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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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藤浪5回9K無失点で来季へ光!球児魂を胸に!能見「退団試合」S締め、ブルペンで感謝状!

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両軍先発が安定感ある立ち上がり。阪神藤浪晋太郎投手(26)、DeNA大貫晋一投手(26)ともに 3回まで 1安打無失点に抑え、中盤に入った。DeNAは 5回に無死 1、 3塁としたが、阪神藤浪の前に「3者連続三振」。両軍投手陣が好投し、 6回までそれぞれ無得点。阪神が 8回に敵失と近本光司外野手(25)の「適時3塁打」で決勝点を挙げた。岩貞祐太投手(29)が「7勝」目、能見篤史投手(41)が今季「初セーブ」を挙げた。DeNAは得点圏での走塁ミスや凡退が絡むなど、打線が精彩を欠いた。石田健大投手(26)が「4敗」目。矢野燿大監督(51)が今シーズンの全日程を終え、試合終了後に観客に向けてあいさつした。マイクの前に立った指揮官は率直な思いを語った。一方で選手たちをたたえた。今季は 2年連続で「12球団ワースト」となる「85失策」を記録。昨季の課題は解消されなかった。宿敵巨人に離され、「優勝」できなかった現実を、マイクの前に立った矢野燿大監督が謝罪した。 1試合を残す巨人とは「8ゲーム」差。直接対決では「8勝16敗」と負け越した。「日本一」をうたったが、15年ぶりの「リーグV」はならなかった。悔しさが募らないはずがない。今季最終戦後のセレモニーの冒頭、その悔しさを言葉にした。一方で光も差し込んだシーズンだった。今季ラストゲームは自慢の投手陣がゼロをつないで「完封勝利」。タイトな試合を制し、今季「60勝」目。順位は昨年の「3位」から「2位」に上がり、貯金も19年の「1」から「7」に増えた。21年シーズンへの「挑戦」はすでに始まっている。今季限りで退団する福留孝介外野手(43)、上本博紀内野手(34)が甲子園を訪れて球団関係者にあいさつした。 2人と多くの時間をともに過ごしてきた矢野燿大監督はしみじみと話した。 3年目の来季に向けてチームも生まれ変わる。指揮官は決意を新たにした。

阪神先発の藤浪晋太郎投手が 5回無失点 9奪三振の好投で、今季最終登板を終えた。「球児魂」を胸に、来季へ光が差すマウンドとなった。チーム最終戦を任された右腕は初回から全開。先頭宮本を 142キロフォークで空振り三振。安打と四球で一死 1、 2塁としたが「4番」細川成也外野手(22)、「5番」ネフタリ・ソト外野手(31)を連続三振。アウトを全て三振で奪い、無失点で立ち上がった。 4回は先頭の神里和毅外野手(26)に 2塁打を浴びて無死 2塁のピンチを招いた。それでも続く細川成也外野手(22)の打席で巧みな 2塁けん制で刺し、ピンチの芽をつんだ。DeNA先発大貫も好投を続け、 5回まで 0- 0。藤浪の球数は87球だったが、 5回の攻撃で代打を送られ交代となった。17年 4月27日DeNA戦以来となる1294日ぶりの「甲子園白星」はならなかったが、ベンチでは笑顔もみせた。前日10日には、尊敬する先輩藤川球児投手(40)の引退試合が行われた。藤川にはキャンプ中からシーズン中、 2軍鳴尾浜で調整をする時に至るまで日頃からさまざまなアドバイスをもらっていた。先発登板を翌日に控えた中でも、試合後のセレモニーを球場で目に焼き付け、この日のマウンドに上がっていた。 今季は先発スタートもチーム事情で 9月下旬に中継ぎ転向。救援で好投を見せ、10月28日中日戦(甲子園)ではブルペンデーのオープナーとして先発復帰した。 4回 1失点(自責 0)でチャンスをものにし、先発再転向をつかみ取った。前回登板の 4日ヤクルト戦(甲子園)も「勝ち星」こそ付かなかったが、 6回 4安打無失点と力投していた。救援登板の10月 6日広島戦(マツダスタジアム)から続く「連続自責点ゼロ」を24イニングに伸ばし、納得の表情で今季を終えた。来季へ楽しみが広がる、魂のこもった投球だった。昨季限りで鳥谷敬内野手(39=現ロッテ)が退団。今季限りで藤川が引退。福留、能見、上本も退団する。一時代が終焉(しゅうえん)を迎え、新時代に突入する。バトンは若い世代に託される。「新型コロナウイルス感染」から何度もつまずいた 1年。先人たちへの思いも胸に、藤浪は再び未来へ走りだす。

