1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持ち「鉄人」と呼ばれたプロ野球阪神の金本知憲外野手(44)が 9日、兵庫県西宮市の甲子園球場でのDeNA最終戦を引退試合として「 4番・左翼」で先発出場した。
リーグトップの巨人杉内に 2個差まで迫っていた能見篤史投手(33)が先発し、 1回 2奪三振無安打無失点で降板した。最終戦の試合前時点で今季 170奪三振。
リーグ最多奪三振数に並んだ先発能見の後を受け、今季10勝目をかけて 2回表から登板したランディ・メッセンジャー投手(31)がまさかの先制打を放った。
セ、パ両リーグは 9日、 9月の「スカパー!サヨナラ賞」(協賛=スカパーJSAT株式会社)を発表し、セは阪神・新井良太内野手(29)、パは楽天・松井稼頭央内野手(36)が選ばれた。
今季限りで現役を引退するアニキ・金本の偉業を目に見える形で残すことを検討しており、アニキの功績を“永久保存”するため甲子園球場にモニュメントや金本ゲートなどさまざまなプランが浮上した。
片岡篤史打撃コーチ(43)が 9日、今季限りで辞任することを正式に明らかにした。
藤川球児投手(32)と鳥谷敬内野手(31)、平野恵一内野手(33)は 9日、今季取得条件を満たしたフリーエージェント(FA)資格の権利行使について態度を保留した。記事をまとめてみました。
阪神は先発能見が初回、 2奪三振でリーグ最多 172奪三振に並び降板。打線は 2回、一死から伊藤隼太と藤井彰人の連続安打で 1、 3塁のチャンスをつかみ、メッセンジャーの左翼線 2塁打で 2点を先取。 6回にこの日一軍に復帰したアニヤン・新井貴浩と弟・良太の連打で 3点目を挙げ先制。
阪神は 6回、この日限りで引退する金本が先頭で中前打。一死 2塁から 6番新井良太の中前適時打で 3点目を奪った。
阪神は先発した能見が 1回を投げ 2つの三振を上乗せ。 172個でリーグトップの巨人・杉内に 172個で並びリーグ最多奪三振王に輝いた。 2回からメッセンジャーにマウンドを託した。 2回から登板したメッセンジャーが 8回 2安打無失点の好投で10勝目(11敗)を挙げ、 2年連続で 2桁勝利を達成。投手陣が今季最終戦で好投し、アニキ・金本の引退試合を勝利で飾り<阪神 3- 0DeNA>ラストゲームに花を添えた。DeNA三浦は粘投も10勝目を逃した。
阪神は55勝75敗の借金「20」で今季の日程を全て終了した。
紙テープが舞う中、場内を一周してファンの声援に応えるアニキ・金本(左)
「アニキ」と親しまれた金本知憲選手が 9日、甲子園で引退試合に出場。「夢をありがとう」。最後の姿を見ようと多くのファンが詰め掛けた。
午後 6時に始まった試合。スタンドは縦じまのユニホームで埋め尽くされた。金本選手に第 1打席が回ると大歓声がわき上がり、ファンは応援歌で声を合わせて阪神ヒッティングマーチ「ぶちこめ、ライトスタンドへ」とエールを送った。
アニキ・金本知憲外野手にメッセージを送る阪神ファンら
「「金本のおかげやで」などと書かれたボードを掲げるファンの姿も目立った。熱狂的なアニキ・金本ファンと語る岡本良晴さん(63)は「 2度も優勝に導いてくれた。次は阪神の監督になってほしい」と話した。会社員の島田敏昭さん(45)は「憧れだった。同年代の勇姿を見て仕事を頑張ろうと思えた」と引退を惜しんだ。
1回、左翼の守備に向かうアニキ・金本
広島東洋カープに在籍していた時からアニキ・金本ファンと話す自営業花野光彦さん(38)は「今日は仕事を従業員に丸投げした」と話した。
6回裏、金本選手が中前にヒットを打った後に盗塁すると球場の盛り上がりは最高潮に達した。兵庫県明石市で喫茶店を経営する吉岡勉さん(40)は「普通、引退試合で盗塁はしない。本当は50歳くらいまでやってほしい」と悔しそうだった。
