●クモ男の出現?で中日阪神14回戦は一時中断された。 7回裏の中日の攻撃で藤井が代打コールされると、男性と見られる 1塁側スタンドの観客がフェンスをよじ登った。一時はグラウンドが騒然とした状態になった。
●阪神は 2回、「4番」大山悠輔内野手(24)の「左越えソロ」で先制。同点で迎えた 3回には「5番」原口文仁内野手(27)の 2点打で勝ち越した。先発望月惇志投手(21)は 3回まで 1失点。阪神は 1点リードの 5回、「4番」大山が適時打。中日は 2点を追う 5回、「1番」平田良介外野手(31)の「右越え2ラン」で試合を振り出しに戻した。中日は同点の 8回一死 1、 2塁、「5番」 阿部寿樹内野手(29)が「決勝の中越え2点2塁打」。 4年ぶりの「7連勝」で「単独3位」に浮上。「4番手」ジョエリー・ロドリゲス投手(27=フィラデルフィア・フィリーズ )が「今季初勝利」。阪神は「6連敗」。「3番手」藤川球児投手(38)が「今季初黒星」。阪神は中日に逆転負けを喫し、今季 2度目の「6連敗」。中日に「7連敗」で、「4位」に転落した。藤川の志願の 3連投も、いずれも終盤に競り負ける展開。矢野燿大監督(50)は「俺の責任」と 2度繰り返し、すべてを背負い込んだ。逆転ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の舞台で、猛虎が逆転の餌食になった。先制しても追いつかれ、勝ち越しても追いつかれ、最後は頼みの藤川で敗戦。ついに「4位」転落した矢野監督は、責任を一身に背負い込んだ。今季 4度目の「男気3連投」が暗転した、矢野監督も責めることはしなかった。「紙一重」の差が重くのしかかり、もはや八方ふさがり。 1日休養を挟み、19日からは甲子園で最下位ヤクルトとの 3連戦。球宴での虎祭りムードもどこへやら。どうしたら勝てるのか…。正念場を迎えた矢野虎が、迷宮でもがいている。
●大山悠輔内野手が 2回に先制となる「11号ソロ」を放った。 6月19日の楽天戦(甲子園)以来の一発で、自己最多タイに並んだ。試合前練習では濱中治打撃コーチ(40)と、スイングの軌道を確認するシーンも見られた。中日先発の阿知羅からは、 4月29日にもアーチを放っており、相性のよさを示した。 2回先頭。 2ボールから阿知羅拓馬投手(26)の内角直球を振り抜いた。両翼93メートルのフェンスを軽々と越えるひと振りは 6月19日の楽天戦(甲子園)以来、18試合ぶりの一発で、連敗中のチームに先制点をもたらした。阿知羅とは 4月29日(ナゴヤドーム)以来、 2度目の対戦。青柳晃洋投手(25)がプロ初完封した一戦で、 6回 1失点で黒星をつけた。その 1点を奪ったのも、大山の左中間への「6号ソロ」だった。まさしく攻撃の核だった。 3回には二死 1塁から左前にポトリと落ちるラッキー 2塁打で出塁し、続く原口の中前適時打でホームを踏んだ。 5回には一死 1、 2塁から直球を左翼前に運ぶタイムリー。 7回にも中前打と打ち出の小づち状態で全4打席出塁した。あと 3塁打でサイクルという暴れっぷりだ。上昇の気配が漂う。 6月に「月間2割4分2厘」と落ち込んでいた打率も、 7月は「同3割5分7厘」と急上昇。安打数はリーグトップの巨人坂本勇人内野手(30)にあと 5本に迫る「同4位タイ」の97安打だ。大山は多くを語ることなかったが、矢野監督は背中を押す。屈辱の「6連敗」となった豊橋の夜。活気づいた「4番」のバットがせめてもの救いだ。
