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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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矢野監督との口論で審判団謝罪、調査進め経緯を説明!原口2号ソロ、同期先発秋山を女房役がもり立て!

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ヤクルト阪神17回戦(26日、神宮)で審判団と阪神矢野燿大監督が口論になった件について、一夜明けの27日、セ・リーグ杵渕統括が神宮球場で一連の騒動について代表取材で説明を行った。26日の試合では 7回表の攻撃で、阪神ベンチがリクエストを要求。その判定の審議中に次打者席にいた近本がバックネット裏記者席にいた記者とやりとりしたかを巡って、 8回裏の開始前と試合後に審判団と矢野監督が話し合うシーンがあった。杵渕氏はこの日午後、矢野監督に試合進行がスムーズにいかず遅れたことについてわびたという。この日の試合前のメンバー交換の際には、前日の責任審判だった森氏が頭を下げた。

阪神は 1回ジェリー・サンズ外野手(33=キウム・ヒーローズ)の適時打で 1点、 2回原口文仁捕手(28)の「2号ソロ」で 1点、 3回も小幡竜平内野手(20)の適時打で 1点。ヤクルトは 1回坂口智隆内野手(35)の 2塁打で 2点。 4回から 6回まで両チームとも追加点なし。ヤクルト吉田大喜投手(23=日体大)は 6回 9安打 3失点、阪神秋山拓巳投手(29)は 6回 4安打 2失点。 1点差で終盤へ。阪神が 7回に打者一巡 5点と突き放して快勝。連敗を「3」で止めた。秋山「6勝」目。ヤクルトは今季初の「同一カード3連勝」を逃した。ヤクルト吉田喜は「5敗」目。阪神が投打かみあっての白星で、連敗を「3」で止めた。初回に先頭の近本光司外野手(25)が右前打を放つと、 2盗に成功。二死 2塁から「4番」サンズが先制の左前適時打を放った。 1回裏に逆転されたが、すぐさま 2回に原口の「2号ソロ」で同点に。 3回には小幡が勝ち越し打を放った。先発秋山は 2回以降安定した投球を続け、 6回 4安打 2失点。打線は 7回には 5安打を集中し、突き放した。守備でも 2回の近本や、 4回のサンズのプレーなど好守が続いた。「新型コロナウイルス騒動」の渦中で前夜までチームの連敗は「3」となり、この日敗れていれば貯金を吐き出すところだったが、その危機を脱する快勝だった。

近本光司外野手が「2年連続20盗塁」を達成した。 1回、先頭打者でヤクルト吉田喜から右前打で出塁。その後、「2番」北條史也内野手(26)の打席で 2度のけん制をかいくぐり、 4球目に 2盗に成功した。昨季は「36盗塁」でルーキーながら「盗塁王」に輝いたリードオフマンは健在。「リーグ2位」の巨人増田大内野手(30)に「4盗塁」差をつけ、トップを走っている。その後二死 2塁となり、「4番」サンズの左前適時打で阪神が先制した。「3連敗」ストップへ、幸先よくスタートを切った。 6、 7月に「1割台」だった近本の打率は、この日の活躍で「2割9分5厘」。自身初の「打率3割台」も見えてきた。チームの緊急事態のなか、頼りのリードオフマンが元気を取り戻した。

阪神が原口文仁捕手の「2号ソロ」で同点に追いついた。 1- 2の 2回先頭。ヤクルト吉田喜の初球、高めにきたカットボールを振りぬいた。打球は虎党の待つ左翼席へ一直線。開幕 2戦目の 6月20日巨人戦(東京ドーム)以来の 1発で試合を振り出しに戻した。この日先発の秋山とは09年ドラフトの同期入団。 1回にサンズの適時打で先制し、直後に逆転を許した同学年右腕を女房役がもり立てた。開幕 2戦目の 6月20日巨人戦以来、 3カ月ぶりの同点の「2号ソロ」。チームは「新型コロナウイルス」の集団感染、さらに前日26日には、試合中に外部とのやりとりがあったのではないかと指摘される一幕もあった。騒動続きの矢野阪神に原口が勢いを与えた。ヤクルト長谷川宙輝投手(22=福岡ソフトバンク)の投じた 5球全てにバットを振った。最後は左翼線を破る 2点適時打を放ち、一挙 5得点のビッグイニングを演出。同学年右腕の「6勝」目を心から喜んだ。現役時代は捕手だった矢野監督も最敬礼だ。原口が「必死のパッチ」で窮地の虎を救う。

