●女子ゴルフの今季国内メジャー第 2戦｢日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯｣は12日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ(６４２５ヤード、パー７２)で開幕する。11日のプロアマ戦で最終調整を終えた全英覇者の渋野日向子(20＝ＲＳＫ山陽放送)はスタートダッシュを宣言。生涯＆年間 1億円の突破の条件となる｢単独５位｣以上をクリアし、億万長者となる。デビュー23試合目の 1億円突破まで、あと 920万円余り。｢単独５位｣以上で生涯、年間ともに 1億円を超える。生涯では宮里藍選手(34)の27試合を超える日本人最速がかかる国内メジャー。優勝スコアは｢２０アンダー｣と予想した。ツアー初優勝の｢サロンパス杯｣は初日｢１１位、２勝｣目の｢資生堂アネッサレディス｣は｢同２１位｣。 4日間通しの前売り券は 1万2000セットが既に完売した。当日券も発売されるが、日本女子プロゴルフ協会(ＬＰＧＡ)は公式ホームページのトップに異例の告知を掲載している。準備は万端。“満員御礼”のシブコ劇場が幕を開ける。
●国内女子ゴルフメジャー第 2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第 1日(12日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２)またも歴史に名を刻んだ！！ 海外メジャー｢ＡＩＧ全英女子オープン｣覇者の渋野日向子が｢５バーディー、３ボギーの２アンダー７０｣で回り、｢２９ラウンド連続オーバーパーなし｣のツアー新記録を達成した。首位に｢２打｣差の11位で、優勝を狙える好発進。“シブコフィーバー”に沸く大勢のギャラリーの前で、史上10人目の国内メジャー連勝へと突き進む。渋野がまたも、女子ゴルフ界の歴史を塗り替えた。日本勢42年ぶりの海外メジャー制覇に続き、今度は 6年ぶりのツアー記録更新。連続オーバーパーなしラウンドを｢２９｣へと伸ばし、ホッと胸をなで下ろした。快挙を前にコースを埋め尽くすほどの人、人、人…。メジャー女王も重圧があったか、アウトスタートの前半はボギーが先行する。流れを変えたのは｢６番(パー３)｣。 4メートルのパーパットを決め、スイッチを切り替えた。 1オーバーで迎えた後半は、世界を驚嘆させた強さを発揮する。｢１１番(パー３)｣で 5メートルを沈めてバーディーを奪った。記録達成を視野に入れると、その後は危なげなく、後半はボギーなしの｢３バーディー｣。 8月に｢ＡＩＧ全英女子オープン｣を制したときも、後半は 4日間いずれもボギーなし。バックナインの“戦闘力”は、世界でも右に出る者はいない。この日は平日にもかかわらず、6231人のギャラリーが詰めかけた。今季の初日としては最多。1968年に｢第１回｣が開催され女子ツアー最古の今大会でも、最多の動員数を記録した。ギャラリー駐車場の周辺は午前 5時30分の段階で大渋滞が発生していた。“シブコフィーバー”は、もはや社会現象。地元岡山からも多くの知人が駆けつけた。その大歓声が、新記録達成の背中を押した。渋野と同じ1998年度生まれの黄金世代の高橋彩華選手(21＝フリー)と 6年ぶりの日本ツアー出場となる｢元世界ランキング１位｣の朴仁妃選手(31＝韓国)が通算｢４アンダー｣で首位。１打差の｢３位｣に今季国内ツアー２試合目の畑岡奈紗選手(20＝森ビル)らが８人が並んだ。
●ラウンド後、取材対応を終えた渋野選手はショットと日課のパッティング練習を行った。午後 6時30分に練習を切り上げると、最後まで残った約70人のギャラリーに｢シブコシール｣を配り、ファンサービス。岡山から応援に駆けつけたジュニア時代の友人と談笑するなど、リラックスムードでクラブハウスを後にした。
●国内女子ゴルフメジャー第２戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第１日（１２日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２）｢２９ラウンド連続オーバーパーなし｣のツアー新記録を達成した渋野日向子選手は、“シブコ節”で喜びを表現した。
記事をまとめてみました。
最終調整した渋野日向子選手。状態の良さに笑みがこぼれた＝チェリーヒルズゴルフクラブ
女子ゴルフの今季国内メジャー第 2戦｢日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯｣は12日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ(６４２５ヤード、パー７２)で開幕する。11日のプロアマ戦で最終調整を終えた全英覇者の渋野日向子(20＝ＲＳＫ山陽放送)はスタートダッシュを宣言。生涯＆年間 1億円の突破の条件となる｢単独５位｣以上をクリアし、億万長者となる。
