●梅野隆太郎捕手(28)の登場曲「Life」や中谷将大外野手(26)の登場曲「Trust」を歌う、シンガー・ソングライターのBigfumi(ビッグフミ=26)が始球式を行った。大きな体から豪快なフォームで投げ込んだ。左手にはめたグローブは黄色と黒の虎カラー。梅野も使用する「SSK社」に、自ら特注し購入したものだ。梅野は福岡大の先輩。大役を喜んだ。始球式が決定した当時、中谷は 2軍だった。梅野もエールをくれた。始球式の前には梅野と中谷から“アドバイス”ももらった。
●阪神が 3- 1でDeNAに「2連勝」。 2カードぶりに勝ち越しを決めた。阪神が 3回に先制。先頭の「7番」高山俊外野手(26)が中越えの「2号ソロ」を放った。先発 秋山拓巳投手(28)は 3回を 3安打無失点とまずまずの立ち上がり。DeNAは 5回に伊藤裕季也内野手(22=立正大学)の犠飛で 1点差に。阪神は 6回、ジェフリー・マルテ内野手(28=エンゼルス )の犠飛で再び突き放した。両軍とも 6回から継投策に出た。阪神が継投で逃げ切り、「2連勝」を飾った。先発の秋山が 5回 7安打ながら 1失点に抑え、 8日のヤクルト戦(神宮)以来の今季「4勝」目を挙げた。DeNA上茶谷大河投手(22=東洋大学)は 5回 2失点で「5敗」目となった。
●阪神-DeNA戦(京セラ)が21日に行われ、福留孝介外野手(42)が守備でみせた。左翼から本塁へのレーザービームで、先発の秋山拓巳投手を救った。 0- 0の 2回、佐野恵太外野手(24)とネフタリ・ソト外野手(30)の連打などで一死 1、 2塁。大和内野手(31)の打球は 3遊間を破って福留のもとへ。42歳はこれを素早く本塁へバックホーム。ワンバウンドの好返球で、 2走・佐野を憤死させた。「ゴールデングラブ賞」 5回の名手が、健在の守備力でチームを救った。
●高山俊外野手が、先制決勝の「2号ソロ」をバックスクリーンにたたき込み、会心の「2連勝」を導いた。 3回、先頭打者で打席に入ると、DeNA上茶谷の 2球目のストレートをとらえ、バックスクリーン右に打ち込む「2号先制ソロ」。高山にとって、 5月29日の巨人戦で、「代打サヨナラ満塁本塁打」を放って以来の 1発だった。左足負傷の糸井嘉男外野手(38)が離脱中で代役筆頭を務めるが、「3割打者」の先輩が帰ってきてもポジションは渡さない意気込み。「逆転CS」へ「3位」まで「4.5」差と半歩迫り、ネバーギブアップで戦い続ける。研ぎ澄ませた嗅覚で、高山がロックオンした。16年新人王のヒットマンが狙いを絞って強振。願いも込めて舞った打球はグンと伸びた。バックスクリーン右への着弾を確認すると、強く拳を握った。お立ち台では先輩いじりも出た。巧打者のイメージが強い 1学年上の明治大學の先輩には負けられない。あふれる思いは結果で示す。
●ルーキー木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)が「2安打2得点」と勝利に貢献した。「2番遊撃」で出場し、 4回に左翼線 2塁打。 6回にも左翼線に 2塁打を放った。いずれも先頭で打席に立ち、本塁に生還した。守っても 8回にDeNAソトの痛烈な打球を好捕。初めてホームのお立ち台に登った木浪は笑顔。 8月 6日に再昇格してから 9試合で「23打数10安打、打率4割3分5厘」と際立っている。好守に矢野燿大監督(50)はべた褒め。ホームゲームでは初のお立ち台に上がったルーキーは「甲子園でやってみたい」と誓った。
