●「ウル虎の夏2020」のイベントとして、現在はタイガースアカデミーコーチを務めるOB今成亮太氏(32)が試合前に登場。「ものまね」でスタメン紹介を行った。スタメン紹介終了後のミニトークタイムでは笑いを誘った。司会者から要望が多かったと促されると、上本博紀内野手(34)の独特な打撃フォームも見事に再現。その後、試合直前には守備位置に就く選手の呼び出しも行った。このイベントは「ファンともっと!」プロジェクトの一環として、「ヒーローインタビューをもっと楽しくしてほしい」というファンの意見から実現したもの。阪神が「勝利」した場合は、今成氏によるヒーローインタビューも行われる予定で、 2日も同様に開催される。
●阪神はDeNA今永昇太投手(26)に「7者連続三振」の屈辱を味わった。DeNAは 1回、ネフタリ・ソト外野手(30)の「「8号ソロ」で先制した。先発今永は 3回まで無失点の力投。阪神は 3回、二死 2塁の好機を生かせず無得点。阪神は 4回に梅野隆太郎捕手(29)の「2点適時打」で追いつく。DeNAは 6回までに「4本塁打」の 1発攻勢を仕掛け、 3点リードで終盤へ。DeNAは 6、 7回にも本塁打を放ち、 5発 7得点で貯金生活へ。今永は「4勝」目。阪神はエース西勇輝投手(29)が踏ん張れず「借金1」となった。阪神がエース対決で完敗した。先発西勇輝投手は球が高めに浮き、オリックス時代の15年 9月 5日北海道日本ハム戦以来、 5年ぶりの 1試合 4被弾でKOされた。対照的にDeNA先発の今永昇太投手は 2点を勝ち越した直後の 5回以降、「7者連続三振」を奪い、阪神打線を圧倒した。阪神は引き分け1戦を挟んで「3連敗」となり、 7月18日以来の借金生活に逆戻りした。同一投手から「7人連続三振」はソフトバンク森唯斗投手(28)に15年 6月10日に喫して以来、球団史上最長タイ。
●エースが 6回 7安打 5失点で無念の降板。悪い流れは止まらなかった。 7回に「2番手」で能見篤史投手(41)が登板。先頭の梶谷隆幸外野手(31)に投じた初球、 143キロ直球はバックスクリーン左横に吸い込まれた。DeNAの 5本目の本塁打に、詰めかけた阪神ファンは声も出ないようだった。西勇輝投手はぼうぜんとした様子で、打球の行方を見つめた。同点に追いついた直後の 5回二死 3塁。DeNA「4番」佐野恵太外野手(25)に、フルカウントから高めのシュートをはじき返された。打球は左翼ポールを直撃。「勝ち越しの2ラン」を浴びた。いつも笑顔がトレードマークだが、この日は表情がさえない。初回、 4回はともに二死からソトと大和内野手(32)に「ソロ本塁打」を浴びた。そして 5回に 3本目の「2ラン」…。悪夢はまだ終わらなかった。 6回に先頭の宮崎敏郎内野手(31)にまたもレフトスタンドへ運ばれた。 1試合 4被弾は、オリックス時代の15年 9月5日、北海道日本ハム戦以来、自己ワーストタイ。 1試合 2被弾以上は阪神移籍後初めてのことだった。右腕は試合後、言葉を残さずに球場を後にした。疲労も蓄積する時期で、指揮官は変わらぬ信頼を口にした。前日 7月31日の引き分けを挟んで「3連敗」。「勝率5割」を切り、借金生活に逆戻り。「Aクラス」再浮上へ、ここが踏ん張りどころだ。
●ジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)が今季初めて甲子園の右翼で先発出場し、転倒してしまった。 3回二死に佐野の右翼線への安打を捕った際、芝生で足を滑らせて転び、 3塁打にしてしまった。打撃では打点を記録したが、無安打だった。
