●沖縄県では 1日、男女58人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。同県では 4月30日に感染者が確認されて以降、 7月 8日に69日ぶりに 2人の感染が確認されるまで、感染者の確認はなかった。しかし最近は感染のペースが加速。先月26日は 6人だったが、27日以降、連日 2ケタに。28日の21人から29日は44人、30日は49人。31日に過去最多の71人を確認。この日の58人はそれに次ぐものだ。県内の感染者は計 453人。そこには含めないが、在沖縄米軍での感染者も計 256人にのぼる。先月 8日に69日ぶりに確認された 2人は、県外での感染が指摘された。県は 1日に独自の「緊急事態」を宣言。県外からの来訪を慎重に判断するよう強く求めているが、政府が「Go To トラベル」を推進しており、人の移動が止まるかは不透明だ。例年は観光シーズンだが、那覇市の「首里城公園管理センター」は、城郭内の有料区域などを 2~15日に臨時休業。「沖縄美ら海水族館」(本部町)も同じ期間、休館し、「平和祈念公園」(糸満市)は 1日から当分、臨時閉鎖する。県はまた、那覇市の繁華街でキャバレーなどに、15日までの営業自粛を要請。担当者は「個人への感染予防の呼び掛けだけでは抑えられない。より厳しい対応が必要」と説明した。那覇市の「首里城公園管理センター」は、「県独自の緊急事態宣言」を受けて、城郭内の有料区域などを 2~15日に臨時休業すると発表。「沖縄美ら海水族館」(本部町)も同じ期間、休館するとしている。県は那覇市の繁華街でキャバレーなどに、15日までの「営業自粛」を要請。他の飲食店にも営業短縮を促す。玉城デニー知事は 1日、西村康稔経済再生担当相と感染防止策をめぐり電話で意見交換した。
●東京都は 1日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに 472人報告されたと明らかにした。 7月31日の 463人を超えて過去最多を 3日連続で更新。 8月に入っても悪化傾向の深刻化が続く。都は警戒度を「4段階の指標」で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付け、小池百合子知事(68)は酒類提供の飲食店やカラオケ店に今月 3日から31日まで午後10時までの時短営業を要請している。千葉県で1日、73人の「新型コロナウイルス感染」を確認した。県と千葉市、船橋市、柏市が発表した。 1日当たりの感染者数は過去最多となった。カラオケ店でのクラスター(感染者集団)も確認された。
●「アベノマスク」と「決別」か-。安倍晋三首相(65)は 1日、「新型コロナウイルス感染症対策」などを協議するため首相官邸に入った際、いまや代名詞の「アベノマスク」とは異なる白マスクで口元を覆った。関係者によると、福島県で生産された布マスクという。ここにきて、施設などに8000万枚追加配布する予定が、「税金の無駄遣い」と批判され、一律配布を断念した。マスク不足も解消され、このままお役御免となるのか…。
●菅義偉官房長官(71)が積極的なメディア出演などで発信を強化している。「新型コロナウイルス」対策にとどまらず衆院解散の時期にも言及した。「ポスト安倍」の政局を見据え、主導権を確保しようとの狙いが透ける。ただ感染者増加を「圧倒的に東京問題」と断じた後、感染は全国各地に拡大。主張が裏目に出たり、発言を修正したりする場面が目立っている。
●関東甲信も 1日、ようやく梅雨が明けました。平年なら 7月28日には東北北部まで梅雨明けし、全国的に夏を迎えるのに、今年は気象庁長官が「記憶にない」と答えるほど梅雨前線が停滞し、各地に記録的な大雨をもたらしました。
記事をまとめてみました。
沖縄県では 1日、男女58人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。
