●巨人が、セ・リーグの「クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ」第4戦で阪神を 4- 1で下して、「リーグ優勝による1勝のアドバンテージ」を加えて「4勝1敗」として「日本シリーズ進出」を決めた。「CSファイナルステージ」のMVPは岡本和真内野手(23)が輝いた。阪神は 2回一死 3塁から糸原健斗内野手(26)の犠飛で先制。先発西勇輝投手(28=オリックス)は 3回まで無安打無失点。巨人先発の高橋優貴投手(22=八戸学院大学)は 3回まで 1安打 1失点に抑えた。巨人は 1点を追う 5回に岡本のソロで同点。 6回二死 3塁から丸佳浩外野手(30)のセーフティーバント(内野安打)で勝ち越した。巨人は 7回にアレックス・ゲレーロ外野手(32)の「2ラン」で加点。先発高橋から大竹寛投手(36)、田口麗斗投手(24)、中川皓太投手(25)、ルビー・デラロサ投手(30=アリゾナ・ダイヤモンドバックス)とつなぎ、「日本シリーズ進出」を決めた。巨人大竹が「1勝」、阪神西は「1敗」。リーグ王者の巨人が 1枚も 2枚も上手だった。奇跡的な粘りを見せてきた阪神の19年が終わった。接戦に持ち込んだが力負け。矢野燿大監督(50)は悔しさを押し殺しながら、さばさばした表情で総括した。今季、「12球団トップのチーム防御率3.46」を誇る投手陣を中心に戦った。対照的に公式戦は打線が振るわず苦戦したが、最後に「6連勝」して「逆転CS進出」。DeNA戦も「最大6点差逆転」など、逆境でのしぶとい攻撃で見る者の心を打った。矢野阪神 1年目が終戦した。悔しさは来季にぶつければいい。今はただ、胸を張って関西に帰ろう。フロント陣が阪神矢野燿大監督の指導力をたたえた。
●リーグ最年長42歳の福留孝介外野手(42)は今季初盗塁でチームを鼓舞した。福留孝介外野手が初回から積極盗塁で攻める姿勢を示した。初回、巨人先発左腕の高橋に対して二死走者なしから四球で出塁。続く「4番」ジェフリー・マルテ内野手(28)の初球。モーションと同時にスタートを切った。巨人バッテリーは意表を突かれ、捕手大城卓三(26)は 2塁送球できず。福留は悠々と 2塁を陥れた。福留は今季レギュラーシーズンから通して初の盗塁。マルテが倒れて先制とはならなかった。42歳 5カ月での盗塁はプレーオフ、「CS史上最年長」。今CSは試合前まで 3死球で、万全な状態ではない中で攻める姿勢を示し続けた。「日米通算22年目」の来季は球界最年長となる。
●糸原健斗内野手(26)が先制の犠飛を放った。「5番」から「7番」に降格した糸原健斗内野手の左犠飛で先取点をもぎ取った。 0- 0の 2回。11日第3戦で決勝弾を放ち、この日は「5番」に打順を上げた大山悠輔内野手(26)が先頭で 2塁打。続く梅野隆太郎捕手(28)が送りバントを成功させて一死 3塁とした。「7番」糸原はカウント 2- 0から巨人先発高橋の外角 146キロを左翼に打ち上げた。打球はフェンス際まで飛んで犠飛には十分。 3塁走者大山が余裕を持って先制の本塁を踏んだ。同ステージ初勝利を挙げた第 3戦に続く、 2戦連続の先制となった。糸原はファイナルステージでは全て「5番・2塁」での先発だったが、この日は「7番・2塁」での起用だった。
●大山悠輔内野手はチーム唯一の 2安打を放つも、絶好機であと 1本が出なかった。「7番」で決勝弾を打った第 3戦から「5番」に昇格。 2回に左中間へ 2塁打を放って犠飛につなげ、 4回は中前安打と試合をまたいで 4打席連続安打。
