●阪神が 1回にジェフリー・マルテ内野手(29)の「2号2ラン」で先制。 2回には近本光司外野手(25)の犠飛で 1点を追加した。マルテは 3回の守備から途中交代した。阪神は 4回に 2点を加点。ここまで「2戦連続完投」の広島大瀬良を 4回でKO。広島は 6回に鈴木誠の 2点打などで 3点を返した。阪神が 7回に 2点を挙げるなど終盤の加点で突き放し、連敗を「4」でストップ。先発岩貞祐太投手(28)は 6回 3失点で「今季初勝利」。広島先発の大瀬良大地投手(29)は「今季初黒星」で「2勝1敗」。阪神と広島の上本兄弟が初めて同試合に先発出場した。そろって「2番2塁」でスタメン。34歳の誕生日を迎えた阪神の兄上本博紀内野手(33)は 2犠打を決め、 8回には追加点となる犠飛。今季初先発となった広島の弟上本崇司内野手(29)は、 6回に中前へ今季初安打。ユニホームを分けた上本兄弟が、同じグラウンドで躍動した。
●阪神の「4番」ジェフリー・マルテ内野手が「先制2ラン」を放った。初回、「1番」近本光司外野手(25)が内野安打で出塁し、二死 2塁の先制機。マルテは広島先発の右腕大瀬良大地投手(29)が投じた初球、甘く入った 144キロ直球を完璧に捉えた。打球は弾丸ライナーで左中間席に飛び込む「2号2ラン」。開幕から「2試合連続完投勝利」を挙げている相手エースから幸先よく先制点を奪った。チームは開幕から12戦で「2勝10敗。4連敗中」と苦しんでいるが、「2勝」はいずれもマルテが打点を挙げている。データ的にも、勝利に近づく「4番」の一打となった。ジェフリー・マルテ内野手にアクシデント発生か? 「4番3塁」で出場したマルテが不可解な途中交代だ。 3回守備からベンチに下がり大山悠輔内野手(25)に交代した。データ的にも、勝利に近づく「4番」の一打だったが、打ったマルテはまさかの途中交代となった。左ふくらはぎの張りを訴えたため、大事をとった措置とみられる。 5日以降の出場については、当日の様子を見て決める。マルテはここまで「打率2割8分9厘、2本塁打、5打点」。開幕 3戦目から「4番」に座るスラッガーの負傷の程度が注目される。
●近本光司外野手が追加点となる 2点適時打を放った。 3点リードの 4回二死 2、 3塁。広島先発のエース大瀬良が投じた内角高め 150キロ直球を引っ張り、右前に運んだ。打席前まで得点圏は「9打数無安打」だったが、10打席目でようやく「1本」が出た。 3回の第 2打席でも犠飛を放っており、ここまでで 3打点とした。雨天中止となった 3日の練習ではベテラン福留孝介外野手(43)にアドバイスをもらい、復調のキッカケを必死に探していた。チームにも明るい一打となった。チームの連敗は「4」でストップ。これまでの貧打がうそのように、いずれも今季最多の15安打 9得点で広島に大勝した。昨季リーグの「新人最多安打」を更新した近本もようやく打率が「2割台」に乗り、復調の気配が漂う。矢野監督はリードオフマンの活躍に胸をなでおろした。過酷な「9連戦」の初戦は白星。近本の上昇に連動し、チームもここから巻き返していく。
●阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)が来日初の「猛打賞&気迫のヘッドスライディング」で盛り上げた。 3回に大瀬良を捉えた打球は右翼鈴木誠也外野手(25)の頭上を越え、フェンスを直撃。 1塁を蹴ったボーアは 2塁を狙って頭から飛び込んだが、鈴木誠の好返球に阻まれタッチアウトとなった。衝撃でベルトが損壊し、攻守交代の際に新品と交換した。初回と 9回にも右前打を放っており初の 1試合 3安打とした。
●途中出場の大山悠輔内野手が今季1号を放った。負傷交代のマルテに代わって3回の三塁守備から出場し、先頭打者の9回に中崎の直球を右翼席に運んだ。 7回には 2塁内野安打を放っており、今季初の「マルチ安打」となった。
●阪神先発の岩貞祐太投手が 6回 3失点の粘投を見せた。今季 3度目の先発となった左腕は 9安打を浴びながらも、要所を締める投球。伸びのある直球とブレーキの利いたチェンジアップを武器に、大量得点を与えなかった。打線の援護にも恵まれ、「勝ち投手の権利」を持って降板。 7回から「2番手」岩崎優投手(29)にマウンドを託した。地元熊本は大雨特別警報が出され、土砂崩れなどで大きな被害が出ている。離れた故郷を勇気づける力投にもなった。