●ジェフリー・マルテ内野手が21日のDeNA戦(京セラドーム)で 2打点の活躍。「4番」の存在感を見せた。まずは 4回一死 2塁。DeNAの先発で「D1位・上茶谷」から粘ると、 7球目の 140キロ直球を弾き返した。 3塁線を破る「適時2塁打」はリードを 2点に広げる貴重な一打となった。さらに 6回。先頭の「D3位・木浪」が左翼線にポトリと落ちる 2塁打で出塁すると、福留の 1ゴロで一死 4塁。ここでもマルテがきっちり右犠飛を放ち、追加点をあげた。 2試合連続の複数打点で、虎党を沸かせた。お立ち台では日本語でファンをわかせた。日本語はチームメートらに教えてもらうなど猛勉強中。
●秋山拓巳投手が21日のDeNA戦(京セラ)に先発し、 5回 7安打ながら粘り強く投げ、 1失点に抑えた。反省の言葉を口にした秋山は 5回、先頭の大和に右中間への 2塁打を許すと上茶谷にも中前打を打たれ、無死 1、 3塁。続く伊藤裕に左翼への犠飛を打たれ、 1点を失った。そこから二死 1、 3塁とされるも、ホセ・ロペス内野手(35)を左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。 8日のヤクルト戦(神宮)以来、今季「4勝」目の権利を持ってマウンドを降りた。直球の感覚が悪く課題を挙げた。ただ、最近 3試合はすべてチームが勝っており、自身も「2勝」。最後まで反省ばかりが口をついた。それでも約 2カ月ぶりとなった先発投手の 2試合連続白星は、チームが上向いてきた証だ。
●藤川球児投手(39)が今季「8セーブ」目を挙げ、日米通算セーブ数「235」とした。名球会入りの投手の条件は「200勝または250セーブ」で、藤川はあと「15セーブ」。今季チームは残り28試合で、フル回転すれば不可能な数字ではない。残り試合28試合だが、チームが白星を重ね続ければ今季中の達成も夢ではない。なお阪神生え抜き投手の名球会員は村山実(222勝)だけで、藤川が抑え投手として入会すれば球団初となる。阪神の救援投手では球団初の偉業だ。球団生え抜き野手では、藤田平(2064安打)と鳥谷敬(2080安打)の 2人が名球会入りしている。最後も渾身(こんしん)のストレートだった。藤川球児投手は一息つくと、 1球に力を込めた。内角低めに決まった 144キロ直球に、柴田竜拓内野手(25)のバットは出なかった。目指す「逆転CS」へ、チーム一丸の戦いを最後にビシッと締めた。矢野監督は藤川の抑えについて変わらぬ信頼を口にした。藤川も気合十分。鉄壁の新方程式で「逆転CS」を目指す。
記事をまとめてみました。
梅野の登場曲「Life」や中谷の登場曲「Trust」を歌う、シンガー・ソングライターのBigfumi(ビッグフミ)が始球式を行った。
「正直(光景を)見る余裕が無くて、バッターがいたかも覚えていないです」と話したが、大きな体から豪快なフォームで投げ込んだ。左手にはめたグローブは黄色と黒の虎カラー。梅野も使用する「SSK社」に、自ら特注し購入したものだ。
始球式を行うBighumi氏=京セラドーム大阪
梅野は福岡大の先輩。「梅野さんと中谷さんの登場曲を歌っている縁でさせていただいた」と大役を喜んだ。始球式が決定した当時、中谷は 2軍だったが「俺が始球式をする時、1軍にいてくれよ」と連絡すると「頑張るよ」と返ってきたという。梅野も「思い切り楽しんで来い」とエールをくれた。
始球式の前には梅野と中谷から「絶対ウケは狙うなよ」と“アドバイス”ももらった。「一緒にこの時間を共有できて、楽しかったです」と笑顔で振り返っていた。
<阪神 3- 1DeNA>◇第20回戦◇阪神12勝 7敗 1分◇21日◇京セラドーム大阪
阪神が 3回に先制。先頭の「7番」高山が中越えの「2号ソロ」を放った。先発秋山は 3回を 3安打無失点とまずまずの立ち上がり。
DeNAは 5回に伊藤裕の犠飛で 1点差に。阪神は 6回、マルテの犠飛で再び突き放した。両軍とも 6回から継投策に出た。