同県では 4月30日に感染者が確認されて以降、 7月 8日に69日ぶりに 2人の感染が確認されるまで、感染者の確認はなかった。しかし最近は感染のペースが加速。先月26日は 6人だったが、27日以降、連日 2ケタに。28日の21人から29日は44人、30日は49人。31日に過去最多の71人を確認。この日の58人はそれに次ぐものだ。
県内の感染者は計 453人。そこには含めないが、在沖縄米軍での感染者も計 256人にのぼる。
沖縄美ら海水族館=沖縄県・本部町 (18年 2月虎ちゃん撮影)
先月 8日に69日ぶりに確認された 2人は、県外での感染が指摘された。県は現在、県外からの来訪を慎重に判断するよう要請している。例年の 8月は観光客も多いはずだが、那覇市の「首里城公園管理センター」は、「県独自の緊急事態宣言」を受けて、城郭内の有料区域などを 2~15日に臨時休業すると発表。「沖縄美ら海水族館」(本部町)も同じ期間、休館するとしている。
県は那覇市の繁華街でキャバレーなどに、15日までの「営業自粛」を要請。担当者は「個人への感染予防の呼び掛けだけでは抑えられない。より厳しい対応が必要」と説明し、他の飲食店にも営業短縮を促す。
玉城デニー知事は 1日、西村康稔経済再生担当相と感染防止策をめぐり電話で意見交換した。
玉城デニー沖縄県知事=沖縄県庁 (2018年 8月28日撮影)
真夏の 8月がスタートした 1日も、全国で「新型コロナウイルス感染」急増は止まらなかった。深刻な感染拡大で独自の緊急事態宣言をした沖縄県では58人の感染が確認された。本来なら観光シーズンまっさかりのはずだが、観光客に人気の首里城(那覇市)などは、 2日からの臨時休業を決めた。
同県では 4月30日以降、 7月 8日に69日ぶりに 2人の感染が確認されるまで、 2カ月あまり感染者の発表はなかった。しかし先月下旬から感染確認のペースが加速。先月26日の 6人が、27日以降、連日 2ケタ。31日に過去最多の71人で、この日はそれに次ぐ58人。感染確認は 1週間で 260人を超えた。県内の累計感染者数は計 453人。そこには含めないが、在沖縄米軍での感染者も計 256人。
沖縄美ら海水族館=沖縄県・本部町 (18年 2月虎ちゃん撮影)
県は 1日に独自の「緊急事態」を宣言。県外からの来訪を慎重に判断するよう強く求めているが、政府が「Go To トラベル」を推進しており、人の移動が止まるかは不透明だ。例年は観光シーズンだが、那覇市の「首里城公園管理センター」は、城郭内の有料区域などを 2~15日に臨時休業。「沖縄美ら海水族館」(本部町)も同じ期間、休館し、「平和祈念公園」(糸満市)は 1日から当分、臨時閉鎖する。
県はまた、那覇市の繁華街でキャバレーなどに、15日までの営業自粛を要請。担当者は「個人への感染予防の呼び掛けだけでは抑えられない。より厳しい対応が必要」と説明した。
首里城の正殿=沖縄県那覇市首里金城町 (18年 2月虎ちゃん撮影:19年10月31日未明消失)
真夏の 8月がスタートした 1日も、全国で「新型コロナウイルス感染」急増は止まらなかった。深刻な感染拡大で「独自の緊急事態宣言」をした沖縄県では58人の感染が確認された。本来なら観光シーズンまっさかりのはずだが、観光客に人気の首里城(那覇市)などは、 2日からの臨時休業を決めた。一方、東京都は 472人が報告され、過去最多を 3日連続で更新。東京に隣接する千葉、埼玉両県でも最多の感染数を記録した。
◇ ◇ ◇
沖縄県では 1日、男女58人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。
同県では 4月30日以降、 7月 8日に69日ぶりに 2人の感染が確認されるまで、 2カ月あまり感染者の発表はなかった。しかし先月下旬から感染確認のペースが加速。先月26日の6人が、27日以降、「連日2ケタ」。31日に過去最多の71人で、この日はそれに次ぐ58人。感染確認は 1週間で 260人を超えた。県内の累計感染者数は計 453人。そこには含めないが、在沖縄米軍での感染者も計 256人。
