●先発はヤクルト・デビッド・ブキャナン投手(30=フィラデルフィア・フィリーズ )と阪神オネルキ・ガルシア投手(30=中日)。阪神は福留が 3回二死 11、 2塁で先制右前打。ヤクルトは 2回二死満塁を生かせず。ヤクルトが 5回二死満塁、代打中村悠平捕手(29)の 2点左前打で逆転。阪神ガルシアはここで降板。ブキャナンは 6回まで 1失点で投げきった。ヤクルトが 7回に代打川端慎吾内野手(31)の 2点打で突き放し、快勝。連敗を「2」で止めた。ブキャナンが「4勝」目。阪神は連勝が「5」でストップ。ガルシアが「8敗」目。阪神は長期ロードの最終ヤクルト戦で 1- 5で敗れ、「10勝10敗1分け」の「5割フィニッシュ」。長期ロードの最終戦。 3回に先制するなど、出だしは悪くなかった。今季初の「6連勝」は逃したが、「3位広島」とは「3ゲーム」差。矢野燿大監督(50)は27日からの甲子園 6連戦(中日、巨人)で仕切り直しを誓った。指揮官は甲子園での出直しへ力を込めた。先発のガルシアも 4回 2/3で 5安打 6四死球を出しながらも 2失点と耐えていた。打線は何度も走者を得点圏に進めたが、あと 1本が出ず。最少失点で切り抜けたかった投手陣は、「3番手」ラファエル・ドリス投手(30)が 7回に四球から連打を浴び 4- 1とリードを広げられた。 8回に送り出した守屋功輝投手(25)も二死から失点。自慢の中継ぎ陣が崩れ、白星締めはかなわなかった。最後まで上だけを見て進む。声にならない叱咤激励が降り注ぐ神宮から、前だけを向いて引き揚げていった。つかみ始めた理想形を現実のものにして、残り24試合を全力で戦い抜く。
●オネルキ・ガルシア投手が 5回途中 5安打2失点で降板し、12戦ぶりの3勝目はならなかった。 6月 2日広島戦(マツダスタジアム)以来の勝ち星を狙った左腕は、初回を 3者凡退で立ち上がった。 2回以降は毎回走者を背負うも、要所を締めて 4回まで無失点。しかし、 1点リードの 5回。 2四死球と安打でこの日3度目の二死満塁とすると、代打中村に 3遊間を破られる「2点適時打」で逆転を許した。ここで「2番手」島本浩也投手(26)にマウンドを譲った。 5回持たずに 6四死球で99球。84日ぶりの勝ち星はまたもお預けとなった。ベンチに下がると、悔しさを抑えきれずにグラブをベンチにたたきつけた。今季最長の「5連勝」で迎えた一戦。20日DeNA戦(京セラドーム大阪)の青柳から 5試合全てで先発投手に勝ち星が付いていたが、ガルシアで途切れてしまった。
●近本光司外野手(24=大阪ガス)が初回に先頭打者で中前打を放って今季「130安打」とし、球団新人安打記録で並んでいた1948年の後藤次男氏(92歳没)の「129本」を抜き、「歴代単独3位」となった。残り24試合で、「歴代2位」の98年坪井智哉元外野手(45)の「135安打」まで「5本」。「同1位」の16年高山俊外野手(26)の「136安打」までも「6本」といずれも射程圏内にある。
●福留孝介外野手(42)が「2試合連続の先制打」を放った。 3回。「9番」ガルシアの安打、「2番」木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)の死球で二死 1、 2塁の好機をつくる。ここで「3番」福留がヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップを右前へ運んだ。 2塁走者ガルシアが一気に生還し、先制適時打となった。前日24日の同戦では、先発田川賢吾投手(25)から初回に「先制2ラン」。 2試合連続で先制点をもたらした。今季、チームは試合前までブキャナンに対して「5戦2敗、防御率1.35」と抑え込まれていた。苦手右腕を、チーム最年長のベテランが攻略した。42歳のベテランが「逆転CS」へ欠かせない存在だ。これまでは休息日を挟んでの起用が多かったが、今月10日に糸井が戦線離脱してからはスタメン出場を継続。勝負どころで結果を残している。夏バテ知らずの勝負強い打撃で長期ロード期間、クリーンアップとしてチームを盛り上げてきた。「セ・リーグ最年長」がチームを引っ張っている。残りは24試合。「リーグ最年長」の大ベテランが、最後まで存在感を放ち続け、逆転クライマックスシリーズへ導く。
