●チーム内の競争が激しくなり、矢野燿大監督(51)は手応えをつかんでいる。投手、野手ともに激しいポジション、役割争いは続いており、チーム力のアップの原動力となる。もちろん、「コロナ禍」により、難しい調整は強いられた。矢野阪神が“セ界首位締め”で開幕前の練習試合を終えた。11試合を戦い、「5勝3敗3分け」。 6月に入って再開された練習試合期間ではセ・リーグトップの好成績だ。もちろん、課題はある。いずれも「12球団最低」だった期間中のチーム40得点(ヤクルトも40得点)、「打率2割1分7厘」の数字と指揮官の言葉が示すように、後半 5試合で打線は湿りがちだった。ただ、前半6試合で「チーム10本塁打」を記録した爆発力も秘めており、状態を開幕に向けて上げていく。19日の開幕戦で宿敵巨人とぶつかる。闘志は抑えきれない。「開幕戦勝利」を、「日本一」への第 1歩とする。
●ジェフリー・マルテ内野手(29)が 2日連続の先制打を放った。 1回一死 2塁、 2ボールから右腕山本由伸投手(21)の真ん中に入った 145キロ直球を見逃さず、左中間最深部に「適時2塁打」を決めた。前日13日は「4番」に座って 6回に「先制2塁打」。ジャスティン・ボーア内野手(32)が定位置の「4番」に戻ったこの日は「3番」に座り、早速結果を出した。続くボーアは四球を選び、なおも一死 1、 2塁。「5番・福留孝介外野手(43)」は左翼線を破る「適時2塁打」、 2、 3塁とし、「6番・糸原健斗内野手(27)」が左犠飛を放ち、 1回に一挙 3得点をあげた。猛虎打線が昨季、「最優秀防御率」のタイトルを獲得した右腕を早々に攻略した。
●阪神「4番」ジャスティン・ボーア内野手は見極めに徹した。前日の「3番」から指定席に復帰。 1、 2打席目は制球不安定な山本からしっかり四球を選んだ。 5回の第 3打席は山本の 150キロで 3ゴロに打ち取られたが、ボール球に手を出さない我慢の姿が見えた。
●福留孝介外野手(43)が開幕前最後の練習試合で存在感を見せつけた。「5番左翼」で先発。 1回、マルテの「適時2塁打」で先制した直後だ。 1回一死 1、 2塁で 2ボール 2ストライクと追い込まれながら、侍ジャパンでも活躍する右腕山本の 139キロの外角いっぱいフォークに食らいつき、左翼線に「適時2塁打」を運んだ。昨季、「パ・リーグ最優秀防御率」(1.95)のタイトルに輝いた右腕に追い打ちをかけた。同じく左翼スタメン候補だった新外国人ジェリー・サンズ外野手(32)の 2軍降格が前日13日に決定。19日の開幕巨人戦(東京ドーム)でのスタメン発進が確実となる中、熟練の技を披露した。球界最年長の43歳を迎えたいまでも、若手に交じって、ひたむきに汗を流す姿は変わらない。守備で走塁で全力疾走を続ける姿に矢野監督も絶大の信頼を寄せる。福留は、はやる気持ちを抑え、冷静に開幕を見据えた。待ちに待ったプレーボールの瞬間はもう目前。頼れる背番号「8」が、大きな背中で虎を引っ張っていく。
●近本光司外野手(25)が美守で“3失点”を防いだ。 3点リードの 2回裏二死満塁。「9番」後藤駿太外野手(27)の左中間への飛球に俊足を飛ばし、地面スレスレで間一髪キャッチした。抜けていれば走者一掃が確実だった当たりを防ぎ、投手オネルキ・ガルシア(30)も満面の笑みで手をたたいて感謝していた。12日は「1番」で起用されたが、まずは矢野監督の構想通り「2番」で開幕を迎えることが確実になっている。
●阪神先発のオネルキ・ガルシア投手が 5回 1失点にまとめた。開幕 3戦目の21日巨人戦先発が確実視され、本番直前の最終登板。走者を出しながら粘りの投球だった。3回は1点を失い、なお一死 1、 2塁でアデルリン・ロドリゲス内野手(28)を 148キロの外角球で打ち取り、 3塁併殺打でピンチを脱した。守備陣の手堅いディフェンスにも救われ、最少失点でしのいだ。春先から左肩のコンディション不良で 2軍調整が続いたが 6月 7日ソフトバンク戦で 4回 1安打無失点と好投していた。昨季終盤は救援で大活躍したが、在籍 2年目の今季は再び先発で存在感を示すつもりだ。早くも本番を見据え気合十分だった。
