●矢野燿大監督(50)は25日、秋季キャンプでの臨時コーチに招へいした元中日の山本昌氏(54)の“徹底研究”を、ナインに期待した。現役時代をともにした先輩だからこそ、そのすごさがわかる。キャンプ中は座学で“マサ塾”も開く予定で、50歳まで現役を続けた「通算219勝」のレジェンド左腕の教えを朝から晩までたっぷり吸い取れるチャンスだ。レジェンド左腕から、すべてを吸収しろ-。それが投手王国への礎となる。
●阪神の打撃コーチに就任した北川博敏氏(47)が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見を行った。ふくよかなボディーを詰め込んではち切れそうになったスーツに紺色のネクタイを締め、満面の笑みで語った。現役時代に「アンパンマン」の愛称でも親しまれており、さっそくムードメーカーのオーラを振りまいた。 1軍か 2軍かは未定で、31日から行われる秋季キャンプで見極める方向。01年に近鉄で「史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放った「ミラクル男」が虎の得点力不足を解消する。丸顔でにこにこしていることから現役時代に「アンパンマン」の愛称で親しまれた北川コーチは、ぱちぱちに張ったスーツ姿で会見に現れた。緊張しながら笑いを誘うと、自らも目尻にしわを寄せる当時と変わらない笑みを浮かべた。矢野阪神1年目は得点力不足だった。チーム得点圏打率は「2割4分7厘」、満塁での「打率2割」はともに「リーグ最下位」と課題は明確だ。釣り仲間だった矢野燿大監督(50)に誘われた「ミラクル男」は、26日の秋季練習から参加予定。笑顔の奥に闘志をたぎらせた。
●阪神谷本球団副社長兼球団本部長(55)は24日、「FA権」を持つ選手との残留交渉を継続的に行っていることを明かした。同日からFA申請期間がスタート。チームには「海外FA権」を持つ福留孝介外野手(42)、能見篤史投手(40)、藤川球児投手(39)、「国内FA権」を持つ上本博紀内野手(33)、俊介外野手(32)がおり、この日、藤川は笑顔ではぐらかし、上本も多くは語らなかったが、 2人についてもすでに残留交渉は進んでいる。 5人とも残留が有力視されている。
●阪神は25日、島本浩也投手(26)が大阪府内の病院で左肘のクリーニング術を受け、同日に退院したと発表した。今季はプロ最多63試合に登板し、「4勝0敗、防御率1.67」をマーク。強力救援陣の一角としてブレークし、「クライマックスシリーズ」でも 4試合に登板していた。
●若虎が一時、行方不明!? となるハプニングに見舞われた。阪神 2軍本隊は宮崎市で行われている「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中。この日は試合がなく、午前10時から同市北に位置するアイビースタジアムで一部の投手による練習が行われる予定だった。しかし、練習開始時刻となっても選手の姿はなし。香田勲男 2軍投手コーチ(54)らスタッフ陣がいるのみだった。すると午前10時20分過ぎ、ようやく練習に参加する望月惇志投手(22)、石井将希投手(24)、呂彦青(ル・イェンチン)投手(23)、藤浪晋太郎投手(25)、馬場皐輔投手(24)の 5投手が到着。なんと、宿舎から乗ったタクシー 2台が同市南に位置する「サンマリンスタジアム」に間違って向かってしまっていたという。宿舎出発は午前 9時20分ごろ。普通ならば車で約20分の道のりが、思わぬロングドライブとなった。「サンマリン」では「侍ジャパン」の強化合宿が行われており、この日は北海道日本ハムとの練習試合が組まれていた。
