●藤浪晋太郎投手(26)が 2軍に降格していたことが29日、明らかになった。 1、 2軍が振り分けられた23日以降も甲子園の 1軍集合練習に参加していたが、前日28日の練習に遅刻したことが理由。 3月下旬の「新型コロナウイルス感染」から回復し、 5月24日のシート打撃の快投で評価を上げていた状況でまさかの失態。チームのムードに水を差す形となり、開幕ローテ滑り込みも絶望的となった。ようやく紅白戦を再開できた直後だというのに、矢野燿大監督(51)の口ぶりは終盤、限りなく重たくなった。 1軍集合練習が行われた甲子園に、いるべき「19番」が見当たらない。代表取材者から質問が飛ぶと、慎重に言葉を選びながら 2軍降格の事実を明かした。遅刻で 2軍降格-。 6月19日の開幕に向けてチーム一丸となっていく中、藤浪の失態が水を差す形となった。擁護できる遅刻の理由もなく、その場で 2軍行きが決定。この日から鳴尾浜の練習に合流した。最も気持ちを引き締めて野球に取り組むべき選手だった。 3月26日に「新型コロナウイルス感染」が確認され、阪神は12球団でいち早く活動休止を余儀なくされた。同14日に会食が行われており、そこから一般女性も含めた複数人の感染が確認されて世間の風当たりも強かった。プロ野球で「コロナ感染者」を出したのは阪神だけ。球界全体に影響は広がり、藤浪は退院後の会見で頭を下げたが、行動で示すことができなかった。矢野監督が命じた「無期限2軍行き」。開幕ローテ入りが厳しくなっただけでなく、汚名返上には時間もかかる。失った信頼を取り戻すことは簡単ではない。
●開幕を待つファンへ 貫禄の「3連続K」! 藤川球児投手(39)が、甲子園での紅白戦に登板し、 1回を 3者連続三振に抑えた。チームとして 3月25日の練習試合DeNA戦以来、約 2カ月ぶりの実戦。 6月19日の開幕後、当面続く無観客を想定した守護神は、大きなガッツポーズを作って盛り上げるなど本番さながらの投球をみせた。渾身(こんしんの 131キロフォークで 3つ目の三振を奪うと、藤川は派手にガッツポーズを作った。喜びを見せつけるような姿に、打者ジェフリー・マルテ内野手(28)は笑うしかない。藤川は納得したように手をたたき、満面の笑みでマウンドを降りた。自身としては 3月22日に、中日 2軍との練習試合(ナゴヤ)に調整登板して以来の実戦。北條史也内野手(25)、高山俊外野手(27)はともに直球で空振り三振、マルテには低めに決めたフォークに手を出させず見逃し三振に仕留めた。空白期間を感じさせない圧倒的な投球だった。ベテランの気持ちのこもった投球は矢野監督にも伝わったようで、代表取材でうれしそうに語った。今年も藤川が守護神を任されることが決定的。貫禄の調整で、「日米通算250セーブ」を目指すシーズンに挑む。あとは実戦と練習を重ねて、開幕を待つだけ。不惑を迎える虎の絶対的守護神に死角はない。
●開幕投手に決定している西勇輝投手(29)が、白組の先発で 2回 2安打無失点と安定の投球を見せた。初回は全てゴロアウトで 3者凡退。 2回は先頭ボーアに右前打、一死から大山悠輔内野手(25)に左前打を浴びて 1、 2塁とされたが、続く梅野隆太郎捕手(28)を 3ゴロ併殺に仕留めた。代表取材に収穫を語った。代表取材に応じた矢野監督はエースの安定感について変わらぬ信頼を寄せた。西勇は反省しつつも正式決定した 6月19日の開幕を見据えた。 ●開幕 1軍入りを目指す高野圭佑投手(28)が、 2回無安打無失点とアピールした。白組 3番手で 5回から登板。 6回に四球の江越をけん制球で刺すなど落ち着いた投球。代表取材に矢野監督は、うれしい悩みができた。
●先発ローテ候補の阪神新助っ人ジョー・ガンケル投手(28)が 2回 6安打 3失点と課題を残した。紅組の先発を務め、初回二死 1、 3塁から糸原健斗内野手(27)に先制の右前適時打を許すと、 2回には自身のけん制悪送球も絡んで糸井嘉男外野手(38)に 3点目の右前適時打を浴びた。
