●青山学院大學が5強による大混戦が予想された往路を 5時間21分16秒の新記録で制し、 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を果たした。「2位」は国学院大學、「3位」は東京国際大學。往路3連覇を狙った東洋大學は「11位」に終わった。 2区から5区で区間新記録が誕生する歴史的な高速駅伝となった。区間賞を獲得した 5選手に共通するのは、ナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズを履いていたこと。青山学院大學の往路優勝記録は、17年のコース変更前も含めて「大会新」だった。
●東京国際大學のエース伊藤達彦選手( 4年)が、東洋大學・相沢晃選手(同)とともに“花の2区”を盛り上げた。約15キロを並走し、前を走るランナーをひたすら抜き去った。13番手でたすきを受けた。 5キロ過ぎに相沢が追いつくと、譲らず並走。そのまま競り合いつつペースを上げた。今夏のユニバーシアード・ハーフマラソンで「銅メダル」を獲得。「金メダル」を獲得したのが相沢だった。強いライバル意識を抱いく間柄。それだけに一歩も引き下がれないという思いだった。互いにしかけては追いついてと、駆け引きを演じ続けた。大志田秀次監督からは指示されたが、意地を通した。
●元号が令和となって最初の箱根駅伝は好記録が続出した。 2~ 5区で新記録が誕生。 1区も「歴代1位」に 7秒と迫るタイムだった。往路 5区間の合計では 4チームが従来の最高記録より速かった。スタート時の気温は 6.9度。晴天で風もあまり吹かず、気象条件に恵まれた。カーボンファイバーを使用し高反発をうたうナイキ社製の厚底シューズを履く選手が目立った。このモデルが世界を席巻しており、駒澤大學の大八木監督は影響に言及した。駒澤大學の 1年生、田沢選手が 3区で気を吐いた。13位でたすきを受けるといきなりアクセル全開。従来の区間記録をしのぐタイムで、 7人抜きを成し遂げた。それでも、「区間3位」という結果には満足はしていない様子だった。「出雲全日本大学選抜駅伝」では「区間2位」、「全日本大学駅伝」では「区間賞」と、青森山田高校を出て最初のシーズンで力のほどを見せつけた。次期エースとして自覚も十分だ。
●青山学院大學が「5強」による大混戦が予想された往路を 5時間21分16秒の新記録で制し、 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を果たした。「2位」は国学院大學、「3位」は東京国際大學。「往路3連覇」を狙った東洋大學は「11位」に終わった。青山学院大學が勝ちパターンに入った。復路にも戦力をそろえ、山下りさえ乗り切れば、 2年ぶりの奪還は大きく近づく。
●青山学院大學 5時間21分16秒の新記録で 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を飾った。首位と 1分21秒差でたすきを受け取った 4区(20.9キロ)の吉田祐也選手( 4年)が、 1時間30秒の区間新記録をマーク。2019年に東洋大學の相沢晃選手が出した記録を24秒更新し、山上りの 5区(20.8キロ)につないだ。 3日の復路( 109.6キロ)では 2年ぶり 5度目の「総合優勝」を目指す。苦労人が最初で最後の大舞台で大輪の花を咲かせた。この日のエントリー変更で起用され、初の箱根路に臨んだ吉田祐選手は、14キロ手前で東京国際大學を逆転。その差を 1分 2秒まで広げた。東海大學、東洋大學、駒澤大學、国学院大學とともに「5強」の一角として迎えた今大会。混戦模様のため、選手の区間配置が勝負に大きく左右した。「(今大会は)戦術駅伝」と自覚する名将の原晋監督(52)は、各大学のエースが集う花の 2区(23.1キロ)に、 1年の岸本大紀選手を抜擢。「7位」で鶴見中継所をスタートした新人はラスト 400メートルで先頭に立ち、大胆な采配に応えてみせた。毎年恒例の作戦名は「やっぱり大作戦」とした。王座奪還へ、復路でも圧倒的な強さを見せつける。
