今回は、巨人のマジックが｢６｣に減った原因となった試合にも目を向けてみました。
巨人に 3連敗した嫌な流れを、広瀬純外野手(33)が払拭した。広瀬が 3－ 3同点の 9回裏一死満塁から、執念を乗せた打球を右前へぽとりと落とすサヨナラヒットを放った。
前田健太投手(24)は 7回まで無失点。続投となった 8回の先頭大島に右中間を破る 2塁打を打たれるとリズムが狂い、ハーラー単独トップとなる14勝目を逃した。
3位ヤクルトとのゲーム差 1を保ち、野村謙二郎監督は｢広瀬がしぶとく決めてくれた。この勝ちで乗っていきたい｣とコメントした。記事をまとめてみました。
中日は 3回まで毎回得点圏に走者を送るがあと 1本が出ず無得点。広島も 3回二死満塁などの好機を生かせない。
広島は 4回一死 2、 3塁から前田健のスクイズで１点を先制。 6回一死 2、 3塁から天谷の内野ゴロの間に 1点を追加した。
中日は 3点を追う 8回に 5安打を集中して 3点を奪い同点。広島は 9回一死満塁から広瀬が右前適時打を放ち、＜広島 4－ 3中日＞サヨナラ勝ちした。
巨人に 3連敗し、出直しを誓った一戦。広島がサヨナラ勝ちで連敗を 3で止めた。 3― 3の 9回一死満塁から広瀬が右前に運び、試合を決めた。 3番手のミコライオが 3勝目。中日は 8回に前田健太を攻略、 3点を奪い同点としたが、 9回から登板した雄太が踏ん張れなかった。
広島が今季 3度目のサヨナラ勝ちで中日を倒し、クライマックスシリーズ(ＣＳ)進出を争うライバルのヤクルトに食らい付いた。
3― 3の 9回一死満から中軸の 3連打で満塁とし、打席には広瀬。｢引っ掛けないことだけを意識した｣と 3ボール 1ストライクから雄太の内角の速球に反応し、右前にぽとり落ちる決勝打で歓喜の輪をつくった。
直前の巨人 3連戦で 3連敗を喫し、順位は 3位から 4位に。この試合もエースの前田健太が先発して 7回まで 3― 0とリードしながら、 8回に同点にされる最悪の流れだった。｢重い雰囲気になっていた。みんな必死で、空回りしていたと思う｣と広瀬。 8月28日のヤクルト戦での10点を最後に、 3点までしか取れないでいた打線にとっても、大きな 1点となった。
9回一死満塁、右前にサヨナラ打を放った広瀬
練習前の円陣で、野村監督は野手陣に｢切り替えてやろう｣と珍しくカツを入れた。目下14試合連続 3点以下。貧打解消へ、試合前のフリー打撃にも工夫を凝らした。通常の 5分 2セットを、 4人 1組 5スイング15分間のローテーションに変更。｢集中力を高め、気分転換の意味もある｣。町田打撃コーチはそう説明した。
貧打は脱した。 2桁14安打は 9試合ぶり。ただ拙攻も目立った。初回一死 1、 3塁を皮切りに、 3回二死満塁、 5回一死 1、 3塁などの好機をことごとく逃した。エースをもっと楽に投げさせられた展開。広瀬は｢マエケンに勝ちをつけられなかったことに責任を感じる。他の選手もそうだと思う｣と言葉を重ねた。
当然、指揮官にも笑顔はない。｢好機がありながら安打が出ない。点が取れない流れが投手に負担をかけている｣。渋い表情をのぞかせる一方で｢ま、勝てばいいです。勝ちをいい方に持って行きたい｣と力を込めた。
右前にサヨナラ適時打を放ち人さし指を突き出す広瀬
直接対決を 6試合残す 3位・ヤクルトとは 1差のまま。｢相手どうこうじゃなく勝つしかない。 1日 1試合 1球に、集中するしかない！｣。酸いも甘いも知るベテランはナインの思いをそう代弁する。正念場。さぁ、意地と執念を見せる時だ。
巨人に 3連敗した嫌な流れを、広瀬が払拭した。広瀬がサヨナラ打を放った。執念を乗せた打球が、右翼ではねた。 3－ 3同点の 9回裏一死満塁から、右前へぽとりと落とすサヨナラヒット。 3塁走者梵が歓喜のホームを踏む。 3点リードを 8回に追い付かれる嫌なムードを振り払った。広瀬は｢もっときれいなヒットを打ちたかったけど、今は結果がすべてだし、勝ててよかった。もっときれいなヒットが打ちたかったけど、今は結果がすべてですから、勝てればなんでもいいです｣と笑顔を見せた。
サヨナラ打を放った広瀬(中央)はウオーターシャワーの祝福を受ける
