●東京都は 2日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに87人報告されたと明らかにした。一方で既に発表したうち、計 5日間の 6人分について実際より多かったとして訂正。 2日までの累計は 3万1293人となった。大学や病院、福祉施設などでのクラスター(感染者集団)発生が目立っている。
●成田空港からの出国者らを対象に、ターミナル内で「新型コロナウイルス感染」の有無を調べる日本医科大運営の「PCRセンター」が2日、営業を始めた。今月中は受け付けから証明書発行まで 6時間ほどかかるが、検査機器が整う12月以降は最短 2時間に短縮され、出国者の利便性が向上する。出入国制限の緩和拡大により出国者の増加が見込まれ、検査態勢拡充が求められていた。成田への入国・帰国者を対象にした検査は引き続き厚生労働省の検疫所が担う。センターは24時間営業で、午前 9時~午後 5時以外の検査受け付けは時間外となる。検査・証明書発行の料金は 3万9800円、予約なしや時間外の場合は 4万6500円。外部の医療機関で受けた検査の証明書発行も受け付ける。
●「衆院予算委員会」は 2日午後、菅義偉首相(71)と全閣僚が出席して基本的質疑を続行した。赤羽一嘉国土交通相(62)は、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の実施期間延長に関し述べた。菅義偉首相は、「新型コロナウイルス感染拡大」で落ち込んだ景気の浮揚策としての時限的な消費税率引き下げについて、重ねて否定的見解を示した。
●国土交通省は 2日、クルーズ船で起きた「新型コロナウイルス集団感染」を受け、国内の事業者に感染症対策の策定と届け出を義務付けた。国交省は監査を通じ、届け出を怠ったり、対策に不備があったりした場合は、行政指導も検討。国内の会社によるクルーズ船運航は10月下旬から段階的に再開しており、利用者の安全確保を徹底する。「海上運送法」は、クルーズ船事業者などに対し、安全管理規程の届け出を義務付けている。国交省は 2日付で規程の内容を定めた省令を改正し、感染症のまん延を防ぐ対策、発生時の対応も明記するよう求めた。
●経済産業省は 2日、「新型コロナウイルス対策の持続化給付金」について、3140億円を追加で措置すると発表した。最終的な支給額が予算計上の金額を上回ることが見込まれるためで、想定より申請の少ない家賃支援給付金の予算を流用する。経産省によると、予算の流用は財政法上認められており、財務省とも協議の上で決めたという。
●世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は 1日深夜(日本時間 2日午前)、「新型コロナウイルス感染者」との接触が確認されたとして、自宅で隔離生活に入ったとツイッターに書き込んだ。自らの感染の有無には触れていないが、自宅から執務を継続するという。「WHO本部」があるスイス西部ジュネーブでは約20人に 1人が感染し、同国内で最も感染者の割合が高い。拠点を置く国際機関の中でもWHOは特に厳しい入館制限を導入しており、週 2回の定例会見もオンライン形式での実施が続いている。
●「新型コロナウイルス」、「インフルエンザ」だけでなく「ノロウイルス」も流行期を迎えている。「ノロウイルス」による食中毒や感染症は例年11月から発生件数が増加するため消費者庁は 2日、注意喚起を発表した。厚生労働省は「 1年を通して発生はみられるが、11月ぐらいから発生件数は増加、12月から翌年 1月がピークになる傾向」としている。感染経路には感染者の嘔吐(おうと)物や便、感染した人が調理などをして汚染された食品を食べたことなどがある。
●開門と同時に大勢の参拝客が本殿を目指して駆け抜ける西宮神社(兵庫県西宮市)の新春恒例神事「福男選び」は来年 1月、特製マスクの配布や密集回避といった「新型コロナウイルス感染対策」を取った上で開催することが 2日、神社関係者への取材で分かった。各地で神事や祭りが中止に追い込まれる中、独自の工夫で伝統を継続する。境内を約 230メートル走ることを考慮し、最前方集団には息がしやすく冷感素材の特製「フクノマスク」(仮称)を配る。マスクは神社が祭る「えべっさん」と福の字をあしらったデザインになる予定という。
