●阪神は19日、高知・安芸キャンプを打ち上げた。恒例の｢キャンプＭＶＰ｣について矢野燿大監督(50)はまさかのコーチ陣を選出という珍事だった。 2度のクロスカントリーではファンの間近を通る工夫を施し、守備コーチはほぼ毎日の早出ノックにも付き添った。そんな首脳陣の姿が、指揮官にとっても印象的だった。秋の実りは 2.1に収穫や！ 阪神は19日、高知・安芸キャンプを打ち上げた。本格的なオフに入る前に矢野燿大監督は、来年 2月 1日から始まる｢春季キャンプで第１クール｣から実戦を取り入れることを明言。｢東京五輪｣の影響で例年より約 1週間早い 3月20日の開幕からのスタートダッシュに照準を定めた。雲ひとつない快晴の安芸で、矢野監督が大満足の笑顔を浮かべた。勝負の 2年目へ、充実の秋季キャンプが終了。この実りの秋の収穫を、来春のキャンプイン『２．１』につなげるように厳命した。来年は｢東京五輪｣開催のため中断期間がある超異例の日程。例年よりも約 1週間早い 3月20日にヤクルトとの開幕戦を迎える。それに合わせるためには超異例のプランニングをするしかない。矢野虎は第 1クールからの実戦という形で対応していく。土台はこの安芸でできた。臨時コーチに山本昌氏(54)を招き、ブルペンは連日活気に満ちあふれた。自主性を強調して強要することは避けながらも、大山悠輔内野手(24)がほぼ毎日早出で特守にいそしむなど、選手各自がハードなメニューを自らに課した。けがによる脱落者もゼロで完走。称賛の言葉ばかりが並んだ。
●木浪聖也内野手(25＝ホンダ＝亜細亜大學ＯＢ)は秋季キャンプの取り組みに合格点をつけた。井上一樹打撃コーチ(48)らと打撃の意識改革に取り組み、ボールの内側にバットを入れるように改良。紅白戦では 2戦 3安打と感覚をつかみつつある。守備練習でも同じ遊撃手で年下の小幡竜平内野手(19)にアドバイスを送るなど、頼もしさも見せた。
●大山悠輔内野手は秋季キャンプの｢全部｣を継続して、来春に備える。秋季キャンプ中、連日早出特守に参加し課題克服に汗を流した。今季は 3塁手としてリーグワーストの｢２０失策｣。今後に向けては走攻守でのレベルアップを誓った。
●近本光司外野手は充実の秋季キャンプを振り返った。走塁練習では、盗塁の際のスライディング改良に着手。初めての秋季キャンプを振り返った。17日の紅白戦では初めて実戦で右翼を守るなど経験も積んだ。オフに向け力を込めた。21日から再び鳴尾浜でトレーニングを行う予定だ。じっくり鍛錬を重ねる。
●北條史也内野手(25)が｢ＭＶＰ級｣の存在感で、秋季キャンプを終えた。矢野監督に提出した課題リポートには、練習の割合を｢打撃８・守備２｣と設定。試合に出るため、打撃強化を最優先にした。ヒットゾーンを広げるため、右方向への意識を徹底的に植え付けた。守備でも、今季失策の約半数を占めた送球に重きを置き、効率よく取り組んだ。その自主性を指揮官も高く評価した。成果は結果としても現れた。17日の紅白戦では同期入団の藤浪晋太郎投手(25)から、しぶとく右前適時打。熾烈(しれつ)な内野のポジション争いの中でも、ライバルへの意識より自分と向き合った。17年、19年の｢春季キャンプＭＶＰ｣とキャンプでは輝く男も、シーズンでの規定打席到達はまだない。悲願のレギュラー奪取へ－。こんがりと日焼けして冬を迎える。
●藤浪晋太郎が山本昌臨時コーチの教えを胸に、オフシーズンを過ごす。この日のブルペンでも63球を投げ山本氏も密着指導。終了後は投球を受けた梅野隆太郎捕手(28)も含め 3人で話し込んだ。春季キャンプ第 1クールから実戦モードに入る。秋季キャンプで阪神の臨時コーチを務めた元中日で通算｢２１９勝｣の山本昌氏が、来年の春季キャンプも続投することが19日、わかった。球団からの要請に｢快諾｣。今キャンプで熱心にアドバイスを送り続けた藤浪晋太郎投手を再び指導し、完全復活へ導いていく。続投はシーズン｢０勝｣からの完全復活を目指す藤浪ら虎の投手陣にとって朗報だ。今キャンプで山本昌氏は、初日から藤浪に熱血指導。制球を安定させるため腕を縦に振り、手首を立ててリリースするようにアドバイス。打ち上げとなったこの日も最後の最後までブルペンで“昌エキス”を注入し続けた。オフはトレーニングの強度を緩め過ぎないように投手陣に呼びかけた。長い冬を越え、春が来れば再び沖縄で“昌塾”が始まる。投手陣のレベルの底上げはもちろん、藤浪再生へのプログラムもリスタートする。