●往路を「2連覇」していた東洋大學は「11位」に沈んだ。 1区で一昨年から 2年続けて区間賞の西山選手が、「14位」とまさかの出遅れ。2区では主将の相沢選手が、2009年にモグス(山梨学院大學)がつくった区間記録を 7秒縮める快走で 7人を抜いたが、トップの背中は遠かった。責任を背負った相沢。 3、 4区で振るわず、 5区の宮下選手は区間新記録で挽回したもののトップとは 7分59秒差が残った。酒井監督は厳しい表情だった。
●26年ぶり出場の筑波大は往路で「19位」。弘山監督は言葉少なだった。どの区間もハイペースな展開となり、ついていけなかった。箱根路経験者は前回、関東学連選抜で 5区を走った相馬選手のみ。再び山上りに挑んだものの、「最下位」で受けたたすきを一つ押し上げるのがやっとだった。
記事をまとめてみました。
「第96回東京箱根間往復大学駅伝往路」( 2日、東京・大手町-箱根・芦ノ湖、 5区間=107.5キ)
青学大が5強による大混戦が予想された往路を 5時間21分16秒の新記録で制し、 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を果たした。「2位」は国学院大、「3位」は東京国際大。往路3連覇を狙った東洋大は「11位」に終わった。
鶴見中継所に到着する創価大學 1区米満怜選手=横浜市鶴見中継所
2区から5区で区間新記録が誕生する歴史的な高速駅伝となった。区間賞を獲得した 5選手に共通するのは、ナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズを履いていたこと。青学大の往路優勝記録は、17年のコース変更前も含めて「大会新」だった。
戸塚中継所手前で力走する東洋學 2区相沢晃選手=横浜市戸塚中継所
1区で「日本人歴代2位タイ」を出した創価大の米満は「自分が出した記録はあまり気にしていません」と言う。その理由は「靴の影響もあると思う。足が最後まで残った。衝撃を吸収してくれるので、直接筋肉にダメージがなく、最後までフォームが崩れなかった」。そう効果を実感する。戦略の見直しも必要になるかもしれない。順大の長門監督は「シューズの影響もあるのかな。もうちょっと攻めればよかった。集団がハイペースで落ちてくるかと思ったが…」と悔やんだ。
1位でゴールに飛び込む青山学院大學 5区飯田貴之選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
厚底の中に反発力のあるスプーン状のカーボンファイバープレートが組み込まれ、これが大きな推進力を生むナイキのシューズ。今大会では出場の約8割の選手が使用していた。もちろん選手の努力があってのもので、ギアが高速化の直接的な因果関係とは断言できないが、記録を後押ししていることは間違いなさそうだ。
東京国際大のエース伊藤達彦( 4年)が、東洋大・相沢晃(同)とともに“花の2区”を盛り上げた。約15キロを並走し、前を走るランナーをひたすら抜き去った。
「楽しかった。今まで走ったレースの中で断トツの一番です」。さわやかな笑顔で振り返った。
13番手でたすきを受けた。 5キロ過ぎに相沢が追いつくと、譲らず並走。そのまま競り合いつつペースを上げた。大志田秀次監督からは「後ろにつけて様子を見ろ」と指示されたが、「後ろにつけたら負けてる感じ。負けたくない」意地を通した。
3区のイエゴン・ヴィンセント・キベットにたすきを渡す東京国際大學・伊藤達彦選手=横浜市戸塚区