阪神の高卒 2年目小幡竜平内野手が、持ち味の俊足で適時内野安打をもぎ取った。同点の 3回二死満塁で、ヤクルト吉田喜の 2球目をたたきつけた。打球は大きく跳ね上がり、遊撃手西浦直亨内野手(29)が素早く送球するも、小幡の足が勝ち。 3走の大山が生還して勝ち越しに成功した。ウエスタン・リーグでチームトップの「8盗塁」を決めている俊足を生かした。チームの「コロナ禍」により、開幕から遊撃スタメンだった木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)が球団独自の濃厚接触者に指定されて登録を抹消された。25日のヤクルト戦から代役を務める小幡が、先輩木浪の穴を埋めている。

ジェリー・サンズ外野手がスーパーキャッチで球場を沸かせた。 1点リードの 4回二死 2塁だった。ヤクルト打者のエスコバーは、秋山の外角低め変化球に食らいつき、打球は左前へ落ちるかと思われた。しかし、体重 102キロのサンズはその巨体を揺らしながらダイビングキャッチ。落ちていれば 2塁走者が生還して同点の可能性もある局面で、見事なプレーを見せた。 2回にも中堅手近本が、アルシデス・エスコバー内野手(33=ロイヤルズ)の打球をフェンスに直撃しながらジャンピングキャッチ。12球団ワーストの「59失策」を喫している阪神だが、この日は好守が光っている。ジェリー・サンズ外野手がお目覚めだ。「コロナ禍」で大量離脱の「3連敗」中…。重苦しいムードを消したのは 1回だ。二死 2塁。ヤクルト先発吉田喜の初球、内角速球を痛烈に引っ張って左前に運んだ。幸先のいい先制タイムリーだ。前日までの10戦は「35打数5安打、打率1割4分3厘」。前夜は来日初のセーフティーバントを敢行したほどの不振だった。迷いのないバットさばきがよみがえり、 9月11日広島戦以来、14試合ぶりの「マルチ安打」となる「猛打賞」だ。晴れやかに33歳を迎える。

秋山拓巳投手が、 6回 4安打 2失点の好投で「6勝」目の権利を手にした。今季ここまでの 4戦で「2勝0敗」と好相性の相手に初回に逆転を許したが、その後は持ち前の制球力で抑えこんだ。先制に成功した直後の 1回裏、 2アウトから山田哲人内野手(28)に左前打、村上宗隆内野手(20)の内野安打で二死 1、 2塁とされ、坂口に中堅へ 2点適時 2塁打を浴びた。 2回からは安定感を取り戻し、許した安打は 1本のみ。外角低めに直球を決めて空振り三振を奪い、変化球で打者のタイミングを外した。味方が猛攻を仕掛けた 7回に代打を送られ、マウンドを降りた。チーム内あの「新型コロナウイルス感染」の影響で岩崎優投手(29)、岩貞祐太投手(29)らここまでフル回転してきた中継ぎ陣を欠く緊急事態。この日は秋山が 6回を投げ抜き、ブルペン陣を助けた。ヤクルト戦は今季 5戦で無傷の「3勝」目。17日の巨人戦(東京ドーム)で西勇輝投手(29)が勝って以来、 9試合ぶりの先発投手の「白星」になった。

ジョン・エドワーズ投手(32)が 7回を無難に抑えた。先頭坂口を内角速球で 1ゴロに詰まらせた。二死後、エスコバーに中前打と 2盗を許したが後続を断った。登板 2戦連続の「0封」だ。

