●「改正道交法」が30日施行され、「あおり運転の厳罰化」が全国でスタートした。各都道府県警はパトカーのほかヘリコプターも投入し地上と上空の両面から警戒するなど、取り締まりを強化している。ドライバーは「交通マナー改善」を期待する一方、どのように運用されるのか懸念する声も上がった。2017年 6月に東名高速で「あおり運転」による夫婦死亡事故が起きた神奈川県では、県警交通機動隊などのパトカーや白バイが首都高湾岸線大黒パーキングエリア(PA)に集まり、交通指導や取り締まりの出発式を実施した。東名高速中井PAで休憩していた東京都江戸川区の無職男性(65)は取り締まり強化に期待を寄せた。19年 8月に「あおり運転殴打事件」があった茨城県でも、県警が常磐自動車道水戸インターチェンジで出発式を開き、あおり運転などの取り締まりを進めた。安田浩交通部長は訓示した。常磐道下り線の友部サービスエリアに立ち寄った千葉県野田市の会社員橋本章さん(58)は厳罰化に理解を示しつつ不安も口にした。警視庁は上空のヘリコプターから危険走行する車を監視、地上のパトカーと連携した追跡捜査の手法も取り入れている。自転車のあおり運転も同日から「危険行為」に規定された。一層の運転マナー向上が求められる。JR有楽町駅近くで自転車通勤中だった東京都港区の男性会社員(53)は「周知も必要だ」と話した。
●30日午前5時25分ごろ、横浜市港北区大豆戸町(まめどちょう)の「環状2号線」で「道路が陥没している」と110番があった。神奈川県警港北署によると、上り線の車道と歩道にまたがる場所が、縦横約7メートルにわたって陥没。けが人はいなかった。12日にも約 300メートル離れた場所で陥没事故があったばかり。付近ではトンネル工事が行われており、鉄道・運輸機構は関連を調べる。
●政府は30日の閣議で、「新型コロナウイルス対策」における布マスクの性能について答弁書を決定した。性能を巡り「科学的計測」を行うべきだとする無所属の小西洋之参院議員(48)の質問主意書に答えた。答弁書は、米疾病対策センター(CDC)などから、日本政府と同様の見解が示されていると紹介した。 ●総務省が30日発表した 5月の完全失業率(季節調整値(は 2.9%で、前月より 0.3ポイント上昇、急激に悪化した。完全失業者数も前年同月比33万人増の 198万人となり、 200万人に迫った。厚生労働省が同日発表した 5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で、前月から0.12ポイント低下した。 5カ月連続の減少。有効求人倍率の下げ幅は、オイルショック後に 0.2ポイント低下した1974年 1月に次ぐ46年 4カ月ぶりの大きさ。完全失業率は 3カ月連続の悪化で、2017年 5月以来 3年ぶりの水準となり、「新型コロナウイルス感染拡大」による影響がさらに鮮明となった。男女別の失業率は、男性が前月比 0.3ポイント増の 3.2%で、女性は 0.2ポイント増の 2.5%となった。
●大阪府の吉村洋文知事(45)が24日、大阪・MBSテレビ「ミント!」(月~金曜後 3・49)にリモート出演。小学生が「新型コロナウイルス感染」と暑さ対策で換気をしながら授業を受けていることに、「蚊にも配慮します」と話した。「子どもが小学生」という視聴者からの質問を受け、真摯に受け止め。実情に理解を示すと、即断。体験談を交えながら、重ねて対応を協議すると明かした。「新型コロナウイルスの影響」を受け、一部の地区が開催自粛を決めた「岸和田だんじり祭」について、話した。「岸和田だんじり祭」は毎年 9月に行なわれ、大阪を代表する祭の一つ。岸和田地区と春木地区の町会が祭のメインとなり、昨年は 2日間で約41万 6千人が訪れた。一部の自粛について、理解。一方で、サポートを誓った。
●島津製作所は30日、企業の海外渡航者向けに「新型コロナウイルス」の「PCR検査」を始めたと発表した。一部の国で渡航規制が緩和されつつある中、海外出張で陰性証明を必要とする人向けに事業を拡充する。保険適用外で、費用は 1人当たり約 4万円。御池クリニック(京都市)と協力し、病院が検体の唾液を採取し、島津の子会社、島津テクノリサーチ(京都市)が「PCR検査」を実施する。
