●阪神が令和初の「伝統の一戦」を制し、開幕から続いていた巨人戦連敗を「6」で止めた。 1回に先発青柳晃洋投手(25)が 2失点して先手を奪われたが、 2回にジェフリー・マルテ内野手(27)が「3号ソロ」を放って、すぐに 1点差とした。青柳も 2回以降は立ち直って得点を許さず、試合は 1点差で終盤へ。 7回二死 1、 2塁で代打北條史也内野手(24)が同点の左前打。さらに、二死満塁から糸原健斗内野手(26)が勝ち越しの 2点中前打を放った。リードを奪って迎えた 7回にベンチはピアース・ジョンソン投手(28)を投入。ジョンソンも巨人の上位打線を抑え込むと、 8、 9回も自慢の救援陣が仕事を果たし、逃げ切った。阪神は昭和と平成でも対巨人の初戦で勝利しており、 3時代の「伝統の一戦」初戦の勝者に。首位巨人と「2ゲーム差」となった。逆転の虎で令和初の「伝統の一戦」を制した。阪神は1-2の7回に代打北條の適時打で追いつくと、主将糸原の2点適時打で勝ち越した。巨人戦は開幕から「6連敗」、昨季から「9連敗」だった。虎党の溜飲を下げる勝ちっぷりで、負の連鎖を止めた。矢野燿大監督(50)も大興奮だった。これで首位巨人と 2ゲーム差。 7回の攻防だ。 3点を奪って逆転すると、必勝リレーに入る。迷いなく投入したのは、普段は8回に登板するジョンソンだ。今季初めて 7回先頭からマウンドへ。指揮官は、その意図を明快に説明した。さあ、ここから反攻だ。鮮やかな采配で勝機を手放さない。「1番」重信からの上位打線。坂本勇人内野手(30)を外角低めスライダーで空を切らせ、岡本和真内野手(22)も低めに曲げて空振り三振だ。脅威の布陣を無失点に封じ込め、もっとも危険なイニングを乗り越えた。責任重大な 8回はベテラン藤川球児投手(38)に託す。 150キロ速球で空振り三振2つ。最後はラファエル・ドリス投手(31)が豪快に締めくくって白星をつないだ。チームの「救援防御率3.04」は「リーグ1位」。自慢のリリーフ陣が光った。令和初の「伝統の一戦」。負けられない戦いを矢野阪神が制した。
●ジェフリー・マルテ内野手(27)が豪快な1発を突き刺した。 2点を追う 2回二死無走者で、ルーキー左腕高橋優貴投手(22=八戸学院大)の甘く入った直球を一振り。左翼席中段まで弾丸ライナーで運んだ。初出場となった「伝統の一戦」については頼もしい言葉を残した。試合後、昨季ともにプレーしたエンゼルス大谷翔平(24)が術後初となる本塁打を打ったと伝え聞き、元同僚の活躍を喜んでいた。中軸として期待されていたが、右ふくらはぎの張りで出遅れ、 4月29日にようやく初出場。なかなか成績が上がらない中でも手応えを口にする。調子を上げつつある新戦力に、矢野監督も目を細める。米大リーグで「通算30本塁打」をマークした右打者の存在感が日に日に増している。
●北條史也が貴重な同点打を放った。 1点を追う 7回二死 1、 2塁。代打で登場し、「3番手」戸根千明投手(26)の初球、 144キロ外角のツーシームを振り抜いた。打球は左翼重信慎之介外野手(26)の前にポトリ。途中出場が続く男の気持ちが、打球に乗り移った。
●阪神が令和初の「伝統の一戦」を制した。 1- 2の 7回に代打北條史也の適時打で追いつくと、糸原健斗の 2点適時打で勝ち越した。巨人戦は開幕から「6連敗」、昨季から「9連敗」だった。虎党の溜飲を下げる勝ちっぷりで、負の連鎖を止めた。矢野燿大監督も興奮気味に話した。阪神が巨人に逆転勝ちし、今季このカード初戦からの連敗を「6」で止めた。 2点を追う阪神は 2回、マルテの「3号ソロ」で反撃開始。 7回には代打北條の左前打で同点。さらに二死満塁と攻め、糸原の 2点適時打で勝ち越した。今季の巨人戦で初めて奪ったリードを、青柳の後を受けたジョンソン、藤川、ドリスが守った。