● 1発攻勢に泣いた夜に、選手会長のバットが火を噴いた。梅野隆太郎捕手が連夜の快音を響かせた。梅野隆太郎捕手が執念の打撃で同点打を放った。 2点を追う 4回一死満塁。今永に追い込まれたあと速球、チェンジアップ、スライダーをことごとくファウルで 6球粘った末の11球目を攻略。甘く入ったチェンジアップをとらえて、 3遊間を破った。一時は同点に追いつく「2点タイムリー」で先発西勇をもり立てた。打率は「リーグ上位」に位置する。打撃好調な司令塔の面目躍如だ。前日 7月31日には「先制3ラン」。チーム21イニングぶりの得点で、「0行進」を止めていた。毎年恒例のイベント「ウルトラの夏」 2試合目にして、合計「7打数3安打5打点1本塁打」。球場に駆け付けたファンが、イエローを基調とした特別ユニホームで埋まるなか、梅野のバットは元気だ。矢野監督もうなずいた。この日は西勇が 4度、能見が 2度、伊藤和雄和投手(30)、小川一平投手(23=東海大学九州)がそれぞれ 1度ずつと、合計 8度のワンバウンド投球に、体を張って止めた。合計 5被弾したが、正捕手としての仕事を黙々とこなしている開幕当初は原口文仁捕手(28)、坂本誠志郎捕手(26)との併用が続いたが、 6月28日DeNA戦(横浜)からここまで27試合はすべて先発出場。「打率3割4分、35安打」はチームトップ。湿りがちな打線を梅野が支えている。
●近本光司外野手(25)が、DeNA今永に苦戦する打線のなかで孤軍奮闘した。復調ぶりを示したのは 1回だ。 150キロ速球を痛烈なゴロで中前へ。球威がある高めの球にも負けず押し返した。打撃は上昇気配を示しており、 3度目の「猛打賞」をマーク。 7月に長らく 1割台だった打率を、今年最高の「2割4分4厘」まで戻した。矢野燿大監督(51)は評価した。この日は塁上に立つと脚力も光り、 1試合「2盗塁」。今季「12個目」の盗塁を積み上げ、「セ・リーグトップ」を独走する。リードオフマンが本調子になれば、得点力アップにつながる。リードオフマンは 8回無死 1塁でも、 1走・陽川尚将内野手(29)とのヒットエンドランで右前打。 7月26日の中日戦(ナゴヤドーム)以来今季 3度目の「猛打賞」とすると、すかさず 2盗を決めた。初の 1試合 2盗塁で、リーグトップの12個目。「打率2割4分4厘」は、まだ物足りない。それでもチームトップの20得点は、いかに得点力を左右する存在であるかを証明している。近本も必死で不振を脱出した一人だ。 7月下旬まで「打率1割台」で低迷し、一時は先発から外れた。遠征中も時間を探して井上一樹打撃コーチ(49)とロングティーに励むなど苦心の末、スタメンに復帰後の 6試合は22打数11安打で「打率5割」。心配な攻撃陣だが、“導火線”の稼働は救いだ。
●甲子園の一部スタンドが「密集状態」になった。この日、発表された観衆は「新型コロナウイルス感染対策」のため上限とされている5000人を下回る4968人。だが、前日 7月31日までと比べてライト外野席や 1塁側ベンチ後方の内野席にファンが片寄っていることは一目瞭然だった。なぜ、このような現象が起こったのか…?球団は 7月10日に、当初の予定通り 8月 1日から観客の上限を5000人から 1万8000人に引き上げてチケットを発売するとリリースした。しかし、政府がイベントの入場者数の制限緩和を見送ったことを受けて、方針を変更せざるを得なくなった。この試合も当初は 1万8000人分を売り出す予定だったために、人気のあるライト外野席などから席が埋まっていったとみられる。黄色に染まった右翼スタンドからは力強いメガホンの音が鳴り響いた。
● 2日DeNA戦(甲子園)に先発する岩貞祐太投手が、リリーフ陣を助ける投球で「8勝」目を目指す。
記事をまとめてみました。
<阪神 3- 7横浜DeNA>◇ 8回戦◇阪神 3勝 4敗 1分◇ 1日◇阪神甲子園球場
「ウル虎の夏2020」のイベントとして、現在はタイガースアカデミーコーチを務めるOB今成亮太氏が試合前に登場。「ものまね」でスタメン紹介を行った。