●原口文仁捕手が17日の中日戦(豊橋)の 3回、勝ち越しの 2点中前打。 2安打 2打点で指揮官の采配に応えた。 2回にも安打を放って、「マルチ安打」で存在感を示した。交流戦以降、初のスタメン起用に応え、持ち前の勝負強さを発揮した。 1- 1の 3回、二死から糸井が四球。大山が左翼線への 2塁打で 2、 3塁とすると「5番・1塁」の原口が打席に立った。カウント 2- 2から浮いてきたスライダーをコンパクトに振り抜くと、ピッチャーの足下を抜けていく中前打。連敗中のチームに、勢いをもたらした。原口の先発は 6月20日の楽天戦(甲子園)以来。「マイナビオールスターゲーム2019」では「2試合連続本塁打」を放ち、存在感を放っていた。矢野監督は連敗脱出へ、原口を含む、先発オーダーを 3人入れ替えた。「8番遊撃」に今季初先発の植田を起用するなど、打線改造に乗り出したが、連敗を止めることはできなかった。
●プロ初先発の望月惇志投手が17日の中日戦(豊橋)で 5回 9安打 2被弾。 4失点で降板。打線の 4点の援護を受けたが、粘りきることができなかった。「プロ初勝利」とはならなかった。 2回無死 2塁から京田陽太内野手(25)の中前適時打で同点。 4回には二死から堂上直倫内野手(30)に右翼席へ「8号ソロ」。 5回に平田に「同点6号2ラン」を浴び、打線にもらったリードを守りきることはできなかった。チームは現在「5連敗」中。貧打に苦しむ打線が大山の自己最多タイとなる「11号ソロ」などで 4点を奪ったが、粘れなかった。今季は 2軍で先発要員として14試合に登板。「5勝4敗、防御率2.43」と準備をしてきたが、 1軍で結果を残すことはできなかった。
●中日-阪神戦が17日、豊橋市民球場で行われ、阪神は 4- 6で逆転負け。貧打に苦しむ打線が 4点を奪うも、同点の 8回に藤川球児投手が決勝打を浴びた。藤川は 4- 4でマウンドへ。先頭の大島洋平外野手(33)に右中間を破る 2塁打を浴びると、ソイロ・アルモンテ外野手(30=モンテレイ・サルタンズ)にも四球。ダヤン・ビシエド内野手(30=シカゴ・ホワイトソックス)は見逃し三振に仕留めるも、阿部に中堅フェンス直撃の 2点 2塁打を許した。藤川は試合前の時点で「防御率1.07」。抜群の安定感でブルペンを支え、目標とする「生涯防御率1点台」まで残りわずかだった。これが今季 3度目の 3連投。決勝打を浴び、なお一死 3塁のところで、島本にバトンを託した。阪神はこれで今季 2度目の「6連敗」を喫した。中日戦も「7連敗」だ。 3試合連続登板となったベテラン藤川球児投手が竜打線につかまり、「今季初黒星」。球宴明けの 3試合はいずれも救援投手に黒星がつく敗戦が続いている。同率で並んでいた中日に抜かれ、借金「5」となり「4位」に滑り落ちた。投打がなかなかかみ合わない。
記事をまとめてみました。
<中日 6- 4阪神>◇第14回戦◇阪神 4勝10敗 0分◇17日◇豊橋市民球場
クモ男の出現? で中日阪神14回戦は一時中断された。 7回裏の中日の攻撃で藤井が代打コールされると、男性と見られる 1塁側スタンドの観客がフェンスをよじ登った。 これに気がついた球審は試合を止め、一時はグラウンドが騒然とした状態になった。
7回裏中日の攻撃前、男性がフェンスによじ登り試合が一時中断する=豊橋市民球場
阪神は 2回、「4番」大山の「左越えソロ」で先制。同点で迎えた 3回には「5番」原口の 2点打で勝ち越した。先発望月は 3回まで 1失点。
阪神は 1点リードの 5回、「4番」大山が適時打。中日は 2点を追う 5回、「1番」平田の「右越え2ラン」で試合を振り出しに戻した。
中日は同点の 8回一死 1、 2塁、「5番」阿部が「決勝の中越え2点2塁打」。 4年ぶりの「7連勝」で「単独3位」に浮上。「4番手」ロドリゲスが「今季初勝利」。阪神は「6連敗」。「3番手」藤川が「今季初黒星」。
ベンチで険しい表情をみせる矢野燿大監督。敗戦の責任をすべて背負い込んだ=豊橋市民球場
俺が悪い-。阪神は中日に逆転負けを喫し、今季 2度目の「6連敗」。中日に「7連敗」で、「4位」に転落した。藤川の志願の 3連投も、いずれも終盤に競り負ける展開。矢野燿大監督(50)は「俺の責任」と 2度繰り返し、すべてを背負い込んだ。
