●矢野燿大監督(50)が北條史也内野手(25)に“キャンプ男”からの脱却を指令した。2017、19年の 2度、「春季キャンプMVP」に選ばれながらも、ともにシーズンでは結果を残せず。来季の遊撃レギュラー取りへ、指揮官の期待は大きい。 2塁の定位置返り咲きを狙う上本博紀内野手(33)は山本昌臨時コーチ(54)からスローイングのアドバイスを受けた。安芸の強い日差しを浴びながら、矢野監督が充実の表情をのぞかせた。就任 2年目となる来季へ土台を築いているこの秋も、目についたのは背番号「2」。“キャンプ男”からの脱却を願った。第 1クールの最終日も元気いっぱいだった。北條は新任の井上一樹打撃コーチ(48)が課している 1箱のノンストップ連続ティー打撃で、こっそり盛られた追加球もこなして 130連射で完走。指揮官も調子のよさを認めた。しかし、キャンプだけで終わってもらっては困る。思わず本音が漏れた。この日のフリー打撃では右打ちの意識も強め、指揮官が求める『自主性』を体現している。べた褒めした。今季限りで鳥谷敬内野手(38)が退団。遊撃の争いは木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)、植田海内野手(22)らと近い世代での大争奪戦となる。矢野監督も競争をあおっているが、不動のレギュラーが出てきてほしいのが本音だ。誰もが認める練習の虫。だからこそシーズンでも結果を残してもらいたい。北條が“キャンプ男”を返上すれば、虎にとって大きな力となる。
●場合によっては大山悠輔内野手(24)、岩貞祐太投手(28)、岩崎優投手(28)らをトレード要員に-。阪神が来季優勝を目指すための強化策は現有戦力の温存ではなく、戦力に刺激と底上げを加える方策も一考に値します。オフに突入した阪神はソフトバンクから中田賢一投手(37)を無償トレードで獲得。大リーグ・パドレスを自由契約となった牧田和久投手(34)の獲得調査も進めています。今季「69勝68敗6分の3位」でクライマックスシリーズのファイナルに進出した戦力を保持し、そこに枝葉を付け加える発想ですね。では、それで「来季こそ優勝」と自信を持てるのか…。若手に実績が残った今だからこそ、大胆な強化策を思考する時かもしれません。2019年の日本プロ野球界は「日本シリーズ」も終了(ソフトバンクが「4勝0敗」で巨人を下して「日本一」)し、各球団ともに秋季キャンプに突入しています。阪神は例年通りに高知・安芸タイガース球場で“実りの秋”を目指しています。今シーズンは最終盤に「6連勝」を飾り、広島を逆転して「3位」に入り、その勢いでクライマックスシリーズのファーストステージではDeNAを下しました。ファイナルでは巨人に敗れましたが、ここに来てやっと生え抜きの選手たちがチームの柱になりつつある印象を残しました。秋季キャンプでは新任の井上一樹打撃コーチが芽を吹かせ始めた若手野手を徹底的に鍛えていますね。投手陣も臨時コーチを務める元中日・山本昌氏の講演会やグラウンドの指導などで通算「219勝左腕」のエキスを注入されています。32年の現役生活で体得した経験を虎投は少しでも多く吸収しなければなりませんね。来季には福留孝介外野手(42)が43歳、糸井嘉男外野手(38)は39歳です。糸井は左足首の手術に踏み切り、契約最終年の来季に臨みますが、2017年に阪神に「FA移籍」して以降、シーズンを離脱せずに戦ったことは一度もありません。年齢的な問題や左足首の状況によっては、かなり厳しいシーズンを迎えることになりかねません。投手陣でもメッセンジャーが抜け、藤浪に復活のメドが立たず、今季は大活躍した藤川球児投手(39)も来季は40歳です。現状の期待は高橋遙人投手(23=亜細亜大學)の急成長と青柳晃洋投手(25)の安定でしょう。つまり投打に戦力層は薄いのです。 1シーズンを戦い抜き、15年ぶりの「優勝」を勝ち取るには、チームの体力はまだまだ乏しい…と言わざるを得ないのです。では、どうやってチームの体力を強化し、戦力層を厚くするのか。ひとつの方策は外国人の強力助っ人獲得ですね。現状ではかなりの大物にターゲットを絞って獲得調査中と聞いています。しかし、国内の他球団も争奪戦に加わっていて、先行きは混沌としているようです。現有戦力にプラスアルファで「来季は優勝」と言えるチームになれば幸いです。しかし、巨人やDeNA、ヤクルトなどはFA選手や大物外国人選手の獲得などで戦力を底上げしてきます。“枝葉補強”だけで終わるならば、前途は大いに心配です。まだまだオフは始まったばかりです。固定観念にとらわれず、幅広い視野で戦力を見つめ直してはどうか?