●開幕ローテを争うロベルト・スアレス投手(29)が 2回無失点と好投した。紅組の 2番手として 3回に登板。打者 9人に 3四球を与えたが、直球は最速 156キロをマーク。 4回二死 1、 2塁のピンチでは糸井から見逃し三振を奪った。矢野監督も評価した。
●阪神白組 2番手の飯田優也投手(29)は 2回を 1安打無失点、無四球と好投した。被安打は 8番木浪聖也内野手(25=亜細亜大學OB)の内野安打だけ。開幕ローテ入りを虎視眈々(たんたん)と狙う左腕は満足しなかった。
●先発ローテ入り有力の青柳晃洋投手(26)は、 1回を 3者凡退に抑えた。 6回に紅組の 4番手で登板。先頭の糸原を空振り三振、原口を遊ゴロに打ち取り、最後は陽川尚将内野手(28)を空振り三振に仕留めた。
●矢野燿大監督は29日、高橋遥人投手(24)がコンディション不良で 2軍で調整しており見通しを示し、整遅れを説明した。 3年目の高橋は先発陣の中心として飛躍が期待されるが、今春は左肩の疲労でオープン戦の登板を回避することもあった。高橋は先発の柱への成長が期待され、首脳陣はローテーションの一角に計算していた。 3月前半に疲労蓄積もあって実戦を離れた。同中旬に復帰したが、調整が遅れており、チームの活動再開後も鳴尾浜で練習を続けている。阪神は高橋の離脱で開幕ローテーションを大きく再編せざるを得ない。 3月20日開幕予定時は西勇、高橋、青柳の 3人に確定ランプがともり、ガンケルも決定的だった。新加入の中田賢一投手(38)、スアレスに対する首脳陣の評価も高く、開幕カードは西勇、中田、青柳、 2カード目は高橋、スアレス、ガンケルの並びが予想されていた。
●糸井は29日、甲子園で行われた紅白戦に白組の「1番・DH」で出場。 2回二死 3塁でガンケルの初球 146キロの直球をとらえ、右前へ適時打を放った。糸井にとって 3月21日のヤクルト戦(神宮)以来の実戦。開幕へ向けてさらに状態を上げていく。
●糸原健斗内野手が、チーム活動再開後では初の得点を演出した。白組の「5番2塁」でスタメン出場。初回二死 1、 3塁の好機で、紅組先発のガンケルから8球粘って右前へ先制適時打。 1塁ベース上では、笑顔で派手なガッツポーズを繰り出し頼れる主将がチームを盛り上げた。
記事をまとめてみました。
藤浪晋太郎投手が 2軍に降格していたことが29日、明らかになった。 1、 2軍が振り分けられた23日以降も甲子園の 1軍集合練習に参加していたが、前日28日の練習に遅刻したことが理由。 3月下旬の「新型コロナウイルス感染」から回復し、 5月24日のシート打撃の快投で評価を上げていた状況でまさかの失態。チームのムードに水を差す形となり、開幕ローテ滑り込みも絶望的となった。
◇ ◇ ◇
ようやく紅白戦を再開できた直後だというのに、矢野監督の口ぶりは終盤、限りなく重たくなった。 1軍集合練習が行われた甲子園に、いるべき「19番」が見当たらない。「藤浪は?」。代表取材者から質問が飛ぶと、慎重に言葉を選びながら 2軍降格の事実を明かした。
「練習を遅刻してきたので。こういう『コロナ』という状況で、新たにみんなで頑張ろうというところで、練習に遅れてくるのはこちらとしてもすごく残念やし、全体の信頼を失うようなことだったので。ここにいてみんな同じ気持ちでやっていくのが難しいという判断で、下にいってもらった」
藤浪晋太郎投手=神宮(2020年311日撮影)
藤浪が 1軍練習に遅刻したのは前日28日。 1度は甲子園に姿を見せたが、指揮官とも話し合った結果、練習参加は許されなかった。矢野監督は「本人も、もちろん反省している。人なんでミスもあるし、失敗というか良くないこともある」と前置きした上で「(遅刻は)これが初めてではないので」とも説明。厳しく処罰せざるを得なかった背景も静かに明かした。
藤浪は 3月中旬に大人数での会食に参加した後、同月下旬に「新型コロナウイルス感染」が判明して入院。「非常に軽率でした」と猛省の再スタートを切っていた。今月24日にはシート打撃で67日ぶりの実戦形式マウンドに上がり、打者 5人を相手に 4奪三振。入院と退院後の自宅待機による調整遅れを感じさせない快投を披露し、周囲をひと安心させたばかりだった。