エース前田健太が力投し、エルドレッドのソロアーチなどで 3点をリード。勝利が見えた 8回に前田健太がつかまり、代わった今村も打たれて同点。ベンチのムードは重く沈んだ。｢引き分けで終わると、チームとしては非常に重い引き分けになってしまう。だから勝てて本当によかった｣と、広瀬は振り返った。
巨人に 3連敗して 4位転落。この日も勝った 3位ヤクルトとのゲーム差 1を保ち、初のＣＳ進出へ意欲満々だ。
9回、サヨナラヒットを放ち、ナインに手荒い祝福を受ける広瀬
プロ12年目で球団初のＣＳ進出を目指す今は、苦しいが充実した毎日でもある。｢僕はこれまでそういう経験をしたことがない。今は逆に、成長することが出来る場所にいるんじゃないかと思うんです｣。堂林ら、若手の活躍が目立った今季、 2軍落ちを経験するなど辛酸をなめた。だからこそ、終盤の今、自分の力を示すという意地もある。野村監督も｢広瀬がしぶとく決めてくれた。この勝ちで乗っていきたい｣と絶賛。連敗を 3で止め、ヤクルトとの 1ゲーム差は死守した。
降板後、ベンチで肩を落とす前田健太
前田健太は 3点リードの 8回につかまり、ハーラー単独トップとなる14勝目を逃した。 7回まで無失点。続投となった 8回の先頭大島にこの試合 4安打目となる右中間を破る 2塁打を打たれるとリズムが狂う。一死後に堂上剛、ブランコに左前適時打を打たれた後、井端にも右前打を打たれて安打を許し、一死満塁として無念の途中降板。｢チームは勝ったからよかったけど、自分は悔しい思いしかない。イニング途中でマウンドを降りるのはよくない。今村には申し訳ない｣。今村が打たれて同点となり勝利投手になれず、14勝目を逃した。エースは自分を責めた。
｢疲れは特にない。あのまま勝たないといけなかった。チームが勝ったのは良かったけど、自分的には全くもって良くない。悔しいです｣と感情をあらわにした。
8回表一死 2塁、打球を弾いて内野安打とし、膝をついて肩を落とす前田健
広瀬が執念の右前サヨナラ打を放ち、チームの連敗は 3でストップ。打線は15試合ぶりの 4得点をもぎ取った。結果的に最高の勝利となったが、自らの投球を振り返る前田健太は悔しそうに、顔をゆがめるだけだった。
安定感抜群の右腕が突如、崩れた。 7回までは最速 150キロ直球を軸に変化球を効果的に交え、スコアボードに｢０｣を並べ続けた。だが 3点リードで迎えた 8回、先頭の大島にこの日 4安打目となる 2塁打を許すと、 1点を失い、なおも一死満塁の場面で降板。 2番手・今村が同点を許し、ハーラートップ14勝目の権利は消えた。
8回、中日・堂上剛の強襲打がセーフとなり、膝をついてガックリの前田健太
｢ 8回も行くからには、抑えたかった…。(回の)途中で降りるのが良くない｣
7回裏攻撃時にベンチで大野投手チーフコーチ、野村監督の順に長時間の会話をした右腕。指揮官は内容について｢もう 1イニング頼む、ということ｣とした。 7回終了時で 103球。19日ヤクルト戦(マツダ)での中 4日先発のために、この時点で降板の可能性もあったが、首脳陣、本人とも続投を決断。結果的には決断が裏目に出た。
最終的に 128球を投げたため、中 4日登板は流動的な状況となった。｢疲れはないです｣。語気を強めたエースの心身の回復具合が15年ぶりＡクラス、初のＣＳ出場へは最大のカギとなる。
広瀬が 3－ 3の 9回裏一死満塁から、右前へぽとりと落とすサヨナラ安打。 3位ヤクルトとのゲーム差 1を保ち、野村謙二郎監督は｢広瀬がしぶとく決めてくれた。この勝ちで乗っていきたい｣とコメント。
9月15日の＜広島－中日＞14時開始予定。予告先発は広島が野村、中日が川上。
前田健太が可愛そうだ…。 8回まで頑張って来たのにも少しの緩みで命取りに…。それも一つの経験となってもっと大きくなって欲しい。
同点のまま進んだ 9回一死満塁の時に、広瀬が右前にサヨナラ打を放った。この一本が無かったらどうなっていただろう。やはり、広瀬の貢献が一番大きかった。
それまでは、巨人のマジックは｢８｣だった…。それを、広瀬の一本で｢６｣になった。
｢ＣＳ｣には、 3位で進出ことは現状では可能だろう。しかし、 3位ヤクルトとの差が…。
ガンバレ！広島！ヤクルトに負けるな！
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