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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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阪神近本決めた初球2盗!阪神原口「幸せだな…」大病乗り越え感謝のアーチ!

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全パは 2回に西武森友哉捕手(23)の「2ラン」で先制した。先発のソフトバンク千賀滉大投手(26)は 2回無失点。全セは広島大瀬良大地投手(28)が 2回 2失点で降板した。全セは 4回にDeNA筒香嘉智外野手(27)の適時内野安打で 1点を返した。全パは 6回に楽天浅村栄斗内野手(28)、西武山川穂高内野手(27)の「連続本塁打」で 2点を追加した。全パは 9回、ロッテ荻野貴司外野手(33)の左前適時打などで 2点追加。全セは阪神原口文仁捕手(27)の「2ラン」で追い上げたが、全パが逃げ切った。全パは17年第 1戦から「5連勝」。同一リーグの「5連勝」以上は、全セが05年第 1戦~07年第 2戦に「6連勝」して以来で、全パの「5連勝」は60年第 3戦~62年第 2戦、64年第 3戦~66年第 2戦( 1分け挟む)73年第 2戦~74年第 3戦、83年第 1戦~84年第 2戦に次いで 5度目のタイ記録。

球宴にルーキーで唯一選出された阪神近本光司外野手(24=大阪ガス)も晴れの舞台で輝いた。 6回一死から安打を放った巨人丸佳浩外野手(30)の代走で途中出場すると、宣言通りの「初球スチール」を決めた。「4番手」の楽天松井裕樹投手(23)の初球にスタートを切り、西武森の送球をかいくぐって 2盗成功。出場が決定した際に初球から盗塁を仕掛けることを宣言した公約を実現してみせた。13日に本拠甲子園で開催される第2戦では初安打も刻んでみせる。巨人丸の代走で出場した 6回一死 1塁。近本は警戒された中で、初球から果敢にスタートを切った。セールスポイントである盗塁への思い入れは人一倍に強い。プロとして、自分の足に生活をかける自負がある。試合前には巨人原辰徳監督(60)から声を掛けられた。敵将にも寄せられる期待を、近本は裏切らない。強く思えば、夢はかなえられる。初心を忘れず、心から野球を楽しんだ。スピード感あふれる近本の盗塁は、きっと子どもたちの胸にも刻まれた。

「プラスワン投票」で選出された阪神原口文仁捕手(27)が、感謝のアーチを描いた。大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台。 9回二死 1塁で代打出場し、左中間席に「2ラン」を運び、「敢闘選手賞」に選出された。令和初の夢の祭典で、不屈の男が劇的ドラマを生み出した。 9回二死 1塁。代打コールされると、力の限りバットを振り抜く。日本中の注目を集めた白球が、左中間スタンドに突き刺さる。大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台で、まさにミラクル弾…。「プラスワン投票で」選出してくれた全国のファンに、感謝のアーチを描いた。前打者の中日高橋が凡退なら巡ってこなかった打席。野球の神様も原口のバットを待ち望んでいたに違いない。奇跡のようなストーリーだが、あきらめなかった男が現実に刻んだ物語だ。原口文仁の帝京高校の先輩、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(57)も東京ドームに応援に駆けつけていた。試合前には会話をした。 9回に劇的な本塁打を放ってうれしそうに話した。

東京ドームに「ムーンショット」が打ち上がった。「マイナビオールスターゲーム2019」第 1戦で、全パの西武森友哉捕手が、球宴令和1号を放った。「7番捕手」で先発マスクをかぶり、 2回の第 1打席に広島大瀬良の直球を超アッパースイング。打球に42度の角度をつけ、 2階席へ「先制2ラン」を運んだ。球宴通算 3本目のアーチが決勝弾となり全パが勝利。「2年連続MVP」を獲得し、令和のお祭り男に名乗りを上げた。捕手として初めて「ファン投票」で選出されると公約したことがあった。昨季第 1戦で初受賞すると、賞金 300万円で源田ら同僚たちにごちそう。宣言通り 2年連続の「MVP受賞」。平成と令和をまたにかけ、お祭り男が盛り上げた。