逆転ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の舞台で、猛虎が逆転の餌食になった。先制しても追いつかれ、勝ち越しても追いつかれ、最後は頼みの藤川で敗戦。ついに「4位」転落した矢野監督は、責任を一身に背負い込んだ。
「昨日も言ったけど、接戦で競り負けている。後ろ(リリーフ)にどんどんいい投手が出たときに、どう 1点を取るかとか。それはずっと同じ負け方になっているので。それは俺の責任やと思う。どうにかしないと」
7回、投球した岩崎優投手=豊橋市民球場
VTRを見ているかのような敗戦だった。 3連戦とも一時はリードしながら、追いつかれる展開。この日も 2回、大山のソロで先制。 3回には原口の 2点打で一時勝ち越したが、 5回に初先発に抜てきした望月が同点 2ランを浴びた。いずれも 7回まで同点で迎えながら、終盤で相手に逆転を許してしまった。
2連投のジョンソンが“休養日”。首脳陣はベテランを酷使する 3連投にためらいもあったが、藤川が志願。しかしこれが残酷な結末を生んだ。 4- 4の 8回。一死 1、 2塁のピンチを招くと、阿部に中堅フェンス直撃の 2点 3塁打。12試合ぶりの失点で今季初黒星となった。
今季 4度目の「男気3連投」が暗転したセットアッパーは「きょうは相手の勝ち。ベストボールをうまく打たれました」としたが、矢野監督も「試合展開的にも球児に一番無理させている。どうかなというのはあったんだけど、体の方は大丈夫ということだったので。球児に助けてもらっているから」と責めることはしなかった。
8回、阿部寿樹内野手に 2点 3塁打を浴びた藤川球児投手(左)。志願の3連投だったが…=豊橋市民球場
「6連敗」はすべて 3点差以内の接戦。球宴で 2戦連発を放った原口を「5番」でスタメン起用し、「4番」の大山が 4安打 2打点。打線低迷に光は見えた。しかし、あと 1点が欲しい中で、ベンチワークでその 1点をもぎ取る野球ができない。連日の接戦をものにできず、指揮官は「連敗するのは俺の責任」と、同じフレーズを繰り返した。
2002年以来17年ぶりとなった豊橋市民球場。14年に放送されたテレビドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」のロケ地で、竜の引き立て役になってしまった。
「追い越したら点を取られるから、流れもなかなかこっちに来ないし。そこで一気に追い越すところの点を取れていないから」
「紙一重」の差が重くのしかかり、もはや八方ふさがり。 1日休養を挟み、19日からは甲子園で最下位ヤクルトとの 3連戦。球宴での虎祭りムードもどこへやら。どうしたら勝てるのか…。正念場を迎えた矢野虎が、迷宮でもがいている。
8回裏中日一死 1、 2塁、藤川球児投手は阿部寿樹内野手に「中越え2点勝ち越し適時3塁打」を浴びた=豊橋市民球場
■藤川球児投手について金村曉投手コーチ
「正直ブルペンの調子はよくなかったけど、気持ちを出していってくれた。周りも感じてほしいね」
◎ルーズヴェルト・ゲーム
社会人野球にスポットを当てた池井戸潤の小説。ドラマ化され、MBS系で2014年 4月27日から 6月22日まで放送された。業績不振にあえぐ青島製作所の野球部の存続へ、社長や選手らが奇跡の大逆転に挑む物語。
2回表阪神無死、「左越え本塁打」を放った大山悠輔内野手=豊橋市民球場
大山悠輔内野手が 2回に先制となる「11号ソロ」を放った。
「しっかりと自分の間合いでスイングすることを意識していました。先制することができたので、流れに乗っていきたいです」
試合前練習では濱中打撃コーチと、スイングの軌道を確認するシーンも見られた。中日先発の阿知羅からは、 4月29日にもアーチを放っており、相性のよさを示した。
2回、本塁打を放った大山悠輔内野手=豊橋市民球場