●使い捨てのプラスチック製レジ袋の代替品として検討されている「生分解性プラスチック」や「バイオプラスチック」の袋は、地球温暖化などの面で弊害が大きく、環境負荷の軽減効果が低いと懸念する報告書を国連環境計画(UNEP)が29日までにまとめた。日本では 7月 1日からレジ袋が有料化となるが、<1>厚さが50マイクロメートル以上<2>海洋生分解性プラスチックの配合率100%<3>バイオマス素材の配合率25%以上については、有料化の対象外とし推奨している。この例外は一部の業界の意向に沿った形で決まった。検討された素材と日本の代替品は同一ではないが、報告書は取り組みに影響を与えそうだ。植物由来のデンプンなどを混ぜるバイオ素材の袋については、温暖化への影響が大きいと指摘。石油起源の製品と混合されるほか、埋め立てると強力な温室効果があるメタン発生の原因になるため。一方で、綿製や紙製の袋は、ごみ問題は小さく、微小なマイクロプラスチック汚染を招く懸念もないなどと評価した。
●高い芸術性で世界的な人気を誇るカナダのサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は29日、カナダの裁判所に企業債権者調整法の適用を申請し、事業再生手続きに入ると発表した。「新型コロナウイルスの感染拡大」で、米ラスベガスをはじめ世界各地で公演中止が相次ぎ、資金繰りが行き詰まった。劇団はカナダのモントリオールに本拠を置き、日本にもファンが多い。米国の一大観光地であるラスベガスでの大規模な定期公演が有名だが、「新型コロナの影響」で中止に追い込まれた。 3月にはダンサーを含めスタッフの95%に当たる約4700人を解雇すると発表していた。
記事をまとめてみました。
「改正道交法」が30日施行され、「あおり運転の厳罰化」が全国でスタートした。各都道府県警はパトカーのほかヘリコプターも投入し地上と上空の両面から警戒するなど、取り締まりを強化している。ドライバーは「交通マナー改善」を期待する一方、どのように運用されるのか懸念する声も上がった。
2017年 6月に東名高速で「あおり運転」による夫婦死亡事故が起きた神奈川県では、県警交通機動隊などのパトカーや白バイが首都高湾岸線大黒パーキングエリア(PA)に集まり、交通指導や取り締まりの出発式を実施した。
「あおり運転の厳罰化」が全国でスタートし、パトロールに向かう神奈川県警の交通機動隊員 (共同)
死亡事故の現場から約 1.4キロの東名高速中井PAで取材に応じた県警高速隊の高尾雄一郎第 3中隊長は「妨害行為は非常に危険だと認識し、落ち着いて運転してほしい」と話した。
同PAで休憩していた東京都江戸川区の無職男性は「車間距離を詰められて怖い思いをしたことがある」として取り締まり強化に期待を寄せた。
19年 8月に「あおり運転殴打事件」があった茨城県でも、県警が常磐自動車道水戸インターチェンジで出発式を開き、あおり運転などの取り締まりを進めた。安田浩交通部長は「善良なドライバーを守り安全を確保することが使命だ」と訓示した。
全国で始まった「あおり運転厳罰化」を受けた取り締まりの出発式で、整列する神奈川県警の交通機動隊員 (共同)
常磐道下り線の友部サービスエリアに立ち寄った千葉県野田市の会社員橋本章さんは「法律があれば悪質な運転の抑止力になる」と厳罰化に理解を示しつつ「妨害するつもりだったと、どう判断するのか」と不安も口にした。
警視庁は上空のヘリコプターから危険走行する車を監視、地上のパトカーと連携した追跡捜査の手法も取り入れている。
自転車のあおり運転も同日から「危険行為」に規定された。一層の運転マナー向上が求められる。JR有楽町駅近くで自転車通勤中だった東京都港区の男性会社員は「ルールを分かっていない人もいるので周知も必要だ」と話した。
30日午前5時25分ごろ、横浜市港北区大豆戸町(まめどちょう)の「環状2号線」で「道路が陥没している」と110番があった。
神奈川県警港北署によると、上り線の車道と歩道にまたがる場所が、縦横約7メートルにわたって陥没。けが人はいなかった。12日にも約 300メートル離れた場所で陥没事故があったばかり。付近ではトンネル工事が行われており、鉄道・運輸機構は関連を調べる。
署によると、穴には水がたまっており、アスファルト下の土が削れ、徐々に広がっている。現場は片側3車線で、署は上り線を通行止めにした。通行人が陥没に気付き、12日の陥没事故の復旧作業現場にいた関係者を通じて 110番した。
陥没した環状2号線道路=横浜市港北区大豆戸町
鉄道・運輸機構によると、トンネル工事は12日以降、中断していた。
現場ではショベルカーなどの重機による補修工事が続いた。通り掛かったパート従業員の女性(45)は近くの小学校に通う息子がいる。「もし子どもに何かあったらと思うと心配。早く原因を突き止めて何らかの対策を講じてほしい」と不安そうな表情を浮かべた。