●木浪聖也内野手の猛打が止まらない。 5回一死の第3打席、先発ブキャナンの直球を捉えて右越えの 2塁打。 7回2死の第 4打席は、「2番手」坂本のスライダーを中前に運んで 2戦連続の「マルチ安打」とした。18日巨人戦から「2番遊撃」で 7試合連続でスタメンに起用され、うち 6試合で「マルチ安打」と好調をキープする。この 7試合は「31打数15安打」で打率は驚異の「4割8分4里」。一喜一憂することなく、淡々と振り返った。 3回には右膝に死球を受けてヒヤリとしたが、影響は感じさせない。長期ロードを終え、27日中日戦から本拠地で 6連戦。終盤に調子を上げてきたルーキーの活躍が、チーム浮上には欠かせない。
●鳥谷敬内野手(38)は今季最後の神宮で全力プレーを尽くした。 4点を追う9回1死に代打で出場し、マクガフから遊撃内野安打。一塁に激走した。今季遊撃での先発は8試合にとどまる。調整が難しい代打起用が続く中、今カード3連戦で3打数2安打だった。鳥谷敬内野手が25日、ヤクルト阪神20回戦(神宮)の試合後、意味深なコメントを残した。今季神宮での最終戦を終えたことについて発言した。 5年契約の最終年。ここまで代打中心の出場機会で、「打率2割1分1厘」と本来の実力を発揮しきれない中、あらためて今季に懸ける不退転の覚悟が浮き彫りになった。この日は 4点を追う 9回一死で代打登場し、スコット・マクガフ投手(29=マイアミ・マーリンズ)から遊撃内野安打。激走でなんとか反撃ムードを高めようとしたが、チームの連勝は「5」でストップした。シーズン24試合を残し、「3位」広島と「3ゲーム」差。「CS圏内」滑り込みへ厳しい戦いが続く中、38歳はあらためて今季に懸ける不退転の覚悟を言葉にして、自分自身を奮い立たせた。今季は 5年契約の最終年。今まで以上に重たい決意で臨むシーズンとなっている。 2月の沖縄キャンプ中には覚悟を決めていた。そんな思いが日々、全身を突き動かしている。まだ「白黒」の決着はついていない。悲願の「日本一」への道も閉ざされてはいない。勝負の 1カ月。何度も修羅場をくぐり抜けてきた背番号「1」1が、あえて覚悟を口に出すことで、自身の闘志に火をつけにかかった。
●阪神は 5回途中から「2番手」で登板した島本浩也投手がピンチの場面をしのいだ。逆転された直後の 5回二死 1、 2塁でマウンドへ。「8番」奥村を空振り三振に取った。勝ちにはつながらなかったが、「9試合連続無失点」。小さな左腕リリーバーの貢献度は大きい。
● 7回から登板したラファエル・ドリス投手が痛い 2失点を喫した。開幕直後は守護神だった右腕は珍しく 1点ビハインドの場面で登板。四球と 2本のヒットで一死満塁とすると、二死から代打川端に右前へ「2点適時打」を浴びた。 2試合連続の失点。ビハインドでの登板を問われて反省。
記事をまとめてみました。
<ヤクルト 5- 1阪神>◇第20回戦◇阪神12勝 6敗 2分◇25日◇明治神宮野球場
先発はヤクルト・ブキャナンと阪神ガルシア。阪神は福留が 3回二死 1、 2塁で先制右前打。ヤクルトは 2回二死満塁を生かせず。
ヤクルトが 5回二死満塁、代打中村の 2点左前打で逆転。阪神ガルシアはここで降板。ブキャナンは 6回まで 1失点で投げきった。
ヤクルトが 7回に代打川端の 2点打で突き放し、快勝。連敗を「2」で止めた。ブキャナンが「4勝」目。阪神は連勝が「5」でストップ。ガルシアが「8敗」目。
ベンチで険しい表情を浮かべる矢野燿大監督(右)。「6連勝」はならなかったが阪神甲子園球場で出直しや!=明治神宮野球場
