●阪神谷本修球団副社長兼本部長(56)は残留交渉を進めるロベルト・スアレス投手(29)について年内決着を目指していることを明かした。今季｢セーブ王｣に輝いた守護神は｢保留選手名簿｣から外れ、｢自由契約｣となっている。同副社長は交渉の進捗(しんちょく)状況について説明。
●阪神は 8日、ソフトバンクを｢戦力外｣になった加治屋蓮投手(29)と、中日を｢戦力外｣になった鈴木翔太投手(25)を獲得したと発表した。加治屋は｢支配下登録選手｣、鈴木は｢育成選手｣として契約を行う予定。加治屋はＪＲ九州から13年｢ドラフト１位｣でソフトバンクへ入団。 150キロ超の直球とフォークを武器に、18年にはセットアッパーとしてリーグ最多の72試合に登板した。鈴木は静岡・聖隷クリストファーから13年｢ドラフト１位｣で中日へ入団。15年には｢５勝５敗、防御率４．１７｣の成績を残した。谷本球団副社長は、獲得の経緯を説明した。
●阪神は 8日、島本浩也投手(27)、才木浩人投手(22)と｢育成契約｣を結んだと発表した。背番号は島本が｢６９｣から｢１０｣、才木は｢３５｣から｢１２１｣に変更された。島本は昨季、チーム最多の63試合に救援登板し｢防御率１．６７｣とフル回転。昨秋に左肘を手術し、今季は 1軍登板がなかった。年俸は 900万円ダウンの2800万円でサインし復活を誓った。今季右肘痛に悩まされた才木は、 320万円ダウンの 980万円でサインした。 (金額は推定)
●高橋遥人投手(25＝亜細亜大學ＯＢ)が 8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 700万円アップの年俸2900万円でサインした。今季は左肩のコンディション不良で出遅れ、 1軍合流は 8月だった。10月 5日の巨人戦(甲子園)では自己最多の｢１４奪三振｣で｢１失点完投｣するなど、今季｢５勝｣のうち｢３勝｣が宿敵からゲット。エース菅野智之投手(31) とは 3度投げ合い、｢１勝２敗｣に終わったが、首脳陣からの信頼も厚かった。反省の言葉を並べたが、今季は新球のカーブを操るなど進化も見せ、来季への期待が膨らむ。この日阪神は中日を｢戦力外｣になった鈴木翔太投手(25)の獲得を発表。静岡・常葉学園橘出身の高橋にとって、鈴木は県内のライバル校、聖隷クリストファーのエースだった。同学年右腕とのまさかの再会に高橋らしく、謙虚に話した。来季は岩崎優投手(29)、岩貞祐太投手(29)の中継ぎ起用が濃厚な中、高橋の成長がチームにとって不可欠。2021年、セ界制圧で新たな左腕伝説を作る。 (金額は推定)
●馬場皐輔投手(25)が 8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 700万円増の2100万円でサインした。17年｢ドラフト１位｣でプロ 3年目の今季、力量を発揮。救援として 1軍に定着して自己最多の32試合に登板した。｢プロ初勝利｣など｢２勝｣を挙げ、｢防御率２．０８｣と好成績を収めた。 9月には｢新型コロナウイルス｣の陽性判定で戦線離脱した。憂き目にも遭ったが飛躍のシーズンを過ごした。来季の飛躍に向けて、速球の精度向上がテーマだ。打者を抑えたときに見せる｢馬場ガッツ｣でファンをわかせた。地元の宮城・塩釜市は大ヒット漫画｢鬼滅の刃｣で話題を集める。オフは、 202段の石段がある｢塩釜神社｣で自主トレも行う予定。故郷で刃を研いで、来季の相手打者退治に向かう。 (金額は推定)
●陽川尚将内野手(29)が 8日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 500万円増の2400万円でサインした。プロ 7年目の今季は71試合に出場して、自己最多の｢８本塁打｣を放った。 9月25日には｢新型コロナウイルス｣の陽性が判明し、同26日には入院した。本塁打を放って、ベンチに戻る際に披露する｢ゴリラポーズ｣のパフォーマンスも定着しつつある。今秋｢ドラフト１位｣の近畿大學・佐藤輝明内野手(21)がライバルで参戦。気合を込めた。来季は外野の一角を狙うレギュラー候補として期待は大きい。頂点へのぼり詰める｢キングコング｣のようなゴリラに、陽川はなる。 (金額は推定)
