●矢野燿大監督(50)は後半戦の競争激化を望んだ。今後、故障離脱中の福留孝介外野手や新外国人のヤンハービス・ソラーテ内野手(32=サンフランシスコ・ジャイアンツ)の合流を期待した。 2軍では岩貞祐太投手(27)、秋山拓巳投手(28)ら実績のある先発が調整登板する。投打ともに競争を通してチーム力の底上げを図る。阪神は14日、15日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦に向けて、甲子園で全体練習を行った。矢野燿大監督は虎戦士が大活躍した前日13日までの球宴を振り返り、チームの飛躍を確信。球宴史上 2人目の「サイクル安打」を達成した近本光司外野手(24)も、改めて先頭に立って戦う覚悟を示した。宴から12時間余り。雨の後も熱気が残る甲子園で、後半戦へ向けた練習が始まっていた。近本が先頭打者弾を皮切りに「サイクル安打」を完成させ、「MVP」を獲得。原口文仁捕手(27)は 2日にわたって劇的すぎるアーチをかけ、梅野隆太郎捕手(27)との 2者連続弾。青柳晃洋投手(25)、ピアース・ジョンソン投手(28)、そして最後には藤川球児投手(38)が奮投して、虎党にも指揮官にもたまらない試合になった。何より指揮官がうなずいたのは、テレビ画面越しに見る虎戦士たちが野球を心から楽しみ、結果を残したことだった。ずっと伝えてきたことを、夢舞台で体現してくれたことが、うれしかった。一夜明けて矢野監督もファン同様に賛辞を送った。15日の中日戦(ナゴヤドーム)から、いよいよ後半戦に入る。DeNAと「2位タイ」につけるが、首位巨人とは「9.5ゲーム」差。「2連敗」し、Gが「2連勝」すれば16日にも「自力V」が消える。厳しいゲームばかりの残り59試合。そんなときこそ楽しんでいくべきだと、近本らを見て確信した。祭りは、自分たちで続けられる。ここからも、楽しまなくては損だ。
●13日に甲子園で開催された「マイナビオールスター2019」の第2戦で、新人ではともに史上初となる初回「先頭打者本塁打」とサイクル安打を達成した、阪神の「ドラフト1位」近本光司外野手が一夜明けた14日、甲子園の全体練習に合流した。令和初の球宴で 1試合 5安打など記録ずくめのプレーで「MVP」に選ばれ、賞金 300万円を獲得。矢野監督も絶賛。15日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦にも期待がかかる。近本光司外野手が15日からの後半戦でも「お祭り男」になる。勢いづくリードオフマンに対して、矢野監督から“お祭り指令”が飛んだ。まずは今季「4勝7敗」と分が悪い中日との敵地での 3連戦。黄金ルーキーで後半戦開幕ダッシュや!球宴では阪神勢の活躍が目立った。「プラスワン投票」で出場の原口が「2戦連発」、「ファン投票」で出場の梅野は甲子園で原口の直後にアーチを描き、 2者連発をやってのけた。そして、最後はサイクル安打。大仕事をやってのけた翌朝、近本は小さな幸せもつかんだようで、未夢夫人の反応を聞かれ照れ笑いを浮かべた。充実した 4日間の球宴ブレークを過ごし、後半戦に向かう。前半戦より多く繰り出す塁上の「矢野ガッツ」が、反攻のバロメーターとなる。
●阪神ルーキー木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)が物おじせずに怪物打ちだ。16日に先発が予想される中日松坂大輔投手(38)は、西武在籍時に西武ドーム(当時)でプレーを見た。それでも、名前に気後れすることなく力強かった。
●糸井嘉男外野手(37)が後半戦も打線を引っ張る。 6月は「月間打率3割5分4厘、1本塁打、10打点」で 7年ぶりに「月間MVP」を獲得するなど上り調子。打率は「リーグ4位」、安打は96本で「2位タイ」につけている。昨年は 8月に「月間打率3割8分7厘」をマークなど夏場に強いベテランは意気込んでおり、甲子園でフリー打撃やロングティーなどで調整した。
