●阪神は 2日、球団OBの鎌田実氏が 1日午前 9時30分に肺がんのため兵庫県内の病院で死去したことを発表した。80歳。通夜、告別式は親族のみで行う。球界に名を残す「名2塁手」として知られ、吉田義男、三宅秀史とともに「鉄壁の内野陣」を形成して1962、64年の「リーグ制覇」に貢献。引退後は少年野球教室を開くなど、広く野球の普及に努めた。「空前絶後の遊撃手」と言われた吉田義男氏(86)の存在によって、鎌田氏はしびれるような「名2塁手」となった。1957年に大阪(現阪神)タイガース入団。洲本高では遊撃手で、当初は慶大に進学するつもりだった。そこを当時、中日のスカウトだった佐川直行氏(享年56歳)が猛烈に口説いた。プロ入りを心配していた母も仕方なく賛成して、入団が内定。そして56年12月、佐川氏から「大阪駅で待ち合わせ」という連絡。大阪駅に着くと「君は今から阪神球団に行く」と言われて「腰が抜けるほどびっくりした」そうだ。鎌田氏は阪神に入団し、すぐ 2塁手にコンバートされて血のにじむような猛練習。もともとセンスがあるから、吉田義男氏、 3塁の三宅秀史氏(85)とともに「鉄壁」と呼ばれた内野陣を築く。バックトスを日本に初めて導入した選手でもあった。1962年に藤本阪神は「リーグ優勝」。ご褒美に翌63年春、米フロリダでのキャンプに参加した。そこでメジャーのコーチから、キャンプで初めてバックトスを学ぶ。のちに中日の高木守道のそれが有名になったが、鎌田氏のそれの方が「完璧」と評された。悪球打ちでも知られ、頭の上に来たボールでも打ち返してしまう「大根切り打法」にファンは喝采を送った。72年の引退後は解説者、近鉄、阪神などでコーチ。故郷・淡路島で少年野球の指導にも情熱を燃やした。温厚で口数の少ないシャイな性格は誰からも好かれたが…理論家だった。
●打てん、守れん…。阪神は夏の長期ロードの初戦で、広島に 0- 7と今季11度目の「完封負け」。先発・高橋遥人投手高橋遥人投手(23=亜細亜大學OB)を援護するどころか拙守で足を引っ張る内容に、球団OBで「92勝」を挙げた上田二朗氏(72=サンケイスポーツ専属評論家)は野手陣に猛ハッパ。「3位」広島とは「4.5ゲーム」差に拡大し、借金「4」に逆戻りした。見高橋遥があまりに可哀想だ。一生懸命に投げていた。投げている球も悪くなかった。若い投手がマウンドで頑張っていたら、支えるのが野手。でも、この日の高橋遥は、わかりやすいぐらいに孤立無援だった。 1回一死満塁からの松山竜平外野手(33)の何のヘンテツもない二ゴロをソラーテがはじく。併殺で終わっていたところが、結果的に 2点先行される、最悪の立ち上がりに。チームの大先輩・鎌田実さんが亡くなられた。ご冥福を祈りたい。蝶が舞うような優雅な守備の名手だった。今のような「捕る」グラブではなく、開いたままのグラブで打球の勢いを殺してのグラブトス。あんなうまい守備の人は見たことがない。当時、試合前のシートノックでは、コーチがわざと簡単な正面の打球を打ち、吉田義男さんや、三宅秀史さん、鎌田さんが内野の連係をファンに披露していた。ド派手な「踊るような守備」と表現していいだろう。そんな守備の伝統を持つタイガースなのに…。この夜も光景は寂しすぎる。
記事をまとめてみました。
<広島 7- 0阪神>◇第16回戦◇阪神 8勝 8敗 0分◇ 2日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
阪神は 2日、球団OBの鎌田実氏が 1日午前 9時30分に肺がんのため兵庫県内の病院で死去したことを発表した。80歳。通夜、告別式は親族のみで行う。球界に名を残す「名2塁手」として知られ、吉田義男、三宅秀史とともに「鉄壁の内野陣」を形成して1962、64年の「リーグ制覇」に貢献。引退後は少年野球教室を開くなど、広く野球の普及に努めた。
「空前絶後の遊撃手」と言われた吉田義男の存在によって、鎌田氏はしびれるような「名2塁手」となった。
1957年に大阪(現阪神)タイガース入団。洲本高では遊撃手で、当初は慶大に進学するつもりだった。そこを当時、中日のスカウトだった佐川直行氏が猛烈に口説いた。「君ならすぐ 1軍の遊撃でレギュラーになれる」。プロ入りを心配していた母も仕方なく賛成して、入団が内定。そして56年12月、佐川氏から「大阪駅で待ち合わせ」という連絡。えっ、中日なら名古屋駅じゃないの…と不思議に思いつつ大阪駅に着くと「君は今から阪神球団に行く」と言われて「腰が抜けるほどびっくりした」そうだ。
現役時代の鎌田実氏のプレー。吉田、三宅と並び「守備で金が取れる」と言われた鮮やかさだった=阪神甲子園球場
なぜならその時、阪神には「12球団No.1遊撃手」の吉田義男がバリバリの現役でいたからだ。
この時、佐川スカウトは中日を退団し、阪神に転職が決定していた。手土産代わりに日大三高の強打者並木輝男と、鎌田氏を引き連れて阪神にくら替えしたのだ。当然、 2人は衝撃を受けた。だが、鎌田氏は「母を悲しませたくない」と阪神に入団し、すぐ 2塁手にコンバートされて血のにじむような猛練習。もともとセンスがあるから、吉田義男、 3塁の三宅秀史とともに「鉄壁」と呼ばれた内野陣を築く。
