●セ、パ両リーグは16日、記者投票による2020年度の｢ベストナイン｣を発表したが、阪神勢は 5年連続で選出されなかった。チームは今季、｢６０勝５３敗７分｣で｢２位｣に入り、規定打席に達したのは近本光司外野手(26)、大山悠輔内野手(25)、ジェリー・サンズ外野手(32＝キウム・ヒーローズ)、ジャスティン・ボーア内野手(32＝エンゼルス)の 4人で巨人と同数。近本は｢３１盗塁｣でタイトルを獲得。大山は｢リーグ２位タイ｣の｢２８本塁打、３位の８５打点｣をマークしたが、選ばれなかった。2015年に鳥谷敬内野手(39＝現千葉ロッテ)、福留孝介外野手(43)が選出されたのを最後に｢５年連続のゼロ｣となった。
●梅野隆太郎捕手が来季の｢ベストナイン｣奪取へ気合を入れた。ＡＢＣラジオ｢ラジオで虎バン｣の出演前にオンライン取材に対応。今季の｢ベストナイン｣で捕手は巨人大城卓三捕手(27)が｢初受賞｣となり自身も｢初受賞｣へ気を引き締めた。
●先発フル稼働宣言だ。藤浪晋太郎投手(26)が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 5年連続減俸となる 300万円減の年俸6000万円でサインした。今季は24試合登板で｢１勝６敗、防御率４．０１｣。終盤には中継ぎも経験したが、来季に向けてきっぱり。完全復活へ、 5年ぶりの｢規定投球回到達｣を最低限の目標に掲げた。激動の 1年だった。 3月下旬に｢新型コロナウイルス感染｣で一時離脱。 6月には右胸の痛みで調整に狂いが生じた。それでも 8月21日ヤクルト戦で 692日ぶりの｢復活星｣をマーク。チーム内の｢コロナ禍｣で 9月下旬に 1軍緊急昇格後はブルペンに配置転換され、球団最速 162キロを計測するなど本来のすごみを取り戻した。計13試合の中継ぎ登板で失点は 2試合のみ。10月下旬に先発復帰後は計15イニングを｢自責点０｣と復調を印象づけた。ここ数年苦しみ続けた｢制球難｣というレッテルも剥がし始めている。すでに矢野燿大監督(51)からは来季先発スタートを明言され、｢縦スラ｣習得指令も受けている。オフはウエートトレ、体幹トレ、ランニングに加え、ブルペンで｢キャッチボール程度｣の投球も継続。シーズン終盤につかんだ手応えをさらに進化させ、来季こそフル稼働を狙う。今季セ・リーグで 6人しか達成できなかった｢規定投球回到達｣さえ、通過点だ。自身 5年ぶりの｢規定投球回到達｣から｢覚醒｣へ。まずは黙々と復活ロードの整備を進める。持ち前のスタミナを存分に生かし、｢リーグＶ｣を実現させる。藤浪は阪神を｢自由契約｣となり、中日に復帰した福留を警戒した。 (金額は推定)
●青柳晃洋投手(27)が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、2000万円増の年俸5000万円でサインした。 5年目の今季は開幕から先発ローテーションを守り、21試合に登板。｢７勝９敗、防御率３．３６｣で 2年連続の｢規定投球回｣にも到達した。球団との交渉では、笑顔を見せた。ただ、｢防御率｣や｢勝ち星｣などは満足のいく結果を残せなかった。エース西勇輝投手(30)は来季に向けて生え抜き投手の台頭を待ち望んでいる。エースを超える活躍と、｢１３勝｣を再び目標に挙げた。わずか｢１勝｣に終わった入団 3年目の2018年オフに、大阪府出身の女性と結婚。生涯の伴侶を得た右腕は翌19年に｢９勝(９敗)｣をマークし、一気に先発ローテーションの地位を確立した。愛する妻を喜ばせる。だから勝ちにこだわる。今季は｢７勝｣を挙げながらも後半は｢勝ち星｣に恵まれず、リーグワーストの｢９敗｣を喫した。｢３年連続２桁勝利｣をマークした西勇という柱はいるが、開幕投手の座を狙う男はその上を常に狙っている。 (金額は推定)
●阪神の｢ドラフト６位・中野拓夢内野手｣(24＝三菱自動車岡崎)が16日、愛知・大府市内の三菱大府グラウンドで自主トレを公開し、オンライン取材に対応。桶狭間古戦場公園にある織田信長像の前で力を込めた。桶狭間の戦いで不利な状況から今川義元公を破った織田信長公。そこから一気に勢力を拡大させた武将のように、｢Ｄ６位｣からスターへと成り上がる。武器の守備に磨きをかけるため、これまでよりも大きいグラブを試している。この日はノックやロングティー打撃など 2時間30分、練習した。プロ 1年目に向け意気込んだ。