藤浪晋太郎投手(26)が、プロ 8年目で初めて公式戦で連投し、 1回 1安打無失点に抑えた。 6点リードの 8回裏に登板。先頭の代打宮本丈内野手(25)は内角への 153キロ直球で遊直。濱田太貴外野手(19)には 151キロ直球をとらえられ中前打を許したが、続く青木宣親外野手(38)を初球の 150キロ直球で遊ゴロ併殺打に打ち取った。前日26日の同戦では、 5回にリリーフ登板。ルーキーイヤーの13年 4月 7日広島戦以来、2729日ぶりのことだった。前夜は 5回を 1安打無失点に抑えながら、 6回に「4番」村上にバックスクリーンへ特大の決勝弾を被弾。危なげない投球で悔しさを晴らした。矢野燿大監督(51)が、藤浪晋太郎投手の中継ぎ継続を明言した。前日26日の同戦では、13年 4月 7日広島戦以来、2729日ぶりにリリーフ登板。 5回から登板し 1安打無失点に抑えたが、 6回に「4番」村上にバックスクリーンへ特大の決勝弾を被弾。この日は、危なげない投球で悔しさを晴らしていた。

記事をまとめてみました。

 

 ヤクルト阪神17回戦(26日、神宮)で審判団と阪神矢野燿大監督が口論になった件について、一夜明けの27日、セ・リーグ杵渕統括が神宮球場で一連の騒動について代表取材で説明を行った。

 26日の試合では 7回表の攻撃で、阪神ベンチがリクエストを要求。その判定の審議中に次打者席にいた近本がバックネット裏記者席にいた記者とやりとりしたかを巡って、 8回裏の開始前と試合後に審判団と矢野監督が話し合うシーンがあった。

 杵渕氏はこの日午後、矢野監督に試合進行がスムーズにいかず遅れたことについてわびたという。この日の試合前のメンバー交換の際には、前日の責任審判だった森氏が頭を下げた。

 メンバー表確認で矢野燿大監督(手前)らの前で森健次郎審判員が説明し頭を下げる=明治神宮野球場

 森氏からの報告に加えて、杵渕氏はこの日、当該記者とも会ったという。そこで「先ほど記者の方と接見して分かったことですが、コロナのあれ(対策)なので(記者席は)換気のために、普段は締まっている窓も開いていて、記者さんは近くの記者と自分がリプレーを見た(印象を)、セーフだと思うとか。ジェスチャーとか声を上げたのが、窓が開いていたから、近本選手も多少聞こえて、反応したんだろう、と。決して、近本選手に『セーフですよ』と伝達するつもりでなかったことは、先ほどお聞きした」と語った。

 試合前のメンバー表確認で、キャップを取り、矢野燿大監督(右)の前で深々と一礼する森健次郎審判員(手前)=明治神宮野球場

 杵渕氏は、阪神が意図を持って情報を提出されているという認識は「まったくない」と強調。続けて「友寄審判長もそうですし、昨日の当該審判もタイガースがそれによってサイン盗みをしているとか、あらぬことをしているとかは、まったくない」「『コロナ対策』で換気で窓も開いていて、声も多少筒抜けになった。それに一番選手の近くにいたので、少し耳には入ったのかもしれませんけど、意図した会話とか、そういうことではないということでね、私としては確認をさせてもらいました」と語った。

 今回の騒動については「今日、これで終わりということにさせていただければと思います」と話していた。

 

 

 <東京ヤクルト 3- 9阪神>◇18回戦◇阪神 9勝 9敗 0分◇26日◇明治神宮野球場

 阪神は 1回サンズの適時打で 1点、 2回原口の「2号ソロ」で 1点、 3回も小幡の適時打で 1点。ヤクルトは 1回坂口の 2塁打で 2点。

  4回から 6回まで両チームとも追加点なし。ヤクルト吉田喜は 6回 9安打 3失点、阪神秋山は 6回 4安打 2失点。 1点差で終盤へ。

 阪神が 7回に打者一巡 5点と突き放して快勝。連敗を「3」で止めた。秋山「6勝」目。ヤクルトは今季初の「同一カード3連勝」を逃した。ヤクルト吉田喜は「5敗」目。

  8回スイングをアピールする藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

 阪神が投打かみあっての白星で、連敗を「3」で止めた。

 初回に先頭の近本が右前打を放つと、 2盗に成功。二死 2塁から「4番」サンズが先制の左前適時打を放った。 1回裏に逆転されたが、すぐさま 2回に原口の「2号ソロ」で同点に。 3回には小幡が勝ち越し打を放った。先発秋山は 2回以降安定した投球を続け、 6回 4安打 2失点。打線は 7回には 5安打を集中し、突き放した。