●「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中の藤浪晋太郎投手が、26日の韓国ハンファ戦(SOKKEN)で同リーグ初先発し、中継ぎ特訓の成果を披露する。 5回を投げる予定で約 1カ月ぶりの先発マウンドになる。24日のロッテ戦は雨天中止で、宮崎市内の屋内練習場で調整を行った。藤浪はブルペンで捕手を座らせて36球。直球に加え、スライダーやフォークなどの変化球も投げ込んだ。途中からチームスタッフにフォームの動画撮影を依頼し、入念にチェックした。納得の投球で宮崎での日々を締めくくる。26日に先発する藤浪が、フェニックス・リーグ最終登板へ静かに闘志を燃やした。先発は 9月25日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 5回 5安打 4四死球 4失点として以来となる。実りの秋へ、確かな手応えをつかむマウンドにする。
●馬場皐輔投手はトルネード投法などで主に 3つの課題に取り組んでいる。27日DeNA戦(宮崎アイビー)に先発予定で進捗度を測るマウンドとなる。
●阪神から育成ドラフト1位で指名された大商大・小野寺暖(だん)外野手(21=大阪商業大學)が25日、大阪・東大阪市内の同校で指名あいさつを受けた。畑山俊二統括スカウト(55)、永吉和也編成ディレクター、渡辺亮担当スカウト(37)と対面。ドラフト会見当日は涙を流した。その際は悔し涙と見られていたが、実はうれし涙だったという。26日からは「明治神宮大会」出場をかけた「関西地区大学選手権」が始まる。大商大からは小野寺の他に「中日2位」で橋本、「ヤクルト4位」で大西と 2人の投手が指名された。関西を勝ち抜いて、「大学日本一」を手みやげにする。今春の関西六大学リーグで「首位打者」を獲得した 183センチ、82キロの大型外野手は小さい頃から阪神ファン。「福留選手が長く活躍されている。一番活躍されている選手に話を聞きたい」と早くも“弟子入り”を志願した。
記事をまとめてみました。
阪神・矢野燿大監督は25日、秋季キャンプでの臨時コーチに招へいした元中日の山本昌氏(54)の“徹底研究”を、ナインに期待した。
「(山本)昌さんしかないモノがある。(選手が)吸収できることって技術、メンタルも、俺はいろんなことがあると思う。うまくなりたかったら(自分から)聞きにいくんちゃうん!?」
現役時代をともにした先輩だからこそ、そのすごさがわかる。キャンプ中は座学で“マサ塾”も開く予定で、50歳まで現役を続けた「通算219勝」のレジェンド左腕の教えを朝から晩までたっぷり吸い取れるチャンスだ。
「(チーム強化へ)自分で考えた中で、ちょっと教えてもらえたらウチの若いピッチャーとか、中堅のやつが変わるんじゃないかなと思って」。レジェンド左腕から、すべてを吸収しろ-。それが投手王国への礎となる。
ベンチ前で選手の動きをチェックする矢野燿大監督=阪神甲子園球場
矢野燿大監督は25日、秋季キャンプでの臨時コーチに招へいした元中日の山本昌氏の“徹底研究”を、ナインに期待した。
「(山本)昌さんしかないモノがある。(選手が)吸収できることって技術、メンタルも、俺はいろんなことがあると思う。うまくなりたかったら(自分から)聞きにいくんちゃうん!?」
現役時代をともにした先輩だからこそ、そのすごさがわかる。キャンプ中は座学で“マサ塾”も開く予定で、50歳まで現役を続けた「通算219勝」のレジェンド左腕の教えを朝から晩までたっぷり吸い取れるチャンスだ。
「(チーム強化へ)自分で考えた中で、ちょっと教えてもらえたらウチの若いピッチャーとか、中堅のやつが変わるんじゃないかなと思って」。レジェンド左腕から、すべてを吸収しろ-。それが投手王国への礎となる。
阪神の打撃コーチに就任した北川博敏氏が25日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見を行った。
ふくよかなボディーを詰め込んではち切れそうになったスーツに紺色のネクタイを締め、「矢野監督から電話をもらって『力を貸してほしい』と言われました。身の引き締まる思いです」と満面の笑みで語った。現役時代に「アンパンマン」の愛称でも親しまれており、さっそくムードメーカーのオーラを振りまいた。
1軍か 2軍かは未定で、31日から行われる秋季キャンプで見極める方向。01年に近鉄で「史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放った「ミラクル男」が虎の得点力不足を解消する。