●中日祖父江大輔投手(33)が16日、阪神に｢育成契約｣で移籍した元中日鈴木翔太投手(25)の復活に太鼓判を押した。この日のナゴヤ球場室内練習場で13年｢ドラフト同期入団｣の 2人はキャッチボールした。今季、｢３０ホールドポイント｣で初タイトルの｢最優秀中継ぎ投手賞｣を手にした祖父江は目を丸くした。鈴木翔は同期｢ドラフト１位｣だったが、18年オフに右手血行障害の手術。 2年間、 1軍登板がないまま今オフに｢戦力外｣を通告された。 8歳下の同期の新天地での飛躍にエールを送った。
●阪神が、元巨人、中日の川相昌弘氏(56)に来春キャンプでの｢臨時コーチ就任｣を要請し受諾されたことが16日、分かった。遊撃手で 6度の｢ゴールデングラブ｣に輝き、世界記録の通算｢５３３犠打｣を記録した職人。今季｢１２球団ワースト｣の失策数(８５)を記録した虎の守備にメスが入る。ライバル球団の垣根を越え｢名手｣が虎に手を差し伸べる。常勝巨人の名遊撃手として鳴らし、近年もヘッドコーチ、 2軍監督などの要職を務めてきた川相氏に、阪神は｢臨時コーチ就任｣を要請。球界関係者によると、虎の熱いオファーを川相氏側も受諾したという。｢ゴールデングラブ賞｣ 6度。厳しいプロの世界、しかも常勝巨人で、考えに考え抜いて自らの生きる道を切りひらいてきた人でもある。木浪聖也内野手(26＝亜細亜大學ＯＢ)、糸原、小幡竜平内野手(20)、北條史也内野手(26)、植田海内野手(24)らにとっては、職人の“心と技”に触れ、変わることができる春になる。
記事をまとめてみました。
大山悠輔内野手＝阪神甲子園球場
セ、パ両リーグは16日、記者投票による2020年度の｢ベストナイン｣を発表したが、阪神勢は 5年連続で選出されなかった。チームは今季、｢６０勝５３敗７分｣で｢２位｣に入り、規定打席に達したのは近本、大山、サンズ、ボーアの 4人で巨人と同数。近本は｢３１盗塁｣でタイトルを獲得。大山は｢リーグ２位タイ｣の｢２８本塁打、３位の８５打点｣をマークしたが、選ばれなかった。2015年に鳥谷、福留が選出されたのを最後に｢５年連続のゼロ｣となった。
梅野隆太郎捕手＝阪神甲子園球場 (2020年 9月12日撮影)
阪神の梅野隆太郎捕手が来季の｢ベストナイン｣奪取へ気合を入れた。
ＡＢＣラジオ｢ラジオで虎バン｣の出演前にオンライン取材に対応。今季のベストナインで捕手は巨人大城が｢初受賞｣となり｢なんとかその評価が得られるような、圧倒的な力を見せる。来季も『ベストナイン』を狙って取れるように頑張っていきたい｣と自身も｢初受賞｣へ気を引き締めた。
先発フル稼働宣言だ。藤浪晋太郎投手が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 5年連続減俸となる 300万円減の年俸6000万円でサインした。今季は24試合登板で｢１勝６敗、防御率４．０１｣。終盤には中継ぎも経験したが、来季に向けて｢先発以外は頭にない｣ときっぱり。完全復活へ、 5年ぶりの｢規定投球回到達｣を最低限の目標に掲げた。 (金額は推定)
◇ ◇ ◇
会見の最後、藤浪は金銭面の話題をさらりと受け流した。
｢もちろんプロ野球なので給料をもらえるに越したことはないですけど。別にお金が欲しくて野球をやっているわけではないので｣
15年オフに 1億7000万円までアップした年俸が今オフは6000万円。｢５年連続減俸｣に悔しさがないと言えばウソになるが、気分を沈めている暇もない。
藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場 (2020年11月11日撮影)
｢自分の中では先発以外は頭にない。しっかり先発で勝てるような選手になっていきたい。(今季)最後の方に良かった感覚を来シーズン、数字として表せられるように、数字で体現できるようにしたい｣
来季の完全復活へ、力強い言葉が続いた。
激動の 1年だった。 3月下旬に｢新型コロナウイルス感染｣で一時離脱。 6月には右胸の痛みで調整に狂いが生じた。それでも 8月21日ヤクルト戦で 692日ぶりの｢復活星｣をマーク。チーム内の｢コロナ禍｣で 9月下旬に 1軍緊急昇格後はブルペンに配置転換され、球団最速 162キロを計測するなど本来のすごみを取り戻した。