長年、虎投を支えたポーカーフェースがタテジマ最後のマウンドで力投した。今季限りで退団する能見篤史投手が今季最終戦のDeNA戦(甲子園)に登板。キレのある直球で空振り三振を奪うなど 9回を締め、通算「2セーブ」目。ベテラン左腕が球威のある投球で現役続行をアピールした。代名詞のポーカーフェースは崩さなかった。 9回、能見がタテジマ最後のマウンドに上がった。中継ぎでは封印していたワインドアップを披露。先頭の細川に中前打を浴びても動揺するそぶりは見せない。続くソトを初球、内角への直球で遊ゴロ併殺。最後は、柴田竜拓内野手(25)から渾身(こんしん)の 148キロ直球で空振り三振を奪った。年下の仲間たちがマウンドに集まり、グータッチを求めると、やっと表情を緩めた。勝利を決める通算「2セーブ」目で最後の仕事を終えた。グラウンドを 1周し、サヨナラのあいさつ。梅野、岩貞、大山…。細身の背中を見てきた後輩たちが目を潤ませた。熱い思いを受け取りながら、能見の目には涙はなかった。梅野隆太郎捕手(29)手が能見のタテジマラストゲームで涙を流した。 9回をリード。全12球中、10球がストレートで攻めの配球だった。無死 1塁でソトを内角速球で詰まらせ、遊撃併殺に料理。無失点に導くと目は真っ赤だ。 2回の第 1打席に入る際には能見の登場曲を用いた。能見も感謝。正捕手定着前からバッテリーを組み、ベテランから多くを学んだ。成長を示す一戦。完封で今季を締めた。矢野燿大監督が能見篤史投手ら阪神のユニホームを脱ぐメンバーからのイズム継承を期待した。

近本光司外野手が「2年目のジンクス」を破る「快打フィニッシュ」を決めた。両チーム無得点の 8回無死 2塁。石田の初球スライダーをとらえ、右翼線に強烈なライナーではじき返した。均衡を破る決勝の適時 3塁打になり、チーム20イニングぶりの得点を刻んだ。今季は全 120試合に出場して「打率2割9分3厘」は昨季を「2分」以上、上回る。目標の「打率3割」は逃したが、「31盗塁」で「2年連続盗塁王」は決定的。シーズン最終戦で充実ぶりを示した。「新型コロナウイルス」の影響で異例の日程となった今季、序盤は不振に苦しんだ。持ち前の探求心で試行錯誤を繰り返し、復調の兆しをつかむと、成績は「V字回復」。「3割」に惜しくも届かなかったが、打率は昨年(0.271)を上回る「0.293。31盗塁」をマークし、 2年連続の「盗塁王」は決定的となった。「2年目のジンクス」を見事にはね返した2020年。不動のリードオフマンは来季も打って、走って、猛虎打線の先頭に立つ。

86年ランディ・バース氏(66=元内野手)以来の快挙は来季にお預けとなった。大山悠輔内野手は最終戦まで「本塁打タイトル」に挑戦したが、届かなかった。「1位」の巨人岡本和真内野手(24)を「3本」差で追い、前日10日から 2戦連続の「1番」で臨んだが「2戦連続無安打」に終わった。大胆起用でサポートした矢野監督は成長を認めた。プロ 4年目は飛躍の 1年となった。開幕は悔しいベンチスタート。 3塁マルテの離脱で 7月上旬から先発に定着した。 116試合に出場して「打率2割8分8厘、28本塁打、85打点」。「4番」はチーム最多の65試合で務め、打撃 3部門全てでキャリアハイを更新した。指揮官は来季を見据え、来季も近本とともにリーダーとしての役割を期待した。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 1- 0横浜DeNA>◇24回戦◇阪神12勝 9敗 3分◇11日◇阪神甲子園球場