大山悠輔内野手が17日の中日戦(豊橋)の 2回無死、左翼席へ「11号先制ソロ」。 6月19日の楽天戦(甲子園)以来の一発で、自己最多タイに並んだ。
「しっかりと自分の間合いでスイングすることを意識しました。先制することができたので、流れに乗っていきたいです」
2回先頭。 2ボールから阿知羅の内角直球を振り抜いた。両翼93メートルのフェンスを軽々と越えるひと振りは 6月19日の楽天戦(甲子園)以来、18試合ぶりの一発で、連敗中のチームに先制点をもたらした。
阿知羅とは 4月29日(ナゴヤドーム)以来、 2度目の対戦。青柳がプロ初完封した一戦で、 6回 1失点で黒星をつけた。その 1点を奪ったのも、大山の左中間への「6号ソロ」だった。
2回表阪神無死、大山悠輔内野手は「左越え本塁打」を放った=豊橋市民球場
虎の「4番」がお目覚めだ。大山悠輔内野手が今季初の 4安打と暴れ回った。
2回、先頭で打席に立つと 2ボールから中日阿知羅の低め直球をフルスイング。黄色く染まった左翼席上段に76打席ぶりのアーチを突き刺した。
シーズン自己最多タイの「先制11号ソロ」に、打った大山も「しっかりと自分の間合いでスイングすることを意識していました」と納得。ここから打ちまくった。
2回表阪神無死、「左越え本塁打」を放った大山悠輔内野手を迎える阪神ナイン=豊橋市民球場
まさしく攻撃の核だった。 3回には二死 1塁から左前にポトリと落ちるラッキー 2塁打で出塁し、続く原口の中前適時打でホームを踏んだ。 5回には一死 1、 2塁から直球を左翼前に運ぶタイムリー。 7回にも中前打と打ち出の小づち状態で全4打席出塁した。あと 3塁打でサイクルという暴れっぷりだ。
試合前だった。打撃練習を終えると矢野監督に呼び止められた。目の前に立っていたのは中日、楽天などで活躍した山崎武司氏(50)だ。 3人で話し込むこと約 5分間。伝授されたのは「右の大砲の心構え」だ。現役時代に「通算403本塁打」を放った同氏は「インコースに詰まることを怖がっていたら打撃にならない。俺も通ってきた道」と身ぶり手ぶりで説明。レジェンドから大事な金言をもらった。
7回表阪神二死 1塁、大山悠輔内野手は中前打を放ち 4安打とする=豊橋市民球場
上昇の気配が漂う。 6月に「月間2割4分2厘」と落ち込んでいた打率も、 7月は「同3割5分7厘」と急上昇。安打数はリーグトップの巨人坂本勇にあと 5本に迫る「同4位タイ」の97安打だ。大山は「負けたので、すべてはそこです」と多くを語ることなかったが、矢野監督は「(良くても悪くても)どっちでも言われる打順。そこで成長していけるところを期待したいな」と背中を押す。屈辱の「6連敗」となった豊橋の夜。活気づいた「4番」のバットがせめてもの救いだ。
▼大山の「猛打賞」は今季 5度目で、 1試合 4安打は18年 9月16日DeNA戦 6安打、同29日中日戦 4安打に続き、プロ 3度目となった。
3回、 2点適時打を放った原口文仁捕手=豊橋市民球場
原口文仁捕手が17日の中日戦(豊橋)の 3回、勝ち越しの 2点中前打。交流戦以降、初のスタメン起用に応え、持ち前の勝負強さを発揮した。
1- 1の 3回、二死から糸井が四球。大山が左翼線への 2塁打で 2、 3塁とすると「5番・1塁」の原口が打席に立った。カウント 2- 2から浮いてきたスライダーをコンパクトに振り抜くと、ピッチャーの足下を抜けていく中前打。連敗中のチームに、勢いをもたらした。
原口の先発は 6月20日の楽天戦(甲子園)以来。「マイナビオールスターゲーム2019」では「2試合連続本塁打」を放ち、存在感を放っていた。
3回表阪神二死 2、 3塁、中前 2点適時打を放った原口文仁捕手=豊橋市民球場
「5番1塁」で先発出場した原口文仁捕手が同点の 3回に勝ち越し適時打を放った。
「(大山)悠輔のヒットもツキがあるようなヒットで、この流れを生かしてなんとかランナーをかえしたいと思っていました。追い込まれてしまいましたが、食らいついて、気持ちで打ちました」
