●阪神打線が｢１６安打９得点｣とつながって大勝。今季の｢広島戦勝ち越し｣を決めた。先発は広島野村祐輔投手(31)、阪神西勇輝投手(29)。阪神は 1回無死 1塁から北條史也内野手(26)の｢２号２ラン｣で先制。広島は 3回まで無安打無得点。阪神は 5回に糸井嘉男外野手(39)の適時打で 1点を追加。 6回にはジェリー・サンズ外野手(32＝キウム・ヒーローズ)、ジャスティン・ボーア内野手(32＝エンゼルス )の｢２者連続弾｣などで 6点を追加。広島は 6回まで 1安打無得点。阪神が｢１６安打９得点｣で大勝。先発西勇は 8回 1失点で｢９勝｣目。広島は引き分けを挟んでの連勝が｢４｣でストップ。先発野村が｢３敗｣目。広島が天敵の阪神西勇輝投手にまたも抑え込まれ、大敗で今季初の｢５連勝｣を逃した。 7回まで 2安打で、 8回に｢８番｣上本崇司内野手(29)の適時打で 1点をかえすのが精いっぱいだった。昨季から西勇に｢７連敗｣で、阪神戦の｢２年連続負け越し｣も決まった。佐々岡真司監督(53)は厳しい表情。｢５試合連続２ケタ安打｣の勢いを止められ、借金は再び｢２ケタ｣に乗った。
●西勇輝投手が 8回12三振 1失点で｢９勝｣目。阪神移籍後初の｢２ケタ三振｣を奪い、エースの真骨頂を見せた。立ち上がりから全開。 7回まで 2塁すら踏ませなかった。 8回に 1点を失ったが、すぐに梅野隆太郎捕手(29)とアイコンタクト。女房役とうなずき合い、笑顔で気持ちを切り替えた。前日まで｢５試合連続２ケタ安打｣の相手打線をわずか 4安打。広島戦は今季 6試合で｢４勝０敗、防御率２．００｣。マツダスタジアムではオリックス時代から｢９試合６勝０敗｣とまさに無双。広島戦の今季勝ち越しも決まった。｢コロナ禍｣で開幕が約 3カ月遅れた今季。消極的な考えを排除し、培ってきた技術を伸ばすことに重点を置いてきた。この日も圧倒的な投球を見せながら、時折マウンドで言葉をつぶやいた。修正しながら 112球を投げた。 8年前の10月 8日、当時オリックスだった西勇はソフトバンク戦で｢ノーヒットノーラン｣を達成した。｢快投記念日｣に、スカッとする投球を披露。まだ21歳の青年だった頃から、常に上を目指してきた。防御率も｢２．１８｣に下げ、トップの巨人菅野に｢０．２９｣差とした。｢３年連続２ケタ勝利｣にも王手。虎には信頼できるエースがいる。
●近本光司外野手(25)がバットと足で打線の爆発を呼び込んだ。まずは 1回、先頭打者として野村の 5球目、変化球を捉えて左前打。｢２番｣北條の｢先制２ラン｣につなげた。｢２番｣北條に対する 4球目にスタートを切り、 2盗成功。｢３番｣糸井の右前打でホームを踏んだ。盗塁部門で｢リーグトップ｣を走っており、今季｢２３個｣目は 2アウトからの得点に大きく貢献するものとなった。今季11度目の｢猛打賞｣で打率を｢２割９分３厘｣とした。
●北條史也内野手が意地の一撃だ。北條史也内野手が今季｢２号の先制本塁打｣を放った。 1回無死 1塁。広島先発野村の内角低めシュートを完璧にとらえ、強振すると大飛球は左翼へ。左翼に｢２ラン｣。 7月21日広島戦(甲子園)以来のアーチとなった。幸先のいい｢先制２ラン｣が大勝劇のプロローグになった。 2塁のレギュラー糸原健斗内野手(27)が｢新型コロナウイルス｣に感染し、会食に同席した遊撃木浪聖也内野手(26＝亜細亜大學ＯＢ)も｢濃厚接触者｣と判断されて、ともに出場選手登録抹消中。北條は 9月25日の緊急昇格組だ。 2塁で先発を重ねており、ライバルが離脱している間にチャンスをつかみたいところだ。糸原に代わって慣れない 2塁で奮闘中だ。失地回復へ、燃えないはずがない。