政府は30日の閣議で、「新型コロナウイルス対策」における布マスクの性能について「ウイルス等の病原体を含んだ飛沫(ひまつ)の飛散を防ぐことにより、他者への感染を防止する効果がある」とする答弁書を決定した。性能を巡り「科学的計測」を行うべきだとする無所属の小西洋之参院議員の質問主意書に答えた。政府が全世帯に配布した布マスクは「アベノマスク」とやゆされている。
答弁書は、「新型コロナウイルス吸引の遮断効果」などに関し「特段の検証を行っていない」とした。その上で、米疾病対策センター(CDC)などから、日本政府と同様の見解が示されていると紹介した。
総務省が30日発表した 5月の完全失業率(季節調整値(は 2.9%で、前月より 0.3ポイント上昇、急激に悪化した。
完全失業者数も前年同月比33万人増の 198万人となり、 200万人に迫った。厚生労働省が同日発表した 5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で、前月から0.12ポイント低下した。 5カ月連続の減少。
有効求人倍率の下げ幅は、オイルショック後に 0.2ポイント低下した1974年 1月に次ぐ46年 4カ月ぶりの大きさ。完全失業率は 3カ月連続の悪化で、2017年 5月以来 3年ぶりの水準となり、「新型コロナウイルス感染拡大」による影響がさらに鮮明となった。
有効求人倍率は求職者 1人当たりの求人数を示す。 5月は15年 7月以来 4年10カ月ぶりの低水準となり、地域別でも全都道府県で前月より下落。北海道や神奈川、高知など 7道県で 1倍を切った。最も低いのが沖縄の0.78倍で、最も高いのは福井の1.66倍だった。
5月の新規求人は前年同月比32.1%の減少だった。産業別では宿泊業・飲食サービス業55.9%減、生活関連サービス業・娯楽業44.2%減で、 4月同様に、休業を余儀なくされた産業で顕著だった。
男女別の失業率は、男性が前月比 0.3ポイント増の 3.2%で、女性は 0.2ポイント増の 2.5%となった。
大阪府の吉村洋文知事が24日、大阪・MBSテレビ「ミント!」(月~金曜後 3・49)にリモート出演。小学生が「新型コロナウイルス感染」と暑さ対策で換気をしながら授業を受けていることに、「蚊にも配慮します」と話した。
「子どもが小学生」という視聴者から「換気のため、網戸がなくて蚊が入ってくる」との質問を受け、「深刻な問題かなと思う。僕も子どものとき、宿泊訓練とかで学校に泊まったときに、朝起きたら赤く蚊の跡だらけになってたことがある。大きくはれ上がって」と真摯に受け止め。
「今回は『コロナ』があるので、できるだけ換気をお願いしてます。夏場は28度の温度設定にしてたけど、『26度の低い温度設定にして、換気もしてね』と広く学校には伝えてますが、学校によってはやぶ蚊とかがどんどん入ってきて、余計大変なことになる」
実情に理解を示すと、「学校ごとに換気のやり方を考えれないか。対策をとれないか。ちょっと教育庁と相談します」と即断。
「網戸になるのか、空気の換気をうまくできないかとか。『蚊にも配慮したって』と。まず、子どもの教育環境に配慮する中で、そういう声もあるよって。蚊って、特定の人を狙ってきますよね。 1人だけ刺されまくる。ちょっと教育庁と話します」と、体験談を交えながら、重ねて対応を協議すると明かした。
「新型コロナウイルスの感染防止対策」を実施している事業者に発行されるステッカーについて説明する大阪府の吉村洋文知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文知事が24日、大阪・MBSテレビ「ミント!」(月~金曜後 3・49)にリモート出演。「新型コロナウイルスの影響」を受け、一部の地区が開催自粛を決めた「岸和田だんじり祭」について、「いずれにしても応援していきたい」と話した。
「岸和田だんじり祭」は毎年 9月に行なわれ、大阪を代表する祭の一つ。岸和田地区と春木地区の町会が祭のメインとなり、昨年は 2日間で約41万 6千人が訪れた。
しかし、今年は「感染拡大防止策」をとるのが難しいことなどから、春木地区の町会がだんじりを曳くことを取りやめ、岸和田地区でも中止を決めた町が複数あるという。
一部の自粛について、「いろいろ悩んだ末でのご判断だろう。僕自身も河内長野の出身だが、だんじりは神事の側面もある。地元の方が決めること。一部自粛の判断は応援したい」と理解。
