●矢野虎に“神風”吹いた! 「4位」の阪神は27日、「3位」の広島が中日戦(マツダ)に敗れたため、自力での「クライマックスシリーズ(CS)進出」の可能性が復活した。条件は残り 3戦全勝のみ-。28日にDeNA戦(横浜)に臨む矢野燿大監督(50)は、自慢の救援陣を中心に投手力で、「奇跡の大逆転CS」を狙う!!広島から甲子園を越えて、虎ナインが宿泊する横浜の街へ-。確かに“神風”が吹いた。午後 9時 5分。「3位」の広島がマツダで、中日に敗れた。勝っていれば終戦だった矢野阪神が息を吹き返した。「自力CS」が復活! 残り 3試合。全勝すればミラクル、大逆転での「CS切符」を手にできる。厳しいハードルは変わらないが、道を拓くための戦法は明白。強力救援陣を中心に、両リーグトップの「防御率3.51」を誇る投手陣の総動員だ。引き分けすら許されない状況となってから、ここ 2試合。述べ12人の投手でスコアボードに「0」を刻み続け、今季最長「25イニング連続無失点」を継続している。打線はジェフリー・マルテ内野手(28=エンゼルス )の復帰が難しく、しかもDeNAの先発は難敵・今永昇太投手(26)。いかにロースコアの勝負に持ち込めるかが、最初の鍵だ。前日26日には、脳腫瘍の影響で引退を余儀なくされた横田慎太郎外野手(24)がウエスタン・リーグで引退試合に臨み、ミラクルバックホームを見せたばかりだ。涙で送り出した矢野監督も改めて力を込めた。奇跡の連鎖を起こすべく、矢野監督が人事を尽くす。最後にセ界を面白くするのは猛虎だ。
●引退登板を控えるランディ・メッセンジャー投手(38)と高橋聡文投手(36)の 2人が鳴尾浜で汗を流した。29日中日戦(甲子園)に登板予定のメッセンジャーはキャッチーボールなどで調整を行った。新人齋藤友貴哉投手(24=ホンダ)に約30分間、ジェスチャーを交えて親身に指導する場面もあった。30日の同戦に中継ぎで登板予定の高橋聡は、古巣相手のラストに笑顔を見せ、意気込んだ。
●近本光司外野手(24=大阪ガス)が数々の記録とともに「逆転CS進出」を引っ張る。あと 1本に迫った「2桁本塁打」を達成すれば阪神の新人 5人目。だが「左打者の2桁弾」となれば球団初だ。甲子園で汗を流した背番号「5」は笑った。28日のDeNA戦は横浜が舞台。「通算打率4割9厘、2本塁打」と相性抜群だ。快挙へ期待は高まる。近本光司外野手は27日、甲子園での全体練習後、28日のDeNA戦(横浜)へ向け横浜入りした。球団新人の左打者では「史上初の2桁本塁打」に王手をかけており、「2位に3差」をつける「盗塁王」とともにつかむ決意。現在「158安打」で、「プロ野球歴代新人2位」の笠原和夫氏(1948年、南海=77歳没)の「160安打」も射程圏。新人の左打者で最多安打を誇る笠原超えなら、さらなる勲章も手に入る。さらに球団新人の「2桁弾&2桁盗塁」も 2リーグ分立後は初。球場別では「打率0.409、2本塁打、7打点」と最も得意とする横浜で、あと一本のアーチを架ければ、記録づくめの 1年目はさらに歴史的なものになる。また梅野隆太郎捕手(28)も球団捕手初の「2桁本塁打&2桁盗塁」へ、あと「1本塁打」だ。「CS進出」へ全勝を狙う残り 3試合。それぞれの歴史的な歩みも、まだまだ止まらない。残るチャンスはわずかかもしれない。だが静かに、確かに燃えている。新たな歴史を作り、そして 3つ、勝つ。
●藤川球児投手(39)は「生涯防御率1点台」に意欲を見せた。あと 1/3回を「自責点0」で抑えれば、四捨五入したプロ通算防御率が記録表記上も1点台になる。現在、チーム救援防御率は「2.74はリーグトップ」。