元阪神の今成亮太氏はものまねで選手紹介する=阪神甲子園球場
「1番、陽川」のアナウンスが流れると、今成氏は陽川の打撃フォームをまねした後にゴリラポーズ。「1番陽川」から「9番西勇」の、そして最後に矢野監督の現役時代のものまねまで披露。自身のものまねをされた選手たちからは笑みがこぼれ、観客を盛り上げた。
阪神スタメン発表でものまねを行う今成亮太氏、「6番」梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
スタメン紹介終了後のミニトークタイムでは「梅野選手、目の前にいたんですけど、『僕のはあまり似ていませんでした』と言っていました。一番自信あるのは植田選手ですが、一番面白かったと思います」と笑いを誘った。司会者から要望が多かったと促されると、上本の独特な打撃フォームも見事に再現。その後、試合直前には守備位置に就く選手の呼び出しも行った。
阪神スタメン発表でものまねを行う今成亮太氏、現役時代の矢野燿大監督=阪神甲子園球場
このイベントは「ファンともっと!」プロジェクトの一環として、「ヒーローインタビューをもっと楽しくしてほしい」というファンの意見から実現したもの。阪神が「勝利」した場合は、今成氏によるヒーローインタビューも行われる予定で、 2日も同様に開催される。
DeNAは 1回、ソトの「「8号ソロ」で先制した。先発今永は 3回まで無失点の力投。阪神は 3回、二死 2塁の好機を生かせず無得点。
阪神は 4回に梅野の「2点適時打」で追いつく。DeNAは 6回までに「4本塁打」の 1発攻勢を仕掛け、 3点リードで終盤へ。
DeNAは 6、 7回にも本塁打を放ち、 5発 7得点で貯金生活へ。今永は「4勝」目。阪神はエース西勇が踏ん張れず「借金1」となった。
4回表DeNA二死、西勇輝投手は大和内野手に左越え本塁打を浴びた=阪神甲子園球場
阪神がエース対決で完敗した。先発西勇輝投手は球が高めに浮き、オリックス時代の15年 9月 5日日本ハム戦以来、 5年ぶりの 1試合 4被弾でKOされた。
対照的にDeNA先発の今永昇太投手は 2点を勝ち越した直後の 5回以降、「7者連続三振」を奪い、阪神打線を圧倒した。阪神は引き分け1戦を挟んで「3連敗」となり、 7月18日以来の借金生活に逆戻りした。
6回表DeNA無死、西勇輝投手は宮崎敏郎内野手(手前右)に左越え本塁打を浴びた=阪神甲子園球場
阪神はDeNA今永に「7者連続三振」の屈辱を味わった。
2点を勝ち越された直後の 5回、先頭西勇が空振り三振してから歯が立たない。
6回はサンズ、大山、ボーアのクリーンアップ 3人が空振り三振…。中盤は早いカウントからカーブを織り交ぜられて、幻惑された。 7回先頭の梅野まで 7個の「K」が並んだ。
矢野監督は「今永とずっと毎日やるわけじゃない。明日は明日の投手が来る」と切り替えた。同一投手から「7人連続三振」はソフトバンク森唯斗に15年 6月10日に喫して以来、球団史上最長タイ。
試合に敗れるもグラウンドで出てきてあいさつする矢野燿大監督=阪神甲子園球場
阪神が引き分けを挟んで3連敗となり、7月18日以来の借金生活に逆戻りした。矢野燿大監督の主な一問一答は以下の通り
-西勇らしくない投球。長いシーズン、こういうこともある
矢野監督 まあ、あるでしょ。そんなにね、 1年間ずっとなかなか簡単には(いかない)。
-疲労もたまる時期
矢野監督 それもあると思うし。それがプロとして 1年間戦う難しさでもあるしね。でもそこは経験あるんで、西に任せてます。
-打線は
矢野監督 まあね、流れもあるしね。 2点取ったところで、よしというところの(もう) 1点というところもある。打線自体のつながりっていうのがね、現状、前回のヤクルトからちょっと打てない。どうしても中継ぎが踏ん張れないっていう形のゲームになってしまっている。