●阪神｢ドラフト６位｣の三菱自動車岡崎・中野拓夢内野手(24)は｢名球会｣クラスのヒットマンが目標だ。阪神｢ドラフト７位｣の上田西・髙寺望夢内野手(18)は、不動のリードオフマンを目指す。対戦したい投手には、｢沢村賞｣を獲得した中日大野雄大投手(32)を挙げた。チーム唯一の高卒新人で、高校 3年時は｢コロナ禍｣で春、夏とも｢甲子園大会｣が中止となった。特別な聖地で躍動する。阪神｢ドラフト８位｣の四国IL高知・石井大智投手(23)は、恩師の記録超えを目指す。四国IL高知の吉田豊彦監督(54)は、先発＆中継ぎ投手として、南海やダイエー、阪神などで活躍。実働20年で 619試合に登板して“鉄腕”と称された。 1年目の目標には｢１軍登板｣を掲げた。
●元阪神で台湾プロ野球・中信兄弟の 2軍監督を務める林威助(リン・ウェイツゥ)氏(41)が来季から 1軍監督に就任することが 8日、分かった。18年から 2軍監督として指揮を執り、 3年間で 2度の｢台湾シリーズ制覇｣。19年は公式戦、ポストシーズンともに圧倒する｢完全優勝｣に導いていた。高い指導力を買われ、 1軍監督昇格が決まった。 3年契約。同氏は台湾・台中市生まれ。福岡・柳川に野球留学し、近大から02年｢ドラフト７巡目｣で阪神に入団した。強打のスラッガーとして鳴らし、通算 454試合出場で｢打率２割６分４厘、３１本塁打、１２５打点｣。07年はアーチ｢１５発｣を放っていた。14年から台湾プロ野球の中信兄弟でプレーし、17年限りで現役引退。指導者の道に進んでいた。
記事をまとめてみました。
ロベルト・スアレス投手＝明治神宮野球場 (2020年 9月27日撮影)
阪神谷本球団副社長兼本部長は残留交渉を進めるロベルト・スアレス投手について年内決着を目指していることを明かした。
今季｢セーブ王｣に輝いた守護神は｢保留選手名簿｣から外れ、｢自由契約｣となっている。同副社長は交渉の進捗(しんちょく)状況について｢代理人とは毎日、連絡を取り合っていますが、特に大きな動きは今のところないです｣と説明。越年交渉の可能性については｢そこはあまり考えていないです｣と否定した。｢すべて落ち着いて年内に片付けるつもりでやっています｣と見通しを語った。
阪神は 8日、ソフトバンクを｢戦力外｣になった加治屋蓮投手と、中日を｢戦力外｣になった鈴木翔太投手を獲得したと発表した。
加治屋は｢支配下登録選手｣、鈴木は｢育成選手｣として契約を行う予定。 加治屋はＪＲ九州から13年｢ドラフト１位｣でソフトバンクへ入団。 150キロ超の直球とフォークを武器に、18年にはセットアッパーとしてリーグ最多の72試合に登板した。鈴木は静岡・聖隷クリストファーから13年｢ドラフト１位｣で中日へ入団。15年には｢５勝５敗、防御率４．１７｣の成績を残した。
加治屋蓮投手(左)と鈴木翔太投手
阪神は 8日、ソフトバンクを｢戦力外｣になった加治屋蓮投手と、中日｢戦力外｣の鈴木翔太投手を獲得したと発表した。加治屋は｢支配下選手登録｣、鈴木は｢育成選手｣として契約する。
加治屋はＪＲ九州から13年｢ドラフト１位｣でソフトバンクへ入団。 150キロ超の直球とフォークを武器に、18年にはセットアッパーとしてリーグ最多の72試合に登板した。阪神でも中継ぎとして起用される予定だ。鈴木は静岡・聖隷クリストファーから13年｢ドラフト１位｣で中日へ入団。谷本球団副社長は｢( 2人とも)健康状態を確認したら非常にいいということも分かりましたので即決｣と、獲得の経緯を説明した。
阪神は 8日、島本浩也投手、才木浩人投手と｢育成契約｣を結んだと発表した。背番号は島本が｢６９｣から｢１０｣、才木は｢３５｣から｢１２１｣に変更された。
島本は昨季、チーム最多の63試合に救援登板し｢防御率１．６７｣とフル回転。昨秋に左肘を手術し、今季は 1軍登板がなかった。年俸は 900万円ダウンの2800万円でサインし｢再来年のシーズン開幕から 1軍で投げられるように、レベルアップしてリハビリをやっていきたい｣と、復活を誓った。今季右肘痛に悩まされた才木は｢リハビリを優先にしたい｣と話し、 320万円ダウンの 980万円でサインした。 (金額は推定)
