●東京都は26日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 102人報告されたと発表した。入院患者は前日より57人増の1037人で、うち重症者は 1人増えて29人となった。また、既に発表した感染者のうち、今月の 4日分の計 8人について発生届が取り下げられたとして人数を訂正し、累計は 3万 127人になった。 感染者 3人の死亡も確認され、死者の累計は 450人となった。都内は直近 7日間の平均による 1日当たりの感染者数が 100人台の後半でほぼ横ばいの状況。大学や病院、福祉施設などでのクラスター(感染者集団)発生が目立つ。
●北海道や神奈川、京都など大都市がある都道府県議会の議長でつくる「13都道府県議会議長会議」が26日、静岡市内で開かれ、「新型コロナウイルス感染症の拡大」を「災害」と位置付けて、「地域防災計画」に対策を盛り込むことを柱とする要望をまとめた。社会資本整備の充実などと合わせて、近く関係省庁に送付する。
●農林水産省は27日、「新型コロナウイルス感染拡大」で打撃を受けた飲食業界の支援策「Go To イート」のプレミアム付き食事券事業について、利用が始まった 5日から21日までに、17府県で計 236億円分が販売されたと明らかにした。販売予定額の約15%に当たる。経済産業省は26日、「新型コロナウイルス対策」の需要喚起策「Go To キャンペーン」のうちイベントの入場料を割り引く事業について、催しの主催者の募集を開始すると発表した。早ければ10月末にも対象となる入場券の販売が始まる見通し。事業の対象は「音楽コンサート」や「演劇」といった「文化芸術」と、「スポーツ」に関する催しを想定し、入場券 1枚当たり2000円を上限に 2割相当分を割り引く。「GoTo」は「イベント事業」のほか、観光分野の「トラベル」、飲食店を支援する「イート」、商店街の催しを補助する「商店街」の計 4分野から成る。経産省ではイベントと商店街事業を所管している。経産省ではイベントと商店街事業を所管している。
●「新型コロナウイルス」を巡る「入国制限の緩和」が今月から本格的に始まって約 1カ月。検査と自主隔離など厳しい検疫体制がとられるが、増加する入国者数に対応は間に合っていない。政府は来夏の「東京五輪・パラリンピック開催」などを視野に、さらなる制限緩和を急ぐ構えだが、欧州では感染拡大の「第2波」が深刻化。
●岩手県二戸市の日本酒の老舗酒造「南部美人」が、蒸留酒のジンとウオッカの製造に乗り出した。同社では「新型コロナウイルス感染症」への対応で 4月から「アルコール消毒液」の生産を始めたが、同様の製造方法を用いて蒸留する。ジンは市の特産品である漆で香り付けし、ウオッカは久慈市の白樺の活性炭でろ過する。「コロナ禍」で日本酒の売り上げが落ち込む中、医療現場の声などを聞き、消毒液の製造を開始した。酒米の大量な破棄を避けるため、新しいお酒のベースは酒米にした。ジンは原料に「ジュニパーベリー」と呼ばれる杜松(ねず)の実を用いる。他に、果実やハーブなど数種類の原材料で香り付けを行う。久慈浩介社長(48)は自信をのぞかせた。二戸市の漆は、「日本一の生産量」を誇り、文化庁の日本遺産にも認定されている。ウオッカを製造する際にろ過に用いる白樺の炭は、久慈市が「生産量日本一」だ。朽ちた白樺を活性炭にすることで、持続可能な森づくりにもつながる。
●27日から始まる「読書週間」に合わせ、日本財団(東京)が全国の17~19歳の男女計千人に実施した調査で、「新型コロナウイルスの感染拡大」に伴う外出自粛などで、24.9%が読書量が増えたと答えたことが分かった。調査結果によると、読書が「好き」と答えたのは59.7%で「嫌い」は12.8%だった。好きと答えた人ほど、「コロナの影響」で読書量が増えたと回答していた。一方、読書量が「減った」は 6.0%で「変わらない」は69.1%だった。調査は 9月29日~10月 5日にインターネットを通じ、男女それぞれ 500人ずつに行った。