 守備でも 2回の近本や、 4回のサンズのプレーなど好守が続いた。

 「新型コロナウイルス騒動」の渦中で前夜までチームの連敗は「3」となり、この日敗れていれば貯金を吐き出すところだったが、その危機を脱する快勝だった。

 ヤクルトに快勝しタッチを交わす近本光司外野手(左)=明治神宮野球場

 阪神が投打かみあっての白星で、連敗を3で止めた。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-秋山が気持ちを込めた投球

 矢野監督 調子はよくなかったと思うんだけどね。あれだけ粘れるのはもちろん気持ちもそうやし、技術もある。アキ(秋山)の粘りが一番の勝因と思います。

-前回は失策もあった

 矢野監督 それはそれで練習やっているしね。もちろんゼロで、やらない方がいいけど、そこからうまくなることはできていく。やれることはやっているので。

  8回裏ヤクルト一死 1塁、青木宣親外野手を遊ゴロ併殺に仕留め小幡竜平内野手(左)とタッチを交わす藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

-原口が打撃でも活躍

 矢野監督 最高の場面で打ってくれたし、フミ(原口)もファームに行って、自分のバッティングやいろんなことも変えて、取り組んで。しっかり結果を出して帰ってきてくれたし、打つことだけとはフミ自身思ってないんでね。そういうところではアキと一緒に粘れたというところでは、バッテリーは共同作業。その中でフミらしい勝負強さは出してくれた。バッテリーが一番の勝因だったかなと思います。

-小幡の奮闘

 矢野監督 仕事をしてくれたというより、今はね。経験積んでどうするかというね。そういう中で、プロだから結果も出していかなアカンしね。ある意味、こういう形で試合に出られているので。うまくいかないこともあるし、今日みたいにうまく出てくることもあるけど、そこから成長していってくれたらと思っている。もちろん活躍してくれることにこしたことないけれど、先行投資。

 勝利しタッチを交わす矢野燿大監督(左端)、藤浪晋太郎投手(同 3人目)らナイン=明治神宮野球場

-打線は近本、大山が

 矢野監督 これだけ点が入っているので、誰か1人だけではこうならない。サンズがちょっと心配というか、状態が下がりかけていたところで出たし、そういうところでは 1人でも多く複数安打していけば、チームの気持ちも上がってくる。 1人 1人にとっても良かったかな。

-近本、サンズらのファインプレー。こういう状況の中での必死さが

 矢野監督 毎試合毎試合、それを見せていかなあかんし、何かがあったから必死になってるということじゃなくてね。常に必死というのは大事にしていること。何かがあったからということじゃない野球がしたい。

-藤浪が中継ぎで連投。今後の起用は

 矢野監督 中で使おうかなと思っています。いろいろ台所事情が大変なので。その中で今いいと思うことを選択してやっていく中の 1つが晋太郎を中でやってみようかなと。

 

  1回表阪神無死 1塁、 2盗を決める近本光司外野手(左)。右は西浦直亨内野手=明治神宮野球場

 近本光司外野手が「2年連続20盗塁」を達成した。

  1回、先頭打者でヤクルト吉田喜から右前打で出塁。その後、「2番」北條の打席で 2度のけん制をかいくぐり、 4球目に 2盗に成功した。昨季は「36盗塁」でルーキーながら「盗塁王」に輝いたリードオフマンは健在。「リーグ2位」の巨人増田大に「4盗塁」差をつけ、トップを走っている。