●阪神が、ラファエル・ドリス投手(31)との残留交渉が難航していることが19日、わかった。今月末までに提出する保留者名簿から外れる可能性が出てきた。谷本修球団副社長兼球団本部長(55)が渋い表情で話した。今季も開幕から抑えを務めたが、制球や守備に不安をのぞかせて守護神は藤川に交代。ヤンガービス・ソラーテ元内野手(32)が途中加入したときには外国人枠の関係で一時 2軍落ちした。それでも谷本副社長はあくまで残留交渉を続けていくことを明言。昨年も条件面に開きがあって交渉が難航したため保留者名簿から外したが、12月に再契約にこぎつけていた。同様のケースとなる可能性もありそうだ。また、来日 1年目の今季、58試合で｢防御率１．３８｣と活躍したピアース・ジョンソン投手(28)との残留交渉について谷本副社長は話した。
記事をまとめてみました。
阪神は19日、高知・安芸キャンプを打ち上げた。恒例の｢キャンプＭＶＰ｣について矢野監督は｢誰か一人っていう部分ではないんですけど、コーチのみんなかなと思っています｣。まさかのコーチ陣を選出という珍事だった。その意図は｢みんながアイデアを出してくれたんでね。よくやってくれたなと｣と説明。 2度のクロスカントリーではファンの間近を通る工夫を施し、守備コーチはほぼ毎日の早出ノックにも付き添った。そんな首脳陣の姿が、指揮官にとっても印象的だった。
一本締めで秋季キャンプを打ち上げた矢野燿大監督(右)、春は第 1クールから実戦を取り入れる。左は梅野隆太郎捕手、左手前は岩貞祐太投手＝安芸市営球場(安芸タイガース球場)
秋の実りは 2.1に収穫や！ 阪神は19日、高知・安芸キャンプを打ち上げた。本格的なオフに入る前に矢野燿大監督は、来年 2月 1日から始まる｢春季キャンプで第１クール｣から実戦を取り入れることを明言。｢東京五輪｣の影響で例年より約 1週間早い 3月20日の開幕からのスタートダッシュに照準を定めた。
雲ひとつない快晴の安芸で、矢野監督が大満足の笑顔を浮かべた。勝負の 2年目へ、充実の秋季キャンプが終了。この実りの秋の収穫を、来春のキャンプイン『２．１』につなげるように厳命した。
｢春のキャンプはすぐ実戦に入っていくようなことになると思います。第 1クールからそのような形になっていくんで、選手たちには、ピッチャーは実戦で投げられるように、打者もすぐ実戦できるような状態で 2月 1日を迎えてくれるように伝えています｣
阪神ナインの前で挨拶と手締めの発声をする岩貞祐太投手＝安芸市営球場
来年は｢東京五輪｣開催のため中断期間がある超異例の日程。例年よりも約 1週間早い 3月20日にヤクルトとの開幕戦を迎える。それに合わせるためには超異例のプランニングをするしかない。矢野虎は第 1クールからの実戦という形で対応していく。
さらに第 2クールとなる 2月 8日には最初の対外試合を予定していることがわかった。就任 1年目だった今年は 2月 7日が初の紅白戦だっただけに、これまでと同じシーズンオフを過ごすわけにはいかない。選手は超速仕上げが求められる。
｢(この状態を)保つっていうか、オフだから休むことも必要だし。だけど、ここにいる選手って立場を確立している選手は少ないわけだから。プロ野球生活でどうありたいのかというのがしっかりすれば、それだけっていう風にはならないと思う。それはみんなに伝えている部分でもあるし、心配はしない｣
円になって手締めする選手たち＝安芸市営球場
土台はこの安芸でできた。臨時コーチに山本昌氏を招き、ブルペンは連日活気に満ちあふれた。｢投手は新しい球種にもチャレンジしていますし｣。自主性を強調して強要することは避けながらも、大山がほぼ毎日早出で特守にいそしむなど、選手各自がハードなメニューを自らに課した。｢毎日、毎日ああやって量を受けて、それをやりきれたというのも自信になると思うからね｣。けがによる脱落者もゼロで完走。｢そういう部分で全体の底上げができたと思うしね。俺的には手応えを感じています｣と称賛の言葉ばかりが並んだ。