記事をまとめてみました。
東京都は26日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 102人報告されたと発表した。入院患者は前日より57人増の1037人で、うち重症者は 1人増えて29人となった。また、既に発表した感染者のうち、今月の 4日分の計 8人について発生届が取り下げられたとして人数を訂正し、累計は 3万 127人になった。 感染者 3人の死亡も確認され、死者の累計は 450人となった。
都によると、 102人のうち感染経路が不明なのは49人。重症化リスクの高い65歳以上は13人だった。直近 7日間で平均した 1日当たりの感染者数は 154.9人となった。25日時点の陽性率は 3.4%。
訂正したのは、抗原検査で陽性となった後、「PCR検査」で陰性となり、医師の判断で発生届を取り下げたケースなど。
都内は直近 7日間の平均による 1日当たりの感染者数が 100人台の後半でほぼ横ばいの状況。大学や病院、福祉施設などでのクラスター(感染者集団)発生が目立つ。
静岡市で開かれた「13都道府県議会議長会議」の会合=26日午後
北海道や神奈川、京都など大都市がある都道府県議会の議長でつくる「13都道府県議会議長会議」が26日、静岡市内で開かれ、「新型コロナウイルス感染症の拡大」を「災害」と位置付けて、「地域防災計画」に対策を盛り込むことを柱とする要望をまとめた。社会資本整備の充実などと合わせて、近く関係省庁に送付する。
「新型コロナの位置付け」を災害対策基本法における「災害」とすれば、あらかじめ防災計画に対策を規定できる上に、屋内退避の指示や警戒区域への立ち入り制限などを求めることも可能になると指摘している。
農林水産省は27日、「新型コロナウイルス感染拡大」で打撃を受けた飲食業界の支援策「Go To イート」のプレミアム付き食事券事業について、利用が始まった 5日から21日までに、17府県で計 236億円分が販売されたと明らかにした。販売予定額の約15%に当たる。
農水省が20日までに販売や販売予約が始まった地域を集計した。食事券は都道府県など地域単位で発行、利用でき、購入額に25%が上乗せされる。17府県の販売予定額は額面で計1548億円。
販売額が最も多かったのは、14日に利用が始まった大阪の50億円。20日開始の三重と26日開始の岐阜が20億円で続き、全国で最も早く 5日に始まった新潟は「4番目」の19億円だった。
経済産業省は26日、「新型コロナウイルス対策」の需要喚起策「Go To キャンペーン」のうちイベントの入場料を割り引く事業について、催しの主催者の募集を開始すると発表した。早ければ10月末にも対象となる入場券の販売が始まる見通し。「コロナ」で打撃を受けたイベント業界を支え、経済活性化につなげる。
事業の対象は「音楽コンサート」や「演劇」といった「文化芸術」と、「スポーツ」に関する催しを想定し、入場券 1枚当たり2000円を上限に 2割相当分を割り引く。チケット販売業者の募集は19日に始めた。物品購入などに使えるクーポンを付与する仕組みも導入する予定だ。
「GoTo」は「イベント事業」のほか、観光分野の「トラベル」、飲食店を支援する「イート」、商店街の催しを補助する「商店街」の計 4分野から成る。経産省ではイベントと商店街事業を所管している。
現在許可されている外国人の日本入国
「新型コロナウイルス」を巡る「入国制限の緩和」が今月から本格的に始まって約 1カ月。検査と自主隔離など厳しい検疫体制がとられるが、増加する入国者数に対応は間に合っていない。管理責任は国内の受け入れ企業や学校などへ“丸投げ”され、国民から戸惑いや不安の声も。政府は来夏の「東京五輪・パラリンピック開催」などを視野に、さらなる制限緩和を急ぐ構えだが、欧州では感染拡大の「第2波」が深刻化。日本の水際対策は本当に大丈夫?
