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侍ジャパンが10年ぶり世界一!初優勝!侍山田哲人、主要国際3大会決勝での逆転弾は日本初!

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日本が「初優勝」を飾り、09年WBC以来10年ぶりとなる「世界一」となった。15年の第1回大会の準決勝で 9回に逆転されて敗れ、「優勝」をさらわれた宿敵韓国を下した。勝利の瞬間に男泣き、歓喜の胴上げで8度宙を舞って笑顔を見せた稲葉篤紀監督(47)は試合後のインタビューで興奮気味に話した。宿敵監督に勝利。胸を張った。先手を許す苦しい立ち上がりだった。先発山口俊投手(32=巨人)が 1回無死 1塁で「2ラン」を食らった。二死後にも一発を浴びた。それでも直後の 1回二死 1塁で[4番」鈴木誠也外野手(25=広島)が左翼フェンス直撃の 2塁打。 1塁走者の坂本勇人内野手(30=巨人)が一気に生還し反撃を開始した。 2回には二死から會澤翼捕手(31=広島)が四球、菊池涼介内野手(29=広島)が内野安打でチャンスを作ると、「1番」山田哲人内野手(27=ヤクルト)が左翼席へ突き刺す「逆転1号3ラン」で形勢をひっくり返した。 7回には浅村栄斗内野手(9=東北楽天)の適時打で貴重な追加点。投げては2回以降、高橋礼投手(24=福岡ソフトバンク)、田口麗斗投手(24=巨人)、中川皓太投手(25=巨人)、甲斐野央投手(23=福岡ソフトバンク)、山本由伸投手(21=オリックス)、山崎康晃投手(27=DeNA=亜細亜大學OB)と無失点でつないだ。大会直前になって秋山翔吾外野手(31=埼玉西武)が右足薬指骨折で緊急離脱、丸が急きょ招集された。アクシデントも乗り越え、「東京五輪」で骨格を担う選手たちでつかんだ「世界一」。目標に掲げている「五輪での金メダル獲得」へ大きな弾みをつけた。侍ジャパンが「勝利」の美酒に酔いしれた。日付が変わった午前 0時過ぎからシャンパンファイトがスタート。野手最年長の“熱男”松田宣浩が「『侍世界一、乾杯』!」と発声。稲葉篤紀監督も無礼講を宣言し、1000本のシャンパンが泡と消えた。

右足第 4趾(薬指)基節骨骨折の侍ジャパン秋山翔吾外野手が、歓喜の輪に加わった。「優勝」直後にグラウンドに現れ、選手から手荒い歓迎を受けた。特別ゲストとしてテレビ出演。午前中には西武の秋季練習最終日、室内練習場でリハビリを行った。秋山は患部の右足に塩を振って清め、“盛り塩”効果で早期回復を願った。

韓国戦で 2戦連続先発マスクをかぶった侍ジャパン會澤翼捕手は、一夜明けての再戦に苦笑いした。前日16日の対戦でデータを収集し、審判の特徴も把握したという。先発山口との初コンビは 1回 3失点とホロ苦い結果となったが、世界一に満面の笑みを浮かべた。

世界各国の投手が寄ってたかっても、「4番」鈴木誠也外野手は最後まで止められなかった。いきなり 3点ビハインドを背負った決勝韓国戦。 1回裏二死 1塁、反撃の適時 2塁打を決めた。 1ボール 2ストライク。韓国先発陣のエース格、左腕梁■(=王へんに玄)種投手の高めに浮いた直球を逃さなかった。ライナーで左翼フェンスに直撃させ、仲間を勇気づけた。「打率4割4分4厘、3本塁打、13打点」など 7部門で「12チームトップ」の数字を記録。「大会MVP」に輝き、「ベストナイン」にあたる「オールワールドチーム」にも選ばれた。「誠也」。父宗人さんはささやかな思いを込めて名付けたという。父の願いは今、想像を超えて実を結んでいる。日本中の野球ファンから連呼され、国際大会で 1発を放てば「See ya!(セイヤ!)」と叫ばれる存在に。重圧に打ち勝ち、「Seiya Suzuki」は世界に名をとどろかせた。