  1回表阪神無死 1塁、打者北條史也内野手の時に 2盗を決める近本光司外野手=明治神宮野球場

 その後二死 2塁となり、「4番」サンズの左前適時打で阪神が先制した。サンズは「近本が仕事をしてくれて、先制のシチュエーションを作ってくれたので何とかかえそうと思っていたよ。先制できたのは良かったね」とコメント。「3連敗」ストップへ、幸先よくスタートを切った。

  1回表阪神無死 1塁、 2盗を決める近本光司外野手(左)。右は西浦直亨内野手=明治神宮野球場

 近本光司外野手が、試合開始早々にいやな流れを断ち切った。初回、ヤクルト吉田喜に 3球で追い込まれたが、そこからファウルで粘った。 8球目の高めに入ったフォークを見逃さず右前打。続く北條への 3球目には、迷わず快足を飛ばして 2盗成功。 2年連続の「20盗塁」を決め、先制機をつくり上げた。

 打線が猛攻を仕掛けた 7回には、代打中谷が押し出し四球を選んだ直後に、初球をはじき返しダメ押しの 2点打。「中谷さんに対して制球も定まっていなかったので、初球から打つべきボール絞っていきました。追加点を取ることができて良かったです」。最終回にも中堅への 3塁打で 9点目を奪うなど、 4安打 3打点で今季 9度目の「猛打賞」。 2回裏の守備では、エスコバーの大飛球をフェンスに当たりながらジャンピングキャッチし、攻守でいい流れを呼び込んだ。

  7回表阪神一死満塁、中前へ「2点適時打」を放った近本光司外野手=明治神宮野球場

 惜敗した前夜は、思いもしないことで、クローズアップされた。26日の 1点を追う 8回裏の開始前、矢野監督と審判団が口論に発展する騒動があった。発端は 7回表の攻撃で、小幡の本塁アウトについてのリクエスト協議中、次打者席にいた近本がバックネット裏記者席とやりとりしたかについてだった。この日の試合前には、セ・リーグ杵渕統括が神宮を訪れ、騒動の終焉(しゅうえん)を宣言。グラウンド内外で、スッキリとする夜となった。

 矢野監督は計16安打とスカッとした打線に「 1人でも多く 1本ではなく複数安打していけば、チームの気持ちも上がってくる。そういう試合で(連敗を)止められたのは、 1人 1人にとっても良かったかな」と話した。 6、 7月に「1割台」だった近本の打率は、この日の活躍で「2割9分5厘」。自身初の「打率3割台」も見えてきた。チームの緊急事態のなか、頼りのリードオフマンが元気を取り戻した。

 

  2回表阪神無死、「ソロ本塁打」を放った原口文仁捕手。投手:吉田大喜投手=明治神宮野球場

 阪神が原口文仁捕手の「2号ソロ」で同点に追いついた。

  1- 2の 2回先頭。ヤクルト吉田喜の初球、高めにきたカットボールを振りぬいた。打球は虎党の待つ左翼席へ一直線。開幕 2戦目の 6月20日巨人戦(東京ドーム)以来の 1発で試合を振り出しに戻した。

 この日先発の秋山とは09年ドラフトの同期入団。 1回にサンズの適時打で先制し、直後に逆転を許した同学年右腕を女房役がもり立てた。「追い越されたあとだったので、何とかチャンスメークをと思い、打席に入りました。追いつくことができて良かったです」と喜んだ。

  2回表阪神無死、原口文仁捕手は「左越え同点本塁打」を放った=明治神宮野球場

 「コロナ禍」、「情報伝達疑惑」…。矢野阪神が激動の日々を経て 5日ぶりに「白星」を手にした。「7番捕手」で先発した原口文仁捕手が 3カ月ぶりの 1発となる「同点2号ソロ」を放つなど 2安打 3打点の活躍で猛攻の中心となった。連敗を「3」でストップ。逆境に強い男が、苦境のチームを救った。