●伊藤和雄投手(30)が「1軍枠」を目指してアピールした。 6回に登板。先頭吉田正尚外野手(26)に左前打を浴びたが、一死後、中川圭太内野手(24)をチェンジアップで空振り三振に仕留め、宗佑磨外野手(24)も速球で空を切らせた。昨季は 1軍で登板機会なし。19年 2月23日のオープン戦ヤクルト戦以来となる 1軍戦で存在感を示した。
●ロベルト・スアレス投手(29)は14日、オリックスとの練習試合(京セラ)の 8回に登板し、植田海内野手(24)の失策で走者を出しながらも危なげなく無安打無失点で守護神・藤川球児投手(39)につなげた。この日も最速 155キロを記録して自慢の直球の威力は相変わらず。ジョン・エドワーズ投手(32)が 9日広島戦(マツダ)で不安定な姿を見せたのに対して、安定した姿を見せ続けて評価も急上昇。セットアッパーとして開幕を迎えることになった。 9回は守護神の藤川球児投手が登板。二死 1塁で大城を速球で空振り三振に料理した。 6月 3日の練習試合広島戦(甲子園)では腰の張りで途中降板していたが、その後は 2戦連続の 1回無失点で不安を払拭(ふっしょく)した。勝負どころの 8、 9回は無失点。シーズンを見据えた鉄壁継投だった。
●今季の矢野阪神が「 8回スアレス、 9回藤川」の方程式で白星をつかみに行く。本番直前のラストゲームで、ソフトバンクから移籍したロベルト・スアレス投手が 8回の 1イニングを「0封」。 9回を締めた藤川との“SFコンビ”で無失点競演を決めた。「新8回の男」スアレスは、予行演習にうってつけの同点場面で登板。2死から二塁に走者を進められたが、宗を155キロ速球で左飛に仕留めた。球界屈指の剛速球を武器に、勝敗を左右するイニングに挑む。 3- 3の 9回、開幕前最後の練習試合でマウンドに上がったのは不動の守護神、藤川だ。二死 1塁から大城滉二内野手(26)を 142キロの直球で空振り三振に仕留めると、少し笑みを浮かべながら大きくうなずいた。 3日の広島との練習試合(甲子園)で腰の張りを訴えて緊急降板したが、三者凡退に斬った 9日の同戦(マツダ)に続き、この日も無安打に抑え、順調な回復ぶりをアピールした。ラスト練習試合で完全復調宣言だ。虎投だけなく、チームの先頭に立って戦っていく。
記事をまとめてみました。
<練習試合:オリックス 3- 3阪神= 9回引き分け>◇14日◇京セラドーム大阪
チーム内の競争が激しくなり、阪神矢野燿大監督は手応えをつかんでいる。「誰が出ても大きく戦力が変わるということはない。競争は 1年間続く。チームが強くなっていくと思う」。
投手、野手ともに激しいポジション、役割争いは続いており、チーム力のアップの原動力となる。もちろん、「コロナ禍」により、難しい調整は強いられた。「特に投手は投げる回数が少ないので、その中からどう判断していくかというのもあった。でも一通りやれることはやれた。開幕迎えるにあたって、大きな不安がある感じではない」と言い切った。
試合後のインタビューに答える矢野燿大監督=京セラドーム大阪
矢野阪神が“セ界首位締め”で開幕前の練習試合を終えた。11試合を戦い、「5勝3敗3分け」。
6月に入って再開された練習試合期間ではセ・リーグトップの好成績だ。矢野監督も「誰が出ても大きく戦力が変わるという戦力ではない。競争は 1年間続いていくと思いますし、それがチームが強くなっていくと思う。そういうところにはみんな来てくれたなと思います」と、チーム内バトルによるレベルアップに手応えありだ。
試合後のインタビューに答える矢野燿大監督=京セラドーム大阪
もちろん、課題はある。「最初の 1週間は打つ方も良かったですし、いい形でいけた。今週ちょっと打てなかった。今日も立ち上がりで点をとって、そこから『0』だったので、欲を言えばまだまだありますけど、一通りやりたいというかチームとして必要なところはできた」。いずれも「12球団最低」だった期間中のチーム40得点(ヤクルトも40得点)、「打率2割1分7厘」の数字と指揮官の言葉が示すように、後半 5試合で打線は湿りがちだった。ただ、前半6試合で「チーム10本塁打」を記録した爆発力も秘めており、状態を開幕に向けて上げていく。
