●東京都の休業要請緩和がステップ3に移行して、初めての週末となった13日、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で、 3月28日から中止されていた銀座の歩行者天国が、83日ぶりに再開された。
●東京スカイツリーに隣接する、すみだ水族館(東京都墨田区)が13日、15日の営業再開に向けて来場者の一定距離を取る対策として作製した、展示されている生き物をイラストにしたラバーマットを券売所前に設置する準備に追われた。約 2メートルの社会的距離(ソーシャルディスタンス)が生き物だと「何匹分」かを示すイラストになっており、マゼランペンギンなら 3匹、チンアナゴなら 7匹、ミズクラゲなら10匹が並んでいる。マゼランペンギンのフジが 3月10日に産卵して 4月21日にふ化、今年初めてお産をしたバナナの 2つの卵が同23、27日に無事にひなにかえったことで、 8年連続でマゼランペンギンの赤ちゃんが誕生した。ラバーマットのマゼランペンギンのイラストは、「新型コロナウイルス拡散防止」のための休業期間中に生まれたこの 3匹の願掛けも込められているという。ラバーマットはその他にアカクラゲ( 1匹分)、シロワニ(サメ= 0.8匹分)、オットセイ( 1.3匹分)も描かれている。すみだ水族館では、「新型コロナウイルスの感染拡散」の防止対策として 3月 1日から臨時休業していた。営業再開後も当面は、 1時間で 500人の入場制限をしながら整理券を配布する。
●東京都の休業要請緩和がステップ3に移行したことを受け、台場の屋内型娯楽施設「ジョイポリス」が13日、 3月 2日以来、約 3カ月ぶりに営業を再開した。大屋勝海館長(41)は休業期間が当初の想像より長くドキドキして出勤したという。ステップ3に移行されたらすぐに営業再開する予定だったが、都の会見が11日午後10時ごろだったため、翌12日に最終確認を行い、万全の状態で13日に営業再開したという。館内では客、スタッフともに検温や、マスク着用など、感染拡大防止策を徹底する。 4人乗りのジェットコースターには、 1グループ以上は乗らないと制限を設けている。当面の間は、営業時間を 2時間短縮し、午前10時~午後 8時までの営業とする。営業再開初日の待ち時間は、長くても20分くらいだったという。
●米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は12日、「新型コロナウイルス」に関する電話記者会見で、各地で経済活動の再開が進む中「大流行は終わっていない」と述べた。他人との間隔を十分に空けることや公共の場でのマスク着用、手洗いなど基本的な対策の継続を呼び掛けた。CDCは市民への生活上の助言も公表。家庭でのパーティーは屋外で開き、あいさつは言葉だけにして握手やハグは避けるよう勧めた。スポーツジムでは消毒された器具を使うことや、ホテルではエレベーターに同時に大勢で乗り合わせず可能な限り階段を利用することを求めた。
●中国の北京市当局は13日、同市豊台区の食品卸売市場の従業員45人が12日に「新型コロナウイルス」の「PCR検査」で陽性だったと発表した。全員が現時点では無症状。またこれとは別に、12日に同市では発症者が計 6人確認され、いずれもこの市場を訪れたことがある人や関係者などだと明らかにした。最初に感染が広がった湖北省武漢でも食品卸売市場が流行の引き金になったとみられている。市場の周辺の居住区も封鎖され、人の出入りを規制した。市は今後、 5月末以降に市場を訪れた全員に「PCR検査」をする方針。中国紙、新京報(電子版)などによると、市内の他の大規模卸売市場も営業を休止した。黒竜江省や吉林省などで第 2波が起きた際も、当局は局所的に人の移動を厳しく制限してきた。
●ブラジルが12日、新型コロナウイルスの死者数で米国に次ぎ世界で 2番目となった。感染者数も世界最多の米国に次いで多いにもかかわらず、感染対策による自粛疲れから各地で商業施設が再開されるなど「日常生活」が戻りつつあり、専門家らが懸念を示している。同市では 3月下旬以降、薬局など生活に不可欠な業種以外の商業施設は営業禁止となった。しかし今月10日から小売商店などが、11日からショッピングセンターが営業時間などの制限付きで再開を許可された。バスなどの公共交通機関も通常の運行に戻りつつある。サンパウロ大医学部のドミンゴス・アルベス教授は「警告している。
