●両代表の先発が好投をみせた。日本の笠原は 2回を 1安打無失点、台湾の江辰晏は 3回を無安打無失点に抑えた。台湾は 5回に郭永維の中前適時打で先制。さらに藍寅倫の 3ランなどで、この回 5点を加えた。日本は 6回まで 1安打無得点。台湾は 8回に陳俊秀の「ソロ本塁打」で 1点を加えて快勝。日本は 9回に山田哲、外崎の適時打などで 5点を返したが届かなかった。「甲斐キャノン」で流れを変えて 9回に 5点をかえしたが…序盤の失点が響き稲葉ジャパンが初黒星を喫した。「2018 日米野球」( 9日開幕、東京ドームほか)に出場する野球日本代表が、ヤフオクドームで台湾代表との壮行試合に臨み、 1点差で敗戦。フル代表戦初黒星を喫した。データも映像もない初対戦の投手との戦い。国対応力が求められる中で、 5回まで打線が無安打と沈黙。稲葉篤紀監督(46)は「初球から振っていく姿が見られたのはいいこと。ボールを見るのではなく振ってタイミングや軌道を見極めていた」と言ったが 1点が遠かった。 5回に 5点を先取され、 8回に喫した 1失点も響いた。国際試合の厳しさを感じながら、本場メジャーリーガーとの対戦に向かう。 9回の守備から出場した甲斐拓也捕手(26=ソフトバンク)が今季の「台湾プロ野球盗塁王」、王威晨内野手(27=中信)の 2盗を阻止。自慢の“甲斐キャノン”で正捕手の座獲得をアピールした。新記録の「6連続盗塁阻止」などで育成出身初の「日本シリーズ最優秀選手」に輝いたのが 4日前。自身 3度目の日本代表入りだが、今回は注目度が違う。王が次打者の初球でスタートを切った(結果はファウル)だけで歓声が響き、甲斐もうなずいた。通算 6試合目で初黒星を喫した稲葉ジャパンだが“時の人”の活躍は、「2020年東京五輪」に向けて正捕手の見極めを図る稲葉監督にとっても朗報だ。次は日米強肩対決。甲斐が「スーパー」と憧れるモリーナに真っ向勝負を挑む。
● 9日から東京ドームで開幕する「米大リーグ(MLB)選抜」との「日米野球」を前に厳しい結果となったが、 9回の守備から出場した甲斐拓也捕手が今季の「台湾プロ野球盗塁王」、王威晨内野手の 2盗を阻止。自慢の“甲斐キャノン”で正捕手の座獲得をアピールした。日本中を驚かせた強肩が、今度は世界の舞台で発動された。甲斐が、27個目のアウトを自慢の“キャノン砲”で仕留め、所属チームの本拠地・ヤフオクドームをどよめきに包んだ。 9回二死 1塁、 2盗を試みたのは今季「44盗塁」で台湾プロ野球の「盗塁王」に輝いた王威晨。山崎の低めの球を捕ると、難しい体勢から矢のような送球で刺した。右にそれたが、ボールが 2塁に到達したときにも、まだ王はベースの約 2メートル手前と余裕たっぷり。 8回まで 1安打と苦しんだチームの雰囲気を一変させ、最後の反撃へとつなげた。通算 6試合目で初黒星を喫した稲葉ジャパンだが“時の人”の活躍は、「2020年東京五輪」に向けて正捕手の見極めを図る稲葉監督にとっても朗報だ。次は日米強肩対決。甲斐が「スーパー」と憧れるモリーナに真っ向勝負を挑む。
●日米野球広報事務局は7日、「2018 日米野球」で始球式を行う元日本人大リーガー 6人を発表した。 8日のエキシビションゲームは元メッツの高橋尚成氏(43)、元レッドソックスの岡島秀樹氏(42)。第 1戦( 9日)は元ヤンキース松井秀喜氏(44)、第 3戦(11日)は元ドジャース斎藤隆氏(48)、第 4戦(13日)は元ヤンキース黒田博樹氏(43)、第 5戦(14日)は元ブレーブス川上憲伸氏(43)が始球式を行う。