 両軍先発が安定感ある立ち上がり。阪神藤浪、DeNA大貫ともに 3回まで 1安打無失点に抑え、中盤に入った。

 DeNAは 5回に無死 1、 3塁としたが、阪神藤浪の前に「3者連続三振」。両軍投手陣が好投し、 6回までそれぞれ無得点。

 阪神が 8回に敵失と近本の「適時3塁打」で決勝点を挙げた。岩貞が「7勝」目、能見が今季「初セーブ」を挙げた。DeNAは得点圏での走塁ミスや凡退が絡むなど、打線が精彩を欠いた。石田が「4敗」目。

 近本光司外野手が決勝打=阪神甲子園球場

 矢野燿大監督が今シーズンの全日程を終え、試合終了後に観客に向けてあいさつした。

 マイクの前に立った指揮官は「シーズン始まる前に今年は『優勝』するぞと言いきってスタートしたシーズンにもかかわらず、『優勝』を逃し、また巨人にも大きく負け越すという悔しいシーズンになったことに対し、責任を感じております」と率直な思いを語った。

 試合後、矢野燿大監督はアレックス・ラミレス監督へ花束を手渡した=阪神甲子園球場

 一方で「選手たちはこのコンディション的にもメンタル的にもすごく難しいシーズンの中でバッター陣は一塁までしっかり走りきる姿を見せてくれました。そして投手陣はどれだけ疲れていても苦しい状況でもバッターに向かい腕を振り投げきってくれました。そして試合展開が苦しい状況になればなるほど、ベンチ内で、さあ行くぞ! 逆転するぞ! まだまだこれからや! そういう声を選手たちが出してくれていました。僕はその 1つ 1つの積み重ねが、この苦しいシーズンでありましたけど、何とか『2位』で粘れたことだと思っています」と選手たちをたたえた。

 試合後、矢野燿大監督ら首脳陣や選手らはグラウンドに整列してファンにあいさつした=阪神甲子園球場

 今季は 2年連続で「12球団ワースト」となる「85失策」を記録。昨季の課題は解消されなかった。

 矢野監督は「僕は常々エラーしたあとが大事だ。エラーしたら怖くなる。でも1歩前に出ようぜ! エラーになったら下を向いてしまう。でも顔を上げようぜ! とそういうことを選手たちに伝えてきました。その挑戦をチーム全体として取り組むべき。その姿をみなさんに見てもらったとき、『コロナ禍』でみなさん自身が苦しまれている中、僕たちの挑戦する姿から、私達も頑張ろう、俺たちも1歩前に出てみよう、私達も踏み出してみようと思ってもらえるようなそういうチームにしていきます」と誓った。

 シーズンを終えファンの前であいさつする矢野燿大監督=阪神甲子園球場

 宿敵巨人に離され、「優勝」できなかった現実を、マイクの前に立った矢野燿大監督が謝罪した。

 「シーズン始まる前に今年は『優勝』するぞと言いきってスタートしたにもかかわらず、『優勝』を逃し、また巨人にも大きく負け越すという悔しいシーズンになったことに対し、責任を感じております」

  1試合を残す巨人とは「8ゲーム」差。直接対決では「8勝16敗」と負け越した。「日本一」をうたったが、15年ぶりの「リーグV」はならなかった。悔しさが募らないはずがない。今季最終戦後のセレモニーの冒頭、その悔しさを言葉にした。

 一方で光も差し込んだシーズンだった。今季ラストゲームは自慢の投手陣がゼロをつないで「完封勝利」。タイトな試合を制し、今季「60勝」目。順位は昨年の「3位」から「2位」に上がり、貯金も19年の「1」から「7」に増えた。指揮官は続けた。