阪神は長期ロードの最終ヤクルト戦で 1- 5で敗れ、「10勝10敗1分け」の「5割フィニッシュ」。今季初の「6連勝」は逃したが、「3位広島」とは「3ゲーム」差。矢野燿大監督は27日からの甲子園 6連戦(中日、巨人)で「ワイワイできるような試合を見せたい」と仕切り直しを誓った。
声にならない叱咤激励が降り注ぐ神宮から、前だけを向いて引き揚げていった。今季初の「6連勝」を狙った矢野虎だったが 1- 5で敗戦。指揮官は甲子園での出直しへ力を込めた。
「きょう負けたことはもちろん残念で、勝って甲子園戻りたいっていうのは自分もチームもあったけど。結果がこうなったんでね。また火曜日から帰って、残り全力で盛り上げられるように、結果ももちろん出したいし、全力で頑張ります」
8回。選手交代を告げた矢野燿大監督=明治神宮野球場
長期ロードの最終戦。 3回に先制するなど、出だしは悪くなかった。先発のガルシアも 4回 2/3で 5安打 6四死球を出しながらも 2失点と耐えていた。しかし「投打ともに結局、紙一重やと思う」。打線は何度も走者を得点圏に進めたが、あと 1本が出ず。最少失点で切り抜けたかった投手陣は、「3番手」ドリスが 7回に四球から連打を浴び 4- 1とリードを広げられた。 8回に送り出した守屋も二死から失点。自慢の中継ぎ陣が崩れ、白星締めはかなわなかった。
「きょうみたいにチャンスは作ってあと一本を出して、ピッチャーみんなつなげていくというのは今のチームの一番良い理想の形だと思うんで。まあそういう形は見えつつあるかなと思います」
試合に敗れ、球場を後にする矢野燿大監督=明治神宮野球場
2日の広島戦(マツダ)から幕を開けた夏の長期ロード。「10勝10敗1分け」の「勝率5割」で戦いを終えた。前半 5カードでは「5勝9敗1分け」と苦戦も、終盤で再加速。20-22日のDeNA戦(京セラ)で「3連勝」と勢いに乗ると、ロード最後の今カードも 1、 2戦目を連勝。先発投手で「5連勝」という理想の戦い方で再び上昇気流に乗った。27日からは再び甲子園での戦いに戻る。まずは「3ゲーム」差で「3位」につける広島を追いかけ、クライマックスシリーズ進出へ出直しを図る。
「仕切り直し? そういう気分にはなると思うしね。甲子園もやっぱ久しぶりやから。また甲子園で、ワイワイこう、できるような試合を見せたい」
最後まで上だけを見て進む。つかみ始めた理想形を現実のものにして、残り24試合を全力で戦い抜く。
◇データBOX◇
◎…夏の長期ロードは「10勝10敗1分け」で、昨季の「12勝12敗」に続き、 2年連続となる「5割フィニッシュ」。 7年連続の「5割」以上でロードを終えた。
阪神先発のガルシア投手=明治神宮野球場
オネルキ・ガルシア投手が 5回途中 5安打2失点で降板し、12戦ぶりの3勝目はならなかった。
6月 2日広島戦(マツダスタジアム)以来の勝ち星を狙った左腕は、初回を 3者凡退で立ち上がった。 2回以降は毎回走者を背負うも、要所を締めて 4回まで無失点。しかし、 1点リードの 5回。 2四死球と安打でこの日3度目の二死満塁とすると、代打中村に 3遊間を破られる「2点適時打」で逆転を許した。ここで「2番手」島本にマウンドを譲った。 5回持たずに 6四死球で99球。84日ぶりの勝ち星はまたもお預けとなった。
ベンチに下がると、悔しさを抑えきれずにグラブをベンチにたたきつけた。
5回裏ヤクルト二死 1、 2塁、降板となりベンチでグラブをたたきつけるガルシア投手=明治神宮野球場
ガルシアは「いい形で先制してもらって、本来はもう少し長くマウンドにいなければならない試合でしたが、全体的にムダな四球を多く出してしまい、反省の多い投球となりました」と登板を振り返った。
今季最長の「5連勝」で迎えた一戦。20日DeNA戦(京セラドーム大阪)の青柳から 5試合全てで先発投手に勝ち星が付いていたが、ガルシアで途切れてしまった。
3回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手の先制右前適時打で生還した先発のガルシア投手はベンチのナインの祝福を受ける=明治神宮野球場