●28日のDeNA戦に先発する西勇輝投手(28)は、26日に引退試合を行った横田の勇姿を力にする。横田は脳腫瘍の影響で引退を余儀なくされたが、西は顔面まひを患ったこともありねぎらった。また、今季限りでの退団を表明している鳥谷敬内野手(38)について振り返った。一緒に過ごす時間を少しでも長いものにしたい。“鳥谷魂”継承! 28日のDeNA戦(横浜)に先発する西勇輝投手が27日、甲子園で全体練習に参加した。全勝でのみ「クライマックスシリーズ(CS)進出」が決まる「ラスト3連戦」になったが、先陣を切る「4連勝」中の右腕は、今季限りで退団する鳥谷敬内野手の思いも胸に、チームを勝利に導く!!奇跡の扉を開ける-。全勝するしかない、勝負の「3番勝負」。先陣を託される西が、今季限りでの退団を表明している鳥谷の思いを背負って、右腕を振り抜く。オリックスからFA移籍し、今季が虎 1年目だが、関わる機会は少なくなかった。ウオーミングアップのストレッチの間や、ふとした時間を見つけては鳥谷と談笑。トレーニングや体のメンテナンス、食事の摂り方などあらゆる“講義”に食い入るように聞き入った。同じチームで過ごせる時間は残り少ないが、もらった言葉はこれからも自分の財産にしていく。偉大な先輩の魂を継承する。まずはDeNAを撃破し、虎に弾みをつける。
記事をまとめてみました。
甲子園のベンチで、笑顔で報道陣に対応する矢野燿大監督。自慢の投手陣で奇跡のCS切符をつかむ!=阪神甲子園球場
矢野虎に“神風”吹いた! 「4位」の阪神は27日、「3位」の広島が中日戦(マツダ)に敗れたため、自力での「クライマックスシリーズ(CS)進出」の可能性が復活した。条件は残り 3戦全勝のみ-。28日にDeNA戦(横浜)に臨む矢野燿大監督は「投手で守っていくという試合ができたら」と、自慢の救援陣を中心に投手力で、「奇跡の大逆転CS」を狙う!!
広島から甲子園を越えて、虎ナインが宿泊する横浜の街へ-。確かに“神風”が吹いた。午後 9時 5分。「3位」の広島がマツダで、中日に敗れた。勝っていれば終戦だった矢野阪神が息を吹き返した。「自力CS」が復活! 残り 3試合。全勝すればミラクル、大逆転での「CS切符」を手にできる。
「打って、投手がピシャッと抑えて勝ちたいというのはあるけど。でも、ある意味うちらしく苦しみながらでも 1点をもぎとって、投手で守っていくという試合ができたらな、と思う」
甲子園でキャッチボールを行う藤川球児投手=阪神甲子園球場
矢野監督が力を込めた。この日は横浜への移動を前に午後 1時から甲子園で全体練習。その時点ではカープの勝敗による状況だったため「他力というか、自分たちじゃどうにもできない部分はある…」と話していたが、わずかな可能性を信じて、3戦全勝への確かな青写真を描いていた。
厳しいハードルは変わらないが、道を拓くための戦法は明白。強力救援陣を中心に、両リーグトップの「防御率3.51」を誇る投手陣の総動員だ。
引き分けすら許されない状況となってから、ここ 2試合。述べ12人の投手でスコアボードに「0」を刻み続け、今季最長「25イニング連続無失点」を継続している。打線はマルテの復帰が難しく、しかもDeNAの先発は難敵・今永。「向かっていくだけ。(マルテ不在で)より一丸にならないといけないと思うし、より全員の力で戦っていかないと」と話したが、いかにロースコアの勝負に持ち込めるかが、最初の鍵だ。
キャッチボールする藤川球児投手=阪神甲子園球場
将の思いに応えるように、ブルペンリーダーの藤川も甲子園練習後、最強投手陣を鼓舞した。
「チーム全体として、『12球団一』の成績が出るように。それにはもちろん、自分自身の数字がないといけない」
自身もあと 1/3回を無失点に抑えれば、「NPB通算防御率が1.994」となり、目標としていた「1点台」に突入する。「最初から最後まで変わらず、お客さんに喜んでもらえるパフォーマンスを出すこと。(そして)勝たないといけない」。守護神が自らの投球でナインを引っ張り、結果を残す。それはそのまま、虎の勝利に直結していく。
前日26日には、脳腫瘍の影響で引退を余儀なくされた横田がウエスタン・リーグで引退試合に臨み、ミラクルバックホームを見せたばかりだ。涙で送り出した矢野監督も改めて「横田のああいういいものも見られたし。ああいう気持ちを、みんなで改めて感じられた。その姿勢を見せるっていうことが今は一番大事」と力を込めた。
キャッチボールするピアース・ジョンソン投手=阪神甲子園球場