 今季最終戦を終えスピーチをした矢野燿大監督はファンに深々と頭を下げる=阪神甲子園球場

 「選手はコンディション的にもメンタル的にも難しいシーズンで、打者陣は 1塁まで走りきる姿を見せてくれました。投手陣はどれだけ疲れていても苦しい状況でも打者に向かい腕を振り、投げきってくれました。試合展開が苦しい状況になればなるほど、ベンチ内で声を選手たちが出してくれていました。その積み重ねがこの苦しいシーズン、何とか『2位』で粘れたことだと思っています」

 もちろん課題はある。チーム「85失策」は両リーグ最多。課題をクリアし、就任 3年目の来季、「悲願V」へと向かってみせる。

 今季最終戦を終えスピーチをした矢野燿大監督はファンに深々と頭を下げる=阪神甲子園球場

 「目指しているところは『2位』ではありません。その先に行くために必要なことは僕は『挑戦』だと思っています。今シーズンもチームの課題として残ったエラー。それに対しても僕は常々エラーした後が大事だ。エラーしたら怖くなる。でも 1歩前に出ようぜ! 顔を上げようぜ! と選手たちに伝えてきました。その挑戦をチーム全体として取り組む。その姿をみなさんに見てもらったとき、『コロナ禍』でみなさんが苦しまれている中、僕たちの挑戦する姿から、私たちも頑張ろう、俺たちも 1歩前に出てみよう、私たちも踏み出してみようと思ってもらえるような、そういうチームにしていきます」

 21年シーズンへの「挑戦」はすでに始まっている。

 シーズンを終えファンの前であいさつする矢野燿大監督=阪神甲子園球場

 今季限りで退団する福留孝介外野手、上本博紀内野手が甲子園を訪れて球団関係者にあいさつした。

  2人と多くの時間をともに過ごしてきた矢野燿大監督は「タイガースで残してくれた多くのこともある。お互い、それぞれ頑張る。環境、場所が変わってね。そういう話をしました」としみじみと話した。 3年目の来季に向けてチームも生まれ変わる。指揮官は「たくさんの選手がいろんな部分を残してくれた。 1つ 1つ、個人個人、またチームとして成長していきます」と決意を新たにした。

 

 阪神先発の藤浪晋太郎投手が 5回無失点 9奪三振の好投で、今季最終登板を終えた。「球児魂」を胸に、来季へ光が差すマウンドとなった。

 チーム最終戦を任された右腕は初回から全開。先頭宮本を 142キロフォークで空振り三振。安打と四球で一死 1、 2塁としたが「4番」細川、「5番」ソトを連続三振。アウトを全て三振で奪い、無失点で立ち上がった。

  4回は先頭の神里に 2塁打を浴びて無死 2塁のピンチを招いた。それでも続く細川の打席で巧みな 2塁けん制で刺し、ピンチの芽をつんだ。

 阪神先発藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場

 最大のピンチは 5回。無死から連打を浴びて無死 1、 3塁。ここでも藤浪は落ち着いていた。送りバントを試みた「8番」投手の大貫は、直球で押してスリーバント失敗の三振。続く戸柱、宮本も連続三振で封じた。マウンド上で小さくほえた。

 DeNA先発大貫も好投を続け、 5回まで 0- 0。藤浪の球数は87球だったが、 5回の攻撃で代打を送られ交代となった。17年 4月27日DeNA戦以来となる1294日ぶりの「甲子園白星」はならなかったが、ベンチでは笑顔もみせた。試合終盤には今季限りで退団する能見も登板する見込み。締まった展開で、舞台も整えた。

 「気温など難しいコンディションもありましたが、粘ることができたと思います。何とか能見さんまでいい形でつなぎたいと思っていたので。そういう意味では0点で抑えることができて良かったですし、この後の投手も精いっぱい応援したいと思います」

