●空前の大ヒットとなっているアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」とJR九州がコラボしたSL「鬼滅の刃」が 1日、運行を開始し沿線や各駅には多くのファンが訪れた。けん引するのは「ハチロク」の愛称で親しまれている大正期製造の蒸気機関車「8620形」で映画のモデルともされ、当時の雰囲気を味わえる。ソフトバンクホークスの 2軍、 3軍の本拠地である「タマホームスタジアム筑後」の前を汽笛を 2回鳴らして優雅に通り過ぎていった。 7月の豪雨の影響で運休中の観光列車「SL人吉」の車両を使い、映画に登場する列車をまねた「無限」のマークを先頭に設置した。オリジナルグッズを車内で販売するほか、はかまや着物など大正時代風の服装をしてきた乗客には記念品を贈る。JR九州では特急「かもめ」「ソニック」でも「「鬼滅の刃」ラッピング車両を走らせている。
●「日本三名園」の 1つ、兼六園(金沢市)で 1日、北陸の冬の風物詩「雪づり」の作業が始まった。湿った雪の重みから樹木を守るため、枝に縄を円すい状に張って冬に備える。雪づりが施された樹木の姿は 3月中旬まで楽しめる。観光客らは伝統の技術に感心した様子で見入っていた。京都府から訪れた会社員藤原重治さん(57)はうれしそうに話した。延べ約 500人の庭師や造園業者が、12月中旬までに、マツやツツジなどに約 800カ所で雪づりを施す。
●政府は2020年秋の「褒章受章者」を2日付で発表した。受章者は 775人(うち女性 159人)と27団体。 3日に発令される。「スーパーボランティア」として知られる尾畠春夫さん(81)が「緑綬褒章」を受章した。他に、学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には映画「記憶にございません!」で主演を務めた俳優の中井貴一氏(59)、漫画「うる星やつら」の作者で漫画家の高橋留美子氏(63)らが選ばれた。
●明治天皇と昭憲(しょうけん)皇太后を祭り、「創建100年」を迎えた明治神宮(東京都渋谷区)で 1日、「鎮座百年祭」が行われた。「百年祭」を前に、10月28日には、天皇、皇后両陛下が即位後初めて参拝。上皇ご夫妻や秋篠宮ご夫妻も参拝した。
●東京都は2日、「新型コロナウイルスの感染拡大防止」を目的に中止していた豊洲市場(江東区)の「マグロの競り見学」を約 8カ月ぶりに再開した。事前に申し込み、抽選に当たった18人がマスクなどの対策をした上で早朝の市場を訪れた。卸売場は集まった市場関係者も一様にマスク姿。カランカランという鐘の音を合図に競りが始まり、床にずらりと並んだマグロが次々と競り落とされた。見学者は少し離れたデッキから興味深そうに見守った。小学生の息子 2人を連れた都内の女性(42)は取材に「貴重な体験ができた」と話した。見学は無料。申し込みは、東京都中央卸売市場のウェブサイトからか、電話でできる。
●「新型コロナウイルス禍」の中、ハロウィーン当日となった10月31日、東京・渋谷には異例の光景が広がった。例年は仮装した若者でごった返し、逮捕者も多く出る。だが今年は、区が中心となり「来訪自粛」を促しており、「コロナ禍」としては多くの人であふれたが、仮装した人や、トラブルはほとんど見受けられなかった。ミニスカポリス、ナース、人気アニメキャラ-。信号が青に変わった瞬間に走り始め、交差点中央で騒ぐ仮装した若者の姿がない。渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長(79)は取材に、この日の渋谷の様子を「若者(仮装しない人)と、バカモノ(仮装する人)に分かれた」と話した。来年以降には、新しいハロウィーンの幕開けを予感した。