デビュー23試合目の 1億円突破まで、あと 920万円余り。渋野は｢ 1億円といえば億万長者のイメージ｣と笑い、大台突破の“ご褒美”には｢冷蔵庫が買いたい。物が多くて入りきらないんです｣とまた笑った。
会見で記者の質問に答える渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
｢単独５位｣以上で生涯、年間ともに 1億円を超える。生涯では宮里藍の27試合を超える日本人最速がかかる国内メジャー。優勝スコアは｢２０アンダー｣と予想した。ツアー初優勝の｢サロンパス杯｣は初日｢１１位、２勝｣目の｢資生堂アネッサレディス｣は｢同２１位｣。｢いつも出遅れるけど、ここは出遅れたらもう無理。初日からガツガツいきたい｣と、ヨ～イドンで飛び出すつもりだ。
4日間通しの前売り券は 1万2000セットが既に完売した。当日券も発売されるが、日本女子プロゴルフ協会(ＬＰＧＡ)は公式ホームページのトップに｢ギャラリーの皆さまの安全を確保できないと判断した場合は販売を制限させていただきます｣との異例の告知を掲載している。
｢地元(岡山)からも近いので応援に来てくれる人が多いと思う。すごく楽しみです｣
準備は万端。“満員御礼”のシブコ劇場が幕を開ける。
ツアー新記録を達成した渋野日向子選手。“スマイルシンデレラ”の快進撃は、とどまるところを知らない＝チェリーヒルズゴルフクラブ
国内女子ゴルフメジャー第 2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第 1日(12日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２)またも歴史に名を刻んだ！！ 海外メジャー｢ＡＩＧ全英女子オープン｣覇者の渋野日向子が｢５バーディー、３ボギーの２アンダー７０｣で回り、｢２９ラウンド連続オーバーパーなし｣のツアー新記録を達成した。首位に｢２打｣差の11位で、優勝を狙える好発進。“シブコフィーバー”に沸く大勢のギャラリーの前で、史上10人目の国内メジャー連勝へと突き進む。
渋野がまたも、女子ゴルフ界の歴史を塗り替えた。日本勢42年ぶりの海外メジャー制覇に続き、今度は 6年ぶりのツアー記録更新。連続オーバーパーなしラウンドを｢２９｣へと伸ばし、ホッと胸をなで下ろした。
大勢のギャラリーの前でティーショットを放った渋野日向子選手。一挙手一投足に熱視線が注がれた＝チェリーヒルズゴルフクラブ
｢きょうは記録のことばっかり考えていた。『あとはどうでもいいから、きょうだけはオーバーパーを打たないように』って…。名前が残るのはやっぱりうれしい｣
快挙を前にコースを埋め尽くすほどの人、人、人…。メジャー女王も重圧があったか、アウトスタートの前半はボギーが先行する。流れを変えたのは｢６番(パー３)｣。 4メートルのパーパットを決め、スイッチを切り替えた。
1オーバーで迎えた後半は、世界を驚嘆させた強さを発揮する。｢１１番(パー３)｣で 5メートルを沈めてバーディーを奪った。記録達成を視野に入れると、その後は危なげなく、後半はボギーなしの｢３バーディー｣。 8月に｢ＡＩＧ全英女子オープン｣を制したときも、後半は 4日間いずれもボギーなし。バックナインの“戦闘力”は、世界でも右に出る者はいない。
18Ｈ、パーパットを沈めた渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
この日は平日にもかかわらず、6231人のギャラリーが詰めかけた。今季の初日としては最多。1968年に｢第１回｣が開催され女子ツアー最古の今大会でも、最多の動員数を記録した。ギャラリー駐車場の周辺は午前 5時30分の段階で大渋滞が発生していた。
渋野も｢最終日かなと思うくらい多くてビックリ。すごくやりがいがあった｣。“シブコフィーバー”は、もはや社会現象。地元岡山からも多くの知人が駆けつけた。その大歓声が、新記録達成の背中を押した。
18Ｈ、ホールアウトし、同組の上田桃子選手と抱き合う渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
2013年にアン・ソンジュ(韓国)が記録した連続オーバーパーなしラウンド｢２８｣を抜いた後は、日本勢最速となる23試合での生涯獲得賞金 1億円突破が懸かる。さらには初優勝した 5月の｢ワールドレディスサロンパス杯｣に続いて、史上10人目となる国内メジャー連勝。海外メジャーを含めて｢３連勝｣とすれば、1977年の樋口久子以来 2人目。新たな記録が続々と待っている。
｢いいスタートが切れたということは、チャンスがある。(連勝を)狙っていきます｣
その目が見据えるのは、既に次の目標。日本を席巻する“シブコ劇場”は、まだまだ終わらない。
18Ｈ、ホールアウトした渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