才木浩人投手(左)、島本浩也投手
阪神は８日、島本浩也投手、才木浩人投手と来季は育成選手として契約したことを発表した。
島本は左肘、才木は右肘の｢内側側副靱帯(じんたい)再建術および左肘関節鏡視下滑膜切除術｣を11月に終えたばかり。復帰に 1年以上を要する｢トミー・ジョン手術｣で、来季の登板は厳しい状況だ。昨季は自己最多の63試合に登板した島本は今季はリハビリ生活が続いて手術を決断。才木も 4年目で初めて 1軍昇格がなかった。2022年の復帰を目指してリハビリに励んでいる。
2人はこの日、鳴尾浜で再契約。島本は背番号｢１２０｣、才木は｢１２１｣で再出発する。
高橋遥人投手＝阪神甲子園球場 (2020年11月28日)
高橋遥人投手が 8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 700万円アップの年俸2900万円でサインした。
今季は左肩のコンディション不良で出遅れ、 1軍合流は 8月だった。｢けがで離脱したこと、後半に思うように投げられないことが多くて…毎年なんですけど、反省｣。ただ、10月 5日の巨人戦(甲子園)では自己最多の｢１４奪三振｣で｢１失点完投｣するなど、今季｢５勝｣のうち｢３勝｣が宿敵からゲット。エース菅野とは 3度投げ合い、｢１勝２敗｣に終わったが、首脳陣からの信頼も厚かった。｢巨人と多く対戦していく中で、相手も対策を取っているというのをもろに感じた。エースという人はそういう中で抑えてきていると思う。自分ではそういうところがまだ足りないかなと思います｣。反省の言葉を並べたが、今季は新球のカーブを操るなど進化も見せ、来季への期待が膨らむ。
この日阪神は中日を戦力外になった鈴木翔太投手の獲得を発表。静岡・常葉学園橘出身の高橋にとって、鈴木は県内のライバル校、聖隷クリストファーのエースだった。同学年右腕とのまさかの再会に｢不思議な感じです。(自分は)人見知りなんで、高校の時からしゃべりにいけるタイプではなかった。同じチームになったら、さすがにしゃべれるかと思います｣と高橋らしく、謙虚に話した。 (金額は推定)
契約更改後に会見する高橋遥人投手。セ・リーグ５球団からの貯金を誓った＝阪神球団事務所
エースの誓い！！ 阪神・高橋遥人投手が 8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉を行い、 700万円アップの年俸2900万円で更改した。 4年目の来季は、球団では1968年の江夏豊以来となるセ・リーグ全球団からの貯金を宣言。年間ローテ死守＆規定投球回達成の目標も掲げ、左の絶対的エースに成長していくことを誓った。
ブラウンのスーツ姿で会見の席に着くと、よりいっそう表情を引き締めた。来季は勝って、勝って、勝ちまくる。伝説のエース左腕のように、ライバルたちをねじ伏せる。高橋がセ・リーグ 5球団に勝ち越すことを誓った。
｢全チームに(貯金を)作りたいです。作りたいというか、そういうのが目標。結果はあとからついてくると思う。やっぱり勝ちが多い投手になれるようにしたい｣
思い描く｢全球団から貯金」という壮大な青写真。今季、“同一リーグ完全制覇”を成し遂げたのは、｢１４勝｣で最多勝に輝いた巨人・菅野と｢７勝｣の楽天・岸の 2人。規定投球回クリアでは菅野ひとりだ。いずれも｢１１勝｣の中日・大野雄、パ・リーグ最多勝のソフトバンク・千賀も達成できなかった。阪神では1968年の江夏豊以来の快挙へ、高橋が絶対的エースの名にふさわしい記録を狙う。
プロ 3年目の今季は開幕こそ左肩痛で出遅れたものの、 1軍初昇格した 8月以降は先発ローテを守り、自己最多の｢５勝(４敗)｣を挙げ、｢防御率２．４９｣。 1年前の契約更改で貯金を作るという目標を口にしており、今年は初めて達成した形だ。だが、勝ち越しは｢２勝１敗｣の中日戦だけ。だからこそ、もっと貯金を作りたい思いが強い。
鳴尾浜でキャッチボールする高橋遥人投手。左の絶対的エースとして成長する＝阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
