●「新型コロナウイルス」への対応を続ける医師や看護師に敬意を示すため、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が29日、東京都心を飛行した。空自入間基地(埼玉県狭山市)を離陸し、午後 0時40分ごろから約20分間、「コロナ感染者」を受け入れている病院の上空などを通過しながら、都心部を「8の字」を描くように 2周。白のスモークも噴射した。飛行を見た都内在住の男性内科医(43)は感謝した。都内の総合病院勤務の男性外科医(38)は「抜けるような紺碧(こんぺき)に鮮やかに引かれた 6本の白線は、ただただ美しいの一言だった」と話した。
●東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは29日、 6月 1日からスカイツリーの営業を再開すると発表した。「新型コロナウイルス」の影響で 3月 1日から臨時休業していた。当分の間は営業時間を午前 9時から午後 9時(通常は午前 8時から午後10時)とし、小学生以上の入場者はマスク着用を義務付ける。37.5度以上の発熱が確認された場合、入場できない。チケット購入などで並ぶ場合の社会的距離の確保も徹底する。「3密防止」のため、「天望デッキ」への入場は収容人数の 2~ 3割程度を目安とするほか、「天望シャトル」(エレベーター)の搭乗人数も制限する。また、来場記念スタンプや、「天望デッキ」フロア 350に設置している「東京スカイツリーVR」、スカイツリー 155メートル地点の屋外を見学するガイドツアーなどのサービスは休止する。
● 4月に国内の旅館、ホテルに泊まった人は前年同月比76.8%減の延べ1079万人だったことが29日、観光庁の宿泊旅行統計(速報値)で分かった。現在の調査方法になった2010年 4月以降、最少。「新型コロナウイルスの感染拡大」による入国制限や国内の旅行自粛で、外国人は97.4%減、日本人も71.1%減った。宿泊者のうち、外国人は26万人。国・地域別にみると、米国が 3万7790人で最も多く、中国の 2万2590人、韓国の9750人が続いた。いずれも前年同月から90%超の落ち込みだった。
●新宿の夜空に、青のエールが共鳴した。29日、東京西新宿の東京都庁舎がブルーライトアップした午後 7時、徒歩10分ほどの距離にある損害保険ジャパン(以下損保ジャパン)新宿本社ビルも、ブルーライトアップを行った。新宿副都心を代表する高層ビル2棟による“光の共演”だった。ブルーライトアップは、「新型コロナウイルス」の対応に奔走する医療関係者らに、感謝の気持ちを示すもの。損保ジャパン本社ビルは、この日の午後 6時から 5時間、青い光に包まれた。都庁舎は午後 8時から色を変えたため、共演は約 1時間だった。
●萩生田光一文科相(56)は29日の会見で、来年の大学入試の日程や出題範囲について、見直しも含めて検討することを明らかにした。文科省は28日に全国高等学校長協会にアンケートを依頼。全国の高校長の意見を聞いている。これも踏まえ、大学側などとも協議しながら「大学入学者選抜実施要項」をまとめ、 6月中に公表するという。
●「新型コロナウイルス」のまん延で 4月から新規開業の予定を順延していた東京・築地の人気飲食店の集まったフードコートが、 6月 1日から再始動する。中央区の管理する1階に市場機能を持つ「築地魚河岸」の 3階は「魚河岸食堂」との名称で人気店が並ぶフードコートになっていて、 6月 1日から再スタートを切る。 4月 7日の非常事態宣言を受けて、長期休業をしていた。「鳥藤(とりとう)」の鶏そば専門店、とんかつ「小田保(おだやす)」、洋食「東都グリル」、喫茶「センリ軒」の既存店の他に新たに、マグロの仲卸の名店「樋栄(ひえい)」の手掛ける「てっか屋」、創業 128年の「築地藪(やぶ)そば」が加わる。「てっか屋」は 4月から開業準備を進めていたが、「新型コロナウイルスの感染拡大」の影響で、看板だけが設置され、何も前に進めなかった。本物を食べられる築地ならではのフードコートがパワーアップして 6月 1日に再び動き始める。
記事をまとめてみました。
医療従事等の人々へ敬意と感謝の気持ちを込め、東京都内上空をブルーインパルスが飛行した。撮影場所は都立墨東病院近郊
「新型コロナウイルス」への対応を続ける医師や看護師に敬意を示すため、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が29日、東京都心を飛行した。
空自入間基地(埼玉県狭山市)を離陸し、午後 0時40分ごろから約20分間、「コロナ感染者」を受け入れている病院の上空などを通過しながら、都心部を「8の字」を描くように 2周。白のスモークも噴射した。