8回裏阪神無死 1塁、右前安打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
-DeNA今永が良かったと言うよりも自軍の状態を上げることが大事
矢野監督 もちろんそうなんだけど。今永とずっと毎日やるわけじゃないんで。明日は明日のピッチャーが来るので。その中で 1人 1人が、また状態を上げていくのが大事になってくる。
-近本がいい働き
矢野監督 もちろんチカが出たら、やっぱり盗塁っていうところを想像して、警戒するっていうところで言うとキーになる選手。チカの当たりが出てきてるのは 1つプラスの材料。その回数が多くいけば得点になる。返す時のバッティングが今ちょっとね。もちろん、気持ちはみんな返したいっていう気持ちが出てるのもこっちに十分伝わってるし、そこでどれだけ対応していくかというのが、ピッチャーも打たせない、打者も力みが出てくる難しさもあると思う。そこがポイントかな。
-梅野が粘って適時打
矢野監督 頼もしかったね。あんだけ粘ってしぶといヒットでつなげてくれたというのは、本当にあそこでムード変わった。そういうところでは。ワンバウンドもよく止めて、リュウも捕手として大変なことも分かっているし、その中であのヒットというのは、チーム全体にとっても大きいヒットでした。
西勇輝投手はぼうぜんとした様子で、打球の行方を見つめた。同点に追いついた直後の 5回二死 3塁。DeNA「4番」佐野に、フルカウントから高めのシュートをはじき返された。打球は左翼ポールを直撃。「勝ち越しの2ラン」を浴びた。
いつも笑顔がトレードマークだが、この日は表情がさえない。初回、 4回はともに二死からソトと大和に「ソロ本塁打」を浴びた。そして 5回に 3本目の「2ラン」…。悪夢はまだ終わらなかった。 6回に先頭の宮崎にまたもレフトスタンドへ運ばれた。 1試合 4被弾は、オリックス時代の15年 9月5日、日本ハム戦以来、自己ワーストタイ。 1試合 2被弾以上は阪神移籍後初めてのことだった。右腕は試合後、言葉を残さずに球場を後にした。常に好投できるわけではない。矢野監督は「まあ、あるでしょ。そんなにはね。 1年間、ずっとなかなか簡単には…」とかばった。
阪神先発西勇輝投手=阪神甲子園球場
エースが 6回 7安打 5失点で無念の降板。悪い流れは止まらなかった。 7回に「2番手」で能見が登板。先頭の梶谷に投じた初球、 143キロ直球はバックスクリーン左横に吸い込まれた。DeNAの 5本目の本塁打に、詰めかけた阪神ファンは声も出ないようだった。
1試合計 5被弾は、18年 5月11日広島戦以来。甲子園に限れば、ちょうど10年前の10年 8月 1日中日戦で「6本塁打」を浴びて以来だ。パワーを見せつけたDeNA打線とは反対に、阪神打線は今永に「7者連続三振」を喫するなど投打で屈辱を味わった。
西勇は開幕投手を務めた 6月19日から、 6戦連続でクオリティースタート( 6回以上、自責点 3以内)。前回まで 4戦連続で 120球前後の力投を見せていた。今季初めて 4点以上を失った。疲労も蓄積する時期で、指揮官は「それ(疲れ)もあると思うし。それがプロとして 1年間戦う難しさでもあるしね。でもそこは経験あるんで、西に任せてます」と変わらぬ信頼を口にした。
初回の失点に悔しそうな表情を見せる阪神先発西勇輝投手=阪神甲子園球場
前日 7月31日の引き分けを挟んで「3連敗」。「勝率5割」を切り、借金生活に逆戻り。「Aクラス」再浮上へ、ここが踏ん張りどころだ。
▼西勇の1試合被本塁打は自己最多タイ。オリックス在籍の15年 9月 5日の北海道日本ハム戦「4被本塁打」に続き 2度目で、19年の阪神移籍後では最悪となった。