年俸 700万円アップとなった契約交渉で球団側から評価されたのは、｢巨人戦での奮闘｣だった。チーム最多の 6試合に登板し、｢３勝３敗｣で｢防御率２．０３｣。うち 3試合は菅野と投げ合い、｢１勝２敗｣と結果的には負け越したが、谷本球団副社長兼本部長は｢なかなか大変な相手に立ち向かってもらった。勝ちにつながらないまでもいい投球をしていることは評価しています｣と説明した。
ここまでの 3年間は開幕 1軍の経験はなく、シーズンを完走したこともない。｢年間を通してローテに入ったこともないですし、まずはそこですよね。規定投球回は年間通して投げないといけないことだと思うので、そこを目指したい｣。まずは開幕ローテ入りし、 1年間投げきる明確な目標を口にした。｢そういうところ(エースとの投げ合い)で勝てるのがいいピッチャーだと思う｣。全球団から勝ち越した菅野のようなエース級の投手に投げ勝っていくことを力強く語った。
オフはインナー強化に取り組み、先発の柱として 1年間戦う体を作る。｢肩のインナーをもう少し強くしていけば、けがにも強くなると思うし、もっと(強い)ボールもいくと思う｣。シーズン中に疲労がたまって故障しがちな左肩の筋力を鍛え直す。
｢(左のエースとして)毎年、期待していただいて、たくさん経験を積ませていただいているので。来年こそはその期待に応えられるようにしていきたい｣
来季は岩崎、岩貞の中継ぎ起用が濃厚な中、高橋の成長がチームにとって不可欠。2021年、セ界制圧で新たな左腕伝説を作る。
馬場皐輔投手が 8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 700万円増の2100万円でサインした。17年｢ドラフト１位｣でプロ 3年目の今季、力量を発揮。救援として 1軍に定着して自己最多の32試合に登板した。｢プロ初勝利｣など｢２勝｣を挙げ、｢防御率２．０８｣と好成績を収めた。
｢難しいシーズン。途中離脱してしまったところもあります。少し悔しさもありながら勉強になった 1年でした。勝っている場面で投げさせていただいたり、『初勝利』もできた。いろんな経験をできて、自分のなかで収穫もあった 1年｣
馬場皐輔投手＝阪神甲子園球場 (2020年 8月27日撮影)
9月には｢新型コロナウイルス｣の陽性判定で戦線離脱した。憂き目にも遭ったが飛躍のシーズンを過ごした。｢先発でも中継ぎでも結果を残したい。いまはどっちでもいける準備というか、どっちでも 1軍でできるようにしっかり練習している段階です｣。ブルペンでは今季限りで引退した藤川球児氏らに多くを学んだ。｢毎試合、試合展開も違いますし、相手打者も何回も対戦する。深くまで野球を、ブルペンでは学びました｣と明かした。
来季の飛躍に向けて、速球の精度向上がテーマだ。｢先発、中継ぎにしても真っすぐが大事になる。自分をコントロールする投球というか。自分と投げた球の誤差を減らした投球をできたら｣と説明した。打者を抑えたときに見せる｢馬場ガッツ｣でファンをわかせた。｢ガッツポーズ自体も意図的にやっているわけじゃない。自然に出るときもあるかもしれないです｣と笑顔を見せた。
地元の宮城・塩釜市は大ヒット漫画｢鬼滅の刃｣で話題を集める。｢見てます、見てます。漫画では見ていないですけど、アニメの動画では見ました｣と話す。オフは、 202段の石段がある｢塩釜神社｣で自主トレも行う予定。故郷で刃を研いで、来季の相手打者退治に向かう。 (金額は推定)
陽川尚将内野手が 8日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 500万円増の2400万円でサインした。プロ 7年目の今季は71試合に出場して、自己最多の｢８本塁打｣を放った。｢ホームラン数はキャリアハイですけど、『２桁』いかなかったのは悔しかった。結果は出せて良かったですけど。納得のいっていないシーズンではありました｣と振り返った。
9月25日には｢新型コロナウイルス｣の陽性が判明し、同26日には入院した。この日も｢途中、『コロナ』になってチームを離脱してしまって｣と渋い表情だった。戦列復帰後のシーズン終盤は外野で先発出場を重ね、アーチを量産した。｢シーズン通して、自分の思ったようなスイングをできたことも多かった。来年にしっかり生かしていけるようにやっていきたい｣と話した。