オネルキ・ガルシア投手が25日のヤクルト戦(神宮)で先発。 4回 2/3を投げ 5安打 6四死球と安定せず、 5回二死 1、 2塁のピンチを作ったまま「2番手・島本浩也投手(26)」にバトンを託した。
踏ん張り切れなかった。 1点リードの 5回無死、青木の右肩近辺に死球を当ててしまい球場は騒然に。その後も安打と四球などで二死満塁。ベンチは続投を選択したが、代打・中村に左前 2点打。勝利投手の権利目前で、タオルを投げた。島本は奥村を空振り三振に斬った。
5回裏ヤクルト二死満塁、ガルシア投手は中村に 2点適時打を浴びて降板となる=明治神宮野球場
ガルシアは 2回、先頭のバレンティンに中前打。二死となり松本直にも中前打、奥村に四球を与え満塁とされるもブキャナンを投ゴロに仕留めて切り抜けた。 4回も先頭の雄平に左翼線を破る 2塁打。その後二死満塁とされるも太田を遊ゴロと、 2度の満塁を切り抜けたどり着いた 5回だった。
これで12試合連続白星なし。 5試合連続で先発投手に白星がついているという最高の流れに、乗ることはできなかった。
1回、快音を響かせた近本光司外野手。今季「130安打」目をマークした=明治神宮野球場
近本光司外野手が初回に先頭打者で中前打を放って今季「130安打」とし、球団新人では48年の後藤次男の「129本」を抜き、「歴代単独3位」となった。
初回の出塁については「そこはしっかりと仕事ができました。初回の先頭で出るというのは、こだわってやっているので」。ただ、その後は無安打で「 1打席目よかったですけど、その後の打席が…」と敗戦に悔しさをにじませた。残り24試合で、「歴代2位」の98年坪井智哉の「135安打」まで「5本」。「同1位」の16年高山俊の「136安打」までも「6本」といずれも射程圏内にある。
1回表阪神無死、中前打を放った近本光司外野手=明治神宮野球場
ホームを踏むまではいかなかったが、これがリードオフマンの仕事だ。「D1位・近本」が 1回先頭、中前打で口火を切り今季「130安打」目。甲高い快音を神宮に響かせた。
「そこはしっかりと仕事ができました。初回の先頭で出るというのはこだわってやっているので」
カウント 2- 2と追い込まれるも、 5球目の 145キロ直球を弾き返した。「最近ああいうバッティングができていなかったので、よかった」。直後の「D3位・木浪」が 2ゴロ併殺で好機拡大はできなかったが、常に求める初回の出塁には充実感をにじませた。
球団新人安打記録で並んでいた1948年の後藤次男を抜き、「単独歴代3位」に浮上。2016年に高山が記録した球団新人記録の「136安打」まで残り 6本。27日から、ロード明けの甲子園で新しい記録を打ち立てる。
3回、バットを折りながら適時打を放った福留孝介外野手。2試合連続で先制打とベテランが頼もしい=明治神宮野球場
福留孝介外野手が連夜の先制打を放った。
3回。「9番」ガルシアの安打、「2番」木浪の死球で二死 1、 2塁の好機をつくる。ここで「3番」福留がヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップを右前へ運んだ。 2塁走者ガルシアが一気に生還し、先制適時打となった。「何とか先制したい場面だったので、ランナーを返すことができて良かったです。まだ序盤なので、もっと(先発ガルシアを)援護できるように頑張ります」。
前日24日の同戦では、先発田川から初回に「先制2ラン」。 2試合連続で先制点をもたらした。
今季、チームは試合前までブキャナンに対して「5戦2敗、防御率1.35」と抑え込まれていた。苦手右腕を、チーム最年長のベテランが攻略した。
3回表阪神二死 1、 2塁、先制の右前適時打を放放った福留孝介外野手=明治神宮野球場
