●今季、大腸がんを乗り越えた原口文仁捕手(27)が 8日、兵庫・小野市で行われた「第6回 小野ハーフマラソン 2019」にチャリティーランナーとして参加した。ハーフマラソンの部に、(藤川)俊介外野手(32)や元チームメートのソフトバンク松田遼馬投手(25)らとリレー出場。アンカーとして 5キロを、参加ランナーたちと駆け抜けた。間近で多くの声援を受けた。完走後の選手トークショーでは、来季への抱負を力強く語った。今季は 1塁の守備に就く機会も多かったが、来季に向けて本職への強い思いを誓った。俊介外野手が背水の覚悟で来季に挑む。原口らと「小野ハーフマラソン」に参加。今季は 1軍出場 6試合に終わり、プロ10年目で初の 1軍無安打に終わった。今オフはウエートトレーニングの量を昨オフの倍にするなど体作りに余念がない。逆襲を誓った。
●今季限りで阪神を退団した濱中治打撃コーチ(41)が「小野ハーフマラソン」に参加し、教え子の大山悠輔内野手(24)にエールを送った。大山は来季、新外国人ジャスティン・ボア内野手(31=エンゼルスFA)、 2年目ジェフリー・マルテ内野手(28)と「1、3塁、4番」の座を争う。 1年かけて指導しただけに思い入れも強い。自身は現役時代、阪神の「4番」も務めた。巨人の若き「4番」岡本和真内野手(23)を例に挙げて台頭を望んだ。このオフで追い込むことによって自信をつけ成長に期待を寄せた。
●大山悠輔内野手は勝利で「笑タイム」を提供する。「ミズノオオサカ茶屋町」で一日店長を務め、午前11時に開店すると、来店したファン全員とハイタッチ。野球道具が販売される 6階ではレジ打ちを務めた。人生初の接客業。ファンから夢を“発注”された。約 300人のファンが駆けつける中、「打率3割や30本塁打」をお願いされる場面もあった。全ての虎党の願いだ。生え抜きの右打者では「日本一」に輝いた1985年の岡田彰布(打率0.342、35本塁打)以来。新外国人で「4番候補」のボア、 3塁コンバートが予想されるマルテとの争いに勝ち、広い甲子園を本拠地とする虎において、この“発注”をクリアできれば、必ずセ界の頂点にいる。試合にも競争にも勝って、心から笑えばいい。一日店長の大山は終始ニコニコ。笑顔になってくれるたくさんのファンが、決意を新たにしてくれた。
●秋山拓巳投手(28)手が西条の先輩スターから「5年連続2桁勝利指令」を受けた。西条市内で選手会イベントの「ベースボールクリスマス2019in愛媛」に参加。同市出身で、中日や巨人で活躍した野口茂樹氏(45)から熱いエールを贈られた。秋山は17年に自己最多の「12勝」をマークしたがここ 2年は「5勝、4勝」と下降。潜在能力を認めるからこそ、奮起を促す高い目標が設定された。西条高出身の秋山は背筋を伸ばした。野口氏からは制球力重視のアドバイスも授かった。野口氏は現役時代、抜群の制球力で通算「81勝」。ノーヒットノーランも達成した。秋山もうなずいた。大先輩の金言を胸に、勝負の20年に挑む。来年は、矢野虎の“顔”になって凱旋を果たす。
●秋山拓巳投手が 8日、小 3からプロ入りまでを過ごした愛媛・西条市で行われた「ベースボールクリスマス2019in愛媛」に参加。来季 2年目となる24歳の齋藤も愛媛のイベントに参加した。野球少年らとの交流に「楽しんだ様子。今季は 1試合登板に終わっただけに、オフは無休で動く予定。さらに、最大の敵!?にも打ち勝つ覚悟だ。現在92~93キロという体重をキープして筋肉量をアップさせ、 1軍定着を目指す。
●梅野隆太郎捕手(28) 8日、甲子園歴史館でトークショーを行った。ファンから来年の「東京五輪」への思いを問われるとキッパリ。「2年連続ゴールデングラブ賞」に輝いた虎の正妻がさらなる成長を果たし、夢の舞台を目指す。日本中が沸き立つ2020年の大舞台を、虎の正妻も目指さないわけがなかった。女性ファンから投げられたド直球の質問を、梅野が正面から受け止めた。約4000人の応募が集まり、20倍の中から選ばれた 200人の虎党の前で、その気持ちを口にした。 4年に一度、56年ぶりの日本開催。チャンスは人生で一度きりといっても過言ではない。そんな思いを込めて返した。福岡大學時代の2013年には大学日本代表で主将も務めたが、さらに重みが増すことはわかっている。プロ入り後、ここまで侍ジャパンのユニホームを着た経験はなく、11月の「プレミア12」には阪神から選出ゼロ。簡単に手が届くところではないことは実感している。それでも球界関係者によると、この大会のリストに梅野も入っていたもようで、来年の活躍次第でメンバー入りのチャンスは十分ある。虎の正妻から日本の正妻へ-。梅野がその座に近づけば近づいていくほど、虎も強くなる。