オリックスと引き分けに終わり、ナインを迎える矢野燿大監督(中央)ら=京セラドーム大阪
一方で計「45失点」は西武と並んで「12球団最少」。投手陣も強固な先発陣に加え、スアレスを中継ぎに再配置するなど勝利の方程式にもメドが立ち、岩崎ら実戦復帰メンバーも多くいる。課題だった守備面も向上の兆し。昨年は 143試合で両リーグワーストの「チーム102失策」だったが、11戦で失策は 4つ。この日も近本、マルテと好守が随所に見られた。持ち前のディフェンス力に磨きがかかりつつある。
「コロナ禍」により、調整の難しさはあったが、乗り越えていくだけだ。「野球ができないところから、皆さんもいろいろ苦しい思いというか、されている中で僕たち野球をやれる。そういう思いをしっかりぶつけて、僕らの姿から皆さんを少しでも元気づけられる、そういう姿を見せていきます」。ファンと一緒に歩む道にもなる。
19日の開幕戦で宿敵巨人とぶつかる。闘志は抑えきれない。「開幕戦、ジャイアンツと思い切ってやるだけです」。「開幕戦勝利」を、「日本一」への第 1歩とする。
1回表阪神一死 2塁、左中間へ「先制適時2塁打」を放ったジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
ジェフリー・マルテ内野手が 2日連続の先制打を放った。
1回一死 2塁、 2ボールから右腕山本の真ん中に入った 145キロ直球を見逃さず、左中間最深部に「適時2塁打」を決めた。
「ストレートがすごくいいピッチャーだと分かっていたので、その球を打ち返すことができて良かったよ。昨日と同じ先制のチャンスだったし、結果が出て良かったね」
前日13日は「4番」に座って 6回に「先制2塁打」。ボーアが定位置の「4番」に戻ったこの日は「3番」に座り、早速結果を出した。
1回表阪神一死 2塁、左中間へ先制の「適時2塁打」を放ったジェフリー・マルテ内野手=京セラドーム大阪
阪神のジェフリー・マルテ内野手が14日、オリックスとの練習試合(京セラ)に「3番・3塁」で先発出場。 1回に先制の「適時2塁打」を放った。
一死 2塁の好機で打席に入ると、オリックスの先発・山本の 145キロをたたいた。打球は左中間を突き破る先制打。前日13日の同戦でも左中間へ先制の 2塁打を放っており、これで 2試合連続打点となった。「6.19」の開幕へ向け、状態を上げてきた。
続くボーアは四球を選び、なおも一死 1、 2塁。「5番・福留」は左翼線を破る「適時2塁打」、 2、 3塁とし、「6番・糸原」が左犠飛を放ち、 1回に一挙 3得点をあげた。猛虎打線が昨季、「最優秀防御率」のタイトルを獲得した右腕を早々に攻略した。
1回表阪神一死 1、 2塁、福留孝介の左翼線へ「適時2塁打」で 1塁から 3塁へ走るジャスティン・ボーア内野手=京セラドーム大阪
阪神「4番」ジャスティン・ボーア内野手は見極めに徹した。
前日の「3番」から指定席に復帰。 1、 2打席目は制球不安定な山本からしっかり四球を選んだ。
5回の第 3打席は山本の 150キロで 3ゴロに打ち取られたが、ボール球に手を出さない我慢の姿が見えた。対左腕は 2月の実戦から18打席、16打数連続無安打で開幕に突入。矢野監督は「初めての対戦でこれから」と話しており、開幕後の 1日も早い確変を待ちわびる。
福留孝介外野手が開幕前最後の練習試合で存在感を見せつけた。
「5番左翼」で先発。 1回一死 1、 2塁で 2ボール 2ストライクと追い込まれながら、侍ジャパンでも活躍する右腕山本の外角いっぱいフォークに食らいつき、左翼線に「適時2塁打」を運んだ。
「マルテが(先制打を)打ってくれて、初回で追加点を取っておきたい場面だったので、ランナーをかえすことができて良かったです」
