●矢野監督が来春のキャンプ序盤までノーサインを継続する方針を明かした。 2度の紅白戦では指示を出さず、選手の判断に任せた。あす17日には就任後初の対外試合となる韓国LGとの練習試合が行われる。新指揮官のタクトに注目が集まるが、サインは封印する。きょう16日に予定されるシート打撃では無死 2塁に設定。もちろん、ノーサインだ。選手の野球脳を刺激し、スローガンに掲げる「超積極的」をより促す。
●阪神秋季キャンプで野手の練習メニューに「強化ランニング(コロンビア)」と見慣れない文字が並んだ。ポール間を走りながらフライを捕球するアメリカンノックの内野ゴロバージョン。 3塁後方から 1塁側へ走り、 2塁手前と 1塁手前でゴロを捕球し、それを往復で行う。コーチ陣が名付けたものだという。苦戦したのが島田海吏外野手(22)だ。ノーミスなら 6本で終了となるが、グラブの手前で打球がイレギュラーバウンドする不運も重なり、最後はヘトヘトの11本目でフィニッシュ。10月の「U23ワールドカップ・コロンビア大会」では最多得点賞を取るなど活躍したが、こちらの「コロンビア」では輝けず。苦笑いも、充実の表情だった。
●熊谷敬宥内野手(22)が足と守備で遊撃の定位置奪取を猛アピールした。高知・安芸での秋季キャンプ16日目、無死 2塁からのシート打撃を開催。遊撃守備では、藤谷の中前に抜けそうな当たりを横っ跳びで好捕。素早く処理してアウトに仕留めるなど、 5度の守備機会を完璧にこなした。走塁では板山の左前打で、 2塁から迷いなく本塁へ滑り込み、好判断で得点をマーク。
●先発に再転向する可能性のある岩崎優投手(27)が、ブルペンで新球を試投した。カットボールのように細かな変化をするボールで、投球を見守った金村曉投手コーチ(42)は「先発するには球種をある程度増やしておかないと」と説明した。ブルペンで計60球を投じた岩崎は新球種に意欲満々だった。
●阪神「ドラフト1位」の大阪ガス・近本光司外野手(24)が15日、西宮市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金 1億円に出来高5000万円、年俸1500万円(いずれも推定)の満額。マイクを持つとファンにメッセージを送った。50メートル5秒8の俊足が最大の武器。 1年目の目標は「新人王」を掲げた。さらに「盗塁王を目指して頑張っていきたい」と続けた。阪神で「新人王&盗塁王」のダブル受賞となれば、2001年の赤星憲広元外野手(42)以来。 1年目「39盗塁」の赤星超えを目指し力強かった。契約金 1億円と出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)は新人最高条件だ。背番号は未定。赤星憲広が 1年目にマークした「39盗塁」超えを目指す新人が、猛虎の新快足伝説をつくる。バリバリに赤星を意識した近本。プロを意識し始めた社会人 2年目から、赤星の動画を繰り返し見た。 170センチのスピードスターが、「最下位」から逆襲を期すチームの力になる。
●阪神が来季の新外国人として、ピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)と大筋合意に達していることが16日、明らかになった。2012年の米「ドラフト1巡目右腕」で、今季メジャーで37試合に登板。2013、2014年とカブス時代にチームメートだった藤川球児投手(38)も「能力は高い」と太鼓判を押した。 虎の「補強1号」は「米のドラ1右腕」だった。新外国人としてジョンソンと大筋合意したことが判明。獲得交渉していることを認めた谷本副社長が、目尻を下げ期待を込めた。2017年 5月19日のブルワーズ戦でメジャーデビューを果たした。 150キロを超える直球に、得意とするカーブで三振を量産する投球スタイルが持ち味だ。被本塁打が少ないのも魅力だ。マイナーで通算 140回を投げ、一発は「12本」。今季はメジャーで37試合に登板、「3勝2敗、防御率5.56」だったが、43回 2/3で本塁打は「5本」だった。今季の「チーム防御率4.03」は「リーグ2位」。マルコス・マテオ投手(34)、ディエゴ・モレノ投手(31)が退団した虎のブルペンを支える役割が期待される。球団は11月中の正式契約を目指す。14年ぶりの「リーグV」に向けて、自慢のブルペン陣はより強力になっていく。
記事をまとめてみました。
打撃練習を見ながら話し合う矢野燿大監督(左)と平野恵一コーチ=安芸市営球場(安芸タイガース球場)