記事をまとめてみました。
「第6回小野ハーフマラソン」にチャリティーランナーとして出場した原口文仁捕手=兵庫県小野市
今季、大腸がんを乗り越えた原口文仁捕手が 8日、兵庫・小野市で行われた「第6回 小野ハーフマラソン 2019」にチャリティーランナーとして参加した。ハーフマラソンの部に、俊介や元チームメートのソフトバンク松田遼らとリレー出場。アンカーとして 5キロを、参加ランナーたちと駆け抜けた。
間近で多くの声援を受け「『戻ってきてくれてありがとう』『元気になってよかった』とか、いろんな声をかけていただいた。なかなかファンの方とふれあえる機会も、こういうイベントでしかないので。ありがたいなと思います」と、感謝で振り返った。
ファンとハイタッチしながら笑顔でゴールする原口文仁捕手(中)。来季は捕手で勝負だ=兵庫県小野市
完走後の選手トークショーでは、来季への抱負を力強く語った。質問コーナーで女性ファンから「来年はどこのポジションで出たいか?」と聞かれ「もちろん、キャッチャーで勝負するつもりで練習しています。このオフシーズンも(守備は)キャッチャーの練習しかしていないので、そこ頑張っていきます」。今季は 1塁の守備に就く機会も多かったが、来季に向けて本職への強い思いを誓った。
「第6回小野ハーフマラソン」のチャリティーランナーとしてゴール後に北京五輪5000メートル代表の小林祐梨子さん(右)と記念撮影を行う原口文仁捕手=兵庫県小野市
原口文仁捕手が 8日、兵庫・小野市で行われた「第6回小野ハーフマラソン」に参加し、来季は本職の捕手で勝負を挑むことを誓った。 1軍での自身初の“完走”も宣言。梅野隆太郎捕手(28)らとの正妻争いに向け、大腸がんからの復帰2年目への強い覚悟を示した。
周りの声援をかみしめながら、ゆっくりと進んだ。原口がハーフマラソンにリレー出場し、 5キロを走り切って笑顔でゴール。来季は高い壁に挑む-。マラソン後のトークショーで捕手への強いこだわりを示した。
「キャッチャーで勝負するつもりで練習している。このオフもキャッチャーの練習しかしていないので、そこ目指して頑張っていきます」
大腸がんから 6月に復帰した今季は捕手で17試合に出場。 1塁手は 5試合務めた。「2年連続ゴールデングラブ賞」に輝いた梅野が君臨する捕手の座。来季は契約合意している新外国人のボアとの一塁バトルも考えられるが、本職の捕手として梅野らと勝負するつもりだ。
「第6回小野ハーフマラソン」スタートを前に記念撮影を行うチャリティーランナーたち。左から宮根誠司アナウンサー、気象予報士の蓬莱大介氏、阪神原口文仁捕手、俊介外野手、赤星憲広氏、狩野恵輔氏、藤本敦士内野守備走塁コーチ=兵庫県小野市
「自分で『やる』って言ったポジションですから、それなりに覚悟を持ってしっかり練習して。シーズン入ったらどこで使われるかはチーム状況にもよるけど、一番は結果を残すことなので」
正捕手争いするためには 1軍定着が大前提となる。「 1軍にい続けて戦力にならないといけないというのは分かっている。そういう活躍をしてしっかりチームの勝ちに貢献して、戦力になれるように頑張りたい」。プロ入り後、初めて 1軍で完走することを力強く誓った。初めて 1軍の公式戦に出場した2016年からの 4年間はいずれも故障などで離脱し、完走した経験はない。だからこそ、来年は結果を出し続けながら、けがなくシーズンを全うする。このオフは鳴尾浜や甲子園を中心に体を動かす予定だ。
「(来季は)全力でやるだけ。体のケアもそうですし、試合に入っていく準備とかもしっかりやっていきたい」
来季、もっとまぶしい笑顔でシーズンのゴールテープを切ってみせる。
「第6回小野ハーフマラソン」でのトークショーで質問に答える浜中治氏(右)他は左から阪神原口文仁捕手、俊介外野手、狩野恵輔氏=兵庫県小野市