同じく左翼スタメン候補だった新外国人サンズの 2軍降格が前日13日に決定。19日の開幕巨人戦(東京ドーム)でのスタメン発進が確実となる中、熟練の技を披露した。
1回、適時二塁打を放った福留孝介外野手。開幕へ照準ピタリだ=京セラドーム大阪
「G倒開幕」へ、準備OK!! 福留孝介外野手が14日、オリックス戦(京セラ)で練習試合再開後初めて「5番」で先発出場し、 1回に「適時2塁打」を放った。開幕前最後の実戦を終え、「6.19」から始まる「プロ22年目」の戦いに向けて準備万端を強調。G倒開幕へ、球界最年長の大ベテランが虎打線を引っ張る。
快音を残し、白球が左翼線を転々とする。福留は悠々と 2塁へ到達した。技ありのタイムリー締め。開幕前最後の実戦で、納得の仕上がりを披露した。
「「けがをしないということが大前提。そのなかでけがをせず、走ったり、打ったりということをこなせているので、(準備は)問題ない」
1回、マルテの「適時2塁打」で先制した直後だ。一死 1、 2塁から山本の 139キロの外角のフォークをうまく拾い、逆方向へ運ぶ「適時2塁打」。昨季、「パ・リーグ最優秀防御率」(1.95)のタイトルに輝いた右腕に追い打ちをかけた。
1回表阪神一死 1、 2塁、左翼線へ「適時2塁打」を放った福留孝介外野手=京セラドーム大阪
「初回で追加点を取っておきたい場面だったので、ランナーをかえすことができてよかった。何番を打とうが打席のなかで自分ができることをやる。そのなかで結果がでたのはよかった」
この日の打順は「5番」。不振で 2軍降格となったサンズに代わり、練習試合再開後初めてクリーンアップを任された。昨季、先発出場した98試合のうち62試合で座った打順。最近 6試合で「11得点」しか奪えていない虎打線だが、「5番」に福留が帰ってきたのは大きい。
「6.19」の開幕へ、ドンピシャで合わせる調整術はさすがの一言だ。プロ入り後、日本球界でプレーした16年で一度も譲ったことのない開幕スタメンは濃厚となった。開幕戦の相手は巨人。福留は昨季の巨人戦「打率0.365」で東京ドームでは「0.442」。開幕投手の菅野には「通算打率0.315」を誇る。 2年前の開幕戦(東京ドーム)でも菅野から先制弾を含む 3安打を放ち、 5- 1の勝利に導いた。「G倒開幕」のイメージはできている。
1回表阪神一死 1、 2塁、左翼線へ「適時2塁打」を放った福留孝介外野手=京セラドーム大阪
球界最年長の43歳を迎えたいまでも、若手に交じって、ひたむきに汗を流す姿は変わらない。守備で走塁で全力疾走を続ける姿に矢野監督も「チームにとっては、いろいろ手本になってくれる選手なんで。そういったところから若い選手も学びながらやっていけたら」と絶大の信頼を寄せる。雨天中止となった11日の広島戦(マツダ)。福留は室内練習場で打撃不振の高山に声をかけ、惜しみなくアドバイスを送った。大樹の幹のように、ぶれることなくチームを支えるプロ22年目の大ベテランがいるからこそ、虎は強くなることができる。
「 1年目だろうが、僕らみたいに20何年目だろうが、開幕するということは全員同じような気持ちだと思う。しっかりと気持ちを落ち着けながらやれたらいい」
福留は、はやる気持ちを抑え、冷静に開幕を見据えた。待ちに待ったプレーボールの瞬間はもう目前。頼れる背番号「8」が、大きな背中で虎を引っ張っていく。
2回裏オリックス二死満塁、後藤駿太外野手の中飛を好捕する近本光司外野手=京セラドーム大阪
近本光司外野手が美守で“3失点”を防いだ。
3点リードの 2回裏二死満塁。「9番」後藤の左中間への飛球に俊足を飛ばし、地面スレスレで間一髪キャッチした。
抜けていれば走者一掃が確実だった当たりを防ぎ、投手ガルシアも満面の笑みで手をたたいて感謝していた。
2回に好捕でピンチを救った近本光司外野手。無安打も守備で存在感を発揮した=京セラドーム大阪