全パの楽天浅村栄斗内野手が西武山川穂高内野手と「アベック弾」を放った。 6回二死から巨人山口俊投手(32)の 147キロ直球をバックスクリーン右へとぶち込んだ。直後に「4番」山川も 1発を放ち、約 1年ぶりに「AY砲」の競演を見せた。西武時代の18年には山川と14度の「アベック弾」を放ち、外国人選手が絡まないコンビでは68年の王貞治氏(79=巨人=ソフトバンクホークス株式会社取締役会長。日本プロ野球名球会顧問)と長嶋茂雄氏(83=巨人=読売ジャイアンツ終身名誉監督。日本プロ野球名球会顧問)と並んで歴代最多の記録を持つ。喜べば、山川も笑みがこぼれた。全パの西武山川穂高内野手が「どすこい対決」を制した。 6回二死、巨人山口の 144キロ直球を左翼席へ放り込んだ。リーグトップの「29本塁打、72打点」の“横綱”が球宴初本塁打をマークした。「勝利、勝率、防御率でセ・リーグトップ」に君臨する、どすこい右腕を立ち合いの初球で突き飛ばした。納得の一打。ベンチ前では熱男ことソフトバンク松田宣、ナインを引き連れて念願の「どすこいパフォーマンス」を披露した。

今度は 1軍の球宴を「BIG4」で盛り上げる。北海道日本ハム吉田輝星投手(18)が、フレッシュオールスターから一夜明けた12日、仙台市内で取材に応じ、ライバルたちとの再競演を目標に掲げた。 1発を浴びた広島小園海斗内野手(19=報徳学園高校)、三振を奪った中日根尾昂内野手(19=大阪桐蔭高校)との対戦を振り返り、ロッテ藤原恭大外野手(19=大阪桐蔭高校)を含め、昨夏甲子園を沸かせた同期生での“1軍球宴ジャック”を狙う。手応えがあった。腰の張りの影響で、プロ初黒星を喫した 6月23日中日戦以来の登板となったが、根尾からはオール直球で 3球三振を奪った。試合後にはチームメートの野村佑希内野手(19=花咲徳栄高校)、鈴木遼太郎投手(23)とともに食事に出かけ、仙台名物牛タンを口にした。大好物で胃袋を満たし、しっかりとパワーを充電した。次回登板は20日の 2軍DeNA戦(鎌ケ谷)の予定で、再び 1軍マウンドを目指す。心身ともにリセットして後半戦へと向かう。

記事をまとめてみました。

 

 

 マイナビオールスター2019<全セ 3- 6全パ>◇第 1戦◇12日◇東京ドーム

 全パは 2回に西武森の「2ラン」で先制した。先発のソフトバンク千賀は 2回無失点。全セは広島大瀬良が 2回 2失点で降板した。

 全セは 4回にDeNA筒香の適時内野安打で 1点を返した。全パは 6回に楽天浅村、西武山川の「連続本塁打」で 2点を追加した。

 全パは 9回、ロッテ荻野の左前適時打などで 2点追加。全セは阪神原口の「2ラン」で追い上げたが、全パが逃げ切った。

 「オースルター5連勝」で、喜び合うオリックス山本由伸投手(中央)ら全パの選手たち=東京ドーム

 全パは17年第 1戦から「5連勝」。同一リーグの「5連勝」以上は、全セが05年第 1戦~07年第 2戦に「6連勝」して以来で、全パの「5連勝」は60年第 3戦~62年第 2戦、64年第 3戦~66年第 2戦( 1分け挟む)73年第 2戦~74年第 3戦、83年第 1戦~84年第 2戦に次いで 5度目のタイ記録。

 試合後、「敢闘選手賞」を獲得し記念撮影を行うオリックス山本由伸投手(中央)、左は山岡泰輔投手、右は吉田正尚外野手=東京ドーム

 