計13試合の中継ぎ登板で失点は 2試合のみ。｢いい経験になった。勉強できた｣。10月下旬に先発復帰後は計15イニングを｢自責点０｣と復調を印象づけた。ここ数年苦しみ続けた｢制球難｣というレッテルも剥がし始めている。
契約更改を終えマスクを外して会見に臨む藤浪晋太郎投手＝阪神球団事務所
すでに矢野監督からは来季先発スタートを明言され、｢縦スラ｣習得指令も受けている。オフはウエートトレ、体幹トレ、ランニングに加え、ブルペンで｢キャッチボール程度｣の投球も継続。シーズン終盤につかんだ手応えをさらに進化させ、来季こそフル稼働を狙う。今季セ・リーグで 6人しか達成できなかった｢規定投球回到達｣さえ、通過点だ。
｢目安となるのはイニングかな、と。(球界全体で)あまり先発完投がなくなってきている。その中で、ちょっとでもイニングを長く投げていけたら。(規定投球回は)最低限の目標にしたいですし、そこからどれだけ積み重ねられるかだと思います｣
自身 5年ぶりの｢規定投球回到達｣から｢覚醒｣へ。まずは黙々と復活ロードの整備を進める。
契約更改を終え会見する藤浪晋太郎投手＝阪神球団事務所
藤浪晋太郎投手が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、 300万円減の年俸6000万円でサインした。
◇ ◇ ◇
◆藤浪の一問一答
－球団からの言葉は
今シーズン最後いい感じで終われたと思うので頑張ってくれ、と。あとは12年｢ドラフト１位｣、｢２位｣の北條としっかりチームを盛り上げてもらいたい、と話をしてもらいました。
－今季は復活星
1勝しかできなかったので数字としては満足のいくものではないんですけど。後半いい形というか、感触として良いところがあった。そこを来季に生かせるようにと思えるようなシーズンでした。
契約更改を終え会見する藤浪晋太郎投手＝阪神球団事務所
－球速はさらに上を
出るに越したことはないので。ただ、球速は打者を抑える手段であって目的ではない。出ればいいな、くらいの気持ちでいます。
－17年 4月以来の甲子園勝利をファンは待っている
勝ち負けは時の運だったりするので、こればかりは何とも言えないですけど。もちろん早く勝ちたいなという気持ちはあります。楽しみにしてくださっている方がいると思うので、来年はしっかり勝てるように頑張りたい。
○…藤浪は大先輩との対決に向けて気を引き締めた。今季まで 8年間チームメートだった福留が今オフ中日へ。｢勝負どころで回ってくると嫌なバッターなので。しっかり抑えられるようにと思っています｣。節目で厳しくも愛のあるアドバイスを受けてきただけに、感謝の思いをボールに込めるつもりだ。
会見場を後にする藤浪。｢５年連続ダウン｣での契約更改も、自信がみなぎっていた＝阪神球団事務所
藤浪晋太郎投手が16日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、 300万円減の年俸6000万円でサインした。｢５年連続ダウン｣も、復活へ手応えを感じていることを明かし、来季の先発起用を志願。｢先発以外は頭にない｣－。持ち前のスタミナを存分に生かし、｢リーグＶ｣を実現させる。
藤浪は阪神を｢自由契約｣となり、中日に復帰した福留を警戒した。｢勝負どころで回ってくると嫌なバッターなので。しっかり抑えられるようにと思っています｣。2016年 8月のナゴヤドームでは制球に苦しむ中、 1塁へのベースカバーが遅れたことに｢やるべきことをしっかりやれ｣と、ベンチで叱責された。直接対決で抑える。成長した姿を見せることが恩返しになる。
青柳晃洋投手が16日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、2000万円増の年俸5000万円でサインした。
5年目の今季は開幕から先発ローテーションを守り、21試合に登板。｢７勝９敗、防御率３．３６｣で 2年連続の｢規定投球回｣にも到達した。球団との交渉では｢『２年連続規定イニング』を評価していただいた。そういうことでも頑張ってくれたと。『コロナ』で難しいシーズンだったんですけど、その中で開幕から最後まで頑張ってくれたとは言ってもらえました｣と、笑顔を見せた。
