阪神の中村勝広ゼネラルマネジャー(63)は 7日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグの広島戦を視察し「名前は挙げられないけど目を引く選手が何人かいた」と話した。
阪神は現在、 2軍選手に出場機会をある程度均等に与えているが「いい方法ではない。素材を見て、集中的に育てるのがファーム本来の姿」と持論を展開。「ランクを付け、我慢すべきは我慢して使う。将来性のない選手を我慢して使ってもマイナス」との方針を示した。
笛吹けど踊らぬ指導者をフロントが仕分けする。参謀役をはじめとする閣僚が全員解職される可能性が浮上した。球団首脳が厳しい表情で口にした。
「和田監督は来季も続投。ただし…それ以外の 1、 2軍の首脳陣は全員白紙にしなければいけない。そこまでしないとファンも納得しないし、再建できない。今後、話を密にして検証していく」
開幕から波に乗れぬ現場に対し、球団側は内密に早くから動いていた。今夏には八木 2軍打撃コーチの昇格案を描くなど、 1軍首脳陣に危機感をあおっていた。しかし、特に打撃部門の低迷は変わらず、本塁打数も「48」でリーグ最下位。ベンチワークで打開することもできず、優勝の灯火を9月初旬で消す異例のシーズンとなった。この日の中日戦も消化試合のような負けだった。
ナゴヤドーム 9連敗を喫した阪神ベンチ。片岡打撃コーチ(左)と話す和田監督(中)。右は有田ヘッド
0- 1。今季19度目の完封黒星&ナゴヤドームでは今季 9戦勝ちなしの 8連敗(昨季から 9連敗)。借金は今季ワーストタイの「19」となった。
1軍に並んで、現在ウエスタン最下位に沈み、若手の育成がはかどらない2軍にまで粛清は及ぶ。球団首脳の言葉に呼応するよう、この日、前日に就任会見を終えたばかりの中村GMの足はファームに動いていた。
早朝、鳴尾浜での練習から視察。電鉄本社から急きょ駆けつけた坂井オーナーと、気温30度を超える残暑の中、球団ブースからウエスタン・広島戦に熱視線を送った。そして試合後、虎のGMは改革案を披露した。
「素材を見て、集中的に育てるという方式が本来のファームの姿だと思いますけどね。ですから、ランクを付けてね、我慢すべきは我慢して使うと。将来性のない選手について、我慢して使ってもチームとして球団としてマイナスですから」
吉竹監督が率いる 2軍は機会均等方式の育成だ。それに中村GMは“ダメ出し”をした。
「僕は、あんまりいい方法ではないと思う。それは、やめるというか、そういう方向でいきたい」
広島・堂林、古くは新庄、亀山…。プリンスを発掘し、英才教育を課す必要性を訴えた。方針が変われば吉竹 2軍監督らファーム首脳陣も一新されてもおかしくはない。
「白紙」というなら 1軍の有田ヘッド、片岡打撃コーチはもちろんのこと、新任で43歳と若い藪投手コーチですら“聖域”ではなくなってくる。すでに球団側は来季の組閣準備を進行中。OB中心に調査中だ。
中村GMが入団し、今回の球団首脳の「白紙」発言。人事が一気に動き出す。強将の下に弱兵なし、を信じながら…。
以前から書いて来た様に、フロント総入れ替え!がついに始まった。さすが中村勝広ゼネラルマネジャーだ。
やると言ったら必ずやるのが中村勝広ゼネラルマネジャーだ。
来シーズンは、絶対に「優勝!」とは言わないが、Aクラスへのカンバックを期待する!
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虎・中村GM大改革!和田監督以外すべて白紙…
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