●「一般社団法人・日本水商売協会」が、「新型コロナウイルスの感染拡大」で苦境が続く業界の活性化を目指し、全国のクラブ、キャバクラ・ガールズバー、ラウンジ、スナックのママや女性キャストの“ミスコン”を開催する。「第1回NIGHT QUEEN グランプリ」と題し、来年 3月 8日に開催。今日 1日からエントリー募集を開始する。「コロナ禍」で 3月末から営業の自粛を余儀なくされた水商売業界は、業界独自のガイドラインを作成するなどして「感染拡大防止」に取り組んできた。ただ、さまざまな業界で感染予防対策のため会食や 2次会を控える動きが進んでおり、水商売離れが進んでいる。また、政府による「Go To イート」で飲食業は支援を受けている一方、接待飲食業は対象から除外されており、ますます苦しい立場に追い込まれている。業界の就業人口は約 100万人といわれているが、「コロナ禍」で 3割程度の店が閉店、廃業に追い込まれたという。そうした苦境の中、業界内に明るい話題を提供するとともに、働きがいを確立し、仕事の質を上げるために企画されたのが「第1回NIGHT QUEEN グランプリ」だ。ドラマ化もされた漫画「女帝」、「嬢王」、「夜王」の原作者・倉科遼氏(70)が審査員を務める。優勝者は、同協会の広告塔として協賛企業商品のPRを担当したり、各種メディアに業界の代表として露出したり、協賛企業からの商品サービス無償提供を受ける権利が与えられる。歌唱賞受賞者には歌手デビュー権が与えられ、CDデビューやテレビやラジオへの出演権も与えられる。「NIGHT QUEEN グランプリ」は今回を「第1回目」とし、毎年開催をしていく予定だ。
記事をまとめてみました。
「SL鬼滅の刃」臨時列車が「タマホームスタジアム筑後」の前を通り過ぎる。汽笛を小さく 2回鳴らして走り去った=JR鹿児島線・福岡県筑後市
空前の大ヒットとなっているアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」とJR九州がコラボしたSL「鬼滅の刃」が 1日、運行を開始し沿線や各駅には多くのファンが訪れた。
けん引するのは「ハチロク」の愛称で親しまれている大正期製造の蒸気機関車「8620形」で映画のモデルともされる。 7月の豪雨で運休中の観光列車「SL人吉」の車両を使用した。映画と同じ「無限」のヘッドマークを付けて熊本( 8時35分発)~博多(13時 4分着)で運行される。ソフトバンクホークスの 2軍、 3軍の本拠地である「タマホームスタジアム筑後」の前を汽笛を 2回鳴らして優雅に通り過ぎていった。
今回を含め週末に 5回運行の臨時列車だが座席は完売している。JR九州では特急「かもめ」「ソニック」でも「「鬼滅の刃」ラッピング車両を走らせている。
「SL鬼滅の刃」臨時列車が「タマホームスタジアム筑後」の前を通り過ぎる。汽笛を小さく 2回鳴らして走り去った=JR鹿児島線・福岡県筑後市
JR九州は 1日、人気アニメ映画「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」とコラボした臨時列車「SL鬼滅の刃」の運行を熊本-博多間で始めた。けん引する蒸気機関車は原作や映画の舞台となった大正時代の製造で、当時の雰囲気を味わえる。
7月の豪雨の影響で運休中の観光列車「SL人吉」の車両を使い、映画に登場する列車をまねた「無限」のマークを先頭に設置した。オリジナルグッズを車内で販売するほか、はかまや着物など大正時代風の服装をしてきた乗客には記念品を贈る。
JR熊本駅のホームに入る臨時列車「SL鬼滅の刃」= 1日午前(共同)
この日は、機関車が煙を吐きながら熊本駅に到着すると、詰め掛けた約 700人のファンらが一斉にシャッターを切った。
福岡市の小学4年東洸多郎君(10)と小学1年和花奈さん( 7)は、それぞれ主人公ら登場人物の衣装でSLを見に来た。洸多郎君は「機関車はかっこいい」と笑顔を見せた。
列車は途中、久留米(福岡県)と鳥栖(佐賀県)の両駅に停車する。23日までの週末や祝日に計5回運行する予定。乗車には指定席券の購入が必要だが、既に完売したという。
「日本三名園」の 1つ、兼六園(金沢市)で 1日、北陸の冬の風物詩「雪づり」の作業が始まった。湿った雪の重みから樹木を守るため、枝に縄を円すい状に張って冬に備える。雪づりが施された樹木の姿は 3月中旬まで楽しめる。
作業は高さ約10メートル、幅約26メートルと国内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」から開始。高さ約14メートルの柱によじ登った庭師が縄を投げ下ろし、受け取った別の庭師が枝に結び付けた。観光客らは伝統の技術に感心した様子で見入っていた。
金沢市の「兼六園」で始まった「雪づり」の作業=石川県
