●ジェフリー・マルテ内野手(28)が15日、同僚のラファエル・ドリス投手(31)とともに関西空港からドミニカ共和国へ帰国した。来日 1年目の今季はけがで開幕は出遅れたが、 8月上旬から「4番」に座るなど 105試合に出場。「99安打、12本塁打」を放ち、野手では糸井に次ぐ「チーム2位」となる「打率2割8分4厘」の数字を残した。球団は来季も契約を更新する方針。マルテ自身も残留を願った。ラファエル・ドリス投手は、 7月下旬に 2軍降格を経験するも、主に中継ぎとして「防御率2.11」の数字を残した。来季に関してはチームへの愛着を話し、残留を強く願った。守護神として55試合に登板し、「1勝7敗」ながら「2年連続30セーブ超え」となる「32」を記録した昨年とは、事情が違う。試合数こそ56試合に登板したが、夏場に不安定な投球を繰り返して 2軍に降格。 1軍復帰後は守護神から中継ぎへ配置転換された。「防御率2.11」も「5勝(4敗)」も来日最高の数字だが、「19セーブ」に終わり、島本浩也投手(26)や守屋功輝投手(25)といった新たなリリーフ陣が台頭したこと、来季32歳という年齢も考慮すれば、オフに“銭闘”するワケにはいかない!?だからこそ、本人も低姿勢だ。笑顔で機上の人になった陽気なドミニカン。何でもヤル!の自己犠牲で2020年もブルペン陣の強力な戦力になる。
●阪神の濱中治打撃コーチ(41)と伊藤敦規トレーニングコーチ(56)の退団が、球団から発表された。濱中コーチはチームが公式戦で打撃不振に苦しんだ責任を感じ、「クライマックスのファイナルステージ」終了後に辞任を申し入れていた。兵庫・西宮市の球団事務所で取材に応じた阪神谷本球団副社長兼球団本部長(55)は、濱中コーチに関し語った。球団は濱中コーチ 1人の責任ではないと判断し、慰留に努めたが、本人の固い意思を受け入れる形になった。伊藤コーチの退団に伴い、「トレーニングコーチ」という職責もなくす方針だ。 2人はともに退団する。
●阪神「ドラフト3位」の木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)はプロ 1年目に学んだことを挙げた。遊撃で開幕スタメンを勝ち取り、レギュラー定着目前まで迫った経験を生かすため、今後は植田海内野手(27)、陽川尚将内野手(28)、江越大河外野手(26)らとともに「みやざきフェニックス・リーグ」に参加する。16日に宮崎入りして、17日の楽天戦(日向市・お倉ヶ浜総合公園野球場)にも出場する見通しだ。南国で来季に向けて牙を研ぐ。矢野燿大監督(50)はシーズン終了から一夜明けた14日、東京都内から帰阪。就任 2年目に向けて、守備力の強化を課題に掲げた。疲れもあるだろうが実戦漬けにするという。この日、独身寮「虎風荘」に戻った木浪は、指揮官の期待に呼応した。来季こそ悲願をつかむ。秋から、あるゆる手を尽くして準備する。
●セ、パ両リーグは15日、 9月の「大樹生命 月間MVP賞」を発表。西勇輝投手(28)がオリックス時代の2014年 3、 4月度以来 2度目の受賞となった。 9月はリーグトップの「4戦全勝、防御率1.93」で「クライマックスシリーズ(CS)進出」に貢献。大黒柱となることを誓った。今季は26試合で自己最多の 172回 1/3を投げ、「10勝(8敗)、防御率2.92」。
●今季、先発として1年間、先発ローテを守った青柳晃洋投手(25)が15日、真のレギュラーへと踏み出すことを誓った。今季は25試合に登板し、「9勝(9敗)」をあげて「防御率3.14」。いずれも入団 4年目で最高の数字を残し、規定投球回にも到達した。しかし、まだ 1年。開幕投手を務めるなど15年間、プロでやってきた能見の言葉は今でも頭から離れない。恩返しの思いは、「3年連続の活躍」でカタチにする。輝きを増し、不動の地位を築く。
●阪神は15日、近本光司選手(24)が「セ・リーグ盗塁王」に輝いたことと、セ・リーグ新人最多の「159安打」を記録したことを記念し、それぞれのグッズを発売することを発表した。公式オンラインショップT-SHOPでは10月16日午前10時から受注販売を開始(盗塁王記念グッズは11月 4日午後11時59分受注締め切り)。チームショップアルプス、一部の阪神タイガース公認ショップでは10月22日より発売される。