●球宴第2戦で初アーチを描いた梅野隆太郎捕手は、気持ちを切り替えて再開するペナントレースに臨む。西武高橋光成投手(22)からの 1発は、配球が直球主体の“祭り仕様”だったと冷静に指摘。前夜の興奮はすっかり頭から排除していた。
●岩田稔投手(35)は16日中日戦で「憧れ」との初対戦を心待ちにした。投げ合うのは今季 1軍初登板の“虎キラー”松坂大輔投手。早くも闘志を燃やした。気を引き締めて挑む。昨年、「6勝」を挙げた松坂だが、うち「3勝」を阪神戦でマーク(防御率1.96)。投げるだけじゃない。昨年は打者として 2安打のみだが、いずれも 5月20日の阪神戦(ナゴヤドーム)で記録したものだった。この日は 1- 6で完敗。打者・松坂も封じる。レジェンド松坂が好投したうえにヒットも打てば、竜の押せ押せムードは止まらない。矢野監督も警戒。勢いづかせる前にたたく青写真を描いた。
●後半戦開幕投手のオネルキ・ガルシア投手(29)は古巣との初対戦にも平常心を保つ。昨季中日で挙げた「13勝」のうち「10勝」がナゴヤドームと、相性は抜群だ。前半戦は 2軍落ちも経験し「2勝4敗」と苦しんだが、前回 9日巨人戦で 8回 1失点などここ 2試合は粘投している。
● 4年目の望月惇志投手(21)が 1軍初先発で「初勝利」を目指す。17日中日戦(豊橋)で登板予定。 2軍で14試合(先発11試合)に登板し「5勝4敗、防御率2.43」の数字を残し、救援登板した 4月 4日巨人戦以来となる 1軍マウンドが巡ってきた。
●15日の中日戦(ナゴヤドーム)から阪神・近本と木浪のオリジナルヒッティングマーチが導入される。阪神タイガース応援団が14日までに公式HPで発表した。 2人のルーキーを強力に後押しする。
記事をまとめてみました。
球宴の主役となった近本光司外野手(左から 2人目)に目を細める矢野燿大監督(右端)=阪神甲子園球場
矢野燿大監督は後半戦の競争激化を望んだ。今後、故障離脱中の福留孝介外野手や新外国人のヤンハービス・ソラーテ内野手の合流を期待した上で「競争がまた激しくなるのはチームにとって絶対プラス。孝介が帰ってきたら出られない選手も出てくる。孝介も孝介でのんびりできない感じに、チームとしていかないとダメ。外国人の枠もある」と話した。
「投手も戻ってきそうなメンバーもこれから出てくる」。 2軍では岩貞、秋山ら実績のある先発が調整登板する。投打ともに競争を通してチーム力の底上げを図る。
阪神・矢野燿大監督=阪神甲子園球場
後半戦、イケる! 阪神は14日、15日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦に向けて、甲子園で全体練習を行った。矢野燿大監督は虎戦士が大活躍した前日13日までの球宴を振り返り、チームの飛躍を確信。球宴史上 2人目の「サイクル安打」を達成した近本光司外野手も、改めて先頭に立って戦う覚悟を示した。
驚きはなかった。楽しんでくれさえすれば、あれくらいの力が出せると思っていた。後半戦でも大切にしてほしいことは変わらない。矢野監督は猛虎祭となった前夜の球宴によって、伝え続けてきたことの正しさを再確認していた。
「いつも同じことになるけど『楽しむというのでパフォーマンスが出る』と思っている。(球宴は)プレッシャーがない部分で思い切っていけるというところがある。ペナントを同じようにはできないんだけど『同じようにやるかどうか』を決めるのは自分やから。だから、俺は近づけることはできると思うのよ」
練習を終えた矢野燿大監督は手を大きく広げる。後半戦に向けて手応えアリだ=阪神甲子園球場