決勝が行われ、稲葉篤紀監督率いる日本( 2次ラウンド「1位」)は韓国(2位)に 5- 3で逆転勝ちし「初優勝」を果たした。 2回に山田哲人内野手が「今大会1号の逆転3ラン」を放ち、勝利に貢献。「3本塁打13打点」をマークした鈴木誠也外野手が最優秀選手(MVP)に選ばれた。2009年「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」以来、10年ぶりの「世界一」。20年「東京五輪」での「金メダル獲得」へ、弾みを付けた。左翼席に弾丸が突き刺さると、山田哲は拳を握り、珍しく感情を爆発させた。 1- 3の 2回二死 1、 2塁。韓国のエース・梁●種に対し 2ストライクからファウルで 3球粘り、最後は直球を振り抜いた。来夏の「東京五輪」を前に代表選考のたたき台となる今大会。当初のメンバーリストに山田哲の名前はなかった。所属するヤクルトの本拠地、東京で開催される夢舞台。肩を落としかけたその時、スマートフォンが鳴った。すぐに日の丸を刺しゅうしたファーストミットを発注。宮崎合宿中は鈴木(広島)と張り合うように毎日特打に励み、井端弘和コーチ(44=巨人=亜細亜大學OB)に志願して 1塁守備のノックも受けた。山田哲はひたすらバットを振り、動画で対戦する投手を徹底研究した。前日の韓国戦で「2安打2打点をマーク」し、復調の手応えをつかむと決勝で最高の結果を得た。見たい“景色”がある。2008年北京五輪。「世界新記録で金メダル」に輝いた競泳男子平泳ぎの北島康介選手(37)に熱狂した。サッカー少年だった山田哲は、野球日本代表の戦いを見て目標を定めた。表彰台の真ん中に立つ日を夢に描く。リードオフマンの座は譲らない。

侍ジャパン浅村栄斗内野手が貴重な追加点をもぎ取った。 1点リードの 7回二死 3塁、右前へと適時打を放った。普段はクールな男も塁上でガッツポーズ。勝利を決定づける一打を喜んだ。

2020年「東京五輪」に向けて、稲葉監督は今後、選手選考、チーム編成に頭を悩ませることになる。選手登録は「プレミア12」の28人から24人となる。内訳については、投手12人、野手12人の編成となる見通しだ。今回、會澤翼捕手(広島)、小林誠司捕手(30=巨人)、甲斐拓也捕手(27=ソフトバンク)の 3選手が選ばれた捕手は 1減の 2人となる見込み。内野手、外野手は定位置「7」に対しプラス 3人の10人を確保する構成となりそうだ。五輪は 7月29日の初戦(福島市・あづま球場)から 8月 8日の決勝(横浜)まで、真夏の11日間で最大 8試合を戦う日程となる。野手はタフさに加え、複数のポジションをこなせるユーティリティー性もポイント。投手も先発の柱や抑え以外に、先発も救援もこなせる能力が重要。投打ともに「万能性」が一つのテーマとなる。故障などで招集を見送られた菅野智之投手(30=巨人)、柳田悠岐投手(31=ソフトバンク)、辞退した千賀滉大投手(26=同)らは代表復帰が有力視される。

記事をまとめてみました。

 

 

 第2回プレミア12<日本 5- 3韓国>◇決勝◇17日◇東京ドーム

 日本が「初優勝」を飾り、09年WBC以来10年ぶりとなる「世界一」となった。15年の第1回大会の準決勝で 9回に逆転されて敗れ、「優勝」をさらわれた宿敵韓国を下した。

 勝利の瞬間に男泣き、歓喜の胴上げで8度宙を舞って笑顔を見せた稲葉監督は試合後のインタビューで「最高です、はい。日の丸をつけて野球界のためにとにかく『世界一』になりたいという思いが非常に強かったですから。何とか(選手に)勝たしてあげたいという一心で。本当に選手がよく頑張ってくれた」と興奮気味に話した。宿敵監督に勝利。「アジアのライバルとして、非常に強いので。今回は『世界一』になりましたが、来年の『東京オリンピック』でもいい勝負ができれば」と胸を張った。

 先手を許す苦しい立ち上がりだった。先発山口俊が 1回無死 1塁で「2ラン」を食らった。二死後にも一発を浴びた。

 優勝を決めナインから胴上げされる稲葉篤紀監督=東京ドーム

 それでも直後の 1回二死 1塁で[4番」鈴木が左翼フェンス直撃の 2塁打。 1塁走者の坂本が一気に生還し反撃を開始した。 2回には二死から會澤が四球、菊池が内野安打でチャンスを作ると、「1番」山田が左翼席へ突き刺す「逆転1号3ラン」で形勢をひっくり返した。

