●矢野燿大監督(51)は開幕カードで対戦が予想される石川雅規投手(40)、小川泰弘投手(29)両投手 2人の前に 1安打だった打線についても悲観しなかった。昨年は｢１４勝９敗２分け｣と勝ち越したヤクルトとの開幕戦まで 1カ月を切ったが、冷静だった。
●阪神の内野陣が3失策とミスを連発した。 4回一死 1塁から西浦直亨内野手(28)のゴロを 3塁糸原健斗内野手(27)が後逸。 5回無死には坂口智隆外野手(35)のボテボテの当たりを 2塁木浪木浪聖也内野手(25＝亜細亜大學ＯＢ)がファンブルし、 7回には 3塁北條史也内野手(25)が西浦の強烈なゴロをはじいた。 2塁糸原、遊撃木浪で先発したが、内野のポジションが目まぐるしく変化。代わりばなのミスが目立った。グラウンドは決して良いとは言えない状態だったが、久慈照嘉内野守備走塁コーチ(50)は厳しい表情だ。
●ジェフリー・マルテ内野手(28)が実戦3試合戦連続安打だ。｢３番３塁｣で先発してジャスティン・ボーア内野手(31＝エンゼルス)、ジェリー・サンズ外野手(32＝韓国・キウム)と助っ人クリーンアップを組んだ。初回二死から石川の直球を左前に運んだ。 4回の第2打席に捉えた当たりは中飛とったが、好調さがうかがえた。 3塁守備で無難に挟殺プレーもこなし、矢野監督は期待を寄せた。
●阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手とジェリー・サンズ外野手が、開幕相手のヤクルト戦で情報収集に努めた。石川、小川を相手にボーアは 2度の見逃し三振。サンズは 1ゴロとハーフスイングの三振だった。オープン戦初登場はともに 2打数無安打だったが、矢野監督は納得。｢３番｣マルテからの助っ人 3人によるクリーンアップは異例だが本番も見据える。指揮官は、超攻撃型オーダーも一策だ。
●好調の陽川尚将内野手(28)に｢オープン戦１号｣となるソロが飛び出した。 2点を追う 7回一死。 3番手近藤の外角 135キロ直球を逆方向の右翼席にたたき込んだ。新助っ人に負けじと、右の和製大砲候補がアピールを続ける。
●阪神が開幕戦でぶつかるヤクルトとのオープン戦(浦添)を足で引き分けに持ち込んだ。 1－ 2の 9回二死 1塁、上本博紀内野手(33)のポテン 3塁打で代走江越大賀外野手(26)が一気に生還。 7回はともに代走の植田海内野手(23)、島田海吏外野手(24)がいずれも 1球で 2盗を決めて揺さぶった。開幕投手に名乗りを上げる石川雅規、小川泰弘両投手に 6回まで無得点だったが、矢野監督が 2軍時代から種をまいてきた走塁意識で終盤の同点劇を呼んだ。矢野イズムは確実に根付いている。積極的な走塁は 2軍監督時代からで、18年はウエスタン・リーグ新記録の｢１６３盗塁｣。 1軍昇格の昨年はリーグ最多｢１００盗塁｣で前年から｢２３個｣伸ばした。｢メジャー通算９２発｣のジャスティン・ボーア内野手ら助っ人補強で打に注目が集まるが、攻撃パターンは確実に広がっている。開幕戦を想定した飛び切りのデモンストレーションとなった。
●開幕ローテ入りに当確ランプを灯している青柳晃洋投手(26)は、指揮官から高いハードルを課せられた。ヤクルト戦に先発。丁寧に低めへ集め、 3回 2安打 1失点にまとめた。矢野監督は昨季｢９勝｣右腕に対して主戦級への成長を願った。
●阪神の新助っ人ロベルト・スアレス投手(28＝ソフトバンク)が味方の失策にも 2回 1安打 1失点(自責0)と踏ん張った。 4回から登板し一死 1塁から西浦のゴロを 3塁糸原が後逸。直後に中村悠平捕手(29)に左前適時打を浴びた。 5回も木浪の失策があったが、表情を変えることはなかった。スアレスが“ブラザー”との再会に上機嫌だった。ヤクルトに所属する兄のアルバート投手(30)が試合前の練習中に歩み寄り、熱い抱擁を交わした。そこから約20分間にわたって談笑した。
●秋山拓巳投手(28)が 3回無失点と安定した投球で開幕ローテーション入りをアピールした。 7回から登板し、走者を出しても崩れなかった。 7回二死 2塁は太田賢吾内野手(23)を外角速球で見逃し三振。 9回は遊ゴロ併殺で二死とし、再び外角速球で西浦を見逃し三振に片付けた。前回の18日紅白戦で 4者連続奪三振の快投に続き、状態の良さを示した。
●能見篤史投手(40)と岩崎優投手(28)が宜野座キャンプで別メニュー調整を行った。能見は左足の張り、岩崎は右足の張りを訴えたもので、大事を取っての措置。能見は前日23日の広島とのオープン戦で 1イニングもたず、 7安打 7失点で降板していた。金村曉投手コーチ(43)は 2人ついて｢軽症｣だと説明。大事をとったことを明かした。ともに病院にいく予定はなく、今後は状態をみて判断する。