●阪神エース西勇輝投手(29)が 5日広島戦の先発マウンドに上がる。当初登板予定だった 3日広島戦は雨天中止となり、先発ローテ再編で 5日に回った。マツダスタジアムで調整した。白星こそないものの、開幕戦から 2試合で計13回を「2失点、防御率1.38」と安定している。
記事をまとめてみました。
<広島 3- 9阪神>◇ 1回戦◇阪神 1勝 0敗 0分◇ 4日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
阪神が 1回にマルテの「2号2ラン」で先制。 2回には近本の犠飛で 1点を追加した。マルテは 3回の守備から途中交代した。
3回表阪神二死、右越え安打を放ち、 2塁へ向かってヘッドスライディングするジャスティン・ボーア内野手=マツダスタジアム
阪神は 4回に 2点を加点。ここまで「2戦連続完投」の広島大瀬良を 4回でKO。広島は 6回に鈴木誠の 2点打などで 3点を返した。
阪神が 7回に 2点を挙げるなど終盤の加点で突き放し、連敗を「4」でストップ。先発岩貞は 6回 3失点で「今季初勝利」。広島先発の大瀬良は「今季初黒星」で「2勝1敗」。
9回、本塁打を放ちナインとエアータッチを交わす大山悠輔内野手=マツダスタジアム
阪神は広島に 9- 3で快勝。「今季最多9得点&15安打」と打線に火が付き、連敗を「4」で止めた。
2試合連続完投中だった相手先発・大瀬良に対し 1回二死 2塁から「4番・マルテ」の「2号2ラン」で先制。 3- 0の 4回には二死 2、 3塁で近本が「2点適時打」を放ってリードを 5点に広げ、鯉のエースをこの回限りで降板させた。マルテが負傷で退いた後に「4番・3塁」についた大山が 9回に「1号ソロ」を放つなど終盤も得点を重ね、新外国人ボーアは来日後初の「猛打賞」も記録した。
先発・岩貞は 6回 9安打 3失点で粘り、今季「初白星」。 7回から岩崎、スアレスと勝ちパターンでつなぎ、 6点リードの 9回は馬場が無失点に抑え、今季「3勝」目をつかんだ。
8回表阪神一死満塁、右犠飛を放った上本博紀内野手=マツダスタジアム
阪神と広島の上本兄弟が初めて同試合に先発出場した。
そろって「2番2塁」でスタメン。34歳の誕生日を迎えた阪神の兄博紀は 2犠打を決め、 8回には追加点となる犠飛。「1点でも多く取っておきたい試合展開だったので、最低限の仕事をすることができて良かったです」。今季初先発となった広島の弟崇司は、 6回に中前へ今季初安打。ユニホームを分けた上本兄弟が、同じグラウンドで躍動した。
ナインを迎える矢野燿大監督(中央左)。同右は上本博紀内野手=マツダスタジアム
近本が、今季初の猛打賞に3打点の活躍で、チームの連敗を4で止めた。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-打線が得点機でつながった
矢野監督 こういう流れを作りたい。こういう野球なので、うちは。もちろん先制も大きかった。マルちゃんの 1発も大きかったけど、その次の流れで言うと( 4回の)チカの2死から、あそこで点取れないと、流れが向こうにいっちゃうところで、チカが打った。(近本は)昨日、(福留)孝介も一生懸命教えてくれて、ヒントになった部分もあったと思うし、これで吹っ切っていってくれたらなと思います。
-ボーアも 3安打
矢野監督 やっぱり振っていって怖いバッターなんでね。今日みたいにどんどん打ちにいって。
-ヘッドスライディングも
矢野監督 本人も行く気満々でね。チャレンジするというのは俺の野球としてはOK。いいんじゃないですか。
3回裏阪神二死、右越え安打を放ち、 2塁へのヘッドスライディングでベルトが壊れたボーア内野手=マツダスタジアム
-岩貞も好投
矢野監督 ( 6回は)俺の中でアイツに求めるところっていうのは、2点で帰ってきてくれるところまで。打線がリズム作って、サダがリズム作って、というのは俺も重々承知の上だけど、そこまで投げ切ってほしいなっていうのは思っています。
-打線は大瀬良に対して早めのカウントから