契約更改を終え笑顔で会見する青柳晃洋投手＝阪神球団事務所
ただ、｢防御率｣や｢勝ち星｣などは満足のいく結果を残せなかった。エース西勇は来季に向けて生え抜き投手の台頭を待ち望んでおり、青柳は｢西さんにおんぶに抱っこではなくて、西さんを超えるように頑張っていきたい。僕自身、『１３勝』という目標を今年ずっと掲げてきて全然届かなかった。(来季は)自分が掲げた数字は超えられるように、頑張っていきたいと思います｣。エースを超える活躍と、｢１３勝｣を再び目標に挙げた。
また、昇給について使い道を聞かれると｢僕自身は特にないです。やっぱり家族だったり、奥さんというところに有意義に使えたらなと。『２年連続規定』にいけたのも結婚してからなので、奥さんのおかげだと思う。そういうところで、奥さんに恩返しができたらなと思います｣と明かした。 (金額は推定)
愛妻にささげる！ 大幅アップでの契約更改に青柳晃洋投手が笑顔をみせた＝阪神球団事務所
青柳晃洋投手が16日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円増の年俸5000万円でサインした。今季は｢７勝(９敗)｣を挙げ、 2年連続で｢規定投球回｣に到達。内助の功に感謝し、昇給分で愛妻に恩返しすることを約束した。
いつも、ありがとう！ 2000万円アップを勝ち取った青柳は愛妻への感謝の言葉を並べた。
｢ 2年連続で規定(投球回)にいけたのも奥さんのおかげだと思う。本当に結婚してから結果がでている。自分ひとりと、奥さんがいるといないとでは全然違うな、と実感していますね｣
わずか｢１勝｣に終わった入団 3年目の2018年オフに、大阪府出身の女性と結婚。生涯の伴侶を得た右腕は翌19年に｢９勝(９敗)｣をマークし、一気に先発ローテーションの地位を確立した。｢コロナ禍｣で異例のシーズンとなった今季も妻の献身的なサポートもあって 2年連続の｢規定投球回( 120回 2/3)に到達。まさに｢勝利の女神｣。増額分の使い道については｢奥さんに恩返しができたら｣とはにかんだ。
契約更改を終え会見する青柳晃洋投手＝阪神球団事務所
愛する妻を喜ばせる。だから勝ちにこだわる。
｢僕自身、『１３勝』を今年ずっと掲げてきて、全然届かなかった。自分が掲げた数字は超えられるように頑張っていきたい｣
今季は｢７勝｣を挙げながらも後半は｢勝ち星｣に恵まれず、リーグワーストの｢９敗｣を喫した。｢(勝ち負けは)運だったり、巡り合わせもあるけど、それでも勝ちをつけるようにしたい｣。｢３年連続２桁勝利｣をマークした西勇という柱はいるが、開幕投手の座を狙う男はその上を常に狙っている。
｢西(勇)さんにおんぶに抱っこじゃなくて、西さんを超えられるように頑張っていきたい｣
すべては妻に恩返しをするため。もっともっと、笑顔にさせる。
織田信長像の前で活躍を誓った中野拓夢内野手。守備力を生かし、大金星を挙げる＝三菱大府グラウンド
阪神の｢ドラフト６位・中野拓夢内野手｣(三菱自動車岡崎)が16日、愛知・大府市内の三菱大府グラウンドで自主トレを公開し、オンライン取材に対応。桶狭間古戦場公園にある織田信長像の前で力を込めた。
｢織田信長さんみたいに全国に名をとどろかせられるように。下からはい上がっていかないといけないという気持ちはある｣
桶狭間の戦いで不利な状況から今川義元を破った織田信長。そこから一気に勢力を拡大させた武将のように、｢Ｄ６位｣からスターへと成り上がる。
武器の守備に磨きをかけるため、これまでよりも大きいグラブを試している。｢小さいグラブの方が守りやすさがありますけど、打球も強くなるのでしっかり打球を取れるように｣と選定中だ。
ロングティー打撃を披露。即戦力として期待される＝三菱大府グラウンド
この日はノックやロングティー打撃など 2時間30分、練習した。プロ 1年目に向け｢開幕スタメンで出ることが一番近い目標。そこを取れば必然と『新人王』という結果は付いてくると思っています｣と意気込んだ。
▽中野 拓夢(なかの・たくむ)
1996(平成 8)年 6月28日生まれ、24歳。山形県出身。中学時代は山形シニアでプレー。日大山形高 2年｢夏の甲子園｣で 2塁手として県勢初の｢４強入り｣に貢献。東北福祉大では 1年春から遊撃手のレギュラー。 4年春の全日本大学選手権で優勝に貢献。三菱自動車岡崎から21年｢Ｄ６位｣で阪神入団。契約金3500万円、年俸 800万円。右投げ左打ち。 172センチ、68キロ。背番号｢５１｣