宴から12時間余り。雨の後も熱気が残る甲子園で、後半戦へ向けた練習が始まっていた。近本が先頭打者弾を皮切りに「サイクル安打」を完成させ、「MVP」を獲得。原口は 2日にわたって劇的すぎるアーチをかけ、梅野との 2者連続弾。青柳、ジョンソン、そして最後には藤川が奮投して、虎党にも指揮官にもたまらない試合になった。
「素晴らしい。なかなかないんちゃう? しかも甲子園で。ホントに印象に残るというか、たぶんこれからも、阪神ファンの中でも忘れられへんようなオールスター」
何より指揮官がうなずいたのは、テレビ画面越しに見る虎戦士たちが野球を心から楽しみ、結果を残したことだった。「みんな自分のやるべきことをしっかりできて。コメントはみんな『楽しかった』って。みんなそうでしょ?」。ずっと伝えてきたことを、夢舞台で体現してくれたことが、うれしかった。
キャッチボールする西勇輝投手=阪神甲子園球場
15日の中日戦(ナゴヤドーム)から、いよいよ後半戦に入る。DeNAと「2位タイ」につけるが、首位巨人とは「9.5ゲーム」差。「2連敗」し、Gが「2連勝」すれば16日にも「自力V」が消える。厳しいゲームばかりの残り59試合。そんなときこそ楽しんでいくべきだと、近本らを見て確信した。
「いい形でいけることは間違いないと思う」と断言。そして「ジャイアンツとの差っていうのはかなりあるけど、俺らのやることは変わらない。オールスターのムードとか勢いっていうのをチームにも持ち込んでもらって、あしたからやってもらえれば」と期待した。
祭りは、自分たちで続けられる。ここからも、楽しまなくては損だ。
オネルキ・ガルシア投手=阪神甲子園球場
★オールスターVTR
◆ 7月12日(東京ドーム): 9回二死から高橋(中日)が中前打で出塁し、代打・原口が登場。山本(オリックス)から、左中間席へ大腸がんからの「復帰後1号(2軍戦は除く)」を放った。近本は 6回一死、右前打を放った丸(広島)の代走で出場し、初球で盗塁を決めた。
◆ 13日(甲子園):「1番・中堅」で先発出場した近本は 1回、新人としては初の先頭打者弾。これを皮切りに 2塁打、右前打、 2塁打、最後は 7回に左越えの 3塁打で1992年の古田敦也(ヤクルト)以来となる「サイクル安打」を達成して「MVP」に輝いた。 2回には原口、梅野の連続弾も。投げては青柳が 2回、ジョンソンと藤川がそれぞれ 1回を無失点と力投した。
◇データBOX◇
阪神は今季、中日戦で「4勝7敗」。巨人(4勝9敗)と 2チームにだけ負け越している。中日戦はホームで「2勝4敗」、ビジターで「2勝3敗」。
打撃練習を行う近本光司外野手=阪神甲子園球場 (2019年 7月14日)
13日に甲子園で開催された「マイナビオールスター2019」の第2戦で、新人ではともに史上初となる初回「先頭打者本塁打」とサイクル安打を達成した、阪神の「ドラフト1位」近本光司外野手が一夜明けた14日、甲子園の全体練習に合流した。
「(反響は)LINEが 150件ぐらい来ましたね。(昨年に)都市対抗で優勝したときよりも多かったです」
令和初の球宴で 1試合 5安打など記録ずくめのプレーで「MVP」に選ばれ、賞金 300万円を獲得。矢野監督も「いやぁ、最高でしょう。あれ以上、ないでしょう」と絶賛。15日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦にも期待がかかる。
矢野燿大監督(後方)が見つめる中、フリー打撃を行う近本光司外野手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が15日からの後半戦でも「お祭り男」になる。
球宴第2戦で初回先頭打者本塁打を含む 5打数 5安打で「サイクル安打」を達成し、「MVP」を獲得。勢いづくリードオフマンに対して、矢野監督から「球宴のムードと勢いをチームに持ち込んで」と指令が飛んだ。まずは今季「4勝7敗」と分が悪い中日との敵地での 3連戦。黄金ルーキーで後半戦開幕ダッシュや!