●糸井嘉男外野手が｢２打席連続タイムリー｣を放った。 2点リードの 5回表二死 1、 2塁から右前適時打。 6回には一死満塁の場面で打席が回ってきて、詰まりながら中前適時打とした。糸井嘉男外野手が 8日、 2度目のフリーエージェント(ＦＡ)権の資格取得条件を満たした。16年オフに国内ＦＡ権を行使し、オリックスから阪神に移籍。 4年契約最終年の今季は、右膝痛を抱えながらも主に主軸の役割を担い、節目の日にも存在感を示していた。
●阪神の助っ人コンビがお目覚めの競演だ。 3点リードの 6回、先頭ジェリー・サンズ外野手のバットから快音だ。広島野村のスライダーをとらえると、左翼席に一直線。 9月11日広島戦(甲子園)以来、約 1カ月ぶりのアーチを放った。前日 7日に｢２９打席連続無安打｣で止めたばかり。その直後にはジャスティン・ボーア内野手も続いた。内角高めカットボールを強振すると、今度は大きな放物線を描いて右翼席に吸い込まれた。 9月25日ヤクルト戦(神宮)以来の今季｢１６号ソロ本塁打｣。 6日の同カードまで｢１９打席連続無安打｣と不振だった。サンズとボーアは来日初の｢２者連続アーチ｣で、今季 3度目の｢アベック弾｣となった。｢２者連続アーチ｣で 6得点の猛攻を呼び込み、広島戦の今季勝ち越しが決定。チーム本塁打数は昨季を早くも上回る｢９５発｣。単年契約を結ぶ 2人にとっても、来季残留をアピールする 1発となった。不振の時でも、 2人は暗くなるどころか粋な計らいで雰囲気を盛り上げた。サンズは虎が描かれたバンダナを通販で複数購入し、選手に配布。自身も日の丸バンダナを気に入り、この日も試合前練習で着用していた。ボーアは甲子園バックスクリーン弾で獲得した賞金 100万円を使い、大量の飲み物などをチームに差し入れ。助っ人コンビはすっかりチームのムードメーカーだ。矢野燿大監督(51)は両助っ人の 1発にさらなる爆発に期待を込めた。助っ人の2発を含めチーム本塁打は｢９５本｣。昨季 143試合で記録した｢９４本｣を、シーズン94試合目にして早くも更新した。長打力アップはここ数年の課題。ボーア＆サンズが本塁打量産に貢献していることは間違いない。
●先発、中継ぎと奮闘するジョー・ガンケル投手(28＝ウェストチェスター大学)が、 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)で｢先発初勝利｣を目指す。
●｢濃厚接触者｣扱いなどになっていた福留孝介外野手(43)ら 6選手が 8日、 2軍の全体練習に合流した。チーム内の｢新型コロナウイルス感染｣による隔離から 5日に自主練習を再開。この日は甲子園の室内練習場で汗を流した。岩崎優投手(29)はキャッチボールやランニングなどをこなした。福留、岩崎、小川一平投手(23＝東海大学九州)、小林慶祐投手(27＝オリックス)の4選手は 9日からの筑後遠征に参加せず、残留練習で調整する。木浪聖也内野手と江越大賀外野手(27)が 9日にも実戦復帰する。 2人はチーム内の｢新型コロナウイルス集団感染｣で球団独自の濃厚接触者扱いとなり、この日から 2軍本隊の練習に合流。福留らとマシン打撃などを行った。 9日からのウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)の遠征メンバーに入った。左ふくらはぎの張りを抱えるジェフリー・マルテ内野手(29)が、 9日の 2軍ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で実戦復帰する。 4日の同広島戦出場を患部の張りで急きょ回避。 7月中旬の発症から実戦復帰と再発を繰り返している。