阪神が継投で逃げ切り、「2連勝」を飾った。秋山は 5回 1失点で「4勝」目。DeNA上茶谷は 5回 2失点で「5敗」目となった。
8回表DeNA一死、佐野恵太外野手の邪飛を好捕した 3塁手大山悠輔内野手に向かってガッツポーズを見せるピアース・ジョンソン投手=京セラドーム大阪
阪神が 3- 1でDeNAに「2連勝」。 2カードぶりに勝ち越しを決めた。
3回、高山が先頭で「D1位・上茶谷」の 141キロ直球を振り抜き、中越え本塁打。 5月29日の巨人戦(甲子園)で「代打サヨナラ満塁弾」を放って以来となる「2号ソロ」で先制すると、マルテが 4回一死 2塁で 3塁線を破る「適時2塁打」を放ち、リードを広げた。 6回にはマルテの犠飛で追加点。先発の秋山が 5回 7安打ながら 1失点に抑え、 8日のヤクルト戦(神宮)以来の今季「4勝」目を挙げた。
8回表DeNA一死、佐野恵太飛球を好捕する大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
阪神が今日22日の夏の甲子園決勝も「奥川シフト」を敷く。谷本球団副社長兼球団本部長が21日、決勝戦を視察する方針を明言。「楽しみなカード」と心待ちにした。
「今大会No.1評価」の呼び声高い星稜(石川)の奥川恭伸投手( 3年)を今秋ドラフトの上位候補に位置づけており、編成部門を束ねるトップ自らが現状把握に努める。12日のスカウト会議後も畑山統括スカウトが「この舞台に出てきたのは、付加価値としては大きい」と高評価していた。同副社長は26日の「U188ベースボールワールドカップ高校日本代表」の壮行試合大学代表戦(神宮)も訪れる。奥川もメンバー入りしており、マウンドさばきに注目する。
2回、DeNA・大和内野手の打球を本塁に送球した福留孝介外野手=京セラドーム大阪
阪神-DeNA戦(京セラ)が21日に行われ、福留孝介外野手が守備でみせた。左翼から本塁へのレーザービームで、先発の秋山拓巳投手を救った。
0- 0の 2回、佐野とソトの連打などで一死 1、 2塁。大和の打球は 3遊間を破って福留のもとへ。42歳はこれを素早く本塁へバックホーム。ワンバウンドの好返球で、 2走・佐野を憤死させた。「ゴールデングラブ賞」 5回の名手が、健在の守備力でチームを救った。
3回、本塁打を放った高山俊外野手=京セラドーム大阪
高山俊外野手が、先制のアーチを放った。 3回、先頭打者で打席に入ると、DeNA上茶谷の 2球目のストレートをとらえ、バックスクリーン右に打ち込む「2号先制ソロ」。
高山にとって、 5月29日の巨人戦で、「代打サヨナラ満塁本塁打」を放って以来の 1発だった。高山は「先頭バッターだったので、何とか塁に出ようと心掛けた結果がホームランになってくれて良かったです。まだ序盤なので、もっと援護できるように頑張ります」と話した。
3回裏阪神無死、高山は中越えに「ソロ本塁打」を放った=京セラドーム大阪
高山俊外野手が21日、DeNA戦(京セラ)で先制の「2号ソロ」を放った。
「先頭バッターだったので、何とか塁に出ようと心がけた結果がホームランになってくれてよかったです」
3回、先頭で打席に向かう。カウント 1- 0からの 2球目、上茶谷の 141キロ直球を振り抜くと中越えの本塁打となった。 5月29日の巨人戦(甲子園)で、「代打サヨナラ満塁弾」を放って以来となる「2号ソロ」で先制した。
3回裏阪神無死、高山俊外野手は「中越え本塁打」を放った=京セラドーム大阪
高山俊外野手が 3回に先制決勝の「2号ソロ」をバックスクリーンにたたき込み、会心の「2連勝」を導いた。左足負傷の糸井嘉男外野手が離脱中で代役筆頭を務めるが、「3割打者」の先輩が帰ってきてもポジションは渡さない意気込み。「逆転CS」へ「3位」まで「4.5」差と半歩迫り、ネバーギブアップで戦い続ける。