福留孝介外野手が「2試合連続の先制打」を放った。 3回二死 1、 2塁の場面。ヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップを右前へ運んだ。 2塁走者ガルシアが激走で本塁生還。「なんとか先制したい場面だったので、ランナーを返すことが出来て良かったです」と振り返った。前日24日の同戦では初対戦の先発田川から初回に「先制2ラン」。 2夜連続となる鮮やかな先制パンチだ。
42歳のベテランが「逆転CS」へ欠かせない存在だ。これまでは休息日を挟んでの起用が多かったが、今月10日に糸井が戦線離脱してからはスタメン出場を継続。勝負どころで結果を残している。
福留は「久しぶりに甲子園に帰るということもあるし、また切り替えてやっていきたい」と力強く話した。「セ・リーグ最年長」がチームを引っ張っている。
3回表阪神二死 1、 2塁、適時打を放放った福留孝介外野手=明治神宮野球場
鋭い打球が右翼の前へと飛んでいく。この日も打線の中心には、やはりベテランがいた。福留が 2日連続で先制打を放ち、 1塁上で手をたたいた。
「何とか先制したい場面だったので、ランナーを返すとができてよかった」
3回だ。カウント 1- 1からブキャナンの低めにきた 134キロチェンジアップを振り抜いた。右前へと運び、適時打となると、虎党で黄色く染まった左翼席からは大歓声が上がる。前日は 1回に「2ラン」。この日も 3回に先制打と 2夜連続で先制の一打。ここぞという場面で結果を残すのはさすがだ。
3回表阪神二死 1、 2塁、先制の「右前適時打」を放った福留孝介外野手=明治神宮野球場
昨年までなら移動が多く厳しい暑さの続く、この時期は積極的休養も挟みながらの出場だった。だが、糸井が負傷で離脱し、新助っ人のソラーテも 2軍で調整中でそんな余裕もない。 8月10日の広島戦(京セラ)から休養日もなく、14試合連続でスタメン出場。夏の長期ロードも関係なし。42歳のベテランだが、フル稼働で戦い続けている。
最近 2カードでは 6試合で「2本塁打、8打点」を挙げる奮闘ぶり。夏バテ知らずの勝負強い打撃で長期ロード期間、クリーンアップとしてチームを盛り上げてきた。
27日からは甲子園に帰って、中日、巨人との 6連戦が待っている。「また甲子園でやるわけなので、また切り替えてゲームに入っていくだけ」と力を込めて球場を後にした。
残りは24試合。「リーグ最年長」の大ベテランが、最後まで存在感を放ち続け、逆転クライマックスシリーズへ導く。
5回表阪神一死、「右越え2塁打」を放った木浪聖也内野手=明治神宮野球場
木浪聖也内野手の猛打が止まらない。 5回一死の第3打席、先発ブキャナンの直球を捉えて右越えの 2塁打。 7回2死の第 4打席は、「2番手」坂本のスライダーを中前に運んで 2戦連続の「マルチ安打」とした。18日巨人戦から「2番遊撃」で 7試合連続でスタメンに起用され、うち 6試合で「マルチ安打」と好調をキープする。この 7試合は「31打数15安打」で打率は驚異の「4割8分4里」。「自分の中では良かったり悪かったりですが、結果が出ているのは良いこと」。一喜一憂することなく、淡々と振り返った。 3回には右膝に死球を受けてヒヤリとしたが、影響は感じさせない。
5回表阪神一死、「右越え2塁打」を放ちガッツポーズした木浪聖也内野手=明治神宮野球場
長期ロードを終え、27日中日戦から本拠地で 6連戦。「ここから甲子園(での試合)が続く。土のグラウンドなので、守備を練習からしっかりやりたい」。終盤に調子を上げてきたルーキーの活躍が、チーム浮上には欠かせない。
9回表阪神一死、遊安打を放った鳥谷敬内野手=明治神宮野球場
鳥谷敬内野手は今季最後の神宮で全力プレーを尽くした。
4点を追う9回1死に代打で出場し、マクガフから遊撃内野安打。一塁に激走した。今季遊撃での先発は8試合にとどまる。調整が難しい代打起用が続く中、今カード3連戦で3打数2安打だった。
9回表阪神一死、 2塁盗塁を決めた鳥谷敬内野手=明治神宮野球場