●成田山新勝寺(千葉県成田市)は 2日、大勢の参拝客が例年訪れる「初詣の新型コロナウイルス感染拡大防止策」として、大みそかや三が日に正面入り口から入る参拝客の列を10列から 6列に減らすと明らかにした。12月下旬からは混雑時期を避けて参拝するよう呼び掛けるテレビCMも流す。市は混雑期間を終えた来年 1月12日から 1カ月間、市内の対応店舗でスマートフォン決済「ペイペイ」を使用すれば、 1回につき最大千円分のポイントを付与するキャンペーンも決めている。参拝時期を分散しつつ、周辺での消費喚起を図る狙いがある。
記事をまとめてみました。
東京都は 2日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに87人報告されたと明らかにした。一方で既に発表したうち、計 5日間の 6人分について実際より多かったとして訂正。 2日までの累計は 3万1293人となった。
都内は直近 7日間の 1日当たりの平均感染者数が 100人台の後半でほぼ横ばいの状況。大学や病院、福祉施設などでのクラスター(感染者集団)発生が目立っている。
成田空港からの出国者らを対象に、ターミナル内で「新型コロナウイルス感染」の有無を調べる日本医科大運営の「PCRセンター」が2日、営業を始めた。今月中は受け付けから証明書発行まで 6時間ほどかかるが、検査機器が整う12月以降は最短 2時間に短縮され、出国者の利便性が向上する。
出入国制限の緩和拡大により出国者の増加が見込まれ、検査態勢拡充が求められていた。成田への入国・帰国者を対象にした検査は引き続き厚生労働省の検疫所が担う。
センターは第 1、第 2両ターミナルに設置。営業開始に先立ち報道陣に公開された第 2ターミナル側は、約 750平方メートルの一室に、問診や検体採取用のスペースがパーティションで区切られていた。日本医科大付属病院の汲田伸一郎院長は「出国前に少し早く来てもらえれば、検査できるようにしたい」と話した。
センターは24時間営業で、午前 9時~午後 5時以外の検査受け付けは時間外となる。検査・証明書発行の料金は 3万9800円、予約なしや時間外の場合は 4万6500円。外部の医療機関で受けた検査の証明書発行も受け付ける。
「衆院予算委員会」は 2日午後、菅義偉首相と全閣僚が出席して基本的質疑を続行した。赤羽一嘉国土交通相は、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の実施期間延長に関し「観光の回復状況や予算の状況を勘案し、前向きに検討したい」と述べた。
公明党の岡本三成氏が、来年の上半期まで継続するよう求めたのに対し答えた。
菅義偉首相は、「新型コロナウイルス感染拡大」で落ち込んだ景気の浮揚策としての時限的な消費税率引き下げについて、重ねて否定的見解を示した。立憲民主党の江田憲司代表代行への答弁。
国土交通省は 2日、クルーズ船で起きた「新型コロナウイルス集団感染」を受け、国内の事業者に感染症対策の策定と届け出を義務付けた。国交省は監査を通じ、届け出を怠ったり、対策に不備があったりした場合は、行政指導も検討。国内の会社によるクルーズ船運航は10月下旬から段階的に再開しており、利用者の安全確保を徹底する。
「海上運送法」は、クルーズ船事業者などに対し、安全管理規程の届け出を義務付けている。国交省は 2日付で規程の内容を定めた省令を改正し、感染症のまん延を防ぐ対策、発生時の対応も明記するよう求めた。
国交省と関係団体は 9月、乗船前の体調確認や、陽性者の船内隔離といった「新型コロナの対策指針」を公表しており、事業者は、これに沿って対応を具体化する。
クルーズ船は、横浜港に停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス」で「新型コロナの集団感染」が発生。運航が途絶えていたが、商船三井客船の「にっぽん丸」を皮切りに、10月下旬から国内の短距離クルーズが再開している。
経済産業省は 2日、「新型コロナウイルス対策の持続化給付金」について、3140億円を追加で措置すると発表した。最終的な支給額が予算計上の金額を上回ることが見込まれるためで、想定より申請の少ない家賃支援給付金の予算を流用する。
持続化給付金は収入が落ち込んだ中小企業などを対象とし、10月30日までに約 367万件、約 4兆 8千億円を支給した。このペースだと申請は 410万件程度に達し、従来の予算額では不足する見通し。
一方、家賃支援給付金は同日時点で約44万件、約3600億円の支給にとどまり、現状では予算が余る公算が大きいという。