 球宴にルーキーで唯一選出された阪神近本光司外野手も晴れの舞台で輝いた。 6回一死から安打を放った巨人丸の代走で途中出場すると、宣言通りの「初球スチール」を決めた。「4番手」の楽天松井の初球にスタートを切り、西武森の送球をかいくぐって 2盗成功。出場が決定した際に初球から盗塁を仕掛けることを宣言した公約を実現してみせた。13日に本拠甲子園で開催される第2戦では初安打も刻んでみせる。

◇   ◇   ◇

 憧れの夢舞台で、持ち味を存分に発揮した。 6回に代走で途中出場した全セの阪神近本が有言実行の初球スチール成功だ。

 試合前、言葉を交わす阪神近本光司外野手(左)と西武秋山翔吾外野手=東京ドーム

 「自分のアピールポイントである足を見せることができて100点です。初球からの盗塁を求められていると思っていたので、初球から絶対走ってやろうという気持ちでした。(歓声は)走っているときも聞こえましたね」

 巨人丸の代走で出場した 6回一死 1塁。近本は「絶対に走るぞ」と警戒された中で、初球から果敢にスタートを切った。「捕手にも投手にもプレッシャーかかるので(初球に)できる限りスタートを。それが一番球場も沸くし、チームも勢いづく」。セールスポイントである盗塁への思い入れは人一倍に強い。「自分が(プロで)生きていく上で必要なものです」。プロとして、自分の足に生活をかける自負がある。

 淡路島で生まれ育ち、中学 3年で進路に悩んだ。自身のレベルアップのため「島を出たい…」と決意の家出。冷蔵庫に張り紙をして、父親からの“許し”が出るまで帰らなかった少年は、ファン投票で球宴出場するまでに大きくなった。

 代走で出場しすぐさま二盗を成功させる阪神近本光司外野手=東京ドーム

 意志を固めれば、絶対に曲げない。いちずな男だ。昨年 3月、中学時代のクラスメートだった未夢(みゆ)さんと結婚。寄り添う妻と見てきた未来は無数にあった。「子どもの頃はケーキ屋さんに、パン屋さん。警察官に消防士…。大きくなってからは県庁に務めたいとか商社に入って働いてみたいなとか…」。本当の「夢」は、あまり語らなかった。ずっと胸中に秘めていた「プロ野球選手になりたい」という思いをかなえ、喜びを分かちあった。

 試合前には巨人原監督から「これからどんどん(球界を)引っ張っていかないといけない選手にならないと」と声を掛けられた。敵将にも寄せられる期待を、近本は裏切らない。

 強く思えば、夢はかなえられる。「野球人口も減少してきていると聞きます。自分の仕事や、子どもたちに夢を伝えられたらいい」。初心を忘れず、心から野球を楽しんだ。スピード感あふれる近本の盗塁は、きっと子どもたちの胸にも刻まれた。

 

  9回裏全セ二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放った原口文仁捕手=東京ドーム

 「マイナビオールスターゲーム2019」」の第 1戦が12日、東京ドームで開催され、「プラスワン投票」で選出された阪神原口文仁捕手が、感謝のアーチを描いた。

 大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台。 9回二死 1塁で代打出場し、左中間席に「2ラン」を運び、「敢闘選手賞」に選出された。

◇   ◇   ◇

 令和初の夢の祭典で、不屈の男が劇的ドラマを生み出した。 9回二死 1塁。代打コールされると、力の限りバットを振り抜く。日本中の注目を集めた白球が、左中間スタンドに突き刺さる。大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台で、まさにミラクル弾…。「プラスワン投票で」選出してくれた全国のファンに、感謝のアーチを描いた。

  9回裏全セ二死 1塁、左中間に「2点本塁打」を放ちスタンドに手を挙げながら本塁に向かう阪神原口文仁捕手=東京ドーム

 「本当にたくさんの方にサポートしてもらった。ファンの方にも励ましの手紙などをたくさん頂いて…。僕自身、本当に勇気づけられた。(恩返しに)最高の結果だったと思います」