俊介外野手が背水の覚悟で来季に挑む。原口らと「小野ハーフマラソン」に参加。今季は 1軍出場 6試合に終わり、プロ10年目で初の 1軍無安打に終わった。「来年、どうなるか分かりませんし。悔いを残したくないので」。
今オフはウエートトレーニングの量を昨オフの倍にするなど体作りに余念がない。「来年も選手として(ファンの)みなさんと一緒に(同大会で)走れるように、しっかり頑張りたい」と逆襲を誓った。
今季限りで阪神を退団した濱中治打撃コーチが「小野ハーフマラソン」に参加し、教え子の大山にエールを送った。
「本人の中では危機感はあると思う。その不安に打ち勝つには自分自身。(練習で)追い込んで」。大山は来季、新外国人ボア、 2年目マルテと「1、3塁、4番」の座を争う。 1年かけて指導しただけに思い入れも強い。自身は現役時代、阪神の「4番」も務めた。「『4番』は日本人に打って欲しい」と期待し、巨人の若き「4番」岡本を例に挙げて「本当の意味でチーム力が上がる」と台頭を望んだ。
「第6回小野ハーフマラソン」で店頭に立ちグッズを売る浜中治氏=兵庫県小野市
原口文仁捕手が 8日、兵庫・小野市で行われた「第6回小野ハーフマラソン」に参加し、来季は本職の捕手で勝負を挑むことを誓った。
今季限りで阪神の 1軍打撃コーチを辞任した濱中治氏もマラソンに参加。大山に熱いエールを送った。マルテや加入が決定的となったボアとの競争について「本人のなかでも危機感はあると思う」と理解を示しながら「不安を取り除くにはもう練習しかない」とゲキ。このオフで追い込むことによって自信をつけ「自分に打ち勝つというのが一番やと思う」と成長に期待を寄せた。
大山悠輔内野手は「ミズノオオサカ茶屋町店」で1日店長を務め、ファンと触れ合った=大阪市北区・ミズノオオサカ茶屋町店
大山悠輔内野手は勝利で「笑タイム」を提供する。「ミズノオオサカ茶屋町」で一日店長を務め、約 300人のファンが駆けつける中、「打率3割や30本塁打」をお願いされる場面もあった。「小さい子からも『応援しています』と言われる。ありがたいし(感謝を)返したい」。
来季のチームスローガンは「It’s 勝笑(しょう) Time! オレがヤル」。「笑っていればいい訳ではない。勝って笑うことが1番。まずは勝つこと」と力を込めた。
大山悠輔内野手は「ミズノオオサカ茶屋町店」で一日店長を務め、ファンと触れ合った=大阪市北区・ミズノオオサカ茶屋町店
来季は笑う!! 大山悠輔内野手が 8日、ミズノオオサカ茶屋町で一日店長を務めた。ファンからは「3割30本」の“発注”を受け、「勝って笑うのが一番」と“脱・笑わない男”を宣言。来季のチームスローガン「It,s 勝笑(しょう) Time!」のように、笑っていられる一年にする。
チームの行方を照らすスローガンになったからには、もう感情を押し殺す必要はない。試合にも競争にも勝って、心から笑えばいい。一日店長の大山は終始ニコニコ。笑顔になってくれるたくさんのファンが、決意を新たにしてくれた。
一日店長を務めた大山悠輔内野手(左)。シーズンではあまり見せない笑顔が光った=大阪市北区・ミズノオオサカ茶屋町店
「笑っていればいいとかではないので。勝って笑うのが一番ですし。そういった意味では、まずは勝つことかなと思います」
2020年は、グラウンドでも笑うと誓った。矢野監督が就任し感情を出す「矢野ガッツ」が定着しても、大山といえば虎の“笑わない男”。 7月 7日の広島戦(甲子園)の 0- 0の 7回無死 1塁。「4番」の大山にバントのサインが出るも、 2度の失敗。ヒッティングにサインが代わり、結果的に左中間を破る決勝打を放っても、塁上で白い歯すら見せることはなかった。
「ミズノオオサカ茶屋町店」で一日店長を務めた大山悠輔内野手の名刺=大阪市北区・ミズノオオサカ茶屋町店
先月に発表された来季のチームスローガンは「It,s 勝笑(しょう) Time!」。苦しいときこそ楽しみ、楽しいときにはもっと楽しむという思いが込められた。「まずは勝つこと。それが一番」と大山。開幕から 106試合連続で「4番」に座った今季。栄光も挫折も味わったからこそ新スローガンの意味も人一番、理解できた。
この日は午前11時に開店すると、来店したファン全員とハイタッチ。野球道具が販売される 6階ではレジ打ちを務めた。「記憶にない」という人生初の接客業。 300人に夢を与えると、今度はファンから夢を“発注”された。