●「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県琴平町の金刀比羅宮が、神社本庁を離脱する手続きに入ったことが13日、分かった。金刀比羅宮によると、昨年11月の皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で、本庁からお供えの金銭が届かなかった。本庁に不信感を募らせている。文化庁への手続きが済めば、秋には離脱できると説明している。神社本庁は日本各地の神社を傘下に収める宗教法人。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が国家と神社の分離を命じたのを受け、結成された。本庁によると、昨年 6月末現在、 7万8675社を包括している。
記事をまとめてみました。
新型コロナウイルスの影響で中止していた東京・銀座の歩行者天国が復活し、道路を歩く人々=東京都中央区・銀座中央通り銀座 4丁目交差点
東京都の休業要請緩和がステップ3に移行して、初めての週末となった13日、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で、 3月28日から中止されていた銀座の歩行者天国が、83日ぶりに再開された。
新型コロナウイルスの影響で中止していた東京・銀座の歩行者天国が復活し、道路を歩く人々=東京都中央区・銀座中央通り銀座 6丁目交差点
あいにくの雨だったが、「歩行者天国実施中」と書かれた柵が置かれ、その横を、買い物袋を手にした客らが傘を差しながら歩いていた。雨の影響もあってか、中央通りに店舗を構える従業員は「コロナ前と比べて人通りは少ないですね」。家族で食事に来たという女性は「久しぶりに来ました。雨だからたくさんではないけれど、人影が戻ってきました」」と、話していた。
東京スカイツリーに隣接する、すみだ水族館(東京都墨田区)が13日、15日の営業再開に向けて来場者の一定距離を取る対策として作製した、展示されている生き物をイラストにしたラバーマットを券売所前に設置する準備に追われた。
約 2メートルの社会的距離(ソーシャルディスタンス)が生き物だと「何匹分」かを示すイラストになっており、マゼランペンギンなら 3匹、チンアナゴなら 7匹、ミズクラゲなら10匹が並んでいる。
すみだ水族館の広報担当の鷲田侑香さんは「スリーペンギンズディスタンスです。距離を保つ印が普通のテープだけでは味気ないし、『新型コロナウイルス対策』について文字化するとお説教みたいになるので、館内の生き物の大きさで 2メートルという長さを覚えていただきたい」と話した。
すみだ水族館のマゼランペンギン=東京都墨田区のすみだ水族館 (2015年 5月17日撮影)
マゼランペンギンのフジが 3月10日に産卵して 4月21日にふ化、今年初めてお産をしたバナナの 2つの卵が同23、27日に無事にひなにかえったことで、 8年連続でマゼランペンギンの赤ちゃんが誕生した。ラバーマットのマゼランペンギンのイラストは、「新型コロナウイルス拡散防止」のための休業期間中に生まれたこの 3匹が「すくすく育つように」との願掛けも込められているという。
ラバーマットはその他にアカクラゲ( 1匹分)、シロワニ(サメ= 0.8匹分)、オットセイ( 1.3匹分)も描かれている。
国内最大級のプール型水槽で泳ぐペンギン=東京都墨田区のすみだ水族館 (2012年 5月10日撮影)
ラバーマットは生き物の実寸ではなく、全体で幅 1.2メートルで縮尺されている。
館内では「水のゆらめきを表現した水紋」「ペンギンの水かき型の足跡」などを各所の床に貼付し、その上にとどまることで自然と距離を保てる配置になっている。