この日は鳴尾浜の 2軍集合練習に合流。指揮官は「あいつ自身が変わらないとダメな部分もある。そのための時間にしてもらえたら。( 2軍の)時間がどれぐらいというのはオレにも分からない」と無期限降格も示唆した。開幕ローテ入りはもう絶望的。まずは地道に周囲の信頼を取り戻していくしかない。
腕まくりをしながら選手の動きをチェックする矢野燿大監督=阪神甲子園球場
遅刻で 2軍降格-。藤浪晋太郎投手が前日28日の集合練習に遅刻し、無期限の 2軍調整となったことが29日、わかった。矢野燿大監督が明らかにした。この日、チームは甲子園で活動再開後初となる紅白戦を実施。 6月19日の開幕に向けてチーム一丸となっていく中、藤浪の失態が水を差す形となった。
65日ぶりの実戦となった甲子園での紅白戦に、藤浪の姿はなかった。期待を裏切られた-。誰の口からもそんな言葉しか出てこないだろう失態だ。前日にまさかの遅刻。矢野監督も無念さをにじませた。
「『コロナ』という状況で新たにみんな頑張ろうというところの中で、練習に遅れてくるのはこっちとしてもすごく残念やし、全体の信頼を失うようなことだったので」
集合練習第 2クール初日の28日だった。藤浪は午前10時開始の集合練習に大幅に遅刻。甲子園のクラブハウスにはやってきたがグラウンドへの立ち入りは禁じられ、矢野監督から説明を求められた。
「ここ( 1軍)にいてみんな同じ気持ちでやっていくのが難しいという判断で下にいってもらった。人なんでミスもあるし、失敗というか何かよくないこともあると思うんだけど、時間というのはみんなの信頼を失うことになってしまう」
擁護できる遅刻の理由もなく、その場で 2軍行きが決定。この日から鳴尾浜の練習に合流した。
最も気持ちを引き締めて野球に取り組むべき選手だった。 3月26日に「新型コロナウイルス感染」が確認され、阪神は12球団でいち早く活動休止を余儀なくされた。同14日に会食が行われており、そこから一般女性も含めた複数人の感染が確認されて世間の風当たりも強かった。プロ野球で「コロナ感染者」を出したのは阪神だけ。球界全体に影響は広がり、藤浪は退院後の会見で「非常に深く反省している」と頭を下げたが、行動で示すことができなかった。
「これが初めてじゃないんで」。指揮官が説明したように、 1度目の失敗ではなかった。昨年も 2軍練習で、金本監督だった2017年には自身の先発登板日に遅刻して 2軍落ちしたことがあった。
遅刻で「無期限2軍降格」となった藤浪晋太郎投手。チームのムードに水を差した=阪神甲子園球場
この日、高橋がコンディション不良で開幕 1軍が絶望的になったばかり。藤浪は24日にシート打撃の 4者連続空振り三振で復活ムードを漂わせたが…。
「あいつ自身が変わらないと駄目な部分もある。晋太郎が戻ってきて、(チームが)一つになれるんであれば戻るだろうし。時間がどれぐらいというのは俺にもわからない」
矢野監督が命じた「無期限2軍行き」。開幕ローテ入りが厳しくなっただけでなく、汚名返上には時間もかかる。失った信頼を取り戻すことは簡単ではない。
★藤浪の経過
◆ 3月14日:大阪市内の知人宅で伊藤隼、長坂らとともに会食
◆ 18日:オリックスとの 2軍練習試合(オセアンBS)に登板し、 3回 5安打 1失点
◆ 24日:嗅覚に異常を感じたため、兵庫県内の病院を受診
◆ 26日:大阪府内で「PCR検査」を受け、伊藤隼、長坂とともに新型コロナウイルスに感染していることが判明
◆ 27日:大阪府内の病院に入院
◆ 4月 7日:退院。自宅待機へ
◆ 23日:会見で「軽率だった」「深く反省している」など謝罪。「プレーで取り返すしかない」と挽回を誓った
◆ 24日:鳴尾浜での自主練習を再開 ◆ 5月19日:チームの分離練習が開始。甲子園のブルペンに入り、65球を投げた
◆ 23日:チームの集合練習開始。 1軍の甲子園で練習した
◆ 24日:シート打撃に登板。福留、上本ら打者 5人を相手に 4者連続三振を奪うなど無安打と好投
<阪神紅白戦:紅組 0- 3白組>◇29日◇阪神甲子園球場