 本塁を踏み、ヘルメットを脱いだ。無数の拍手を、歓声を一身に浴びた。「みなさんに『ありがとうございます』の意味を込めて。(本塁打を)狙って打てるバッターじゃない。自分のスイングを心がけた中で本当にいい打球が飛んでくれた」。矢野監督から「狙えばいい」と本塁打指令も出ていた。原口は感謝しつつ「狙っても打てない。偶然を期待したい」と応じていたが、大病からの復帰初アーチを夢舞台で飾ってみせた。

 9回裏全セ二死 1塁、左中間に「2点本塁打」を放ちスタンドに手を挙げながら本塁に向かう阪神原口文仁捕手=東京ドーム

 まさか…から劇的な歩みはとどまるところを知らない。昨年末、人間ドックを受け、大腸がんと診断された。決してくじけなかった。家族やチームメート、自分を待ってくれる人のために-。必ずバットを握り、ミットを手にする。その一念で、 1月末に手術を終えると、地道なリハビリを経て 3月上旬に 2軍に合流。 1歩ずつ、復帰ロードを進み、 6月 4日に 1軍昇格。その当日に「復帰安打」を放つと、同 9日に「サヨナラ打」。さらに 1カ月後に届いた知らせが球宴出場。感謝の思いをまたもプレーで体現した。

 原口:ほんとに幸せだな…と感じてます。また夢のような場所で野球ができて感謝の気持ちでいっぱい。半年前を考えたら、ここにいることが夢のようなこと。この現実を思い切り楽しんで元気にやりたい。

 前打者の中日高橋が凡退なら巡ってこなかった打席。野球の神様も原口のバットを待ち望んでいたに違いない。奇跡のようなストーリーだが、あきらめなかった男が現実に刻んだ物語だ。

  9回裏全セ二死 1塁、左中間に「2点本塁打」を放った阪神原口文仁捕手(右)はファンの声援に応える=東京ドーム

 阪神原口文仁の帝京高校の先輩、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明も東京ドームに応援に駆けつけていた。

 試合前には会話をしたといい「あいさつとか高校時代の話をしました。『頑張れよ』と言ってもらいました」。 9回に劇的な本塁打を放って「(同じ帝京のDeNA)山崎が 9回に投げると言っていたので、最後まで見ていてくれたと思う」とうれしそうに話した。

 試合を終え、「敢闘賞」の阪神原口文仁捕手は笑顔で写真に納まる=東京ドーム

 「プラスワン投票」で選出された阪神原口文仁捕手が感謝のアーチを描いた。大腸がんを乗り越え、たどりついた夢舞台。 9回二死 1塁で代打出場し、左中間席に「劇的2ラン」を運び、「敢闘選手賞」に選出された。試合後の主なコメントは以下の通り。

-最高の舞台での打席を振り返って

 あまりいい成績ではない中で、ファンの人に最高の舞台をつくっていただいて。感謝の気持ちと、自分の打席は思いっきり楽しいんでいこうというつもりで、1球目からスイングできた。たくさんのサポートをしてくれた方だったり支えてくれた方々に少しでも今日の結果が恩返しにつながるとしたら、最高の結果だったと思います。

-打席に入る時に、沸き上がるような歓声

 僕もしっかり聞いて打席に入っていけたので、こういう雰囲気をつくってくれたファンの方に感謝の気持ちでいっぱいです。

-ホームランを狙ったところは?

 狙って打てるバッターじゃないんで(笑い)。しっかり自分のスイングをしようと心がけた中で、本当にいい打球が飛んでくれたのでうれしかったです。

 表彰を受ける「MVP」の西武森友哉捕手(奥)と敢闘選手賞の選手たち、手前左からオリックス山本由伸投手、西武山川穂高内野手、阪神原口文仁捕手=東京ドーム

-今後につながる活躍になる

 つなげられるように。明日もオールスターがあるんですけど、その後の後半戦にも生かせるように。準備と練習をしていきたいなと思います。

-13日は甲子園での開催。意気込みを

 本拠地でオールスターに出られるということもなかなかない機会で、こうやって選んでいただいた。今日のようないい結果が出れば最高ですけど、元気でハツラツとプレーしているところを見てもらえたらうれしいと思います。