●青柳晃洋投手(25)が、巨人も坂本勇も止めた。初回に 2失点し再三ピンチを招くも、粘り続けて 6回 7安打 2失点。降板後に味方が逆転し、今季「3勝」目をつかんだ。注目の対戦にも勝利した。開幕から「36試合連続出塁」と、セ・リーグ記録を打ち立てた坂本勇と 3度、真っ向勝負。初回こそ大山悠輔内野手(24)の好捕に助けられたが、 2回一死 2、 3塁で空振り三振。 5回は投ゴロに打ち取った。通算18打数 2安打と好相性ぶりを存分に発揮。リリーフ陣も続き、この試合で大記録を止めた。前日13日に意気込んでいた矢野監督は、孝行息子をほめた。初回に先頭の重信に 3塁打を浴び、丸佳浩外野手(30)の 2塁打と岡本の適時打でいきなり 2点を失いながら、その後は崩れなかった。たくましく巨人戦の連敗を止めた右腕をたたえた。今季初登板となった 4月 3日の巨人戦(東京ドーム)は 5回 5安打 4失点で敗戦。粘ってもぎ取った「1勝」は、価値ある「1勝」だ。
●阪神の糸原が 7回に勝ち越し打を放った。代打攻勢で同点として、さらに二死満塁で迎えた場面。 2ボール 1ストライクからの 4球目、内角への直球を中前へ運び 2点を勝ち越し誇らしげだった。 一死 1、 2塁で代打上本博紀内野手(32)は空振り三振に倒れたが、続く代打北條が左前へ同点打を放ってつなげた好機だった。巨人から今季 7戦目で念願の初勝利を収め、主将も務める糸原は充実感をにじませた。
● 8回を任されたのは藤川。一死から代打・立岡宗一郎外野手(28)を歩かせたが田中俊太内野手(25)、山本泰寛内野手(25)は連続三振。巨人の反撃を許さなかった。上位から始まる 7回にジョンソンを前倒ししたリレー。今季「3ホールド」目は、通算「143ホールド」で自身が持つ球団を記録をまた 1つ更新。通算 720試合登板で、権藤正利を抜いて「NPB歴代単独11位」となった。
●阪神の守護神ラファエル・ドリス投手が 9回を締めて、「8セーブ」目。坂本勇の「セ・リーグ新記録」も食い止めた。開幕から「36試合連続出塁」で、それまで 4打数無安打。 9回二死で対戦し、初球の内角速球で押し込み、 2飛に片づけた。 3者凡退で今季「8セーブ」目。リーグトップの中日鈴木博志投手(22)を 3個差で追う。ジョンソンを 7回に投入するなど継投は変わったが、最後に仁王立ちしてみた。
記事をまとめてみました。
<巨人 2- 4阪神>◇第 7回戦◇阪神 1勝 6敗 0分◇14日◇東京ドーム
阪神が令和初の「伝統の一戦」を制し、開幕から続いていた巨人戦連敗を「6」で止めた。
1回に先発青柳晃洋投手が 2失点して先手を奪われたが、 2回にジェフリー・マルテ内野手が「3号ソロ」を放って、すぐに 1点差とした。
青柳も 2回以降は立ち直って得点を許さず、試合は 1点差で終盤へ。 7回二死 1、 2塁で代打北條史也内野手が同点の左前打。さらに、二死満塁から糸原健斗内野手が勝ち越しの 2点中前打を放った。
7回表阪神二死満塁、糸原健斗内野手は中前に 2点適時打を放った。投手戸根千明=東京ドーム
リードを奪って迎えた 7回にベンチはピアース・ジョンソン投手を投入。ジョンソンも巨人の上位打線を抑え込むと、 8、 9回も自慢の救援陣が仕事を果たし、逃げ切った。
阪神は昭和と平成でも対巨人の初戦で勝利しており、 3時代の「伝統の一戦」初戦の勝者に。首位巨人と「2ゲーム差」となった。
▽青柳晃洋投手
「立ち上がりからリズムが悪くなってしまいましたが、野手の方々がしっかりと守ってくれたおかげで何とか先発投手としての役割を果たすことができました。逆転してくれた野手の方々に感謝します」
巨人戦今季初勝利を喜ぶ阪神の選手たち=東京ドーム
▽北條史也内野手
「チャンスの場面での代打だったので、初球から思いきっていった結果がヒットになって良かったです」
▽糸原健斗内野手
「みんながつないでくれたチャンスだったので、何としてもかえそうという強い気持ちで打ちました。やぎ(青柳)も頑張って投げてくれていたので、勝ち越すことができて良かったです」
8回裏を無失点に抑えた藤川球児投手=東京ドーム