今夏のユニバーシアード・ハーフマラソンで「銅メダル」を獲得。「金メダル」を獲得したのが相沢だった。同学年でもあり、強いライバル意識を抱いく間柄。それだけに一歩も引き下がれないという思いだった。互いにしかけては追いついてと、駆け引きを演じ続けた。
「残り 3キロで引き離すプランが、逆に引き離された。そこは課題」と残念がったが、 1時間 5分57秒の「区間新記録」をマークした相沢に負けずと 1時間 6分18秒の好タイムで「区間2位」に。「しかけあいの中で記録が出た。自分一人では出ないタイム。相沢くんのおかげ」とライバルに感謝していた。
戸塚中継所でたすきリレーし走り出す東京国際大學 3区イエゴン・ヴィンセント・キベット選手=横浜市戸塚中継所
予選会トップ通過の実力はダテじゃない。東京国際大が、大志田秀次監督自身も「想定外」と驚く「往路3位」に食い込んだ。過去 3度の出場で、初出場の16年「往路12位」が最高成績。シード権さえ獲得したことがない箱根の新興勢力が、一気に開花した。
山登りの 5区に起用された山瀬大成( 4年)は、 8キロ過ぎで、東海大の西田に抜かれ4位に転落した。しかし、必死で食らいつく。16.3キロの山登り最高地点を過ぎれば、下るだけだ。大志田監督からは「『3位』と『4位』じゃ全然違うぞ」と、声が飛んだ。
残り約 500メートルで西田を抜き返し、「3位」でゴール。厳しい山登りに「もう走らん! ここは」と、思わず叫んだ。しかし、その後は、疲れよりも興奮が上回り、「負ける自信はなかった!」、「花の 2区より花の 5区」と、珍言を連発だ。
笑顔でゴールへ向かう東京国際大學 5区山瀬大成選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
箱根駅伝の開催に尽力した金栗四三と同じ熊本・玉名市の出身だ。帰郷した時には、必ず金栗のお墓に参るという。その思いが通じたのか、「 1週間前から緊張で熱が出そうだった」という気持ちを奮い立たせる粘りだった。
その山瀬の粘りを導いたのが、チームが誇るヴィンセントの活躍だ。日本インカレ5000メートルの覇者は、 2区の伊藤( 4年)からタスキを受けると、初の駅伝出走ながら、一気に 7人をごぼう抜き。「首位」に立つと、箱根史上初めて 3区で 1時間を切る驚異的な区間新をマークした。
出身のケニアは走る路面は土だ。来日して最も苦労したのが硬いアスファルト上での走りだった。しかし、それも克服。日本語はまだ「ありがとう」だけのあいさつ程度。走りほど学びは早くないが、「今度は違う区間を走りたい」と早速、来季に向けて自分をアピール。大志田監督は「出来過ぎ」と喜びを隠さないが、「ちゃんとチャンスをつかんだ」と胸を張った。
元号が令和となって最初の箱根駅伝は好記録が続出した。 2~ 5区で新記録が誕生。 1区も「歴代1位」に 7秒と迫るタイムだった。往路 5区間の合計では 4チームが従来の最高記録より速かった。
スタート時の気温は 6.9度。晴天で風もあまり吹かず、気象条件に恵まれた。東海大の両角監督は「総合的なものの向上」、青学大の原監督も「大学生のレベルが上がった」と話した。カーボンファイバーを使用し高反発をうたうナイキ社製の厚底シューズを履く選手が目立った。このモデルが世界を席巻しており、駒大の大八木監督は「靴で全然変わってくる」と影響に言及した。
4区の小島海斗選手へたすきをつなぐ駒澤大學 3区の田沢廉選手(右)=平塚中継所
駒大の 1年生、田沢が 3区で気を吐いた。13位でたすきを受けると「思ったより(順位が)低くて。自分が(流れを)変えないとやばいと思った」といきなりアクセル全開。従来の区間記録をしのぐタイムで、 7人抜きを成し遂げた。それでも、「区間3位」という結果には「『日本人1位』を狙っていたので悔しい。力不足を感じた」と満足はしていない様子だった。