記事をまとめてみました。
試合後、ベンチに座るナインに話をする矢野燿大監督(左から 2人目)＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
＜オープン戦：東京ヤクルト 2－ 2阪神＞◇24日◇ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
矢野燿大監督は開幕カードで対戦が予想される石川雅規、小川泰弘両投手の印象を｢そんなに大きく変わったという感じはない｣とし、 2人の前に 1安打だった打線についても｢スイング自体が悪かったかというと、ヒット 1本という感じの中身でもなかった｣と悲観しなかった。
昨年は｢１４勝９敗２分け｣と勝ち越したヤクルトとの開幕戦まで 1カ月を切ったが、｢開幕なんで意識はするけれど、 143試合あるので｣と冷静だった。
4回裏ヤクルト一死 2塁、西浦直亨内野手の打球をエラーする糸原健斗内野手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
阪神の内野陣が3失策とミスを連発した。 4回一死 1塁から西浦のゴロを 3塁糸原が後逸。 5回無死には坂口のボテボテの当たりを 2塁木浪がファンブルし、 7回には 3塁北條が西浦の強烈なゴロをはじいた。
2塁糸原、遊撃木浪で先発したが、内野のポジションが目まぐるしく変化。代わりばなのミスが目立った。グラウンドは決して良いとは言えない状態だったが、久慈内野守備走塁コーチは｢言い訳できない。(守備位置も)どこに行ったって捕るやつは捕る｣と厳しい表情だ。
5回裏ヤクルト無死、木浪聖也内野手は坂口智隆外野手の打球をファンブルする＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
昨季は｢１２球団ワースト｣の｢１０２失策｣。木浪、大山ら内野陣は連日の早出特打に取り組むなど、守備力の向上は今キャンプの課題でもある。ただ、攻めた内容もあるものの対外試合 9試合で｢１３失策｣と数字の上では厳しい。
糸原の失策があった 4回は二死 1、 3塁で 1走がスタートを切った瞬間、捕手梅野が前進した遊撃北條へ送球、そして勢いよくバックホーム。｢重盗阻止｣のスペシャルプレーで 3走の本塁突入を防いだ。矢野監督は｢俺は(ミスの)次どうするんやということの方が大事やと思う｣と、試合後のミーティングで選手に語り、前を向かせた。
7回裏ヤクルト無死、西浦直亨内野手の打球をはじく失策の三塁手北條史也内野手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
▽梅野隆太郎捕手( 4回二死 1、 3塁の守備で重盗に対し、遊撃定位置への送球から挟殺プレーで 3塁走者を仕留め)
｢シーズンでもそういうことが起こり得るので。いい(サイン)プレーになったかなと思います｣
▽北條史也内野手(梅野隆太郎捕手からの送球を遊撃でカットして、本塁返球で 3塁走者の挟殺に成功)
｢オープン戦でしっかりできた。シーズンに向けていいことだと思う｣
1回表阪神二死、ジェフリー・マルテ内野手は左前打を放った＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
阪神ジェフリー・マルテ内野手が実戦3試合戦連続安打だ。｢３番３塁｣で先発してボーア、サンズと助っ人クリーンアップを組んだ。
初回二死から石川の直球を左前に運んだ。｢感触は良かった。 1日 1日いい状態になってきていると思います｣。 4回の第2打席に捉えた当たりは中飛とったが、好調さがうかがえた。 3塁守備で無難に挟殺プレーもこなし、矢野監督は｢ええスイングしている。(守備も)しっかりした動きができている｣と期待を寄せた。
1回表阪神二死、ジェフリー・マルテ内野手は左前打を放ちベンチにガッツポーズ＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(エンゼルス)とジェリー・サンズ外野手(韓国・キウム)が、開幕相手のヤクルト戦で情報収集に努めた。石川、小川を相手にボーアは 2度の見逃し三振。サンズは 1ゴロとハーフスイングの三振だった。
4回表阪神二死、ジャスティン・ボーア内野手は 2打席連続の見逃し三振に倒れる＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