逆転の虎で令和初の「伝統の一戦」を制した。阪神は 1- 2の 7回に代打北條の適時打で追いつくと、主将糸原の 2点適時打で勝ち越した。巨人戦は開幕から「6連敗」、昨季から「9連敗」だった。虎党の溜飲を下げる勝ちっぷりで、負の連鎖を止めた。矢野監督も「忘れられないジャイアンツ戦初勝利」と大興奮だった。これで首位巨人と 2ゲーム差。さあ、ここから反攻だ。
◇ ◇ ◇
攻めダルマの継投も大きかった。阪神矢野燿大監督の勝負勘がさえたのは 7回の攻防だ。 3点を奪って逆転すると、必勝リレーに入る。迷いなく投入したのは、普段は8回に登板するジョンソンだ。今季初めて 7回先頭からマウンドへ。指揮官は、その意図を明快に説明した。
巨人に逆転勝ちし、勝利投手の青柳晃洋投手(左)を笑顔で迎える矢野燿大監督=東京ドーム
「点も取ったところ。野球って流れがある。そこを止めるためにはジョンソンかなというので行った」
鮮やかな采配で勝機を手放さない。「1番」重信からの上位打線。坂本を外角低めスライダーで空を切らせ、岡本も低めに曲げて空振り三振だ。脅威の布陣を無失点に封じ込め、もっとも危険なイニングを乗り越えた。ジョンソンも「どのイニングでも気持ちは変わらないよ。 3点取ってくれた間にしっかり準備できた。坂本選手はすごい打者。記録を止められたのは良かった」と胸をなでおろした。
責任重大な 8回はベテラン藤川に託す。 150キロ速球で空振り三振2つ。指揮官も「最近の球児のボールを見ていてもね。そこは球児で任せようと」と振り返った。最後はドリスが豪快に締めくくって白星をつないだ。チームの「救援防御率3.04」は「リーグ1位」。自慢のリリーフ陣が光った。
7回表阪神無死 1塁、代走江越大賀外野手を送り込む矢野燿大監督=東京ドーム
逆転の虎で令和初の「伝統の一戦」を制した。阪神は 1- 2の 7回に代打北條の適時打で追いつくと、主将の糸原健斗内野手(26)が決勝の2点適時打を放った。
巨人戦は開幕から「6連敗」、昨季から「9連敗」だった。虎党の留飲を下げる勝ちっぷりで、負の連鎖をストップ。矢野監督も「忘れられないジャイアンツ戦初勝利」と大興奮だった。これで首位巨人と「2ゲーム差」。ここから反攻の始まりや!
◇ ◇ ◇
虎のキャプテンが悪夢の連敗地獄をストップさせた。 2- 2の同点に追いついて迎えた 7回二死満塁。打席に向かったのは目をぎらつかせた「2番」糸原だ。カウント 2- 1から左腕戸根の 4球目。内角 143キロに食らいつくと、打球は 2遊間を抜けてセンター前に弾んだ。
「満塁なので決めてやるという強い気持ちだった。みんながつないでくれたチャンスだったので走者をかえしたかった。ヤギ(青柳)も頑張って投げてくれていたので」
3塁マルテに続き、 2塁北條も本塁を駆け抜けると、 3塁ベンチは大騒ぎ。打った糸原は、 1塁塁上で右手を突き上げた。
7回表二死 1、 2塁、北條史也内野手の適時打にガッツポーズする矢野燿大監督(左)と大山悠輔内野手=東京ドーム
指揮官の熱く激しいタクトに兵が応えた。矢野監督は「あそこしかないというくらいの思いでいった。俺も積極的にいきたいし、いなくなったらいなくなってから考えればいいかということで思い切って」と勝負どころを振り返った。 1- 2と 1点ビハインドで迎えた 7回の攻撃。虎の将が攻めダルマと化した。
初っぱなからだ。まずは先頭福留が代わりばなのアダメスから中前打を放つと、迷うことなく代走江越を投入した。一死 1、 2塁で巨人ベンチが左腕戸根をマウンドに送り込むと、木浪に代えて上本、続く青柳には北條と怒濤(どとう)の代打攻勢。その北條が同点となる左前適時打を放ち、糸原の「V打」につながった。
開幕から続いていた巨人戦の連敗は「6」でストップした。ヒーローの糸原は「やり返したいという気持ちだった」と振り返った。矢野監督は「めちゃくちゃうれしい。チーム全員で勝った『1勝』やと思う。そういう意味でも忘れられないジャイアンツ戦初勝利になった」と興奮気味に話した。令和初の「伝統の一戦」。負けられない戦いを矢野阪神が制した。