▼阪神投手の「1試合4被本塁打」は、17年 5月10日、東京ドームでの巨人戦で岩貞が「4被本塁打」して以来。また「チーム5被本塁打」は、18年 5月11日マツダスタジアムでの広島戦で 5本打たれて以来、 2年ぶり。
▼甲子園での阪神投手個人の「同一試合4被本塁打、チーム5被本塁打以上」となると、いずれも10年 8月 1日中日戦以来。先発下柳剛が「4被本塁打」し、救援の久保田智之も「2本塁打」を浴び「計6被本塁打」。くしくも10年前の同じ日付だった。なおこのときは、「0本塁打」の阪神が、 8- 7の「ルーズベルトゲーム」で「勝利」を収めている。
5回までに 4失点と苦しむ西勇輝投手=阪神甲子園球場
安定感抜群のエースがまさかのアーチ攻勢を受けた。西勇輝投手がDeNA打線のパワーに屈し、自己ワーストタイの「4被弾」。 6回 5失点で今季「3敗」目を喫した。チームでも10年 8月 1日中日戦以来となる「甲子園5被本塁打」。左腕今永に「7者連続三振」を奪われるなど投打で屈辱の 1日となった。引き分けを挟んで「3連敗」で借金「1」。ここが踏ん張りどころだ。
◇ ◇ ◇
西勇はぼうぜんとした様子で、打球の行方を見つめた。同点に追いついた直後の 5回二死 3塁。DeNA「4番」佐野に、フルカウントから高めのシュートをはじき返された。打球は左翼ポールを直撃。「勝ち越しの2ラン」を浴びた。
DeNAに負けファンにあいさつする矢野燿大監督(左)=阪神甲子園球場
いつも笑顔がトレードマークだが、この日は表情がさえない。初回、 4回はともに 2試合からソトと大和に「ソロ本塁打」を浴びた。そして 5回に 3本目の「2ラン」…。悪夢はまだ終わらなかった。 6回に先頭の宮崎にまたもレフトスタンドへ運ばれた。「1試合4被弾」は、オリックス時代の15年 9月 5日、日本ハム戦以来、自己ワーストタイ。「1試合2被弾以上」は阪神移籍後初めてのことだった。右腕は試合後、言葉を残さずに球場を後にした。常に好投できるわけではない。矢野監督は「まあ、あるでしょ。そんなにはね。 1年間、ずっとなかなか簡単には…」とかばった。
エースが 6回 7安打 5失点で無念の降板。悪い流れは止まらなかった。 7回に「2番手」で能見が登板。先頭の梶谷に投じた初球、 143キロ直球はバックスクリーン左横に吸い込まれた。DeNAの「5本目の本塁打」に、詰めかけた阪神ファンは声も出ないようだった。
7回裏阪神無死、梅野隆太郎捕手は空振り三振に終わる=阪神甲子園球場
「1試合計5被弾」は、18年 5月11日広島戦以来。甲子園に限れば、ちょうど10年前の10年 8月 1日中日戦で「6本塁打」を浴びて以来だ。パワーを見せつけたDeNA打線とは反対に、阪神打線は今永に「7者連続三振」を喫するなど投打で屈辱を味わった。
西勇は開幕投手を務めた 6月19日から、 6戦連続でクオリティースタート( 6回以上、自責点 以内)。前回まで 4戦連続で 120球前後の力投を見せていた。今季初めて 4点以上を失った。疲労も蓄積する時期で、指揮官は「それ(疲れ)もあると思うし。それがプロとして 1年間戦う難しさでもあるしね。でもそこは経験あるんで、西に任せてます」と変わらぬ信頼を口にした。
前日 7月31日の引き分けを挟んで「3連敗」。「勝率5割」を切り、借金生活に逆戻り。「Aクラス」再浮上へ、ここが踏ん張りどころだ。
▼阪神が同一投手から「7者連続三振」を奪われたのは球団ワーストタイで、 5年ぶり 5度目。なおプロ野球最長は 9人連続で、南海が57年阪急戦で梶本隆夫に、西鉄が58年東映戦で土橋正幸にそれぞれ喫している。
ジェリー・サンズ外野手は佐野恵太外野手の右翼への打球を捕球するも足をすべらせ転倒し 3塁打とする=阪神甲子園球場
ジェリー・サンズ外野手が今季初めて甲子園の右翼で先発出場し、転倒してしまった。
