●きょうで終わらせん! 阪神が中日を 6- 3で下し、今季最長タイとなる「怒涛の5連勝」で、「3位・広島」と「勝率5割」で並んだ。30日の最終中日戦(甲子園)に勝てば「2年ぶり8度目のクライマックスシリーズ(CS)進出」が決定。引き分け以下ならタテジマを脱ぐ鳥谷敬内野手(38)が奇跡を起こす!勝利の瞬間は、ベンチで、今季限りで引退するランディ・メッセンジャー投手(38)の隣にいた。藤川球児投手(39)が最後の打者を打ち取ると、鳥谷は、真っ先にメッセンジャーと笑顔でハイタッチ。喜びを分かち合った。30日のレギュラーシーズン最終戦。勝てば、「2年ぶりのCS出場」だ。負ければ、虎のユニホームを着てプレーするのは最後となる。虎一筋16年。苦楽をともにした仲間たちとグラウンドで 1試合でも長くプレーしたい-。思いは一つだ。この日は、チームにとっても大事な一戦だったが、同級生のメッセンジャーの引退試合でもあった。先発して 1回、先頭の大島洋平外野手(33)を空振り三振に仕留めて、ベンチに戻ろうとした助っ人右腕に花束を渡したのは鳥谷だった。 4- 0の 6回、一死満塁で代打出場するも 2ゴロに倒れたが、 1塁へ全力疾走。併殺を免れると、スタンドから大きな拍手と声援が送られた。最終目標は、「下克上での日本一」。あと「1勝」。まずは勝って「CS出場」を決める。まだまだ虎のユニホームに別れを告げるつもりはない。
●采配ずばりで崖っぷちから最後の最後まで可能性をつなげた。負ければ終戦の危機から、粘りに粘って「5連勝」。83日ぶりに「勝率5割復帰」し、矢野阪神が「逆転CS」に王手だ。序盤から慌ただしく動いた。 2回二死 1、 2塁と先制のチャンスを作ると、早々に高橋遥人投手(23=亜細亜大學OB)に代打・原口文仁捕手(27)を送り出した。得点に結びつかなかったが、采配に勝ちへの執念をにじませた。第六感がさえ渡ったのは 5回だ。一死から梅野隆太郎捕手(28)の打席でネクストに鳥谷を置いたが、梅野が中飛。二死走者なしとなったところで陽川尚将内野手(26)に代えた。一発にかけた作戦が見事的中する「先制ソロ」。手放しでたたえた。引き分けた時点で終戦となる 3連戦前にはミーティングで選手を鼓舞。開幕前から貫いてきた思いを、この土壇場で改めて伝えた。自らもシーズン終盤は封印していた“矢野ガッツ”を解禁。陽川の一発には笑顔で「ゴリラポーズ」で出迎え、ベンチを盛り上げた。投手陣も球団初の「4戦連続完封」こそ逃したが、「球団史上2位タイ」の「42イニング連続無失点」。ラストマッチまで奇跡の逆転劇をつなげた。
●少ないチャンスを生かし、ここぞで一気に打線がつながる。そして、救援投手陣をドンドンとつぎ込む。シーズンの最終盤で確立した阪神の勝ち方がまたしてもしっかりとできた試合だった。先発を早い回に降ろして、自慢の継投に入る戦い方ができる阪神は、本当に強い。今シーズンでも、最も勢いを感じる。どこが相手でも負けそうにないムードが漂っている。30日の中日先発は大野雄大投手(30)。前回の対戦ではノーヒットノーランを喫した因縁の相手であり、防御率のタイトルもかかっている。当然、 1回から全力で投げてくることが予想される。とはいえ、屈辱を晴らすチャンスがすぐに巡ってきたと思って臨めばいいだけ。今の勢いのある阪神打線なら、「CS出場権」はかなりの確率で獲得するだろう。
記事をまとめてみました。
<阪神 6- 3中日>◇第24回戦◇阪神 9勝14敗 1分◇29日◇阪神甲子園球場
きょうで終わらせん! 阪神が中日を 6- 3で下し、今季最長タイとなる「怒涛の5連勝」で、「3位・広島」と「勝率5割」で並んだ。30日の最終中日戦(甲子園)に勝てば「2年ぶり8度目のクライマックスシリーズ(CS)進出」が決定。引き分け以下ならタテジマを脱ぐ鳥谷敬内野手(38)が奇跡を起こす!