▼阪神は今季巨人戦の初戦からの連敗を「6」で止めた。球団ワーストは「7連敗」で、67、87年の 2度あった。巨人戦勝利は18年 8月26日(東京ドーム)以来、 261日ぶり。今季これまで 6戦で試合中に 1度もリードを奪うことができなかったが、 7回糸原の適時打で挙げた勝ち越し点を守りきって初白星を挙げた。
巨人に勝利し、青柳晃洋投手(右)とタッチを交わす矢野燿大監督=東京ドーム
阪神・矢野燿大監督は14日の巨人戦(東京ドーム)に 4- 2で勝利。開幕から「6連敗中」だった宿敵に初勝利。試合後のテレビインタビューで「めちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。
--巨人に初勝利
「前半苦しい展開でしたけど、青柳も頑張りましたし。1勝できたんで、めちゃくちゃうれしいです」
--ベンチも大盛り上がり
「これだけやられてるっていうことは、僕ら自身も分かってますし。勝ちたいという気持ちが、勝った時にみんなの喜びになって表れたと思います」
-- 7回は打線がつながった
「あそこしかない、というぐらいの思いで行ったんですけど。レギュラーが打つのは本当にうれしいですけど、控えの北條がね。ベンチでいつも一番声を出している選手がね。あそこで打ってくれるのはすごくうれしいですし。そのあともケントの意地で逆転してくれましたし。ほんとに青柳も。みんなヒーローにしたいですけど。いい場面で打ってくれました」
-- 7回はジョンソンを
「点も取ったところですし、野球って流れがあるんで。そこを止めるためにはジョンソンかなっていうので行きました」
--あすは菅野が相手
「戦いやすいね、第 1戦を取れたので。大きなムードになったので。あしたもこういう勢いで、タイガースらしい野球でリベンジしたいと思います」
2回、本塁打を放ったジェフリー・マルテ内野手=東京ドーム
マルテが豪快な1発を突き刺した。
2点を追う 2回二死無走者で、ルーキー左腕高橋の甘く入った直球を一振り。左翼席中段まで弾丸ライナーで運んだ。「 1点が欲しいイニング。点が取れて良かった。いい感じで当たってくれた」。初出場となった「伝統の一戦」については「雰囲気を楽しめた。明日も頑張ります」と頼もしい言葉を残した。試合後、昨季ともにプレーしたエンゼルス大谷が術後初となる本塁打を打ったと伝え聞き、「え、そうなの? 知らなかった」と元同僚の活躍を喜んでいた。
2回表阪神二死、ジェフリー・マルテ内野手は「左越え本塁打」を放った=東京ドーム
阪神のマルテが10日の中日戦以来、 3試合ぶりの本塁打となる「3号ソロ」を放った。 2回に高橋の直球を捉えた打球はライナーで左翼スタンドへ。「(得意の)ゾーンに来た球をしっかり打つことを意識したい」と意気込んでいたスラッガーが、会心の当たりで期待に応えた。
中軸として期待されていたが、右ふくらはぎの張りで出遅れ、 4月29日にようやく初出場。なかなか成績が上がらない中でも「一日一日いいリズムになってきている」と手応えを口にする。
調子を上げつつある新戦力に、矢野監督も「徐々に対応しているし、いろいろ勉強してくれている」と目を細める。米大リーグで「通算30本塁打」をマークした右打者の存在感が日に日に増している。
7回表阪神二死 1、 2塁、同点となる左前適時打を放った北條史也内野手=東京ドーム
北條史也が貴重な同点打を放った。
1点を追う 7回二死 1、 2塁。代打で登場し、「3番手」戸根の初球、 144キロ外角のツーシームを振り抜いた。「目付けをしっかりして高めに来たら、初球から振ろうと。良いところに落ちてくれた」。打球は左翼重信の前にポトリ。矢野監督は中谷らも残る中での起用について「きれい事でもなくてあいつ、ベンチでほんまに声出してて。あそこは北條でというのが自分の中にあった」。途中出場が続く男の気持ちが、打球に乗り移った。
巨人に逆転勝ちし、ヒーローインタビューに答える糸原健斗内野手=東京ドーム
阪神が令和初の「伝統の一戦」を制した。