#開幕を待つファンへ 貫禄の「3連続K」! 藤川球児投手(39)が、甲子園での紅白戦に登板し、 1回を 3者連続三振に抑えた。
チームとして 3月25日の練習試合DeNA戦以来、約 2カ月ぶりの実戦。 6月19日の開幕後、当面続く無観客を想定した守護神は、大きなガッツポーズを作って盛り上げるなど本番さながらの投球をみせた。
◇ ◇ ◇
渾身(こんしんの 131キロフォークで 3つ目の三振を奪うと、藤川は派手にガッツポーズを作った。喜びを見せつけるような姿に、打者マルテは笑うしかない。藤川は納得したように手をたたき、満面の笑みでマウンドを降りた。
「今日は無観客試合の練習だと思っていたので、ファンの方々がスタンドにいないこの環境で、試合に入り込む気持ちの確認と、ボールの精度を高めることを課題にしていました」
自身としては 3月22日に、中日 2軍との練習試合(ナゴヤ)に調整登板して以来の実戦。北條、高山はともに直球で空振り三振、マルテには低めに決めたフォークに手を出させず見逃し三振に仕留めた。空白期間を感じさせない圧倒的な投球だった。
キャッチボールをして汗を流す藤川球児投手=阪神甲子園球場
開幕は 6月19日に決定したが、当面は無観客。昨季守護神として浴びてきた声援を聞けるのは先になる。本番さながら、無観客の試合に入るメンタル面の準備も整えた。
「ボールは少し乱れたところはありましたが、精神的な部分では1球1球集中してしっかり投球できていたので、試合に向けたメンタルも上がってきていると自分自身で確認できたし、本番に向けて良い練習ができたと思います」
収穫のある 1イニングとなった。
ベテランの気持ちのこもった投球は矢野監督にも伝わったようで、代表取材でうれしそうに語った。「本当にね、楽しそうに充実した感じで、躍動感ある感じで投げていましたし、球の力もありました。狙って三振を取りにいってるところで、最後はフォークですけれど、真っすぐで(三振を)取れているのは、球児自身も手応えがあったと思いますし、頼もしく見ていました」。今年も藤川が守護神を任されることが決定的。貫禄の調整で、「日米通算250セーブ」を目指すシーズンに挑む。
紅白戦で 3者連続三振に斬った藤川球児投手。早くも守護神は全開だ=阪神甲子園球場
いきなり奪三振ショー!! 藤川球児投手が29日、甲子園で行われた集合練習再開後初の紅白戦に、紅組の 3番手として 5回から登板。 3者連続三振を奪う 1回無失点のパーフェクト投球を披露し、77日ぶりの実戦でもブランクを感じさせない内容で状態の良さを示した。
雲ひとつない青空に、誰もいないスタンド席。静かな甲子園のど真ん中で躍動した。紅組の 3番手で登板した藤川が、 3者連続三振で集合練習再開後初の紅白戦を盛り上げた。
「無観客試合の練習だと思っていたので、ファンの方々がスタンドにいないこの環境で、試合に入り込む気持ちの確認と、ボールの精度を高めることを課題にしていた」
5回に登板し、先頭の北條をフォーク、続く高山を 144キロ直球で空振り三振。最後は「4番・マルテ」をフォークで見逃し三振に斬った。 3月13日のオリックスとのオープン戦(京セラ)以来、77日ぶりの実戦マウンドでも問題なし。 6月19日の開幕後も当面は無観客での試合となるが、シーズンを想定したマウンドで仁王立ちだ。
「ボールは少し乱れたところはあったけど、精神的な部分では 1球 1球集中してしっかり投球できていた」
手応えありの全17球。圧巻の内容に矢野監督も「楽しそうに充実した感じで躍動感のある感じで投げていたし、球の力もあった」と絶賛した。藤川はここまで実戦 5試合に中継ぎ登板し、「防御率19.80」と結果は出ていなかったが、この日の投球ですでに“開幕モード”であることを証明した。
「試合に向けたメンタルも上がってきていると自分自身で確認できたし、本番に向けてよい練習ができたと思う」
あとは実戦と練習を重ねて、開幕を待つだけ。不惑を迎える虎の絶対的守護神に死角はない。
練習試合を前にキャッチボールを行う西勇輝投手=阪神甲子園球場
開幕投手に決定している西勇輝投手が、白組の先発で 2回 2安打無失点と安定の投球を見せた。