来場者には入館時にサーモグラフィーカメラによる検温を実施する。ペンギンやオットセイが検温する様子の写真を展示して「館内の生き物も検温しますよ」という身近に感じさせる工夫もなされている。
すみだ水族館では、「新型コロナウイルスの感染拡散」の防止対策として 3月 1日から臨時休業していた。営業再開後も当面は、 1時間で 500人の入場制限をしながら整理券を配布する。
東京都の休業要請緩和がステップ3に移行したことを受け、台場の屋内型娯楽施設「ジョイポリス」が13日、 3月 2日以来、約 3カ月ぶりに営業を再開した。
大屋勝海館長は休業期間が当初の想像より長く「本当に始動するのかな」とドキドキして出勤したという。ステップ3に移行されたらすぐに営業再開する予定だったが、都の会見が11日午後10時ごろだったため、翌12日に最終確認を行い、万全の状態で13日に営業再開したという。
営業を再開した「東京ジョイポリス」で、入館時に検温を受ける子どもたち=東京都港区
館内では客、スタッフともに検温や、マスク着用など、感染拡大防止策を徹底する。 4人乗りのジェットコースターには、 1グループ以上は乗らないと制限を設けている。密を防ぐために「館内の最大滞留人数の約 3割を超えたら、入場制限をする」と話す。13日の集客は「昨年同時期の半分くらい」と話した。集客は少ないが「全くやらないより、再開した方が良い」と休業期間の辛さも語った。
営業を再開した「東京ジョイポリス」で、アトラクションを楽しむマスク姿の人たち=東京都港区
当面の間は、営業時間を 2時間短縮し、午前10時~午後 8時までの営業とする。来場者が使い回すことが予想される、VRを使う 3施設は、現在も運行を中止しているが、20種類以上のアトラクションを楽しむ事ができる。
営業再開初日の待ち時間は、長くても20分くらいだったという。売り上げ面の心配を問われると「売り上げよりも、大事なのはお客様の『セーフティーファースト』。そこに『ウィズコロナ』の精神を新たに持ち、楽しんでいただけたら」と話した。
米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は12日、「新型コロナウイルス」に関する電話記者会見で、各地で経済活動の再開が進む中「大流行は終わっていない」と述べた。他人との間隔を十分に空けることや公共の場でのマスク着用、手洗いなど基本的な対策の継続を呼び掛けた。
トランプ大統領が国家非常事態を宣言してから13日で 3カ月。ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国は累計の感染者約 205万人、死者11万人超と世界最多の人的被害を出している。新規感染者の増加は全米ではピークを越えたが、経済再開や、多数の市民が参加する白人警官による黒人男性暴行死事件の抗議デモの広がりで、再拡大が懸念されている。
ニューヨーク・タイムズ紙電子版によると、半数近い23の州で最近14日間の感染者が増加傾向にある。CDCの担当者は会見で「感染者が急増すれば、(外出制限などの)対策を再び厳しく導入する必要が出てくるだろう」と指摘した。
CDCは市民への生活上の助言も公表。家庭でのパーティーは屋外で開き、あいさつは言葉だけにして握手やハグは避けるよう勧めた。スポーツジムでは消毒された器具を使うことや、ホテルではエレベーターに同時に大勢で乗り合わせず可能な限り階段を利用することを求めた。
CDCは世界的に有名な感染症対策機関だが、「新型コロナ」の対応では検査キットの開発不具合や検査態勢の整備遅れなど多くの問題を指摘された。CDCの「新型コロナ」に関する電話会見は約 3カ月ぶり。当初は数日おきに開いていたが、 3月 9日を最後に止まっていた。
中国の北京市当局は13日、同市豊台区の食品卸売市場の従業員45人が12日に「新型コロナウイルス」の「PCR検査」で陽性だったと発表した。全員が現時点では無症状。またこれとは別に、12日に同市では発症者が計 6人確認され、いずれもこの市場を訪れたことがある人や関係者などだと明らかにした。