近本は14日、オリックスとの練習試合(京セラ)に「2番・中堅」でフル出場して 4打数無安打も、守備で魅せた。 2回二死満塁のピンチで後藤が左中間に放った鋭い打球に猛チャージ。快足を飛ばして間一髪でキャッチして先発ガルシアを救った。「常に自分のところへ飛んでくると思い準備しているので、いいスタートが切れましたし、球際でとることができてよかったです」。12日は「1番」で起用されたが、まずは矢野監督の構想通り「2番」で開幕を迎えることが確実になっている。
阪神先発のオネルキ・ガルシア投手が 5回 1失点にまとめた。開幕 3戦目の21日巨人戦先発が確実視され、本番直前の最終登板。走者を出しながら粘りの投球だった。3回は1点を失い、なお一死 1、 2塁でロドリゲスを 148キロの外角球で打ち取り、 3塁併殺打でピンチを脱した。守備陣の手堅いディフェンスにも救われ、最少失点でしのいだ。
阪神先発のオネルキ・ガルシア投手=京セラドーム大阪
「 2試合しか投げる機会はなかったけど、すべてはシーズンのためにやってきているし、状態もすごくいい。いつも通りの球を投げることができると思うし、いまの状態を続けていきたいよ」
春先から左肩のコンディション不良で 2軍調整が続いたが 6月 7日ソフトバンク戦で 4回 1安打無失点と好投していた。昨季終盤は救援で大活躍したが、在籍 2年目の今季は再び先発で存在感を示すつもりだ。早くも本番を見据え「巨人の上にいけるように、そのためには良いピッチングをしないといけないから、この 1週間、いい準備をしたいね」と気合十分だった。
阪神2番手の伊藤和雄投手=京セラドーム大阪
伊藤和雄投手が「1軍枠」を目指してアピールした。 6回に登板。
先頭吉田正に左前打を浴びたが、一死後、中川をチェンジアップで空振り三振に仕留め、宗も速球で空を切らせた。 1イニング無失点に「久しぶりの 1軍のマウンドで緊張はしましたが、まずはゼロで抑えることができて良かったです。そのなかでも、全体的に球が高かったですし、 1軍で投げていくためにはもっと低めに集めなければいけないと感じています。またチャンスをもらうことができるように、しっかり状態を上げて結果を残していきたい」と話した。 2月の 1軍沖縄・宜野座キャンプに参加したが右ふくらはぎの筋挫傷で途中離脱していた。昨季は 1軍で登板機会なし。19年 2月23日のオープン戦ヤクルト戦以来となる 1軍戦で存在感を示した。
スアレスは14日、オリックスとの練習試合(京セラ)の 8回に登板し、植田の失策で走者を出しながらも危なげなく無安打無失点で守護神・藤川につなげた。「スピードも出ていたし、シーズンでもこの状態を続けているように準備をしていきたい」。この日も最速 155キロを記録して自慢の直球の威力は相変わらず。エドワーズが 9日広島戦(マツダ)で不安定な姿を見せたのに対して、安定した姿を見せ続けて評価も急上昇。セットアッパーとして開幕を迎えることになった。
阪神 4番手のロベルト・スアレス投手=京セラドーム大阪
阪神が開幕前最後の実戦で必勝リレーをシミュレーションした。同点の 8回に登板したロベルト・スアレス投手は二死 2塁のピンチを招くが、 155キロ速球で宗を左飛に抑えた。「スピードも出ていたし、シーズンでもこの状態を続けているように準備をしていきたい。今日が最後の練習試合だったけど、ゼロで抑えられたことも良かったね」と振り返った。
シーズン本番では勝敗の分け目になる勝ちパターンの 8回を任されそうだ。「どんな場面を任されても 100%の準備をするだけだし、任された場面で自分の仕事をするために、調整をしっかり続けていくだけだね」と自覚をにじませた。
9回は守護神の藤川球児投手が登板。二死 1塁で大城を速球で空振り三振に料理した。 6月 3日の練習試合広島戦(甲子園)では腰の張りで途中降板していたが、その後は 2戦連続の 1回無失点で不安を払拭(ふっしょく)した。勝負どころの 8、 9回は無失点。シーズンを見据えた鉄壁継投だった。
今季の矢野阪神が「 8回スアレス、 9回藤川」の方程式で白星をつかみに行く。
本番直前のラストゲームで、ソフトバンクから移籍したロベルト・スアレス投手が 8回の 1イニングを「0封」。 9回を締めた藤川との“SFコンビ”で無失点競演を決めた。矢野監督は「今のメンバーであれだけの球を投げている投手。任せたいなという気持ちはあります」と明かした。