初回は全てゴロアウトで 3者凡退。 2回は先頭ボーアに右前打、一死から大山に左前打を浴びて 1、 2塁とされたが、続く梅野を 3ゴロ併殺に仕留めた。代表取材に「バッターと緊張感を持ちながら対戦できた。変化球や真っすぐはあと 2、 3試合投げられる中で詰めていけばいいと思う」と収穫を語った。
代表取材に応じた矢野監督はエースの安定感について「みんな西に任せたっていう気持ちで思っている。ここからしっかり開幕に合わせて調整してもらえれば」と変わらぬ信頼を寄せた。西勇は「 1球に全てを懸ける意識がまだ足りなかった」と反省しつつも「ここからは計算しやすい。いつも通り自分のことをするだけ」と正式決定した 6月19日の開幕を見据えた。
高野圭佑投手(左)にフォークの握りを見せる西勇輝投手=阪神甲子園球場
開幕 1軍入りを目指す阪神高野圭佑投手が、 2回無安打無失点とアピールした。
白組 3番手で 5回から登板。 6回に四球の江越をけん制球で刺すなど落ち着いた投球。
「思っている所にある程度投げられたし、ボールの精度も良かった。開幕までの実戦登板の機会を大切に、アピールしていきたい」。代表取材に矢野監督は「安定してきているね。中継ぎもすごく争いが激しくなる」と語り、うれしい悩みができた。
ジョー・ガンケル投手=横浜スタジアム (20年 3月撮影)
先発ローテ候補の阪神新助っ人ジョー・ガンケル投手が 2回 6安打 3失点と課題を残した。
紅組の先発を務め、初回二死 1、 3塁から糸原に先制の右前適時打を許すと、 2回には自身のけん制悪送球も絡んで糸井に 3点目の右前適時打を浴びた。
矢野監督は「今日に関しては正直、打ち取っているという感じが少ない投球」と代表取材に険しい表情で語った。
キャッチボールをして汗を流すロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場
開幕ローテを争うロベルト・スアレス投手が 2回無失点と好投した。紅組の 2番手として 3回に登板。打者 9人に 3四球を与えたが、直球は最速 156キロをマーク。
4回二死 1、 2塁のピンチでは糸井から見逃し三振を奪った。「ここまで順調に来ているし、ボール自体は悪くなかったと思う。次の登板ではもう一段階上げられるように頑張るよ」。矢野監督も「大きく力になってくれそうだなと期待できる」と評価した。
紅白戦の 4回、投球するロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場
阪神・スアレスは29日、甲子園で行われた紅白戦に紅組の 2番手で登板。最速 156キロを記録するなど、 2回を無安打、無失点、 2四球、 2三振に抑える好投を見せた。「ここまで順調に来ているし、ボール自体は悪くなかった」と振り返ると、「次の登板ではもう一段階上げれるように頑張るよ」と意気込んだ。矢野監督も「大きく力になってくれそうだなと期待できる登板でした」と期待を込めた。
飯田優也投手=阪神甲子園球場
阪神白組 2番手の飯田優也投手は 2回を 1安打無失点、無四球と好投した。被安打は8番木浪の内野安打だけ。
開幕ローテ入りを虎視眈々(たんたん)と狙う左腕は「結果としてゼロに抑えられたのは良かったですが、まだまだ試合勘が戻っていないので、自分としては課題の残る投球」と満足しなかった。
青柳晃洋投手=京セラドーム大阪 (2020年 3月15日)
先発ローテ入り有力の青柳晃洋投手は、 1回を 3者凡退に抑えた。
6回に紅組の 4番手で登板。先頭の糸原を空振り三振、原口を遊ゴロに打ち取り、最後は陽川を空振り三振に仕留めた。
「今日は 1イニングでしたし、カットボールの精度が課題だったので多めに投げようとテーマを決めた。リリースの感覚も良かった」と手応えを感じ取った。
阪神の矢野燿大監督は29日、高橋遥人投手がコンディション不良で 2軍で調整しており「開幕は厳しいと思っている」との見通しを示した。「そんなに大きくずれ込むことはないと思っているが、実戦はもう少し時間をかけながらになる」と調整遅れを説明した。