「その結果、もちろん勝たなあかん」
奇跡の連鎖を起こすべく、矢野監督が人事を尽くす。最後にセ界を面白くするのは猛虎だ。
★阪神、2015年の“神風”
「3位」阪神が「70勝71敗2分け(勝率0.4964)」で全日程を終え、「4位」広島は「69勝70敗3分け」で10月 7日の中日との最終戦(マツダ)へ。広島は勝てば「逆転3位」だったが、 0- 3の完封負け。先発の前田(現ドジャース)が 7回無失点も、 8回から登板した大瀬良が 3失点。阪神は「借金1」で「CS進出」。巨人とのファーストステージ(東京ドーム)に「1勝2敗」で敗れ、和田監督が退任、金本新監督が誕生した。
平野恵一打撃コーチ(左)、筒井壮外野守備走塁コーチ(右)と話す矢野燿大監督(中央)=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…「3位」広島が中日に敗れ、「70勝70敗3分け(勝率0.500)」でレギュラーシーズンを終了。「4位」阪神は残り 3試合を全勝すれば、「69勝68敗6分け(0.504)」で上回る。「2勝1分け」でも「勝率5割」で並ぶが、同率の場合、セ・リーグのレギュレーションは(1)勝利数の多さ(2)当該球団間の対戦勝率が高い順(3)前年度順位の上位-の順で決定するため、阪神は上回れない(パは(1)が当該球団間の対戦勝率が高い順)。
◎…阪神は今季、DeNAに「15勝8敗1分け」。横浜スタジアムでは「7勝4敗、チーム打率0.261、防御率3.20」と、今季の「チーム打率0.250、防御率3.51」をともに上回っている。
◎…中日には「8勝14敗1分け」と大きく負け越し。甲子園での中日戦も「4勝6敗」。
ブルペン前で齋藤友貴哉投手(右)と話すメッセンジャー投手。左は高橋建二軍投手コーチ=阪神鳴尾浜球場
引退登板を控えるランディ・メッセンジャー投手と高橋聡文投手の 2人が鳴尾浜で汗を流した。
29日中日戦(甲子園)に登板予定のメッセンジャーはキャッチーボールなどで調整を行い「最後の試合になるので、良い時間を過ごせるように」。新人齋藤に約30分間、ジェスチャーを交えて親身に指導する場面もあった。30日の同戦に中継ぎで登板予定の高橋聡は、古巣相手のラストに「うれしい」と笑顔を見せ、「悔いのないように思い切り投げたい」と意気込んだ。
フリー打撃をする近本光司外野手を見る矢野燿大監督(左)=阪神甲子園球場
近本光司外野手が数々の記録とともに「逆転CS進出」を引っ張る。あと 1本に迫った「2桁本塁打」を達成すれば阪神の新人 5人目。だが「左打者の2桁弾」となれば球団初だ。
甲子園で汗を流した背番号「5」は「打ちたいですけど、本塁打より走者で出ることの方が相手はイヤだと思います。あと 1本、打ちたいですけどね」と笑った。
28日のDeNA戦は横浜が舞台。「通算打率4割9厘、2本塁打」と相性抜群だ。「相手の状況にもよるので、ハマスタだからというのは保証されない」と慎重だが、快挙へ期待は高まる。
笑顔を見せる近本光司外野手=阪神甲子園球場
「36盗塁」はリーグトップで、01年赤星憲広(39個)以来の「新人盗塁王」も目前だ。矢野監督は「狙えるタイトルは狙えばいい。どんどんチャレンジしていけばいい」と背中を押す。近本も「子どもたちに、自分が走ることで一生の思い出になればいいですね」と意欲満々。走りまくって赤星の「球団新人記録更新」も狙いたい。
現在「158安打」で、「プロ野球歴代新人2位」の笠原和夫(1948年、南海)の「160安打」も射程圏。新人の左打者で最多安打を誇る笠原超えなら、さらなる勲章も手に入る。
盗塁練習を行う近本光司外野手=阪神甲子園球場
近本光司外野手は27日、甲子園での全体練習後、28日のDeNA戦(横浜)へ向け横浜入りした。球団新人の左打者では「史上初の2桁本塁打」に王手をかけており、「2位に3差」をつける「盗塁王」とともにつかむ決意。また梅野隆太郎捕手も球団捕手初の「2桁本塁打&2桁盗塁」へ、あと「1本塁打」だ。「CS進出」へ全勝を狙う残り 3試合。それぞれの歴史的な歩みも、まだまだ止まらない。