3回阪神一死、空振り三振に倒れたアニキ・金本
1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持ち「鉄人」と呼ばれたアニキ・金本が 9日、兵庫県西宮市の甲子園球場でのDeNA最終戦を引退試合として「 4番・左翼」で先発出場した。
4打数 1安打 1盗塁の活躍をみせると最後は左翼に上がったウイニングボールもキャッチし、スタンドを埋め尽くした今季最多 4万7106人のファンに惜しまれながら21年間のプロ生活に幕を下ろした。先発能見は 2つの三振を奪い、巨人・杉内に 172個で並びリーグ最多奪三振王に輝いた。
6回、中前安打を放ったアニキ・金本。投手はDeNA・三浦
金本の注目の第 1打席は 1回一死 1、 2塁の好機で回ってきた。歴代 7位の長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)の通算1522打点まであと「 1」に迫っているアニキ・金本。打点が期待される場面だったが、DeNA先発・三浦が投じた 3球目のフォークを引っ掛けて 1ゴロに倒れた。続く 5番アニヤン・新井貴浩は 2、 3塁のお膳立てを生かせず、捕邪飛に倒れて先制機を逃した。
第 2打席は 2点リードの 3回一死無走者で回ってきたが、カウント 2- 2から三浦の直球をフルスイングして空振り三振に倒れた。
藤川球児投手(左)とタッチを交わすアニキ・金本
そして迎えた 6回先頭の第 3打席。カウント 0- 2と追い込まれながらも三浦の 4球目を中前に弾き返すと、すかさず 2盗に成功。続くアニヤン・新井貴浩の中前打で本塁を突いたが、好返球からのタッチアウトに思わず舌を出して苦笑いした。
7回の第4打席は相手の失策と鳥谷の中前打で二死 1、 3塁のチャンスだったが、三浦の 5球目ストレートを高々と打ち上げ捕邪飛に倒れ、あと1だった長嶋茂雄の通算1522打点には届かなかった。
現役最後の試合でウイニングボールを捕球して笑顔を見せるアニキ・金本
守備では最後の打者の左飛を処理し、阪神の勝利に貢献した。
今季最終戦終了後に、今季限りで現役を引退する金本の引退セレモニーを行った。チームメートによる胴上げで背番号と同じ 6度宙に舞った金本は、セレモニーでは「野球の神様ありがとうございました。ファンに夢をありがとうと言いたい。甲子園は自分の持っている力以上のものを引き出してくれた。甲子園で日本一になりたかった。心残りはあるが、後輩たちに託したい」と21年間に及んだプロでの現役生活に別れを告げた。
「ファンが一番喜ぶ日本一という瞬間を甲子園で達成したかったです。その悔いと心残りは後輩たちに託すことにします」
アニヤン・新井貴浩(左)にビンタを見舞うアニキ・金本
セレモニーの最後に 1塁ベンチ前に整列したナインとの別れでは、ベンチ前で全選手一人一人が握手した際には頬をビンタされた。弟分のアニヤン・新井貴浩に左手でビンタ。
アニヤン・新井貴浩は「“頑張れ”というメッセージだと思います。本当にお疲れさましか言葉が見つからない。いろんなことがあって、自分なりにいろいろ思い出した」と寂しそうに話した。平野には左右のビンタで“気合”を注入し、グラウンドを去る背番号「6」の姿を目に焼き付けていた。
引退セレモニーでナインに胴上げされるアニキ・金本
引退セレモニーで花束を渡した藤川球児は「カネさんたちの中で育ててもらった」と感謝の気持ちを口にした。
「03年からは毎年のように 300万人を動員して、あの巨人に10年間で 2回しか負け越していません。(甲子園の)ファンは力以上のものを引き出してくれました」と、永遠のライバル、巨人の名前を口にしファンを沸かせたアニキ。
娘からの花束贈呈で抱きつかれ笑顔を見せるアニキ・金本
今季は優勝は巨人にさらわれ、阪神で 3度目の優勝を果たせないままグラウンドを去る悔しさを後輩に託した金本。打倒巨人を成し遂げての日本一をナインに託しグラウンドを後にした。