●今季限りで退団する鳥谷敬内野手(38)が、16年間の縦じま生活に幕を下ろした。「CSファイナルステージ」第 4戦は 3点を追う 9回二死で代打登場。デラロサの直球をたたくも 2ゴロに倒れ、終戦ゲームの最終打者となった。今後は他球団での現役続行を目指す。鳥谷は03年「ドラフト自由枠」で阪神入団。04年 9月 9日から18年 5月27日まで「プロ野球歴代2位」の「1939試合連続出場」を記録するなど、長年不動の遊撃レギュラーに君臨。「通算2085安打」は「球団歴代1位」の数字になっている。10年の「104打点」は遊撃手で史上最多。11年は「最高出塁率のタイトル」を獲得した。「ベストナイン」は 6度、「ゴールデングラブ賞」は遊撃、 3塁で計 5度。13年は「WBC日本代表」としてチームの準決勝進出に貢献した。
●リプレーにも映らない? 阪神先発西勇輝投手が東京ドーム場内の映像にも映らない早過ぎるクイックけん制で 1塁走者を刺した。同点の 5回。一死から「6番」大城に中前安打を許した。続く「7番」ゲレーロに 2球目を投じる前。セットポジションに入る前に素早く 1塁へけん制を入れると、 1塁審判はアウトをコール。 1走大城はセーフをアピールして、原辰徳監督(61)がリクエストを要求した。リプレー検証の間、場内には場面の映像が流されるが、複数のカメラは西の手元しか捉えておらず。 1塁タッチープレーの瞬間は映し出されなかった。場内からはどよめきととともに、その早業に驚きの歓声もあった。数分間のリプレー検証の結果、判定通りアウトで試合が再開された。 6回先頭の「9番」山本泰寛内野手(25)に 2塁打を許し、送りバントで一死 3塁のピンチ。「2番」坂本勇人内野手(30)は空振り三振に抑えたが、続く「3番」丸への初球だった。 3塁側の投手前へセーフティーバントを転がされた。捕球した西は素早く 1塁へ送球したが、ボールは左にそれて内野安打に。 3塁走者山本が生還し、 1- 2と逆転を許した。王手をかけられ背水の阪神。西は悔しさを隠しきれず、 1塁セーフの判定にぼうぜんとするしかなかった。 7回の攻撃で代打を送られ、 6回79球で交代。「2番手」岩崎優投手(28)がマウンドに上がった。
●岩崎優投手が13日の巨人との「クライマックス・シリーズファイナルステージ」第 4戦(東京ドーム)の 7回から「2番手」で登板し、一死 1塁でゲレーロに2ランを浴びた。打球はきれいな放物線を描いて右中間席中段に着弾。 1- 4と点差を広げられてしまった。
●阪神の守護神藤川球児投手(39)は最後までマウンドに立ち続けた。 3点ビハインドの 8回に登板。11日のイニングまたぎから中 1日で、 1回を無失点に抑えた。CS敗退を受け止めた。虎復帰 4年目の今季は56試合に登板。シーズン途中からはストッパーに復帰してブルペンを引っ張った。
●「クライマックスシリーズ」では、ソフトバンクと巨人が勝ち上がり、「日本シリーズ」へ進出。「日本シリーズ」は、全試合ナイターで開催。10月19日(土)に福岡ヤフオクドームで開幕し、第 3、 5戦は東京ドームが舞台となる。チケットは、10月 8日(火)午前10時にローソンチケット先行抽選受け付け(ネットのみ)が始まり、先行抽選受け付けは 9日(水)から、一般発売は17日(木)から発売開始。初めに「4勝」すれば、「日本シリーズ優勝」です。昨年は、ソフトバンクが「2位」から「日本シリーズ」にいって広島に「1分け1敗」から「4連勝」して「日本一」になりました。ここ 6年、パリーグがずっと制覇しています。しかも昨年は、「1分け1敗」から「4連勝」して「日本シリーズ」を制しました。2019年はどんなドラマが待っているか。