◇ ◇ ◇
研ぎ澄ませた嗅覚で、高山がロックオンした。「真っすぐ 1本(狙い)でいきました」。16年新人王のヒットマンが狙いを絞って強振。「行ってくれ!」。願いも込めて舞った打球はグンと伸びた。バックスクリーン右への着弾を確認すると、強く拳を握った。
3回裏阪神無死、高山俊外野手は中越え本塁打を放ちナインとタッチを交わす=京セラドーム大阪
3回先頭。上茶谷の2球目、真ん中に来た 141キロ直球を逃さなかった。 5月29日巨人戦の延長12回、劇的な「代打サヨナラ満塁弾」を放って以来 3カ月ぶりの「2号ソロ」。今季「2敗」を喫している新人に、「ドラフト1位」の先輩が意地を見せた。「ああいう弾道を打っても甲子園だったら、アウトなので…。京セラで良かったと思います」。甲子園で何度も浜風に泣かされてきた男が、ニヒルに笑った。
お立ち台では先輩いじりも出た。「きのう糸原さんが(今季) 2本目のホームラン打って、さすがに糸原さんにホームランで負けたらヤバイなと思ったんで。狙ってはなかったですけど、 2本目が打ててよかった」。巧打者のイメージが強い 1学年上の明大の先輩には負けられない。半分本気の? トークも絶好調だ。
お立ち台でポーズをとる高山俊外野手、木浪聖也内野手、ジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
20日DeNA初戦は糸原、マルテ、梅野の 3発が出て 8- 0で快勝。だが途中出場の高山は代打で三振に倒れ、心からは喜べなかった。この日は早出特打を敢行。「(前日の)三振もあまり良い形ではなかったので修正したい部分もあった」とバットを握った。左足負傷で離脱中の糸井の代役筆頭で左翼を任されるが、左投手がくれば前日のように控えに回ることもある。だが、訪れたチャンスは逃したくない。糸井が復帰しても、その座を譲らない気迫をバットに込めた。
ただ、矢野監督はちょっと手厳しい。「今日の1本じゃ、俺も満足できない。あいつ自身もそう思っていると思う。やっぱりチャンスで。もう 1個プラスアルファは、俊自身も求めている」と期待が大きいゆえの注文を出した。もちろん、高山も承知だ。「(後の) 2打席は凡退していますし、見栄えも悪い。反省していきたい。明日はもう少し格好いいところを見せられるように頑張りたい」。
目指す「逆転CS」へ、「3位」DeNAに「4.5」差と半歩接近。あふれる思いは結果で示す。
DeNAに勝利し、清水雅治ヘッドコーチ(左)と握手を交わす矢野燿大監督(中央)=京セラドーム大阪
高山が 3回に先制決勝の「2号ソロ」をバックスクリーンにたたき込み、「2連勝」を導いた。
矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-救援陣が安定
ウチの強みでもありますし、みんな、いつも通りの投球で、期待通りでした。
-「4番」マルテに2打点
あそこで(福留)孝介が 3塁に進める打撃をしての犠飛。 1点差でいくと、中継ぎ陣がどうしても苦しい展開になる。ああいう点の取り方ができてくるとウチらしくなってくる。孝介の進塁打とマルちゃんの 3点目、大きかった。
-木浪がいい形で起点になった。守備でも好守
そうやね。 1回ファームに落ちて( 1軍に)来てもスタメンは少なかったけど、もう 1回、少ないチャンスから自分がつかんでのもの。今日もそういうふうに絡んでチャンスメークしてくれたのも大きかった。ショートゴロも、あのプレーも間違いなく熱盛なんじゃないの?(笑い)。出るでしょ、熱盛。出るでしょ?