3回二死 2、 3塁で打席に立つと、中日先発阿知羅の 5球目スライダーをセンター前にはじき返した。
「5番1塁」で起用された原口文仁捕手が 2安打 2打点で指揮官の采配に応えた。
3回表阪神攻撃終了、2点適時打を放った原口文仁捕手とタッチを交わす矢野燿大監督ら阪神ナイン=豊橋市民球場
同点の 3回二死 2、 3塁。阿知羅の外角スライダーを中前へはじき返した。「食らいついて、気持ちで打ちました」。一時勝ち越しとなる 2点打。 2回にも安打を放って、「マルチ安打」で存在感を示した。
クリーンアップを任されていたマルテが15日に左膝を負傷し、16日に検査のために帰阪。後半戦初で今季 5度目となる「5番」先発が回ってきた。球宴で放った「2戦連続弾」の勢いそのままに結果を出した。それでも原口は終盤2打席の好機で凡退し「苦しい時に打たないと意味がない。チームを活性化させるために打たないといけない。また頑張ります」と前を向いた。
矢野監督は連敗脱出へ、原口を含む、先発オーダーを 3人入れ替えた。「8番遊撃」に今季初先発の植田を起用するなど、打線改造に乗り出したが、連敗を止めることはできなかった。
阪神先発の望月惇志投手=豊橋市民球場
プロ初先発の望月惇志投手が17日の中日戦(豊橋)で 5回 9安打 2被弾。 4失点で降板。打線の 4点の援護を受けたが、粘りきることができなかった。
2回無死 2塁から京田の中前適時打で同点。 4回には二死から堂上に右翼席へ「8号ソロ」。 5回に平田に「同点6号2ラン」を浴び、打線にもらったリードを守りきることはできなかった。
チームは現在「5連敗」中。貧打に苦しむ打線が大山の自己最多タイとなる「11号ソロ」などで 4点を奪ったが、粘れなかった。
プロ初先発の望月惇志投手。ほろ苦いマウンドとなった=豊橋市民球場
プロ初先発した望月惇志投手は 5回 9安打 4失点で降板し、「プロ初勝利」とはならなかった。
「イニングの先頭を出して常にランナーを背負う展開を作ってしまい、リズムを悪くしてしまいました。先発の機会をいただいて、序盤から点を取って、すごくもり立てていただいたのに、同点に追いつかれ、早い回でマウンドを降りてしまい申し訳ないです」
82球を投じ、最速は 154キロを計測したが、 4回は堂上に「ソロ」、 5回には平田に「2ラン」を被弾するなど中日打線に捉えられた。地方球場での登板だったが「やることは変わらないと思う。自分のピッチングをしようと思っていた」と、自らの投球を悔やんだ。今季は 2軍で先発要員として14試合に登板。「5勝4敗、防御率2.43」と準備をしてきたが、 1軍で結果を残すことはできなかった。
▽阪神福原忍投手コーチ(先発した望月惇志投手に)
「ボール自体は強く、力みは感じられなかった。先頭打者(を抑えること)と、点を取ったあとを頑張ってほしかった。(次回登板は)これから考えます」
5回裏中日無死 1塁、平田良介外野手に「右越え2点本塁打」を浴び、ぼうぜんとする望月惇志投手=豊橋市民球場
プロ初先発のマウンドはほろ苦い結果になった。高卒 4年目の望月が要所で踏ん張りきれず、 2本塁打を含む 5回 9安打 4失点で「プロ初白星」は手にできなかった。
「投げやすい展開を作ってもらったのに、野手の方に申し訳ないです」
負けこそつかなかったが、若き剛腕は唇をかんだ。 1点を先制した直後の 2回無死 2塁で京田に中前適時打を許した。勝ち投手の権利が迫った 4- 2の 5回無死 1塁では変化球を平田に右翼席へ運ばれる痛恨の 2ランを被弾。 2回から 4イニング連続で先頭打者に出塁を許す苦しい内容だった。
キャンプから目にかけてきた矢野監督は「そう簡単にはいかんと、きょうで経験できたと思うので」と成長に期待しつつ、次回登板について「それは考える。それは今すぐに答えは出ない」と抹消も示唆。次こそ、望月が堂々の内容で初勝利を手にしてみせる。