矢野監督 みんなの思い切っていこうというところが、結果につながったと思う。もともとそういう気持ちでやっているのだけど、なかなか結果が伴ってこない中で慎重になりすぎていた部分があるんでね。本当にいい内容、中身のある試合ができた。(大山)悠輔もいいホームランが出た。みんなそれぞれいい絡みをした。攻撃とか、(岩崎)優もね、落ち着いたピッチングだったと思う。チーム全体としてね、何とか明日につなげたい、つなげられるような内容だった。
-明日はエース西勇に白星をつけたい
矢野監督 もちろんね、打線の援護はいると思うけど、そこがないとね、うちも上にはいけない。今日みたいな、後の選手が出ていける場面も作れるし、どんどん点とるっていうのは必要だなと思います。
1回表阪神二死 2塁、ジェフリー・マルテ内野手は「先制中越え2点本塁打」を放った=マツダスタジアム
阪神の「4番」ジェフリー・マルテ内野手(29)が「先制2ラン」を放った。
初回、「1番」近本が内野安打で出塁し、二死 2塁の先制機。マルテは広島先発の右腕大瀬良が投じた初球、甘く入った 144キロ直球を完璧に捉えた。打球は弾丸ライナーで左中間席に飛び込む「2号2ラン」。開幕から「2試合連続完投勝利」を挙げている相手エースから幸先よく先制点を奪った。
「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」
チームは開幕から12戦で「2勝10敗。4連敗中」と苦しんでいるが、「2勝」はいずれもマルテが打点を挙げている。データ的にも、勝利に近づく「4番」の一打となった。
1回表阪神二死 2塁、マルテ内野手は「先制中越え2点本塁打」を放った=マツダスタジアム
ジェフリー・マルテ内野手にアクシデント発生か? 「4番3塁」で出場したマルテが不可解な途中交代だ。 3回守備からベンチに下がり大山に交代した。
先制弾を放っていた。初回、「1番」近本が内野安打で出塁し、二死 2塁の先制機。マルテは広島先発の右腕大瀬良が投じた初球、甘く入った 144キロ直球を完璧に捉えた。打球は弾丸ライナーで左中間席に飛び込む「2号2ラン」。開幕から「2試合連続完投勝利」を挙げている相手エースから幸先よく先制点を奪った。
「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」
チームは開幕から12戦で「2勝10敗。4連敗中」と苦しんでいるが、「2勝」の試合はいずれもマルテが打点を挙げている。データ的にも、勝利に近づく「4番」の一打だったが、打ったマルテはまさかの途中交代となった。
1回表阪神二死 2塁、左中間に「先制2点本塁打」を放ったマルテ内野手を迎える阪神ナイン=マツダスタジアム
ジェフリー・マルテ内野手が左足ふくらはぎの張りで途中交代した。「4番3塁」で出場し、初回に先制の「2号2ラン」を放ったが、 3回守備から大山に交代した。
矢野燿大監督は「無理させても、それが余計に長くなるということも考えられたんで、すぐに出すという感じではなかった。ちょっと様子を見ます」と説明した。
1回表阪神二死 2塁、「先制2点本塁打」を放ったマルテ内野手(左)はナインに迎えられ笑顔を見せる=マツダスタジアム
阪神の「4番」ジェフリー・マルテ内野手が、「V弾のち途中交代」となった。鮮やかな先制パンチは初回。二死 2塁で広島大瀬良の初球、甘く入ってきた直球を一振りで完璧に仕留めた。左中間席へ「先制2号2ラン」。「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」。相手エースにダメージを与える会心アーチだった。
だが、その後は今後が心配される交代シーンとなった。 3回の第 2打席で遊ゴロに倒れると、その裏の守備を迎える際に交代がコールされた。左ふくらはぎの張りを訴えたため、大事をとった措置とみられる。矢野監督は「無理させても、余計に長くなるということも考えられたんで。ちょっと様子見ます」と説明。 5日以降の出場については「ケガというのは今日の今日で、それは分からないから。明日になって悪くなる場合もあれば、思ったよりも(軽傷)というのもあるので。今日の段階で言えることはない」と語り、当日の様子を見て決める。
マルテはここまで「打率2割8分9厘、2本塁打、5打点」。開幕 3戦目から「4番」に座るスラッガーの負傷の程度が注目される。
1回表阪神無死、 2塁内野安打を放った近本光司外野手=マツダスタジアム
近本光司外野手が追加点となる 2点適時打を放った。