記事をまとめてみました。
矢野燿大監督(50)が北條史也内野手に“キャンプ男”からの脱却を指令した。2017、19年の 2度、「春季キャンプMVP」に選ばれながらも、ともにシーズンでは結果を残せず。来季の遊撃レギュラー取りへ、指揮官の期待は大きい。 2塁の定位置返り咲きを狙う上本博紀内野手は山本昌臨時コーチからスローイングのアドバイスを受けた。
安芸の強い日差しを浴びながら、矢野監督が充実の表情をのぞかせた。就任 2年目となる来季へ土台を築いているこの秋も、目についたのは背番号「2」。“キャンプ男”からの脱却を願った。
「北條はずっといいよ。春と秋、いいんだよな(笑)」
第 1クールの最終日も元気いっぱいだった。北條は新任の井上打撃コーチが課している 1箱のノンストップ連続ティー打撃で、こっそり盛られた追加球もこなして 130連射で完走。指揮官も調子のよさを認めた。しかし、キャンプだけで終わってもらっては困る。思わず本音が漏れた。
階段ダッシュで汗を流す北條史也内野手。キャンプからレギュラーへ駆け上がる=安芸市営球場(タイガース球場)
「春ももうちょっと長持ちしてくれたらな」
今年の宜野座でもそうだった。鳥谷と遊撃の定位置を競わせた春季キャンプを終え、「MVP」に指名したのが北條。指揮官がうなるほどの取り組む姿勢と内容も見せ、大きな期待を抱かせた。しかし、 3月のオープン戦に入ると、新人だったライバルの木浪が大ブレークした陰に隠れて、開幕スタメンを譲ることに…。「クライマックスシリーズ(CS)」では10月 5日のDeNAとのファーストステージ第 1戦で 5打点を挙げるなど活躍したが、シーズン通してレギュラーをつかめなかった。
2017年にも当時の金本監督に「春季キャンプMVP」に指名されたが、シーズン開幕後に大不振に陥って途中から 2軍落ちする憂き目にあった。次こそ二の舞を避けるように願いを込めた、矢野監督のハッパだった。
この日のフリー打撃では右打ちの意識も強め、指揮官が求める『自主性』を体現している。「右打ちっていう部分でも、そういうことができるところがジョー(北條)のプラス。作戦もやりやすいのよ。あいつはそういう幅がある」とべた褒めした。
矢野燿大監督は北條史也内野手にシーズンでの好調キープを期待した=安芸市営球場
今季限りで鳥谷が退団。遊撃の争いは木浪、植田らと近い世代での大争奪戦となる。矢野監督も競争をあおっているが、不動のレギュラーが出てきてほしいのが本音だ。
「もともとあいつは練習の取り組む姿勢っていうのはたいしたもんだと思うよ。誰が見てるとか関係なく、いつでも自分のやることやりきれる」
誰もが認める練習の虫。だからこそシーズンでも結果を残してもらいたい。北條が“キャンプ男”を返上すれば、虎にとって大きな力となる。
★北條の春季キャンプMVP
◆2017年:キャンプ中の実戦で「打率0.357、2本塁打、4打点」の好成績を残し、金本監督から中谷とともに「野手MVP」に指名された。ただシーズンでは83試合で「打率0.210、3本塁打、20打点」と苦しんだ。
◆ 19年:キャンプ中の実戦では「打率0.524」でチーム首位打者。矢野監督から「キャンプMVP」に指名されたが、シーズンを通してレギュラーをつかめず、82試合で「打率0.247、5本塁打、20打点」に終わった。
秋季キャンプで親指を立てて指示を出す矢野燿大監督=安芸市営球場
場合によっては大山、岩貞、岩崎らをトレード要員に-。阪神が来季優勝を目指すための強化策は現有戦力の温存ではなく、戦力に刺激と底上げを加える方策も一考に値します。オフに突入した阪神はソフトバンクから中田賢一投手を無償トレードで獲得。大リーグ・パドレスを自由契約となった牧田和久投手の獲得調査も進めています。今季「69勝68敗6分の3位」でクライマックスシリーズのファイナルに進出した戦力を保持し、そこに枝葉を付け加える発想ですね。では、それで「来季こそ優勝」と自信を持てるのか…。若手に実績が残った今だからこそ、大胆な強化策を思考する時かもしれません。
2019年の日本プロ野球界は「日本シリーズ」も終了(ソフトバンクが「4勝0敗」で巨人を下して「日本一」)し、各球団ともに秋季キャンプに突入しています。阪神は例年通りに高知・安芸タイガース球場で“実りの秋”を目指しています。今シーズンは最終盤に「6連勝」を飾り、広島を逆転して「3位」に入り、その勢いでクライマックスシリーズのファーストステージではDeNAを下しました。ファイナルでは巨人に敗れましたが、ここに来てやっと生え抜きの選手たちがチームの柱になりつつある印象を残しました。
「金本前監督の時代から期待されていた高山や大山、梅野、北條にルーキーの近本や木浪がチームの中心選手になってきた。 3~ 4年はかかったけれど、やっと来季は彼らを中心に戦えるのでは…という雰囲気がある」とは阪神OBの言葉ですね。
