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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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コントレイル2冠へ 師はダービー直行明言!史上18頭目の無敗制覇!コントレイル一冠!

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 <皐月賞>◇19日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走18頭◇5着までにダービー優先出走権

 無敗対決を制し、まず1冠だ-。

 ディープインパクト産駒のホープフルS覇者コントレイル(牡 3、矢作)が朝日杯FS覇者サリオス(牡 3、堀)との激しい追い比べを制し、「1番人気」に応えた。やや重馬場の勝ちタイムは 2分 0秒 7。

 福永祐一騎手(43)は77年ハードバージで制した父の洋一元騎手(71)との親子制覇を飾り、史上11人目となる「クラシック競走完全制覇」となった。次走はダービー(GI、芝2400メートル、 5月31日=東京)で「2冠」を狙う。

◇   ◇   ◇

 無観客のスタンドに18頭の蹄音が響く。最後の直線。白い帽子の福永騎手とコントレイルが大外から飛んできた。内で抵抗するのがオーストラリアの名手レーン騎手のサリオス。ともに「2歳GI制覇」から直行となった皐月賞史上初の「無敗GI馬対決」は、最後にコントレイルが半馬身差で競り勝った。福永騎手は「 4角を回る時に楽な手応えだったのでぶっちぎるんじゃないかと思ったけど、さすがに相手も強い。よく押し切ってくれました。『1番人気』で勝つことができて良かったです」とマスク越しに満面の笑みを浮かべた。

 土曜の大雨、最内枠という試練を乗り越え、鞍上は尊敬する父洋一元騎手との親子制覇を果たした。クラシック完全制覇には「思い入れはないです」と首を振ったが、親子制覇には「父とはまったく全然違う勝ち方でしたけどね」と照れた。

 「皐月賞」を制したコントレイルと福永祐一騎手=中山競馬場

 77年は語り草の一戦。翌日の日刊スポーツには「天才福永」「人気馬ぼう然“福永魔術”直線の奇襲」の見出しが躍った。当時28歳の父は「8番人気」の伏兵ハードバージでイン強襲を決めた。その前年12月に生まれた祐一が43年後、絶対に負けられない「1番人気馬」で大外強襲を決めた。

 「ペース次第では 2、 3番手と思っていたので想定外。(12番手だった) 2コーナーでは大変なレースになったな、と思った。ただ、ああなった以上、僕にできることは馬を信じることだけ。ひたすら信じる。慌てるのが一番やってはいけないこと」。43歳の祐一は冷静かつ大胆に大外へ進路を選んだ。

 くしくも父が制した77年と同じやや重の馬場。不良馬場だった前日最終レース後に馬場を歩き、この日も 6R後に馬場状態を歩いて確認した。内馬場が荒れ、不利とされる内枠。中山芝2000メートル、良馬場以外(やや重、重、不良)で勝った「皐月賞馬」で最も内枠だったのは「3番枠」だった(57年カズヨシと77年ハードバージ)。

 早くも父ディープインパクトと並ぶ「3冠馬」への期待が高まる。「それはもちろん僕自身も期待しているが、簡単なものじゃない。今日はダービーを意識せずに競馬をしたが、結果的にこの内容ならダービーも楽しみ。プレッシャーはかかるけど、どれくらいの馬になるのかという期待感がすごい」。エピファネイア、シーザリオなど数々の名馬とコンビを組んだ同騎手が絶賛するコントレイル。絶対的な主役となって、 5月31日、東京競馬場の大一番へ向かう。

 

 皐月賞は昨年の最優秀 2歳牡馬で「1番人気」のコントレイルが、史上18頭目の「無敗の皐月賞馬」に輝いた。最後の直線では、もう 1頭の「無敗のGI馬」サリオスを激しい叩き合いの末、半馬身差で退けた。福永騎手同様に矢作芳人調教師(59=栗東)も「初制覇」で、ホープフルSから中 112日での「V」はレース史上最長間隔勝利。このあとは日本ダービー( 5月31日、東京、GI、芝2400メートル)で無敗での「2冠達成」を狙う。