医療従事等の人々へ敬意と感謝の気持ちを込め、東京都内上空をブルーインパルスが飛行した。撮影場所は都立墨東病院近郊
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が29日、「新型コロナウイルス」への対応を続ける医療従事者に敬意を表するため、午後 0時40分から約20分間、都心上空を飛行した。飛行を見た都内在住の男性内科医は「我々医療従事者にとってありがたいことですし、これから長い闘いになるので、士気が上がります。やる気が向上するのは間違いないです」と感謝した。
医療従事者に敬意を示すため、東京都心上空を飛行する航空自衛隊のブルーインパルス・日比谷公園で撮影
「コロナ」と闘う医療現場について「淡々とやっている」と明かした。一方で取り巻く環境について「コロナは誰もが経験したことがないだけに、何が正しいのか、今の時点では、結論が出ていない。それなのに、現場の外で、医者同士が 1つの結果に対して『どうなっているんだ』などと、感情的になっていがみ合うことがある。分析はいいですが、そこに感情が加わった批判は非生産的」ともみている。
「新型コロナウイルス」と闘う医療従事者らを激励するため東京タワー上空を飛行するブルーインパルス
そうした現状を踏まえながら「誰もが同じ空の下、同じもの(=ブルーインパルス)に目を向けることで、まとまりも出てくる。長い闘いに向けて、医療従事者も国民の皆さんも 1つにまとまっていくことにつながるのでは」と期待した。
また、都内の総合病院勤務の男性外科医は「抜けるような紺碧(こんぺき)に鮮やかに引かれた 6本の白線は、ただただ美しいの一言だった。そこにはウイルスに対する怒りや、政府の対応などに対する憤りなどの感情はみじんもわかなかった」と話した。
東京・墨田区のスカイツリー上空を飛行するブルーインパルス
東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは29日、 6月 1日からスカイツリーの営業を再開すると発表した。
「新型コロナウイルス」の影響で 3月 1日から臨時休業していた。営業時間を通常より短い午前 9時から午後 9時までとし、検温や地上350メートルの「天望デッキ」へ一度に入る人数を通常の 2~ 3割に制限し、感染予防を図る。
東京・墨田区のスカイツリー上空を飛行するブルーインパルス
東武タワースカイツリーによると、小学生以上の入場者にはマスク着用を要請。37.5度以上の発熱があれば入場を断る。密集状態にならないようエレベーターに入る人数も絞る。
隣接する商業施設「東京ソラマチ」は順次再開しており、 6月 1日には約 9割の店舗が営業する。
東京・墨田区のスカイツリー上空を飛行するブルーインパルス
「東京スカイツリー」が 6月 1日から営業を再開する。運営する東武タワースカイツリー(本社・東京都墨田区)が29日、発表した。「新型コロナウイルスの感染拡大防止」のため、 3月 1日から臨時休業していた。
浅草付近から見える東京スカイツリー=東京都台東区 (2014年10月10日撮影)
当分の間は営業時間を午前 9時から午後 9時(通常は午前 8時から午後10時)とし、小学生以上の入場者はマスク着用を義務付ける。37.5度以上の発熱が確認された場合、入場できない。チケット購入などで並ぶ場合の社会的距離の確保も徹底する。「3密防止」のため、「天望デッキ」への入場は収容人数の 2~ 3割程度を目安とするほか、「天望シャトル」(エレベーター)の搭乗人数も制限する。
「開業7周年」を記念し、 7色の特別ライティングで彩られた東京スカイツリー (2019年 5月12日撮影)
また、来場記念スタンプや、「天望デッキ」フロア 350に設置している「東京スカイツリーVR」、スカイツリー 155メートル地点の屋外を見学するガイドツアーなどのサービスは休止する。
4月に国内の旅館、ホテルに泊まった人は前年同月比76.8%減の延べ1079万人だったことが29日、観光庁の宿泊旅行統計(速報値)で分かった。
現在の調査方法になった2010年 4月以降、最少。「新型コロナウイルスの感染拡大」による入国制限や国内の旅行自粛で、外国人は97.4%減、日本人も71.1%減った。
宿泊者のうち、外国人は26万人。国・地域別にみると、米国が 3万7790人で最も多く、中国の 2万2590人、韓国の9750人が続いた。いずれも前年同月から90%超の落ち込みだった。
日本人は1053万人。 4月16日に「緊急事態宣言」が全国に拡大、政府や自治体の呼び掛けで県境をまたぐ移動が大幅に減少し、出張需要も減退した。