｢現状は 100点に近いようなね。実りの秋になっていると思いますし。これをしっかり来季につなげられるような、しっかりしたキャンプを送れたと思います｣
今季は終盤の｢６連勝｣の大まくりで｢Ａクラス｣に滑り込んだ。来季の鍵はスタートダッシュが握る－。この秋、その態勢は整った。あとは『２．１』から全開で動いていく。
キャンプ総括の囲み取材をうける矢野燿大監督＝安芸市営球場
★阪神・最近の春季キャンプ初実戦
◆15年 2月11日：北海道日本ハムと練習試合を行い、打線が 5安打に終わり 1－ 3で黒星。
◆16年 2月11日：紅白戦を行い、北條が藤浪撃ちを含む 2安打。
◆17年 2月 8日：紅白戦を行い、出場予定がなかった鳥谷がサプライズ登場。
◆18年 2月 7日：紅白戦を行い、新外国人のロサリオが 3打数 2安打デビュー。
◆19年 2月 7日：紅白戦を行い、 7－ 7の 6回にルーキーの木浪が｢決勝３ラン｣。
選手会長の梅野は手締めのあいさつを岩貞に譲った。｢もともと秋季練習のときに、 3年間ずっとやっているから違う人でと頼んでいて。監督にも言って監督からも『サダ(岩貞)頼んだ』となったので｣と明かした。 2年連続で｢ゴールデングラブ賞｣に輝いた正捕手は、この安芸で磨いたことを生かし、さらにレベルアップしていく.。
井上一樹打撃コーチ(右)の指導を受ける木浪聖也内野手＝安芸市営球場
木浪聖也内野手は秋季キャンプの取り組みに合格点をつけた。井上打撃コーチらと打撃の意識改革に取り組み、ボールの内側にバットを入れるように改良。紅白戦では 2戦 3安打と感覚をつかみつつある。
｢自分のやりたいことはできました。継続してやっていけたらと思います｣。守備練習でも同じ遊撃手で年下の小幡にアドバイスを送るなど、頼もしさも見せた。
早出特守で汗を流す大山悠輔内野手＝安芸市営球場
大山悠輔内野手は秋季キャンプの｢全部｣を継続して、来春に備える。連日、早出特守で課題の守備練習。
大山悠輔内野手(右)を指導する井上一樹打撃コーチ＝安芸市営球場
全体メニューで打ち込んだ後も個別練習で納得いくまで振り込み、宿舎に戻るのはいつも最終組だった。｢守備というより、全部に力を入れてきたと思います。やったからといって、ここで終わってはダメなので、継続してやっていきたい｣。オフの強化ポイントも｢全部です｣と総合的にスケールアップを目指す。
打撃練習で汗を流す大山悠輔内野手＝安芸市営球場
大山は秋季キャンプ中、連日早出特守に参加し課題克服に汗を流した。今季は 3塁手としてリーグワーストの｢２０失策｣。｢守備だけじゃなくて全部に力を入れていた。オフにやめてしまったら意味がないですし、継続することが大事なのでこれを続けられるように｣と力を込めた。今後に向けては｢全部やっていきたい。頑張ります｣と走攻守でのレベルアップを誓った。
打撃練習で汗を流す北條史也内野手＝安芸市営球場
北條史也が｢ＭＶＰ級｣の存在感で、秋季キャンプを終えた。
｢『振ることと打撃をもっとレベルアップしたい』というテーマでキャンプに入った。自分で追い込めて、できたと思う｣。
矢野監督に提出した課題リポートには、練習の割合を｢打撃８・守備２｣と設定。試合に出るため、打撃強化を最優先にした。ヒットゾーンを広げるため、右方向への意識を徹底的に植え付けた。守備でも、今季失策の約半数を占めた送球に重きを置き、効率よく取り組んだ。その自主性を指揮官も高く評価した。
シートノックで遊撃手のポジションにつく(左から)小幡竜平内野手、木浪聖也内野手、北條史也内野手＝安芸市営球場
成果は結果としても現れた。17日の紅白戦では同期入団の藤浪から、しぶとく右前適時打。熾烈(しれつ)な内野のポジション争いの中でも、ライバルへの意識より自分と向き合った。｢自分がレベルアップしないと試合に出られないので。(キャンプ中は)自分のことをもっと、という感じでした｣。
17年、19年の｢春季キャンプＭＶＰ｣とキャンプでは輝く男も、シーズンでの規定打席到達はまだない。｢オフがすごく大事な期間になると思う。追い込んできたものを、もったいないとならないように継続して、自分でしっかりやっていきたい｣。悲願のレギュラー奪取へ－。こんがりと日焼けして冬を迎える。
山本昌臨時コーチ(右)が見守る仲、ブルペンで投球練習を行う藤浪晋太郎投手＝安芸市営球場