契約更改を終えて会見する陽川尚将内野手＝阪神球団事務所
本塁打を放って、ベンチに戻る際に披露する｢ゴリラポーズ｣のパフォーマンスも定着しつつある。｢継続してやっていきたい｣と続けた。今秋｢ドラフト１位｣の近大・佐藤輝明内野手がライバルで参戦。｢毎年、新しい選手が入ってくる。毎年、競争になります。今年は本塁打が『８本』なので、来年は『２桁』。守れるポジションが多ければ出場機会は増える。言われたところをできるように、しっかりやっていきたい｣と気合を込めた。来季は外野の一角を狙うレギュラー候補として期待は大きい。 (金額は推定)
陽川尚将内野手＝阪神甲子園球場室内練習場 (2020年11月16日撮影)
来季は｢２桁ゴリラ｣や！ 阪神・陽川尚将内野手が 8日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉を行い、 500万円増の年俸2400万円でサインした。キャリアハイ｢８本塁打｣でゴリラポーズを連発。ベンチからも数多く祝福のバナナを差し出されたが｢『２桁』いかなかったのは悔しい｣とまだまだ食べ足りなかった。｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣(近大)の加入で競争激化は必至だが、胸をドンドンとたたいてはね返す。
ひと皮むけた。だが、あと 2本は“祝福のバナナ”を受け取りたかった。自己最多｢８本塁打｣で昇給を勝ち取っても、阪神・陽川に満足は一切ない。ライバルはまた増える。勝ち抜くために、パフォーマンスがとめどなくあふれ出る“２桁ゴリラ”が必要だと自覚していた。
｢ホームラン数はキャリアハイですけど、『２桁』いかなかったのは悔しい。結果は出せてよかったけど、納得のいっていないシーズンでした｣
｢ゴリラポーズ｣」する陽川尚将内野手。来季は10回以上披露する
ここぞでのアーチが多く、チーム内や虎党の間でも｢ゴリラパンチ｣として浸透。ベンチではナインからバナナのご褒美をもらった。大卒 7年目で｢打率０．２４７、８本塁打、２４打点｣。だが、来季は“大物”も入団して来る。｢Ｄ１位・佐藤輝｣(近大)とは、愛称の｢ゴリラ｣でも、ポジションでもかぶる部分が多い。ドンドンと胸をたたくように｢２桁本塁打｣をかっ飛ばし、チーム内でのポジションを勝ち取るつもりだ。
｢毎年新しい選手が入ってきて競争になる。自分のことをしっかりやって、結果を求めていく｣
勝負強さを増した打撃と｢意外｣に守れる器用さも武器になる。 8月26日の中日戦(甲子園)では、 1－ 3の 6回に｢逆転＆決勝の１号３ラン｣。10月31日のＤｅＮＡ戦(横浜)には自身初のグランドスラムも放った。決勝アーチは計｢３本｣。得点圏打率は｢０．３１８｣。谷本球団副社長も｢いいところで打った、いいところで長打が出たという印象がすごくある｣とうなる。
陽川尚将内野手は来季もここぞの｢ゴリラパンチ｣で存在感を放つ＝阪神甲子園球場
打順では先発で｢１、２、３、５、６、７番｣を任され、守備では本職でない外野も全部守った。同副社長は｢意外や意外、右翼の守備もデータ的にはよかった。まだまだできると思う。競争は激しくなると思うけど頑張ってくれと伝えた｣と期待。チームの戦い方も大きく変えられるユーティリティーさも売りにして、挑んでいく。
｢守れるポジションが多ければ出場機会は増える。言われたところをできるように、しっかりやっていきたい｣
｢新型コロナウイルス感染｣による 9月の離脱がなければ、｢１０本塁打｣は届く数字だった。そこを一気に突き抜け、量産する。頂点へのぼり詰める｢キングコング｣のようなゴリラに、陽川はなる。
新人選手入団発表会で打撃フォームを披露する｢ドラフト６位｣の中野拓夢内野手＝大阪市内のホテル
阪神｢ドラフト６位｣の三菱自動車岡崎・中野拓夢内野手は｢名球会｣クラスのヒットマンが目標だ。
｢(手本は)鳥谷敬選手です。遊撃手として試合に出続けていますし、体の強さや堅実な守備に憧れています｣。東北福祉大時代は鳥谷モデルのグラブでプレーした。背番号はイチロー氏の代名詞だった｢５１｣に決まった。｢良い番号。イチローさんがつけている『５１』番なのでヒットを積み重ねられるように。息の長い選手になりたい。社会人ですが『２０００本』は目標｣と言い切った。
