競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が「ありのままの姿」で新しいスタートを切った。18日、自身のSNSでベリーショートの髪形を初披露。「髪の毛がないことは恥ずかしいことじゃない」とした。昨年 2月から白血病の治療で髪が抜けたが、少しずつ回復の道を歩む。「新型コロナウイルス感染拡大」で不安な日々の中、真っすぐな姿勢で「誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです」と控えめにつづった。
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池江が、SNSでベリーショートの髪形を初披露した。シンプルな白いシャツを着て、ほほえみを浮かべる。「私にとっては、生きていることが奇跡です。ここにいられることが、まるで奇跡のようです。ありのままの本当の私、そして少しずつ前進していく姿をお見せしたいです」。
池江璃花子選手のインスタグラムより
昨年 2月に白血病が発覚。同12月の退院まで10カ月の入院生活を送った。病気の治療で髪は抜けた。これまで頭部はニット帽やウイッグで覆ってきた。「髪の毛が全くはえていなかったし、その時はやっぱり、髪の毛が長い自分が恋しいと思う自分もいたからです」。しかし写真とともに、ありのままを受け入れる決意を表明した形。「病気になって髪の毛がなくなったけど。髪がないことは恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りを持っている。自分らしくあることに誇りを持っているので、隠す必要もありません」とした。
白血病公表から入院、退院とその時々で率直な気持ちを発信してきた。「新型コロナウイルス感染拡大」で不足した献血への協力も呼びかけている。 3月17日には 406日ぶりのプールに入る姿を掲載。体調を最優先しつつ、少しずつできることを増やしている。短髪の披露は、パートナーシップ契約を結んだ化粧品メーカー「SK-Ⅱ」とのコラボとなった。「病気になり、退院してから、自然にありのままの自分をとってもらいたいと思いました。回復への道のり、少しずつ前進していく姿を、メッセージとして発信することをサポートしてもらい感謝しています」とした。
スキンケアブランド「SK-II」とパートナーシップを組んだ池江璃花子選手
昨年12月の退院時、「2024年パリオリンピック(五輪)」でのメダル獲得を大目標に掲げた。同じ病気を患った人たちに、自分が泳ぐ姿を見せたいという気持ちも、強い動機になっている。
「現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。このメッセージが、アスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです」。19歳は控えめに、だが、しっかりした足取りで歩んでいく。
◆池江璃花子(いけえ・りかこ)
2000年(平12) 7月 4日、東京都生まれ。「15年世界選手権」で中学生として14年ぶりに代表入り。得意は 100メートルバタフライで「自己記録は56秒08」。「16年リオデジャネイロ五輪」 5位、「18年パンパシフィック選手権」で「主要国際大会初優勝」。同年ジャカルタ・アジア大会では日本勢最多6冠で女子初の「大会MVP」に選出された。昨年 2月に白血病を公表して入院。同12月に退院。 171センチ、60キロ。
池江璃花子選手のYouTubeより
白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子が18日、自身のSNSを更新。ウィッグ(かつら)を外した姿を初めて公開した。
「今日、初めてこの姿をお見せします。今のありのままの自分を見てもらいたいという私の気持ちを大切にしてくださりありがとうございます。このメッセージがひとりでも多くの方の希望になればうれしいです」(原文ママ)とつづった。
アップしてから30分でいいねが 1万件を超すなど反響が大きかった。
池江は昨年 2月に白血病の診断を受け、抗がん剤の影響で毛髪が抜けた。今回は、「東京五輪」のワールドワイドパートナーでもあるグローバルスキンケアブランド、SK-IIとパートナーシップ契約を結んだことを発表したと同時に、「今のありのままの自分を見てもらいたい」と、公開を決意したという。
池江の軌跡やメッセージを描いたフォトダイアリー『This Is Me』や動画も公開し、ありのままの自分を語った。
https://www.youtube.com/watch?v=ajzU2oB4NFc
池江は19年11月に同契約を結んだ。今後も引き続き新しい素材の公開やフォトダイアリーの更新を予定している。
池江璃花子のインスタグラム⇒https://sk-ii.jp/rikakoikee