◇   ◇   ◇

 負の連鎖を断ち切ったのは、原口の一振りだった。逆転された直後の 2回。ヤクルト吉田喜の初球、高めに浮いたカットボールを逃さなかった。「なんとか早く追いつきたい、塁に出ていい攻撃をしたいと思っていました」。執念のこもった打球は、左翼スタンドへ一直線に伸びていった。

  7回表阪神一死満塁、原口文仁捕手は左 2点適時打を放った=明治神宮野球場

 開幕 2戦目の 6月20日巨人戦以来、 3カ月ぶりの同点の「2号ソロ」。チームは「新型コロナウイルス」の集団感染、さらに前日26日には、試合中に外部とのやりとりがあったのではないかと指摘される一幕もあった。騒動続きの矢野阪神に原口が勢いを与えた。「甲子園に帰る前に 1つ勝って戻れる。そういった部分ではよかった」。

 この日先発の秋山とは、09年ドラフトの同期。 1点リードの 7回一死満塁では「神宮で 1点差は投手陣にはきつい。バットに当てていけば何か起こる」と、ヤクルト長谷川の投じた 5球全てにバットを振った。最後は左翼線を破る 2点適時打を放ち、一挙 5得点のビッグイニングを演出。「勝ちがついてよかった」と同学年右腕の「6勝」目を心から喜んだ。現役時代は捕手だった矢野監督も「バッテリーは共同作業。その中でフミらしい勝負強さは出してくれた。バッテリーが一番の勝因やったかなと思います」と最敬礼だ。

 ヒーローインタビューを終え声援に応える原口文仁捕手=明治神宮野球場

 発奮材料もあった。今月中旬には第2子が生まれたことを発表。体重3134グラムの元気な女の子が生まれた。「本当にモチベーションにもなりますし、いいところを見せられるようにこれからも頑張りたいと思います」。ヒーローインタビューでは照れ笑い。現在、正捕手の梅野は右腹斜筋の筋挫傷で 2軍リハビリ中。チームの非常事態で、かっこいいパパの姿を届けた。

  2安打 3打点 1本塁打でチームの連敗を「3」で止めた。 5日ぶりの「白星」で一息ついたが、29日からは過酷な13連戦が始まる。「まだまだチームとして諦めてない。一戦一戦、今は一丸となって相手チームに向かっていきたいと思います」。原口が「必死のパッチ」で窮地の虎を救う。

 

  3回表阪神二死満塁、遊撃への適時内野安打を放った小幡竜平内野手=明治神宮野球場

 阪神の高卒 2年目小幡竜平内野手が、持ち味の俊足で適時内野安打をもぎ取った。

 同点の 3回二死満塁で、ヤクルト吉田喜の 2球目をたたきつけた。打球は大きく跳ね上がり、遊撃手西浦が素早く送球するも、小幡の足が勝ち。 3走の大山が生還して勝ち越しに成功した。

 「みんながつないでくれて回ってきた打席だったので自分で切りたくなかったです。当たりは良くなかったですけど、セーフになることを信じて一生懸命走りました」。

 ウエスタン・リーグでチームトップの「8盗塁」を決めている俊足を生かした。

 チームの「コロナ禍」により、開幕から遊撃スタメンだった木浪が球団独自の濃厚接触者に指定されて登録を抹消された。25日のヤクルト戦から代役を務める小幡が、先輩木浪の穴を埋めている。

  3回、適時内野安打を放った小幡竜平内野手。必死に一塁を駆け抜けた=明治神宮野球場

 必死の形相で 1塁ベースを駆け抜けた。 1塁塁審が両手を広げたのを見て手をたたいた。阪神・小幡が自慢の快足を生かして、もぎ取った 1点は自身初の決勝点だ。

 「みんながつないでくれて回ってきた打席だったので自分で切りたくなかった。当たりはよくなかったですけど、セーフになることを信じて一生懸命走りました」

  2- 2の 3回。大山の右前打にボーア、原口の連続四球と先輩たちが満塁を作ったところで打席へ向かった。吉田喜のカットボールに詰まらされるも、高く弾んだ当たりに全力疾走。遊撃への内野安打で決勝打を放った。

 