鉄壁と言われた阪神の内野陣。 1塁は遠井吾郎が守ることもあった=阪神甲子園球場
バックトスを日本に初めて導入した選手でもあった。1962年に藤本阪神は「リーグ優勝」。ご褒美に翌63年春、米フロリダでのキャンプに参加した。そこでメジャーのコーチから「カマタには教えることがない」とまでいわれ、キャンプで初めてバックトスを学ぶ。のちに中日の高木守道のそれが有名になったが、鎌田氏のそれの方が「完璧」と評された。
悪球打ちでも知られ、頭の上に来たボールでも打ち返してしまう「大根切り打法」にファンは喝采を送った。72年の引退後は解説者、近鉄、阪神などでコーチ。故郷・淡路島で少年野球の指導にも情熱を燃やした。温厚で口数の少ないシャイな性格は誰からも好かれたが…理論家だった。
現役時代の鎌田実氏のバックトス。名手だった=阪神甲子園球場
◇鎌田 実(かまた・みのる)
1939(昭和14)年 3月 8日、兵庫・三原郡広田村(現南あわじ市)出身。洲本高では「4番・遊撃」で活躍するも、甲子園出場はなし。57年大阪(現阪神)タイガースに入団。67年に近鉄にトレード移籍し、70年に阪神復帰。71年からはコーチ兼任で、72年に現役引退。「通算1482試合で打率0.234、24本塁打、264打点」。引退後は解説者、93、94年は近鉄総合アドバイザー。2002年から淡路島に少年野球クラブを結成するなど普及に尽力した。現役時代は 177センチ、75キロ。
2回、ソラーテ内野手(中)とジェフリー・マルテ内野手(右)の拙い連係で西川龍馬外野手はセーフティーバントで出塁した=マツダスタジアム
打てん、守れん…。阪神は夏の長期ロードの初戦で、広島に 0- 7と今季11度目の「完封負け」。先発・高橋遥人投手(23)を援護するどころか拙守で足を引っ張る内容に、球団OBで「92勝」を挙げた上田二朗氏(72=サンケイスポーツ専属評論家)は野手陣に「しっかり守ってやれ」と猛ハッパ。「3位」広島とは「4.5ゲーム」差に拡大し、借金「4」に逆戻りした。
見ていて悲しくなってきた。高橋遥があまりに可哀想だ。私は投手出身だから、当然、投手の立場に立つ。一生懸命に投げていた。投げている球も悪くなかった。若い投手がマウンドで頑張っていたら、支えるのが野手。でも、この日の高橋遥は、わかりやすいぐらいに孤立無援だった。
打線よ、援護してやれ! 援護できないのなら、せめてしっかり守ってやれ!
試合中、何度つぶやいたことだろう。
1回一死満塁からの松山の何のヘンテツもない二ゴロをソラーテがはじく。併殺で終わっていたところが、結果的に 2点先行される、最悪の立ち上がりに。
1回にはソラーテがなんでもないゴロをはじく適時失策=マツダスタジアム
2回の西川のバント。高橋遥が打球を処理した。ところが前進してきたマルテは、 1塁ベースカバーに戻らない。記録は内野安打。でも、ミスだ。言葉を失った。
6回の會澤、メヒアの右前へポトリと落ちる連打。右翼の守備位置からほとんどチャージせずに前へ出てくる糸井。チャージしても安打かもしれない。でも、目一杯のプレーなら、責めることはしないが、あれは…。
糸井は 6回にも不可解な走塁があった。無死から左前打を放つ。まだ 2点差。盛り上がった。ところが続く近本の時に、投手が投げる前にスタートを切ってしまい、投-遊とボールが渡ってタッチアウト。考えられない。プレーの意味を糸井に聞いてみたい。
みんなで高橋遥の足を引っ張ってどうする。
ソラーテの打順を日々入れ替えて、今は探っている状況なのだろう。それがうまく機能せずに、なかなか得点できない。打線には波があるからやむを得ないが、せめて守りはしっかりしてほしい。あまりに残念な試合だった。
チームの大先輩・鎌田実さんが亡くなられた。ご冥福を祈りたい。
6回にはソラーテ内野手(左)が打球を追うも捕れず。糸井嘉男外野手(右)もチャージしきれず=マツダスタジアム
蝶が舞うような優雅な守備の名手だった。今のような「捕る」グラブではなく、開いたままのグラブで打球の勢いを殺してのグラブトス。あんなうまい守備の人は見たことがない。
当時、試合前のシートノックでは、コーチがわざと簡単な正面の打球を打ち、吉田義男さんや、三宅秀史さん、鎌田さんが内野の連係をファンに披露していた。ド派手な「踊るような守備」と表現していいだろう。
そんな守備の伝統を持つタイガースなのに…。この夜も光景は寂しすぎる。
◇データBOX◇
◎…阪神は99試合を終了して、先発投手は 586回を投げて1「防御率3.87」で「24勝39敗。勝率は0.381」。リリーフ陣は「21勝10敗」で勝率「0.677」。
◎…阪神のチーム失策数は「84」となり、「12球団ワースト」。「2位」はヤクルトの「69」。
※ 8月 3日の予告先発は、広島・床田寛樹投手(24)ー阪神・西勇輝投手(28=オリックス)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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