  3回以降は膠着(こうちゃく)状態。日本は好守連発で韓国に流れを渡さなかった。 4回一死 1塁、金宰煥が放った左中間最深部への左飛で 1塁走者がタッチアップ。捕球した左翼近藤が素早い返球で 2塁でタッチアウトにした。 5回には一死 1塁で田口が空振り三振に斬ると、飛び出た 1塁走者を挟殺プレーでアウトにした。

  7回には浅村の適時打で貴重な追加点。投げては2回以降、高橋礼、田口、中川、甲斐野、山本由、山崎と無失点でつないだ。

 2回裏日本二死 1、 2塁、「左越え3点本塁打」を放った山田哲人内野手(中)は笑顔でナインとタッチを交わす=東京ドーム

 大会直前になって秋山が右足薬指骨折で緊急離脱、丸が急きょ招集された。アクシデントも乗り越え、「東京五輪」で骨格を担う選手たちでつかんだ「世界一」。目標に掲げている「五輪での金メダル獲得」へ大きな弾みをつけた。

▽山田哲人内野手の話

 ( 2回に「逆転3ラン」)とにかく『世界一』を取るというのは決めていたことなので、それが実現して良かったです。とにかく集中して自分のスイングをしようと、後は今大会僕自身、チームに迷惑をかけて全然打ててなかったので、悔しい思いを胸にフルスイングしました。 4年前も韓国に負けて悔しい思いをしたので、今日はそれが晴らせてよかった。また半年後にオリンピックが待っているので、そこでも『世界一』になれるように頑張りたいです。

 最後の打者を空振り三振に仕留め捕手會澤翼捕手(左)と抱き合って喜ぶ山崎康晃投手=東京ドーム

▽甲斐野央投手の話

 (大会を通し好投。決勝も 7回に登板し 3者凡退)僕は追加招集。何とか力になろうと思っていた。ゼロに抑えることができて、よかったです ▽松田宣浩内野手の話  このプレミアで「優勝」するために呼んでもらったと思っている。打つので貢献したかったが、まったく打つ方でできなかったので、チームを盛り上げるように徹した。とにかく「世界一」を取れてよかった。

◆今大会の賞金

 優勝の日本に 150万ドル(約 1億6500万円)、 2位韓国に75万ドル(約8250万円)、 3位メキシコに50万ドル(約5500万円)が贈られた。賞金総額 521万ドル(約 5億7310万円)。

▼日本代表がプレミア12で初優勝した。主要国際 3大会(五輪、WBC、プレミア12)での「優勝」は84年ロサンゼルス五輪(公開競技)、06年WBC、09年WBCに次いで10年ぶり。過去 3度は米国で決勝を行っており、日本での胴上げは初めてとなった。プロ参加のWBC、プレミア12を両方制したのは日本だけ。

 祝勝会で松田宣浩内野手(左)にシャンパンをかける稲葉篤紀監督=東京ドーム

 侍ジャパンが「勝利」の美酒に酔いしれた。

 日付が変わった午前 0時過ぎからシャンパンファイトがスタート。野手最年長の“熱男”松田宣浩が「 1カ月の侍生活、本当に良かったと思います。稲葉監督を世界一の監督にすることができました。今日はビールではありません。シャンパンです。とにかく浴びて浴びて浴びますよ! 『侍世界一、乾杯』!」と発声。稲葉篤紀監督も「今日はとことんいってください!」と無礼講を宣言し、1000本のシャンパンが泡と消えた。

 

 優勝を決め、秋山翔吾外野手(中央)もナインと喜び合う=東京ドーム

 右足第 4趾(薬指)基節骨骨折の侍ジャパン秋山翔吾外野手が、歓喜の輪に加わった。

 優勝直後にグラウンドに現れ、選手から手荒い歓迎を受けた。特別ゲストとしてテレビ出演。午前中には西武の秋季練習最終日、室内練習場でリハビリを行った。チームは最後にマウンドで盛り塩をして、かけ声とともに締めた。秋山は患部の右足に塩を振って清め、“盛り塩”効果で早期回復を願った。テレビでは「ケガをしてしまって、リスクはあるけれど、このチームで戦えるのは糧になると思っていた。全く後悔はないです」と話した。

 

 トロフィーを手に記念撮影する、左から村田善則コーチ、小林誠司捕手、會澤翼捕手、甲斐拓也捕手=東京ドーム

 韓国戦で 2戦連続先発マスクをかぶった侍ジャパン會澤翼捕手は、一夜明けての再戦に「めちゃくちゃ難しかったです」苦笑いした。

 前日16日の対戦でデータを収集し、審判の特徴も把握したという。「韓国打線は振りが強い。カウントが不利な時にどうするかを考えていました」。先発山口との初コンビは 1回 3失点とホロ苦い結果となったが、世界一に「めちゃくちゃうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 