◇  ◇  ◇

 静寂の中、競馬の興奮がよみがえった。史上初めて無観客の中山で行われた「3冠初戦」は、初めて激突する無敗のGI馬 2頭の壮絶な叩き合いに。わずか半馬身差で保たれたのは、昨年の最優秀2歳牡馬コントレイルのプライドだった。

 「簡単にかわせるのかと思ったら、相手も強かった。思ったより位置取りもかなり後ろで、心臓に悪かった。でも、本当に強い内容。枠順((1)番枠)とか道悪とか、いろいろ言われるなかで“強い馬はどんな条件でも強い”ということを見せたかった。証明できてうれしいです」

 ゴール前の熱狂をクールダウンさせた矢作調教師が、晴れやかな笑顔で「皐月賞初制覇」をもたらした激闘を振り返った。

 デビュー 2戦目の「東スポ杯2歳S」を、 2歳馬離れしたレコードタイム( 1分44秒 5)で「V」。ディープインパクト産駒の逸材中の逸材に対し、「前進気勢が強い馬。仕上げ過ぎたり、追い込み過ぎたりしてはいけない」と精神面にゆとりを持たせることをテーマに向き合ってきた。

 コントレイル(手前)は、サリオスとの無敗GI馬同士の叩き合いを半馬身差で制して「GI2勝目」を挙げた=中山競馬場

 昨年12月の「ホープフルS」直後に、「皐月賞」直行のローテを選択したのもそのため。絶妙なさじ加減で昨年のサートゥルナーリア(中 106日)を上回る中 112日のレース間隔を乗り越え、「欲を言えば馬体は10キロ程度増えてほしかったけど、仕上がりは万全で心配はなかった」と胸を張った。

 トレーナーは「有馬記念(リスグラシュー)、ホープフルS」に続いて中山のGIを「3連勝」。「出来過ぎです」と謙遜しつつも、見据える先はもちろん新緑の府中だ。

 「きょうは走り方が非常に良くなっていた。この走り方ならダービーの2400メートルもいけると思うし、この内容だと折り合いの課題もなくなった。あまり無事ではなかった馬なので、ダービーにいい状態で迎えるようにやっていくだけです」

 見事な青空のもと、無限の可能性を改めて示してみせた“飛行機雲”コントレイル。混沌(こんとん)とした時代に、果てしない放物線を優雅に描いていく。

■コントレイル

 父ディープインパクト、母ロードクロサイト、母の父アンブライドルズソング。青鹿毛の牡 3歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産馬。馬主は前田晋二氏。「戦績4戦4勝」。獲得賞金 2億4590万円。重賞は2019年GIII「東スポ杯 2歳S」、GI「ホープフルS」に次いで「3勝」目。「皐月賞」は矢作芳人調教師、福永祐一騎手ともに「初勝利」。馬名は「飛行機雲」。

★売り上げ…皐月賞の売り上げは 153億7181万4700円で前年比84.2%。無観客で 4週連続のGI開催となるなか、大阪杯、桜花賞に続いて 3週連続の前年比減となった。

 

 中央競馬のクラシック3冠初戦の皐月賞が19日、中山競馬場で18頭によって行われ、コントレイル(栗東・矢作芳人厩舎、牡 3歳)がホープフルSに続く「GI2勝目」を挙げた。騎乗した福永祐一騎手(43=栗東・フリー)は皐月賞19度目の挑戦で「初制覇」。史上11人目の「クラシック競走完全制覇」を成し遂げた。「2冠」がかかる、日本ダービー( 5月31日、東京、GI、芝2400メートル)へ夢が広がる胸の内を、独占手記として寄せた。

◇  ◇  ◇

 まずは、多くの方をヒヤヒヤさせるレースになって申し訳ありませんでした(苦笑)。スタートは良かったのですが、いつものような前進気勢が見られず、 2コーナーを回るときには後方のポジションに。“これは大変なことになったな”と思いましたが、“きょうはコントレイルの力を信じよう。それだけはブレずに騎乗しよう”と思っていました。その思いに、本当によく応えてくれました。

  4コーナーで馬群の外から上がっていく脚は、本当にすごかったです。お父さんのディープインパクトをほうふつとさせる走りでしたね。ディープのように最後は突き放せませんでしたが、「3戦3勝」でGIを勝っていたサリオスもさすがに強かったです。