● 9日から始まる日米野球メンバーに選出されているソフトバンク甲斐拓也捕手が 6日、ヤフオクドームで練習した。日米野球での「甲斐キャノン」発動に意欲を見せた。「MLBオールスター」には「ア・リーグ2年連続盗塁王」のメリフィールドがいる。メジャーの動画を常にチェックしている甲斐は過剰に反応することはなかった。「日本シリーズMVP」を獲得し、この日の会見では稲葉監督と出席。一躍、時の人となったが本人は配球面のことで頭がいっぱいだ。「日本シリーズ」終了から中 2日。疲れは隠せないが、肩以外の部分でも多くを吸収する。シリーズで対戦した広島會澤翼捕手(30)に刺激を受けお手本にするつもり。鉄砲肩の迫力と謙虚さのギャップが大きな魅力。育成出身の捕手が世界の俊足を止める。胸躍る筋書きはまだまだ続く。
●快進撃が止まらない。「日本シリーズでMVP」を獲得したソフトバンク甲斐拓也捕手が 6日、米大リーグ公式サイトで特集された。メジャー移籍と関係のない日本人選手が、同サイトで特集されることは極めて異例。「甲斐キャノン」と称される鉄砲肩が世界に認められた。 9日から始まる「日米野球メンバー」に選出されている甲斐はヤフオクドームで練習。 2年連続盗塁王のホイット・メリフィールド内野手(29=ロイヤルズ)ら、メジャーの俊足も封じ込める。日本シリーズでMVPに輝いた「甲斐キャノン」に、米国も注目した。動画や写真で話題を紹介する大リーグ公式サイト「Cut4」コーナーが、甲斐の強肩を特集。「6連続盗塁阻止」の動画を掲載し「カイ・キャノン」の呼び名まで紹介しながら解説した。同コーナーは、エンゼルス大谷が北海道日本ハム時代に活躍した際たびたび取り上げていたが、メジャー移籍の俎上(そじょう)にない選手が紹介されるのは極めてまれ。甲斐の肩がいかに衝撃だったかを示している。
記事をまとめてみました。
侍ジャパン壮行試合<日本 5- 6台湾>◇ 7日◇ヤフオクドーム
両代表の先発が好投をみせた。日本の笠原は 2回を 1安打無失点、台湾の江辰晏は 3回を無安打無失点に抑えた。
台湾は 5回に郭永維の中前適時打で先制。さらに藍寅倫の 3ランなどで、この回 5点を加えた。日本は 6回まで 1安打無得点。
台湾は 8回に陳俊秀の「ソロ本塁打」で 1点を加えて快勝。日本は 9回に山田哲、外崎の適時打などで 5点を返したが届かなかった。
5回裏を終え、選手交代を告げる日本の稲葉篤紀監督=ヤフオクドーム
「甲斐キャノン」で流れを変えて 9回に 5点をかえしたが…序盤の失点が響き稲葉ジャパンが初黒星を喫した。
「2018 日米野球」( 9日開幕、東京ドームほか)に出場する野球日本代表が、ヤフオクドームで台湾代表との壮行試合に臨み、 1点差で敗戦。フル代表戦初黒星を喫した稲葉篤紀監督は「試合から遠ざかった選手の試合勘を戻すために優先して起用した。台湾のピッチャーは良かったですし、バッターも振れていた」と言った。
データも映像もない初対戦の投手との戦い。国対応力が求められる中で、 5回まで打線が無安打と沈黙。稲葉監督は「初球から振っていく姿が見られたのはいいこと。ボールを見るのではなく振ってタイミングや軌道を見極めていた」と言ったが 1点が遠かった。 5回に 5点を先取され、 8回に喫した 1失点も響いた。国際試合の厳しさを感じながら、本場メジャーリーガーとの対戦に向かう。
9回表台湾二死 1塁、打者・郭永維のとき、 1塁走者の王威晨は 2盗を試みるが甲斐拓也捕手の送球でアウトとなる=ヤフオクドーム
日本代表「侍ジャパン」は 7日、台湾代表に 5- 6で敗れ、稲葉篤紀監督が昨年の就任 6戦目で初黒星を喫した。 9日から東京ドームで開幕する米大リーグ(MLB)選抜との日米野球を前に厳しい結果となったが、 9回の守備から出場した甲斐拓也捕手が今季の「台湾プロ野球盗塁王」、王威晨内野手(中信)の 2盗を阻止。自慢の“甲斐キャノン”で正捕手の座獲得をアピールした。
