●伝説の女房役が逝った。阪神で捕手を務めた山本哲也氏が13日、心臓疾患のため熊本市内の病院で亡くなったことが16日、分かった。85歳。通夜・告別式は15日に近親者で執り行われた。当日まで自宅で気丈だったが突然倒れ、救急車で熊本市内の病院に搬送された。意識は戻らなかったという。前日は孫と電話で食事の約束をしたばかりだった。1953年(昭28)に熊本工から阪神入り。正捕手として、村山実(61歳没)、小山正明(85)、渡辺省三(65歳没)ら、そうそうたる投手陣を支えた。59年 6月25日巨人との天覧試合(後楽園)でも村山の女房役としてマスクをかぶり、長嶋茂雄(83＝現・読売ジャイアンツ終身名誉監督。日本プロ野球名球会顧問)に｢サヨナラ本塁打｣を浴びたのは伝説の語り草だ。62年は阪神の｢リーグ優勝｣に貢献した。64年に現役引退後も 2軍バッテリーコーチやスコアラーを歴任。95年に退職していた。95年の阪神・淡路大震災で被災し、住まいを甲子園近くから熊本に移していた。
●高橋遥人投手(23＝亜細亜大學)は今季を振り返って反省しきりだった。 5月中旬から先発ローテを守ってシーズンを完走。だが｢防御率は３．７８｣とまずまずながら、｢３勝｣止まりで勝ち星に恵まれなかった。プロ 2年目で初めてＣＳにも登板した経験を生かしたい。
●青柳晃洋投手(25)が能見篤史投手(40)の金言を胸に活躍継続を期す。今季は自己最多の｢９勝｣を挙げ、 4年目で初めて規定投球回に到達した。入団時に能見から言葉をかけられたと明かし、引き締めた。
●守屋功輝投手(25)が｢昌塾｣を待ち望んだ。この日は休日ながら、甲子園の球団施設でキャッチボールなどで体を動かした。今季は 4月上旬に 1軍昇格すると、リリーフの一角に定着し、キャリアハイの57試合に登板。
●オネルキ・ガルシア投手(30)が離日前に、大阪・伊丹空港で取材に応じた。来季残留が濃厚となっている。先発の一角と期待され、中日から阪神に移籍。だが｢６勝８敗、防御率４．６９｣と負け越しに終わり悔やんだ。それでもシーズン終盤はセットアッパーとして存在感を示し、｢３位｣滑り込みへの原動力になった。来季も残留が基本線で、ガルシアも阪神での来季を熱望した。
●阪神畑山俊二統括スカウト(55)はドラフト開始まで他球団の情勢を見極める方針を示した。前日会議を終えて説明。指名人数についても未定とした。阪神は16日、指名が競合した際、矢野燿大監督(50)がくじを引くことを明言。自信をみなぎらせた。東京都内で臨んだスカウト会議では｢１位候補｣に石川・星稜高校の奥川恭伸投手( 3年)らが挙がったとみられるが、具体名は伏せた。初めてだった昨年のドラフト会議では藤原恭大外野手(ロッテ19＝大阪桐蔭高等学校)辰己涼介外野手(楽天＝22＝立命館大学)と抽選に“連敗”。それでも一貫して外野手を指名した結果、｢外れ外れ１位｣の近本光司外野手(24＝大阪ガス)が新人安打の｢リーグ記録｣を塗り替え、｢盗塁王｣に輝く大活躍を見せた。監督は｢心待ちにした。東京都内のホテルで約 1時間半のスカウト会議を終えると、不敵に笑った。就任 1年目の今季は終盤｢６連勝｣という奇跡的な快進撃で｢Ａクラス｣に滑り込んだ。その一つの要因が｢矢野ガッツ｣。勝っていても負けていても、矢野監督は常に喜びを表すようにガッツポーズしてきた。勝利を呼び込んできた右手で、ドラフトでも運を呼び込んで突き上げる。昨年は“外れ外れ”で単独指名した近本が大活躍。矢野チルドレンの 2期生にも大きな期待がかかる。最高の素材を、矢野監督が自ら引き込んでみせる。
●阪神の｢外れ１位｣の候補には即戦力候補として 151キロ左腕のＪＦＥ西日本・河野竜生投手(21)らがあがる。10には阪神 2軍との練習試合で 4回 3安打無失点と好投。各球団の｢上位リスト｣に入っている逸材だ。畑山俊二統括スカウト(55)は16日のスカウト会議後に取材に応じ上位候補を中心に会議したことを明かした。補強ポイントでもある捕手については、東海大・海野隆司(22＝関西)、東洋大・佐藤都志也(22＝福島・聖光学院)らを筆頭に、捕手の複数指名を検討している。鳥谷敬内野手(38)の退団やランディ・メッセンジャー投手(38)の引退、 4選手への｢戦力外通告｣などで現在の支配下登録選手は62人。指名人数などは確定させずにドラフトに挑む。