  1回裏日本二死 1塁、鈴木誠也外野手は「左越え適時2塁打」を放った=東京ドーム

 世界各国の投手が寄ってたかっても、「4番」鈴木誠也外野手は最後まで止められなかった。

 いきなり 3点ビハインドを背負った決勝韓国戦。 1回裏二死 1塁、反撃の適時 2塁打を決めた。 1ボール 2ストライク。韓国先発陣のエース格、左腕梁■種の高めに浮いた直球を逃さなかった。「このままいったらすごい展開になると思った。積極的に攻めていこうとした結果です」。ライナーで左翼フェンスに直撃させ、仲間を勇気づけた。

 「優勝」を決め左から丸佳浩外野手、近藤健介外野手と抱き合う鈴木誠也外野手、右は菊池涼介内野手=東京ドーム

 「チームが勝てばいい」-。信念のもと、大会8試合を走り抜いた。「僕は『4番』タイプではない。あまり気にせず、つなぐ意識で、というのが多かった。それがいい結果につながった」。全 8試合安打を達成。唯一黒星を喫した米国戦以外、 7試合で打点を挙げた。打てば勝つ。打たなければ負ける。想像を絶するプレッシャーとのガチンコ対決に勝利した。

 「打率4割4分4厘、3本塁打、13打点」など 7部門で「12チームトップ」の数字を記録。「大会MVP」に輝き、「ベストナイン」にあたる「オールワールドチーム」にも選ばれた。「MVPはもちろんうれしいですけど、チームの『優勝』が目標だったので、それがうれしい。 1人 1人コミュニケーションを取ったり、数多く打撃投手の方に投げてもらったり、自主練習に付き合ってもらった結果です」と力を込めた。

 MVPの副賞を手にする鈴木誠也外野手=東京ドーム

 「誠也」。父宗人さんはささやかな思いを込めて名付けたという。「鈴木姓は多い。名前で呼んでもらえるようにしたいと思って、誠也という名前にしたんです」。父の願いは今、想像を超えて実を結んでいる。日本中の野球ファンから「セイヤ!」と連呼され、国際大会で 1発を放てば「See ya!(セイヤ!)」と叫ばれる存在に。重圧に打ち勝ち、「Seiya Suzuki」は世界に名をとどろかせた。

 

 決勝が行われ、稲葉篤紀監督率いる日本( 2次ラウンド「1位」)は韓国(2位)に 5- 3で逆転勝ちし「初優勝」を果たした。 2回に山田哲人内野手が「今大会1号の逆転3ラン」を放ち、勝利に貢献。「3本塁打13打点」をマークした鈴木誠也外野手が最優秀選手(MVP)に選ばれた。2009年「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」以来、10年ぶりの「世界一」。20年「東京五輪」での「金メダル獲得」へ、弾みを付けた。

 左翼席に弾丸が突き刺さると、山田哲は拳を握り、珍しく感情を爆発させた。 1- 3の 2回二死 1、 2塁。韓国のエース・梁●種に対し 2ストライクからファウルで 3球粘り、最後は直球を振り抜いた。

 「『やってやったぞ!』という気持ち。ずっと悔しい思いをしていた。心の声が体に表現されました」

 3点本塁打を放った山田哲人内野手=東京ドーム

 「大会1号」は「殊勲の逆転3ラン」。ぐるり 360度、 4万人超の観衆から浴びた「山田コール」に胸を張った。

 来夏の「東京五輪」を前に代表選考のたたき台となる今大会。当初のメンバーリストに山田哲の名前はなかった。所属するヤクルトの本拠地、東京で開催される夢舞台。肩を落としかけたその時、スマートフォンが鳴った。

 「ファーストはできるか?」

 稲葉監督の問いかけに「どこでもやります。よろしくお願いします」と即答した。

 すぐに日の丸を刺しゅうしたファーストミットを発注。宮崎合宿中は鈴木(広島)と張り合うように毎日特打に励み、井端コーチに志願して 1塁守備のノックも受けた。

 「優勝」を決め、歓喜の輪をつくる侍ナイン。主要国際大会での頂点は2009年WBC以来だ=東京ドーム

 しかし、中南米投手の手元で動く球に苦戦し、台湾での 1次ラウンドは 3試合で「8打数1安打」と今大会は不振が続いた。金子ヘッドは「足を上げる(打撃フォームの)打者は国際大会では難しいかも」と分析していた。

