大和犠打失敗帳消しの先制打！榎田が 1回 2Ｋ 3人斬り！藤川球児が 5試合ぶりに登板！

　今季最後の甲子園での伝統の一戦。何としても白星で締めたかった。
　大和内野手(24)が 2回二死満塁で打席に立つと、スライダーを右前に運び、先制適時打を放った。
　岩田稔投手(28)は 3回までは安打を許さない上々の立ち上がりを見せた。 4回以降は毎回得点圏に走者を背負ったが、 7回の 1点のみで切り抜け 7回10安打 1失点の粘投も報われなかった。
　榎田大樹投手(26)が延長10回に登板。先頭矢野から空振り三振を奪うと、続く大田は投ゴロ。最後は寺内を空振り三振に封じ、ピシャリと 1イニングを無失点に抑えた。
　状態が万全ではなかった藤川球児(31)が 9回、 5試合ぶりに登板。阿部に中堅フェンス直撃の 2塁打を浴びたが、何とかこの回を無失点に。和田監督は｢球もしっかりしていたし、あした以降やってくれるだろう｣と信頼感を口にした。
　巨人・先発内海哲也投手(30)は 7回 1失点で同点のまま降板。阿部慎之助捕手(33)が、 3試合ぶりに捕手として先発した。
　村田修一内野手(31)が 1安打を放ったが、 4回、 7回、 9回と得点圏の好機での凡退を猛省した。
　寺内崇幸内野手(29)が、先頭で迎えた 7回、中前打で出塁。送りバントで 2塁に進んだ。ここで長野久義外野手(27)が、 3遊間をゴロで抜く安打を放ち、果断な走塁で同点ホームを踏んだ。記事をまとめてみました。



　阪神は試合前の就任会見で中村ＧＭが指摘した打撃不振を露呈し引き分けた。巨人 3連戦の勝ち越しを逃し、和田監督は｢ 1、 2回で 3点は取らないと｣と序盤の拙攻を嘆いた。 1回無死 2塁で大和が犠打に失敗した。 2回は 3安打 1死球で 1点止まり。点を取れるときに取れず、 3回以降はわずか 1安打と好機も皆無に近かった。
　今季最後の甲子園での伝統の一戦。何としても白星で締めたかった。和田監督は前日 5日に巨人戦の連敗を｢９｣で止め、｢対戦成績からいえば 1つ勝っただけでは喜べない状況ですので、明日、甲子園最後の巨人戦ということで何とかとりたい｣と気合いを入れ直した。
　試合前まで対戦成績は 4勝13敗 3分け。特にこの日の先発・内海には 3戦 1勝 2敗。防御率0.96に封じられ、ほとんど得点できていない。
　指揮官も｢どの投手でも打たないといけないですが、対戦成績は今年に関しては極端に悪いんでね｣と力を込めた。
　その左腕から、貴重な先制点をたたき出したのが勝負強い大和だ。｢ 1打席目に犠打を失敗していたので、何とかその失敗を取り返してやろうと思っていました｣。 2回二死満塁。カウント 1－ 0からの真ん中に甘く入った直球を右前へ運び、スコアボードに｢１｣を灯した。


　5回、巨人・谷を三振に取りガッツポーズの岩田

　 1回無死 2塁の好機で犠打を決めれなかった(結果は投ゴロ)だけに、 8月19日のヤクルト戦(神宮)以来、出場14試合ぶりのタイムリーで名誉挽回だ。得点圏は 4割をオーバー。特に満塁での成績は 7打数 4安打 8打点と“満塁男”となっている。
　投げても、先発・岩田が粘りの投球で 4回一死まで無安打投球。 5回には二死満塁の窮地に陥ったが、谷を外角直球で空振り三振に仕留め、左拳を握りしめた。
　 6回にも二死後に連打を浴びて 1、 2塁。ここも、売り出し中の大田を力でねじ伏せ、右飛に打ち取った。
　しかし、阪神打線は 2回以降無得点で援護できず。岩田は 7回一死 2塁から、長野に左前に同点適時打を許した。
　 8回以降は藤川球児、榎田らが巨人打線に得点を許さず、引き分けた。

　阪神は 2回、二死満塁の好機に大和が右前適時打を放ち 1点を先制。先発岩田は 3回まで無安打に抑える立ち上がり。
　巨人は 4回から 6回まで毎回得点圏に走者を送るが、決定打が出ず無得点。阪神も 6回までに追加点を奪えなかった。
　巨人は 7回一死 2塁から長野が左前適時打を放ち同点。 9回二死 2塁では村田が空振り三振。１－１で延長戦に突入したが両チーム得点なく、延長10回＜阪神 1－ 1巨人＞引き分けた。

　大和が先制適時打を放った。 2回、二死満塁で打席に立つと、スライダーを右前に運んだ。｢ 1打席目にバントを失敗していたので、何とかその失敗を取り返してやろうと思っていました｣。初回無死 2塁で犠打を失敗。帳消しにする先制打で見事に取り返した。