CSへ、可能性は残った。まだまだ何かが起きる。そして今の虎には、今まで一度もなかった出来事を起こせる男たちがいる。近本に期待されるのは、全勝を狙う残り 3戦での“一発”と、王座へひた走る盗塁だ。
球団史を変える「2桁本塁打」も、あと「1」だ=阪神甲子園球場
「ホームラン…そりゃあ打ちたいですけど。今は塁に出てプレッシャー与える方が相手は嫌なんじゃないかなと思いますけどね…。打ちたいですけどね、あと 1本は」
苦笑いしながらも、自分に正直に“欲”ものぞかせた。「あと 1本」が意味するのは、キリよく「10号本塁打」に到達することだけではない。新人左打者の「2桁本塁打」は、「球団史上初」の快挙になる。
もちろん走れることが自身の一番の強みで、相手が嫌がるポイントと承知している。 9月だけで「10盗塁」。「2位」の山田哲(ヤクルト)を「3差」に離す「36盗塁と、盗塁王」へもスパートを見せる。
さらに球団新人の「2桁弾&2桁盗塁」も 2リーグ分立後は初。球場別では「打率0.409、2本塁打、7打点」と最も得意とする横浜で、あと一本のアーチを架ければ、記録づくめの 1年目はさらに歴史的なものになる。
ティー打撃する近本光司外野手=阪神甲子園球場
そして、もう 1人-。24日の巨人戦(甲子園)で今季「120補殺」とし、土井垣武(東映)が持つ捕手のシーズン最多補殺のプロ野球記録を塗りかえた梅野も、この 3戦で球団史上初に挑む。ここまで「14盗塁」で、「9本塁打」。「あと1本」が出れば、捕手では1999年のヤクルト・古田敦也以来20年ぶり、球団捕手では史上初の「2桁盗塁&2桁本塁打」になる。
残るチャンスはわずかかもしれない。だが静かに、確かに燃えている。近本は「矢野監督にも、球場へ来てくれた人に、僕が走ることによって楽しんで帰ってもらえると思うから、と言われて。それは本当に、僕もそうだなと」と言葉に力を込める。新たな歴史を作り、そして 3つ、勝つ。
梅野隆太郎捕手も球団捕手初の2桁本塁打&2桁盗塁にリーチ=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…近本が「2桁本塁打」すれば、球団新人では1980年の岡田彰布(18本)以来、39年ぶり 5人目。最多は69年の田淵幸一の「22」。
◎…球団新人の「2桁本塁打&2桁盗塁」となれば、48年の別当薫(13本、16盗塁)以来。 2リーグ分立後では初。
◎…梅野が「2桁本塁打」すれば、球団捕手初の「2桁本塁打&2桁盗塁」を達成。球界では99年のヤクルト・古田敦也(13本、10盗塁)以来。
◎…捕手の「2桁盗塁」自体、球界では2009年の阪神・狩野恵輔(10)以来、10年ぶりだった。ちなみに捕手の最多盗塁は1952年の大洋・荒川昇治の「32」。
福原忍投手コーチ(右)と笑顔で話す藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手は「生涯防御率1点台」に意欲を見せた。あと 1/3回を「自責点0」で抑えれば、四捨五入したプロ通算防御率が記録表記上も1点台になる。「そこからがスタート。いった後から自分の中の平均点が変わる」。
現在、チーム救援防御率は「2.74はリーグトップ」。「数字で引っ張るのは当然。チーム全体でリーグで一番の成績が出るように、自分自身も成績が出るようにやっていかないと。リリーフの場合、年齢は関係ないと思う」と力を込めた。
28日のDeNA戦に先発する西勇輝投手(28)は、26日に引退試合を行った横田の勇姿を力にする。
横田は脳腫瘍の影響で引退を余儀なくされたが、西は顔面まひを患ったこともあり「自分もそういう身になった。最後までよく頑張ったなと思うし、リハビリも辛い顔をせずにやっているのは、かっこ良かった」とねぎらった。また、今季限りでの退団を表明している鳥谷については「僕も朝早くから動く方ですが、 1度も抜かせたことがなかった」と振り返った。一緒に過ごす時間を少しでも長いものにしたい。