 そこで、山田哲は「練習しかない」とひたすらバットを振り、動画で対戦する投手を徹底研究した。前日の韓国戦で「2安打2打点をマーク」し、復調の手応えをつかむと決勝で最高の結果を得た。

 見たい“景色”がある。2008年北京五輪。「世界新記録で金メダル」に輝いた競泳男子平泳ぎの北島康介に熱狂した。サッカー少年だった山田哲は、野球日本代表の戦いを見て「野球でも五輪に出られるんだ」と目標を定めた。「『東京五輪』に出たい。『金メダル』がほしい」。表彰台の真ん中に立つ日を夢に描く。

 秋山翔吾外野手(中央左)に優勝トロフィーを手渡す山田哲人内野手(同右)=東京ドーム

 「代表に選ばれて、こういう緊張する試合をしたい。『世界一』になりたい」。夢へと続く執念の一振り。リードオフマンの座は譲らない。

■ 3回無死 1塁でフェンス手前の左飛を処理し、タッチアップで 2塁を狙った走者も刺した日本・近藤(北海道日本ハム)

 「そういうこともあると冷静に準備しながら打球の下に入れた」

■「2番・遊撃」でフル出場した日本・坂本勇人内野手(巨人)

 「初めて優勝を経験させてもらい、想像以上にうれしかった。東京五輪でも野球っていいなと思ってもらえるように頑張りたい」

■好リードした日本・會澤翼捕手(広島)

 「早めに球審の特徴をつかむことを意識した。頼もしい投手陣に助けられた。この先にある五輪を頭に入れてやっていきたい」

  2回裏日本二死 1、 2塁、山田哲人内野手は「左越え3点本塁打」を放った=東京ドーム

■観戦に訪れたソフトバンク・王貞治球団会長

 「最初に 3点取られたからどうなるかと思ったけど、鈴木がすぐに 1点取ってくれて楽になったね。 4年前(準決勝で韓国に逆転負け)のこともあるから、いろいろプレッシャーがあっただろうけど、選手は本当によく頑張って、監督、コーチがチームを一つにまとめてくれた。ゆっくり休ませてやってください」

▼日本山田哲人内野手が 2回に「逆転3ラン」。これが勝利打点となった。主要国際 3大会(五輪、WBC、プレミア12)の決勝で、日本選手の逆転アーチは初。

 山田哲の 3大会での「V打」は15年「プレミア12」の「3位決定戦」(対メキシコ)、17年WBC 1次ラウンドのキューバ戦、中国戦に次いで通算 4度目。通算 4度は中田翔( 7度)小笠原道大( 5度)に次いで「3番目」に多い。

 

  7回裏日本二死 3塁、右前適時打を放ちガッツポーズの浅村栄斗内野手=東京ドーム

 侍ジャパン浅村栄斗内野手が貴重な追加点をもぎ取った。 1点リードの 7回二死 3塁、右前へと適時打を放った。

 普段はクールな男も塁上でガッツポーズ。「自然と出ました。 2アウトだったので何とかランナーをかえすことだけを意識していました」と勝利を決定づける一打を喜んだ。

 

 2020年「東京五輪」に向けて、稲葉監督は今後、選手選考、チーム編成に頭を悩ませることになる。

 選手登録は「プレミア12」の28人から24人となる。内訳について金子ヘッドコーチは「野手は捕手を含めて12人。今回とは(選考の)考え方を変えないといけない」としており、投手12人、野手12人の編成となる見通しだ。

 今回、会沢(広島)、小林(巨人)、甲斐(ソフトバンク)の 3選手が選ばれた捕手は 1減の 2人となる見込み。内野手、外野手は定位置「7」に対しプラス 3人の10人を確保する構成となりそうだ。

 五輪は 7月29日の初戦(福島市・あづま球場)から 8月 8日の決勝(横浜)まで、真夏の11日間で最大 8試合を戦う日程となる。野手はタフさに加え、複数のポジションをこなせるユーティリティー性もポイント。投手も先発の柱や抑え以外に、先発も救援もこなせる能力が重要。投打ともに「万能性」が一つのテーマとなる。

 現時点で米大リーグの所属選手は五輪への派遣が認められない可能性が高い。ポスティングシステムでの米移籍を志望している筒香(DeNA)、菊池涼(広島)や「海外フリーエージェント(F)権」の行使を決断している秋山(西武)の選出は不透明。一方、故障などで招集を見送られた菅野(巨人)、柳田(ソフトバンク)、辞退した千賀(同)らは代表復帰が有力視される。

 

 

 

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