 また、直線で右にもたれる面を見せたホープフルSとは反対に、最後は外に逃げ気味でしたが、それでも押し切ってくれたのは大したもの。この中間に牧場、厩舎がしっかり調整してくれて走り方が良くなり、素晴らしい脚を使えるようになっていました。まだまだ良くなる余地があって、いい意味で底が見えない馬です。

 多くのいい馬に乗せていただき、クラシックをすべて勝つことができました。くしくも、日本ダービーと同じ19度目での「皐月賞制覇」。これまで 2着が 4回と悔しい思いをたくさんして、“もっとうまく乗れていれば”と後悔したことも、完璧に乗っても勝てなかったこともありました。

 その中で、ノースヒルズの前田幸治代表が携わる馬で達成できた喜びは大きいです。新人のころ、北村の叔父さん(北村卓士元騎手)に北海道のノースヒルズに連れて行ってもらったことがきっかけで、ずっと応援していただいています。昨年12月に他界した叔父が作ってくれた大事な縁。きっと天国でこの勝利を喜んでくれていると思います。

 前田幸治代表からは「一緒に日本ダービーを勝とう!!」という声かけをずっとしていただいています。2007年のオークスをローブデコルテで勝ちましたが、17年のクラシックをともに戦ったカデナでは果たせませんでした。今年のパートナーがコントレイルに決まったときから特別な思いを抱いていましたし、“今回こそ”という思いは強いです。きょうはダービーを意識したレースではありませんでしたが、結果的に距離が延びて良さそうな内容で、次がとても楽しみになりました。

 無敗で皐月賞を制したコントレイルと、勝利に導いた福永祐一騎手=中山競馬場

 無観客開催になって初めてだったGIのウイニングランは、やはりいつものそれとは違うものでした。多くの方に競馬場で見てほしいと思うマッチレースでしたし、改めて、競馬はお客さんがいてこそ完成されるものだと感じました。一日も早く、いつも通りの競馬場の風景が戻ってくるように願っています。そして、騎手としてできることに全力で努め、気を引き締めて日本ダービーに臨みます。 (JRA騎手)

■福永祐一(ふくなが・ゆういち)

 1976(昭和51)年12月 9日生まれ、43歳。滋賀県出身。栗東・北橋厩舎所属で96年 3月にデビュー。同年「53勝」を挙げ「最多勝利新人騎手」に輝く。2011、13年にJRAリーディングを獲得。「JRA通算2293勝」、JRA重賞は「GI26勝を含む138勝」。妻は元フジテレビアナウンサーの松尾翠。 1メートル60、52キロ。血液型B。

★洋一さんと親子制覇…福永騎手の父は、伝説的な名騎手で2004年に競馬の殿堂(騎手顕彰者)入りした洋一さん(71)。1979年の落馬事故で引退(81年)を余儀なくされたが、クラシックレースは71年「菊花賞」(ニホンピロムーテー)、77年「桜花賞」(インターグロリア)、同「皐月賞」(ハードバージ)、78年「桜花賞」(オヤマテスコ)を「優勝」。 9年連続で「年間最多勝」に輝くなど「通算983勝」を挙げた。祐一騎手とは、「桜花賞、菊花賞」に続く「親子制覇」となった。

★クラシックレース…近代競馬発祥の地、英国のレース体系を参考に、牡馬(牝馬も出走可能)の「皐月賞、日本ダービー、菊花賞」、牝馬の「桜花賞、オークス」の 5レースで構成される。他の大レースは事前登録が 2週前の 1回に対し、クラシックは第 1回が 2歳10月(登録料 1万円)、第 2回が 3歳 1月(同 3万円)、最終登録がレース 2週前(同36万円)と早期から登録を重ねていくのが特徴。その総額は付加賞として 1着に 7割、 2着に 2割、 3着に 1割が交付。今回は総額3519万円で、 1着馬には2463万3000円が交付される。