当局は首都での流行拡大を防ぐため警戒を強めた。豊台区の北京新発地卸売市場では、海鮮や肉類、野菜や果物などを扱っている。同市場の食品や加工場所などから採取したサンプル40点で「ウイルス遺伝子」が検出され、市当局は市場内で感染が広がったとの認識を示した。13日午後、市場を閉鎖した。
最初に感染が広がった湖北省武漢でも食品卸売市場が流行の引き金になったとみられている。北京では11日以降、発症者が連日数人確認され、新発地の市場を訪れた人が含まれていたため、濃厚接触者や環境サンプルの大規模検査をした。
市場の周辺の居住区も封鎖され、人の出入りを規制した。市は今後、 5月末以降に市場を訪れた全員に「PCR検査」をする方針。中国紙、新京報(電子版)などによると、市内の他の大規模卸売市場も営業を休止した。
黒竜江省や吉林省などで第 2波が起きた際も、当局は局所的に人の移動を厳しく制限してきた。
ブラジルが12日、新型コロナウイルスの死者数で米国に次ぎ世界で 2番目となった。感染者数も世界最多の米国に次いで多いにもかかわらず、感染対策による自粛疲れから各地で商業施設が再開されるなど「日常生活」が戻りつつあり、専門家らが懸念を示している。
バレンタインデーに似た「恋人たちの日」の12日、最大都市サンパウロのショッピングセンター入り口にはプレゼントなどを購入しようとする市民ら数十人が開店を待って列を作った。
同市では 3月下旬以降、薬局など生活に不可欠な業種以外の商業施設は営業禁止となった。しかし今月10日から小売商店などが、11日からショッピングセンターが営業時間などの制限付きで再開を許可された。バスなどの公共交通機関も通常の運行に戻りつつある。
サンパウロ州は全国で感染者・死者数が最も多い。「新型コロナ感染症」を軽視し経済再開を主張してきた右翼ボルソナロ大統領と、州知事や市長が感染対策を優先して激しく対立してきた。
11日、ブラジル・サンパウロの商業施設で営業再開を待つ人たち
商業規制の影響で、ブラジルの 1~ 3月期の国内総生産(GDP)は前期比 1.5%減。 2~ 4月に職を失った人は約 490万人。ショッピングセンターの協会によると、この間の業界全体の損失は約 250億レアル(約5300億円)に上る。
サンパウロ州などは、市民や経済界からの悲鳴に押される形で規制緩和に踏み切った。しかし米ワシントン大の研究所の予測によると、このままのペースならブラジルの死者は 7月下旬に米国を抜く可能性がある。
サンパウロ大医学部のドミンゴス・アルベス教授は「ブラジルは感染者・死者が増えているのに経済再開検討を始めた世界で唯一の国だ。政治や経済界の圧力により、市民を犠牲にすることになる」と警告している。
「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県琴平町の金刀比羅宮が、神社本庁を離脱する手続きに入ったことが13日、分かった。金刀比羅宮によると、昨年11月の皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で、本庁からお供えの金銭が届かなかった。「天皇陛下の即位を祝う特別なお供えが金刀比羅宮だけ配られなかった」と主張し、本庁に不信感を募らせている。
文化庁への手続きが済めば、秋には離脱できると説明している。
金刀比羅宮の本宮=香川県琴平町
金刀比羅宮は神社本庁を巡る不透明な不動産取引が報道された数年前から、本庁に真相究明を求めてきた。ただ納得のいく回答は得られず、本庁に任意で納めてきた寄贈金の支払いをやめた。本庁の通達に従い、昨年11月14日、金刀比羅宮で「大嘗祭」の当日祭を開いたが、本庁が約束していたお供えの「幣帛(へいはく)料」が届かなかった。他県の神社には配られたという。
金刀比羅宮の琴陵容世宮司は境内に公告書を出し「決して許されない無礼な行いであり、天皇陛下に対しても不敬極まりない」と本庁の対応を批判している。公告は今月 5日付。
神社本庁は日本各地の神社を傘下に収める宗教法人。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が国家と神社の分離を命じたのを受け、結成された。本庁によると、昨年 6月末現在、 7万8675社を包括している。