「出雲全日本大学選抜駅伝」では「区間2位」、「全日本大学駅伝」では「区間賞」と、青森山田高を出て最初のシーズンで力のほどを見せつけた。次期エースとして「誰にも負けないランナーになりたい」と自覚も十分だ。
4区、東京国際大學・佐伯涼選手(後方)を抜きトップに立つ青山学院大學・吉田祐也選手
青学大が「5強」による大混戦が予想された往路を 5時間21分16秒の新記録で制し、 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を果たした。「2位」は国学院大、「3位」は東京国際大。「往路3連覇」を狙った東洋大は「11位」に終わった。
◇ ◇ ◇
青学大が勝ちパターンに入った。復路にも戦力をそろえ、山下りさえ乗り切れば、 2年ぶりの奪還は大きく近づく。
ゴール後に関係者に抱えられる東海大學 5区西田壮志選手(中央)=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
「2位」の国学院大、「3位」の東京国際大は往路に主力をつぎこみ、復路は戦力が落ちる。青学大に連覇を目指す東海大は青学大と 2分以内なら射程圏だったが、 3分22秒差をひっくり返すには山下りで 1分以上を詰めたい。それが出来なければ、青学大のミスが生まれない限り、逆転は厳しくなる。
「5強」の数えられた駒大、東洋大も逃げ切りを描いていた。往路の結果を受け、目標の修正を余儀なくされたことは否めない。帝京大は経験豊富なメンバーが揃い、同校史上初の「3位」以内も狙える。ただ優勝争いは事実上、青学大と東海大に絞られた。
4区、青山学院大學・吉田祐也選手は運営管理車の原晋監督から激励を受けガッツポーズを見せる
2区を快走した 1年岸本の頑張りに、後続の先輩たちも応えた。初の箱根路、これを最後に陸上を引退する青学大の 4区吉田祐也( 4年)は 1時間 0分30秒の区間新記録。相沢晃(東洋大)が昨年記録した区間記録を24秒更新。今大会を最後に陸上を引退するが、 4年間の悔しさを晴らす力走で競技人生の集大成を飾った。
3区の鈴木主将から 1分21秒差の「2位」でたすきを受けると、平塚中継所から約13.8キロ地点で東京国際大の佐伯を捕らえた。後続を突き放し、17キロすぎからは「区間新」ペースの独走状態。小田原中継所では、待ち受ける 5区飯田貴之( 2年)へ笑顔でたすきリレーした。
1位でゴールに飛び込む青山学院大學 5区飯田貴之選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
箱根路には苦い記憶がある。 2年生、 3年生とアンカー選手の控えで、11番手の選手だった。練習はうそをつかないとひたすら走り込み、最終学年でようやく手にしたチャンスに応えた。「まさか自分が、と信じられない」と話し、原監督は「(吉田祐は) 1番の練習量を誇るチームのかがみ。腐らずに良くやってくれた」とねぎらった。
山登り 5区の飯田も続く。区間記録を達成した東洋大の 2年宮下隼人に15秒及ばなかったものの、「区間2位」の 1時間10分40秒。往路記録を 5分以上更新する 5時間21分16秒でゴールテープを切った。夏にかけ1000キロを超える走り込みと吉田祐に匹敵する練習量で、山上がりへの自信を得た。「往路V」に「うれしい気持ちでいっぱい」と笑みがこぼれた。
往路 2位国学院大に 1分33秒、優勝候補だった 4位東海大には 3分以上の差。原監督は「ライバルは東海大。 6区でどれだけ貯金を残すことができるかが鍵」。総合優勝へ油断はない。
「往路1位」でゴールする青山学院大學の飯田貴之選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