●新井良太2軍打撃コーチ(36)が 1軍打撃部門への昇格が有力であることが13日、分かった。メイン担当で新任の井上一樹氏(48)とは中日時代、ともにプレーした間柄。阪神で12年から「2年連続2桁本塁打」を放った新井コーチは今年から 2軍で打撃部門を務めていた。右打者の育成が期待され、左打ちだった井上氏とのタッグが濃厚だ。また、清水雅治ヘッドコーチ(55)と平田勝男 2軍監督(60)が来季も留任することも判明。今季入閣した清水コーチは、すでに続投が決まっている矢野監督を引き続き支える。平田 2軍監督は今季から 2軍監督に復帰し、ウエスタン・リーグでは一時首位を快走。最終的には「57勝58敗5分け」の「3位」だった。経験豊富な高代延博 2軍チーフコーチ(65)はファームに留任の方向。来年、プロ 2年目で好素材の小幡竜平内野手(19=延岡学園高等学校)らの教育にあたる。
記事をまとめてみました。
セ・CSファイナルステージ<巨人 4- 1阪神>◇第 4回戦◇阪神 1勝 4敗 0分◇13日◇東京ドーム
巨人が、セ・リーグの「クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ」第4戦で阪神を 4- 1で下して、「リーグ優勝による1勝のアドバンテージ」を加えて「4勝1敗」として「日本シリーズ進出」を決めた。「CSファイナルステージ」のMVPは岡本和真内野手が輝いた。
「日本シリーズ進出」を決めてマウンドにガッツポーズで向かう阿部慎之助内野手(中央)ら巨人ナイン=東京ドーム
阪神は 2回一死 3塁から糸原の犠飛で先制。先発西は 3回まで無安打無失点。巨人先発の高橋は 3回まで 1安打 1失点に抑えた。
巨人は 1点を追う 5回に岡本のソロで同点。 6回二死 3塁から丸のセーフティーバント(内野安打)で勝ち越した。
巨人は 7回にゲレーロの「2ラン」で加点。先発高橋から大竹、田口、中川、デラロサとつなぎ、「日本シリーズ進出」を決めた。巨人大竹が「1勝」、阪神西は「1敗」。
「日本シリーズ進出」を決め、ナインに胴上げされる巨人原辰徳監督=東京ドーム
リーグ王者の巨人が 1枚も 2枚も上手だった。奇跡的な粘りを見せてきた阪神の19年が終わった。接戦に持ち込んだが力負け。
矢野燿大監督は悔しさを押し殺しながら、さばさばした表情で総括した。
「ウチらしい、あきらめないとか、戦う姿勢とかはしっかりやってくれた。楽しかったね。毎日こういう中で野球をできるのもそう。こういう試合を続けることでチームとして成長できた部分は大きいと思う」
同点だった 6回の攻防が命運を分けた。 1点を巡るしのぎ合いだ。無死 1、 2塁の好機を築いたが、大竹にマルテが 3ゴロ。大山、梅野は内角シュートを意識するあまり、ともに外角スライダーに空を切って、勝ち越せない。直後の二死 3塁で丸を迎えた。初球だ。今季「27本塁打」の強打者が不意にバントを試み、西の前に転がす。意表を突かれた西が 1塁送球も、それる。セーフティースクイズが決勝点…。課題の打線がわずか 2安打に終わる中、試合巧者ぶりを見せつけられた。宿敵に完敗し、「ファイナルステージ」で敗退。矢野監督は続ける。
5回表阪神二死 1塁、 2塁盗塁を試みた近本光司外野手(左)はタッチアウト。 2塁手田中俊内野手=東京ドーム
「俺らの目指すところはもっと上にあるけど、現在地が分かった。ここに来られた意味はすごくあった」
「ファーストステージ」でDeNAを撃破し、巨人に挑んだが、「1勝3敗」に終わった。攻めの継投など死力を振り絞ったが潔く散った。常勝チームの条件に肌で触れ、指揮官も前を向いた。
