●高山俊外野手(25)が23日、オープン戦初戦のヤクルト戦(浦添)でチーム1号を放った。 6点を追う 8回無死。ヤクルト大下の初球 141キロを強振すると、打球はバックスクリーンへ。外野はライバルひしめく激戦区。生き残りをかけた戦いが繰り広げられる中、16年「新人王」に輝いたヒットマンが、存在感を示した。試合前に矢野燿大監督(50)から助言を受けるなどし、復活の兆しをみせた。2016年には球団新人のシーズン安打記録を更新して新人王に輝いた若虎が、中堅争いの先頭に躍り出た。頭にある残像の通りに、高山はバットを出した。 8回だ。先頭で打席に入り、初球を強振。乾いた打球音を残し、白球は放物線を描いてバックスクリーンに着弾。走りだした背番号「9」はほおを緩めた。今季チーム 1号は映像学習が生きたものだった。休日だった前日22日、濱中治打撃コーチ(40)と画面を見ながら話し合った。「新人王」に輝いた16年打撃フォームと、今キャンプの状態が悪い時の自身。その2種類のスイング動画を並べて、長短を見比べた。この日の一撃を、高山は、押し込んで飛ばしたアーチとも言い換えることができそうだ。矢野監督も評価を高めた。虎の外野争いは激しさを極める。ベテランの福留孝介外野手(41)、糸井嘉男外野手(37)に加え、江越大賀外野手(25)、中谷将大外野手(26)、「ドラフト1位」近本光司外野手(24=大阪ガス)らがポジションを競う。高山だって負けていられない。この 1本を機に、天才ヒットマンが復活を遂げていく。
●キレのある直球が決まっても、攻めきれない。オープン戦の“開幕投手”才木浩人投手(20)は 4回を 9安打 6失点。課題の残る97球に悔しさをぐっと堪えた。毎回、先頭打者を出す苦しい展開。 2回は安打と四球で無死 1、 2塁とすると、西浦にフォークを見極められて満塁。直後に犠飛で失点した。二死後、坂口を 3球すべて直球で追い込んだが、最後にカーブを左前に運ばれた。早いカウントで投手有利の状況にしても、空振りを狙ったフォークが決まらない。反省しきりだった。オフには矢野監督にシーズンの開幕投手を志願した。昨季途中から先発ローテを守り、「6勝(10敗)」。指揮官は指摘しつつも評価を下げることはしなかった。変化球の精度を磨いて今一度、評価を上げて開幕投手をグッとたぐり寄せる。
●藤浪晋太郎投手(24)が宜野座での残留練習に参加し、フリー打撃26スイングで「4本の柵越え」を披露。24日の中日とのオープン戦(北谷に先発予定で、いよいよ出陣のときを迎える。オリックスからFA宣言して移籍した西勇輝投手(28)もフリー打撃を行ったが、柵越えはなかった。ギラギラと照りつける太陽の下、藤浪が“初陣”への景気づけにフリー打撃で26スイング。「4本」を左翼席へ運んだ。昨年のDeNA戦( 9月16日、横浜)で満塁弾をほうり込んだパワーを、この日の投手最多本塁打数で証明。17日の北海道日本ハム戦(練習試合)では 3回 7安打 2失点と課題が残った。その後の第 5クールは計 549球を投げ込み、試行錯誤を続けてきた。
記事をまとめてみました。
<オープン戦:ヤクルト 8- 3阪神>◇23日◇ANA BALL PARK 浦添
オレを忘れるな! 高山俊外野手が23日、オープン戦初戦のヤクルト戦(浦添)でチーム1号を放った。
6点を追う 8回無死。ヤクルト大下の初球 141キロを強振すると、打球はバックスクリーンへ。外野はライバルひしめく激戦区。生き残りをかけた戦いが繰り広げられる中、16年「新人王」に輝いたヒットマンが、存在感を示した。
◇ ◇ ◇
頭にある残像の通りに、高山はバットを出した。 8回だ。先頭で打席に入り、初球を強振。乾いた打球音を残し、白球は放物線を描いてバックスクリーンに着弾。走りだした背番号「9」はほおを緩めた。
「こすらずに(バットに)しっかりとかんだ。ホームランバッターではないので、バロメーターではないですけど…。(キャンプ中に)ずっとファウルになっていたところ(コース)だったので」