鳥谷敬内野手が25日、ヤクルト阪神20回戦(神宮)の試合後、意味深なコメントを残した。今季神宮での最終戦を終えたことについて「自分もこれが最後になるかもしれないので…」と発言した。 5年契約の最終年。ここまで代打中心の出場機会で、「打率2割1分1厘」と本来の実力を発揮しきれない中、あらためて今季に懸ける不退転の覚悟が浮き彫りになった。
◇ ◇ ◇
「6連勝」を逃し、蒸し暑さが体にこたえる神宮の夜。鳥谷は虎党から降り注ぐ熱のこもった叱咤(しった)激励の声を全身に浴びながら、落ち着いた表情のまま 3塁内野席前を歩いた。今季最後の神宮ゲームが終わった。応援してくれたファンへの思いを-。そんな問いを受けると、「自分もこれが最後(の神宮)になるかもしれないので、いい打席だったと思います」と返した。
この日は 4点を追う 9回一死で代打登場し、マクガフから遊撃内野安打。激走でなんとか反撃ムードを高めようとしたが、チームの連勝は「5」でストップした。シーズン24試合を残し、「3位」広島と「3ゲーム」差。「CS圏内」滑り込みへ厳しい戦いが続く中、38歳はあらためて今季に懸ける不退転の覚悟を言葉にして、自分自身を奮い立たせた。
厳しい表情で引き揚げる鳥谷敬内野手=明治神宮野球場
今季は 5年契約の最終年。以前から「プロ野球選手は 1年 1年が勝負。ダメだったら辞めないといけないのは毎年のこと」と話してきた男にとっても、今まで以上に重たい決意で臨むシーズンとなっている。 2月の沖縄キャンプ中には「年齢的にも立場的にも、より強く進退を考えないといけないタイミングに来ている」と覚悟を決めていた。そんな思いが日々、全身を突き動かしている。
もちろん、今はグラウンドで最大限のパフォーマンスを発揮するため、悔いのない準備に専念している。たとえ周囲が去就に注目を向けようとも、スタイルがブレることはない。今季はここまで代打中心の出番で「打率2割1分1厘。打点はまだない」。今こそ生え抜きスターの底力を見せつけるタイミングといえる。
開幕前、「最後はやれるだけのことをやって、納得した形で白黒はっきりつけたい」と力を込めた。まだ「白黒」の決着はついていない。悲願の「日本一」への道も閉ざされてはいない。勝負の 1カ月。何度も修羅場をくぐり抜けてきた背番号「1」1が、あえて覚悟を口に出すことで、自身の闘志に火をつけにかかった。
5回途中から登板した島本浩也投手=明治神宮野球場
阪神は 5回途中から「2番手」で登板した島本浩也投手がピンチの場面をしのいだ。
逆転された直後の 5回二死 1、 2塁でマウンドへ。「8番」奥村を空振り三振に取った。「ピンチだったけど、ゼロに抑えたら勝てると思って投げました。ランナーを背負っていたけど、落ち着いて投げられた」。勝ちにはつながらなかったが、「9試合連続無失点」。小さな左腕リリーバーの貢献度は大きい。
7回裏ヤクルト2死満塁、代打川端慎吾内野手(右)に右前「2点適時打」を許した阪神「3番手」で登板したドリス投手=明治神宮野球場
7回から登板したラファエル・ドリス投手が痛い 2失点を喫した。
開幕直後は守護神だった右腕は珍しく 1点ビハインドの場面で登板。四球と 2本のヒットで一死満塁とすると、二死から代打川端に右前へ「2点適時打」を浴びた。
7回裏ヤクルト二死満塁、代打川端慎吾内野手に「2点適時打」を浴びたラファエル・ドリス投手=明治神宮野球場
2試合連続の失点。ビハインドでの登板を問われて「そこは関係ない。ツイていない不運な部分もあったし、自分のダメな場面も出た」と反省。20日に再昇格したドリスについて、矢野監督は「いいとは言えないと思うんだけどね。 1軍で投げるところで空いている。多少の違和感はあると思う。あそこでドリスで行ったことは後悔していない」と話した。
7回裏を投げ終え、 2失点のドリス投手はうつむきながらベンチへ戻る=明治神宮野球場
残念!無念…せっかくの「6連覇を取り損ねてしまった…。これで、「CSへの道」は残っているのだろうか…。
屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)