 力投する阪神先発藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場

 前日10日には、尊敬する先輩藤川の引退試合が行われた。藤川にはキャンプ中からシーズン中、 2軍鳴尾浜で調整をする時に至るまで日頃からさまざまなアドバイスをもらっていた。先発登板を翌日に控えた中でも、試合後のセレモニーを球場で目に焼き付け、この日のマウンドに上がっていた。 今季は先発スタートもチーム事情で 9月下旬に中継ぎ転向。救援で好投を見せ、10月28日中日戦(甲子園)ではブルペンデーのオープナーとして先発復帰した。 4回 1失点(自責 0)でチャンスをものにし、先発再転向をつかみ取った。

 前回登板の 4日ヤクルト戦(甲子園)も「勝ち星」こそ付かなかったが、 6回 4安打無失点と力投していた。

 救援登板の10月 6日広島戦(マツダスタジアム)から続く「連続自責点ゼロ」を24イニングに伸ばし、納得の表情で今季を終えた。来季へ楽しみが広がる、魂のこもった投球だった。

  4回を無失点に抑え気合の表情でベンチに引き揚げる藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場

 藤浪晋太郎投手は気迫むき出しの雄たけびで20年を締めくくった。

 両チーム無得点の 5回無死 1、 3塁から「3者連続三振」。「いい形で能見さんまでつなぎたかった」。口元が「シャーッ」と動いた。

 長年チームを支えた能見の退団試合。練習では「14番Tシャツ」を着用し、名残惜しそうに先輩と言葉を交わした。「練習に対する姿勢、取り組み方、投手としての考え方で影響を受けた方」。熱い感情が気温10度前後の寒さに勝った。

 低重心から最速 157キロの直球を低くコースに安定させる。 140キロ台のスプリットを振らせる。 5回を「9奪三振4安打2四球」で無失点。中継ぎ13試合を経て先発復帰後、計15回を「自責点0」でシーズンを終えた。1294日ぶりの「甲子園白星」を逃しても、価値ある手応えを確信に近づけた。

  5回表DeNA二死 1、 3塁、宮本秀明外野手から三振を奪い雄たけびをあげる藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場

 G党だった小学 5年秋、甲子園内野席で「阪神リーグ制覇」の瞬間に立ち会った。05年 9月29日巨人戦の出場メンバーのうち、今季も現役で縦じまを着た選手は藤川だけ。そんなレジェンドも前夜、引退試合を終えた。「技術だったり、すごく引き出しの多い方。すごく影響を受けた」。ナイター後のセレモニーまで見届けた藤浪はこの日、先輩たちへの感謝を白球に乗せた。

 昨季限りで鳥谷(現ロッテ)が退団。今季限りで藤川が引退。福留、能見、上本も退団する。一時代が終焉(しゅうえん)を迎え、新時代に突入する。バトンは若い世代に託される。

 「新型コロナウイルス感染」から何度もつまずいた 1年。「いいシーズンではなかったですけど、良くなるためのきっかけのシーズンにしたい」。先人たちへの思いも胸に、藤浪は再び未来へ走りだす。

 

  5番手として 9回のマウンドにあがった能見篤史投手=阪神甲子園球場

 長年、虎投を支えたポーカーフェースがタテジマ最後のマウンドで力投した。今季限りで退団する能見篤史投手が今季最終戦のDeNA戦(甲子園)に登板。キレのある直球で空振り三振を奪うなど 9回を締め、通算「2セーブ」目。ベテラン左腕が球威のある投球で現役続行をアピールした。

◇   ◇   ◇

 代名詞のポーカーフェースは崩さなかった。 9回、能見がタテジマ最後のマウンドに上がった。中継ぎでは封印していたワインドアップを披露。「もともと先発でやらしてもらってた。封印してたから、そこは何とかお見せしたいなと」。先頭の細川に中前打を浴びても動揺するそぶりは見せない。続くソトを初球、内角への直球で遊ゴロ併殺。最後は、柴田から渾身(こんしん)の 148キロ直球で空振り三振を奪った。