記事をまとめてみました。
＜広島 1－ 9阪神＞◇20回戦◇阪神11勝 6敗 3分◇ 8日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称：｢マツダスタジアム｣)
先発は広島野村、阪神西勇。阪神は 1回無死 1塁から北條の｢２号２ラン｣で先制。広島は 3回まで無安打無得点。
阪神は 5回に糸井の適時打で 1点を追加。 6回にはサンズ、ボーアの｢２者連続弾｣などで 6点を追加。広島は 6回まで 1安打無得点。
阪神が｢１６安打９得点｣で大勝。先発西勇は 8回 1失点で｢９勝｣目。広島は引き分けを挟んでの連勝が｢４｣でストップ。先発野村が｢３敗｣目。
阪神先発の西勇輝投手＝マツダスタジアム
阪神打線が｢１６安打９得点｣とつながって大勝。今季の｢広島戦勝ち越し｣を決めた。
初回に北條史也内野手が今季｢２号｣の｢先制２ラン｣。 5回には糸井嘉男外野手が右前適時打を放った。
6回には不振に苦しんでいたジェリー・サンズ外野手とジャスティン・ボーア内野手に待望の 1発が出た。先頭のサンズが 9月11日以来となる｢１９号ソロ｣を放つと、直後にボーアが 9月25日以来の｢１６号ソロ｣を右翼席に運んだ。今季 3度目のアベック弾で、 2人による｢２者連続アーチ｣は来日初。勢いづいた打線はこの回 8安打を集中し、 6点を奪った。
投げては先発の西勇輝投手が、前回登板までオリックス時代を通じて 8試合で｢５勝０敗｣と相性のいいマツダスタジアムで、この日も 8回 4安打 1失点と好投。阪神移籍後では最多となる｢１２奪三振｣のピッチングで今季｢９勝｣目をマークした。
広島に勝利しマウンドでエアタッチする阪神ナイン。右は伊藤和雄和投手＝マツダスタジアム
広島が天敵の阪神西勇輝投手にまたも抑え込まれ、大敗で今季初の｢５連勝｣を逃した。
7回まで 2安打で、 8回に｢８番｣上本の適時打で 1点をかえすのが精いっぱいだった。昨季から西勇に｢７連敗｣で、阪神戦の｢２年連続負け越し｣も決まった。佐々岡監督は｢作戦は練っているんだけど、両コーナーをうまく使われた。悔しい気持ちを持ちながらやっているんだけど…｣と厳しい表情。｢５試合連続２ケタ安打｣の勢いを止められ、借金は再び｢２ケタ｣に乗った。
6回表阪神、交代を告げる広島佐々岡真司監督＝マツダスタジアム
阪神打線が16安打 9得点とつながって大勝。今季の広島戦勝ち越しを決めた。矢野燿大監督の試合後コメントは以下の通り。
◇ ◇ ◇
－西勇は普段通りの投球だった
矢野監督 普段通りが難しいんだけどね。
－攻撃のリズムを作る投球
矢野監督 もちろん、もちろん。
－調子は
矢野監督 三振が取れているというのは、キレもコントロールも、高さもそろっているのかなという。
－北條の本塁打
矢野監督 西だしね。やっぱり先制できるというのは大きいし。ホームランという形だったんでね。いいホームランだったと思います。
9回裏広島、交代を告げる矢野燿大監督＝マツダスタジアム
－北條の印象
矢野監督 セカンドになってね。張り切ってというか。やってるしね。もちろん｢コロナの影響｣もあったけど、試合に続けて出られるっていう感じなんで。そういうところでは、何とかしたいっていう気持ちもあるし。いろんな思いを持って臨んでいる結果じゃないかなと思う。
－ボーア、サンズは吹っ切れる 1発になるか
矢野監督 吹っ切れるというか、もちろんあそこらへんが打ってくれないと、なかなかこういう試合にならないんで。どんどん打ってほしいなと思っています。
－ボーアは 1本が出ると続くというタイプに見えるが