3年目の高橋は先発陣の中心として飛躍が期待されるが、今春は左肩の疲労でオープン戦の登板を回避することもあった。矢野監督は「いい状態になってから( 1軍に)呼ぶ方がいいという判断。残念な部分もあるが仕方がない」と語った。
高橋遥人投手=阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
高橋遥人投手がコンディション不良のため、開幕 1軍が絶望的になったことが29日、分かった。甲子園で代表取材に応じた矢野監督は「開幕は厳しいんじゃないかなと思っている」と明かした。
高橋は先発の柱への成長が期待され、首脳陣はローテーションの一角に計算していた。 3月前半に疲労蓄積もあって実戦を離れた。同中旬に復帰したが、調整が遅れており、チームの活動再開後も鳴尾浜で練習を続けている。投球は行っているが、指揮官は「そんなに大きくずれ込むことは現状ないと思っているが、いい状態になってから( 1軍に)呼ぶ方がいい。実戦で(登板)というのは、もう少し時間をかけながらになると思う」と説明した。
紅白戦を終え、選手の前で話す矢野燿大監督(右中央)=阪神甲子園球場
阪神は高橋の離脱で開幕ローテーションを大きく再編せざるを得ない。
3月20日開幕予定時は西勇、高橋、青柳の 3人に確定ランプがともり、ガンケルも決定的だった。新加入の中田、スアレスに対する首脳陣の評価も高く、開幕カードは西勇、中田、青柳、 2カード目は高橋、スアレス、ガンケルの並びが予想されていた。
だが今回、 2~ 3番手にいた高橋が離脱。ガンケルの調子も上がらず、西勇、青柳以外の 4枠を巡る争いは混沌(こんとん)としてきた。この日の紅白戦で好投したスアレスの評価がさらに上昇。一方で中田は 3月の実戦で不安定な投球を続けており、秋山、飯田、岩貞も有力候補となる。
週頭を任す予定だった高橋が不在となり、開幕西勇以降の並びは流動的。外国人枠を 4から 5に拡大する案も検討されており、実現すれば助っ人勢の起用法に変化が出る可能性もある。
阪神紅白戦 2回二死 3塁、右前へ適時打を放った白組・糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
阪神・糸井は29日、甲子園で行われた紅白戦に白組の「1番・DH」で出場。 2回二死 3塁でガンケルの初球 146キロの直球をとらえ、右前へ適時打を放った。糸井にとって 3月21日のヤクルト戦(神宮)以来の実戦。「久々の試合でしたけど、打席で投手のボールを見ることができてよかった。感覚も悪くないし、開幕までの残りの試合でしっかり調整していきます」。開幕へ向けてさらに状態を上げていく。
糸原健斗内野手が、チーム活動再開後では初の得点を演出した。
白組の「5番2塁」でスタメン出場。初回二死 1、 3塁の好機で、紅組先発のガンケルから8球粘って右前へ先制適時打。
「打ったのはストレート。粘りながらタイムリーを打てたのは収穫」。 1塁ベース上では、笑顔で派手なガッツポーズを繰り出し「公式戦と同じ気持ちで紅白戦に臨んだので、自然とガッツポーズが出た」。頼れる主将がチームを盛り上げた。
糸原健斗内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2020年 2月19日撮影)
阪神は29日、甲子園で紅白戦を行った。活動再開後初となった実戦で、白組の「5番・2塁」で出場した糸原健斗内野手が 1回に先制適時打を放った。
紅組先発のガンケルを相手に、「2番・遊撃」の北條が左翼線 2塁打。この日両軍で初となる安打からその後二死 1、 3塁とすると、糸原が 136キロ右前に運ぶ先制打を放った。 1塁上では右こぶしを突き上げ、矢野監督のもとで恒例となっているガッツポーズも久々に飛び出した。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 CS日程と 結果 (05月)
2020年 CS日程と 結果 (06月)
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