●米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス」の感染者が22日、世界全体で 900万人を超えた。米国やブラジルをはじめとする南北米大陸での拡大が勢いを増しており、過去最悪のペースで感染者が増え続けている。死者は47万人を上回っている。感染者は 4月 2日に 100万人を超えて以降、12~13日ごとに 100万人増えてきたが、 5月21日に 500万人を上回ってからペースが加速。今回は 6月16日に 800万人を超えて 6日しかたっておらず、これまでで最も短い日数で 100万人増加となった。世界保健機関(WHO)の21日付状況報告によると、前日から増加した感染者は18万3000人で、 1日当たりとして18日付報告で記録した過去最多を更新。うちブラジルが30%、米国が20%に上っている。世界全体では米州地域事務局管内(南北米大陸)が感染者の49%、死者の48%を占め、いずれも世界最多となっている。
●東京都は23日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに31人報告されたと発表した。また、過去に公表した感染者数に誤りがあり、計 3人分多くなっていたとして訂正し、23日までの累計は5840人となった。
●東京ディズニーランド(TDL=千葉県浦安市)、ディズニーシーなどを運営する、オリエンタルランドは23日、両パークを 7月 1日から再開すると発表した。「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため、 2月29日から臨時休業をしていた。当面の間は、午前 8時から午後 8時までの営業。チケットはオンラインによる事前販売のみ。ソーシャルディスタンスを確保するため、一定数を超えた場合は売り切れにして、実質的に入場客数を制限する。午前11時以降の入園など 3種類のチケットが用意され、25日午後 3時より販売開始される。 1人で来場した場合、アトラクションの空きスペースに相乗りすることができる「シングルライダー」や、事前予約して指定された時間にアトラクションに行くと、待ち時間が短くなる「ファストパス」などは、当面の間休止する。乗車アトラクションでは、東京ディズニーシーの「海底2万マイル」などが当面の間、休止される。映画「美女と野獣」をテーマにした東京ディズニーランドの新エリアの開業を 4月に予定していたが、再開後の状況を見てオープン時期を決定するとした。
●「新型コロナウイルス」の影響で休園していた上野動物園(東京都台東区)が23日、約 4カ月ぶりに営業を再開し、ジャイアントパンダの子どもシャンシャン(香香、雌 3歳)も公開された。感染防止のため当面、開園時間は午前10時~午後 4時と通常より短縮し、事前予約制で入園者を 1日4000人に制限。見学者が滞留しないようパンダ舎内の撮影は禁止される。園は15分ごとに 200人入場させるため、時間を指定した整理券を発行。ゲートが開くと、パンダグッズを持ったファンが弾んだ足取りでパンダ舎へ。シャンシャンはハンモックの上で竹を食べたり水浴びを楽しんだりし、元気な姿を見せた。一番乗りしたのは休園までシャンシャンを目当てにほぼ毎日通っていたという練馬区の会社経営川添尚子さん(53)。シャンシャンは12月末までに中国に返還される予定。「新型コロナ」の影響で中国との交渉が滞っており、具体的な時期は決まっていない。
●サイゼリヤは23日、「新型コロナウイルス対策」で会計時の接触時間を減らすため、 7月 1日から約 140品全てのメニュー価格で 1円単位の刻みをやめ、50円または 100円単位に改定すると発表した。端数の小銭の受け渡しを減らして素早く会計できるようにする。人気の「ミラノ風ドリア」が 299円から 300円に改定されるなど、大半が 1円の値上げになるという。全体のメニューのうち約 9割が値上げとなる。最大で21円上がる商品もあるが、大半が 1円の値上げにとどめるという。一方、全体の約 1割弱は10~19円値下げする。
●経済産業省は23日、「新型コロナウイルス対策」の「家賃支援給付金」の事業委託を巡って電通の取引先が下請け会社に圧力をかけ、電通社員も関与していたと明らかにした。電通が設立に関わり、別の給付金事業を受託している一般社団法人サービスデザイン推進協議会から報告を受けたという。同日の野党合同ヒアリングで説明した。経産省によると、電通社員はイベント会社「テー・オー・ダブリュー」(TOW、東京)に対し、「家賃支援給付金事業」について電通以外の会社に協力しないよう口頭で圧力をかけた。TOWはこの意向に沿い、複数の下請け業者に要請した。協議会は、「新型コロナ」の影響で経営が悪化した中小企業などに現金を支給する「持続化給付金」事業を請け負い、電通に再委託した。電通は17日に社員の処分を発表。梶山弘志経産相(64)は、協議会から報告を受けて適切に対処するとの考えを示していた。
●ブラジルの裁判所は23日、「新型コロナウイルス感染症」を「ただの風邪」と軽視し、マスクをしないことが多い右翼ジャイール・ボルソナーロ大統領(65)に対し、首都ブラジリアの公共の場所でマスクを着用するよう命じた。従わない場合は 1日 2千レアル(約 4万千円)の罰金が科される。地元メディアが伝えた。首都を管轄する連邦地区政府は 4月末から、戸外でのマスク着用を義務付けている。