「ジャイアンツは全然違う戦い方。俺らはまだまだ強いチームじゃない。でも、どうやったらこの強いジャイアンツに勝てるか。ウチの戦い方はあると思う。同じような戦い方はなかなかできないかもしれない。見えた部分も多かった」
今季、「12球団トップのチーム防御率3.46」を誇る投手陣を中心に戦った。対照的に公式戦は打線が振るわず苦戦したが、最後に「6連勝」して「逆転CS進出」。DeNA戦も「最大6点差逆転」など、逆境でのしぶとい攻撃で見る者の心を打った。矢野監督は「俺は常に気持ちのことを言ってきた。負けられない戦いのなかでチームが 1つになって戦えたのは一番、手応えを感じている」と振り返る。矢野阪神 1年目が終戦した。悔しさは来季にぶつければいい。今はただ、胸を張って関西に帰ろう。
試合を終え引き揚げる鳥谷敬内野手(右)と別れのあいさつをする濱中治打撃コーチ=東京ドーム
レギュラーシーズン3位から勝ち上がった阪神は巨人に1勝4敗で敗退した。就任 1年目の矢野燿大監督との一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-終盤まで 1点を巡る攻防だ。選手はベストを尽くした
もちろん、もちろん。ウチらしい、そういう気持ちを持って、あきらめないとか、戦う姿勢とかはしっかりやってくれたと思う。
-ここまで来られた
楽しかったね。毎日、何かこう、こういう中で野球をできるのもそう。こういう試合を続けることでチームとして成長できた部分は大きいと思う。こういうところで俺らの目指すところはもっと上にもちろんあるんだけど、ここで、今の現在地というか、そういうものが分かるものになれた。ここに来られた意味はすごくあったと思う。負けられない戦いの中で、チームが1つになって戦えたのは一番、手応えというか感じているかな。
-次の 1点の取り方が来季の課題になる
まあ、課題はいっぱいあるしね。それは毎年、毎年課題ももちろん出る。でもチームとして成長していけるような部分は、春のキャンプでも言っていたけど、選手には可能性が大いにあると思っている。楽しかったなと。
-今日の西は気迫があった
今日じゃないよ。毎日だよ。アイツは、そうやってやってくれている。目いっぱいのプレーをしてくれてね。西のいいものを、ウチで出してくれたというのもあった。1年間しっかり投げきってくれたのもそう。今日も西らしい投球をしてくれたんでね。感謝というか、よくやってくれた。
巨人に敗れ球場を引き揚げる矢野燿大監督=東京ドーム
-終盤は中継ぎ陣の踏ん張りを見せた
もう出して、打たれたら納得しているもん、俺は。それぐらいやってくれた。それぐらいの信頼はずっとあった。本当に苦しい場面ばかりで、体も気持ちも疲れていたと思うけど、自分のなかでは納得してます。
-監督 1年目が終了
もうちょっと待ってくれよ。そんなすぐ、終わってすぐに振り返らんでもええやろ。
-最後は鳥谷が阪神のユニホームで最後の打席に
そういうことだけで出しているわけじゃなくて、走者に出て点を取るっていうことも含めて、あんまり、それをすると鳥谷にも失礼だし。鳥谷もあそこで塁に出てくれる、ということで出している。しっかりしたスイングをしてくれた結果なので。 -阪神にいろんなものを残してくれた 今に始まったものじゃないじゃん。
-シーズン終盤から今日まで、チームに対する手応えもあった
ジャイアンツは全然違う戦い方。俺らはまだまだ強いチームじゃない。でも、どうやったらこの強いジャイアンツに勝てるかという部分も。ウチの戦い方はあると思う。同じような戦い方はなかなかできないかもしれない。見えた部分も多かった。俺は常に気持ちのことを言ってきた。それが一番、みんなで戦えたというところに手応えを感じています。