記事をまとめてみました。
選手時代の山本哲也氏（1957年撮影）
伝説の女房役が逝った。阪神で捕手を務めた山本哲也氏が13日、心臓疾患のため熊本市内の病院で亡くなったことが16日、分かった。
85歳。通夜・告別式は15日に近親者で執り行われた。
当日まで自宅で気丈だったが突然倒れ、救急車で熊本市内の病院に搬送された。意識は戻らなかったという。前日は孫と電話で食事の約束をしたばかりで、長男宏氏(52)も｢まさかこのようなことになるとは思いませんでした｣と語った。
1953年(昭28)に熊本工から阪神入り。正捕手として、村山実、小山正明、渡辺省三ら、そうそうたる投手陣を支えた。59年 6月25日巨人との天覧試合(後楽園)でも村山の女房役としてマスクをかぶり、長嶋に｢サヨナラ本塁打｣を浴びたのは伝説の語り草だ。
天覧試合でサヨナラ本塁打を放った長嶋茂雄内野手(右)。左は山本哲也捕手＝後楽園球場
62年は阪神の｢リーグ優勝｣に貢献した。 854試合に出場して｢打率２割６厘、１２本塁打、１０９打点。95年の阪神・淡路大震災で被災し、住まいを甲子園近くから熊本に移していた。今年 4月にはツエをつきながら外出し、阪神投手陣の球威で曲がったままの左親指を前に差し出しながら｢おれの勲章だよ｣となつかしんでいた。
▽阪神元監督吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)
また 1人、戦友を失った気分です。わたしが 1つ年上ですが、プロ入りは同期でした。哲ちゃんは穏やかな性格ですが、捕手としては強気でした。昭和37年の優勝はかけがえのない思い出です。ご冥福をお祈りいたします。
1960年 4月16日の巨人戦(甲子園)で本塁打を放った山本哲也氏(中央)＝阪神甲子園球場
阪神は16日、ＯＢの山本哲也氏が13日に心臓突然死のため熊本市内の病院で亡くなっていたことを発表した。85歳だった。通夜、告別式は近親者のみですでに執り行われた。
山本氏は熊本工から1953年に大阪タイガースに入団。捕手として12年間で通算 854試合に出場し、｢打率０．２０６、１２本塁打、１０９打点｣。64年に現役引退後も 2軍バッテリーコーチやスコアラーを歴任。95年に退職していた。
高橋遥人投手＝東京ドーム (2019年10月10日撮影)
高橋遥人投手は今季を振り返って反省しきりだった。｢足りないことが分かった。迷惑しかかけてない｣。
5月中旬から先発ローテを守ってシーズンを完走。だが｢防御率は３．７８｣とまずまずながら、｢３勝｣止まりで勝ち星に恵まれなかった。｢全部レベルアップしないといけないと思う｣。プロ 2年目で初めてＣＳにも登板した経験を生かしたい。
青柳晃洋投手＝東京ドーム (2019年10月10日撮影)
青柳晃洋投手が能見の金言を胸に活躍継続を期す。今季は自己最多の｢９勝｣を挙げ、 4年目で初めて規定投球回に到達した。
｢何回も( 2軍に)落ちてもいい時期があったけど、オールスターを除けば 1回も抹消されずに監督に使ってもらった｣と感謝。入団時に能見から｢ 3年やって一人前。 1年なら誰でも出来る｣と言葉をかけられたと明かし、｢続けていくのが難しいし、これ以上の成績を 2年、 3年と続けていけるように頑張りたい｣と引き締めた。
守屋功輝投手＝阪神甲子園球場 (2019年 5月29日撮影)
守屋功輝投手が｢昌塾｣を待ち望んだ。この日は休日ながら｢投げないと感覚を忘れてしまう｣と、甲子園の球団施設でキャッチボールなどで体を動かした。
今季は 4月上旬に 1軍昇格すると、リリーフの一角に定着し、キャリアハイの57試合に登板。｢一番いい経験ができた 1年だった｣と振り返る。秋季キャンプでは中日ＯＢの山本昌氏が臨時コーチを務めることが決まっており｢やっていく中で気になったことを、全部聞いていきたいです｣と意気込んだ。
伊丹空港から帰国するオネルキ・ガルシア投手は記者の質問に答える＝大阪・伊丹空港
オネルキ・ガルシア投手が離日前に、大阪・伊丹空港で取材に応じた。
先発の一角と期待され、中日から阪神に移籍。だが｢６勝８敗｣と負け越しに終わり｢仲間にも恵まれて首脳陣にも恵まれて、いい年だった。ただ自分としては思っていたような活躍ができなかった｣と悔やんだ。それでもシーズン終盤はセットアッパーとして存在感を示し、｢３位｣滑り込みへの原動力になった。｢どのポジションでもチームのためにと思ってやっていたので、それはこれからのキャリアの中でも変わりない｣と、チームへの献身を強調した。