就任会見であいさつする北川博敏打撃コーチ。左は谷本修球団副社長=阪神球団事務所
スマイル全開で打撃力アップだ! 阪神は25日、今季までヤクルト 2軍打撃コーチを務めた北川博敏氏が打撃コーチに就任すると発表した。背番号は「80」で、26日から秋季練習に参加する予定。01年近鉄で「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放った北川コーチは、兵庫・西宮市の球団事務所で会見し「第 2のミラクル男」育成など得点力アップへの意欲を笑顔いっぱいに語った。
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丸顔でにこにこしていることから現役時代に「アンパンマン」の愛称で親しまれた北川コーチは、ぱちぱちに張ったスーツ姿で会見に現れた。緊張しながら「こんな体形はしてますが…。身の引き締まる思いです」と笑いを誘うと、自らも目尻にしわを寄せる当時と変わらない笑みを浮かべた。
「矢野監督の方から、電話をいただきまして『ぺぇ(愛称)の力を貸してほしい』と。『タイガースの打者の底上げを何とか手伝ってくれないか』という話をいただきました。真っ白な気持ちで、自分の目線で 1人 1人選手を見ていきたいなという思いもあります」
矢野阪神1年目は得点力不足だった。チーム得点圏打率は「2割4分7厘」、満塁での「打率2割」はともに「リーグ最下位」と課題は明確だ。
就任会見で阪神谷本修球団副社長(左)と握手を交わす北川博敏打撃コーチ=阪神球団事務所
「得点力と考えたときに、取れるときに(得点を)取るということは大事。無駄なアウトにならない、意味のあるアウトがすごく大事になる。そういう意識を選手には植え付けていきたい」
北川コーチといえば、01年に近鉄で「史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放った「ミラクル男」で知られる。「ちょっと薄れかけてはいますが。あれは僕にしかできないことなので」と笑いながらも、「そういう場面とかでも活躍できるような選手を育てていきたいなと思います」と力強く誓った。
豪快な打撃の印象が強いが、緻密で1点の重みも大切にし、オリックス在籍時の07、08年は「犠飛王」にも輝いた。「 1点を取る方法としたら犠飛という方法もやっぱり大きい。自分の打率は下がらずに 1点が取れる方法でもあるので。得点圏で外野フライを打つ技術も大事だと思う。そういうのも教えていきたい」。勝負を分ける 1点を奪う方法も注入していく。
釣り仲間だった矢野監督に誘われた「ミラクル男」は、26日の秋季練習から参加予定。笑顔の奥に闘志をたぎらせた。
○…会見に同席した谷本球団副社長兼球団本部長は「ご覧の通りの笑顔はもちろんのこと、現役時代の長打力、勝負強さ、こういったものを発揮するための準備力。このあたりを注入してくれることを期待している」と期待した。打撃コーチはすでに 1軍に左打ちの井上氏が新たに就任。右打ちの北川、新井の両打撃コーチの 1、 2軍配置については秋季キャンプなどを通じて決定する方針だ。
就任会見で満面の笑みを見せる北川博敏打撃コーチ=阪神球団事務所
阪神は25日、今季までヤクルト2軍打撃コーチを務めた北川博敏氏が打撃コーチに就任すると発表した。
背番号は「80」で、26日から秋季練習に参加する予定。01年近鉄で「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放った北川コーチは、兵庫・西宮市の球団事務所で会見し「第 2のミラクル男」育成など得点力アップへの意欲を笑顔いっぱいに語った。北川コーチとの一問一答は以下の通り。
◆記者会見
-タイガースの打撃コーチに就任した気持ち
こんな体形はしてますが、身の引き締まる思いで(笑い)。まさかこんな人がいる中でコーチの会見をすると思ってなかったので、さすがタイガースだなという気持ちです。
-19年ぶりのタテジマのユニホーム