日本中を驚かせた強肩が、今度は世界の舞台で発動された。甲斐が、27個目のアウトを自慢の“キャノン砲”で仕留め、所属チームの本拠地・ヤフオクドームをどよめきに包んだ。
「いつも通り、いい緊張感でできました。盗塁王だと聞いていたし、走ってくると思いました」
9回二死 1塁、 2盗を試みたのは今季44盗塁で台湾プロ野球の「盗塁王」に輝いた王威晨。山崎の低めの球を捕ると、難しい体勢から矢のような送球で刺した。右にそれたが、ボールが二塁に到達したときにも、まだ王はベースの約 2メートル手前と余裕たっぷり。 8回まで 1安打と苦しんだチームの雰囲気を一変させ、最後の反撃へとつなげた。
9回、台湾のワン・ウェイチェン(王威晨)の 2盗を阻止し笑顔をみせる日本・甲斐拓也捕手=ヤフオクドーム
新記録の「6連続盗塁阻止」などで育成出身初の「日本シリーズ最優秀選手」に輝いたのが 4日前。自身 3度目の日本代表入りだが、今回は注目度が違う。王が次打者の初球でスタートを切った(結果はファウル)だけで歓声が響き、甲斐も「(期待は)分かりました。応えないと」とうなずいた。
「甲斐キャノン」と称される強肩には世界屈指の強肩捕手も注目する。 9日からの日米野球で対戦するモリーナ(カージナルス)が、記者会見で自身に言及したことを聞くと「恐れ多いです。とても比べられるものでは」と汗を拭った。
通算 6試合目で初黒星を喫した稲葉ジャパンだが“時の人”の活躍は、「2020年東京五輪」に向けて正捕手の見極めを図る稲葉監督にとっても朗報だ。次は日米強肩対決。甲斐が「スーパー」と憧れるモリーナに真っ向勝負を挑む。
日本代表「侍ジャパン」は 7日、台湾代表に 5- 6で敗れ、稲葉篤紀監督が昨年の就任 6戦目で初黒星を喫した。 9日から東京ドームで開幕する「米大リーグ(MLB)選抜」との「日米野球」を前に厳しい結果となったが、 9回の守備から出場した甲斐拓也捕手が今季の「台湾プロ野球盗塁王」、王威晨内野手の 2盗を阻止。自慢の“甲斐キャノン”で正捕手の座獲得をアピールした。
日本中を驚かせた強肩が、今度は世界の舞台で発動された。甲斐が、27個目のアウトを自慢の“キャノン砲”で仕留め、所属チームの本拠地・ヤフオクドームをどよめきに包んだ。
「いつも通り、いい緊張感でできました。盗塁王だと聞いていたし、走ってくると思いました」
9回二死 1塁、 2盗を試みたのは今季「44盗塁」で台湾プロ野球の「盗塁王」に輝いた王威晨。山崎の低めの球を捕ると、難しい体勢から矢のような送球で刺した。右にそれたが、ボールが 2塁に到達したときにも、まだ王はベースの約 2メートル手前と余裕たっぷり。 8回まで 1安打と苦しんだチームの雰囲気を一変させ、最後の反撃へとつなげた。
9回、 2盗失敗の台湾のワン・ウェイチェン(王威晨)=ヤフオクドーム
新記録の「6連続盗塁阻止」などで育成出身初の「日本シリーズ最優秀選手」に輝いたのが 4日前。自身 3度目の日本代表入りだが、今回は注目度が違う。王が次打者の初球でスタートを切った(結果はファウル)だけで歓声が響き、甲斐も「(期待は)分かりました。応えないと」とうなずいた。
「甲斐キャノン」と称される強肩には世界屈指の強肩捕手も注目する。 9日からの「日米野球」で対戦するモリーナ(カージナルス)が、記者会見で自身に言及したことを聞くと「恐れ多いです。とても比べられるものでは」と汗を拭った。