 場内を 1周しファンの声援に両手を広げ応える能見篤史投手=阪神甲子園球場

 「16年お世話になった球団で、本当に感謝しかないところでの最後のマウンド。楽しめたというか半分ドキドキしながら、 1- 0で来ると思ってなかったので、両方兼ねそろえて投げてました」

 年下の仲間たちがマウンドに集まり、グータッチを求めると、やっと表情を緩めた。勝利を決める通算「2セーブ」目で最後の仕事を終えた。

 グラウンドを 1周し、サヨナラのあいさつ。梅野、岩貞、大山…。細身の背中を見てきた後輩たちが目を潤ませた。「なぜか大阪ガスの後輩のチカ(近本)がしっかり打って先輩に回して、とんでもないプレッシャーをかけてくれました。いい巡りあわせもありましたし、本当に球場のファンの方々がそういうのを引き出してくれたのかなと思います」。熱い思いを受け取りながら、能見の目には涙はなかった。

 能見篤史投手はファンからの声援に手を振って応える=阪神甲子園球場

 練習の直前にはチームメートから感謝のサプライズ。登場曲GReeeeNの「刹那」が流れ、「NOHMI 14」と書かれたTシャツ姿のチームメートやスタッフが出迎えた。「球児の次やったから、もうバレバレで。逆に先に行ったろと思って。先に行ってみんなを待ち構えようかなと。そんな感じだった」。クールな姿はいつもと変わらない。グラウンドであいさつを促された能見は「またみんなといい勝負が出来たらいいなと思いますので、その時はよろしくお願いします」と、対戦相手として再会することを誓った。

 この日、ブルペンのホワイトボードには、手作りの“感謝状”があった。「口数こそ少ないものの、あなたの背中を見て成長している選手もたくさんいます。チームを去ってしまうのは残念ですが、あなたの体は41歳ではなく31歳です。まだまだ出来る」。この日の最速は 149キロ。衰えることのないキレのある直球は、現役続行への強い意思表示。「引退じゃないんだから」。ひょうひょうと、そして力強く、新たな道へ歩き出した。

 タイガース最後の投球を終え梅野隆太郎捕手(右)と握手を交わす能見篤史投手=阪神甲子園球場

 梅野隆太郎捕手が能見のタテジマラストゲームで涙を流した。

  9回をリード。全12球中、10球がストレートで攻めの配球だった。無死 1塁でソトを内角速球で詰まらせ、遊撃併殺に料理。無失点に導くと目は真っ赤だ。 2回の第 1打席に入る際には能見の登場曲を用いた。能見も「梅野もマウンドに来たときから、もう泣いていたので、うれしいなと思いながら」と感謝。正捕手定着前からバッテリーを組み、ベテランから多くを学んだ。成長を示す一戦。完封で今季を締めた。

 能見篤史投手(右)は矢野燿大監督に迎えられグータッチ=阪神甲子園球場

 矢野燿大監督が能見篤史投手ら阪神のユニホームを脱ぐメンバーからのイズム継承を期待した。

 「能見は背中で引っ張っていってくれた。そういうもので投手陣に対して、残していってくれたというのもしっかりある。いいものはタイガースの伝統として残していってほしい」。この日は接戦となったことで能見もセーブ機会を得た。「結果的に、余裕を持って投げるよりはあの場面で投げた方が、ある意味、能見自身、思い切ってさらにいけるっていうものになったんじゃないかな」と話していた。

 

  8回裏阪神無死 2塁、近本光司外野手は右線に適時三塁打を放った、左は石田健大投手=阪神甲子園球場

 近本光司外野手が「2年目のジンクス」を破る「快打フィニッシュ」を決めた。

 両チーム無得点の 8回無死 2塁。石田の初球スライダーをとらえ、右翼線に強烈なライナーではじき返した。均衡を破る決勝の適時 3塁打になり、チーム20イニングぶりの得点を刻んだ。今季は全 120試合に出場して「打率2割9分3厘」は昨季を「2分」以上、上回る。「あんまり成績は。調子の波をいかに高いところで維持できるかが大事。今年、学んだことをやっていきたい」。目標の「打率3割」は逃したが、「31盗塁」で「2年連続盗塁王」は決定的。シーズン最終戦で充実ぶりを示した。