勝利の瞬間は、ベンチで、今季限りで引退するメッセンジャーの隣にいた。藤川が最後の打者を打ち取ると、鳥谷は、真っ先にメッセンジャーと笑顔でハイタッチ。喜びを分かち合った。30日のレギュラーシーズン最終戦。勝てば、「2年ぶりのCS出場」だ。
「とにかくがんばります」
短い言葉に、すべての思いを込めた。負ければ、虎のユニホームを着てプレーするのは最後となる。虎一筋16年。苦楽をともにした仲間たちとグラウンドで 1試合でも長くプレーしたい-。思いは一つだ。
6回一死満塁のチャンスで 2ゴロに倒れた鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
この日は、チームにとっても大事な一戦だったが、同級生のメッセンジャーの引退試合でもあった。先発して 1回、先頭の大島を空振り三振に仕留めて、ベンチに戻ろうとした助っ人右腕に花束を渡したのは鳥谷だった。 4- 0の 6回、一死満塁で代打出場するも 2ゴロに倒れたが、 1塁へ全力疾走。併殺を免れると、スタンドから大きな拍手と声援が送られた。
「いっしょに戦ってきたので。最後まで投げ抜く気持ちを持った投手でした。たくさん助けてもらいました。(引退は)残念ですね」
メッセンジャーはマウンドに立てば、完投にこだわった。監督の交代指令に怪訝(けげん)そうな表情をみせて「首脳陣批判」と誤解されたこともあった。鳥谷は「野球を続ける上でのモチベーション」と、フルイニング出場にこだわり、「遊撃手」としては歴代最多の「667試合連続フルイニング出場」を達成した。試合終了の瞬間までグラウンドにいたい-。メッセンジャーの一番の“理解者”でもあった。そんな 2人が今季限りで同時に虎のユニホームは脱ぐ。
ランディ・メッセンジャー投手(右)に花束を渡す鳥谷敬内野手。同級生の2人の間に強い絆があった=阪神甲子園球場
メッセンジャーは「体力の限界」を感じて引退するが、鳥谷は球団の引退勧告を拒否。他球団に移籍し、現役続行したい考えを伝えている。2005年以来のリーグ制覇はならなかったが、CSに出場すれば、「日本一」になるチャンスはある。
04年に「ドラフト自由枠」で入団。翌年、 2年目の岡田監督時代に「リーグ制覇」を達成した。「あのときは僕は先輩たちに連れて行ってもらったという感じでした」。当時を、こう振り返っていた。今年もレギュラーではなく代打出場となるが、チームの精神的支柱としての“役割”が待つ。
22日のDeNA戦(甲子園)で先制打を放って今季初のお立ち台に上がり、「残り 4試合。自分たちができるのは全部勝つこと。最後まで応援お願いします」と叫んだ。
最終目標は、「下克上での日本一」。あと「1勝」。まずは勝って「CS出場」を決める。まだまだ虎のユニホームに別れを告げるつもりはない。
1回、現役最後の登板を終え、花束を手渡す鳥谷敬内野手(左)と抱き合うメッセンジャー投手=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…阪神が今季最長タイの「5連勝」。 8月20日のDeNA戦(京セラ)から同24日のヤクルト戦(神宮)以来、今季 2度目。「68勝68敗6分け」とし、 7月 8日以来の「勝率5割」に復帰。
◎…「3位」の広島は「70勝70敗3分け、勝率5割」で既に全日程を終了。阪神が30日の最終中日戦に勝てば、「69勝68敗6分け」で「勝率0.504」となり、広島を抜いて「3位」に浮上。引き分けの場合は「勝率5割」で並ぶが、同率の場合、セ・リーグの規定で勝利数の多い方が上位。「70勝」の広島が「3位」となる。
引退セレモニーでメッセンジャー投手は鳥谷敬内野手とハグする=阪神甲子園球場
鳥谷が同級生をサプライズ演出で感激させた。 1回、大島を打ち取ってベンチに戻ろうとしたとき、鳥谷から花束を受け取ったメッセンジャーは「あの瞬間ちょっと感情的になる部分もありました。10年間、一緒にプレーしたし、同級生でしたし…。本当に最高の瞬間でした」としんみり。30日の中日戦後には、恒例の最終戦セレモニーが行われ、監督、コーチ、選手が試合後にグラウンドに出て、監督と代表選手があいさつする予定。今季限りでの退団が決まっている鳥谷のあいさつは予定されていない。