◇ ◇ ◇
球宴サイクル男の近本は、後半戦を翌日に控えた甲子園練習を終え、引き締まった表情で言った。「まずは明日。勝てるように頑張ります」。慢心はない。
13日の第 2戦(甲子園)は全セの「1番中堅」で先発フル出場した。新人では史上初の初回先頭打者アーチにとどまらず、 5打数 5安打で92年古田(ヤクルト)以来史上 2人目の「サイクル安打」。12球団の新人で唯一出場して「MVP」という離れ業をやってのけた。
笑顔でダッシュする近本近本光司外野手=阪神甲子園球場
一夜明けて矢野監督もファン同様に賛辞を送った。「最高でしょう。あれ以上、ないでしょう。内容もいいしねえ、打撃の」。その上で、勢いに期待を込め「球宴のムードと勢いをチームに持ち込んで、明日からやってもらえればいい」と“お祭り指令”を出した。
残り59試合で迎える後半戦。借金「2」で首位巨人とは「9.5ゲーム」差と、逆転優勝には文字通り、お祭り騒ぎのようなパワーが必要かもしれない。指揮官の期待を感じ取るように、近本も「しっかり僕が先頭で(塁に)出れば、勢いや流れが作れると思う。そういう自分の仕事を、しっかりやりたいですね」と「1番打者」としての自覚を見せた。
また、16日(ナゴヤドーム)の相手先発には「平成の怪物」松坂が予定される。初対決に向け、令和の初代お祭り男は「偉大なピッチャーなので、しっかり勝負を楽しみたいですね」と平常心で臨むつもりだ。
バント練習を行う近本光司外野手=阪神甲子園球場
球宴では阪神勢の活躍が目立った。「プラスワン投票」で出場の原口が「2戦連発」、「ファン投票」で出場の梅野は甲子園で原口の直後にアーチを描き、 2者連発をやってのけた。そして、最後はサイクル安打。大仕事をやってのけた翌朝、近本は小さな幸せもつかんだようで、未夢夫人の反応を聞かれ「よかったです。朝は豚汁を食べました」と照れ笑いを浮かべた。充実した 4日間の球宴ブレークを過ごし、後半戦に向かう。前半戦より多く繰り出す塁上の「矢野ガッツ」が、反攻のバロメーターとなる。
▼阪神は、直近10年の球宴後10試合で、勝ち越し 4回、負け越し 4回、「5勝5敗」が 2回。13年は新井貴が第 2戦で「MVP」も、球宴後10戦で「打率2割5分、4打点」と振るわず、チームも「3勝7敗」と失速した。15年は球宴第 1戦で藤浪が「MVP」を獲得。球宴後初登板となった 7月24日のDeNA戦で完封勝利を挙げ、チームも「10戦7勝3敗」と勝ち越して一時は「首位」にも立った。近本には、「球宴MVP」の勢いに乗って後半戦スタートからチームを引っ張る活躍が期待される。
近本光司外野手は中堅で守備練習。球宴で今や全国区のスターだぜ!=阪神甲子園球場
阪神は14日、15日の中日戦(ナゴヤドーム)から再開するリーグ戦に向けて、甲子園で全体練習を行った。矢野燿大監督は虎戦士が大活躍した前日13日までの球宴を振り返り、チームの飛躍を確信。球宴史上 2人目の「サイクル安打」を達成した近本光司外野手も、改めて先頭に立って戦う覚悟を示した。
夢舞台での大偉業から一夜。何倍もたくましくなって、近本が虎に帰ってきた。全てを左右する後半戦へ。疲れすら振り払うような力強い表情で、語気を強めた。
「しっかり僕が先頭で出れば、勢いとか流れもつくと思う。そういうところで、自分の仕事がしたいですね」
打撃練習する近本光司外野手=阪神甲子園球場