青学大が 5時間21分16秒の新記録で 3年ぶり 4度目の「往路優勝」を飾った。首位と 1分21秒差でたすきを受け取った 4区(20.9キロ)の吉田祐也( 4年)が、 1時間30秒の区間新記録をマーク。2019年に東洋大の相沢晃が出した記録を24秒更新し、山上りの 5区(20.8キロ)につないだ。 3日の復路( 109.6キロ)では 2年ぶり 5度目の総合優勝を目指す。
苦労人が最初で最後の大舞台で大輪の花を咲かせた。この日のエントリー変更で起用され、初の箱根路に臨んだ吉田祐は、14キロ手前で東京国際大を逆転。その差を 1分 2秒まで広げた。
「苦労してきた分、最後は楽しく走ろうと思った。非常に悔しい思いをしたけど現実から逃げずにやってきた成果が出た」
東海大、東洋大、駒大、国学院大とともに「5強」の一角として迎えた今大会。混戦模様のため、選手の区間配置が勝負に大きく左右した。「(今大会は)戦術駅伝」と自覚する名将の原晋監督は、各大学のエースが集う花の 2区(23.11キロ)に、 1年の岸本大紀を抜擢。「7位」で鶴見中継所をスタートした新人はラスト 400メートルで先頭に立ち、大胆な采配に応えてみせた。
今季は出雲が「5位」、全日本が「2位」。力を出し切れておらず「やっぱり青学は強かったと思ってもらいたい」(原監督)という意味を込めて毎年恒例の作戦名は「やっぱり大作戦」とした。王座奪還へ、復路でも圧倒的な強さを見せつける。
「往路1位」でゴールし、記念撮影に応じる青山学院大學の(左から)原晋監督、吉田圭太選手、岸本大紀選手、鈴木塁人選手、飯田貴之選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
【1区21・3キロ】
1.0キロ 先頭集団が 2分45秒のハイペースで通過
3.0キロ 先頭集団が 8分39秒で通過
4.6キロ 国士館大の荻原陸斗が集団から遅れ始める
5.0キロ 先頭集団が14分23秒で通過
5.6キロ 順大の原田宗広が集団から遅れ始める
7.0キロ 法大の久納碧が集団から遅れ始める
10.0キロ 先頭集団が28分48秒で通過
11.3キロ 東洋大の西山が先頭集団から遅れ始める
13.9キロ 筑波大の西研人が先頭集団から遅れ始める
15.0キロ 先頭集団が43分14秒で通過
18.7キロ 国学院大の藤木宏太が先頭集団から抜け出す
20・9キロ 創価大の米満怜が国学院大の藤木を抜いて首位に浮上
21.3キロ 創価大が首位でたすきリレー。国学院大が 5秒差の「2位」、東海大が10秒差の「4位」、青学大が18秒差の「7位」、東洋大が 2分 2秒差の「14位」で通過
3区の鈴木塁人選手にたすきをつなぐ青山学院大學 2区の岸本大紀選手=横浜市戸塚区
【2区23・1キロ】
1.0キロ 創価大のムソニ・ムイルに国学院大の土方英和、東海大の塩沢稀夕、日体大の山口和也が追いつく
2.4キロ 青学大の岸本大紀、中央学院大の川村悠登、早大の太田智樹が先頭集団に追いつく
9.3キロ 日体大の山口が先頭集団から遅れ始める
14.3キロ 中央学院大の川村が先頭集団から遅れ始める
15.3キロ 創価大のムイルが先頭集団から遅れ始める
20.8キロ 東洋大の相沢が 7人抜きで「7位」に浮上
22.6キロ 青学大の岸本が先頭集団から抜け出す
23.1キロ 青学大が首位でたすきリレー。早大が 1秒差の「2位」、東海大が 2秒差の「3位」、東洋大が38秒差の「7位」で通過。相沢は 1時間 5分57秒の「区間新」
【3区21・4キロ】
4.7キロ 青学大の鈴木塁人が早大の井川龍人を突き放し単独首位に
7.5キロ 国学院大の青木祐人が早大の井川を抜き2位に浮上
9.4キロ 駒大の田沢が4人抜きで9位に浮上
9.8キロ 東京国際大のイエゴン・ヴィンセントが国学院大の青木を抜いて「2位」に浮上
5区飯田貴之選手(右(に「1位」でたすきを引き継ぐ青山学院大學の 4区吉田祐也選手=神奈川県小田原市