来季も残留が基本線で、ガルシアも｢もちろん阪神タイガースでやりたい。ファンの方々からもすごく一生懸命な声援をもらえて、大勢の中でやれたこともあったので｣と阪神での来季を熱望した。
伊丹空港から帰国するオネルキ・ガルシア投手は記者の質問に答える大阪・伊丹空港
阪神のガルシアが16日、大阪空港から帰国の途に就いた。来季残留が濃厚となっている。
中日で昨季｢１３勝｣を挙げたサウスポーは今季、先発では振るわなかったが、 9月下旬に救援に回ってから｢３勝｣をマーク。｢クライマックスシリーズ進出｣に貢献した。加入 1年目は21試合に登板して｢６勝８敗、防御率４．６９｣。
阪神畑山俊二チーフスカウト(左)と近本光司外野手＝阪神球団事務所 (2018年11月15日撮影)
阪神畑山統括スカウトはドラフト開始まで他球団の情勢を見極める方針を示した。前日会議を終えて｢ここから情報戦。そういうことも含めて今日( 1位を)決めていません。また違う情報も今晩、明日の朝も入ってくるかもしれないので｣と説明。
指名人数についても未定とした。
スカウト会議に臨む矢野燿大監督＝東京・港区
阪神は16日、指名が競合した際、矢野監督がくじを引くことを明言。｢いいイメージ。今年は当てるよ｣と自信をみなぎらせた。東京都内で臨んだスカウト会議では｢１位候補｣に石川・星稜高の奥川らが挙がったとみられるが、具体名は伏せた。
初めてだった昨年のドラフト会議では藤原(ロッテ)辰己(楽天)と抽選に“連敗”。それでも一貫して外野手を指名した結果、｢外れ外れ１位｣の近本が新人安打の｢リーグ記録｣を塗り替え、｢盗塁王｣に輝く大活躍を見せた。監督は｢チームとして一番必要と思っている選手ということになると思う｣と心待ちにした。
シーズン中｢矢野ガッツ｣をみせる矢野燿大監督。ドラフトで奥川を引き当ててもする！＝阪神甲子園球場
ドラフトでも｢矢野ガッツ｣！ ｢プロ野球ドラフト会議 ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ ｂｙ リポビタンＤ｣が17日午後 5時から東京都内のホテルで開催される。阪神は16日、東京都内のホテルでスカウト会議を行い、矢野燿大監督がドラフトでも｢矢野ガッツ｣を宣言。競合覚悟で星稜高(石川)・奥川恭伸投手( 3年)の｢１位指名｣が有力とみられるが、当日に決定する。
何度も突き上げてきた右の拳で、虎の未来を引き当てる。｢１位指名｣こそ明言しなかったものの、矢野監督は競合辞さず。自らの歓喜の姿を予言した。
｢(競合の場合のくじに)いきたくないけど、いくよ。でも、今年は当てるよ。いいイメージしてる。矢野ガッツ、するよ｣
東京都内のホテルで約 1時間半のスカウト会議を終えると、不敵に笑った。就任 1年目の今季は終盤｢６連勝｣という奇跡的な快進撃で｢Ａクラス｣に滑り込んだ。その一つの要因が｢矢野ガッツ｣。勝っていても負けていても、矢野監督は常に喜びを表すようにガッツポーズしてきた。勝利を呼び込んできた右手で、ドラフトでも運を呼び込んで突き上げる。
｢１位指名｣の最終決定はきょう午後 5時の“開演”直前にするが、頭に浮かぶのはもちろん奥川だ。
｢１位ってそりゃあ華もあるし。当たり前やけど、チームの中心になるような選手というのでどこの球団も指名してくると思うから。そういう選手じゃない？｣
スカウト会議に臨む(左から)揚塩健治社長、矢野燿大監督、谷本修副社長。１位指名は当日に決定する＝東京・港区
4季連続で甲子園に出場し、今夏は準優勝に導いた本格派右腕。最速 154キロを誇り、空振りを奪えるスライダーなど変化球も一級品だ。 8月末からの｢Ｕ１８Ｗ杯｣(韓国)のカナダ戦で18奪三振を記録するなど、圧巻の投球を披露。大舞台に強い実力に加え、指揮官がイメージするスター性も兼ね備える。夏の甲子園決勝を視察した谷本球団副社長兼本部長も｢極めて高い評価。野球界の宝じゃないですか｣と最高評価を与えていた。
奥川とともに｢ＢＩＧ３｣と呼ばれる最速 163キロを誇る大船渡高・佐々木朗希投手、大学Ｎｏ.１の明大・森下暢仁投手も｢１位指名候補｣に挙げ、他球団の情勢も考慮しながら、最後まで熟考する。