矢野監督 それはどうかな。そういう期待はしているけど。
－ホームランの後もいい攻撃
矢野監督 みんながしっかり(得点に)絡んだゲームになったし。全員が試合の中でしっかり仕事ができた部分があったと思うんで。昨日負けているんで、そういうところでは勝ち方も良かったかなと思う。
トレードマークのスマイルは絶やさなかった。西勇輝投手が 8回12三振 1失点で｢９勝｣目。阪神移籍後初の｢２ケタ三振｣を奪い、エースの真骨頂を見せた。
立ち上がりから全開。 7回まで 2塁すら踏ませなかった。｢前日負けていたので、何とか連敗しないようにと思いました｣。 8回に 1点を失ったが、すぐに梅野とアイコンタクト。女房役とうなずき合い、笑顔で気持ちを切り替えた。前日まで｢５試合連続２ケタ安打｣の相手打線をわずか 4安打。広島戦は今季 6試合で｢４勝０敗、防御率２．００｣。マツダスタジアムではオリックス時代から｢９試合６勝０敗｣とまさに無双。広島戦の今季勝ち越しも決まった。
勝利球を受け取りナインをエアタッチで迎える西勇輝投手＝マツダスタジアム
｢コロナ禍｣で開幕が約 3カ月遅れた今季。大半の選手は遅延期間を｢課題を詰めていくプラスの期間｣ととらえたが、西勇は違った。｢課題、課題って言ったらあんまりよくない｣。消極的な考えを排除し、培ってきた技術を伸ばすことに重点を置いてきた。この日も圧倒的な投球を見せながら、時折マウンドで言葉をつぶやいた。修正しながら 112球を投げた。
8年前の10月 8日、当時オリックスだった西勇はソフトバンク戦で｢ノーヒットノーラン｣を達成した。｢覚えています。いい思い出だった｣。｢快投記念日｣に、スカッとする投球を披露。まだ21歳の青年だった頃から、常に上を目指してきた。
ファンの声援に応える西勇輝投手＝マツダスタジアム
投球イニングは 124となり、今季の規定投球回に到達。｢もともとの 143イニングを目指してやっている。これからどんどんイニングを増やしながら『勝ち星』も増やして、なおかつリズム良くチームに貢献できたらと思います｣。防御率も｢２．１８｣に下げ、トップの巨人菅野に｢０．２９｣差とした。｢３年連続２ケタ勝利｣にも王手。｢残り全部勝てるように必死に頑張っていきたい｣。虎には信頼できるエースがいる。
▼阪神西勇が｢９勝｣目を挙げ、｢２桁勝利｣に王手をかけた。西勇は昨季も｢１０勝｣を挙げており、移籍後｢２年連続２桁勝利｣が目前だ。 2リーグ分立後、阪神移籍 1年目から 2年以上連続で｢２桁勝利｣を挙げた投手は、75、76年の安仁屋宗八(広島から移籍)、76～79年(４年連続)の江本孟紀(南海から移籍)、79～83年(５年連続)の小林繁(巨人から移籍)がいる。西勇が達成すれば｢４人目｣だ。
1回表阪神無死、近本光司外野手は左前打を放った＝マツダスタジアム
近本光司外野手がバットと足で打線の爆発を呼び込んだ。まずは 1回、先頭打者として野村の 5球目、変化球を捉えて左前打。｢２番｣北條の｢先制２ラン｣につなげた。
5回には武器の俊足が光った。二死走者なしからショート内野安打で出塁。｢２番｣北條に対する 4球目にスタートを切り、 2盗成功。北條の死球後、｢３番｣糸井の右前打でホームを踏んだ。盗塁部門で｢リーグトップ｣を走っており、今季｢２３個｣目は 2アウトからの得点に大きく貢献するものとなった。
6回にはリードが 6点に広がり、なおも無死 1、 2塁の場面で中前にはじき返し、猛攻をつないだ。前日 7日まで｢２試合連続無安打｣だったが、今季11度目の｢猛打賞｣で打率を｢２割９分３厘｣とした。
1回表阪神無死 1塁、北條史也内野手は左越え2点本塁打を放った＝マツダスタジアム