ヤクルト対阪神 8回表阪神無死、高山俊外野手は中越え本塁打を放った=ANA BALL PARK 浦添
今季チーム 1号は映像学習が生きたものだった。休日だった前日22日、濱中打撃コーチと画面を見ながら話し合った。「新人王」に輝いた16年打撃フォームと、今キャンプの状態が悪い時の自身。その2種類のスイング動画を並べて、長短を見比べた。濱中コーチは「かかとに体重が残っている。いいときはボールを(前に)押し込めている」と説明。この日の一撃を、高山は「こすらずに(バットに)しっかりとかんだ」と表現したが、押し込んで飛ばしたアーチとも言い換えることができそうだ。
矢野監督も「初めての投手で2段モーションの初球を仕留めたのは価値がある。打席の内容がいい形になってきた」と成長を認めた。さらに「打たされる打撃はもったいない。だから『ちょっと振っていこう』と言った。当てにいく打撃じゃなくて、しっかり振り切れるスイングとタイミングとポイントに変わってきている」と評価を高めた。
虎の外野争いは激しさを極める。ベテランの福留、糸井に加え、江越、中谷、「ドラフト1位」近本らがポジションを競う。高山だって負けていられない。この 1本を機に、天才ヒットマンが復活を遂げていく。
ヤクルト対阪神 8回表阪神無死、「ソロ本塁打」を放った高山俊外野手(手前)を笑顔で迎える矢野燿大監督=ANA BALL PARK 浦添
目覚めの一発! オープン戦が23日に開幕し、阪神はヤクルト戦(浦添)に 3- 8で敗れた。敗戦のなか、高山俊外野手がバックスクリーンに「意地の本塁打」。試合前に矢野燿大監督から助言を受けるなどし、復活の兆しをみせた。2016年には球団新人のシーズン安打記録を更新して「新人王」に輝いた若虎が、中堅争いの先頭に躍り出た。
ただ真っすぐに押し込んだ。思い出したかつての感触。白球がバックスクリーンに消えると、球場はトランペットの大演奏に包まれた。高山がオープン戦第1号。力強く照りつける太陽の下、目覚めの一発を架けた。
「ホームランバッターじゃないので、ホームランはバロメーターではないです。こすらず(バットとボールが)噛みました」
高山俊外野手は八回、バックスクリーンへホームラン。復活の兆しをみせた=ANA BALL PARK 浦添
本人は謙遜したが、打球は雄弁だ。 3飛、左飛と無安打で迎えた 8回先頭の第 3打席。ヤクルトの 2年目右腕・大下の 141キロ直球に踏み込み、振り抜いた。「前半はファウルにしてしまっていたところ」を完璧に捕まえ、最深部へ運んだ。
21日の広島との練習試合(宜野座)で 4試合ぶりに適時打を放ち、きっかけをつかんでいた。この日も試合前の打撃練習を終えると、矢野監督から声をかけられた。器用だからこそボールに合わせるのではなく、振り切ってほしい-。将の助言が背中を押していた。
「打たされるというバッティングはもったいない。だから『ちょっと振っていこう』というようなことを言っていた。初めて(の対戦)の投手で、 2段モーションの初球を仕留めたというのは価値があると思う」
21日の試合前にも“振っていこう”という内容の助言を与えていた矢野監督は、目を細めた。
2016年の高山俊外野手。フルスイングで打球を押し込み、センター方向へ弾き返していた=明治神宮野球場
1年目の2016年には球団新人記録の 136安打を放って「新人王」に輝くなど、非凡なバットコントロールが持ち味。だが、飛距離の向上を求めたことなどから2年目以降は不振に陥った。結果を求めてうまく打とうとして、手先だけの打撃になっていた。フォームの崩れが“ある場所”に表われていた。濱中打撃コーチが明かす。
「 2人で一緒に見たわけではないけど、本人と話すと、同じ意見だった。『(16年は)こういう形で打っていた』と」
前日22日に、16年と現在の映像を横並びにして比較できるものをチェックした。中堅方向に押し込む打撃で安打を量産した 3年前のフォームに比べ、最近はかかとに重心がかかり気味だった。それを確認して、この日の打席へ向かった。復活の兆しとなる一発に、同コーチも「久しぶりに、あの方向にホームランが出た。自信になる一発だったと思う」とうなった。