-秋山の続投は悩んだ
行こうかな、行こうかな、行こうかなと思いながらね。すごく難しかった。でも、アキ自身がロペスにカウントを悪くしながらも最後、粘っていってくれた。あの 1人、あの1球がチームにとってもアキにとっても今日のゲームを分けるようなところ。よくフミ(原口)と意識して、何とか低いところにいってくれた。あの1球が、あの回が大きかった。
DeNAに勝利し、笑顔で阪神ファンとタッチを交わす木浪聖也内野手=京セラドーム大
阪神ルーキー木浪聖也内野手が「2安打2得点」と勝利に貢献した。
「2番遊撃」で出場し、 4回に左翼線 2塁打。 6回にも左翼線に 2塁打を放った。いずれも先頭で打席に立ち、本塁に生還した。守っても 8回にDeNAソトの痛烈な打球を好捕。初めてホームのお立ち台に登った木浪は「先頭だったんでどうしても塁に出たかった」と笑顔。 8月 6日に再昇格してから 9試合で「23打数10安打、打率4割3分5厘」と際立っている。
お立ち台で笑顔でガッツポーズする、左から高山俊外野手、木浪聖也内野手、ジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
D3位・木浪が攻守で勝利に貢献した。 4、 6回はともに先頭で「左翼線2塁打」を放ち生還。「3試合連続マルチ安打」をマークすると、遊撃の守備では 8回にソトの中前に抜けそうな打球に飛びつき安打を阻止した。好守に矢野監督は「間違いなく『熱盛』なんじゃないの?」とべた褒め。ホームゲームでは初のお立ち台に上がったルーキーは「京セラもいいですけど、やっぱり甲子園でやってみたい」と誓った。
4回、「適時2塁打」を放ったジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
ジェフリー・マルテ内野手が21日のDeNA戦(京セラドーム)で 2打点の活躍。「4番」の存在感を見せた。
まずは 4回一死 2塁。DeNAの先発で「D1位・上茶谷」から粘ると、 7球目の 140キロ直球を弾き返した。 3塁線を破る「適時2塁打」はリードを 2点に広げる貴重な一打となった。
さらに 6回。先頭の「D3位・木浪」が左翼線にポトリと落ちる 2塁打で出塁すると、福留の 1ゴロで一死 4塁。ここでもマルテがきっちり右犠飛を放ち、追加点をあげた。 2試合連続の複数打点で、虎党を沸かせた。
4回裏阪神一死 2塁、左翼線へ適時 2塁打を放つジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
阪神の「4番」ジェフリー・マルテ内野手が 2打点の活躍だ。
1点リードの 4回、一死 2塁から左翼線へ適時 2塁打。 1点差に迫られた 6回には、一死 3塁から「2番手」三嶋から右翼へ犠飛。貴重な追加点を挙げた。お立ち台では「サイコーです!」「(明日も)オレがヤル!」と日本語でファンをわかせた。日本語はチームメートらに教えてもらうなど猛勉強中。「いい試合を見せられてよかった。日本語も覚えてきているので、使って(ファンに)喜んでもらいたい」と笑顔を見せた。
阪神先発の秋山拓巳投手=京セラドーム大阪
阪神の秋山拓巳投手が21日のDeNA戦(京セラ)に先発し、 5回 7安打ながら粘り強く投げ、 1失点に抑えた。
「初回からストレートの走りが悪く苦しい投球となってしまい、反省しかありません。次回はその反省点を踏まえて、ストレートの精度を改善できるようにしっかりと練習していきたいと思います」
そう反省の言葉を口にした秋山は 5回、先頭の大和に右中間への 2塁打を許すと上茶谷にも中前打を打たれ、無死 1、 3塁。続く伊藤裕に左翼への犠飛を打たれ、 1点を失った。そこから二死 1、 3塁とされるも、ロペスを左飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。
8日のヤクルト戦(神宮)以来、今季「4勝」目の権利を持ってマウンドを降りた。
5回1失点で「4勝」目の秋山拓巳投手が投球を反省した。
5回のピンチを 1失点で切り抜けたが「結果的にチームが勝ったのでよかったが、もっと長いイニングを投げたかった」と悔やんだ。直球の感覚が悪く「今は変化球でしのげているけど、もっとまっすぐをよくしたい」と課題を挙げた。ただ、最近 3試合はすべてチームが勝っており、自身も「2勝」。「それをプラスにとらえてしっかり調整したい」と前を向いた。
阪神・秋山拓巳投手=京セラドーム大阪