北條史也内野手が今季｢２号の先制本塁打｣を放った。
1回無死 1塁。広島先発野村の内角低めシュートを完璧にとらえ、左翼に｢２ラン｣。 7月21日広島戦(甲子園)以来のアーチとなった。｢チカ(近本)が先頭バッターとしていい形で出塁してくれましたし、カウントも良かったのでその勢いに乗って思い切って打つことができました。先制することができて良かったです｣と話した。 2塁のレギュラー糸原が｢新型コロナウイルス｣に感染し、会食に同席した遊撃木浪も｢濃厚接触者｣と判断されて、ともに出場選手登録抹消中。北條は 9月25日の緊急昇格組だ。 2塁で先発を重ねており、ライバルが離脱している間にチャンスをつかみたいところだ。
1回表阪神無死 1塁、北條史也内野手は｢左越え２点本塁打｣を放った＝マツダスタジアム
スタメン譲らん弾！！ 北條史也内野手が意地の一撃だ。 1回無死 1塁。 2ボールからの 3球目。広島野村の内寄りシュートを強振すると大飛球は左翼へ。幸先のいい｢先制２ラン｣が大勝劇のプロローグになった。
もともと内角球のバットさばきに定評がある。｢チカ(近本)が先頭バッターとしていい形で出塁してくれましたし、カウントもよかったので、その勢いに乗って思い切って打つことができました｣。実に 7月21日広島戦(甲子園)以来の今季｢２号アーチ｣だった。
1回表阪神無死 1塁、北條史也内野手は｢左越え２点本塁打｣を放った＝マツダスタジアム
予期しない形でチャンスが巡ってきた。開幕から木浪が遊撃に定着し、ベンチを温める日々だった。 8月下旬に 2軍降格。厳しい立場だったが、 9月25日に状況が一変。 2遊間レギュラーの糸原が｢新型コロナウイルス｣に感染し、木浪も球団が｢濃厚接触者｣と扱って出場選手登録抹消中だ。井上打撃コーチは｢これをつかんだチャンスと思えば『これから先の残り試合、全部出るよ』という気持ちは持っていてほしい｣と胸中を代弁した。
1回表阪神無死 1塁、｢左越え２点本塁打｣を放った北條史也内野手＝マツダスタジアム
糸原に代わって慣れない 2塁で奮闘中だ。12試合連続スタメンの北條は言う。｢前半、全然ダメだった。まだまだ物足りない。もっともっと 1打席を大事にして結果を求めたい｣。失地回復へ、燃えないはずがない。
▼阪神が北條、サンズ、ボーアの｢３本塁打｣で、今季のチーム本塁打数が｢９５本｣となった。昨季は 143試合で｢９４本｣だったが、今季は94試合目で早くも昨季を上回った。 1試合 1本以上のペースで本塁打が出ており、残り26試合で17年(１１３本)以来の｢３桁本塁打｣もクリアできそうだ。なお、阪神のシーズン最多本塁打は、85年の｢２１９本｣。
5回表阪神二死 1、 2塁、糸井嘉男外野手は右前適時打を放った＝マツダスタジアム
糸井嘉男外野手が 8日、 2度目のフリーエージェント(ＦＡ)権の資格取得条件を満たした。
16年に取得した国内ＦＡ権を行使し、オリックスから阪神へ移籍。移籍 4年目の今季は、 7日までに72試合に出場し、｢打率２割７分６厘、２本塁打、２３打点｣の成績を残しており、通算｢３００盗塁｣までは残り｢１｣に迫っている。
6回表阪神一死満塁、糸井嘉男外野手は中前適時打を放った＝マツダスタジアム
糸井嘉男外野手が｢２打席連続タイムリー｣を放った。
2点リードの 5回表二死 1、 2塁から右前適時打。｢西が好投してくれているし、追加点を取ることができて良かったです｣。 6回には一死満塁の場面で打席が回ってきて、詰まりながら中前適時打とした。この日、 2度目のフリーエージェント(ＦＡ)権の資格取得条件を満たした。16年オフに国内ＦＡ権を行使し、オリックスから阪神に移籍。 4年契約最終年の今季は、右膝痛を抱えながらも主に主軸の役割を担い、節目の日にも存在感を示していた。