緩和が進む日本の入国制限。入国者には原則的に検査と入国後14日間の自主隔離を求めているが、対策の“穴”を指摘する声が相次いでいる。
南部美人の新しいお酒に使われる酒米と漆と白樺の炭 (株式会社南部美人提供)
岩手県二戸市の日本酒の老舗酒造「南部美人」が、蒸留酒のジンとウオッカの製造に乗り出した。同社では「新型コロナウイルス感染症」への対応で 4月から「アルコール消毒液」の生産を始めたが、同様の製造方法を用いて蒸留する。ジンは市の特産品である漆で香り付けし、ウオッカは久慈市の白樺の活性炭でろ過する。
「コロナ禍」で日本酒の売り上げが落ち込む中、医療現場の声などを聞き、消毒液の製造を開始した。日本酒と製法が違う消毒液は全くの新しい試みだった。設備投資の負担も大きく、消毒液だけでは採算が合わないという問題もあったが、農林水産省からの補助金が製造への後押しとなった。幸いなことに、社内にスピリッツ類に精通している杜氏(とうじ)もいた。
南部美人のクラフトジンに使われるとされる漆の木 (株式会社南部美人提供)
酒米の大量な破棄を避けるため、新しいお酒のベースは酒米にした。ジンは原料に「ジュニパーベリー」と呼ばれる杜松(ねず)の実を用いる。他に、果実やハーブなど数種類の原材料で香り付けを行う。久慈浩介社長は「漆を原料に使用することは誰もやったことがない。やってみないとわからない。ただ間違いなく、森林浴のようなほのかな森の香りを味わうことができるだろう」と自信をのぞかせた。二戸市の漆は、「日本一の生産量」を誇り、文化庁の日本遺産にも認定されている。漆は肌がかぶれるなどの人体への影響が懸念されるが、香りのみを抽出する製造工程では起こり得ないという。
ウオッカを製造する際にろ過に用いる白樺の炭は、久慈市が「生産量日本一」だ。朽ちた白樺を活性炭にすることで、持続可能な森づくりにもつながる。久慈社長は「岩手の森を守るウオッカに挑戦していきたい」と意気込んだ。
南部美人のジンとウオッカ製造開始の記者会見に出席する久慈浩介社長 (株式会社南部美人提供)
クラフトジンとクラフトウオッカは、来年 3月に発売予定。正式名称は現在確定していない。久慈社長が「南部美GIN」というダジャレを交えた名称を候補に挙げたが社員に却下されたという。老舗酒造の奮闘はこれからも続いていく。
○…久慈社長はアルコール消毒液作りへの思いも明かした。医療現場や医療的ケアが必要な児童の保護者の話を聞いたことがきっかけとなったという。「私たちは防護服もマスクも作れないが、アルコール消毒液なら作ることができる。医療的ケア児の保護者は常に介護なんです。アルコールがなくてお店に並ぶというようなことはさせたくない」と話した。今後もアルコール消毒液を絶えず作り続けていくという。
南部美人のジンとウオッカ製造開始の記者会見に出席する久慈浩介社長 (株式会社南部美人提供)
○…岩手県で大正から続く蔵元「世嬉の一(せきのいち)酒造」では、「新型コロナウイルスの影響」で消毒液が足りなくなったことから、自社のビールを蒸留し、アルコール消毒液を作った。消毒液製造の際、減圧蒸留機を使用し低温で蒸留させ、香りを引き立たせる技術を習得。その技術を使用し「飲む香水」と言われるほど香りに特徴があるクラフトジン「清庵-SEIAN-」を製造・販売している。
27日から始まる「読書週間」に合わせ、日本財団(東京)が全国の17~19歳の男女計千人に実施した調査で、「新型コロナウイルスの感染拡大」に伴う外出自粛などで、24.9%が読書量が増えたと答えたことが分かった。
調査結果によると、読書が「好き」と答えたのは59.7%で「嫌い」は12.8%だった。好きと答えた人ほど、「コロナの影響」で読書量が増えたと回答していた。一方、読書量が「減った」は 6.0%で「変わらない」は69.1%だった。
1カ月間に読む本の冊数は「 1~ 2冊」が44.8%で最も多く「全く読まない」の32.7%が続いた。 6.8%は 7冊以上と回答した。
読解力が低下していると言われる現状について「好ましくない」が65.4%。自身の読解力は低いと「思う」が38.2%、「思わない」が33.7%だった。
日本財団の担当者は「読書を通じて視野を広げ、主体的に考える力を養ってほしい」としている。調査は 9月29日~10月 5日にインターネットを通じ、男女それぞれ 500人ずつに行った。