3回二死に佐野の右翼線への安打を捕った際、芝生で足を滑らせて転び、 3塁打にしてしまった。開幕前の実戦でも甲子園の右翼を守るなど準備を重ねてきたが、今後も精度を上げていく。打撃では 8回無死 2、 3塁で 3遊間への深いゴロを遊撃の名手大和に阻まれ、ゴロアウトになった。打点を記録したが、無安打だった。
梅野隆太郎捕手が執念の打撃で同点打を放った。
2点を追う 4回一死満塁。今永に追い込まれたあと速球、チェンジアップ、スライダーをことごとくファウルで 6球粘った末の11球目を攻略。甘く入ったチェンジアップをとらえて、 3遊間を破った。
「負けている場面でしたし、なんとか追いつきたいという一心で打席に入りました。自分の仕事ができて良かったです」。一時は同点に追いつく「2点タイムリー」で先発西勇をもり立てた。打率は「リーグ上位」に位置する。打撃好調な司令塔の面目躍如だ。
4回裏阪神一死満塁、左前へ同点となる「2点適時打」を放った梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
1発攻勢に泣いた夜に、選手会長のバットが火を噴いた。梅野隆太郎捕手が連夜の快音を響かせた。
0- 2の 4回、安打と 2四球から一死満塁で巡ってきた第 2打席。カウント 2- 2から 6球ファウルで粘り、DeNA今永の甘く入った11球目を逃さなかった。 135キロチェンジアップをとらえ、打球は 3遊間を破った。「負けている場面でしたし、なんとか追いつきたいという一心で打席に入りました。自分の仕事ができて良かったです」。エース左腕に粘り勝ち。一時は同点に追いつく「2点適時打」で、気を吐いた。
4回裏阪神一死満塁、梅野隆太郎捕手は左前同点適時打を放ちガッツポーズ=阪神甲子園球場
前日 7月31日には「先制3ラン」。チーム21イニングぶりの得点で、「0行進」を止めていた。毎年恒例のイベント「ウルトラの夏」 2試合目にして、合計「7打数3安打5打点1本塁打」。球場に駆け付けたファンが、イエローを基調とした特別ユニホームで埋まるなか、梅野のバットは元気だ。矢野監督も「頼もしかったね。あれだけ粘ってしぶといヒットでつなげてくれたというのは、本当にあそこでムードが変わった」とうなずいた。
4回に「「2点適時打」を放った梅野隆太郎捕手はファンの歓声にこたえる=阪神甲子園球場
この日は西勇が 4度、能見が 2度、伊藤和、小川がそれぞれ 1度ずつと、合計 8度のワンバウンド投球に、体を張って止めた。合計 5被弾したが、正捕手としての仕事を黙々とこなしている。現役時代は捕手だった指揮官も「ワンバウンドもよく止めて。リュウ(梅野)も捕手として大変なことも分かっている」と評価した。
開幕当初は原口、坂本との併用が続いたが、 6月28日DeNA戦(横浜)からここまで27試合はすべて先発出場。「打率3割4分、35安打」はチームトップ。湿りがちな打線を梅野が支えている。
近本光司外野手が、DeNA今永に苦戦する打線のなかで孤軍奮闘した。
復調ぶりを示したのは 1回だ。 150キロ速球を痛烈なゴロで中前へ。球威がある高めの球にも負けず押し返した。打撃は上昇気配を示しており、 3度目の「猛打賞」をマーク。 7月に長らく 1割台だった打率を、今年最高の「2割4分4厘」まで戻した。
矢野監督は「チカが出たら盗塁を想像して、警戒するところではキーになる選手。チカの当たりが出てきているのはプラス材料」と評価した。この日は塁上に立つと脚力も光り、 1試合「2盗塁」。今季「12個目」の盗塁を積み上げ、「セ・リーグトップ」を独走する。リードオフマンが本調子になれば、得点力アップにつながる。
8回裏阪神無死 1、 3塁、 1走近本光司外野手(左)は 2盗を決める=阪神甲子園球場