-ホームベースを過ぎて帽子をあげた

 打席に入る前もそうでしたけど、ほんとに大きな歓声を頂いたので、みなさんに「ありがとうございます」の意味を込めてやりました。

-ベンチではどんな出迎えを受けた

 みんな笑顔で迎えてくれて、とても幸せな気分でした。

-打席に向かうまでの準備はシーズン中と変わらないものだったか  今日はなかなか難しい、いつもより出番が分からない場面だったので。準備もやりながらベンチにいながらで楽しんでいました。

 試合を終え、全セの阪神原口文仁捕手はスタンドに笑顔でサムアップ=東京ドーム

-最後の(中日高橋の)ヒットがなかったら回ってこなかった

 前の高橋選手が素晴らしいヒットを打ってくれたおかげで、こうやって何かの巡り合わせでいい結果が出たの。高橋選手にも感謝の気持ちでいっぱいです。

-普段は敵地だが、今日は雰囲気が違った

 なかなか一塁側ベンチから見る、出てくることはないことなので、すごい新鮮な気持ちでまた野球に取り組めた。小さい頃、ジャイアンツはすごくファンで見ていた。自分からしたら一塁側ベンチから出てくるのはすごく何か、うれしい気持ちと昔を思い出すような、そういうものがこみ上げました。

 

 2回表全パ二死 1塁、「右越え2点本塁打」を放った西武森友哉捕手。投手大瀬良大地=東京ドーム

 東京ドームに「ムーンショット」が打ち上がった。「マイナビオールスターゲーム2019」第 1戦で、全パの西武森友哉捕手が、球宴令和1号を放った。「7番捕手」で先発マスクをかぶり、 2回の第 1打席に広島大瀬良の直球を超アッパースイング。打球に42度の角度をつけ、 2階席へ「先制2ラン」を運んだ。球宴通算 3本目のアーチが決勝弾となり全パが勝利。「2年連続MVP」を獲得し、令和のお祭り男に名乗りを上げた。

◇   ◇   ◇

 見上げた先に月はない。それでも西武森の視線の先で、東京ドームの屋根に届かんばかりの打球が、 2階席へ着弾した。「まっすぐ 1本!  1、 2、 3でいきました! 完璧な当たりでした」。その言葉通り、大瀬良の直球をとらえた1発だった。

 スタンドのファンたちがスマートフォーンの明かりで「MVP」の西武森友哉捕手を祝福する=東京ドーム

 初球からフルスイングで観客の度肝を抜く。 2球目は 3階席への大ファウル。 1球ボールを見送り、アッパースイングから繰り出されたアーチの打球角度は42度だった。天に向かうかのごとく高々と舞い上がる角度。今季、メジャーでエンゼルス大谷が39度のアーチを描き、その急角度から名付けられた「ムーンショット」のさらに上をいく角度。「令和新時代1号アーチ」を描き、決勝弾となった。

  4年前に初出場した球宴でも、ここ東京ドームで怪打を打っていた。大阪桐蔭の先輩でもある阪神藤浪から打った球が、天井にぶち当たり一飛となった。漫画ドカベンの坂田三吉の「通天閣打法」を再現したような怪打で、どよめきを起こした当時、まだ19歳だった。「坂田ですよね? 似てましたか?」とあどけなく笑った森は、今季「首位打者」を争う。球界を代表する捕手としてパ・リーグの扇の要を担った。

 捕手として初めて「ファン投票」で選出されると公約したことがあった。「MVPをとれるように頑張ります」。昨季第 1戦で初受賞すると、賞金 300万円で源田ら同僚たちにごちそう。宣言通り 2年連続の「MVP受賞」。平成と令和をまたにかけ、お祭り男が盛り上げた。

 

