、すべてをささげる新井はヒーローインタビュー後、お立ち台で弟分の菊池と熱い抱擁して球場をさらに沸かせた。
「“家族”と一丸で頑張ります」
優勝チームの「1勝」のアドバンテージを含み「3勝0敗」。新井さんを中心にまとまった“大家族”が、一気に日本シリーズ進出を決める。
お立ち台で抱き合う広島・新井貴浩内野手と菊池涼介内野手(右)=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
■ 8回に代走で 2盗を決め、同点のホームを踏んだ広島・上本崇司内野手
「走れのサインだったのでいきました。フォークだったので運がよかったですね」
◇データBOX◇
◎…「レギュラーシーズン1位」の広島が連勝し、アドバンテージの「1勝」を含めて対戦成績を「3勝0敗」とした。「日本シリーズ」出場を懸けたプレーオフ、CSにおいて無敗で王手をかけたケースは過去15度全て「日本シリーズ」に進出、突破率は 100%(セでは 4度中 4度)。
◎…チーム 3安打での勝利はプレーオフ、CS最少タイで、2011年ファイナルステージ第 5戦の中日(○ 2- 1ヤクルト)、昨年ファイナルステージ第 1戦の広島(○ 3- 0DeNA、 5回裏終了コールド)に次いで 3度目。
◎… 9回試合での両軍合計 6安打も最少タイで、2010年パのファイナルステージ第 2戦(ソフトバンク 4、ロッテ 2)に次いで 2度目。コールドゲームでは昨年セのファイナルステージ第 1戦の 5安打(広島 3、DeNA 2)がある。
8回裏広島二死 2塁、新井貴浩内野手は左翼線へ「同点適時2塁打」を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
広島新井貴浩内野手が同点打を放ち連勝に貢献し、チームも日本シリーズ進出に王手をかけた。
1点を追う 8回二死 2塁、巨人「2番手」の畠から「左翼線へ適時2塁打」を放ち、菊池の「勝ち越し3ラン」を呼び込んだ。
「決勝3ラン」を放った菊池とお立ち台に上がった新井は「本当にもう最高です。マッちゃん(松山)が四球でつないで、(松山の代走上本)崇司もよく走ってくれた。(同点適時打は)追い込まれていたけど、何とかしたい、その気持ちだけでした。今日もたくさんの声援をもらって気持ちマックスで入った。( 2塁上で大喜びに)恥ずかしかったけど、うれしかったので。でも、その後のキク(菊池)のホームランじゃないでしょうか。(代走送られ)ベンチで見ていたけど打つだろうな、と思ってみていた。(日本シリーズへあと1勝?)余計なこと考えず、明日の試合も家族一丸となって頑張りたい」と声をはずませた。
お立ち台に上がり笑顔で抱き合う新井貴浩内野手(左)と菊池涼介内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
広島菊池涼介内野手が「値千金の勝ち越し本塁打」を放った。
新井の同点打の後、さらに 8回二死 1、 2塁の場面で巨人畠から「左中間席に3ラン」をたたき込んだ。ベンチに戻ると同点打を放った新井と抱き合い、喜びを分かち合った。
「(新井の同点打で)がらっと一気に『いってやるぞ』という雰囲気になりました。お兄ちゃん(新井)も打ったんで弟(自分)も打たないといけないというプレッシャーの中で打席に入れました。最高です」と満面の笑みを浮かべた。
チームはこの「1勝」で 2年ぶり「日本シリーズ」進出に王手をかけた。「一戦一戦、また明日勝てるように頑張りたいです」と気合を入れた。
広島先発のクリス・ジョンソン投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
広島クリス・ジョンソン投手が 8回 1失点の快投で逆転劇を導いた。
5回まで出した走者は四球と失策の 2人だけ。 6回に 2安打で先制の 1点を奪われたが、その後も崩れず、 8回まで投げた。その裏、自身の代打に出た新井が同点 2塁打。さらに菊池の「3ラン」で勝ち越し、白星をつかんだ。
「田口投手もいい投球をしていて、タイトな展開だったけど、最後の最後にすごい試合になったね。今日は思うような投球ができた。早いカウントで打者に振らせることができたから終盤まで投げられたんだと思う」と会心の 113球を振り返った。
広島・九里は18日、キャッチボールやダッシュなどで調整。球団史上初の「リーグ3連覇」を決めた 9月26日のヤクルト戦では 8回無失点で白星を挙げるなど、大舞台で強さを発揮した。レギュラーシーズンで「8勝(4敗)」のうち、本拠地で「4勝」をマーク。「レギュラーシーズン同様、しっかり自分の持っている力を出していきたい」と静かに闘志を燃やした。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年CSシリーズ開催日程
2018年 公式戦 日程と結果(09月)
2018年 公式戦 日程と結果(10月)