オープン戦初登場はともに 2打数無安打だったが、矢野監督は｢(打席)数を立っていかないと相手の球の軌道や日本の審判のことはなかなか学べない｣と納得。｢３番｣マルテからの助っ人 3人によるクリーンアップは異例だが本番も見据える。指揮官は｢現実としてありえる｣と話し、超攻撃型オーダーも一策だ。
5回表阪神無死、ジェリー・サンズ外野手は空振りの三振に倒れる＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
ボーアが｢今日はタイミングを取るのが遅れた。修正したい。対戦して、どういうチームか感じた。投手も見られた｣と話せば、サンズも｢各チームがどう攻めるか学びたい｣と自覚十分。本番まで 1カ月を切る中、状態を上げる構えだ。
7回表阪神一死、右中間へ本塁打を放った陽川尚将内野手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
好調の陽川尚将内野手に｢オープン戦１号｣となるソロが飛び出した。 2点を追う 7回一死。 3番手近藤の外角 135キロ直球を逆方向の右翼席にたたき込んだ。
7回表阪神一死、ソロ本塁打を放った陽川尚将内野手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
今キャンプでは打席内でタイミングを早く取ることを意識している。｢今、自分がやっていることがあの打席ではできた｣。チームで唯一のオープン戦 3試合連続安打。ベンチではお決まりの｢ゴリラポーズ｣で祝福された。｢チャンスは立場上、少ない。その少ないチャンスを、しっかり結果として出していけるように｣。新助っ人に負けじと、右の和製大砲候補がアピールを続ける。
今年の虎も｢超積極走塁｣だ！ 阪神が開幕戦でぶつかるヤクルトとのオープン戦(浦添)を足で引き分けに持ち込んだ。
1－ 2の 9回二死 1塁、上本博紀内野手のポテン 3塁打で代走江越大賀外野手が一気に生還。 7回はともに代走の植田海内野手、島田海吏外野手がいずれも 1球で 2盗を決めて揺さぶった。開幕投手に名乗りを上げる石川雅規、小川泰弘両投手に 6回まで無得点だったが、矢野監督が 2軍時代から種をまいてきた走塁意識で終盤の同点劇を呼んだ。
◇ ◇ ◇
7回表阪神二死 1塁、植田海内野手は 2盗に成功する＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
阪神が足でドローに持ち込んだ。 1点を追う 9回二死 1塁。塁上には代走の江越。上本は右翼線へ飛球を打ち上げて万事休すと思われたが、打球は追いかけた右翼手と 2塁手の間にポトリと落ちた。江越は諦めず全力疾走して一気に生還。オープン戦とはいえ、結果的にこの走塁で｢開幕前哨戦｣の負けを消した。矢野監督は｢あのウエポン(上本)のヒットで、やっぱり走り切ってないとなかなか…。その『普通』というのが(江越)大賀らしい｣と評価。普段から守備のバックアップや凡打での全力疾走を欠かさない姿勢が、執念の走塁につながった。
打線は 3回ずつ投げたヤクルトの先発石川、 2番手小川に 6回まで 1安打で 2塁すら踏めなかった。しかし、 3番手近藤一樹投手の 7回から足のカードを切った。 1点を返し、二死 1塁。代走植田はけん制を受けた直後の初球、果敢なスタートから 2盗を決めた。｢(走者が)出たら行くと言われていたので。初球から行く気で準備していました｣。昨年は代走の切り札として｢１２盗塁｣。ポストシーズンも足で存在感を示した。今年もあいさつ代わりにオープン戦｢１1発目｣をかました。
9回表阪神二死 1塁、矢野燿大監督(左)らは同点適時 3塁打を放ち滑り込む上本博紀内野手(手前)を見つめる＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
さらに二死 1、 3塁でも動いた。梅野隆太郎捕手のカウント 1－ 1から 1塁に代走島田を送り、こちらも1球で盗塁に成功。得点には結びつかなかったが、接戦で生きる足の攻撃バリエーションを見せつけた。矢野監督は 1球で決めた 7回の代走 2人に｢ほんとに大したもの。後から行って簡単に走るのは、口で言うほど簡単なことではない。勇気もいるしね。成長を本当に感じています｣とうなずいた。