正直想像してなかったので、うれしいというか、プロ 1年目の時と同じユニホームをまた着られる喜びが強くあります。
-どのように要請があったのか
矢野監督の方から、電話をいただきまして「ぺぇの力を貸してほしい」と。「タイガースの打者の底上げを何とか手伝ってくれないか」という話をいただきまして、僕自身もまさかそんな話をいただけるとは思わなかったので「前向きに考えさせてもらいます」ということを話させていただきました。
-他球団から見た阪神の打撃は
いや、正直ヤクルトさんの方でも基本ファームの方にいたので、 1軍の試合を今まで見る余裕がなかったので、タイガースの選手のイメージというか、印象というのは正直まだ白紙状態です。
会見でもスマイル全開! 北川博敏氏が打撃コーチとしてタイガースに帰ってきた=阪神球団事務所
-秋季キャンプをスタートにして
そうですね。真っ白な気持ちで、自分の目線で1人1人選手を見ていきたいなという思いもありますし、当然選手の方々も僕のこと何も知らないと思うので、モンスターにはなれないですけど、僕もコミュニケーションは取っていきたいと思います。
-苦しんだ得点力を改善するには
1番は得点力って考えた時には取れる時にしっかり取るということが大事になってきますし、そういうことでは無駄なアウトにならないこと、意味のあるアウトっていうのもすごく大事になると思うので…。そういう意識というか、そういうものを選手には植え付けていきたいなと思います。
-谷本副社長からは、勝負強さ、準備力に期待と
そうですね、勝負力というか、まあ、そこはもう半分は運だと思うので、運とあとは負けん気の強さ。技術以外の精神的なところはすごくあると思うので、そういうのも自分がプレーしてきて経験してきたことと、やっぱりコーチになって他チームでいろいろ学んだことを選手に伝えてあげられたらいいかなと、いいアドバイスができたらいいかなと思っています。
- 1軍、ファームで指導の経験がある。どういったことを選手に伝えたい
あまり難しく考えても、その場その場でなかなかできない部分は多いので、とにかく僕は必死にやってきたほうなので、もうとにかくその必死さを 1番に出すのが、 1番かなと思っていますけど。
-01年の、「史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」を体験しているが
いや、まあ、もう…。ちょっと薄れかけてはいますが、あれは僕にしかできないことなので(笑い)。まあでも、そういう場面とかでもやっぱりこう、活躍できるような選手を育てていきたいなとは思います。
01年9月、オリックス戦の 9回裏、「代打サヨナラ満塁本塁打」を放ち、12年ぶりの「リーグ優勝」を決めた北川博敏内野手=藤井寺球場 (2005年 1月末をもって閉鎖され、2006年 8月に解体された)
-タイガースで特に期待している選手は
さっきも言いましたけど、本当に中途半端に名前を挙げてもあれなんで、僕は本当にまだその選手がどんな技量があるのか見ていないので、まだそういうのは特にはないです。
-秋季キャンプで見ていく
そうですね、僕からも見ていきたいですし、いろいろ話しをしながら、その選手の良さっていうものを見付けられたらいいなと思います。
-タイガースファンからはおかえりなさいという感じだが、ファンへメッセージを
19年ぶりにまたタテジマのユニホームを着られるように、戻ってきました。どこまでチームの力になれるかわからないですけど、僕を育ててくれた球団ですし、精いっぱい恩返しできるように、強いチームを作っていく中で、その一員になれたらいいなと思います。お手柔らかにお願いします(笑い)
◆囲み取材
-矢野監督に言われたことは
うちの場合、打力がどうしても弱いから「ぺぇ」が現役でやってきたことや他チームでやってきたことを含めて力を貸してくれないかと言われました。ビックリしました。元々、連絡先は知っていたんですけど急に掛かってきました。
-現役でも一緒にやっていた
そこまで(仲)は…。けど、良いのかな言って。釣りとかで。それでよく漁場では会ったりしていました。
-矢野野球は