アニキ・金本が最後の試合を終えて、「ホームラン打ちたかったんですけどね。残念でした。あとは最後だなというので、思いっきり盗塁もできたし。ホームランの替わりに盗塁で勘弁してください」と語った。
アニキ・金本外野手は広島・広陵高校から東北福祉大を経て1992年にドラフト 4位で広島入り。1999年 7月から2010年 4月まで連続フルイニング出場。2003年からプレーした阪神では 2度のリーグ優勝に貢献し、ファンに「アニキ」と親しまれた。ことし 9月に今季限りでの現役引退を表明した。金本の通算成績は歴代 7位の2539安打、同10位の 476本塁打、同8位の1521打点。
場内一周を終え、最後の別れを告げるアニキ・金本
アニキ・金本が「アニキ」と慕う清原和博氏(野球評論家)が、引退セレモニーに駆けつけた。
清原氏の引退試合では金本が花束を贈呈したが、この日は立場が逆転した。あいさつを終えてやや固い表情だった金本は、花束を持って現れた清原氏の姿が視界に入ると緊張がほぐれたようにニッコリ。尊敬する先輩とがっちり握手をし、ねぎらいに感謝した。
清原氏から花束を受け取る金本
▽元オリックス選手の清原和博氏の話:「何としても最後のユニホーム姿を目に焼き付けたかった。辞めるのは今もショックだし、本当に寂しい。これだけ体を張って頑張ったのだから、ゆっくり休んでほしい」
アニキの功績を“永久保存”せよ! 阪神は、今季限りで現役を引退するアニキ・金本の偉業を目に見える形で残すことを検討していることが 8日、わかった。甲子園球場にモニュメントや金本ゲートなどさまざまなプランが浮上。また、甲子園歴史館では今後、「金本特別展」を開くことも明らかになった。
虎の球団史に「金本知憲」は永遠に語り継がれる。故障しながらも偉人の記録を次々と塗り替えていった。この魂を継承してほしい。球団首脳が、アニキ・金本の足跡を残したい意向を明かした。
「金本選手の偉業を形として残したいと考えている。選手やファンらが常にそれをみて感じられるようにしたいと思う」
9日の引退セレモニーを終えてから、阪神球団史上、近年では最大の計画が幕を開ける。
まずは偶像崇拝プランだ。現在、甲子園では外周に永久欠番の 3選手(藤村富美男、村山実、吉田義男)のプレートがある。アニキ・金本に関しては監督や他の主力選手と同様、外周に設置されているパネルしかなかったが、現役引退という節目により“制限”がなくなる。
営業幹部の 1人は「なにかこれまでの記録を入れたモニュメントを設置するとか、ファンの方の目にとまるところに設置するモノがあればと思っている」と明かした。
アニキの偉業を忘れるな─。アニキ・金本のモニュメント計画が浮上
さらに、“金本ゲート”の設置だ。営業幹部の 1人は続けた。「背番号『6』にちなんだ 6号門は現在、マスコミなど関係者用の入り口になっているから難しいが…。金本選手が守っていたレフトの入場門に名前をつけるプランもありうる」と説明。今後、球団内で検討させる可能性が高い。
実際に、巨人の本拠地である東京ドームでは後楽園球場時代の「王ゲート」「長嶋ゲート」を1998年に復活させている。アニキ・金本の成績も王、長嶋に負けないだけ、甲子園に「金本ゲート」が設置されても不思議ではない。
能見が先発し、 1回 2奪三振無安打無失点で降板した。最終戦の試合前時点で今季 170奪三振。リーグトップの巨人杉内に 2個差まで迫っていた。タイトル奪取のため急きょ先発を任され、杉内に並んでお役御免。「今日はもともとメッセンジャーが先発予定だったのに監督、コーチが先発の機会を与えてくれたことに感謝したい。(リーグトップに10奪三振差の)メッセンジャーにも奪三振のチャンスがあるので、なるべく早い回にマウンドを下りたいという思いはありました。まだ決定ではないですけど、杉内君と肩を並べることができてうれしいです」と振り返った。