阪神の助っ人コンビがお目覚めの競演だ。 3点リードの 6回、先頭ジェリー・サンズ外野手のバットから快音だ。
広島野村のスライダーをとらえると、左翼席に一直線。 9月11日広島戦(甲子園)以来、約 1カ月ぶりのアーチを放った。前日 7日に｢２９打席連続無安打｣で止めたばかり。｢西が頑張ってくれていたから、 1点でも多くの追加点を取りたいと思って打ったよ。良いバッティングができたね｣と話した。その直後にはジャスティン・ボーア内野手も続いた。内角高めカットボールを強振すると、今度は大きな放物線を描いて右翼席に吸い込まれた。 9月25日ヤクルト戦(神宮)以来の今季｢１６号ソロ本塁打｣。 6日の同カードまで｢１９打席連続無安打｣と不振だったが｢(右翼後方に見える大型スーパー)コストコを見ながら打席に立つことができたよ。コストコまでいかなかったけど、良い打球だったね｣とおどけた。サンズとボーアは来日初の｢２者連続アーチ｣で、今季 3度目の｢アベック弾｣となった。
6回表阪神無死、本塁打を放ったジェリー・サンズ外野手＝マツダスタジアム
阪神の助っ人コンビが、復活のアベック弾を放った。
6回にジェリー・サンズ外野手が 1カ月ぶりとなる｢１９号ソロ｣を打てば、続くジャスティン・ボーア内野手も｢１６号ソロ｣で続いた。｢２者連続アーチ｣で 6得点の猛攻を呼び込み、広島戦の今季勝ち越しが決定。チーム本塁打数は昨季を早くも上回る｢９５発｣。単年契約を結ぶ 2人にとっても、来季残留をアピールする 1発となった。
◇ ◇ ◇
マツダの夜空に左へ右へ－。新助っ人コンビが、息を吹き返す来日初の連弾だ。 3点リードの 6回。先頭の「５番｣サンズが先発野村のスライダーを左翼席に突き刺した。｢やっぱりホームランは気持ちいい。特にこう調子が悪い時に打てたことは良かったよ｣。 9月11日広島戦(甲子園)以来、24試合ぶりの｢１９号ソロ｣。 7日までは｢２９打席連続無安打｣と長いトンネルに入っていた。 4日巨人戦で死球を受けた左手の状態も心配される中、会心の一打で不振から脱出した。
6回表阪神無死、ジャスティン・ボーア内野手は右越え本塁打を放った＝マツダスタジアム
ボーアも続いた。 2ボールから野村のカットボールを右翼席中段まで運んだ。｢(球場の右翼側後方にある大型スーパー)コストコを見ながら打席に立つことができたよ。コストコまでいかなかったけど、いい打球だったね｣。こちらは 9月25日ヤクルト戦(神宮)以来、12試合ぶりの｢１６号ソロ｣。サンズとは今季 3度目のアベック弾、 2者連続は初だ。 2人はともに単年契約を結んでいるが、来季残留をアピールする一撃となった。
不振の時でも、 2人は暗くなるどころか粋な計らいで雰囲気を盛り上げた。サンズは虎が描かれたバンダナを通販で複数購入し、選手に配布。｢チームメートに感謝の気持ちとしてだよ。何とか恩返ししたくてね｣。自身も日の丸バンダナを気に入り、この日も試合前練習で着用していた。ボーアは甲子園バックスクリーン弾で獲得した賞金 100万円を使い、大量の飲み物などをチームに差し入れ。｢みんなが喜んでくれて良かった。自分も幸せな気持ちになったよ｣。助っ人コンビはすっかりチームのムードメーカーだ。
6回表阪神無死、ジャスティン・ボーア内野手は｢右越え本塁打｣を放ちポーズを決める＝マツダスタジアム