前日13日の球宴第 2戦(甲子園)では新人選手では「史上初のサイクル安打、先頭打者弾、1試合5安打」など数々の金字塔を打ち立てた。「(反響は)ありました。LINEが150(件)くらいじゃないですか」。この日の朝は夫人が用意してくれた豚汁を食べ、自宅を出発。球宴明けの選手は免除されることの多い全体練習に参加して、フリー打撃で29スイングで「12本」の安打性を放ち、充実の汗をぬぐった。
借金「2」、「3連敗」中で迎える後半戦。初戦の必勝はもちろんだが、16日は右肩炎症から復帰し、今季 1軍初登板となる松坂が相手だ。平成の怪物と、今一番ホットなルーキーが相対する。
「本当にすごく偉大なピッチャー。しっかり勝負を楽しみたいと思います」
バント練習する近本光司外野手=阪神甲子園球場
昨季は「全6勝」のうち阪神戦で「3勝、防御率1.96」をマークした虎キラー。右腕に好投を許せば、敵地は一気に青色に染まる。逆に近本が出塁して揺さぶれば、勝機はある。「9.5ゲーム」差で独走する首位・巨人の背中を、近本が先頭に立って追いかける。
「とりあえず、あしたをどうやるかですね。勝てるように頑張ります」
ここからが本当の勝負。新人王、そして悲願の栄冠に向けて、近本が駆ける。
■近本光司外野手、梅野隆太郎捕手の練習参加について清水雅治ヘッドコーチ
「みんなと一緒だよ。彼らも最初の日(11日)は移動休みだったから。(原口の休養は)体調面も考えて」
フリー打撃に励む木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
阪神ルーキー木浪聖也内野手が物おじせずに怪物打ちだ。16日に先発が予想される中日松坂は、西武在籍時に西武ドーム(当時)でプレーを見たといい「すごかったイメージがある」。
それでも、名前に気後れすることなく「グランドに立てば関係ない。思い切っていくだけです」と力強かった。
フリー打撃に励む糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
糸井嘉男外野手が後半戦も打線を引っ張る。 6月は「月間打率3割5分4厘、1本塁打、10打点」で 7年ぶりに「月間MVP」を獲得するなど上り調子。打率は「リーグ4位」、安打は96本で「2位タイ」につけている。
昨年は 8月に「月間打率3割8分7厘」をマークなど夏場に強いベテランは「後半戦は爆発したい」と意気込んでおり、甲子園でフリー打撃やロングティーなどで調整した。
フリー打撃に励む糸井嘉男外野手と見つめる矢野燿大監督=阪神甲子園球場
球宴第2戦で初アーチを描いた梅野隆太郎捕手は、気持ちを切り替えて再開するペナントレースに臨む。西武高橋光からの 1発は、配球が直球主体の“祭り仕様”だったと冷静に指摘。「シーズンとは全く違う。シーズンは変化球を交えて配球してくる。自分の頭をリセットして戦っていけたらと思う」。前夜の興奮はすっかり頭から排除していた。
打撃練習を行う梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
7日広島戦の打撃で左手首を痛め、前半戦最終カードの巨人 3連戦は大事を取って欠場。それも第 2戦で全セの「8番捕手」で巨人菅野ら6投手をリードしてフル出場し、不安を一掃した。「もう大丈夫。ゲーム感覚も戻ってきた」。
この日の練習では虎の正妻の顔に戻った。「投手陣をリードして、守り勝っていかないといけない。そこを中心に乗っていけたら」。前半戦の「チーム防御率3.40」は12球団トップで「うまくリードして、防御率にもこだわりたい」と後半戦も存在感を示していく。