こうした評価はオフに突入した阪神の色々な場面に見て取れます。まず秋季キャンプでは新任の井上一樹打撃コーチが芽を吹かせ始めた若手野手を徹底的に鍛えていますね。落合監督時代の中日でよく見られたロングティーを採り入れたり、笛を使って間合いを取らせるティー打撃を行うなど練習方法にも工夫を凝らしています。
投手陣も臨時コーチを務める元中日・山本昌氏の講演会やグラウンドの指導などで通算「219勝左腕」のエキスを注入されています。32年の現役生活で体得した経験を虎投は少しでも多く吸収しなければなりませんね。
入団会見でポーズをとる中田賢一投手=阪神球団事務所
そして、オフと同時にスタートしたストーブリーグでも現有戦力を保持し、成長させようという考え方が色濃く出ています。ソフトバンクからかつての“虎キラー”中田賢一投手を無償トレードで獲得しました。通算「100勝77敗1セーブ、防御率3.72」の右腕ですが、今季は 1軍登板はわずか 1試合で「0勝」。力の衰えは隠せませんが、それでも 7年ぶりに復帰するセ・リーグでは貴重な戦力になる可能性はあるでしょう。
さらに今オフ、米大リーグのパドレスを自由契約になった牧田和久投手の獲得調査を進めていますね。これは牧田の古巣の西武との争奪戦です。資金力では負けてはいないでしょう。西武時代は 276試合に登板し「53勝49敗25セーブ、防御率2.83」をマークしたサブマリンが加入すれば投手陣に大きな味付けになるかもしれません。先発なのかリリーフなのか…は矢野監督の判断になるでしょうが、メッセンジャーが引退し、藤浪の復活にメドが立たない投手陣にとって中田や牧田の加入は好材料になるはずです。
ここまで書いていて、それでも戦力補強策に再考の余地あり…と思うのは長く阪神を見てきた人間の“心配性”なのかもしれません。どういうことか…と言えば、秋季キャンプでのありようや補強策の進め方を見ていると基本的な考え方はこれだと思います。
現有戦力を保持、成長させてそこに枝葉の戦力を付け加える-。
こうした考え方を間違っている…とは言い切れません。現実にシーズン終盤戦の「6連勝」、「ファーストステージ突破」は現有戦力によって成し遂げれたものです。ただ、よくよく終盤戦を見てみると相手チームの事情によって大いに助けられた側面があります。防御率のタイトルを獲得するためにノーヒットピッチングの投手が 4回途中に降板したり、考えられないような投手継投で助けられたり。時の運も実力のうち…とも言いますが、果たして「現有戦力プラスアルファで来季は優勝を狙える」と言い切れるものでしょうか。
秋季キャンプで早出特守に臨む大山悠輔内野手=安芸球場
加えて来季には福留が43歳、糸井は39歳です。糸井は左足首の手術に踏み切り、契約最終年の来季に臨みますが、2017年に阪神に「FA移籍」して以降、シーズンを離脱せずに戦ったことは一度もありません。年齢的な問題や左足首の状況によっては、かなり厳しいシーズンを迎えることになりかねません。
投手陣でもメッセンジャーが抜け、藤浪に復活のメドが立たず、今季は大活躍した藤川球児も来季は40歳です。現状の期待は高橋遙人の急成長と青柳の安定でしょう。
つまり投打に戦力層は薄いのです。 1シーズンを戦い抜き、15年ぶりの「優勝」を勝ち取るには、チームの体力はまだまだ乏しい…と言わざるを得ないのです。では、どうやってチームの体力を強化し、戦力層を厚くするのか。ひとつの方策は外国人の強力助っ人獲得ですね。現状ではかなりの大物にターゲットを絞って獲得調査中と聞いています。しかし、国内の他球団も争奪戦に加わっていて、先行きは混沌としているようです。
そして、もうひとつの方策がトレードです。確かにリスクは生じます。出した選手が活躍し、獲った選手はダメ…。当然ながら球団は猛批判にさらされるでしょう。これは一種の賭けかもしれません。しかし、今オフの阪神は絶妙な時期に来ていると思っています。
若手といわれた選手たちが経験を積み、成績も残してきました。他球団からすれば将来性を含めて大いに評価している選手がいるはずです。場合によっては阪神の中心軸から外れた投手であっても複数の選手との交換トレードが可能ならば、思い切った策も一考の余地があるのではないでしょうか。複数の交換トレードが成立すれば、選手層が厚くなる可能性はありますね。
現有戦力にプラスアルファで「来季は優勝」と言えるチームになれば幸いです。しかし、巨人やDeNA、ヤクルトなどはFA選手や大物外国人選手の獲得などで戦力を底上げしてきます。“枝葉補強”だけで終わるならば、前途は大いに心配です。まだまだオフは始まったばかりです。固定観念にとらわれず、幅広い視野で戦力を見つめ直してはどうか? と思いますね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)
2019年 CS日程と 結果 (10月)
クライマックスシリーズ セリーグ日程
日本シリーズ2019 日程
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