昨季は45試合の出場にとどまり、 2軍暮らしも長かった。一時は落ち込んだが“超積極的”を掲げる現在の指揮官のもとで、前向きさを取り戻していった。
8回、本塁打を放った阪神・高山俊外野手(左)を出迎えた後、笑顔を見せる矢野燿大監督(中央)=ANA BALL PARK浦添
中堅は、江越や「D1位」・近本光司外野手らと争う激戦区。一発という分かりやすいアピールを決めた高山は「よかったです。(競争については)それはどうですかね」。今はただ必死。競争を、ひたすらに駆け抜けていく。
◇高山の一発について巨人・田中スコアラー
「もともと持っているものがいい。やっと出始めたという感じ。ここからもっと調子をあげていくんじゃないですか」
★結果出ず悩んだ
7日の紅白戦に白組の「5番・右翼」で出場し、 3回二死 2塁では右翼線に「適時2塁打」。しかし、11日の紅白戦は 2打数無安打( 2四球)。14日の練習試合・楽天戦も 3四球で無安打。17日の北海道日本ハム戦は 4打数無安打と、江越やルーキーの近本がアピールするなかでなかなか快音が出なかった。21日の広島戦でようやく右前打。「結果にならずに悩んで、難しい部分もあった。形を崩してでも、(ヒットを打てたので)そういった部分ではよかった」ときっかけをつかんでいた。
◆阪神の外野争い ベテラン福留、“超人”糸井が両翼に君臨。中堅争いは「ドラフト1位」の近本、21日広島との練習試合(宜野座)で逆方向にアーチを放った江越、ここまで実戦「2本塁打」の中谷らがひしめく。さらに昨季 2軍でチームトップの「26盗塁」を記録した島田、来日 2年目を迎えるナバーロも開幕 1軍入りに向けてアピールをしている。激しいサバイバルに高山も挑んでいく。
才木浩人投手(手前)は四回、廣岡大志内野手(奥)に一発を浴びて打球のゆくえを見つめる=ANA BALL PARK浦添
開幕ローテーションを狙う阪神才木浩人投手がオープン戦の開幕投手を務めたが、精彩を欠いた。
2回に 2点、 3回に 1点を失い、トドメは 4回無死 1塁だ。代打広岡に 3- 1からの 5球目速球を狙い打ちされ、「2ラン」を被弾。この日は 4回 9安打 6失点だった。「フォークの精度がすごく悪かった」と反省。矢野監督は「結局は決め球。もう 1個、何か、変化球の決め球というか、打者に何か意識させられる精度、キレが必要ちゃうかな」と指摘した。
4回を投げ終え、汗を拭いながらベンチに戻る先発の才木浩人投手=ANA BALL PARK浦添
キレのある直球が決まっても、攻めきれない。オープン戦の“開幕投手”才木は 4回を 9安打 6失点。課題の残る97球に悔しさをぐっと堪えた。
「真っすぐの感じは悪くなかった。カーブやスライダーでストライクが取れたけど、フォークの精度がすごく悪かった。振らせないと意味がないので、もっと精度を上げていけたら」
毎回、先頭打者を出す苦しい展開。 2回は安打と四球で無死 1、 2塁とすると、西浦にフォークを見極められて満塁。直後に犠飛で失点した。二死後、坂口を 3球すべて直球で追い込んだが、最後にカーブを左前に運ばれた。早いカウントで投手有利の状況にしても、空振りを狙ったフォークが決まらない。「 2ストライクを取ってから、フォークが決まらない。甘く入れたくないので、厳しいところに投げてボールになって…という悪循環になってしまった」と反省しきりだった。
ヤクルト対阪神 四回裏を終え、ベンチで渋い表情を見せる才木浩人投手(右)。左は坂本誠志郎捕手=ANA BALL PARK浦添
オフには矢野監督にシーズンの開幕投手を志願した。昨季途中から先発ローテを守り、「6勝(10敗)」。その自信を胸にオープン戦の開幕戦に登板したが…。ただ、指揮官は「決め球が決まらへん」と指摘しつつも「課題が見つかったからいいじゃん。きょう打たれたから開幕ローテにもう外れるわけでもない。まだまだ始まったばかりやから」と評価を下げることはしなかった。