客室稼働率は前年同月比で48.1ポイント減の16.6%。宿の種別でみると、リゾートホテルが 5.9%(51.6ポイント減)、旅館も 7.8%(31.6ポイント減)と、いずれも10%を下回った。シティーホテルも11.8%(71.0ポイント減)にとどまった。
ブルーライトアップされた損害保険ジャパン新宿本社ビル
新宿の夜空に、青のエールが共鳴した。29日、東京西新宿の東京都庁舎がブルーライトアップした午後 7時、徒歩10分ほどの距離にある損害保険ジャパン(以下損保ジャパン)新宿本社ビルも、ブルーライトアップを行った。新宿副都心を代表する高層ビル2棟による“光の共演”だった。
ブルーライトアップは、「新型コロナウイルス」の対応に奔走する医療関係者らに、感謝の気持ちを示すもの。損保ジャパン本社ビルは、この日の午後 6時から 5時間、青い光に包まれた。都庁舎は午後 8時から色を変えたため、共演は約 1時間だった。
損保ジャパン関係者は「このブルーライトアップには『医療従事者の皆様への感謝の気持ち』に加え『私たち 1人 1人が感染しないことが、医療従事者の皆様への最大のエールにつながる』という認識のもと『これから先も、気を緩めることなく、感染防止の取組みを徹底していきます』という思いも込められています」と話した。
萩生田光一文科相は29日の会見で、来年の大学入試の日程や出題範囲について、見直しも含めて検討することを明らかにした。
文科省は28日に全国高等学校長協会にアンケートを依頼。「日程を全体的に遅らせること」「出題範囲を限定すること」「追試験の活用により受験機会の確保をはかる」などについて全国の高校長の意見を聞いている。これも踏まえ、大学側などとも協議しながら「大学入学者選抜実施要項」をまとめ、 6月中に公表するという。
萩生田氏は受験生の不安解消のため、日程などのすみやかな周知が最重要課題と強調。「個人的には少し余裕を持たせてあげたい気持ち。余裕を持たせられないのであれば、チャンスの機会を増やすことも含めて、早急にまとめたい」などと話した。
「新型コロナウイルス」のまん延で 4月から新規開業の予定を順延していた東京・築地の人気飲食店の集まったフードコートが、 6月 1日から再始動する。
中央区の管理する1階に市場機能を持つ「築地魚河岸」の 3階は「魚河岸食堂」との名称で人気店が並ぶフードコートになっていて、 6月 1日から再スタートを切る。 4月 7日の非常事態宣言を受けて、長期休業をしていた。
「鳥藤(とりとう)」の鶏そば専門店、とんかつ「小田保(おだやす)」、洋食「東都グリル」、喫茶「センリ軒」の既存店の他に新たに、マグロの仲卸の名店「樋栄(ひえい)」の手掛ける「てっか屋」、創業 128年の「築地藪(やぶ)そば」が加わる。
「てっか屋」は 4月から開業準備を進めていたが、「新型コロナウイルスの感染拡大」の影響で、看板だけが設置され、何も前に進めなかった。
樋栄の 4代目楠本康太社長は「マグロの食べ方はいろいろ提案してきたけれど、飲食店としてマグロを提供するのは初めての経験になります」と話す。最高級の本マグロも扱うが「豊洲で目利きしたおいしいマグロを食べていただきます。ウチの鉄火丼を食べるごとに生マグロの本当のうまさを感じてもらうと思うとワクワクしてしょうがない」と瞳をらんらんとさせた。
本マグロだけではなく、メバチ、インド、キハダなど季節に応じて脂乗りは違ってくる。その日のもっともおいしい生マグロを切り分けて丼をつくる。「これで1500円。マグロのブツと長ネギのザク切りをみそ汁にしたネギマ汁もおいしいですよ」と 4代目はメニューに自信をのぞかせた。
また「砂場」「更科」と江戸三大そばに数えられる「築地藪そば」はこれまで慣れ親しんできた場所を完全に引き払って、退路を断って築地魚河岸3階に新店をオープンさせる。
鵜飼建三社長は、築地の持つ時間の壁を打ち破ることを目標としている。「築地は午後 2時を過ぎると食べて飲める店はほとんどない。ウチは昼休みを取らず朝 7時に開店したら、閉店までの午後 7時まで楽しく飲食してほしい」と真剣な表情で話す。
藪そばは、そばの実の薄皮をはがずに粉にして麺にする。深みのあるそばの味に対抗するように、つゆはかつお節の濃い香りと濃口しょうゆで仕上げる。「から汁」とも呼ばれ、おいしいつまみにもひと役買っている。「から汁を使う料理のふくよかさを感じていただきたい。それと、世の中にフードコートはいろいろあるけれど、チェーン店はなくて、この場所に来ないと食べられないメニューばかり。ウチもここ(築地魚河岸)の 1階の仲卸店から魚や野菜を仕入れておいしいそばを提供していきたい」と鵜飼社長はやる気満々だ。
本物を食べられる築地ならではのフードコートがパワーアップして 6月 1日に再び動き始める。