●阪神は、オフィシャルファンサービスメンバーの「Tigers Girls」の来年度メンバーのオーディション開催と応募希望者への体験会実施を発表した。応募資格は18歳以上の女性(2020年 3月高校卒業見込みの応募者は可)で、甲子園や京セラドーム大阪、地方球場での阪神開催試合に原則全試合出場可能な応募者、定期のダンスレッスンやリハーサルに参加可能な対象者など。バク転やバク宙などアクロバットができる応募者は優遇される。応募期間は今月15日から11月22日で、阪神タイガース公式ホームページから応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入して郵送する。またオーディション受験希望者を対象に11月10日に兵庫・西宮市(予定)で体験会を開く。
記事をまとめてみました。
報道陣の取材に応じるジェフリー・マルテ内野手=関西国際空港
ジェフリー・マルテ内野手が15日、同僚のドリスとともに関西空港からドミニカ共和国へ帰国した。
来日 1年目の今季はけがで開幕は出遅れたが、 8月上旬から「4番」に座るなど 105試合に出場。「99安打、12本塁打」を放ち、野手では糸井に次ぐ「チーム2位」となる「打率2割8分4厘」の数字を残した。「チームにこういうチャンスを与えてもらったことが、自分としてはとても大きな出来事だったしそこに関して満足してます」とシーズンを振り返った。初めて経験した阪神ファンの大声援には「もう単純にうれしかったです。もちろん文化とかに対応するのは難しかったですけど、野球という部分では一緒だった。その中でファンの方々にたくさん応援してもらって、本当に感謝しかないです」と話した。
球団は来季も契約を更新する方針。マルテ自身も「もちろんチームにチャンス与えていただいたので、戻ってきたい気持ちでいっぱいです」と残留を願った。
帰国の途に就くラファエル・ドリス投手=大阪市内
ラファエル・ドリス投手が15日、同僚のマルテとともに関西空港からドミニカ共和国へ帰国した。
来日 4年目の今季は、 7月下旬に 2軍降格を経験するも、主に中継ぎとして「防御率2.11」の数字を残した。「数字だけで言えば、数字を残せたかなと思うし、防御率に関しても日本に来てから一番だったと思う。そういう意味では満足したシーズンだった」と振り返った。
来季に関しては「それはもちろん。家族みたいな存在ですし、街です。そういう意味ではやっぱり、ここでやりたいという気持ちは強い」とチームへの愛着を話し、残留を強く願った。
ドリス投手(右)は契約更新を切望してマルテ内野手とともに帰国の途についた=関西国際空港
来年も虎で投げた~い! 阪神のラファエル・ドリス投手、ジェフリー・マルテ内野手が15日、関西国際空港からともに母国・ドミニカ共和国へ帰国の途についた。単年契約のドリスは残留を切望。今季は守護神でスタートするも不調で2軍降格を経験し、中継ぎへ配置転換となっただけに、来季は便利屋も辞さない覚悟で猛アピールだ。
通訳を介して、ニッコリ笑ったドリスが取材前の報道陣にプレゼントを配り始めた。手にしているのは「うまい棒 サラミ味」(30本入り)。いい記事書いてねということ? 残留したいかと問われると、切望した。
「もちろんです。(阪神は)家族みたいな存在ですし、(なじんだ)街ですし。そういう意味では、ここでやりたいという気持ちは強いです。他のチームに行ったら当然、イチから始めないといけない。チームにいたいなと思っています」
先に帰国した家族が置いていったスーツケース計 9個を抱え、出発前に正直な思いを吐露した。谷本副社長はこの日、マルテの残留の方針を認める一方、ドリスについては「これから順次、交渉に入っていくんですけど」と明言を避けた。
昨オフは保留者名簿の締め切りとなる11月30日まで交渉がまとまらず、12月 2日に一度、自由契約選手として公示。同 7日には基本合意に達し、最終的に 1億7000万円の単年契約に落ち着いたが、すんなりとは収まらなかった。
守護神として55試合に登板し、「1勝7敗」ながら「2年連続30セーブ超え」となる「32」を記録した昨年とは、事情が違う。試合数こそ56試合に登板したが、夏場に不安定な投球を繰り返して 2軍に降格。 1軍復帰後は守護神から中継ぎへ配置転換された。「防御率2.11」も「5勝(4敗)」も来日最高の数字だが、「19セーブ」に終わり、島本や守屋といった新たなリリーフ陣が台頭したこと、来季32歳という年齢も考慮すれば、オフに“銭闘”するワケにはいかない!?
ラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場
だからこそ、本人も低姿勢だ。「特に(守護神に)こだわりがあるとは思いません」とプライドを横に置き「何が起こるかわからないですし、そのために自分も全ての準備はしておかないといけない」と「2番手」でも「3番手」でも辞さない構えだ。
「防御率は日本に来てから一番。そういう意味では満足しています。最後の最後まで行けたことは、自分にとってもチームにとってもよかった」
笑顔で機上の人になった陽気なドミニカン。何でもヤル! の自己犠牲で2020年もブルペン陣の強力な戦力になる。
★阪神の来季外国人事情
マルテとガルシアは残留の方向。ドリスとは今後、交渉していく見通しだ。14日に帰国したジョンソンとは契約延長で交渉しているが、本人も「決まっていない」と話していて不透明。ナバーロは退団となる。新助っ人としてはタイラー・オースティン内野手(28=ブルワーズ3A)、アダム・デュバル外野手(31=ブレーブス)、マット・スコール内野手(30=ホワイトソックス=ら得点力アップが見込める打てる野手をリストアップしている。
◇ラファエル・ドリス(Rafael Dolis)
1988年 1月10日生まれ、31歳。ドミニカ共和国出身。2004年にカブスに入団。11年にメジャーデビュー。13年にはジャイアンツ、14年にはタイガースとマイナー契約を結んだ。16年に阪神入りし、17年には「37S」で「最多セーブ」を獲得。今季は56試合に出場し、「5勝4敗19S10H、防御率2.11。通算208試合、13勝18敗96S28H、防御率2.49」。 195センチ、 109キロ。右投げ右打ち。今季年俸 1億7000万円。背番号「98」。
阪神の濱中治打撃コーチと伊藤敦規トレーニングコーチの退団が、球団から発表された。
濱中コーチはチームが公式戦で打撃不振に苦しんだ責任を感じ、「クライマックスのファイナルステージ」終了後に辞任を申し入れていた。兵庫・西宮市の球団事務所で取材に応じた阪神谷本球団副社長兼球団本部長は、濱中コーチに関し「ご本人がある種の限界を感じていたというか『もう少し勉強したい』ということでしたので。『また勉強して戻ってきて下さい』ということを伝えました」と語った。球団は濱中コーチ 1人の責任ではないと判断し、慰留に努めたが、本人の固い意思を受け入れる形になった。
また伊藤コーチに関しては「15年にわたってトレーニングコーチをやっていただいたんですけど、今のトレンドとしてチーフトレーナーがやるというのも主流になってきていますので、一応15年という節目で引いていただいたということです」と説明。伊藤コーチの退団に伴い、「トレーニングコーチ」という職責もなくす方針だ。 2人はともに退団する。
濱中治打撃コーチ=阪神球団事務所 ((2019年 1月 8日撮影)
阪神は15日、伊藤敦規トレーニングコーチ、濱中治打撃コーチの退団を発表した。15年にわたりトレーニング部門を担当した伊藤コーチがチームを離れ、谷本修球団副社長兼本部長は今後は「トレーニングコーチ」という肩書のスタッフを置かない見通しを明かした。来季へ向けて組織を刷新していく。
矢野虎 2年目の戦い方が、少しずつ浮かび上がってくる。シーズン終了から 2日。この日はチームのトレーニング部門において大きな動きがあった。打撃不振で退く濱中コーチとともに、谷本副社長の口から退団が発表されたのは、伊藤トレーニングコーチだった。
「15年に渡ってやっていただいたんですが。今のトレンドとして、チーフトレーナーが(同じ役割を)やるというのも主流になってきていますので。一応、15年という節目で引いていただいた」
DeNA戦に臨む阪神の伊藤敦規トレーニングコーチ=横浜スタジアム
伊藤コーチは1988年に阪急入り。オリックス、横浜を経て97年に阪神にテスト入団。中継ぎとして 5年連続で50試合以上に登板し、低迷する虎を支えた。通算 483試合に登板し、「56勝51敗」。2002年をもって引退すると、05年から主にコーチとしてトレーニング部門を担当した。
練習や試合後のウエートトレーニングやケアに立ち合い、試合前のウオーミングアップも請け負った。新入団選手らに自主トレ期間中、練習法の手ほどきも行った。しかし、近年の球界ではトレーニングコーチというポストが置かれること自体少なく、その仕事はプロ野球経験がないトレーナーに託されるケースが多くなっていた。来季の体制について、谷本副社長はトレンドを導入し「別の形でやっていこうと思っています。 1人に任せっきりにするのではなくて。(ポストも)なくす予定です」と語った。