★レースVTR…前半1000メートル通過は59秒 8と稍重馬場を考えればやや速め。最内枠のコントレイルは馬場を気にしてか、行きっぷりがよくなく中団後方の内を進む。 3コーナー過ぎにようやくエンジンがかかり、馬群の外へ持ち出す。抜群の手応えで 4コーナーでは先頭集団の外へ。直線では 4番手を進み内から伸びたサリオスと一騎打ち。無敗のGI馬 2頭の 200メートルにわたる叩き合いを半馬身差で制した。

★北村卓士(きたむら・たかし)元騎手…福永騎手の母・裕美子さんの弟で、元JRA騎手。1982年にデビューし、落馬事故の影響で2000年に引退するまでに「障害重賞4勝」を含む「通算114勝」を挙げた。昨年12月18日に病気のため63歳で亡くなった。

 

 「2冠」が見えた。「4戦無敗」での皐月賞馬となったコントレイル(牡 3)を管理する矢作芳人師(59)は、同馬のダービー(GI、芝2400メートル、 5月31日=東京)への直行をすぐに明言した。

 管理馬 5頭目の挑戦で今レース「初勝利」。厩舎は昨年のホープフルS、有馬記念から続く、中山競馬場での「GI・3連勝」と勢いを増すばかりだ。現役調教師では 4人目の「ダービー2勝」目を目指す。

◇  ◇  ◇

 愛馬の額を2度、左手で優しくたたく。厩舎のトレードマークがプリントされた矢作師のマスクの奥には満面の笑みが広がっていた。皐月賞馬となったコントレイル、そして「クラシック完全制覇」を達成した福永騎手を 1着の枠場の前で誇らしげに迎え入れた。矢作師は「簡単にかわせると思ったけど、強かったですね。相手も」と「2着馬サリオス」をまずはたたえた。

 手に汗握るクラシック初戦。無敗馬同士のたたき合い。「新型コロナウイルスの感染拡大防止」のため無観客となったが、火花散る激戦を1番人気に応えて制した。「ホープフルS優勝」から中 112日での勝利は最長間隔での勝利。 3歳初戦、荒れ馬場での最内枠を不安視する声を実力でかき消した。矢作師は「本当に強い内容だと思いました。強い馬はどんな条件でも強いというところを見せたかったので、それが証明できたのでうれしいです」と胸を張る。デビュー前に左脚の球節を痛めて半年ほど乗り込めない時期がありながら、「4戦4勝」での戴冠だ。

 「皐月賞」を制したコントレイルの福永祐一騎手(左)と矢作芳人調教師がそろってガッツポーズ=中山競馬場

 厩舎としては、中山での「GI・3連勝」。馬体重こそ昨年末から増減はなかったが、大外一気にすごみを感じさせた。強すぎる前進気勢をなだめるように、中間の調整はほぼ馬なり。勢いに乗る厩舎の調整が素質馬を高みに上らせた。矢作師は「仕上げすぎると煮詰まる馬。牧場と連携をして馬もリラックスしていました。走り方が良くなったよね。前輪駆動だったのが、トモがしっかりして 4輪駆動になった。折り合いが楽になったのもそのおかげだと分析しています」と進化を認めた。

 「3強決戦」を制し、「2冠達成」の手応えが深まった。「今日の走りであれば、ダービーの2400メートルもいけるのではという感触を持ちました。この馬でなんとかダービーを、と思っています」。松田師、友道師、角居師に続く現役 4人目の「ダービー2勝トレーナー」へ、知将の挑戦は続く。

 

 中山11R、 2着に敗れたサリオスとレーン騎手=中山競馬場

 「3戦無敗」の「朝日杯FS優勝馬サリオス」は戴冠まで半馬身及ばなかった。好位勢のすぐ後ろを進み、直線は残り1ハロン手前で先頭。内からやや外めに持ち出し、コントレイルの追い上げに応戦する形となったが、最後は勝ち馬に前に出られた。道中は馬場の悪いイン、 3着馬につけた 3馬身半差を思えば胸を張れる銀メダルだ。レーン騎手は「どこかで外に出そうと思ったが、あんまり早く出したらロスが多いと思った。最後は勢いで負けてしまった。勝った馬もこの馬もすごくいい馬」と相棒をねぎらった。

 

 レース結果 (クリックして拡大してご覧下さい)

 

 

 

 

 

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