一方で、「一部やるというエリアは、それはそれで感染症対策も含め、大阪府としてできる支援はしっかりやって支えていきたい。いずれにしても岸和田のだんじりは応援していきたい」とサポートを誓った。
島津製作所は30日、企業の海外渡航者向けに「新型コロナウイルス」の「PCR検査」を始めたと発表した。一部の国で渡航規制が緩和されつつある中、海外出張で陰性証明を必要とする人向けに事業を拡充する。保険適用外で、費用は 1人当たり約 4万円。
島津は 6月初旬に「PCR検査事業」に参入し京都府や京都市から検査を引き受けているが、国内の感染者がピークを過ぎて能力に余裕があることから、ビジネス需要にも対応する。
御池クリニック(京都市)と協力し、病院が検体の唾液を採取し、島津の子会社、島津テクノリサーチ(京都市)が「PCR検査」を実施する。
御池クリニックによると、結果を示す証明書の発行には通常 3日程度かかる。
使い捨てのプラスチック製レジ袋の代替品として検討されている「生分解性プラスチック」や「バイオプラスチック」の袋は、地球温暖化などの面で弊害が大きく、環境負荷の軽減効果が低いと懸念する報告書を国連環境計画(UNEP)が29日までにまとめた。
日本では 7月 1日からレジ袋が有料化となるが、<1>厚さが50マイクロメートル以上<2>海洋生分解性プラスチックの配合率100%<3>バイオマス素材の配合率25%以上については、有料化の対象外とし推奨している。この例外は一部の業界の意向に沿った形で決まった。検討された素材と日本の代替品は同一ではないが、報告書は取り組みに影響を与えそうだ。
都内でイベントに出席し、自らのエコバッグを披露する小泉進次郎氏=国会(20年 6月25日撮影)
UNEPは、各種のレジ袋の生産から廃棄後までの環境影響に関し、海外の 7件の研究結果を分析した。環境中で分解されやすい「生分解性プラスチック」は、ごみ発生は使い捨てプラスチックより小さいとした。しかし焼却による温暖化や海洋酸性化への影響、含まれる化学物質による汚染などを考慮すると「最悪の選択肢である可能性が高い」と否定的見方を示した。
植物由来のデンプンなどを混ぜるバイオ素材の袋については、温暖化への影響が大きいと指摘。石油起源の製品と混合されるほか、埋め立てると強力な温室効果があるメタン発生の原因になるためで「使い捨てポリエチレン製袋に比べて環境保全に目立った効果はない」とした。一方で、綿製や紙製の袋は、ごみ問題は小さく、微小なマイクロプラスチック汚染を招く懸念もないなどと評価した。
レジ袋を手にする買い物客
欧州では「生分解性」や「地球に優しい」といったあいまいな表現が批判されている。フランスは「生分解性」や「環境を尊ぶ」といった文言を包装容器などの製品に表示することを禁じている。
◆プラスチック問題に詳しい高田秀重・東京農工大教授 使い捨てレジ袋の代替製品をどう選ぶのかは、素材や、生産から廃棄までの環境影響など、科学的データを基にした議論が必要。日本で議論がないまま、有料化の例外製品が決まったのは問題だ。紙製や綿製バッグは、燃やしても実質的な二酸化炭素の排出はない。再生可能エネルギーを使えば製造時の排出も減らせる。慎重に代替品を選ぶ必要がある。
◆使い捨てレジ袋
ほとんどは石油を原料としたプラスチックの一種であるポリエチレン製。軽いため海に流出しやすく、回収やリサイクルが難しい。紫外線や波の力で微粒子状のマイクロプラスチックになりやすく、野生生物への影響や環境や食品汚染への懸念から、各国で使用削減の動きがある。
高い芸術性で世界的な人気を誇るカナダのサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は29日、カナダの裁判所に企業債権者調整法の適用を申請し、事業再生手続きに入ると発表した。「新型コロナウイルスの感染拡大」で、米ラスベガスをはじめ世界各地で公演中止が相次ぎ、資金繰りが行き詰まった。
1月、シルク・ドゥ・ソレイユの公演=ラトビア・リガ (ロイター=共同)
今後、既存株主などから 3億米ドル(約 330億円)の金融支援を受け再建を目指す。ラマー最高経営責任者(CEO)は声明で「36年にわたり大きな成功を収め、利益を上げてきたが、将来の復活のため、行動しなければならない」と述べた。
劇団はカナダのモントリオールに本拠を置き、日本にもファンが多い。米国の一大観光地であるラスベガスでの大規模な定期公演が有名だが、「新型コロナの影響」で中止に追い込まれた。 3月にはダンサーを含めスタッフの95%に当たる約4700人を解雇すると発表していた。