新人選手入団発表会でインタビュアーの質問に答える阪神ドラフト7位の高寺望夢内野手＝大阪市内のホテル
阪神｢ドラフト７位｣の上田西・髙寺望夢内野手は、不動のリードオフマンを目指す。｢『１番』で試合が決まるというところもあると思う。そういうところを打てるような選手になりたい｣。
新人選手入団発表会で俊足をアピールする｢ドラフト７位｣の髙寺望夢内野手＝大阪市内のホテル
対戦したい投手には、｢沢村賞｣を獲得した中日大野雄大投手を挙げた。チーム唯一の高卒新人で、高校 3年時は｢コロナ禍｣で春、夏とも｢甲子園大会｣が中止となった。｢甲子園は誰もが憧れる舞台。そこに挑戦できなかった同級生の分まで思いきってプレーできたら｣。特別な聖地で躍動する。
新人選手入団発表会でガッツポーズを決める｢ドラフト８位｣の石井大智投手＝大阪市内のホテル
阪神｢ドラフト８位｣の四国IL高知・石井大智投手は、恩師の記録超えを目指す。四国IL高知の吉田豊彦監督は、先発＆中継ぎ投手として、南海やダイエー、阪神などで活躍。実働20年で 619試合に登板して“鉄腕”と称された。
新人選手入団発表会で投球ポーズを披露する｢ドラフト８位｣の石井大智投手＝大阪市内のホテル
石井は先発でも、中継ぎでも起用法は問わないとして｢自分も与えられたところで結果を出すだけだと思う。将来的には 619試合を目標に頑張っていきたい｣と力を込めた。 1年目の目標には｢１軍登板｣を掲げた。
中野拓夢内野手のサイン
髙寺望夢内野手のサイン
石井大智投手サイン
元阪神で台湾プロ野球・中信兄弟の 2軍監督を務める林威助氏が来季から 1軍監督に就任することが 8日、分かった。18年から 2軍監督として指揮を執り、 3年間で 2度の｢台湾シリーズ制覇｣。19年は公式戦、ポストシーズンともに圧倒する｢完全優勝｣に導いていた。高い指導力を買われ、 1軍監督昇格が決まった。 3年契約。
現役時代の林威助氏 (2016年12月11日撮影)
同氏は台湾・台中市生まれ。福岡・柳川に野球留学し、近大から02年｢ドラフト７巡目｣で阪神に入団した。強打のスラッガーとして鳴らし、通算 454試合出場で｢打率２割６分４厘、３１本塁打、１２５打点｣。07年はアーチ｢１５発｣を放っていた。14年から台湾プロ野球の中信兄弟でプレーし、17年限りで現役引退。指導者の道に進んでいた。
現役時代の林威助氏 (2016年12月11日撮影)
元阪神で台湾プロ野球・中信兄弟の 2軍監督を務める林威助氏が来季から 1軍監督に就任することが 7日、同球団から発表された。 3年契約。18年から 2軍で指揮を執り、 3年間で 2軍の台湾シリーズを 2度、｢制覇｣。高い指導力を買われ、昇格が決まった。
02年12月、入団発表で星野仙一監督(阪神)と共に喜びを体で表現するルーキーたち。前列左が林威助氏
大役に気を引き締める。｢(在籍) 7年間で 1度も( 1軍が)『シリーズ優勝』していない。使命感、責任があります｣。林氏は02年｢ドラフト７巡目｣で阪神入団。11年間、プレーした後は台湾で現役続行し、17年の引退後は指導者になった。｢気持ち、姿勢が何より大事。一丸で『優勝』を目指したい｣と話した。
06年 9月、金本知憲外野手(左)とともにお立ち台へあがった林威助外野手＝阪神甲子園球場
阪神での経験も生かす。｢星野さんは球場内の指導が厳しく存在感がすごくあった。金本さんも野球に対する情熱が違う｣。 2人の背中を追い、監督像を思い描く。古巣も気にかける。｢ドラフト１位｣で母校近大の佐藤輝が入団。後輩に｢プロの世界は競争。俺は必ずやる、レギュラーをとる。野心を持って頑張ってほしい｣とエールを送った。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！来季こそ勝利を掴め！
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
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