現役で一緒にタイガースでキャッチャーをやっていたので、緻密というか思い切りの良さもあって尊敬できる部分も多々あった。尊敬できる方です。
野球ファンなら誰もが知ってる、2001年の奇跡のアーチ=藤井寺球場
- 2軍監督時代も対戦
新潟三条は僕は残留で行ってないんです。フェニックで1試合だけかな。 2回目のときは矢野監督は(関西に)帰られていたんで。
-ヤクルトでは 2軍で村上を育てた
絶対にその質問くると思っていた。言っていいですか? 村上は育ててません! あの子はポテンシャルが元々あるので、技術的なことはこっちは何も言わずにポンポン伸びていった。
-ハートの強さもある
考え方によってはプラスに持っていける。元々は僕もチャンスに弱い人間だったので、特にタイガース時代は。それが、ちょっと打ったらこうなるので。マスコミを味方にするのが1番。味方にしてチャンスで打ったら「すごいぞ」と、そこから調子に乗ったらいいだけなので。
-野球観の変化は
ありました、ありました。他チームに行ってから、もっと自分で考えて野球をやらないといけないなというものがあったので。それが一番大きかった。選手に一番言いたいのは「自分で考えて、自分で良い物を見つけていかないといけない」。その中でできるのがアドバイス。そういうワンピースになれれば。
-現役時代の北川コーチは犠牲フライも多かった
1点を取る方法としたら犠飛という方法もやっぱり大きい。自分の打率は下がらずに 1点が取れる方法でもある。得点圏で外野フライを打つ技術も大事だと思う。そういうのも教えていきたいと思います。
-矢野ガッツはやりやすい
僕もどちらかというと一喜一憂するタイプなので。って、僕 1軍ですか? まだ決まってないですけど。そういう中で野球できるのはうれしいと思います。
福留孝介外野手=阪神甲子園球場
阪神谷本球団副社長兼球団本部長は24日、「FA権」を持つ選手との残留交渉を継続的に行っていることを明かした。同日からFA申請期間がスタート。
チームには「海外FA権」を持つ福留、能見、藤川、「国内FA権」を持つ上本、俊介がおり、谷本球団副社長は「ちゃんと丁寧にやっていこうと思っています」と話した。この日、藤川は「何もないですよ」と笑顔ではぐらかし、上本も「特にまだ何も…」と多くは語らなかったが、 2人についてもすでに残留交渉は進んでいる。 5人とも残留が有力視されている。
阪神は25日、島本浩也投手が大阪府内の病院で左肘のクリーニング術を受け、同日に退院したと発表した。
島本は球団を通じて「来季も万全の状態で投げるために手術しました。今季多くの試合に登板させていただいて、来季は自分にとって今季以上に大事な年になるので、 2月のキャンプから勝負できるように、しっかりリハビリをして準備していきます」とコメント。今季はキャリアハイの63試合に登板して「防御率1.67」だった。
島本浩也投手=横浜スタジアム (2019年10月 7日撮影)
今季はプロ最多63試合に登板し、「4勝0敗、防御率1.67」をマーク。強力救援陣の一角としてブレークし、「クライマックスシリーズ」でも 4試合に登板していた。本人は広報を通じて「来季も万全の状態で投げるために手術しました。来季は自分にとって今季以上に大事な年になるので、 2月のキャンプから勝負できるように、しっかりリハビリをして準備していきます」とコメントした。
若虎が一時、行方不明!? となるハプニングに見舞われた。阪神 2軍本隊は宮崎市で行われている「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中。
この日は試合がなく、午前10時から同市北に位置するアイビースタジアムで一部の投手による練習が行われる予定だった。
しかし、練習開始時刻となっても選手の姿はなし。香田 2軍投手コーチらスタッフ陣がいるのみだった。すると午前10時20分過ぎ、ようやく練習に参加する望月、石井、呂、藤浪、馬場の 5投手が到着。なんと、宿舎から乗ったタクシー 2台が同市南に位置する「サンマリンスタジアム」に間違って向かってしまっていたという。宿舎出発は午前 9時20分ごろ。普通ならば車で約20分の道のりが、思わぬロングドライブとなった。