矢野監督は両助っ人の 1発に｢吹っ切れるというかね。もちろん、あそこら辺が打ってくれないとなかなかこういう試合にならない。どんどん打ってほしい｣。さらなる爆発に期待を込めた。助っ人の2発を含めチーム本塁打は｢９５本｣。昨季 143試合で記録した｢９４本｣を、シーズン94試合目にして早くも更新した。長打力アップはここ数年の課題。ボーア＆サンズが本塁打量産に貢献していることは間違いない。
▽井上一樹打撃コーチ(両助っ人の 1発に)
｢あいつらもホッとしてるよ。残り少ない中で不安がっていたけど、もう 1回、明日から変われるじゃないかな。(チーム本塁打数は)オレはすごく意識していた。やっぱり『阪神って１発ないよね』と言われるのが一番しゃくだったから。最低限、去年を超えたというのは一応クリアしたのかなと思う｣
阪神ジョー・ガンケル投手＝阪神甲子園球場 (2020年10月 3日撮影)
先発、中継ぎと奮闘するガンケル投手が、 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)で｢先発初勝利｣を目指す。
先発再転向後、 2試合目となった前回 3日の巨人戦は 6回 5失点で｢３敗｣目。吉川尚にソロ、大城に 3ランを浴びるなど一発攻勢で崩れた。この日は甲子園に隣接する室内練習場で登板に向けて調整した。
打撃練習を行う福留孝介外野手＝阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
｢濃厚接触者｣扱いなどになっていた福留孝介外野手ら 6選手が 8日、 2軍の全体練習に合流した。
チーム内の｢新型コロナウイルス感染｣による隔離から 5日に自主練習を再開。この日は甲子園の室内練習場で汗を流した。
岩崎はキャッチボールやランニングなどをこなし｢(体を状態は)思ったよりは悪くないです。焦るのはないけど状態を見ながら、できるだけ早く戻れるように｣。福留、岩崎、小川、小林の4選手は 9日からの筑後遠征に参加せず、残留練習で調整する。
打撃練習を行う木浪聖也内野手＝阪神鳴尾浜球場
木浪聖也内野手と江越大賀外野手が 9日にも実戦復帰する。
2人はチーム内の｢新型コロナウイルス集団感染｣で球団独自の濃厚接触者扱いとなり、この日から 2軍本隊の練習に合流。福留らとマシン打撃などを行った。
9日からのウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)の遠征メンバーに入った。木浪は｢(体の状態は)全然大丈夫です。やっぱり感覚がまだだと思うので感覚を戻しつつ、自分の力を付けていければと思います｣と、話した。
打撃練習を行うジェフリー・マルテ内野手＝阪神鳴尾浜球場
左ふくらはぎの張りを抱えるジェフリー・マルテ内野手が、 9日の 2軍ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で実戦復帰する。
4日の同広島戦出場を患部の張りで急きょ回避。 7月中旬の発症から実戦復帰と再発を繰り返している。この日は甲子園の室内練習場で打撃練習などを行い、平田 2軍監督は｢明日は 1塁か 3塁に入る予定。今日の動きを見たら問題ない｣と明言。患部の不安でＤＨ出場が続いていたが、守備にも就く予定だ。
※10月 9日の予告先発は、阪神・ジョー・ガンケル投手(28＝ウェストチェスター大学)ーＤｅＮＡ・濵口遥大投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time！オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
2020年 公式戦日程と 結果 (10月)
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