3点リードの 4回二死 2、 3塁。広島先発のエース大瀬良が投じた内角高め 150キロ直球を引っ張り、右前に運んだ。打席前まで得点圏は「9打数無安打」だったが、10打席目でようやく「1本」が出た。 3回の第 2打席でも犠飛を放っており、ここまでで 3打点とした。
開幕から不振に苦しみ、試合前までの打率は「1割4分9厘」。雨天中止となった 3日の練習ではベテラン福留にアドバイスをもらい、復調のキッカケを必死に探していた。チームにも明るい一打となった。
4回表阪神二死 2、 3塁、近本光司外野手は「右2点適時打」を放った=マツダスタジアム
完全復活だ! 近本光司外野手(25)が、今季初の「猛打賞」を決めた。初回先頭で 2塁への内野安打で出塁。主砲マルテの「2ラン」で先制のホームを踏んだ。 2回には一死 1、 3塁の好機で中犠飛。「最低限の仕事はできたと思いますし、追加点が取れてよかった」。チームに勢いをもたらした。
会心の一打は 4回の第 3打席だった。 3点リードの二死 2、 3塁。広島のエース大瀬良のこの日最速 150キロ直球を引っ張り、ダメ押しとなる2点適時打。「あそこで1点取れるかどうかで大きく流れも変わってくると思うので、なんとかランナーをかえすことができてよかった」。試合前時点で得点圏では「9打数無安打」だったが、ようやく勝負強さを見せた。 7回には 3本目の安打を左前へ運び、直後には今季 4個目の盗塁を成功。 8回は四球を選び、全5打席で仕事を果たした。
7回表阪神無死、左前打を放った近本光司外野手=マツダスタジアム
前日 3日は雨天中止。「打率1割台」と苦しむ男は、福留からマツダスタジアムの室内練習場で打撃指導を受けた。足の上げ方やタイミングの取り方など、ひと言ひと言に熱心に耳を傾けた。「技術って( 1日では)そんなに変わらないと思うんですけど、気持ちで動き方も変わる。昨日の練習が良かったかなと思います」。金言を胸に、一夜明けの試合前もバットを振り続け、「福留塾」をすぐに結果につなげた。
チームの連敗は「4」でストップ。これまでの貧打がうそのように、いずれも今季最多の15安打 9得点で広島に大勝した。昨季リーグの「新人最多安打」を更新した近本もようやく打率が「2割台」に乗り、復調の気配が漂う。矢野監督は「(安打が) 3本出たというのは流れ的にはすごくいい」とリードオフマンの活躍に胸をなでおろした。過酷な「9連戦」の初戦は白星。近本の上昇に連動し、チームもここから巻き返していく。
2020年 7月 4日 広島対阪神 1回表阪神二死、ジャスティン・ボーア内野手は右前打を放ちベンチへ向かってポーズ=マツダスタジアム
阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手が来日初の「猛打賞&気迫のヘッドスライディング」で盛り上げた。
3回に大瀬良を捉えた打球は右翼鈴木誠の頭上を越え、フェンスを直撃。 1塁を蹴ったボーアは 2塁を狙って頭から飛び込んだが、鈴木誠の好返球に阻まれタッチアウトとなった。衝撃でベルトが損壊し、攻守交代の際に新品と交換した。宙を舞った 122キロの大男は「 2アウトでシングルよりもツーベースを狙ってもいい場面だと思っていた」と振り返った。初回と 9回にも右前打を放っており初の 1試合 3安打とした。
3回、 2塁を狙って、ボーアが頭から滑り込む。気迫のプレーをみせた=マツダスタジアム
ボーアが飛んだ。タイミングは完全にアウトだったが、 193センチ、 122キロを揺らし、頭から滑り込んだ。ブチッ! 巨体にベルトが耐えきれない。バックル部分のパーツが外れてしまった。
「ホームランとは思わなかった。打った瞬間、(打球が)切れると思ったんですけど。(スライディングは)そのときの、本能というか、そのとき、あまり考えずにやったことなので、あんまり考えてはないです」
3点リードの 3回二死。大瀬良の内角 136キロのカットボールを引っ張った。角度は十分。でもファウル? いや、フェンスダイレクトだ。
巨体に耐えきれず、ベルトのパーツが外れた=マツダスタジアム
あわてて、 2塁まで加速する。右翼手・鈴木誠の動きは俊敏だった。ワンバウンド送球で、タッチアウト! ベルトは北條から借ることになったが、来日後最大のハッスルプレーで勝利を呼んだ。