粘りの投球で「4勝」目をつかんだが、満足はできなかった。秋山は 5回 7安打 1失点であげた白星に悔しさをにじませた。
「結果的にチームが勝てたのでよかったですけど、粘れたというよりイニングを食いたかった」
1回は三者凡退に仕留めたもののギアはなかなか上がらず 2回一死 1、 2塁からは福留の好返球で本塁タッチアウトを奪い、助けられた。 2点リードの 5回に犠飛で 1点差に詰められるも、なお二死 1、 3塁のピンチではロペスを低めのフォークで左飛。最大のピンチをしのいだ。
裏の攻撃で代打を送られ、81球と余力を残しながら降板。矢野監督は「行こうかなと思いながら、すごく難しかった」と振り返った。「でも最後のロペスで粘ってくれた。あの 1人、あの 1球がゲームを分けるようなところだった。あの 1球が、あの回が大きかった」と勝負どころを制した右腕をねぎらった。
秋山拓巳投手(左)はピアース・ジョンソン投手と話す=京セラドーム大阪
「今は変化球でしのいでる。真っすぐがよくなる努力をしていきたい」
最後まで反省ばかりが口をついた。それでも約 2カ月ぶりとなった先発投手の 2試合連続白星は、チームが上向いてきた証だ。
◇データBOX◇
◎… 2日連続で先発投手に白星がつくのは 4月30日、 5月 1日の広島戦(甲子園)の秋山、才木以来。 2試合連続では 6月 2日の広島戦(マツダ)、 4日のロッテ戦(ZOZOマリン)のガルシア、メッセンジャー以来。
9回から登板した藤川球児投手=京セラドーム大阪
藤川球児投手が今季「8セーブ」目を挙げ、日米通算セーブ数「235」とした。
名球会入りの投手の条件は「200勝または250セーブ」で、藤川はあと「15セーブ」。今季チームは残り28試合で、フル回転すれば不可能な数字ではない。なお阪神生え抜き投手の名球会員は村山実(222勝)だけで、藤川が抑え投手として入会すれば球団初となる。球団生え抜き野手では、藤田平(2064安打)と鳥谷敬(2080安打)の 2人が名球会入りしている。
8回表DeNA二死、ネフタリ・ソト外野手の打球で好守を見せた遊撃手木浪聖也内野手(左)とタッチを交わすジョンソン投手=京セラドーム大阪
最後も渾身(こんしん)のストレートだった。藤川球児投手は一息つくと、 1球に力を込めた。内角低めに決まった 144キロ直球に、柴田のバットは出なかった。「いい勝ち方だった。今日はいい展開でしたし、明日以降もいい流れでいけるように」。目指す「逆転CS」へ、チーム一丸の戦いを最後にビシッと締めた。
魂の「8セーブ」で、積み上げてきたセーブ数は「233」。「歴代4位」で現役最多を誇るソフトバンク・サファテの234セーブにあと「1」」と迫った。「全く興味はないです。そのへんの役回りなので、チームに貢献することがやりたいこと」。それでも大リーグ時代の「2セーブ」も加えると、名球会入り条件の「250セーブ」にあと「15」。残り試合28試合だが、チームが白星を重ね続ければ今季中の達成も夢ではない。阪神の救援投手では球団初の偉業だ。
9回を無失点に抑えDeNAに勝利、ガッツポーズをする藤川球児投手=京セラドーム大阪
この日はドリスの復帰後、守護神藤川につなぐ新勝利の方程式が鮮やかに決まった。先発秋山の 5回 1失点を受け、 1点リードの 6回は「2番手」岩崎が登板。二死 1、 3塁のピンチにも動じず「0封」した。連続試合無失点も12戦に伸ばし、防御率は「0.76」と驚異の安定感を誇る。 7回はドリスが 3人で、 8回はジョンソンが中軸を 3者凡退に抑えた。
ドリスが 1軍に再合流した前日20日。金村投手コーチは「最後30試合、みんなで頑張ろう」とリリーフ陣に話したという。今年の春季1軍キャンプの最終日。藤川も投手の円陣の中で団結を呼びかけていた。「みんなで切磋琢磨(せっさたくま)というよりは、協力し合って、なんとか去年の悔しさを晴らしましょう!」。39歳の守護神は、精神的にもブルペンの柱だ。
矢野監督は藤川の抑えについて「外す理由があるわけでもない。球児らしい球を投げられているし、経験も豊富な投手なので任せています」と変わらぬ信頼を口にした。藤川も「厚みに甘えず自分のやるべきことをやるだけです」と気合十分。鉄壁の新方程式で「逆転CS」を目指す。
※ 8月22日の予告先発は、阪神・望月惇志投手(22)ーDeNA・平良拳太郎投手(24)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)