スタートを切るたび、ベースを奪うたびに甲子園がわいた。塁に出るからこそ目立つ魅力。近本に輝きが戻ってきた。矢野監督は「3連敗」の中で光に注目した。
「チカ(近本)の当たりが出てきているのは一つプラスの材料やし、その回数が多くなれば得点になるので」
一時は同点に追いついた 4回の攻撃も、起点は切り込み隊長だ。先頭で右前打。 2進後に大山の打席で 3盗に成功した。バッテリーにプレッシャーを与え、大山とボーアの連続四球の後に梅野が 2点打。改めて攻撃パターンを実感した指揮官は、背番号「5」に攻撃陣の復活の鍵を託した。
「もちろんチカが出たら、やっぱり(相手が)盗塁というところを想像して警戒するというところで、キーになる」
セ・リーグ盗塁数上位5傑
リードオフマンは 8回無死 1塁でも、 1走・陽川とのヒットエンドランで右前打。 7月26日の中日戦(ナゴヤドーム)以来今季 3度目の「猛打賞」とすると、すかさず 2盗を決めた。初の 1試合 2盗塁で、リーグトップの12個目。「打率0.244」は、まだ物足りない。それでもチームトップの20得点は、いかに得点力を左右する存在であるかを証明している。
下降気味の打線について、清水ヘッドコーチは「打撃コーチがいろいろ考えてくれている。選手を信じてやっていきます」と話した。近本も必死で不振を脱出した一人だ。 7月下旬まで「打率1割台」で低迷し、一時は先発から外れた。遠征中も時間を探して井上打撃コーチとロングティーに励むなど苦心の末、スタメンに復帰後の 6試合は22打数11安打で「打率0.500」。心配な攻撃陣だが、“導火線”の稼働は救いだ。
甲子園の一部スタンドが「密集状態」になった。この日、発表された観衆は「新型コロナウイルス感染対策」のため上限とされている5000人を下回る4968人。だが、前日 7月31日までと比べてライト外野席や 1塁側ベンチ後方の内野席にファンが片寄っていることは一目瞭然だった。なぜ、このような現象が起こったのか…?
ライトで大勢のファンが集まって観戦する=阪神甲子園球場
球団は 7月10日に、当初の予定通り 8月 1日から観客の上限を5000人から 1万8000人に引き上げてチケットを発売するとリリースした。しかし、政府がイベントの入場者数の制限緩和を見送ったことを受けて、方針を変更せざるを得なくなった。 7月23日には 8月上旬に主催する 5試合( 1、 2日のDeNA戦と 4~ 6日の巨人戦)で上限5000人を維持すると発表した。
7月31日のレフトスタンド=阪神甲子園球場
この試合も当初は 1万8000人分を売り出す予定だったために、人気のあるライト外野席などから席が埋まっていったとみられる。この日はアルプス席が初めて開放されたが、 3塁側アルプス席はわずか数十人。一方、黄色に染まった右翼スタンドからは力強いメガホンの音が鳴り響いた。
試合前、リラックスでキャッチボールする岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
2日DeNA戦(甲子園)に先発する岩貞祐太投手が、リリーフ陣を助ける投球で「8勝」目を目指す。チームは勝ったものの、直近 2戦連続で 4回で降板。
「ここ 2試合は早い回で降板してしまっているので、目の前のアウトを 1つずつ丁寧に取って、少しでも長いイニングを投げ、チームの勝利につながるようなピッチングをしたいです」と意気込んだ。
※ 8月 2日の予告先発は、阪神・岩貞祐太投手(28)ーDeNA・平良拳太郎投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (07月)
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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