京都府から訪れた会社員藤原重治さん(57)は「雪づりを見たのは 3回目だが、作業風景は初めて。伝統作業の初日に立ち会えて良かった」とうれしそうに話した。
延べ約 500人の庭師や造園業者が、12月中旬までに、マツやツツジなどに約 800カ所で雪づりを施す。使用する縄は重さ計約 4トンに上り、長さは約 120キロ。
政府は2020年秋の「褒章受章者」を2日付で発表した。受章者は 775人(うち女性 159人)と27団体。 3日に発令される。「スーパーボランティア」として知られる尾畠春夫さんが「緑綬褒章」を受章した。
災害に見舞われた地域に駆け付け、黙々と汗を流してきた尾畠さんは、「緑綬褒章」で評価された地元の大分・由布岳の登山道整備や清掃活動を「体力づくりで登ってきた山への恩返しだ」と語った。2004年の新潟県中越地震から「災害ボランティア」に取り組む。東日本大震災では、宮城県南三陸町でがれきに埋もれた写真を集める「思い出探し隊」の隊長を務めた。
「緑綬褒章」に決まり喜ぶ「スーパーボランティア」尾畠春夫さん
注目を浴びたのは18年 8月、山口県周防大島町で行方不明になった 2歳児を発見した時だ。その後も災害のたびに被災地を訪れ、精力的にボランティアを続けてきた。新聞に目を通し、被災地で自分に何ができるかを気に掛けている。「つまようじ一本ももらわない」。住民に迷惑を掛けないのが信念だ。「明日はわが身と思うから活動できる」と話した。
他に、学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には映画「記憶にございません!」で主演を務めた俳優の中井貴一、漫画「うる星やつら」の作者で漫画家の高橋留美子氏らが選ばれた。
明治天皇と昭憲(しょうけん)皇太后を祭り、「創建100年」を迎えた明治神宮(東京都渋谷区)で 1日、「鎮座百年祭」が行われた。
明治神宮は1920年11月1日に創建。全国から約10万本の献木が創建に際して寄せられ、都心に約70万平方メートルの緑が広がっている。太平洋戦争の空襲で本殿などが焼失したが、58年に再建された。例年、初詣に 300万人ほどが訪れる。
「百年祭」を前に、10月28日には、天皇、皇后両陛下が即位後初めて参拝。上皇ご夫妻や秋篠宮ご夫妻も参拝した。
境内にある明治神宮ミュージアムでは記念展が開かれ、修復が進む昭憲皇太后の宮中ドレス「大礼服」を12月 6日まで展示している。
東京都は2日、「新型コロナウイルスの感染拡大防止」を目的に中止していた豊洲市場(江東区)の「マグロの競り見学」を約 8カ月ぶりに再開した。事前に申し込み、抽選に当たった18人がマスクなどの対策をした上で早朝の市場を訪れた。
卸売場は集まった市場関係者も一様にマスク姿。カランカランという鐘の音を合図に競りが始まり、床にずらりと並んだマグロが次々と競り落とされた。見学者は少し離れたデッキから興味深そうに見守った。
豊洲市場の専用デッキでマグロの競りを見学する親子=東京都江東区
都によると、感染が広がり始めた 2月29日から見学を中止。再開に当たり、以前は 1日当たり最大 120人受け入れていた人数を27人までに制限。マスク着用や検温、連絡先の記入も要件とした。
小学生の息子 2人を連れた都内の女性は取材に「こんなに間近で見られるとは思わなかった。貴重な体験ができた」と話した。
見学は無料。申し込みは、東京都中央卸売市場のウェブサイトからか、電話でできる。PRコーナーなど一部は 6月 8日から見学を再開していた。
「新型コロナウイルス禍」の中、ハロウィーン当日となった10月31日、東京・渋谷には異例の光景が広がった。例年は仮装した若者でごった返し、逮捕者も多く出る。だが今年は、区が中心となり「来訪自粛」を促しており、「コロナ禍」としては多くの人であふれたが、仮装した人や、トラブルはほとんど見受けられなかった。
多くの警察官が警戒する中、人々が行き交う渋谷のスクランブル交差点=JR渋谷駅前
ミニスカポリス、ナース、人気アニメキャラ-。信号が青に変わった瞬間に走り始め、交差点中央で騒ぐ仮装した若者の姿がない。映画「ハーレイ・クイン」のコスプレをした20代女性は「人が少なくて治安が良い。マスクをすれば(来ても)大丈夫」と述べ、「コロナ禍」のハロウィーンを満喫した。昨年までと同様、「DJポリス」が配置され、警察官による交通整備が行われたが、身動きが取れずに「3密状態」になる例年とは違い、歩行者が自分の希望する方向に進めるようだった。