中日祖父江大輔投手＝ナゴヤドーム (2020年10月12日撮影)
中日祖父江大輔投手が16日、阪神に｢育成契約｣で移籍した元中日鈴木翔太投手の復活に太鼓判を押した。この日のナゴヤ球場室内練習場で13年｢ドラフト同期入団｣の 2人はキャッチボールした。
｢すごくいい球を投げていた。この時期に仕上がっていた。今日の球を投げていたらすぐ支配下になる。ライバルチームなので、負けないようにしたい｣。今季、｢３０ホールドポイント｣で初タイトルの｢最優秀中継ぎ投手賞｣を手にした祖父江は目を丸くした。
鈴木翔太投手＝ナゴヤドーム
鈴木翔は同期｢ドラフト１位｣だったが、18年オフに右手血行障害の手術。 2年間、 1軍登板がないまま今オフに｢戦力外｣を通告された。｢同期会とかよくやった。翔太は一番年下でかわいかった。いい年齢になってきたので、 1年 1年を大事にやって欲しい｣。 8歳下の同期の新天地での飛躍にエールを送った。
鈴木翔は｢『戦力外｣になった後も(中日の)施設を使わせていただき、とてもありがたい。阪神ではまず『支配下選手』になることが目標だが、 1軍戦力になることが大事。中日とは対戦相手になるが、元気な姿を見せたい｣と話した。
守備力改善へ、川相昌弘氏が阪神のキャンプで臨時コーチを務めることになった
阪神が、元巨人、中日の川相昌弘氏に来春キャンプでの｢臨時コーチ就任｣を要請し受諾されたことが16日、分かった。遊撃手で 6度の｢ゴールデングラブ｣に輝き、世界記録の通算｢５３３犠打｣を記録した職人。今季｢１２球団ワースト｣の失策数(８５)を記録した虎の守備にメスが入る。
ライバル球団の垣根を越え｢名手｣が虎に手を差し伸べる。常勝巨人の名遊撃手として鳴らし、近年もヘッドコーチ、 2軍監督などの要職を務めてきた川相氏に、阪神は｢臨時コーチ就任｣を要請。球界関係者によると、虎の熱いオファーを川相氏側も受諾したという。
川相昌弘氏は現役時代、守備のスペシャリストとして活躍＝東京ドーム
来年 2月の｢春季キャンプ｣での指導実現へ向け、今後、詳細が詰められる。世界記録の通算｢５３３犠打｣を誇り｢送りバント｣が代名詞でもある川相氏。だが、2021年へ向かう矢野虎が、なんとしても川相氏の技を注入してほしいのは、守りに他ならない。
今季も 2年連続となる｢１２球団ワースト｣の｢８５失策｣にまみれたことが、宿敵巨人に｢８勝１６敗｣と大きく負け越し、水をあけられる一因となったことは間違いなかった。矢野監督も、11月12日に臨んだ藤原オーナーへのシーズン終了報告の場で｢エラー数が『１２球団トップ』というのは改善されてない。残った部分。誰か 1人で頑張ったからといって減る数字ではない。全員の意識、準備、気持ち、そういうものがあってこそ改善されると思う｣と振り返っていた。
バントでも｢世界記録｣を樹立した＝東京ドーム
そこで、キャンプ期間のみとはいえ“プラス１人”以上の改善をもたらせられるのが川相氏だ。久慈内野守備兼バント担当コーチも、現役時代から華麗で軽快な身のこなしとグラブさばきで名手として鳴らし、豊富な指導実績を誇る。そこへ川相氏が加わることで、また異なったタイプの守り方、取り組み方、考え方を、虎内野陣に染みわたらせることができる。堅実さ、球際への強さ、守備位置の取り方、語られるすべてが得難い教材となるはずだ。
｢ゴールデングラブ賞｣ 6度。厳しいプロの世界、しかも常勝巨人で、考えに考え抜いて自らの生きる道を切りひらいてきた人でもある。木浪、糸原、小幡、北條、植田らにとっては、職人の“心と技”に触れ、変わることができる春になる。
木浪聖也内野手（左）、糸原健斗内野手よ、職人からエキスを吸収せよ！＝阪神鳴尾浜球場
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！来季こそ勝利を掴め！
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
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