経産省によると、予算の流用は財政法上認められており、財務省とも協議の上で決めたという。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は 1日深夜(日本時間 2日午前)、「新型コロナウイルス感染者」との接触が確認されたとして、自宅で隔離生活に入ったとツイッターに書き込んだ。自らの感染の有無には触れていないが「症状は出ておらず、元気だ」としており、自宅から執務を継続するという。
テドロス氏は「感染の連鎖を断ち切り、ウイルスを鎮圧し、医療体制を守るためには、誰もが指針に従うことが重要だ」と強調。感染者と一定時間接触したことが確認された場合には隔離を行うなど、各国当局の規定に沿って対策を徹底するよう求めた。
「WHO本部」があるスイス西部ジュネーブでは約20人に 1人が感染し、同国内で最も感染者の割合が高い。拠点を置く国際機関の中でもWHOは特に厳しい入館制限を導入しており、週 2回の定例会見もオンライン形式での実施が続いている。
消費者庁は 2日、流行期に入った「ノロウイルスの感染予防」に効果的な手洗いイラストをホームページに掲載した
「新型コロナウイルス」、「インフルエンザ」だけでなく「ノロウイルス」も流行期を迎えている。「ノロウイルス」による食中毒や感染症は例年11月から発生件数が増加するため消費者庁は 2日、注意喚起を発表した。厚生労働省は「 1年を通して発生はみられるが、11月ぐらいから発生件数は増加、12月から翌年 1月がピークになる傾向」としている。
「ノロウイルス」にはワクチンや効果のある抗ウイルス剤はない。昨年は全国で発生した1061件( 1万3018人)の食中毒で「ノロウイルス」による食中毒は 212件と全体の約20%。感染者数は6889人と全体の52.9%を占めた。
感染経路には感染者の嘔吐(おうと)物や便、感染した人が調理などをして汚染された食品を食べたことなどがある。厚労省では「食事前、トイレの後、調理前後はせっけんで手をよく洗い、流水で十分に流す」ことや調理器具の消毒などの予防策をホームページで紹介している。
西宮神社の神事「福男選び」で、本殿を目指して一斉に駆けだす参加者ら=兵庫県西宮市
開門と同時に大勢の参拝客が本殿を目指して駆け抜ける西宮神社(兵庫県西宮市)の新春恒例神事「福男選び」は来年 1月、特製マスクの配布や密集回避といった「新型コロナウイルス感染対策」を取った上で開催することが 2日、神社関係者への取材で分かった。各地で神事や祭りが中止に追い込まれる中、独自の工夫で伝統を継続する。
福男の称号へ命運を握るのは最前方集団でのスタート位置。神社関係者によると、参加者が顔写真付きの申請用紙を送り、神社による事前抽選でこの集団に入るかどうかや位置を決める。境内を約 230メートル走ることを考慮し、最前方集団には息がしやすく冷感素材の特製「フクノマスク」(仮称)を配る。
マスクは神社が祭る「えべっさん」と福の字をあしらったデザインになる予定という。
今年 1月に行われた西宮神社の新春恒例神事「福男選び」=兵庫県西宮市
福男選びは江戸時代に自然発生的に始まり、毎年 1月10日午前 6時に「表大門」を開き、本殿で待ち構える神職に抱きついた先着 3人を「1~3番福」と認定する。
これまでは最前方の「Aブロック」とその後ろの「Bブロック」を、先着1500人の中から当日午前 0時にくじ引きで決める方式。Aに 108人、Bに 150人の計 258人を決めていたが、来年はAブロックのみとし、人数も80人と大幅削減。他の参加者は後方で待機するようにする。
かつては門前に並んだ先着順でスタート位置を決めたが、2004年、「1番福」になった男性の知人数人が他の参拝客を妨害したと批判が集まり、男性は「1番福」を返上。これを受け歴代の福男らでつくる有志団体「開門神事講社」が運営に参加し、午前 0時のくじ引き方式を導入した。
成田山新勝寺(千葉県成田市)は 2日、大勢の参拝客が例年訪れる「初詣の新型コロナウイルス感染拡大防止策」として、大みそかや三が日に正面入り口から入る参拝客の列を10列から 6列に減らすと明らかにした。12月下旬からは混雑時期を避けて参拝するよう呼び掛けるテレビCMも流す。
関係機関と対策を話し合う 2日の会合で表明。成田市も12月からラジオ番組内で分散参拝を呼び掛けるほか、混雑状況が分かるよう寺周辺の 3カ所に定点カメラを設置しライブ配信するなどの対応を確認した。
市は混雑期間を終えた来年 1月12日から 1カ月間、市内の対応店舗でスマートフォン決済「ペイペイ」を使用すれば、 1回につき最大千円分のポイントを付与するキャンペーンも決めている。参拝時期を分散しつつ、周辺での消費喚起を図る狙いがある。