1- 2の 7回に代打北條史也の適時打で追いつくと、糸原健斗の 2点適時打で勝ち越した。巨人戦は開幕から「6連敗」、昨季から「9連敗」だった。糸原は「やり返したいという気持ちだった」と振り返った。虎党の溜飲を下げる勝ちっぷりで、負の連鎖を止めた。矢野燿大監督も「めちゃくちゃうれしい。チーム全員で勝った『1勝』やと思う。そういう意味でも忘れられない『ジャイアンツ戦初勝利』になった」と興奮気味に話した。
ヒーローインタビューを終えた糸原健斗内野手(右)はファンの声援に応える=東京ドーム
阪神が巨人に逆転勝ちし、今季このカード初戦からの連敗を「6」で止めた。 2点を追う阪神は 2回、マルテの「3号ソロ」で反撃開始。 7回には代打北條の左前打で同点。さらに二死満塁と攻め、糸原の 2点適時打で勝ち越した。今季の巨人戦で初めて奪ったリードを、青柳の後を受けたジョンソン、藤川、ドリスが守った。
決勝打の糸原のヒーローインタビューは以下の通り。
7回表阪神二死満塁、糸原健斗内野手は勝ち越し「中前2点適時打」を放った=東京ドーム
-満塁の場面でした。どんな思いで打席に
糸原 絶対打ってやろう、という気持ちで打ちました。
-打球はセンター前へと抜けていきました。どのような思いで 1塁に向かわれましたか
糸原 めちゃくちゃうれしかったです。
7回表阪神二死満塁、糸原健斗内野手は勝ち越し「中前2点適時打」を放ち、拳を突き上げる=東京ドーム
-令和になって初めての「伝統の一戦」。タイガースは平成最初の「伝統の一戦」も勝利。時代の節目に、タイガースはジャイアンツに強いですね
糸原 これまでやられてたんで、やり返してやるっていう気持ちで、今日は絶対勝ちたいと思ってたんで、よかったと思います。
-今シーズンはジャイアンツに対して少し苦しい思いをしていました。時代も変わり、「1勝」目。明日も試合が続きます。明日に向けて一言お願いします
糸原 すごく声援が聞こえてるので、明日もファンの期待に応えられるように頑張ります。
先発し力投した青柳晃洋投手=東京ドーム
青柳晃洋投手が、巨人も坂本勇も止めた。初回に 2失点し再三ピンチを招くも、粘り続けて 6回 7安打 2失点。「野手が点を取ってくれて、たまたま勝ちがついたので、野手の方に感謝ですね」。降板後に味方が逆転し、今季「3勝」目をつかんだ。
注目の対戦にも勝利した。開幕から「36試合連続出塁」と、セ・リーグ記録を打ち立てた坂本勇と 3度、真っ向勝負。初回こそ大山の好捕に助けられたが、 2回一死 2、 3塁で空振り三振。 5回は投ゴロに打ち取った。通算18打数 2安打と好相性ぶりを存分に発揮。「記録は僕だけではなく、チーム全員で止められた。ピンチで三振を取れたのは良かった」。リリーフ陣も続き、この試合で大記録を止めた。
前日13日に「もちろん、(記録を)そりゃ止めたい」と意気込んでいた矢野監督は、孝行息子をほめた。「あの後(初回後)は粘ってくれたのが一番の勝因かもしれない。あの粘りを成長と、こっちは受け止めたい」。初回に先頭の重信に 3塁打を浴び、丸の 2塁打と岡本の適時打でいきなり 2点を失いながら、その後は崩れなかった。たくましく巨人戦の連敗を止めた右腕をたたえた。
5回裏巨人二死 1、 2塁、大城卓三捕手を遊ゴロに仕留め無失点に抑え青柳晃洋投手はグラブをたたく=東京ドーム
グラウンドの外でも孝行息子だ。帝京大 2年の時、首都大学の春季リーグの城西大戦で完投し初勝利を挙げた。試合後、スタンドを見上げると母利香さんがいた。初めてのウイニングボール。青柳はグラウンドから母に向かって投げ入れた。「感謝しかないですね。結婚してより一層そう思いました」。昨オフに結婚し、さらに感謝の思いが募った。今月12日の母の日。プロ入り後初めて贈り物をした。「使いやすかったので」と夫人と一緒に選んだ包丁を、互いの母におそろいでプレゼント。「奥さんの方にも親がいる。 2人に感謝という気持ちです」。喜ばせたい相手が増え「ありがとう」の思いも 2倍になった。
今季初登板となった 4月 3日の巨人戦(東京ドーム)は 5回 5安打 4失点で敗戦。粘ってもぎ取った「1勝」は、価値ある「1勝」だ。
※阪神が昭和も平成も令和も「伝統の一戦」初戦制す!矢野監督、勝負勘がさえた継投!糸原が雪辱V打!2に続く!