「二死という場面で思い切っていった」
1回二死では右前打。 7回の犠飛をはさみ、 9回にも右前打で、来日初の「3安打猛打賞」。「打率0.238」と急上昇させた。
9回表阪神無死、ジャスティン・ボーア内野手は「猛打賞」となる右前打を放った=マツダスタジアム
これまで左腕アレルギーや相手のシフトなど、あらゆることに苦しんできたが、この日は終始リードする展開にグラウンドでも、笑顔。「メジャー通算92本塁打」の看板を誇る長距離砲にようやくエンジンがかかってきた。
矢野監督は「やっぱり(バットを)振っていって怖いバッターなんでね」とうれしそう。続けて「今日みたいにどんどん打ちにいって、ボーアらしい打球がまだまだ増えてきてほしいバッターなんでね」と注文した。
「まだ 100試合以上残っているし、とにかく前を向いて」とボーア。まだ、始まったばかり。勝利に導く一打を放つ。
途中出場の大山悠輔内野手が今季1号を放った。
負傷交代のマルテに代わって3回の三塁守備から出場し、先頭打者の9回に中崎の直球を右翼席に運んだ。
「自分のスイングをすることが出来ました。点差は何点あってもいいですし、追加点を取ることが出来て良かった」。 7回には 2塁内野安打を放っており、今季初の「マルチ安打」となった。
9回、ダメ押しのソロを放った大山悠輔内野手。マルテ内野手にもしものことがあっても、大丈夫だ=マツダスタジアム
和製大砲が久々に存在感を発揮した。
マルテの左ふくらはぎへの違和感により途中出場した大山が 9回、「1号ソロ」。今季最多の 9点目を豪快に決めた。
「しっかり自分のスイングをすることができました。点差は何点あってもいいですし、追加点をとることができてよかったです」
この回からマウンドに上がった中崎の 5球目。外角高めの 150キロに逆らうことなく、右翼席にほうり込んだ。無観客で静かなスタンドを背にダイヤモンドを一周する。歓喜のエアハイタッチで迎えられ、昨年10月11日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナル、巨人戦(東京ドーム)以来の一発に酔いしれた。
9回表阪神無死、 9回表阪神無死、「右越え本塁打」を放った大山悠輔内野手=マツダスタジアム
出番は突然やってきた。「先制2ラン」を放ったマルテが 3回の打席後に異変を訴えた。今季は左翼にまわされ、 1日の中日戦(ナゴヤドーム)ではプロ初の中堅も経験。今季の公式戦では初めて本職の 3塁を任された。
守備機会はなかったが、肝心のバットで 5回に四球を選び、 7回には 2塁後方へ内野安打。 3打席全出塁で巡ってきたチャンスをものにした。
矢野監督は「悠輔(大山)もいいホームラン出たし、みんなきょうはそれぞれ何かしらいい絡みをした」と納得顔。今季は「14打数5安打(打率0.357)」。打席に立てば結果を出す。何より今年のオープン戦で「打率0.378」で「首位打者」だったのは大山だ。マルテの状態次第で出番が増えることは確実。反撃のキーマンになりそうだ。
阪神先発の岩貞祐太投手が 6回 3失点の粘投を見せた。今季 3度目の先発となった左腕は 9安打を浴びながらも、要所を締める投球。伸びのある直球とブレーキの利いたチェンジアップを武器に、大量得点を与えなかった。打線の援護にも恵まれ、「勝ち投手の権利」を持って降板。 7回から「2番手」岩崎にマウンドを託した。
地元熊本は大雨特別警報が出され、土砂崩れなどで大きな被害が出ている。離れた故郷を勇気づける力投にもなった。
阪神先発の岩貞祐太投手=マツダスタジアム
阪神の岩貞が 6回 3失点で今季「初勝利」を挙げた。決め球のフォークボールを有効に使い、 5回までは走者を出しながらも無失点。「先制してくれたので、本当に楽な展開になった」と打線の援護に感謝。「チームが浮上していけるきっかけになる一歩だと思う」と言葉に力を込めた。
地元の熊本が豪雨に見舞われ、多くの被害を出した。朝には家族とLINEで連絡を取ったという。「やっぱり心配が第一。これ以上被害が大きくならないことを祈るしかない、という気持ち」と不安げに話した。
先発の岩貞祐太投手=マツダスタジアム
阪神先発の岩貞祐太投手が 6回 3失点の粘投で今季「初勝利」を挙げた。
今季 3度目の先発となった左腕は、 9安打を浴びながらも要所を締める投球。伸びのある直球とブレーキの利いたチェンジアップを武器に、広島打線に大量得点を与えなかった。