11.2キロ 東京国際大のヴィンセントが青学大の鈴木を抜いて「首位」に浮上
13.3キロ 駒大の田沢が 6人抜きで「7位」に浮上
14.5キロ 東京国際大のヴィンセントが青学大の鈴木に21秒差をつける
18.2キロ 駒大の田沢が早大の井川を抜き、 7人抜きで「6位」に浮上
18.6キロ 国学院大の青木が青学大の鈴木に追いつく
21.4キロ 東京国際大が首位でたすきリレー。ヴィンセントは59分25秒の区間新をマーク。青学大が 1分21秒差の「2位」、国学院大が 1分26秒差の「3位」、東海大が 2分11秒差の「5位」、東洋大が 4分差の「10位」で通過
【4区20・9キロ】
1.0キロ 東京国際大の佐伯涼が 2分47秒で通過
3.0キロ 国学院大の中西大翔が青学大の吉田祐也に追いつく
6.3キロ 青学大の吉田が国学院大の中西を突き放し、再び「単独2位」に
9.1キロ 青学大の吉田が東京国際大の佐伯との差を33秒まで縮める。国学院大の中西は「首位」から56秒差で通過
「往路1位」でゴールする青山学院大學・飯田貴之選手=神奈川県箱根町の芦ノ湖畔
13.8キロ 青学大の吉田が東京国際大の佐伯を抜き首位に浮上
15.4キロ 青学大の吉田が東京国際大の佐伯に 6秒差をつける。国学院大の中西は 1分 2秒差で通過
20.9キロ 青学大が「首位」でたすきリレー。吉田は 1時間30秒で「区間新」をマーク。東京国際大が 1分 2秒差の「2位」、国学院大が 1分28秒差の「3位」で通過
【5区20・8キロ】
1.0キロ 青学大の飯田貴之が 2分50で通過
3.6キロ 青学大の飯田と「2位」に浮上した国学院大の浦野との差は 1分27秒
8.3キロ 東海大の西田壮志が東京国際大の山瀬大成をかわして「3位」に浮上
9.3キロ 青学大の飯田と国学院大の浦野との差が 1分22秒に縮まる
11.9キロ 青学大の飯田と国学院大の浦野との差が 1分 9秒に縮まる
16.0キロ 青学大の飯田と国学院大の浦野との差が 1分26秒に広がる
18.8キロ 青学大の飯田と国学院大の浦野との差が 1分333秒に広がる
往路を「2連覇」していた東洋大は「11位」に沈んだ。 1区で一昨年から 2年続けて区間賞の西山が、「14位」とまさかの出遅れ。2区では主将の相沢が、2009年にモグス(山梨学院大)がつくった区間記録を 7秒縮める快走で 7人を抜いたが、トップの背中は遠かった。
「先頭に立ってもっと楽に走らせてあげたかった」と責任を背負った相沢。 3、 4区で振るわず、 5区の宮下は区間新記録で挽回したもののトップとは 7分59秒差が残った。酒井監督は「総合はさすがに厳しい。上位にいくために一つ一つの順位を上げたい」と厳しい表情だった。
26年ぶり出場の筑波大は往路で「19位」。弘山監督は「流れを覆すような走力までは足りないと感じた。もうちょっとやれたんじゃないかと思う」と言葉少なだった。
どの区間もハイペースな展開となり、ついていけなかった。箱根路経験者は前回、関東学連選抜で 5区を走った相馬のみ。再び山上りに挑んだものの、「最下位」で受けたたすきを一つ押し上げるのがやっとだった。「強豪校の強さを見せつけられた。力不足を感じた」と下を向いた。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 (国土基本情報20万)を使用しました。 (承認番号 平29情使、第744号)
復路順位(上位10位迄)
*繰り上げスタートについて
往路、復路すべての中継所で、先頭走者から20分遅れたチームは、車両混雑が予想されるため、各中継所の審判主任の判断で、前走者が到着しなくても次の走者を出発させます。 ただし、往路の鶴見、戸塚中継所については10分、平塚中継所と小田原中継所については15分とします。