虎も部門のあり方そのものを刷新し、体作り、ケア、そしてゲームでのパフォーマンス発揮へ向けた管理の体制をより一括化できるよう、柔軟に進めていくとみられる。
阪神・伊藤敦規トレーニングコーチ=阪神甲子園球場
★阪神と巨人だけ
トレーニングコーチとは文字通りトレーニングの指導を行うコーチのこと。試合前や練習前のアップの指揮を執ることもある。近年は球団スタッフだったトレーナーが直接、各選手の状態に応じて指導することが増えていて今季、トレーニングコーチという肩書のスタッフがいたのは阪神と巨人だけ。「コンディショニングコーチ」「ストレングスコーチ」など似たような仕事をする肩書がある球団もあるが、現状では消えゆく名前となっている。
阪神「ドラフト3位」の木浪聖也内野手はプロ 1年目に学んだことに「準備力ですね。それが 1番です」と挙げた。
遊撃で開幕スタメンを勝ち取り、レギュラー定着目前まで迫った経験を生かすため、今後は植田、陽川、江越らとともに「みやざきフェニックス・リーグ」に参加する。16日に宮崎入りして、17日の楽天戦(日向)にも出場する見通しだ。「打撃、守備、走塁のすべてで野球勘が必要になってくる。足りない部分も詰めてやれる。(課題は)自分で考えていきたい」。南国で来季に向けて牙を研ぐ。
木浪聖也内野手=横浜スタジアム (2019年10月10日)
矢野燿大監督はシーズン終了から一夜明けた14日、東京都内から帰阪。就任 2年目に向けて、守備力の強化を課題に掲げた。
「(今季)一番エラーしたんだから。それはやるべき部分じゃない? だってぼんぼんホームラン打って点取れるようなチームじゃないんだから、やっぱりワンプレーっていうのはより大きなものになってくる」
今季の「チーム102失策」はセ・リーグワースト。もちろん、ミスばかり恐れるのは嫌う。チャレンジ精神をもちながら、いかにうまくなるか。だから動き出した。
1年目ながら 113試合に出場し、「打率0.262、4本塁打、32打点」を残した木浪や江越、陽川、植田を、16日から宮崎で行われている「フェニックスリーグ」に派遣することを決定した。疲れもあるだろうが実戦漬けにするという。
就任 2年目に臨む矢野燿大監督は守備力強化をテーマに掲げた=阪神甲子園球場
この日、独身寮「虎風荘」に戻った木浪は、指揮官の期待に呼応した。
「守備でもバッティングでも、足りないところを詰めてやれる。自分の中でいろいろ考えながらやっていきたいです」
長年、正遊撃手を務めていた鳥谷が今季限りで退団する。守り勝つ野球をするためにはセンターラインの固定が必要。試合で経験値を培わせる。
「目指してるところはもっと上にある」と矢野監督。来季こそ悲願をつかむ。秋から、あるゆる手を尽くして準備する。
西勇輝投手は自身 2度目の「月間MVP」を受賞。奇跡のCS出場に貢献した
セ、パ両リーグは15日、 9月の「大樹生命 月間MVP賞」を発表。西勇輝投手がオリックス時代の2014年 3、 4月度以来 2度目の受賞となった。
「もうとれないと思っていたので、うれしかったです」
9月はリーグトップの「4戦全勝、防御率1.93」で「クライマックスシリーズ(CS)進出」に貢献。「自分が中心となって先陣を切ってみんなにアドバイスを送ったりできるように、気を引き締めてやっていきたい」と大黒柱となることを誓った。
今季は26試合で自己最多の 172回 1/3を投げ、「10勝(8敗)、防御率2.92」。「 170回は最低いきたかった。来シーズンはもっとイニングを稼げるように、どんどん投げていきたい」と意気込みを語っていた。
今季、先発として1年間、先発ローテを守った青柳晃洋投手が15日、真のレギュラーへと踏み出すことを誓った。
「入ってきたときに、能見さんに『3年やって一人前』『1年なら誰でもできる』といわれていた。これを本当に続けていくのが難しい。 2年、 3年このまま、これ以上の成績を残して、続けていきたい」
今季は25試合に登板し、「9勝(9敗)」をあげて「防御率3.14」。いずれも入団 4年目で最高の数字を残し、規定投球回にも到達した。しかし、まだ 1年。開幕投手を務めるなど15年間、プロでやってきた能見の言葉は今でも頭から離れない。
「(矢野)監督に使ってもらった。すごく大きな自信にもなりました」
恩返しの思いは、「3年連続の活躍」でカタチにする。輝きを増し、不動の地位を築く。
※マルテ、ドリス帰国!濱中、伊藤の両コーチが退団!木浪、フェニックスLに合流へ!-2へ続く!