　 7回表巨人一死 2塁、岩田は長野に同点適時打を浴びた

　岩田は 7回10安打 1失点の粘投も報われなかった。 3回までは安打を許さない上々の立ち上がりを見せた。 4回以降は毎回得点圏に走者を背負ったが、 7回の 1点のみで切り抜けた。｢内容的には悪くないけど、勝たないと意味がないので｣と悔しそう。自身登板 4連勝とはならず、 9勝目はお預けとなった。

　榎田が 1イニングを無失点に抑えた。延長10回に登板。先頭矢野から空振り三振を奪うと、続く大田は投ゴロ。最後は寺内を空振り三振に封じ、ピシャリと抑えた。 4日巨人戦で先頭矢野にフェンス直撃の 3塁打を浴び、失点につながっていただけに｢先頭をしっかり切れたのが良かった｣と話した。


　 9回、マウンドに上がった藤川球児

　状態が万全ではなかった藤川球児が 9回、 5試合ぶりに登板した。阿部に中堅フェンス直撃の 2塁打を浴びたが、何とかこの回を無失点に。｢体が切れてないですね。また頑張る｣と短く言った。
　海外フリーエージェント資格の取得条件を満たしており、周囲が騒がしくなる中、シーズンは大詰めを迎える。和田監督は｢球もしっかりしていたし、あした以降やってくれるだろう｣と信頼感を口にした。

　巨人は、阪神投手陣を12安打と攻め立て再三のチャンスを作るも、残塁13と勝ち越せず引き分けた。先発内海の 7回 6安打 1失点と粘りの投球、中継ぎ陣も得点を与えず優勝マジックを｢16｣とした。


　 1回裏、大和のバントにダッシュする内海哲也

　先発内海は 7回 1失点で同点のまま降板した。序盤は制球が乱れ 2回に先制点を許したが、 3回から 7回までは 1安打に抑え、追加点を与えなかった。それでも内海は｢立ち上がりは苦しい投球になってしまいました。前回登板もそうでしたが立ち上がりは体が横ぶりになりボールがシュート回転してしまいました。阿部さんに『縦ぶりになるように意識しろ』とアドバイスをもらい、３回からは修正できました。何とか粘って投げられました｣とコメントした。


　阪神と引き分けるもマウンドでハイタッチを交わす阿部(中)らナイン(左から西村、一人あけて村田、古城)

　阿部が、 3試合ぶりに捕手として先発した。打っては 2安打で、 9回にはあと少しで本塁打という中堅フェンス直撃の 2塁打を放った。延長10回引き分けながらもマジックを 1つ減らして｢16｣とし、阿部は｢(負けなかったのは)大きいね。敵地で負けなかったというのはね｣と前向きにとらえた。捕手としてフル出場したことには｢これ以上悪くならないようにしていきたい｣と話した。


　 7回表巨人二死満塁、村田修一は見逃し三振に倒れ、悔しげにバットを振る

　村田が、好機での凡退を猛省した。 1安打を放ったが、 4回、 7回、 9回と得点圏で凡退。｢負けなくて良かった。結構チャンスで回ってきましたからね。チャンスで打てておけばよかった。投手が踏ん張ってくれて助かりました。反省してまた頑張ります｣と反省しきり。守備でもゴロがイレギュラー気味に弾んで失策した場面には｢またはねたらどうしようかと思っていたら本当にはねた。(阪神)甲子園は鬼門になりそうです｣とうつむいた。

　寺内が先頭で迎えた 7回、中前打で出塁。送りバントで 2塁に進んだ。ここで長野が、 3遊間をゴロで抜く安打を放ち果断な走塁で同点ホームを踏んだ。
　 2塁走者にとって、進行方向である自分の右側をゴロで抜けていく打球は、スタートが難しい。遊撃手が捕球してしまうリスクがあり、自重するケースが目立つ。だが寺内は、打球が転がった瞬間に、生還を念頭に置いたスタートを切った。｢( 4回に)エラーをしてしまったので、取り返したい気持ちがあった。ヒットはなかなか打てない。どんな形でもチームに貢献したい気持ちが強い。練習から準備していたことが出来ました｣と振り返った。



　試合前の就任会見で中村ＧＭが指摘した打撃不振を露呈する様な試合をするなんて…。
　巨人の村田が好機での凡退を猛省し、｢(阪神)甲子園球場は鬼門だ｣と嘆く様な試合だったのに、どうしても勝てない。勝てないと言うよりも、点数が取れない。いったい、今までのタイガースはどこに行ってしまったのだろうか…。
　｢リーグ優勝｣してから 7年間も｢眠り猫｣状態にいるタイガース。しっかりとした試合を残り試合ではして貰いたいですね。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！















にほんブログ村