矢野イズムは確実に根付いている。積極的な走塁は 2軍監督時代からで、18年はウエスタン・リーグ新記録の｢１６３盗塁｣。 1軍昇格の昨年はリーグ最多｢１００盗塁｣で前年から｢２３個｣伸ばした。｢走塁に関してみんな本当に意識を高くもってやってくれている。相手にとっては嫌なものになっていると思う｣。｢メジャー通算９２発｣のジャスティン・ボーア内野手ら助っ人補強で打に注目が集まるが、攻撃パターンは確実に広がっている。開幕戦を想定した飛び切りのデモンストレーションとなった。
阪神先発で力投する青柳晃洋投手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
開幕ローテ入りに当確ランプを灯している青柳晃洋投手は、指揮官から高いハードルを課せられた。
ヤクルト戦に先発。丁寧に低めへ集め、 3回 2安打 1失点にまとめた。ただ、 2回は課題の対左打者となった先頭雄平への四球が失点につながり｢ボールは良かったですけど、先頭への四球が失点につながったのは反省です｣。矢野監督は昨季｢９勝｣右腕に対して｢去年よりも上のところを目指してもらいたい。しっかりローテに入って引っ張ってもらいたいという思いがある｣と主戦級への成長を願った。
4回から登板したロベルト・スアレス投手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
阪神の新助っ人ロベルト・スアレス投手(ソフトバンク)が味方の失策にも 2回 1安打 1失点(自責0)と踏ん張った。
4回から登板し一死 1塁から西浦のゴロを 3塁糸原が後逸。直後に中村に左前適時打を浴びた。 5回も木浪の失策があったが、｢仲間の誰もがエラーをしたくてしているわけじゃない。それも野球の一部｣と表情を変えることはなかった。
試合前に記念撮影する兄のアルバート・スアレス投手(左)と弟の阪神ロベルト・スアレス投手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
スアレスが“ブラザー”との再会に上機嫌だった。ヤクルトに所属する兄のアルバートが試合前の練習中に歩み寄り、熱い抱擁を交わした。そこから約20分間にわたって談笑し｢家族の話とか野球の話とかいろいろなことを話したよ｣と明かした。スアレスの兄は、前日23日の日本ハムとのオープン戦(名護)で先発し、 2回失点と好投。弟も負けじとこの日 2番手で登板し、 2回 1失点。最速 154キロを計測するなど持ち味を発揮した。｢これから練習をしっかりしてもっともっと強い球を投げられるように｣と気合を入れた。
阪神 4番手の秋山拓巳投手投手＝ＡＮＡ ＢＡＬＬＰＡＲＫ浦添
秋山拓巳投手が 3回無失点と安定した投球で開幕ローテーション入りをアピールした。
7回から登板し、走者を出しても崩れなかった。 7回二死 2塁は太田を外角速球で見逃し三振。 9回は遊ゴロ併殺で二死とし、再び外角速球で西浦を見逃し三振に片付けた。｢(速球の)質は良かった。スピードがもう少し出てくれたらいいけど、打者の反応を見れば差し込んでいる｣。前回の18日紅白戦で 4者連続奪三振の快投に続き、状態の良さを示した。
球場入りする能見篤史投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
能見篤史投手と岩崎優投手が宜野座キャンプで別メニュー調整を行った。
能見は左足の張り、岩崎は右足の張りを訴えたもので、大事を取っての措置。金村投手コーチは｢ベテランは自分なりに追い込んでるから。軽症です。無理させないように｣と説明し、心配ない様子だ。能見は前日23日の広島とのオープン戦で 1イニングもたず、 7安打 7失点で降板していた。
球場入りする能見篤史投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
能見篤史と岩崎優両投手が24日、宜野座での残留練習に参加したが、能見は左足、岩崎は右足の張りを訴え、ともに別メニュー調整となった。
能見は前日23日の広島戦(コザしんきん)で中継ぎ登板も 1回もたず、 7失点。関係者によると、登板途中から違和感を覚えていたという。
金村投手コーチは 2人ついて｢軽症｣だと説明。｢無理はさせられない｣と大事をとったことを明かした。ともに病院にいく予定はなく、今後は状態をみて判断する。
練習を終え球場から引き揚げる岩崎優投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time！オレがヤル」というスローガンにしました。
2019年 公式戦 順位表
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