2019年10月、ハロウィーン本番を迎え、大勢の人たちでにぎわう東京・渋谷のスクランブル交差点(上)。今年は自宅でハロウィーンを楽しむよう呼び掛ける看板が掲げられていた=JR渋谷駅前
渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は取材に、この日の渋谷の様子を「例年の 8割減。若者(仮装しない人)と、バカモノ(仮装する人)に分かれた。多くの若者が自粛を理解してくれて、日本人の良いところが出た。非常に感謝しています」と話した。来年以降には「渋谷で騒ぐことがカッコ悪いという流れになってくると思う」と、新しいハロウィーンの幕開けを予感した。
「一般社団法人・日本水商売協会」が、「新型コロナウイルスの感染拡大」で苦境が続く業界の活性化を目指し、全国のクラブ、キャバクラ・ガールズバー、ラウンジ、スナックのママや女性キャストの“ミスコン”を開催する。「第1回NIGHT QUEEN グランプリ」と題し、来年 3月 8日に開催。今日 1日からエントリー募集を開始する。
「コロナ禍」で 3月末から営業の自粛を余儀なくされた水商売業界は、業界独自のガイドラインを作成するなどして「感染拡大防止」に取り組んできた。ただ、さまざまな業界で感染予防対策のため会食や 2次会を控える動きが進んでおり、水商売離れが進んでいる。また、政府による「Go To イート」で飲食業は支援を受けている一方、接待飲食業は対象から除外されており、ますます苦しい立場に追い込まれている。
業界の就業人口は約 100万人といわれているが、「コロナ禍」で 3割程度の店が閉店、廃業に追い込まれたという。「日本水商売協会」らの働き掛けもあり、それまで支援対象とされてこなかった「日本政策金融公庫」の「経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)」の指定業種が拡充され、接待飲食業でも融資を受けられるようになった。それでも、全体的には赤字で「営業を続けるうち、 7割以上の店は融資を受けられても借金でなんとか食いつないでいる状況」(関係者)という。
「日本水商売協会」が「新型コロナウイルスの感染拡大」で苦戦する業界の活性化を目指し開催する「第1回NIGHT QUEEN グランプリ」のポスター
そうした苦境の中、業界内に明るい話題を提供するとともに、働きがいを確立し、仕事の質を上げるために企画されたのが「第1回NIGHT QUEEN グランプリ」だ。ドラマ化もされた漫画「女帝」、「嬢王」、「夜王」の原作者・倉科遼氏が審査員を務める。優勝者は、同協会の広告塔として協賛企業商品のPRを担当したり、各種メディアに業界の代表として露出したり、協賛企業からの商品サービス無償提供を受ける権利が与えられる。歌唱賞受賞者には歌手デビュー権が与えられ、CDデビューやテレビやラジオへの出演権も与えられる。
「日本水商売協会」の甲賀香織代表理事は、業界が置かれている現状について「お客様は離れ、会社では接待が禁止され、会食は 1次会で終えなくてはいけないムードです。我々は 2次会、 3次会で使われる形態のお店ですので(『Go To イート』による)恩恵はほとんど受けていません」と説明。その上で、政府や東京都が“夜の街”という言葉で、水商売業界を「新型コロナウイルスの感染拡大」の“元凶”であるかのように指摘し続けたことを引き合いに「差別的な意味合いの造語“夜の街”を逆手に取り、自分たちの置かれてきた実情と、それでもこの仕事に懸ける熱い思いを業界の内外に向けて発信する場にします」と訴えた。
またイベントには、感染症の正しい知識を啓発する意図もあるという。甲賀代表理事は「出来る感染症対策を全てやっているお店が多いわけですが、そもそも実態調査が不十分なために、国からは曖昧な注意喚起にとどまり、何をどこまですれば良いかの情報が交錯し、店舗によって違う対応をしている現状です」と国の対応に疑問を呈した。その上で「これ以上、行政の対応をやきもきしながら待っていることはできません。我々に出来ることをやっていくしかないと考えます」と、イベントの意義を強調した。
「NIGHT QUEEN グランプリ」は今回を「第1回目」とし、毎年開催をしていく予定だ。