阪神の藤浪晋太郎が山本昌臨時コーチの教えを胸に、オフシーズンを過ごす。｢まだまだやったばっかりなので、出来ていないこともたくさんありますけど、いいキャンプを過ごせたんじゃないかと思います｣。
この日のブルペンでも63球を投げ山本氏も密着指導。終了後は投球を受けた梅野も含め 3人で話し込んだ。｢例年 2月 1日からしっかり投げられるようにしているので。実戦で投げられるようにしっかり準備していきたい｣。春季キャンプ第 1クールから実戦モードに入る。
ブルペンで梅野隆太郎捕手(右)と話す藤浪晋太郎投手＝安芸市営球場
秋季キャンプで阪神の臨時コーチを務めた元中日で通算｢２１９勝｣の山本昌氏が、来年の春季キャンプも続投することが19日、わかった。球団からの要請に｢快諾｣。今キャンプで熱心にアドバイスを送り続けた藤浪晋太郎投手を再び指導し、完全復活へ導いていく。
安芸の澄んだ青空のように、レジェンドの顔もすがすがしかった。秋季キャンプで初めて虎戦士の指導にあたった山本昌臨時コーチが来年の春季キャンプでもコーチを続投することが内定した。
｢春は実戦で勝負ということになるので、またちょっと違うような感じになると思いますけど｣
ブルペンで山本昌臨時コーチ(右)のアドバイスを聞く梅野隆太郎捕手(左)と藤浪晋太郎投手＝安芸市営球場
前夜、谷本球団副社長兼本部長が山本昌氏と会談。｢ご快諾いただきました｣と明かした。
続投はシーズン｢０勝｣からの完全復活を目指す藤浪ら虎の投手陣にとって朗報だ。今キャンプで山本昌氏は、初日から藤浪に熱血指導。制球を安定させるため腕を縦に振り、手首を立ててリリースするようにアドバイス。打ち上げとなったこの日も最後の最後までブルペンで“昌エキス”を注入し続けた。｢せっかくここまで投げ込んだのでね、『あまり緩めないように』という話はしました｣。オフはトレーニングの強度を緩め過ぎないように投手陣に呼びかけた。
藤浪晋太郎投手(左)を指導する山本昌臨時コーチ。春も虎に戻ってくる＝安芸市営球場
藤浪も｢オフもそれなりにはボールを触ろうと思うので、忘れないようにしっかり投げられれば｣と教えを意識してオフのトレーニングに励んでいく構え。｢いい感じの部分はありましたし、まだまだやったばっかりなので、できていないこともたくさんありますけど、いいキャンプを過ごせたんじゃないかと思う｣と充実の表情を浮かべた。
｢今回来ている投手コーチ 3人には、非常に協力してもらって。いろいろ話し合いながらやらせてもらいました。今度、 3人を助けてあげられるような形に持っていけたら｣と山本昌氏。長い冬を越え、春が来れば再び沖縄で“昌塾”が始まる。投手陣のレベルの底上げはもちろん、藤浪再生へのプログラムもリスタートする。
阪神が、ラファエル・ドリス投手との残留交渉が難航していることが19日、わかった。今月末までに提出する保留者名簿から外れる可能性が出てきた。
｢契約の話は固まるまで何とも言いようがないですけどね。(保留者名簿は)わからない｣
谷本副社長が渋い表情で話した。今季も開幕から抑えを務めたが、制球や守備に不安をのぞかせて守護神は藤川に交代。ソラーテが途中加入したときには外国人枠の関係で一時２軍落ちした。
それでも谷本副社長は｢残ってもらうことが基本やと思ってます｣とあくまで残留交渉を続けていくことを明言。昨年も条件面に開きがあって交渉が難航したため保留者名簿から外したが、12月に再契約にこぎつけていた。同様のケースとなる可能性もありそうだ。
また、来日 1年目の今季、58試合で｢防御率１．３８｣と活躍したピアース・ジョンソン投手との残留交渉について谷本副社長は｢まだです。(悪くないとしていた感触も)変わっておりません｣と話した。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも｢オレ がやってやる｣｢オレが決めてやる｣という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (09月)
2019年 ＣＳ日程と 結果 (１0月)
クライマックスシリーズ セリーグ日程
日本シリーズ2019 日程
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