矢野監督が来春のキャンプ序盤までノーサインを継続する方針を明かした。 2度の紅白戦では指示を出さず、選手の判断に任せた。
あす17日には就任後初の対外試合となる韓国LGとの練習試合が行われる。新指揮官のタクトに注目が集まるが、「(サインは)出さないよ。指示を待ってやるのと、自分からやりにいくのとでは、受け止め方が違う。それだけ考えて自分でやるのは大事やと思うから。来年の初めの方もなるべく、そういう形で」とサインは封印する。
きょう16日に予定されるシート打撃では無死 2塁に設定。もちろん、ノーサインだ。「自分がどうしたいか。普通は(進塁のために)押っつけるで。配球を読んで、カーンと引っ張れば、カッコいい」。選手の野球脳を刺激し、スローガンに掲げる「超積極的」をより促す。
コロンビア(ノック)で最後の 1人となった島田海吏外野手は、体力消耗でミスを連発して爆笑を誘った=安芸市営球場(安芸タイガース球場)
阪神秋季キャンプで野手の練習メニューに「強化ランニング(コロンビア)」と見慣れない文字が並んだ。
ポール間を走りながらフライを捕球するアメリカンノックの内野ゴロバージョン。 3塁後方から 1塁側へ走り、 2塁手前と 1塁手前でゴロを捕球し、それを往復で行う。コーチ陣が「アメリカより小さいからコロンビア」という理由で名付けたものだという。
苦戦したのが島田だ。ノーミスなら 6本で終了となるが、グラブの手前で打球がイレギュラーバウンドする不運も重なり、最後はヘトヘトの11本目でフィニッシュ。10月の「U23ワールドカップ・コロンビア大会」では最多得点賞を取るなど活躍したが、こちらの「コロンビア」では輝けず。「運が悪かったです」と苦笑いも、「足を使って捕る、最後まで目つけをするという基本を見直すいい練習でした」と充実の表情だった。
熊谷敬宥内野手は藤谷の遊ゴロをダイビングキャッチする=安芸市営球場(安芸タイガース球場)
熊谷敬宥内野手が足と守備で遊撃の定位置奪取を猛アピールした。
高知・安芸での秋季キャンプ16日目、無死 2塁からのシート打撃を開催。遊撃守備では、藤谷の中前に抜けそうな当たりを横っ跳びで好捕。素早く処理してアウトに仕留めるなど、 5度の守備機会を完璧にこなした。
走塁では板山の左前打で、 2塁から迷いなく本塁へ滑り込み、好判断で得点をマーク。「まずは守備と走塁でアピールして、レギュラー争いに入っていきたい」と気合十分に話した。
ブルペンでカットボールを投げ込む岩崎優投手=安芸市営球場(安芸タイガース球場)
先発に再転向する可能性のある阪神岩崎が、ブルペンで新球を試投した。カットボールのように細かな変化をするボールで、投球を見守った金村投手コーチは「矢野監督も言っていたが、小さい変化があった上で、大きいスライダーがあったほうがいい。先発するには球種をある程度増やしておかないと」と説明した。
ブルペンで計60球を投じた岩崎は新球種に「(持ち球に)あればいいなと思います」と習得に意欲満々だった。
阪神「ドラフト1位」の大阪ガス・近本光司外野手が15日、西宮市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金 1億円に出来高5000万円、年俸1500万円(いずれも推定)の満額。マイクを持つと「僕の足にびっくりしないように、応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
50メートル5秒8の俊足が最大の武器。 1年目の目標は「 1年目でしか取れない新人王」を掲げた。さらに「盗塁王を目指して頑張っていきたい」と続けた。阪神で「新人王&盗塁王」のダブル受賞となれば、01年の赤星憲広以来。 1年目「39盗塁」の赤星超えを目指し「『40個』くらいはしてみたいなと思っています。 2世というよりは、超えるような選手になりたい。目指していかないといけないと思っています」と力強かった。 170センチのスピードスターが、「最下位」から逆襲を期すチームの力になる。
大阪ガス・近本光司外野手は球団旗に目標を新人王と記した=西宮市内のホテル
赤星さん、超えさせていただきます! 阪神「ドラフト1位」の大阪ガス・近本光司外野手が15日、西宮市内のホテルで仮契約を結び、 1年目の目標に「新人王&盗塁王」のダブル取りを誓った。契約金 1億円と出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)は新人最高条件だ。背番号は未定。赤星憲広が 1年目にマークした「39盗塁」超えを目指す新人が、猛虎の新快足伝説をつくる。