■渋野日向子選手にオーバーパーなしの記録を抜かれたアン・ソンジュ選手
「私のときは、そんな記録があるのも知らなかった。記録は抜かれるためにあるので、おめでとうと言いたい。うれしいです」
◇データＢＯＸ◇
◎…渋野が得意の後半で３３をマークし、２９ラウンド連続オーバーパーなしのツアー新記録。６月の「ニチレイレディス」からこの日まで、国内ツアー計２９ラウンドの平均ストロークは６９・７２４１。前半は３５・２７５８で、後半は３４・３７９３とバックナインの強さを証明。
◎…ギャラリー数は今季の初日では最多の６２３１人。これまではゴールデンウイーク期間で休日だった「パナソニックレディス」の５８８４人が最多。今年５２回目の国内女子では最古の大会「日本女子プロ選手権」の初日でも史上最多。これまでは２００８年大会の４６２８人。
5Ｈ、グリーンでラインを読む渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第 1日(12日、兵庫チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２)全英覇者の渋野日向子が｢５バーディー、３ボギーの２アンダー７０｣で回り、国内ツアーの｢連続オーバーパーなしラウンド｣をツアー新記録の｢２９｣に伸ばし、首位と２打差の11位と好スタートを切った。渋野は前半のアウトを 1オーバーの｢３７｣としたが、得意の後半で｢３バーディー｣、｢ボギーなしの３３をマーク｣。ホールアウト後の会見では｢正直、きょうは記録のことばかり考えていた。明日かはどうなってもいいから、きょうだけは頑張ろうと思った。名前が残るのがうれしい｣と安堵の笑みを浮かべた。
渋野と同じ1998年度生まれの黄金世代の高橋彩華(21＝フリー)と 6年ぶりの日本ツアー出場となる元｢世界ランキング１位｣の朴仁妃(31＝韓国)が通算｢４アンダー｣で首位。 1打差の｢３位｣に今季国内ツアー 2試合目の畑岡奈紗(20＝森ビル)らが 8人が並んだ。
１Ｈ、ギャラリーに挨拶をする渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
国内女子ゴルフメジャー第 2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第 1日(12日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２)またも歴史に名を刻んだ！！ 海外メジャー｢ＡＩＧ全英女子オープン｣覇者の渋野日向子(20＝ＲＳＫ山陽放送)が｢５バーディー、３ボギーの２アンダー７０｣で回り、29ラウンド連続オーバーパーなしのツアー新記録を達成した。
ラウンド後、取材対応を終えた渋野はショットと日課のパッティング練習を行った。午後 6時30分に練習を切り上げると、最後まで残った約70人のギャラリーに｢シブコシール｣を配り、ファンサービス。岡山から応援に駆けつけたジュニア時代の友人と談笑するなど、リラックスムードでクラブハウスを後にした。
ラウンド中にラムネを食べる渋野日向子選手。この日も“シブコワールド”全開だった＝チェリーヒルズゴルフクラブ
国内女子ゴルフメジャー第２戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第１日（１２日、兵庫・チェリーヒルズＧＣ＝６４２５ヤード、パー７２）｢２９ラウンド連続オーバーパーなし｣のツアー新記録を達成した渋野日向子は、“シブコ節”で喜びを表現した。
－－新記録を達成してどんな気持ち
「新記録は作りたいと思っていたし、今のところは名前が残るのでうれしい」
－－米ツアーではタイガー・ウッズの連続５２ラウンドの記録もある
「うすうす聞いたことあります（笑）。そんなの無理ですよね。いつか（オーバーを）打つときはくる。でも新記録は出たので、あとは何も考えずにやります」
ラウンドする渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
－－後半に強い
「きょうも頑張りました。キャディーさんから『アウトで落として、インで伸ばす選手が多いよ』と聞いたので、アウトは耐えるしかないと思った」
－－（元米ツアー賞金女王の）朴仁妃と回った
「私が１ピン以上外れるところを、絶対バーディーチャンスにつけるのはやはり違う。これが差かなと思った」
ラウンドする渋野日向子選手＝チェリーヒルズゴルフクラブ
－－ギャラリーには知っている人も
「同じ練習場のおばちゃんとかスポンサーさんとか、ジュニアの頃から知っている子とか…。いつも以上に知り合いは多かった」
－－「全英」の後は体調も万全ではなく、ずっと鼻声で前日１１日に「声は英国に置いてきた」と言っていた。だいぶ治ってきたようだが
「そうです～。今、サウジアラビアらへんくらいですかね（笑）」