-あらためて今年の巨人はどうだった
やっぱり強いチームだと思う。トータル的に豪快な野球ももちろんそうだし、でも細かい野球も、バランスがすごくいいチーム。ホームランが目立つと思うけど、そういう部分じゃないところもジャイアンツの強さはあった。チームのバランス的に、また選手個々の意識も高かったと思う。そういうチームだったんじゃないかな。
試合を終え引き揚げる揚塩健治社長と谷本修副社長兼球団本部長=東京ドーム
フロント陣が阪神矢野燿大監督の指導力をたたえた。
藤原球団オーナーとともに試合を見守った揚塩球団社長は「(昨季の)最下位からAクラスに入って最後の最後まで頑張ってくれました」と語り、谷本球団副社長兼球団本部長も「よくやっていただいた」と感謝。同副社長は再来日も登板機会がなかったジョンソンについて「シーズンすごい頑張ってくれたので、最後の最後は残念でしたけど、よくやってくれた」と話した。
1回表阪神二死 1塁、 1走福留孝介外野手は打者マルテ内野手のとき 2塁盗塁を決める=東京ドーム
福留孝介外野手が初回から積極盗塁で攻める姿勢を示した。
初回、巨人先発左腕の高橋に対して二死走者なしから四球で出塁。続く「4番」マルテの初球。モーションと同時にスタートを切った。巨人バッテリーは意表を突かれ、捕手大城は 2塁送球できず。福留は悠々と 2塁を陥れた。福留は今季レギュラーシーズンから通して初の盗塁。マルテが倒れて先制とはならなかったが、チーム最年長がプレーでチームを鼓舞した。
1回表阪神二死 1塁、福留孝介外野手は 2塁盗塁を決める=東京ドーム
リーグ最年長42歳の福留孝介外野手は今季初盗塁でチームを鼓舞した。
初回二死から四球で出塁し、続く「4番」マルテの初球で先発左腕高橋のモーションを完全に盗んだ。「その時に何ができるかというのを自分の中で考えて」。42歳 5カ月での盗塁はプレーオフ、「CS史上最年長」。今CSは試合前まで 3死球で、万全な状態ではない中で攻める姿勢を示し続けた。長いシーズンを終え「ちょっと休みます」。「日米通算22年目」の来季は球界最年長となる。
2回表阪神一死 3塁、左へ先制犠飛を放った糸原健斗内野手=東京ドーム
糸原健斗内野手が先制の犠飛を放った。 0- 0の 2回。11日第3戦で決勝弾を放ち、この日は「5番」に打順を上げた大山が先頭で 2塁打。
続く梅野が送りバントを成功させて一死 3塁とした。「7番」糸原はカウント 2- 0から巨人先発高橋の外角 146キロを左翼に打ち上げた。打球はフェンス際まで飛んで犠飛には十分。 3塁走者大山が余裕を持って先制の本塁を踏んだ。
2回表阪神一死 3塁、左へ先制犠飛を放った糸原健斗内野手=東京ドーム
先手をもたらした主将は「(大山)悠輔と梅野さんが作ってくれたチャンスだったので、何としても(本塁に)かえしたかったです。最低限の仕事ができてよかったです」。同ステージ初勝利を挙げた第 3戦に続く、 2戦連続の先制となった。
2回、犠飛を放った糸原健斗内野手=東京ドーム
阪神が13日、巨人との「クライマックスシリーズ・ファイナルステージ」第 4戦(東京ドーム9で先制。「5番」から「7番」に降格した糸原健斗内野手の左犠飛で先取点をもぎ取った。
「悠輔と梅野さんが作ってくれたチャンスだったので、なんとしても返したかったです。最低限の仕事ができてよかったです」。 0- 0の 2回先頭、大山が左中間を破る 2塁打。梅野の 1前犠打で一死 3塁とすると、巨人の内野は前進守備。ここで糸原が左翼フェンス手前まで打球を飛ばし、 2試合連続で先制に成功した。