8回、投球した藤川球児投手=豊橋市民球場
中日-阪神戦が17日、豊橋市民球場で行われ、阪神は 4- 6で逆転負け。貧打に苦しむ打線が 4点を奪うも、同点の 8回に藤川球児投手が決勝打を浴びた。
藤川は 4- 4でマウンドへ。先頭の大島に右中間を破る 2塁打を浴びると、アルモンテにも四球。ビシエドは見逃し三振に仕留めるも、阿部に中堅フェンス直撃の 2点 2塁打を許した。
藤川は試合前の時点で「防御率1.07」。抜群の安定感でブルペンを支え、目標とする「生涯防御率1点台」まで残りわずかだった。これが今季 3度目の 3連投。決勝打を浴び、なお一死 3塁のところで、島本にバトンを託した。
阪神はこれで今季 2度目の「6連敗」。中日戦も「7連敗」だ。借金「5」となり「4位」転落。投打がなかなかかみ合わない。
8回裏中日一死 1、 2塁、阿部寿樹内野手に 2点適時 3塁打を打たれた藤川球児投手=豊橋市民球場
阪神が「6連敗」を喫した。同点の 8回、 3試合連続登板となったベテラン藤川球児投手が竜打線につかまり、「今季初黒星」。球宴明けの 3試合はいずれも救援投手に黒星がつく敗戦が続いている。同率で並んでいた中日に抜かれ、「4位」に滑り落ちた。
◇ ◇ ◇
あれだけ頑丈だった命綱がぷつぷつと切れていく。重苦しいムードに自慢の必勝リレーまでのみこまれてしまった。同点の 8回に暗転した。安定感抜群の藤川が 2失点で途中KO。今季最長タイの「6連敗」が決まった。豊橋の竜党が勝ちどきを上げるなか、矢野監督は険しい表情で言う。「連敗するのは俺の責任」。12年以来、実に 7年ぶりの「中日戦7連敗」を喫して、借金「5」に膨れ上がってしまった。
負のスパイラルを断ちきれない。またも、悪夢が繰り返された。 8回に投入した藤川は本調子ではなかった。後半戦 3連投で疲労は蓄積。先頭大島に初球速球を痛打され、右中間 2塁打を浴びる。アルモンテに四球を与えたあと、一死を奪ったが阿部に痛打を食らった。 1、 2塁で、内角低め 148キロ速球を強振されると左中間フェンスを直撃。 2者の生還を許す、致命的なタイムリー 3塁打を浴びて、今季初黒星を喫した。
8回裏中日一死 1、 2塁、阿部に「勝ち越し2点適時3塁打」を浴びたところで降板となり、うつむきながらベンチへ戻る藤川球児投手=豊橋市民球場
バスへの引き揚げ際、藤川は責任を背負った。前を向き「(阿部と)勝負するしかなかった。ナイスバッティング。いい勝負をしたいし、チームのために投げたい。そのなかで今日は相手の勝ち。自分のベストボールだったけど相手がうまく打ちました」と脱帽するしかなかった。目標の生涯防御率1点台まで 2回 2/3に迫っていたが、遠のいた。
複雑な顔つきだったのは矢野監督だ。「 3連投させてしまっている。試合展開的にも球児に一番無理させている。どうかなというのはあった。体の方は大丈夫ということだった。球児に助けてもらっている」とかばった。実はこの日は本来の状態でなかったが、志願の登板だった。金村投手コーチは「本人が行く気持ちを出して行ってくれてる。正直、ブルペンの調子は良くなかった」と明かした。大量得点を望めないから、連日の接戦になり、鉄壁の救援陣を毎日のように投入せざるをえない状況だ。
前半戦終了時、「救援防御率2.76」は「12球団トップ」を誇った。だが、15日中日戦でジョンソンがつかまり、来日初めてイニング途中に降板。この日は球児までが打たれた。「4位」に転落。首位巨人が敗れて勝っていれば「自力優勝」の可能性が復活していたが、それどころではない正念場を迎えた。
▼阪神は中日戦に、 5月11日から「7連敗」。このカードでは12年 4月14日~ 6月28日の「7連敗(1分けはさみ)」以来、 7年ぶりの屈辱となった。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)