宮崎・アイビースタジアムに無事到着し、練習する阪神の選手ら=宮崎・アイビースタジアム
「サンマリン」では「侍ジャパン」の強化合宿が行われており、この日は日本ハムとの練習試合が組まれていた。望月は「侍の試合を見るのかと思いました」と苦笑い。馬場は「侍に選ばれてないはずなんだけどな…」と、笑って首をかしげていた。
「どこいってたんや~」と笑顔で選手を迎えた香田コーチも思わず「お前ら、ジャパンに合流するんかと思った。侍になるんかと…ニセ侍になっちゃう」とジョーク連発。報道陣を前に「また新聞の記事になっちゃうよ~」と笑い飛ばしていた。
「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中の藤浪晋太郎投手が、26日の韓国ハンファ戦(SOKKEN)で同リーグ初先発し、中継ぎ特訓の成果を披露する。 5回を投げる予定で約 1カ月ぶりの先発マウンドになる。
24日のロッテ戦は雨天中止で、宮崎市内の屋内練習場で調整を行った。藤浪はブルペンで捕手を座らせて36球。直球に加え、スライダーやフォークなどの変化球も投げ込んだ。途中からチームスタッフにフォームの動画撮影を依頼し、入念にチェックした。「自分の思っている感覚、投球ができれば。自分の感覚的にいい球、いいフォームで投げられたと納得できれば、それでいい」。
ブルペンで投球練習をする藤浪晋太郎投手。中継ぎでの成果を先発でみせる=宮崎・アイビースタジアム
入団7年目で初の1軍未勝利。今回のフェニックス・リーグで、 2軍首脳陣は「いい感覚を取り戻すために」と短いイニングの起用方針を決定。ここまで 6試合にリリーフ登板。計 7回で無失点、四球も 3つと課題の制球力も安定してきた。平田 2軍監督は「取り組んだことが今、出つつある。良くなっているのは確か。今までやってきた 1イニングを 5イニング投げるという意識で」と期待する。ハンファ戦が最終登板の予定。再生が待たれる右腕は「いい形で終われれば」と力を込めた。
ブルペンで調整する藤浪晋太郎投手=宮崎・アイビースタジアム
フェニックスリーグ(24日)確かな手応えをつかみ、宮崎での有終を飾るマウンドにする。26日のフェニックス・リーグ・韓国ハンファ戦(SOKKEN)に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手が24日、ブルペン投球などで調整。これまで中継ぎ登板で感覚を確かめてきたが、リーグ最後の登板として先発として 5回を投げる。
納得の投球で宮崎での日々を締めくくる。26日に先発する藤浪が、フェニックス・リーグ最終登板へ静かに闘志を燃やした。
「自分が思っている感覚、投球ができれば。打たれる打たれないではなく自分の感覚的に『いい球投げられたな』『いいフォームで投げられたな』というのを」
ダッシュで汗を流す藤浪晋太郎投手=宮崎・アイビースタジアム
この日はロッテ戦(ひむか)が雨天中止となり室内練習場での全体練習に。豪雨が屋根を打ちつける中、ブルペンでは変化球やクイックを交えて36球。うち 7球は自らのスマートフォンで投球を撮影してもらって練習後に確認するなど、念入りに調整した。
短いイニングを全力で投げる中で復活への道を模索するため、同リーグでは中継ぎで6試合に登板。計 7回を 3安打 3四球無失点と安定した投球を続けている。平田 2軍監督は「順調に課題をクリアしている。よくなっているのは確か。楽しみにしていてよ」と期待を寄せた。
先発は 9月25日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 5回 5安打 4四死球 4失点として以来となる。「(先発は)ゲームの入り方や1イニングに対する構え方だったりとか(が違う)。ゲームの入り方は特に違いますかね。いい形で終われれば」。実りの秋へ、確かな手応えをつかむマウンドにする。
※阪神北川打撃コーチ会見!打撃コーチ就任の北川氏、ミラクル男育成や!育成1位の小野寺、うれし涙!2に続く!