  4回裏ヤクルト二死 2塁、エスコバー内野手の打球を好捕する左翼手ジェリー・サンズ外野手=明治神宮野球場

 ジェリー・サンズ外野手がスーパーキャッチで球場を沸かせた。

  1点リードの 4回二死 2塁だった。ヤクルト打者のエスコバーは、秋山の外角低め変化球に食らいつき、打球は左前へ落ちるかと思われた。しかし、体重 102キロのサンズはその巨体を揺らしながらダイビングキャッチ。落ちていれば 2塁走者が生還して同点の可能性もある局面で、見事なプレーを見せた。

  2回にも中堅手近本が、エスコバーの打球をフェンスに直撃しながらジャンピングキャッチ。12球団ワーストの「59失策」を喫している阪神だが、この日は好守が光っている。

  4回裏ヤクルト二死 2塁、エスコバー内野手の打球を好捕し捕球をアピールする左翼手ジェリー・サンズ外野手=明治神宮野球場

 ジェリー・サンズ外野手がお目覚めだ。「コロナ禍」で大量離脱の「3連敗」中…。重苦しいムードを消したのは 1回だ。二死 2塁。ヤクルト先発吉田喜の初球、内角速球を痛烈に引っ張って左前に運んだ。

 幸先のいい先制タイムリーだ。「近本が仕事をしてくれて先制のシチュエーションを作ってくれたので、なんとかかえそうと思っていた」。前日までの10戦は「35打数5安打、打率1割4分3厘」。前夜は来日初のセーフティーバントを敢行したほどの不振だった。

  1回表阪神二死 2塁、左前へ先制適時打を放ったジェリー・サンズ外野手=明治神宮野球場

 この日は違う。敵の人気マスコットつば九郎の“前祝い”に応えた。試合前に「あすはJさんずのたんじょうびです」「ちなみにさんずだけに33さいだそうです」と書かれたスケッチブックを掲げられた。32歳最終日は攻守でハッスルだ。

  1点リードの 4回二死 2塁。守備でもエスコバーの左翼への浅い飛球を地面スレスレでダイブ捕球し、失点を阻んだ。「秋山が頑張っていた。後ろで自分のできることをしようと」。 5回に左前打を放つと 7回は忠実に中前へ。「少しスランプ気味だったけど、なんとか抜け出せた」。迷いのないバットさばきがよみがえり、 9月11日広島戦以来、14試合ぶりの「マルチ安打」となる「猛打賞」だ。晴れやかに33歳を迎える。

 

  4回裏ヤクルト二死 2塁、秋山拓巳投手(右)はエスコバー内野手の左飛を好捕したサンズ外野手を迎える=明治神宮野球場

 秋山拓巳投手が、 6回 4安打 2失点の好投で「6勝」目の権利を手にした。今季ここまでの 4戦で2勝0敗」と好相性の相手に初回に逆転を許したが、その後は持ち前の制球力で抑えこんだ。

 先制に成功した直後の 1回裏、 2アウトから山田に左前打、村上の内野安打で二死 1、 2塁とされ、坂口に中堅へ 2点適時 2塁打を浴びた。 2回からは安定感を取り戻し、許した安打は 1本のみ。外角低めに直球を決めて空振り三振を奪い、変化球で打者のタイミングを外した。味方が猛攻を仕掛けた 7回に代打を送られ、マウンドを降りた。

 チーム内あの「新型コロナウイルス感染」の影響で岩崎、岩貞らここまでフル回転してきた中継ぎ陣を欠く緊急事態。この日は秋山が 6回を投げ抜き、ブルペン陣を助けた。

  6回裏ヤクルト二死、村上宗隆内野手を 1ゴロに抑えガッツポーズをみせる秋山拓巳投手=明治神宮野球場

 秋山拓巳投手が粘りの投球で今季6勝目をつかんだ。

  1回に 1点先制したが、その直後、坂口に「逆転2点打」を浴びた。だが、 2回以降はコーナーを丁寧に突き、 6回を初回の 2点だけに抑えた。

 それでも「前半バタバタしてしまい、リリーフに迷惑をかけることになり、反省の方が多い」と話した。ヤクルト戦は今季 5戦で無傷の「3勝」目。17日の巨人戦(東京ドーム)で西勇が勝って以来、 9試合ぶりの先発投手の「白星」になった。