端正な顔立ちで、近本は真っすぐ前を見つめた。仮契約を結び、踏み出した新たな1歩。マイクを持つと「僕の足にびっくりしないように、応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。50メートルを 5秒 8で駆け抜ける俊足が最大の武器。即戦力として、夢も大きく掲げた。
1年目の目標を問われると「 1年目でしかとれない新人王」を最初に掲げた。さらによどみなく続ける。「盗塁王を目指して頑張っていきたい」。阪神でのダブル受賞となれば、01年の赤星憲広以来となる。担当の畑山スカウトも「赤星が入ってきたときと比較しても脚力と打撃は遜色ない。今年に入って盗塁技術も高まっている」と太鼓判を押した。
バリバリに赤星を意識した近本。プロを意識し始めた社会人 2年目から、赤星の動画を繰り返し見た。「土の球場で盗塁王はすごいし、そういう選手になりたい。盗塁で一番大事なトップスピードに乗るまでが短く、自分と比べても歴然」と語る。それでもプロ 1年目に「39盗塁」だった赤星超えを目指し、「『40個』くらいはしてみたいなと思っています。 2世というよりは、超えるような選手になりたい。目指していかないといけないと思っています」と力強い。
阪神が来季の新外国人として、ピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)と大筋合意に達していることが16日、明らかになった。2012年の米「ドラフト1巡目右腕」で、今季メジャーで37試合に登板。2013、14年とカブス時代にチームメートだった藤川球児投手(38)も「能力は高い」と太鼓判を押した。
虎の「補強1号」は「米のドラ1右腕」だった。新外国人としてジョンソンと大筋合意したことが判明。獲得交渉していることを認めた谷本副社長が「いい投手みたいですね」と、目尻を下げ期待を込めた。
ジョンソンは2012年の「ドラフト1巡目」でカブスに入団。17年 5月19日のブルワーズ戦でメジャーデビューを果たした。 150キロを超える直球に、得意とするカーブで三振を量産する投球スタイルが持ち味だ。
被本塁打が少ないのも魅力だ。マイナーで通算 140回を投げ、一発は「12本」。今季はメジャーで37試合に登板、「3勝2敗、防御率5.56」だったが、43回 2/3で本塁打は「5本」だった。
獲得後の起用法について谷本副社長は「(先発、中継ぎの)どっちもいけるみたいですが、基本はリリーフみたいですね」と言及。今季の「チーム防御率4.03」は「リーグ2位」。マテオ、モレノが退団した虎のブルペンを支える役割が期待される。
阪神と大筋で合意したジョンソン投手。虎の補強1号は米のドラ1右腕だ (ゲッティ=共同)
阪神の助っ人は現在ドリス、ナバーロ、呂彦青(ル・イェンチン)の 3人のみ。メッセンジャーが来季から日本人登録になることで、助っ人枠をより充実させることができる。助っ人野手は現在も調査中で、投手陣も先発、中継ぎタイプを想定してきた。その第一歩として獲得に乗り出したのが、ジョンソンというわけだ。
そんな期待の新戦力に太鼓判を押したのが、藤川だ。この日、甲子園のクラブハウスを訪問。2013年、14年のカブス時代のチームメートについて「彼の方が僕を覚えてくれているかも」と明確な印象を明かすことはなかったが「能力は高いと思う」とうなずいた。 7年ぶりに“虎の守護神”を目指している右腕にとっても、ジョンソンの加入は頼もしい一報。 球団は11月中の正式契約を目指す。14年ぶりの「リーグV」に向けて、自慢のブルペン陣はより強力になっていく。
◇ピアース・ジョンソン(Pierce Johnson)
1991年 5月10日生まれ、27歳。米コロラド州出身。ミズーリ州立大から2012年「ドラフト1巡目」でカブスに入団。2017年 5月19日のブルワーズ戦でメジャーデビュー。今季はジャイアンツで37試合に登板、「3勝2敗、防御率5.56」。 1メートル91、90キロ。右投げ右打ち。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年CSシリーズ開催日程
2018年 日本シリーズ日程
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表