記事をまとめてみました。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス」の感染者が22日、世界全体で 900万人を超えた。米国やブラジルをはじめとする南北米大陸での拡大が勢いを増しており、過去最悪のペースで感染者が増え続けている。死者は47万人を上回っている。
感染者は 4月 2日に 100万人を超えて以降、12~13日ごとに 100万人増えてきたが、 5月21日に 500万人を上回ってからペースが加速。今回は 6月16日に 800万人を超えて 6日しかたっておらず、これまでで最も短い日数で 100万人増加となった。
感染者は、2700万件近いウイルス検査を実施済みの米国で最も多く確認されており、約 230万人。ブラジルも 100万人を超え、ロシアが60万人近い。インドは40万人台、英国が30万人台に上っているほか、南米のペルーとチリが25万人前後にまで急増してきており、計10カ国が20万人を上回っている。
世界保健機関(WHO)の21日付状況報告によると、前日から増加した感染者は18万3000人で、 1日当たりとして18日付報告で記録した過去最多を更新。うちブラジルが30%、米国が20%に上っている。世界全体では米州地域事務局管内(南北米大陸)が感染者の49%、死者の48%を占め、いずれも世界最多となっている。
WHOのテドロス事務局長は19日に「世界は危険な新局面に入った」と危機感を表明。外出制限の解除や経済活動再開に向けた動きが各国で見られる中、世界的な流行は依然続いているとして一層の警戒を呼び掛けていた。
東京都は23日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに31人報告されたと発表した。また、過去に公表した感染者数に誤りがあり、計 3人分多くなっていたとして訂正し、23日までの累計は5840人となった。
都によると、訂正は 5月 2日分が当初発表の 156人から154人に、 5月29日分は22人から21人になる。いずれも医療機関の検査ミスが原因で、いったん陽性と扱われていた患者が後日、陰性だと判明したためとしている。
東京ディズニーランド(TDL)、ディズニーシーなどを運営する、オリエンタルランドは23日、両パークを 7月 1日から再開すると発表した。「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため、 2月29日から臨時休業をしていた。
同社の担当者は、再開理由について「『休業要請』が解除されたことや、ゲストやキャストの安全が確保でき、パーク運営の準備が整った」と説明した。
当面の間は、午前 8時から午後 8時までの営業。チケットはオンラインによる事前販売のみ。ソーシャルディスタンスを確保するため、一定数を超えた場合は売り切れにして、実質的に入場客数を制限する。「交通機関、エントランスの混雑を避けるため」(担当者)にと、午前11時以降の入園など 3種類のチケットが用意され、25日午後 3時より販売開始される。
担当者によると、ゲストには検温や、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、手洗い消毒などの感染拡大防止を呼びかける。キャスト側にも、マスクや手袋、フェースガードの着用などを徹底する。
「ミニーの家」「ミッキーの家とミート・ミッキー」など、ゲストとキャラクターが触れ合う、大人気のキャラクターグリーティングは、当面の間休止。その代わりに、キャラクターが散歩のような形で、ゲストと十分な距離を保ち、「ごあいさつ」(担当者)することはあるという。
1人で来場した場合、アトラクションの空きスペースに相乗りすることができる「シングルライダー」や、事前予約して指定された時間にアトラクションに行くと、待ち時間が短くなる「ファストパス」などは、当面の間休止する。乗車アトラクションでは、東京ディズニーシーの「海底2万マイル」などが当面の間、休止される。
担当者は「ゲストの皆様に安心してお楽しみいただけるよう、キャスト一丸となって運営してまいります。ゲストの皆様には、ご不便をおかけする場合もあるかと存じますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします」と話した。
オリエンタルランドは23日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(千葉県浦安市)の営業を 7月 1日から再開すると発表した。「新型コロナウイルス」の影響で、 2月末から臨時休業していた。感染防止策として日付を指定したチケットを 6月25日から公式サイトで販売し、購入者だけが入れるようにして、入場者数を制限する。
営業時間は通常より短い午前 8時~午後 8時で、来園客には検温やマスク着用への協力を呼び掛ける。アトラクションやレストランなどは利用人数を制限しながら運営するか、または休止する。パレードやショーは基本的に中止する。