 

  7回に登板したジョン・エドワーズ投手=明治神宮野球場

 ジョン・エドワーズ投手が 7回を無難に抑えた。先頭坂口を内角速球で 1ゴロに詰まらせた。二死後、エスコバーに中前打と 2盗を許したが後続を断った。

 この日は 1回無失点。「スタッフのみんなの支えもあって良くなってきている。積極的にどんどん攻める投球を心掛けて、これからもっと良い投球ができるようにしていきたい」と振り返った。登板 2戦連続の「0封」だ。

 

  8回、前日26日に続き中継ぎ登板した藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

 藤浪晋太郎投手が、プロ 8年目で初めて公式戦で連投し、 1回 1安打無失点に抑えた。

  6点リードの 8回裏に登板。先頭の代打宮本は内角への 153キロ直球で遊直。濱田には 151キロ直球をとらえられ中前打を許したが、続く青木を初球の 150キロ直球で遊ゴロ併殺打に打ち取った。

 前日26日の同戦では、 5回にリリーフ登板。ルーキーイヤーの13年 4月 7日広島戦以来、2729日ぶりのことだった。前夜は 5回を 1安打無失点に抑えながら、 6回に「4番」村上にバックスクリーンへ特大の決勝弾を被弾。危なげない投球で悔しさを晴らした。

  8回裏ヤクルト一死 1塁、青木宣親外野手を遊ゴロ併殺に仕留めた藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

 藤浪晋太郎投手はプロ 8年目で公式戦初の連投に臨み、 1回無失点でつないだ。 6点リードの 8回裏、直球で打者 3人を詰まらせた。

 「秋山さんが作ってくれたいい流れ、いい空気の中でマウンドに上がれた。途中から行く不慣れさはありましたが、精いっぱい投げられました」。代打宮本は 153キロで遊直。「1番」濱田には 151キロを中前に落とされたが、「2番」青木は 150キロで遊ゴロ併殺に仕留めた。

  8回裏ヤクルト一死 1塁、青木宣親外野手を遊ゴロ併殺に仕留め野手とタッチを交わす藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

 チームの「新型コロナウイルス集団感染」を受け、25日に急きょ 1軍再昇格。前日26日ヤクルト戦ではプロ 1年目の13年 4月以来、 7年ぶりの救援登板を経験した。前夜は「4番」村上に特大の決勝弾を献上して 2回 1失点。一夜明け、力強い投球で悔しさを晴らした。

 当初は10月 1日中日戦の先発有力候補だったが、「コロナショック」でプランは白紙に。矢野監督は「中で使おうかなと思っています。いろいろ台所事情が大変なので」と明言。当面は中継ぎでフル稼働する。

  8回の 1イニングを無失点で抑えベンチで笑顔を見せる藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場

 矢野燿大監督が、藤浪晋太郎投手の中継ぎ継続を明言した。試合後に、藤浪の今後の起用法について聞かれ「中で使おうかなと思っています。いろいろ台所事情が大変なんで、その中で今いいと思うことを選択してやっていく中のひとつが、晋太郎を中でやってみようかなと」と話した。

 藤浪はこの日、プロ 8年目で初めて公式戦で連投し、 1回 1安打無失点に抑えた。 6点リードの 8回裏に登板し、先頭の代打宮本は内角への 153キロ直球で遊直。濱田には 151キロ直球をとらえられ中前打を許したが、続く青木を初球の 150キロ直球で遊ゴロ併殺に打ち取った。

 前日26日の同戦では、13年 4月 7日広島戦以来、2729日ぶりにリリーフ登板。 5回から登板し 1安打無失点に抑えたが、 6回に「4番」村上にバックスクリーンへ特大の決勝弾を被弾。この日は、危なげない投球で悔しさを晴らしていた。

 

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 多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。

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