 最後も近本!  8回、決勝の適時打を放ち、 3塁へと滑り込む=阪神甲子園球場

 去り行く先輩の花道をバットで彩った。白球が右翼線を転々とする間に虎の韋駄天は一気に 3塁まで駆ける。激動の2020年シーズン。最後は近本が「勝利」を決めた。

 「順位とかは決まっていたんですけど、しっかり来年に向けて課題とかも考えながら。試合も勝ててよかった」

  0- 0の 回無死 2塁。「前の対戦はスライダーでやられていた。捕手も一緒だったし、スライダーで入ってくるかなと思った」と石田の初球を狙いすました。この日は大阪ガスの先輩でもある能見の虎ラストゲーム。勝った試合で送り出してあげたい-。惜別の思いを込めた一打に、ベンチに向かって右手を挙げた。

  8回裏阪神無死 2塁、右翼線へ「先制適時3塁打」を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場

 「新型コロナウイルス」の影響で異例の日程となった今季、序盤は不振に苦しんだ。「いろんな挑戦はしてみたんですけど、試合でしか結果は分からない。そういうところの難しさはいい勉強になった」。持ち前の探求心で試行錯誤を繰り返し、復調の兆しをつかむと、成績は「V字回復」。「3割」に惜しくも届かなかったが、打率は昨年(0.271)を上回る「0.293。31盗塁」をマークし、 2年連続の「盗塁王」は決定的となった。

 「調子の波というのをいかに高いところで維持できるかが大事だと思う。来年もしっかり、今年学んだことをやっていきたい」

 「2年目のジンクス」を見事にはね返した2020年。不動のリードオフマンは来季も打って、走って、猛虎打線の先頭に立つ。

 

 大山悠輔内野手は 3ゴロ併殺に倒れる=阪神甲子園球場

 86年バース以来の快挙は来季にお預けとなった。大山悠輔内野手は最終戦まで「本塁打タイトル」に挑戦したが、届かなかった。

 「1位」の巨人岡本を「3本」差で追い、前日10日から 2戦連続の「1番」で臨んだが「2戦連続無安打」に終わった。大胆起用でサポートした矢野監督は「来季は(タイトルを)狙って取るところになってくると思う。最後ここまでこれたという自信は、あいつの中で芽生えていると思う」と成長を認めた。

 プロ 4年目は飛躍の 1年となった。開幕は悔しいベンチスタート。 3塁マルテの離脱で 7月上旬から先発に定着した。 116試合に出場して「打率2割8分8厘、28本塁打、85打点」。「4番」はチーム最多の65試合で務め、打撃 3部門全てでキャリアハイを更新した。指揮官は来季を見据え「近本、大山が引っ張ってくれるチームになっていってくれたら」と、さらなる期待を寄せた。

  5回、申告敬遠された大山悠輔内野手=阪神甲子園球場

  2試合連続で「1番・3塁」で出場した大山は「3打数無安打」に終わり、球団では1986年のバース以来、日本人では84年の掛布雅之以来の「本塁打王」を逃した。

 試合前の時点でリーグトップに立つ巨人・岡本とは「3本差」だったため、「1試合3発」がタイトル獲得の最低条件だったが、 1、 3回は三振に倒れるなど、アーチをかけることはできなかった。

 矢野監督は「来季は狙って(タイトルを)獲るというところになってくると思う。最後、ここまで来れて、自信があいつの中で芽生えていると思うし。バッティングの内容、レベルも上がった」と評価し「現状、近本、大山が引っ張っていくチームになっていってくれたらと思っています」と来季も近本とともにリーダーとしての役割を期待した。

 

 ガンバレ!阪神!我らのタイガース!来季こそ勝利を掴め!  

 多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。

 これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。

 そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。

 

 

 2020年 オープン戦 最終順位表

 

 2020年 公式戦 順位表

 

 2020年 公式戦日程と 結果 (10月)

 

 2020年 公式戦日程と 結果 (11月)

 

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