「3割30本、頼むで!」
大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
全ての虎党の願いだ。生え抜きの右打者では「日本一」に輝いた1985年の岡田彰布(打率0.342、35本塁打)以来。新外国人で「4番候補」のボア、 3塁コンバートが予想されるマルテとの争いに勝ち、広い甲子園を本拠地とする虎において、この“発注”をクリアできれば、必ずセ界の頂点にいる。
「本当にすごく応援されているんだなと感じましたし。その感謝の気持ちというのはプレーに返さないといけないと思うので」
寄せてもらっている期待を、肌身で感じた。虎を勝たせることで、虎党も大山も心から笑顔になれる。
阪神時代の岡田彰布氏=阪神甲子園球場
★岡田彰布氏・阪神時代の1985年VTR
吉田義男監督が就任し、正 2塁手に。 4月17日の巨人戦(甲子園)でバース、掛布に続き「バックスクリーン3連発」を演出。 8月には「打率0.429、10本塁打、31打点」の活躍で「月間MVP」を受賞。最終的に 127試合に出場、「打率0.342、35本塁打、101打点」の好成績を残し、球団初の「日本一」にも貢献した。
「ベースボールクリスマス2019in愛媛」に参加し、笑顔を見せる秋山拓巳投手=愛媛・西条市
秋山拓巳投手が西条の先輩スターから「5年連続2桁勝利指令」を受けた。西条市内で選手会イベントの「ベースボールクリスマス2019in愛媛」に参加。同市出身で、中日や巨人で活躍した野口茂樹氏から熱いエールを贈られた。
野口氏 2桁? ここから 5年やればいいんじゃないですか。 2桁勝った次の年に落ちるんじゃ意味がない。
秋山は17年に自己最多の「12勝」をマークしたがここ 2年は「5勝、4勝」と下降。潜在能力を認めるからこそ、奮起を促す高い目標が設定された。西条高出身の秋山は背筋を伸ばした。
子どもたちに野球を指導する元中日の野口茂樹氏=愛媛・西条市
秋山 地元のスターなのでお会いできてうれしかった。野口さんは主力で(99年に)「優勝」されている。そういう主力級の働きをして優勝という思いは、野口さんと話して強くなった。
野口氏からは制球力重視のアドバイスも授かった。「コントロール主体の投手はコントロールが生命線。そこでどう組み立てるか、どういうピッチングをするか考えれば、また『2桁』勝てると思う」。野口氏は現役時代、抜群の制球力で通算「81勝」。ノーヒットノーランも達成した。秋山もうなずいた。「より操れるような状態にして、ストレートもよくしていきたい」。大先輩の金言を胸に、勝負の20年に挑む。
地元で子供たちと交流する秋山拓巳投手。故郷の大先輩・野口茂樹氏からゲキを受けた=愛媛・西条市
秋山拓巳投手が 8日、小 3からプロ入りまでを過ごした愛媛・西条市で行われた「ベースボールクリスマス2019in愛媛」に参加。同市出身で中日、巨人で活躍した野口茂樹氏(野球評論家)から“復活3カ条”を受け、腕をぶした。
少年時代を過ごした愛媛・西条市で行われたイベントに参加し、秋山が新たなモチベーションをもらった。同市出身の野口氏から親心たっぷりの“復活3カ条”をもらい、力強く宣言した。
「野口さんは主力で『優勝』されている。主力級の働きをしてという思いは、野口さんと話をさせてもらって強く思いました」
野口茂樹氏
トークイベントの壇上。中日時代の1999年に「19勝」をあげて「リーグ制覇」に大貢献した先輩左腕から「主力で活躍した上で優勝すると、喜びも変わってくる」と尻をたたかれ、胸を熱くした。
さらに、同氏は「2桁勝利を5年続けてほしい」、「地元で(イベントを)やったパワーをきっかけにして『2桁』勝ってほしい」とも。秋山は2017年に「12勝」をあげてから、ここ 2年は計「9勝」に終わった。
評論家として野口氏は後輩の投球を今季もチェック。能力を高く評価するからこそ、言葉も熱を帯びた。この日が初対面だったが、真っ先に挨拶にいった秋山は「地元のスター。すごくうれしかった」と声を弾ませた。
「(地元の思いも)背負ってやらないと。真っすぐがよくなって手応えがある。来年は、と思っています」
来年は、矢野虎の“顔”になって凱旋を果たす。
※原口ハーフマラソン参加、来季へ捕手勝負を決意!俊介体作りに余念なし!梅野優勝へ五輪へ本心語る!2に続く!