通算 6試合目で初黒星を喫した稲葉ジャパンだが“時の人”の活躍は、「2020年東京五輪」に向けて正捕手の見極めを図る稲葉監督にとっても朗報だ。次は日米強肩対決。甲斐が「スーパー」と憧れるモリーナに真っ向勝負を挑む。
ヤンキース時代の黒田博樹氏
日米野球広報事務局は7日、「2018 日米野球」で始球式を行う元日本人大リーガー 6人を発表した。
8日のエキシビションゲームは元メッツの高橋尚成氏、元レッドソックスの岡島秀樹氏。第 1戦( 9日)は元ヤンキース松井秀喜氏、第 3戦(11日)は元ドジャース斎藤隆氏、第 4戦(13日)は元ヤンキース黒田博樹氏、第 5戦(14日)は元ブレーブス川上憲伸氏が始球式を行う。
9日から始まる日米野球メンバーに選出されているソフトバンク甲斐拓也捕手が 6日、ヤフオクドームで練習した。
日米野球での「甲斐キャノン」発動に意欲を見せた。「MLBオールスター」には「ア・リーグ2年連続盗塁王」のメリフィールドがいる。メジャーの動画を常にチェックしている甲斐は「見たことはありますが、意識してません。(走って)きたら刺せればいい」と過剰に反応することはなかった。
「日本シリーズMVP」を獲得し、この日の会見では稲葉監督と出席。「めちゃくちゃ緊張しましたよ」と苦笑いだ。一躍、時の人となったが本人は「投手の助けがあってのこと。それ(盗塁阻止)だけでなく、しっかり投手をリードして勝たないといけない」と配球面のことで頭がいっぱいだ。
笑顔で会見する、右からソフトバンク甲斐拓也捕手、稲葉篤紀監督
「日本シリーズ」終了から中 2日。疲れは隠せないが、肩以外の部分でも多くを吸収する。シリーズで対戦した広島會澤に刺激を受け「すごい意味のある 1球を投げさせたり、投手をリードしている。いろいろ聞きたい」とお手本にするつもり。「20年東京オリンピック(五輪)」へは「力不足。力をつけないと」。鉄砲肩の迫力と謙虚さのギャップが大きな魅力。育成出身の捕手が世界の俊足を止める。胸躍る筋書きはまだまだ続く。
快進撃が止まらない。「日本シリーズでMVP」を獲得したソフトバンク甲斐拓也捕手が 6日、米大リーグ公式サイトで特集された。メジャー移籍と関係のない日本人選手が、同サイトで特集されることは極めて異例。「甲斐キャノン」と称される鉄砲肩が世界に認められた。 9日から始まる「日米野球メンバー」に選出されている甲斐はヤフオクドームで練習。 2年連続盗塁王のホイット・メリフィールド内野手(ロイヤルズ)ら、メジャーの俊足も封じ込める。
日本シリーズでMVPに輝いた「甲斐キャノン」に、米国も注目した。動画や写真で話題を紹介する大リーグ公式サイト「Cut4」コーナーが、甲斐の強肩を特集。「6連続盗塁阻止」の動画を掲載し「カイ・キャノン」の呼び名まで紹介しながら解説した。
投内連係で声を出す甲斐拓也捕手=ヤフオクドーム
記事では、甲斐が捕球してから 2塁手のグラブに届くまでの時間「POPタイム」が1.8秒であることに触れ「今季メジャーの上位記録に匹敵する」と指摘。実際、今季メジャーでマスクをかぶった 100人を超える捕手のうち、「最高POPタイム」はゴンザレス(ホワイトソックス)の1.86秒で、1.8秒台は 4人だけ。メジャーの連続盗塁阻止は、日米野球で来日しているモリーナ(カージナルス)ら 2捕手が記録する「12」だが「優勝を決めるシリーズ 5試合で『6連続成功』は、大一番の守備パフォーマンスとして最高峰の 1つ」と称賛した。
同コーナーは、エンゼルス大谷が日本ハム時代に活躍した際たびたび取り上げていたが、メジャー移籍の俎上(そじょう)にない選手が紹介されるのは極めてまれ。甲斐の肩がいかに衝撃だったかを示している。
侍ジャパン2018年試合日程