2回から 8イニング無失点で10勝目を挙げ、アニキ・金本らナインを出迎えるメッセンジャー
メッセンジャーが 2年連続の 2桁勝利に達した。先発能見のあとで 2回から登板。丁寧に制球してDeNA打線を 8回無失点に抑えた。
2回にはまさかの先制打を放ち自らのバットで貢献。リーグ最多奪三振数に並んだ先発能見の後を受け、今季10勝目をかけて 2回表から登板。 2回裏一死 1、 3塁で打席が回り、三浦の高め直球をひっぱたいた。先制の左翼線に運び、貴重な 2点 2塁打ををマークした。
ウイニングボールを拒否するメッセンジャー(右)とアニキ・金本
「いきなり高めにきたので、思いきりたたきました。自分のなかで、あれ(適時打)が一番良かった。 2点のリードで楽に投げられた」と振り返った。
最後は金本が守る左飛で試合終了。マウンドでは金本から10勝目のウイニングボールを譲られたが、断固として受け取らなかった。大ベテランに敬意を表したシーンだった。
◆金本 知憲(かねもと・ともあき):広島・広陵高―東北福祉大から1992年にドラフト 4位で広島に入団。2000年には「打率 3割、30本塁打、30盗塁」を達成。2003年に当時監督だった星野仙一氏(現楽天監督)に誘われ、フリーエージェントで阪神に移籍し、 2度のリーグ優勝に貢献。2004年に打点王、2005年には最優秀選手に輝いた。1492試合連続フルイニング出場は世界記録、1766試合連続出場は日本歴代 2位。1002打席連続無併殺打はプロ野球記録。ベストナインは 7度。 180センチ、88キロ。右投げ左打ち。広島県出身。44歳。
最終戦の挨拶を行う左から片岡コーチ、山口コーチ、和田監督
既に報道されていたが、片岡篤史打撃コーチが 9日、今季限りで辞任することを正式に明らかにした。DeNAとの今季最終戦後に「(打撃不振の)責任を感じているし、結果が出なかった。こういう世界なので身を引く」と話した。
セ、パ両リーグは 9日、 9月の「スカパー!サヨナラ賞」(協賛=スカパーJSAT株式会社)を発表し、セは阪神・新井良太内野手(29)、パは楽天・松井稼頭央内野手(36)が選ばれた。新井良太は 9月 2日の広島戦で、松井は同24日のソフトバンク戦で、サヨナラ本塁打を放った。最もインパクトのあるサヨナラ打を放った打者を表彰する同賞は昨季までの年間賞に加え、今季から月間賞が新設された。受賞者にはトロフィーと賞金30万円が贈られる。
7回表DeNA無死、内村の打球をさばく鳥谷敬内野手
藤川球児投手と鳥谷敬内野手、平野恵一内野手は 9日、今季取得条件を満たしたフリーエージェント(FA)資格の権利行使について態度を保留した。
ともに海外移籍が可能になる藤川はこの日がアニキ・金本の引退試合とあって「そういう(ことを話す)日じゃない」と話すにとどめ、鳥谷は「ゆっくり考える」と述べた。
ついにこの日が来てしまった…。
いつかは必ず訪れる「引退」の二文字が、アニキ・金本の元にも来てしまった。しかし、これは「引退」では無く「卒業」だと思っている。
それは、直ぐにでもコーチとして帰ってくるだろうと思われているからだ。アニキ・金本の様な選手は、年齢は別としてそう簡単に出て来るものではない。従っていつかは必ずユニホームを変えて帰って来ると思っているのだ。
我ら10番目の野手達、そうしてファンは皆それを願っているだろうと思っている。
お疲れ様でした!アニキ!今まで夢をありがとう!
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引退金本「 4番・左翼」で先発出場!現役最後のウイニングボール捕球!メッセンジャー先制 2塁打
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