岩田稔投手は16日中日戦で「憧れ」との初対戦を心待ちにした。相手先発は今季 1軍初登板の松坂が予想され、左腕は「僕らの世代は憧れ中の憧れなので」と敬意を表し、 3学年上の「平成の怪物」との投げ合いに「楽しみでしかない」。
ゴロを打たせる投球で「2連勝」と勢いに乗るが「僕が対戦するのは中日であって松坂さんではないので」と気を引き締めて挑む。
ストレッチする岩田稔投手=阪神甲子園球場
岩田稔投手が14日、甲子園での全体練習で汗を流した。登板予定は16日の中日戦(ナゴヤドーム)となり、投げ合うのは今季 1軍初登板の“虎キラー”松坂大輔投手。早くも闘志を燃やした。
3歳年上のスーパースターとの投げ合い。しかし、岩田は「僕が対戦するのは中日ドラゴンズ。松坂さんではない」と打線に集中しつつも「気になりますね」とニヤリ。そして、警戒する打者は? と問われると「打率0.320」でリーグトップの高橋でもなく、主砲ビシエドでもなく、アノお方の名前を挙げた。
「松坂さんです。僕らのスーパースターなので。ヤバいです」
岩田稔投手は打者・松坂大輔を警戒。投打でノせてしまってはいけない選手だ=阪神甲子園球場
昨年、「6勝」を挙げた松坂だが、うち「3勝」を阪神戦でマーク(防御率1.96)。投げるだけじゃない。昨年は打者として 2安打のみだが、いずれも 5月20日の阪神戦(ナゴヤドーム)で記録したものだった。この日は 1- 6で完敗。「憧れ中の憧れ。僕らの世代はね」と言いつつ、打者・松坂も封じる。
レジェンド松坂が好投したうえにヒットも打てば、竜の押せ押せムードは止まらない。矢野監督も「他の選手では作れないようなムードをつくれるピッチャー」と警戒。「ウチとしては、やっぱり立ち上がりで得点していきたい」と勢いづかせる前にたたく青写真を描いた。
キャッチボールを行うオネルキ・ガルシア投手=阪神甲子園球場
後半戦開幕投手のオネルキ・ガルシア投手は古巣との初対戦にも平常心を保つ。
昨季中日で挙げた「13勝」のうち「10勝」がナゴヤドームと、相性は抜群だ。前半戦は 2軍落ちも経験し「2勝4敗」と苦しんだが、前回 9日巨人戦で 8回 1失点などここ 2試合は粘投している。左腕は「相手、場所に関係なく、前回登板のように長いイニングをしっかり投げられるように」と闘志を燃やした。
ウオームアップするオネルキ・ガルシア投手=阪神甲子園球場
4年目の望月惇志投手が 1軍初先発で「初勝利」を目指す。17日中日戦(豊橋)で登板予定。 2軍で14試合(先発11試合)に登板し「5勝4敗、防御率2.43」の数字を残し、救援登板した 4月 4日巨人戦以来となる 1軍マウンドが巡ってきた。
練習を行う阪神望月惇志投手=阪神甲子園球場
当日の雨予報にも「雨で中止になってスライド(登板)ということはないと思う。中止を考えないで、その 1試合に集中していきたい」と力を込めた。
キャッチボールを行う望月惇志投手=阪神甲子園球場
15日の中日戦(ナゴヤドーム)から阪神・近本と木浪のオリジナルヒッティングマーチが導入される。阪神タイガース応援団が14日までに公式HPで発表した。リードオフマンの近本は「切り拓け 勝利への道…」で始まる。パンチの効いた打撃が持ち味の木浪は「熱き心乗せたスイング…」という歌詞。 2人のルーキーを強力に後押しする。
※ 7月15日の予告先発は、中日・大野雄大投手(30)ー阪神・オネルキ・ガルシア投手(29=中日)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (06月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)