そんな逸材を引き当てるための準備も施した。｢赤いパンツ履いていくよ。期待通りの。持ってきたよ。もう履かんでええかなと思いながらも、ついついスーツケースに入れちゃった｣。負ければ終戦の危機だったとき、球場入りの際に履いて連勝を飾った赤パンを、今回の勝負でも仕込んでいく。
就任直後のドタバタだった昨年と比べ｢何か落ち着いてるね｣と余裕も漂わせた。昨年は｢１位指名｣で外野手にこだわって 2度外したが｢その時の一番欲しい選手を指名していく形になるんじゃない｣と、ポジションにこだわらず好素材を獲得にいくことになりそうだ。
｢ドラフトっていろんなドラマが起こるし。まあ、俺らも楽しみやし。今年も何かあるんじゃないの。その何かをしたいけど、俺らが｣
昨年は“外れ外れ”で単独指名した近本が長嶋茂雄(元巨人)超えの｢セ・リーグ新人安打記録｣を樹立するなど大活躍。矢野チルドレンの 2期生にも大きな期待がかかる。最高の素材を、矢野監督が自ら引き込んでみせる。
星稜高校・奥川恭伸投手＝阪神甲子園球場
★阪神の昨年の｢ドラフト１位指名｣ＶＴＲ
大阪桐蔭高の藤原恭大外野手か根尾昂内野手か、前日までに｢１位指名｣を二者択一まで絞り、ドラフト会議当日の10月25日午前のスカウト会議で藤原の指名を決定。ロッテ、楽天との競合となり、矢野監督は右手でくじを引いたが、ロッテが交渉権を獲得。 2度目に指名した立命大・辰己涼介外野手はロッテ、巨人、ソフトバンクと 4球団競合となった。矢野監督は今度は左手でくじを引いたが、楽天が交渉権を獲得。 3度目で大阪ガス・近本光司外野手を単独指名した。俊足強肩の外野手にこだわり、社会人Ｎｏ.１外野手を獲得した。
◇奥川 恭伸(おくがわ・やすのぶ)
2001(平成13)年 4月16日生まれ、18歳。石川・宇ノ気町(現かほく市)出身。宇ノ気小 3年時に宇ノ気ブルーサンダーで野球を始め、宇ノ気中野球部で｢全国大会優勝｣。星稜高では 1年春からベンチ入り。甲子園は 2年春から 4季連続で出場。 2、 3年時に｢高校日本｣代表。今夏は 2回戦(対立命館宇治)で｢甲子園大会歴代２位タイ｣となる球速 154キロを計測。 3回戦(対智弁和歌山)で23奪三振。遠投 110メートル。 183センチ、84キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄。
阪神・藤原オーナー(電鉄本社会長)が16日、大阪・野田の電鉄本社で取材に応じた。17日のドラフト会議についての報道陣からの質問に｢それはいろいろ聞きはるやろから、ノーコメントで(笑)｣とけむに巻いた。矢野監督の赤パンツのような験担ぎについても｢僕は験担ぎはとくにないけどね｣とかわした。
阪神の｢外れ１位｣の候補には即戦力候補として 151キロ左腕のＪＦＥ西日本・河野竜生投手らがあがる。10には阪神 2軍との練習試合で 4回 3安打無失点と好投。各球団の｢上位リスト｣に入っている逸材だ。
畑山俊二統括スカウトは16日のスカウト会議後に取材に応じ｢(上位候補は)30人くらい。そのぐらいまでにうちとして推薦できる選手、他球団的にも上がってくる可能性がある選手｣と上位候補を中心に会議したことを明かした。
阪神が｢外れ１位候補｣にリストアップするＪＦＥ西日本・河野竜生投手
補強ポイントでもある捕手については｢監督の意見も聞きながら考えてはいます｣と説明。東海大・海野隆司、東洋大・佐藤都志也らを筆頭に、捕手の複数指名を検討している。
鳥谷の退団やメッセンジャーの引退、 4選手への｢戦力外通告｣などで現在の支配下登録選手は62人。｢(全体の指名人数や投打のバランスなど)残ってる選手にもよってくるので、具体的に何人、何人っていう形には今年はしてないです｣。指名人数などは確定させずにドラフトに挑む。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも｢オレ がやってやる｣｢オレが決めてやる｣という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)
2019年 ＣＳ日程と 結果 (１0月)
クライマックスシリーズ セリーグ日程
日本シリーズ2019 日程
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