糸原はファイナルステージでは全て「5番・2塁」での先発だったが、この日は「7番・2塁」での起用だった。
6回表阪神一死 1、 2塁、空振り三振に倒れた大山悠輔内野手=東京ドーム
大山悠輔内野手はチーム唯一の 2安打を放つも、絶好機であと 1本が出なかった。
「7番」で決勝弾を打った第 3戦から「5番」に昇格。 2回に左中間へ 2塁打を放って犠飛につなげ、 4回は中前安打と試合をまたいで 4打席連続安打。ただこの回は 2盗に失敗し、同点の 6回一死 1、 2塁の得点機では大竹のスライダーにバットは空を切った。
試合後は悔しさをかみしめ、静かに球場を後にした。
打席に立つ鳥谷敬内野手。虎ではこの姿も最後-=東京ドーム
今季限りで退団する鳥谷敬内野手が、16年間の縦じま生活に幕を下ろした。
「CSファイナルステージ」第 4戦は 3点を追う 9回二死で代打登場。デラロサの直球をたたくも 2ゴロに倒れ、終戦ゲームの最終打者となった。
最後まで大歓声を送り続けた虎党に向けて「打席も立たせてもらいましたし、そういう意味では…。16年間、自分というものを作ってきた。感謝しています。最後もそうですけど、どんな時でも声援をくれた。感謝しています」。
今後は他球団での現役続行を目指す。「この先はどうなるか分からないけど、自分がやってきたことを信じて、新しい野球人生を頑張ります」と力を込めた。
9回表阪神二死、最後は鳥谷敬内野手が二ゴロで終戦となる=東京ドーム
鳥谷は03年「ドラフト自由枠」で阪神入団。04年 9月 9日から18年 5月27日まで「プロ野球歴代2位」の「1939試合連続出場」を記録するなど、長年不動の遊撃レギュラーに君臨。「通算2085安打」は「球団歴代1位」の数字になっている。
10年の「104打点」は遊撃手で史上最多。11年は「最高出塁率のタイトル」を獲得した。「ベストナイン」は 6度、「ゴールデングラブ賞」は遊撃、 3塁で計 5度。13年は「WBC日本代表」としてチームの準決勝進出に貢献した。
9回表阪神二死、最後は鳥谷敬内野手が二ゴロで終戦となる=東京ドーム
今季限りで退団する鳥谷敬内野手が、16年間の縦じま生活に幕を下ろした。 3点を追う 9回二死で代打登場。デラロサの直球をたたくも 2ゴロに倒れ、終戦ゲームの最終打者となった。
鳥谷の一問一答は以下の通り。
- 9回二死で代打登場。最後まで大歓声を送られた
「打席も立たせてもらいましたし、そういう意味では…。16年間、自分というものを作ってきた。感謝しています」
-今、頭に思い浮かぶことは
「今は本当にシーズンが終わったな、という感じぐらいしかないですけど。16年間あっという間でしたし、いろんな人の支えがあって今日まで来れたと思っています」
9回表阪神二死、 2ゴロに倒れた代打鳥谷敬内野手(右)は表情を曇らせる。 1塁手岡本和真内野手=東京ドーム
-若い選手たちが「鳥谷さんと一緒に」と奮闘し続けた
「CSも厳しい中で(レギュラーシーズン最終戦の) 9月30日で終わるかもしれなかった中、 2週間も長くタイガースのユニホームを着させてもらって、ありがたく思います」
-今後は他球団での現役続行を目指す
「この先はどうなるか分からないけど、自分がやってきたことを信じて、新しい野球人生を頑張ります」
-支えてくれたファンへ
「本当に最後もそうですけど、どんな時も声援をくれた。感謝しています」
※福留初回から積極盗塁!最年長がチーム鼓舞!鳥谷阪神生活16年に幕!西が早業けん制で走者刺す!-2に続く!