采配ずばりで崖っぷちから最後の最後まで可能性をつなげた。負ければ終戦の危機から、粘りに粘って「5連勝」。83日ぶりに「勝率5割復帰」し、矢野阪神が「逆転CS」に王手だ。
「気負いはあるやろうけどね。平常心ではいきにくい試合にはなってきてる。チームとして諦めない姿勢とかつなぐ気持ちとか。そういうものが一個一個のプレーにしっかり出てきている」
序盤から慌ただしく動いた。 2回二死 1、 2塁と先制のチャンスを作ると、早々に高橋遥に代打・原口を送り出した。「同点でもCSにいけない。勝たないといけないんで。いけるところでいく」。得点に結びつかなかったが、采配に勝ちへの執念をにじませた。
第六感がさえ渡ったのは 5回だ。一死から梅野の打席でネクストに鳥谷を置いたが、梅野が中飛。二死走者なしとなったところで陽川に代えた。「長打を期待して」と一発にかけた作戦が見事的中する「先制ソロ」。
「期待を俺もしているし『陽川、打ってくれ!』と思っているけど、あそこで打った陽川は本当に素晴らしかった。あれでムードが一気にこっちに変わった」と手放しでたたえた。
陽川尚将内野手(26)の値千金の一発に、矢野監督は「ゴリラポーズ」で祝福=阪神甲子園球場
引き分けた時点で終戦となる 3連戦前にはミーティングで「明るく、楽しもう!!」と選手を鼓舞。「プロだからこそ、こういう部分も楽しめたらすごい」。開幕前から貫いてきた思いを、この土壇場で改めて伝えた。自らもシーズン終盤は封印していた“矢野ガッツ”を解禁。陽川の一発には笑顔で「ゴリラポーズ」で出迎え、ベンチを盛り上げた。投手陣も球団初の「4戦連続完封」こそ逃したが、「球団史上2位タイ」の「42イニング連続無失点」。ラストマッチまで奇跡の逆転劇をつなげた。
「明日、またそういう試合ができる。すごくいい雰囲気になっている。やるしかないんでね。楽しみにしています」
舞台は整った。あと一つ、同じように矢野野球で勝ちにいく。
◇データBOX◇
◎…阪神は 9回に失点し、球団新記録となる 4試合連続無失点勝利を惜しくも逃した。また、21日の広島戦の 3回から続いていた「連続イニング無失点」も「42」でストップ。「42イニング連続無失点」は 2リーグ制となった1950年以降では球団最多で、42年 9月の「52イニング」に次ぐ「球団歴代2位」。
少ないチャンスを生かし、ここぞで一気に打線がつながる。そして、救援投手陣をドンドンとつぎ込む。シーズンの最終盤で確立した阪神の勝ち方がまたしてもしっかりとできた試合だった。
先発を早い回に降ろして、自慢の継投に入る戦い方ができる阪神は、本当に強い。今シーズンでも、最も勢いを感じるし、「ゾーンに入っている」と表現してもいい。どこが相手でも負けそうにないムードが漂っている。 9回に藤川が失点したが、他の投手ではなく藤川だから、逆に心配はいらない。
勝利を喜ぶ阪神ナイン=阪神甲子園球場
30日の中日先発は大野雄。前回の対戦ではノーヒットノーランを喫した因縁の相手であり、防御率のタイトルもかかっている。当然、 1回から全力で投げてくることが予想される。
とはいえ、屈辱を晴らすチャンスがすぐに巡ってきたと思って臨めばいいだけ。今の勢いのある阪神打線なら、決して分が悪いとは思わない。もしろ、どう攻略するか、楽しみでもある。「CS出場権」はかなりの確率で獲得するだろう。
(八木裕サンケイスポーツ専属評論家)
※ 9月30日の予告先発は、阪神・青柳晃洋投手(25)ー中日・大野雄大投手(30)です。
海星をつり上げ、竜を呑み込んだのは凄い!今一度、竜を呑み込み、今までの屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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