 6回表全パ二死、中越え本塁打を放ち生還する楽天浅村栄斗内野手=東京ドーム

 全パの楽天浅村栄斗内野手が西武山川穂高内野手と「アベック弾」を放った。

  6回二死から巨人山口俊の 147キロ直球をバックスクリーン右へとぶち込んだ。直後に「4番」山川も 1発を放ち、約 1年ぶりに「AY砲」の競演を見せた。西武時代の18年には山川と14度の「アベック弾」を放ち、外国人選手が絡まないコンビでは68年の王と長嶋(巨人)と並んで歴代最多の記録を持つ。「あいつと『アベック弾』を打ちたいと個人的に思っていた。僕が打てばアイツが必ず打つと思っていたので、うれしい」と喜べば、山川も「(アベック弾が) 1番うれしかったかもしれません。いてくれたら頼もしい」と笑みがこぼれた。

 6回表全パ二死、左越え本塁打を放ちどすこいポーズをみせる西武山川穂高内野手=東京ドーム

 全パの西武山川穂高内野手が「どすこい対決」を制した。

  6回二死、巨人山口の 144キロ直球を左翼席へ放り込んだ。リーグトップの「29本塁打、72打点」の“横綱”が球宴初本塁打をマークした。「勝利、勝率、防御率でセ・リーグトップ」に君臨する、どすこい右腕を立ち合いの初球で突き飛ばした。「狙っていました。打った瞬間、いくと思いました」と納得の一打。ベンチ前では熱男ことソフトバンク松田宣、ナインを引き連れて念願の「どすこいパフォーマンス」を披露した。

 6回表全パ二死、西武山川穂高内野手(中央)は「ソロ本塁打」を放ち、スタンドに向かって全パナインと「どすこーい!」=東京ドーム

▼全パは 6回に「3番」浅村栄斗内野手、「4番」山川穂高内野手が「連続本塁打」。球宴で[2者連続本塁打」は11年第 1戦の 5回に「5番」バレンティン(ヤクルト)→「6番」長野(巨人)が記録して以来、 8年ぶり。  全パでは01年第 2戦の 4回に記録した「3番」松井(西武)→「4番」中村(近鉄)以来、18年ぶり。浅村は西武時代の16年第 2戦で本塁打を打っており、 2球団以上で本塁打は近鉄で 4本、DeNAで12年第 1戦に打った中村以来12人目。

 

 フレッシュ球宴から一夜明け、報道陣の囲み取材を受ける日本ハム吉田輝星投手=仙台市内

 今度は 1軍の球宴を「BIG4」で盛り上げる。日本ハム吉田輝星投手(18)が、フレッシュオールスターから一夜明けた12日、仙台市内で取材に応じ、ライバルたちとの再競演を目標に掲げた。 1発を浴びた広島小園、三振を奪った中日根尾との対戦を振り返り、「すごく楽しかった。 1軍の球宴に行くともっと楽しいのかな。行きたいなと思う。自分らの代で盛り上げられるようになれれば」。ロッテ藤原を含め、昨夏甲子園を沸かせた同期生での“1軍球宴ジャック”を狙う。

 手応えがあった。腰の張りの影響で、プロ初黒星を喫した 6月23日中日戦以来の登板となったが、根尾からはオール直球で 3球三振を奪った。「球もよかった。復帰登板というつもりで臨んでいたというのもあったので、すごくよかったなと思う」。試合後にはチームメートの野村、鈴木とともに食事に出かけ、仙台名物牛タンを口にした。「おいしかったです」と大好物で胃袋を満たし、しっかりとパワーを充電した。

 フレッシュ球宴・試合を終え、記念撮影する全イ・北海道日本ハムの、左から鈴木遼太郎投手、吉田輝星投手、野村佑希内野手=楽天生命パーク宮城

 聖地を目指す後輩たちにはエールを送った。14日に母校・金足農が秋田大会の初戦を迎える。「初戦の勝ち方が僕らは大事だと思っていた。そこだけしっかりやってほしい」と励ました。

 次回登板は20日の 2軍DeNA戦(鎌ケ谷)の予定で、再び 1軍マウンドを目指す。「昨日よかった直球の感覚を忘れないように練習して、変化球もうまく入っていければいいかなと思う」。心身ともにリセットして後半戦へと向かう。

 

※機能(7/11)はパ・リーグが勝ったが、今日は是非ともセ・リーグに「V」を…

 

 

 

 

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