日付指定のチケットは終日入園できる「1デーパスポート」と、入園時間をそれぞれ午前11時以降と午後 2時以降に指定したチケットの計 3種類ある。購入時には代表者の情報を入力してもらう。
オリエンタルランドは映画「美女と野獣」をテーマにした東京ディズニーランドの新エリアの開業を 4月に予定していたが、再開後の状況を見てオープン時期を決定するとした。
「新型コロナウイルス」の影響で休園していた上野動物園(東京都台東区)が23日、約 4カ月ぶりに営業を再開した。感染防止のため当面、開園時間は午前10時~午後 4時と通常より短縮し、事前予約制で入園者を 1日4000人に制限するという。
上野動物園は 2月29日から休園していた。この間、ジャイアントパンダの雌の子どもシャンシャン(香香、 3歳)の動画をホームページで公開するなどしていた。
営業を再開した上野動物園で久々にお目見えしたジャイアントパンダのシャンシャン
「新型コロナウイルス」の影響で休園していた上野動物園(東京都台東区)が23日、約 4カ月ぶりに営業を再開し、ジャイアントパンダの子どもシャンシャン(香香、雌 3歳)も公開された。感染防止のため当面、開園時間は午前10時~午後 4時と通常より短縮し、事前予約制で入園者を 1日4000人に制限。見学者が滞留しないようパンダ舎内の撮影は禁止される。
園は15分ごとに 200人入場させるため、時間を指定した整理券を発行。ゲートが開くと、パンダグッズを持ったファンが弾んだ足取りでパンダ舎へ。シャンシャンはハンモックの上で竹を食べたり水浴びを楽しんだりし、元気な姿を見せた。
営業を再開した上野動物園で久々にお目見えしたジャイアントパンダのシャンシャン
一番乗りしたのは休園までシャンシャンを目当てにほぼ毎日通っていたという練馬区の会社経営川添尚子さん。「再会を心待ちにしていた。シャンシャンはこちらを不思議そうに見て、あいさつしに近くに来てくれたように感じた」と興奮気味だった。
上野動物園は 2月29日から休園。冨田恭正副園長は「再開でき、ほっとしたと同時に、来園者と飼育員を絶対に感染させたくないと気を引き締めた」と話した。今後は感染状況に応じて来園可能な人数を拡大する方針。
シャンシャンは12月末までに中国に返還される予定。「新型コロナ」の影響で中国との交渉が滞っており、具体的な時期は決まっていない。
サイゼリヤは23日、「新型コロナウイルス対策」で会計時の接触時間を減らすため、 7月 1日から約 140品全てのメニュー価格で 1円単位の刻みをやめ、50円または 100円単位に改定すると発表した。端数の小銭の受け渡しを減らして素早く会計できるようにする。人気の「ミラノ風ドリア」が 299円から 300円に改定されるなど、大半が 1円の値上げになるという。
外食業界では「コロナ」の影響を受け、深夜営業の原則廃止や業態転換などが相次いでいるが、価格改定による対応は珍しい。東京都内で記者会見した堀埜一成社長は「細かい硬貨でのやりとりを減らすとともに、キャッシュレス決済の導入で、コインの受け渡しを 8割削減したい」と話した。
全体のメニューのうち約 9割が値上げとなる。最大で21円上がる商品もあるが、大半が 1円の値上げにとどめるという。一方、全体の約 1割弱は10~19円値下げする。堀埜社長は「定番商品は値下げするなど、顧客の負担にならないように心掛けた」と説明した。
経済産業省は23日、「新型コロナウイルス対策」の「家賃支援給付金」の事業委託を巡って電通の取引先が下請け会社に圧力をかけ、電通社員も関与していたと明らかにした。電通が設立に関わり、別の給付金事業を受託している一般社団法人サービスデザイン推進協議会から報告を受けたという。同日の野党合同ヒアリングで説明した。
経産省によると、電通社員はイベント会社「テー・オー・ダブリュー」(TOW、東京)に対し、「家賃支援給付金事業」について電通以外の会社に協力しないよう口頭で圧力をかけた。TOWはこの意向に沿い、複数の下請け業者に要請した。
協議会は、「新型コロナ」の影響で経営が悪化した中小企業などに現金を支給する「持続化給付金」事業を請け負い、電通に再委託した。電通側は同事業の一部をTOWに外注している。
電通は17日に社員の処分を発表。梶山弘志経産相は、協議会から報告を受けて適切に対処するとの考えを示していた。
式典に参加するブラジルのボルソナロ大統領(右から 3人目)
ブラジルの裁判所は23日、「新型コロナウイルス感染症」を「ただの風邪」と軽視し、マスクをしないことが多い右翼ボルソナロ大統領に対し、首都ブラジリアの公共の場所でマスクを着用するよう命じた。従わない場合は 1日 2千レアル(約 4万千円)の罰金が科される。地元メディアが伝えた。
弁護士の男性が申し立てていた。裁判所は「大統領は国の決まりを守ることに気を配る必要があるが、グーグルで検索すればマスクをしていない写真が無数に見つかる」と指摘した。
首都を管轄する連邦地区政府は 4月末から、戸外でのマスク着用を義務付けている。バイントラウブ前教育相も首都ブラジリアで今月14日に開かれたボルソナロ氏の支持者集会にマスクをせずに参加したとして、連邦地区から 2千レアルの罰金を科されている。