首里城・守礼門=沖縄県那覇市首里金城町 (18年 2月虎ちゃん撮影)
県は 1日に「独自の緊急事態」を宣言。県外からの来訪を慎重に判断するよう強く求めているが、政府が「Go To トラベル」を推進しており、人の移動が止まるかは不透明だ。例年は観光シーズンだが、那覇市の「首里城公園管理センター」は、城郭内の有料区域などを 2~15日に臨時休業。「沖縄美ら海水族館」(本部町)も同じ期間、休館し、「平和祈念公園」(糸満市)は 1日から当分、臨時閉鎖する。
県はまた、那覇市の繁華街でキャバレーなどに、15日までの営業自粛を要請。担当者は「個人への感染予防の呼び掛けだけでは抑えられない。より厳しい対応が必要」と説明した。
東京都は 1日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに 472人報告されたと明らかにした。 7月31日の 463人を超えて過去最多を 3日連続で更新。 8月に入っても悪化傾向の深刻化が続く。
7月は都内の感染者数がほぼ 3桁で推移し、下旬には初の 300人台に上る日も出た。 1カ月の合計6466人は月ごとの最多となり、累計感染者数の半数超を占めた。
都は警戒度を「4段階の指標」で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付け、小池百合子知事は酒類提供の飲食店やカラオケ店に今月 3日から31日まで午後10時までの時短営業を要請している。
千葉県で1日、73人の「新型コロナウイルス感染」を確認した。県と千葉市、船橋市、柏市が発表した。 1日当たりの感染者数は過去最多となった。カラオケ店でのクラスター(感染者集団)も確認された。
県によると、同県佐倉市のカラオケ 2店舗の利用者 6人の感染が新たに判明し、陽性者は計14人となり、県はクラスターが発生したと認定。 2店舗はいずれも個室がなく、大部屋に複数のグループが混在。換気やマイクの消毒はしていたものの、歌う際にマスクをしていなかったという。
「アベノマスク」と「決別」か-。安倍晋三首相は 1日、「新型コロナウイルス感染症対策」などを協議するため首相官邸に入った際、いまや代名詞の「アベノマスク」とは異なる白マスクで口元を覆った。「給食当番みたい」などと酷評され、あごがはみ出ていた小さめの布マスクではなく、この日は幅広。関係者によると、福島県で生産された布マスクという。全世帯に 2枚ずつ配ると発表して以来、酷評され続けてきたアベノマスクだが、首相はかたくなにつけ続けた。ここにきて、施設などに8000万枚追加配布する予定が、「税金の無駄遣い」と批判され、一律配布を断念した。
「アベノマスク」とは異なるマスクを着けた安倍晋三首相=首相官邸
麻生太郎財務相や菅義偉官房長官ら側近すら、「アベノマスク」はつけなかった。「コロナ」対応のまずさで「 1強」弱体化が指摘される首相の、孤立の象徴ともいわれた「アベノマスク」。マスク不足も解消され、このままお役御免となるのか…。
菅義偉官房長官が積極的なメディア出演などで発信を強化している。「新型コロナウイルス」対策にとどまらず衆院解散の時期にも言及した。「ポスト安倍」の政局を見据え、主導権を確保しようとの狙いが透ける。ただ感染者増加を「圧倒的に東京問題」と断じた後、感染は全国各地に拡大。主張が裏目に出たり、発言を修正したりする場面が目立っている。
▽思惑
「常にいろいろな対応を考えることが危機管理で一番大事だ」。菅氏は 1日の読売テレビ番組で、歴代最長内閣で危機管理対応を仕切ってきた自負をにじませた。
7月19日のテレビ番組では「新型コロナ特別措置法」改正を求める声が地方自治体から上がっていることを踏まえ「新しい法律は必要だ」と力説。30日のテレビ番組収録では、今秋の衆院解散・総選挙について「なかなか難しいのではないか。『コロナ』(対策)に専念してほしいというのが国民の声だろう」と踏み込んだ。