「投げるしかないと思う。ブルペンでコントロールを意識してやっていきたい。次、しっかり取り返せるように、自分のピッチングをしたい」
変化球の精度を磨いて今一度、評価を上げて開幕投手をグッとたぐり寄せる。
■才木について阪神・福原忍投手コーチ
「いろいろ考えて投げていると思うが、追い込んでから最後、決めるところのボールに課題が残った。先発争い? まだまだこれからでしょう」
ブルペンで投球練習をする藤浪晋太郎投手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
阪神藤浪晋太郎投手は24日のオープン戦・中日戦(北谷)に先発し、投げ込みの成果を形に変える。23日、宜野座残留組練習に参加し、ブルペンで58球。「今日もいい感じだったので、それをゲームで出せれば。ある程度自分が納得いく中で、結果を出せればと思っています」と力を込めた。
ここまで実戦2試合に登板。11日の紅白戦は 2回 2安打 2死球で 1失点、17日の練習試合・日本ハム戦では 3回 7安打 2失点とピリッとしない内容が続いている。前クールは19日に立ち投げなども含めて 291球、21日は 258球をブルペンで投げ込んだ。懸命なフォーム固めを今度こそ結果につなげたいところだ。
この日は先発投手用のフリー打撃にも参戦し、26スイングでメンバー最多の「柵越え4」本。推定 120メートル弾もたたき込み、「(シーズン中も)打てるに越したことはないので」と笑顔。リフレッシュにも成功し、今キャンプ最後の実戦マウンドに上がる。
藤浪晋太郎投手(右)はフリー打撃で「柵越え4発」=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
阪神春季キャンプ(23日、沖縄・宜野座)藤浪晋太郎投手(24)が宜野座での残留練習に参加し、フリー打撃26スイングで「4本の柵越え」を披露。24日の中日とのオープン戦(北谷に先発予定で、いよいよ出陣のときを迎える。オリックスからFA宣言して移籍した西勇輝投手(28)もフリー打撃を行ったが、柵越えはなかった。
ギラギラと照りつける太陽の下、藤浪が“初陣”への景気づけにフリー打撃で26スイング。「4本」を左翼席へ運んだ。
「(打撃は)試合で大事。打てるに越したことはないと思っています」
ブルペンで投球練習する藤浪晋太郎投手(右)と金村曉投手コーチ=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
昨年のDeNA戦( 9月16日、横浜)で満塁弾をほうり込んだパワーを、この日の投手最多本塁打数で証明。午前中はブルペン投球で変化球を織り交ぜて58球。24日の中日戦(北谷)で先発予定で、オープン戦初登板への準備は万全だ。
17日の日本ハム戦(練習試合)では 3回 7安打 2失点と課題が残った。その後の第 5クールは計 549球を投げ込み、試行錯誤を続けてきた。
「自分が納得するなかで、しっかりと結果が出たらいい。相手打者との勝負もしなければいけないが、納得する形で勝負したい」と結果と内容を追い求める。
昨年の屈辱を跳ね返して、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2018年公式戦順位表
2月 1日より実施いたします春季キャンプ中の練習試合(阪神タイガース主催)を下記の通り実施いたしますのでお知らせいたします。練習試合のため雨天等で中止の場合、振替試合等はございません。
2019年 公式戦 日程と結果(02月)
2019年 公式戦 日程と結果(03月)
2019年 公式戦 日程と結果(04月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放送します!
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