「(初回の攻撃で)先制してくれていたので、思いきって腕を振っていくということだけを考えて投げました」
打線の援護にも恵まれ、 6回90球で降板。救援陣がリードを守りきり、うれしい「白星」を手に入れた。
阪神先発の岩貞祐太投手=マツダスタジアム
勇気を与える力投にもなった。地元熊本を含む九州南部では、大雨によって大きな被害が出ている。試合後のヒーローインタビューでは「昨日からものすごい雨で、球磨川(くまがわ)が氾濫しているニュースを見て。やっぱり心配が第一ですし、これ以上、被害が大きくならないことを祈るしかないという気持ちです」と故郷を思いやった。
試合前まで広島戦は「1勝12敗」と苦手にしていたが、嫌なデータも快投で吹き飛ばした。チームの連敗も「4」で止めた左腕は「今日の『1勝』を明日以降にしっかりつなげて、チームが浮上していけるキッカケになる一歩だと思います。またこれからもテレビ越しではありますけど、ご声援よろしくお願いします」と、ファンにメッセージを送った。
先発し力投する岩貞祐太投手=マツダスタジアム
小気味よく、左腕を振った。一球一球に思いを込めた。広島を抑えた。大瀬良に投げ勝った。先発の岩貞は 3失点で 6回を投げ終えると、少し表情を緩ませてベンチへ跳ねるように小走りした。
「(味方が)先制してくれていたので、思いきって腕を振っていく、ということだけを考えて投げました」
最大のピンチは 5点リードの 6回だった。
先頭の上本、西川、鈴木と 3者連続で安打を許し、 2点を返された。力のある直球で序盤から鯉打線を封じていたが、それが通用しなくなった。
9連戦の始まりとあって、中継ぎ陣の多投はできない。ベンチも動けない中、今季初めてバッテリーを組んだ梅野と変化球中心の配球に変えた。
2回、岩貞祐太投手(手前)が鈴木誠也外野手を中飛に打ち取る。相性が悪かった広島に勝った=マツダスタジアム
二死後、メヒアには適時打を許し、 2点差まで詰め寄られたものの、何とか 6回を投げきった。
最も苦手としていた相手が広島だった。試合前まで通算20試合に登板し、「1勝12敗」。同い年の大瀬良とは過去 3度対戦し、全敗していた。2013年の「ドラフト会議」で阪神が「1位指名」した右腕に、「外れ外れ1位」の岩貞が、ついに完勝した。
特別な思いがあった。
この日、九州南部や地元・熊本では記録的な大雨に見舞われた。川は氾濫し、土砂崩れなどの被害に遭っていることをニュースや家族からの連絡で知り「これ以上被害が大きくならないことを祈るしかないという気持ち」と心境を吐露。故郷の無事を祈りながら、マウンドで気迫を見せ、勝利という吉報を届けた。
広島打線を相手に力投した岩貞祐太投手=マツダスタジアム
試合前まで先発投手に「8戦連続で白星がつかない苦境」だった。嫌な流れを断ち切る投球に矢野監督は「ナイスピッチングって言ってあげたいけど…」と前置きしながらも「もっと高いところを目指してほしい」と注文。求めるところは高い。
敵地でのヒーローインタビューを受けた岩貞は「今日の『1勝』を明日以降にしっかりつなげて。チームが浮上していけるきっかけになる一歩だと思う」と話した。昨季「2勝」に終わった。苦手を克服し、今季初勝利を挙げた手応えを次につなげる。
3日、室内練習場でキャッチボールを行い笑顔を見せる西勇輝投手=マツダスタジアム室内練習場
阪神エース西勇輝投手が 5日広島戦の先発マウンドに上がる。当初登板予定だった 3日広島戦は雨天中止となり、先発ローテ再編で 5日に回った。
マツダスタジアムで調整し「登板日は延びましたが、自分のやるべきことは変わらない」と冷静に話した。白星こそないものの、開幕戦から 2試合で計13回を「2失点、防御率1.38」と安定している。
※ 7月 5日の予告先発は、広島・遠藤淳志投手(21)ー阪神・西勇輝投手(29)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (06月)
2020年 公式戦日程と 結果 (07月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
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