練習の合間に言葉を交わす西勇輝投手(左)と梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
梅野は球団初の快挙に自然体で臨む。阪神の捕手で、同一シーズンに「2桁盗塁&2桁本塁打」を達成した選手はいない。球界を見渡しても99年の古田敦也(ヤクルト、13本塁打、10盗塁)らわずかだ。梅野は現在「9本塁打、14盗塁」。あと 1本打てば、快挙達成となる。
甲子園で練習に参加した梅野は「そうなればいいとは思うけど…。打つことでチームが勝てればいいですけどね」と色気は見せなかった。まずは、捕手としての役割に徹する構えだ。「(西は)『2桁勝利』がかかってるんでしょ? そういうサポートをしたい」。全力プレーの結果が「逆転CS進出」を呼び、快記録達成に結びつけば最高だ。
28日の登板へ向け、キャッチボールを行う西勇輝投手。“鳥谷魂”を受け継いでいく=阪神甲子園球場
“鳥谷魂”継承! 28日のDeNA戦(横浜)に先発する西勇輝投手が27日、甲子園で全体練習に参加した。全勝でのみ「クライマックスシリーズ(CS)進出」が決まる「ラスト3連戦」になったが、先陣を切る「4連勝」中の右腕は、今季限りで退団する鳥谷敬内野手の思いも胸に、チームを勝利に導く!!
奇跡の扉を開ける-。全勝するしかない、勝負の「3番勝負」。先陣を託される西が、今季限りでの退団を表明している鳥谷の思いを背負って、右腕を振り抜く。
「自分も朝早くから動きますけど、それ以上に(鳥谷さんは)毎日、計画的にやるのもそうですけど、結局 1度も(朝の早さを)抜かすことはできなかった。相当早起きして練習されている。それをずっと継続してやっているんだなと思いましたし。学ぶものがすごくありました」
28日のDeNA戦に向けて甲子園でキャッチボールなどを行うと、熱く言葉を綴った。この時点では、まだ「CS進出」の可能性は消滅している状態だったが、 1試合でも多く鳥谷と戦いたい思いが、にじみ出た。
移籍 1年目の西勇輝投手(左)だが、鳥谷敬内野手(右)との時間は濃密だった=阪神甲子園球場
オリックスからFA移籍し、今季が虎 1年目だが、関わる機会は少なくなかった。ウオーミングアップのストレッチの間や、ふとした時間を見つけては鳥谷と談笑。トレーニングや体のメンテナンス、食事の摂り方などあらゆる“講義”に食い入るように聞き入った。
「面白く話してくれて、聞くとどんどん興味深い話をしてくれて。引き出しが多いなと。長く戦っている方は」
同じチームで過ごせる時間は残り少ないが、もらった言葉はこれからも自分の財産にしていく。
今季は開幕から先発ローテを守り、9勝8敗、防御率3・01。投球回は11年目で最多の167回1/3に到達した。自身4連勝で2年連続6度目の2桁勝利に加え、目標の一つである170イニングにもあと2回2/3に迫る。
ナイターで広島が敗戦れたことで、自力でのCS進出をつかめる立場となった。3試合、そしてCS、日本シリーズを鳥谷と一緒に-。練習を見守った矢野監督も、限られた鳥谷との時間について「いろんな意味が含まれているよね。みんな、そういう思いで戦ってはいる」とうなずいた。
キャッチボールを行う西勇輝投手=阪神甲子園球場
「自分がこうやってずっとやっている練習も、ああやって(鳥谷さんのように)ずっと最後までやり続けて継続していきたいなと思いました」と西。偉大な先輩の魂を継承する。まずはDeNAを撃破し、虎に弾みをつける。
◇データBOX◇
◎…西は8月24日のヤクルト戦(神宮)から自身4連勝中(5試合)。5連勝なら、オリックス時代の2014年に開幕から8連勝(8試合)して以来。
※ 9月28日の予告先発は、DeNA・今永昇太投手(26)ー阪神・西勇輝投手(28=オリックス)です。
今日は、DeNAとの最終戦だ!屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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