安倍晋三首相の専権事項である解散の時期に関し、首相のフリーハンドを縛りかねない発言をした背景には、「ポスト安倍」をにらんだ菅氏の思惑がにじむ。
周辺によると、菅氏は、安倍首相自身が来年9月に任期を迎える自民党総裁の連続4選を否定していることを踏まえ、来年に総裁選を行い、新総裁の下で衆院解散・総選挙に臨むべきだとの戦略を描いている。安倍首相が今秋の衆院解散に踏み切れば、そのもくろみが崩れかねないとの事情がありそうだ。
菅義偉官房長官=国会 (2019年 4月28日撮影)
▽押し付け
だが積極発信は、狙い通りの成果を得ているとは言い難い。「東京問題」発言に対して、小池百合子東京都知事が「むしろ国の問題」と反論。
菅氏は、 8月 1日のテレビ番組でも、東京都による無症状者や軽症者用のホテル確保について「陽性者が増え始めた時、 200ぐらいの部屋しか確保できていない状況もあった」と都を批判したものの、国と都が責任を押し付け合っているような印象は拭えない。
感染が全国に拡大し、各地で新規感染者数が過去最多を更新。一義的に自治体に対策を委ねる政府の対応を疑問視する声は日増しに強くなっている。
1日の番組では特措法改正についても「まだ何をどう変えるか理解されておらず、簡単に改正できない。時間はかかる」と慎重な言い回しに切り替えた。首相の専権事項である解散への発言については自民党内から「越権行為だ」(ベテラン)との批判も出ている。
菅氏は 2日もテレビ出演を予定しており、その発言や影響が注目を集めることになりそうだ。
関東甲信も 1日、ようやく梅雨が明けました。平年なら 7月28日には東北北部まで梅雨明けし、全国的に夏を迎えるのに、今年は気象庁長官が「記憶にない」と答えるほど梅雨前線が停滞し、各地に記録的な大雨をもたらしました。そういえば今年は台風発生のニュースも耳にしません。どうして? 「ひるおび!」(TBS系)でおなじみの気象予報士・森朗さん(60)に聞きました。
-関東甲信の梅雨明けが8月になりました。13年ぶりで、1951年の統計開始以来、70年間で 4度しかないそうですが、なぜこんなに遅れたんでしょう
森 梅雨前線は例年、南北に動きながら、勢力を強めた太平洋高気圧に追われるように北上して梅雨が明けるのですが、今年は太平洋高気圧が北に張り出してこないので同じところにとどまっていました。各地で大雨になり、関東も梅雨の中休みがなく、都心では7月18日まで19日連続雨という記録もつくりました。日照時間は戦後最短です。
-太平洋高気圧はどうして張り出してこなかったのですか
森 偏西風が大きく蛇行して太平洋高気圧の北への移動を押さえつけていました。北に張り出せない太平洋高気圧は西へ広がり、 7月は沖縄から西は晴れが続いていました。
気象予報士で「ウェザーマップ」社長の森朗さん
-偏西風はどうして蛇行したんですか
森 そもそも始まりはインド洋の海水温です。今年はインド洋の東側の海水温が高く、中国大陸に暖かく湿った空気を送り込んでいます。この暖気の固まりのため、偏西風は北を流れ、その反動のように黄海から朝鮮半島付近で大きく南に下がった。太平洋高気圧は偏西風に負けて北に広がれないんです。台風は例年、 7月に 4、 5個発生しますが、今年はゼロでした。台風は太平洋高気圧を押し上げる後ろ盾でもあるのですが、6月12日の2号以来、発生していないんです。
-なぜでしょう
森 これもインド洋東側の海水温が関係しています。インド洋東側でできた上昇気流は、フィリピン付近で下降気流になります。太平洋高気圧も西に張り出しているため、フィリピン近海での熱帯低気圧の発生が抑えられているんです。
-もしかすると、「三峡ダム」が決壊するのではないかと大騒ぎになっている中国の長江流域の豪雨もインド洋の海水温に関係しているのですか
森 そうです。インド洋から大量に流れ込んだ暖かく湿った空気が、長江の流域に大雨をもたらしています。日本と同じ梅雨前線上にあります。シベリアの熱波も関係があります。シベリアは大陸性で夏は暑くなりますが、今年は暖気が流れ込んで異常高温になっているんです。