「新8回の男」スアレスは、予行演習にうってつけの同点場面で登板。2死から二塁に走者を進められたが、宗を155キロ速球で左飛に仕留めた。球界屈指の剛速球を武器に、勝敗を左右するイニングに挑む。「どんな場面を任されても100%の準備をするだけ。任された場面で自分の仕事をするために、調整をしっかり続けていくだけだよ」と頼もしいセリフだ。
9回に登板しオリックス打線を無失点に抑えた藤川球児投手=京セラドーム大阪
新外国人エドワーズも有力候補だったが、9日の広島戦で5連続四球を与えるなど、不安定。長丁場を見据えれば、欠かせない存在だが、5月下旬からの実戦5試合6回無失点と安定感抜群のスアレスに、大役の白羽の矢を立てた。
9回登板のベテラン藤川も盤石だ。最速147キロ速球とフォークで敵を手玉に取った。松井雅は内角速球でバットを折る一ゴロ。緩急自在で小島は低めに沈む球で二ゴロに片づけた。7月に不惑を迎えるが「40歳とは言いますけど、1年目のつもりで。これから始まる。とにかく感謝。恩返しのつもり」と気合十分。3日の広島戦は腰の張りで途中降板したが「問題なくできている」と不安も一掃。鉄壁の“SFリレー”で矢野阪神の白星を量産する。
1回無失点の藤川球児投手。チームを鼓舞していく=京セラドーム大阪
藤川球児投手が14日、オリックスとの練習試合(京セラ)で 9回に登板し、 1回を無失点に抑えた。 3カ月遅れでスタートする異例のシーズンへ、体調万全をアピール。 7月21日で40歳になる虎の守護神は「みんなを鼓舞してやっていきたい」と宣言した。
3- 3の 9回、開幕前最後の練習試合でマウンドに上がったのは不動の守護神、藤川だ。二死 1塁から大城を 142キロの直球で空振り三振に仕留めると、少し笑みを浮かべながら大きくうなずいた。
「僕は年齢的にもベテランなので、チームをいい意味で鼓舞して。みんなが後ろ向きになったり、立ちいかなくならないように監督、コーチ、次の受け手としての役割になって、みんなを鼓舞してやっていきたい」
3日の広島との練習試合(甲子園)で腰の張りを訴えて緊急降板したが、三者凡退に斬った 9日の同戦(マツダ)に続き、この日も無安打に抑え、順調な回復ぶりをアピールした。「(腰は)問題なく、できています」。ラスト練習試合で完全復調宣言だ。
9回裏オリックス無死、松井雅人捕手の 1塁ゴロでベースカバーに入る藤川球児投手=京セラドーム大阪
8回にはスアレスが登板して無失点。ここにきてエドワーズが調子を落としており、 9日に続いて 8回・スアレス- 9回・藤川の“新勝利の方程式”が完成した。
藤川は「日米通算250セーブ」まで残り「7」。名球会入りの条件クリアが秒読みとなっている。一方、今年は「コロナ禍」で試合数が 143から 120に減り、 1勝の重要度が例年以上に高くなってくる。
「勝てる試合はとにかく勝ちにいくし、延長は10回までなので、それ(セーブ)に固執することなく、監督、コーチ、ファンのみなさんの方が勝ちたい、どうしても勝たないといけないと思うときは確実に出れるように、しっかり準備したいと思います」
チームの勝利のためならセーブのつかない場面でも登板する意欲を示した。ホームゲームで球団は最終回にリードした場面で藤川が登板した際、大型ビジョンに特別仕様の演出で盛り上げていくが、守護神の頭の中にあるのは、個人記録よりもチームの勝利だ。
「ファンのみなさんは(無観客のため)自宅からの観戦になりますが、熱い試合をチーム全体としてやっていけるように、頑張りたいと思います」
虎投だけなく、チームの先頭に立って戦っていく。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (06月)
2020年 公式戦日程と 結果 (07月)
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